説明

iPad用カバースピーカシステム

【課題】iPad用の折りたたみ式保護カバーは、振動板が4個に分割しているため充分な音響効果が再生できない。
【解決手段】振動板にハニカム材を用いた剛性があり軽量な紙質の振動板を使用することにより充分な音響特性を再生することができる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分布振動板型(Distributed Mode)の撓み振動型パネルスピーカに用いる撓み振動型アクチュエータ組立体及び撓み振動型アクチュエータ組立体を備える撓み振動型パネルスピーカに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、音響振動用として撓み振動型パネルスピーカが知られている。従来の撓み振動型パネルスピーカは、平坦であるパネル状の主振動板に、主振動板を励振するアクチュエータを面接触させ、アクチュエータからの振動を主振動板に伝達し、主振動板の撓み振動を利用し発音する分布振動型スピーカである。また主振動板から発せられる音の再現性を高めるために、アクチュエータと主振動板との接触面とを、接着材等で密着させることが一般的である。
【0003】
さらに、撓み振動型パネルスピーカは、当該スピーカが装着される装置の筐体として主振動板自体を利用することができる。従って、コーン型スピーカにおいて必要であった、すり鉢状のコーンがピストン運動するための空間が不要となるため、撓み振動型パネルスピーカを採用することによりスピーカを薄くできるという利点がある。従って、スピーカを配置できるスペースを多くとれない装置には、撓み振動型パネルスピーカが広く利用されている。
【0004】
また、iPad用の折りたたみ式保護カバーを振動板に使用することにより保護カバーとスピーカとしての機能が共用できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、iPad用の折りたたみ式保護カバーは、振動板が4個に分割しているため充分な音響効果が再生できない。
【0006】
本発明は、iPad用の折りたたみ式保護カバーを振動板として使用し充分な音響効果を再生するスピーカシステムを作成するのが目的です。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、4個に分割している振動板のうち、上から見て2番目の振動板にハニカム材を用いた剛性があり軽量な紙質の振動板を使用することにより充分な音響特性を再生することができる。
【0008】
また、撓み振動型アクチュエータを振動板の両端にLch用とRch用に2個使用することにより1枚の振動板だけでステレオ効果が再生できる。
【発明の効果】
【0009】
具体的には、ニアフィールドスピーカとして充分な音圧と周波数特性及びステレオ効果が再生できます。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本スピーカをiPadカバーとして使用した図面
【図2】本スピーカをiPadカバーとして使用した図面(スピーカカバーなし)
【図3】専用スタンドを利用して本スピーカを使用した図面(前面)
【図4】専用スタンドを利用して本スピーカを使用した図面(背面)
【図5】専用スタンドを使用して本スピーカを使用した図面(背面)(スピーカカバーなし)
【図6】本スピーカを三角に折りたたんでiPadのスタンドとして使用した図面
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の撓み振動型スピーカを適用した実施形態図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、iPad1にカバーとしてカバースピーカ2を取り付けたものである。カバースピーカ用の専用スタンド4は、カバーカバー2に磁石により装着されている。
【0013】
図2は、カバースピーカ2のスピーカ・ケース3を取り除いた内部の様子である。6は、ハニカム材を用いた剛性があり軽量な紙質の振動板で、左右の両端にアクチュエータ(Rch用)5aとアクチュエータ(Lch用)5bを装着して振動板6を撓み振動型パネルスピーカとして音を再生します。7は、充電用のバッテリーで8は、アンプ回路及び無線回路などのプリント基板である。9は、3個に分割されたカバーボードである。
【0014】
図3は、専用スタンドを使用したカバースピーカとして実施している正面の斜視図である。図4は、専用スタンドを使用したカバースピーカとして実施している背面の斜視図である。また図5は、図4からスピーカ・ケースを取り除いた図である。
【0015】
図5により本カバースピーカの実施形態を説明します。カバースピーカ2を再生する音源は、音源元であるiPad1から無線規格であるブルートゥスによりカバースピーカの受信機8に転送され内蔵アンプ8によりアクチュエータ5a及びアクチュエータ5bにより振動板6を振動させ音声を再生する。その場合3個に分割されたカバーボード9も布を介して連結されているため振動板の働きをするため、バッフル効果もあり充分なニアフィールドスピカとしての音量と高音質が再生できます。またアクチュエータを両端に2個装着することによりステレオ再生が可能となります。
【0016】
図6は、カバースピーカ2を三角に折りたたんでiPadの台として設置した例である。この状態でiPadの映像などを試聴しながらその音声を再生できる。
【符号の説明】
【0017】
1 iPad
2 カバースピーカ
3 スピーカ・ケース
4 専用スタンド
5a アクチュエータ(Rch用)
5b アクチュエータ(Lch用)
6 振動板
7 充電用バッテリー
8 プリント基板(アンプ回路及び無線回路)
9 カバーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
iPad用折りたたみ式保護カバーを振動板として利用した撓み振動型パネルスピーカシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−102408(P2013−102408A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255509(P2011−255509)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iPad
【出願人】(504082368)
【Fターム(参考)】