説明

hGM−CSFに結合するモノクローナル抗体および前記抗体を含む医薬組成物

【課題】hGM−CSF活性の中和能力が改善された抗hGM−CSFモノクローナル抗体およびこのような抗体の抗原結合断片を本明細書で開示する。このような抗体または抗原結合断片を含む医薬組成物も提供する。
【解決手段】ELYK(配列番号2)およびTMMASHYKQH(配列番号3)を含むhGM-CSF(配列番号1)のエピトープに結合する、単離された抗hGM-CSFモノクローナル抗体またはその抗原結合断片、これらを含む医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ELYK(配列番号2)およびTMMASHYKQH(配列番号3)を含むhGM-CSF(配列番号1)のエピトープに結合する、単離された抗hGM-CSFモノクローナル抗体またはその抗原結合断片。
【請求項2】
ヒトGM−CSFに400pM未満のKDで結合する、請求項1記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
TF−1増殖アッセイにおいてED80で測定すると、抗体またはその抗原結合断片のIC50値が100pM未満である、hGM−CSF活性を中和する、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
重鎖が、ガンマ1(γ1)、ガンマ2(γ2)、ガンマ3(γ3)およびガンマ4(γ4)からなる群から選択される、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
重鎖がガンマ1(γ1)である、請求項4記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
軽鎖がラムダ軽鎖である、請求項4または5記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項7】
(a)VH−CDR1含有配列、VH−CDR2含有配列およびVH−CDR3含有配列を含む重鎖であって、
(i)前記VH−CDR1含有配列がSHAMH(配列番号333)であり、
(ii)前記VH−CDR2含有配列がVIWHDGSKKYYADSVKG(配列番号334)であり、
(iii)前記VH−CDR3含有配列がEWVGGTCDS(配列番号335)である、前記重鎖、および、
(b) (b)VL−CDR1含有配列、VL−CDR2含有配列およびVL−CDR3含有配列を含む軽鎖であって、
(i)前記VL−CDR1含有配列がSGNSSNIGSYAVG(配列番号330)であり、
(ii)前記VL−CDR2含有配列がGKSPAS(配列番号331)であり、
(iii)前記VL−CDR3含有配列がSTWDSRLSAVL(配列番号332)である、前記軽鎖、
を含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項8】
重鎖が配列番号160のアミノ酸配列を有する、請求項1〜7のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項9】
重鎖が配列番号202のアミノ酸配列を有する、請求項1〜8のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項10】
重鎖可変領域の配列が配列番号152であって、軽鎖可変領域の配列が配列番号184である、請求項1〜7のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項11】
重鎖の配列が配列番号160であって、軽鎖の配列が配列番号202である、請求項1〜7のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項記載の抗体またはその抗原結合断片および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項13】
(a)請求項1〜11のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片、および、
(b)前記抗体またはその抗原結合断片を含有する1つまたは複数の容器、
を含むキット。
【請求項14】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の抗hGM−CSFモノクローナル抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸。
【請求項15】
DNAである、請求項14に記載の単離された核酸。
【請求項16】
請求項15に記載のDNAを含むベクター。
【請求項17】
請求項16に記載のベクターを含む宿主細胞であって、前記ベクターが発現ベクターである、前記宿主細胞。
【請求項18】
対象におけるhGM−CSFの過剰発現に関連した疾患または障害治療用の、請求項1〜11に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物。
【請求項19】
抗体または抗原結合断片が用量当たり500mgを超えない量で対象に投与される、請求項18記載の医薬組成物。
【請求項20】
疾患または障害が慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、気管支喘息、小児喘息、重症喘息、急性喘息発作、嚢胞性線維症、間質性肺疾患、鼻炎、関節炎および関連する関節疾患、関節リウマチ、乾癬、骨髄性白血病ならびに多発性硬化症からなる群より選ばれる、請求項18または19記載の医薬組成物。
【請求項21】
hGM−CSFに結合する請求項1記載の抗hGM−CSFモノクローナル抗体またはその抗原結合断片を産生する方法であって、前記抗体またはその抗原結合断片が少なくともVH−CDR1含有配列、VH−CDR2含有配列、VH−CDR3含有配列、VL−CDR1含有配列、VL−CDR2含有配列およびVL−CDR3含有配列を含み、
(a)少なくとも前記VH−CDR1含有配列、前記VH−CDR2含有配列、前記VH−CDR3含有配列、前記VL−CDR1含有配列、前記VL−CDR2含有配列および前記VL−CDR3含有配列をコードする少なくとも1種のDNA配列を含む宿主細胞を得ることであって、
(i)前記VH−CDR1含有配列がSHAMH(配列番号333)であり、
(ii)前記VH−CDR2含有配列がVIWHDGSKKYYADSVKG(配列番号334)であり、
(iii)前記VH−CDR3含有配列がEWVGGTCDS(配列番号335)であり、
(iv)前記VL−CDR1含有配列がSGNSSNIGSYAVG(配列番号330)であり、
(v)前記VL−CDR2含有配列がGKSPAS(配列番号331)であり、
(vi)前記VL−CDR3含有配列がSTWDSRLSAVL(配列番号332)
であること、および
(b)前記宿主細胞をDNAの発現および抗体またはその抗原結合断片の産生に適した条件下で培養すること、
を含む、前記方法。
【請求項22】
さらに薬学的に許容できる担体を含む、請求項18〜20のいずれか1項記載の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【公開番号】特開2012−105657(P2012−105657A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−6807(P2012−6807)
【出願日】平成24年1月17日(2012.1.17)
【分割の表示】特願2010−533123(P2010−533123)の分割
【原出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【出願人】(503161763)株式会社イーベック (6)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】