説明

Z形開先

【課題】 鋼板などの厚板断面の溶接継手の問題を解決することである。
【解決手段】 開先に表面と平行部分を設けて上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鋼板などの溶接に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鋼板などの溶接継手において、溶接すべき断面にI、レ、V,X形などの開先を取り溶接が行われてきた。これらは表裏面より断面を貫く形で作られてきた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
厚さの厚い板の溶接においては、片面より溶接することは難しく、表裏二面より、ある場合は何層に分けて溶接を行ってきた。その場合、片面からの溶接の底部に溶接不良部ができ易く、その部のはつりなどが必要となる。Z形に開先を取ることにより、その表面との平行部が電弧アークの吹き抜けを防止し、良好な溶接が期待できる。さらに溶け込み深さを板の厚さの半分にすることが可能となる。
【実施例】
【0004】
図1は、本発明の溶接継手における開先の概念図である。1は溶接される板の側面図である。aより断面方向に開先を取り、bにおいて水平部分を設け、されにcよりdへと断面方向に開先を取る。全断面溶け込み溶接はa〜bおよびc〜d断面に行う。部分溶け込み溶接母場合はa〜b、またはc〜dの断面のみ行う。
【発明の効果】
開先をZ形にすることにより、一回に行う溶接のど厚を板の厚さの半分にすることができる。また、部分溶け込み溶接とする場合は溶け込み厚さを確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「本発明の開先の簡単な側面概念図である。」

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接において用いる、階段状の表裏より全断面にわたらない面と、それを結ぶ表面に平行な面を持つZ形開先

【図1】
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【公開番号】特開2006−212700(P2006−212700A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−58132(P2005−58132)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(598010724)