【課題】ヒトミクロRNAと相補的な長さ8〜26核酸塩基の短い一本鎖オリゴヌクレオチドを含む医薬組成物を提供する。
【解決手段】miR19b、miR21、miR122a、miR155、およびmiR375からなる群から選ばれる該短いオリゴヌクレオチドは、in vivoでmiRNAの抑制を緩和するのに特に有効である。高親和性ヌクレオチド類似体の該オリゴヌクレオチドへの組み込みは、RNA開裂に基づく機序、例えばRNアーゼHまたはRISCに関連する機序ではなくmiRNA標的とのほぼ不可逆的な二本鎖の形成を介して機能する有効性の高い抗ミクロRNA分子をもたらす。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
長さ8〜26核酸塩基のオリゴヌクレオチドであって、3'末端から数えて1〜8位、2〜9位または3〜10位にコア核酸塩基配列である3'CTCACACT5'（配列番号74）を含み、当該配列中の少なくとも一つの核酸塩基単位が固定核酸（Locked Nucleic Acid)（LNA）単位であり、少なくとも一つのホスホロチオエートヌクレオシド間結合を含むオリゴヌクレオチド。
【請求項２】
当該コア核酸塩基配列がLNA単位および2'デオキシリボースヌクレオシド単位を含む、請求項１に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項３】
当該コア核酸塩基配列が、LNA単位、および、例えば-OCH₃、2'MOE、-OCH₂CH₂OCH₃、-OCH₂CH₂CH₂NH₂、-OCH₂CH₂CH₂OH、および-Fよりなる群から選択されるような2'置換基を有する2'置換DNA単位を含む、請求項１に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項４】
12〜22核酸塩基または12〜16核酸塩基の長さを有する、請求項１〜３のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項５】
オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号２に対して相補的な、請求項４に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項６】
オリゴヌクレオチドがホスホジエステルおよびホスホロチオエート結合を含む、請求項１〜５のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項７】
すべてのヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、請求項１〜５のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項８】
3'末端から数えて第一または第二の核酸塩基がLNA単位である、請求項１〜７のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項９】
一本鎖オリゴヌクレオチドが5'末端にLNA単位を含む、請求項１〜８のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項１０】
5を超える連続2'デオキシリボースヌクレオチド単位の領域を含まない、請求項１〜９のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項１１】
3'末端から数えて、オリゴヌクレオチドの1〜6位、2〜7位または3〜8位のLNA単位総数が2〜6LNA単位の間である、請求項１〜１０のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項１２】
7連続LNA単位を超える連続領域を含まない、請求項１〜１１のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項１３】
一本鎖オリゴヌクレオチドが15または16核酸塩基の長さを有する、請求項１〜１２のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項１４】
配列番号５９で示される核酸塩基配列で構成され、またはこれを含む、請求項１〜１３のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。

【図１】

【図２】

【図２ｂ】

【図３】

【図４ａ】

【図４ｂ】

【図４ｃ】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

【図１４】

【図１５】

【図１６】

【図１７】

【図１８】

【図１９】

【図２０】

【図２１】

【図２２】

【図２３】

【図２４】

【図２５】

【図２６】

【図２７】

【図２８】

【図２９】

【図３０】

【公開番号】特開２０１３−７８３１７（Ｐ２０１３−７８３１７Ａ）
【公開日】平成２５年５月２日（２０１３．５．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−２４２９９６（Ｐ２０１２−２４２９９６）
【出願日】平成２４年１１月２日（２０１２．１１．２）
【分割の表示】特願２００９−５０３４１０（Ｐ２００９−５０３４１０）の分割
【原出願日】平成１９年３月３０日（２００７．３．３０）
【出願人】（５０４０１３２６９）サンタリス　ファーマ　アー／エス (29)
【氏名又は名称原語表記】ＳＡＮＴＡＲＩＳ　ＰＨＡＲＭＡ　Ａ／Ｓ
【Ｆターム（参考）】