説明

frizzled結合剤およびその使用

ヒトfrizzled受容体に結合する抗体を含むが、これに限定されない、新規の抗癌剤を提供する。抗癌剤の標的として適した、ヒトfrizzled受容体における新規のエピトープも特定している。さらに、Wntシグナル伝達を阻害するために、および/または腫瘍成長を阻害するために前記剤または抗体を使用する方法等の、前記剤または抗体を使用する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合する剤であって、
(a)ヒトfrizzled受容体における配列

の少なくとも一部;および/または
(b)ヒトfrizzled受容体における配列

の少なくとも一部
に結合する前記剤。
【請求項2】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択される複数の種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する、請求項1記載の剤。
【請求項3】
ヒトfrizzled受容体における配列GLEVHQ(SEQ ID NO:25)の少なくとも一部に結合する、請求項1または2記載の剤。
【請求項4】
剤に結合されるヒトfrizzled受容体が、FZD5およびFZD8を含む、請求項2または3記載の剤。
【請求項5】
競合的結合アッセイにおいて、ヒトFZD1、FZD2、FZD5、FZD7、および/またはFZD8との特異的結合について、SEQ ID NO:10を含む重鎖可変領域およびSEQ ID NO:12またはSEQ ID NO:14を含む軽鎖可変領域を含む抗体と競合する剤。
【請求項6】
競合的結合アッセイにおいて、ヒトFZD5および/またはFZD8との特異的結合について、SEQ ID NO:85を含む重鎖可変領域およびSEQ ID NO:86を含む軽鎖可変領域を含む抗体と競合する剤。
【請求項7】
ヒトFZD8に特異的に結合する剤であって、
(a)FZD8における配列GLEVHQ(SEQ ID NO:25)の少なくとも一部;および/または
(b)FZD8における配列QYGFA(SEQ ID NO:66)の少なくとも一部
に結合する前記剤。
【請求項8】
さらにヒトFZD1、FZD2、FZD5、および/またはFZD7に特異的に結合する、請求項7記載の剤。
【請求項9】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、および/またはFZD8を含む3種類またはそれ以上の種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する剤。
【請求項10】
3種類またはそれ以上の種類のヒトfrizzled受容体が、FZD3、FZD4、FZD6、FZD9、および/またはFZD10をさらに含む、請求項9記載の剤。
【請求項11】
3種類またはそれ以上のヒト受容体がFZD5およびFZD8を含む、請求項9または10記載の剤。
【請求項12】
3種類またはそれ以上の種類のヒトfrizzled受容体が、FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8を含む、請求項11記載の剤。
【請求項13】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合する剤であって、ヒトfrizzled受容体における生物学的結合部位(BBS)の少なくとも一部に結合する前記剤。
【請求項14】
ヒトfrizzled受容体がFZD8であり、かつ剤が、
(a)アミノ酸72(F)、74〜75(PL)、78(I)、92(Y)、121〜122(LM)、および129〜132(WPDR)によって形成される立体構造(conformational)エピトープ;
(b)配列

からなる領域;ならびに/または
(c)配列QYGFA(SEQ ID NO:66)からなる領域
の少なくとも一部に結合する、請求項13記載の剤。
【請求項15】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合する剤であって、
(a)ヒトfrizzled受容体がFZD8である場合に、配列

からなるFZD8の領域の少なくとも一部に結合し;かつ
(b)ヒトfrizzled受容体がFZD1、FZD2、FZD3、FZD4、FZD5、FZD6、FZD7、FZD9、またはFZD10である場合に、配列

からなるFZD8の領域に対応するヒトfrizzled受容体の領域の少なくとも一部に結合する前記剤。
【請求項16】
(a)ヒトfrizzled受容体がFZD8である場合に、配列QYGFA(SEQ ID NO:66)からなるFZD8の領域の少なくとも一部にさらに結合し;かつ
(b)ヒトfrizzled受容体がFZD1、FZD2、FZD3、FZD4、FZD5、FZD6、FZD7、FZD9、またはFZD10である場合に、配列QYGFA(SEQ ID NO:66)からなるFZD8の領域に対応するヒトfrizzled受容体の領域の少なくとも一部にさらに結合する、請求項15記載の剤。
【請求項17】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合する剤であって、
(a)ヒトfrizzled受容体がFZD8である場合に、配列QYGFA(SEQ ID NO:66)からなるFZD8の領域の少なくとも一部に結合し;かつ
(b)ヒトfrizzled受容体がFZD1、FZD2、FZD3、FZD4、FZD5、FZD6、FZD7、FZD9、またはFZD10である場合に、FZD8の領域に対応するヒトfrizzled受容体の領域の少なくとも一部に結合する前記剤。
【請求項18】
ヒトfrizzled受容体が、FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項13または15〜17のいずれか一項記載の剤。
【請求項19】
少なくとも2種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する、請求項13〜18のいずれか一項記載の剤。
【請求項20】
少なくとも2種類のヒトfrizzled受容体がそれぞれ、FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択される、請求項19記載の剤。
【請求項21】
少なくとも2種類のヒトfrizzled受容体がFZD5およびFZD8を含む、請求項20記載の剤。
【請求項22】
少なくとも3種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する、請求項19または21記載の剤。
【請求項23】
少なくとも3種類のヒトfrizzled受容体がそれぞれ、FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択される、請求項22記載の剤。
【請求項24】
抗体ではない、請求項1〜23のいずれか一項記載の剤。
【請求項25】
抗体である、請求項1〜23のいずれか一項記載の剤。
【請求項26】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合する抗原結合部位を含む、請求項25記載の剤。
【請求項27】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合する抗体であって、
(a)

、または1個、2個、3個、もしくは4個のアミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR1;

、または1個、2個、3個、もしくは4個のアミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR2;および
NFIKYVFAN(SEQ ID NO:3)、または1個、2個、3個、もしくは4個のアミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR3
を含む重鎖可変領域;ならびに/あるいは
(b)

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むSEQ ID NO:4もしくはSEQ ID NO:7のいずれかの変種を含む、軽鎖CDR1;

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むSEQ ID NO:5もしくはSEQ ID NO:8のいずれかの変種を含む、軽鎖CDR2;および

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むSEQ ID NO:6もしくはSEQ ID NO:9のいずれかの変種を含む、軽鎖CDR3
を含む前記抗体。
【請求項28】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合する抗体であって、
(a)

を含む重鎖CDR1、

を含む重鎖CDR2、および
NFIKYVFAN(SEQ ID NO:3)を含む重鎖CDR3;ならびに/または
(b)

を含む軽鎖CDR1、
DKSNRPSG(SEQ ID NO:8)を含む軽鎖CDR2、および
QSYANTLSL(SEQ ID NO:9)を含む軽鎖CDR3
を含む前記抗体。
【請求項29】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合する抗体であって、
(a)

を含む重鎖CDR1、

を含む重鎖CDR2、および
NFIKYVFAN(SEQ ID NO:3)を含む重鎖CDR3;ならびに/または
(b)

を含む軽鎖CDR1、
EKDNRPSG(SEQ ID NO:5)を含む軽鎖CDR2、および
SSFAGNSLE(SEQ ID NO:6)を含む軽鎖CDR3
を含む前記抗体。
【請求項30】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合するポリペプチドであって、下記のポリペプチドを含むポリペプチド:
(a)SEQ ID NO:10と少なくとも約80%の配列同一性を有するポリペプチド;および/または
(b)SEQ ED NO:12もしくはSEQ ID NO:14と少なくとも約80%の配列同一性を有するポリペプチド。
【請求項31】
FZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8からなる群より選択されるヒトfrizzled受容体に特異的に結合するポリペプチドであって、下記のポリペプチドを含むポリペプチド:
(a)SEQ ID NO:10のアミノ酸配列を有するポリペプチド;および/または
(b)SEQ ID NO:12もしくはSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を有するポリペプチド。
【請求項32】
抗体である、請求項30または31記載のポリペプチド。
【請求項33】
FZD5およびFZD8の両方に特異的に結合する、請求項27〜32のいずれか一項記載の抗体またはポリペプチド。
【請求項34】
ヒトFZD1、FZD2、FZD5、FZD7、およびFZD8に特異的に結合する、請求項33記載の抗体またはポリペプチド。
【請求項35】
ヒトFZD5および/またはFZD8に特異的に結合する抗体であって、
(a)

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR1;

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR2;および
SIVFDY(SEQ ID NO:79)、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、重鎖CDR3;ならびに/あるいは
(b)

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、軽鎖CDR1;
SG(SEQ ID NO:81)、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、軽鎖CDR2;および

、または1個、2個、3個、もしくは4個の保存的アミノ酸置換を含むその変種を含む、軽鎖CDR3
を含む前記抗体。
【請求項36】
ヒトFZD5および/またはFZD8に特異的に結合する抗体であって、
(a)

を含む重鎖CDR1、

を含む重鎖CDR2、および
SIVFDY(SEQ ID NO:79)を含む重鎖CDR3;ならびに/または
(b)

を含む軽鎖CDR1、
SG(SEQ ID NO:81)を含む軽鎖CDR2、および

を含む軽鎖CDR3
を含む前記抗体。
【請求項37】
FZD5および/またはFZD8に特異的に結合するポリペプチドであって、下記のポリペプチドを含むポリペプチド:
(a)SEQ ID NO:85と少なくとも約80%の同一性を有するポリペプチド;および/または
(b)SEQ ID NO:86と少なくとも約80%の同一性を有するポリペプチド。
【請求項38】
FZD5および/またはFZD8に特異的に結合するポリペプチドであって、下記のポリペプチドを含むポリペプチド:
(a)SEQ ID NO:85のアミノ酸配列を有するポリペプチド;および/または
(b)SEQ ID NO:86のアミノ酸配列を有するポリペプチド。
【請求項39】
抗体である、請求項37または38記載のポリペプチド。
【請求項40】
ヒトFZD1、FZD2、FZD5、FZD7、および/またはFZD8との特異的結合について、18R8、18R5、18R4605、または18R4805と競合する抗体。
【請求項41】
ヒトFZD5および/またはFZD8との特異的結合について44R24と競合する抗体。
【請求項42】
ヒトfrizzled受容体のアンタゴニストである、請求項1〜41のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項43】
IgG1またはIgG2抗体である、請求項1〜42のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項44】
抗体断片である、請求項1〜42のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項45】
モノクローナル抗体である、請求項1〜43のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項46】
ヒト抗体である、請求項1〜43のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項47】
ヒト化抗体である、請求項1〜43のいずれか一項記載の剤、抗体、またはポリペプチド。
【請求項48】
Wntとヒトfrizzled受容体との結合を阻害する、請求項1〜47のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項49】
標準的Wntシグナル伝達を阻害する、請求項1〜48のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項50】
腫瘍成長を阻害する、請求項1〜49のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項51】
ヒトfrizzled受容体の細胞外ドメインに結合する、請求項1〜50のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項52】
ヒトfrizzled受容体のFriドメインに結合する、請求項51記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項53】
約100nMまたはそれ以下のKDでヒトfrizzled受容体に結合する、請求項1〜52のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項54】
アクセッション番号PTA-9540またはPTA-9541としてATCCに寄託されたプラスミドの配列によってコードされる抗体。
【請求項55】
単離されている、請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項56】
実質的に純粋な、請求項55記載の剤、ポリペプチド、または抗体。
【請求項57】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体を産生する、単離された細胞。
【請求項58】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体と、薬学的に許容されるビヒクルとを含む、薬学的組成物。
【請求項59】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体と、第2の抗癌剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項60】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体と、第2の抗癌剤とを含む、キット。
【請求項61】
細胞と、請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体とを接触させる工程を含む、細胞における標準的Wntシグナル伝達を阻害する方法。
【請求項62】
細胞が腫瘍細胞である、請求項61記載の方法。
【請求項63】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体における腫瘍成長を阻害する方法。
【請求項64】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体における癌幹細胞を含む腫瘍の腫瘍形成能を低下させる方法であって、前記剤、ポリペプチド、または抗体の投与によって腫瘍内の癌幹細胞頻度が低下する、前記方法。
【請求項65】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体における腫瘍内の細胞を分化させるように誘導する方法。
【請求項66】
腫瘍が膵臓腫瘍または結腸腫瘍である、請求項65記載の方法。
【請求項67】
腫瘍が、結腸直腸腫瘍、膵臓腫瘍、肺腫瘍、卵巣腫瘍、肝臓腫瘍、乳房腫瘍、腎臓腫瘍、前立腺腫瘍、胃腸腫瘍、黒色腫、子宮頚腫瘍、膀胱腫瘍、グリア芽細胞腫、および頭頚部腫瘍からなる群より選択される腫瘍である、請求項62〜65のいずれか一項記載の方法。
【請求項68】
腫瘍が、結腸直腸腫瘍、乳房腫瘍、または膵臓腫瘍である、請求項67記載の方法。
【請求項69】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体における癌を治療する方法。
【請求項70】
癌が、結腸直腸癌、膵臓癌、肺癌、卵巣癌、肝臓癌、乳癌、腎臓癌、前立腺癌、胃腸癌、黒色腫、子宮頚癌、膀胱癌、グリア芽細胞腫、および頭頚部癌からなる群より選択される癌である、請求項69記載の方法。
【請求項71】
癌が、結腸直腸癌、乳癌、または膵臓癌である、請求項70記載の方法。
【請求項72】
第2の抗癌剤を被験体に投与する工程をさらに含む、請求項63〜71のいずれか一項記載の方法。
【請求項73】
第2の抗癌剤が化学療法剤である、請求項72記載の方法。
【請求項74】
化学療法剤が代謝拮抗物質である、請求項73記載の方法。
【請求項75】
化学療法剤がゲムシタビンである、請求項74記載の方法。
【請求項76】
化学療法剤がトポイソメラーゼ阻害剤である、請求項72記載の方法。
【請求項77】
化学療法剤がイリノテカンである、請求項76記載の方法。
【請求項78】
化学療法剤が有糸分裂阻害剤である、請求項72記載の方法。
【請求項79】
剤がタキサンを含む、請求項78記載の方法。
【請求項80】
タキサンがパクリタキセルである、請求項79記載の方法。
【請求項81】
第2の抗癌剤が血管新生阻害剤である、請求項72記載の方法。
【請求項82】
血管新生阻害剤が抗VEGF抗体である、請求項81記載の方法。
【請求項83】
第2の抗癌剤がNotchシグナル伝達阻害剤である、請求項72記載の方法。
【請求項84】
Notchシグナル伝達阻害剤が抗Notch抗体または抗DLL4抗体である、請求項83記載の方法。
【請求項85】
請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体におけるWntシグナル伝達活性化に関連する疾患を治療する方法。
【請求項86】
Wntシグナル伝達が標準的Wntシグナル伝達である、請求項85記載の方法。
【請求項87】
請求項 1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の治療的有効量を被験体に投与する工程を含む、被験体における幹細胞および/または前駆細胞のレベルの増加を特徴とする障害を治療する方法。
【請求項88】
被験体がヒトである、請求項63〜87のいずれか一項記載の方法。
【請求項89】
SEQ ID NO:10〜15およびSEQ ID NO:85〜86からなる群より選択される配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項90】
請求項89記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項91】
SEQ ID NO:17〜22、87〜90、92、および94〜95からなる群より選択される配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項92】
(a)SEQ ID NO:17、19、21、87〜90、92、および94〜95からなる群より選択されるポリヌクレオチド;または
(b)配列SEQ ID NO:10、12、14、および85〜86からなる群より選択されるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
と高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項93】
請求項90〜92のいずれか一項記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項94】
請求項90〜92のいずれか一項記載のポリヌクレオチドを含む、単離された細胞。
【請求項95】
剤に曝露された第1の固形腫瘍における1種類もしくは複数の種類の分化マーカーのレベルと、剤に曝露されていない第2の固形腫瘍における1種類もしくは複数の種類の分化マーカーのレベルとを比較する工程を含む、癌幹細胞に対する活性について剤をスクリーニングする方法。
【請求項96】
(a)第1の固形腫瘍を剤に曝露するが、第2の固形腫瘍を剤に曝露しない工程;
(b)第1の固形腫瘍および第2の固形腫瘍における1種類もしくは複数の種類の分化マーカーのレベルを評価する工程;ならびに
(c)第1の固形腫瘍と第2の固形腫瘍とで、1種類もしくは複数の種類の分化マーカーのレベルを比較する工程
を含む、癌幹細胞に対する活性について剤をスクリーニングする方法。
【請求項97】
剤が、1種類または複数の種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する、請求項95または96記載の方法。
【請求項98】
第2の固形腫瘍と比較して、第1の固形腫瘍における1種類もしくは複数の種類の分化マーカーのレベルが増加していることにより、固形腫瘍幹細胞に対する効力が示される、請求項95または96記載の方法。
【請求項99】
固形腫瘍が膵臓腫瘍である、請求項95または96記載の方法。
【請求項100】
1種類もしくは複数の種類の分化マーカーが(a)1種類もしくは複数の種類のムチンまたは(b)クロモグラニンA(CHGA)を含む、請求項99記載の方法。
【請求項101】
1種類もしくは複数の種類の分化マーカーがムチン16(Muc16)を含む、請求項100記載の方法。
【請求項102】
固形腫瘍が結腸腫瘍である、請求項95または96記載の方法。
【請求項103】
1種類もしくは複数の種類の分化マーカーがサイトケラチン7を含む、請求項102記載の方法。
【請求項104】
剤が、1種類または複数の種類のヒトfrizzled受容体に特異的に結合する抗体である、請求項95または96記載の方法。
【請求項105】
間質と、請求項1〜54のいずれか一項記載の剤、ポリペプチド、または抗体の有効量とを接触させる工程を含む、固形腫瘍の間質における筋線維芽細胞活性化を低下させる方法。
【請求項106】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合し、かつヒトfrizzled受容体のアンタゴニストである抗体の有効量と、腫瘍とを接触させる工程を含む、腫瘍内の細胞を分化させるように誘導する方法。
【請求項107】
ヒトfrizzled受容体に特異的に結合し、かつヒトfrizzled受容体のアンタゴニストである抗体の有効量と、間質とを接触させる工程を含む、固形腫瘍の間質における筋線維芽細胞活性化を低下させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51A】
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【図51B】
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【図52−1】
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【図52−2】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【公表番号】特表2012−503990(P2012−503990A)
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−529329(P2011−529329)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/058635
【国際公開番号】WO2010/037041
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(308031072)オンコメッド ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (16)
【Fターム(参考)】