説明

mGluR4アロステリック増強剤、組成物、および神経機能不全を治療する方法

代謝型グルタメート受容体サブタイプ4(mGluR4)のアロステリック増強剤/正のアロステリック調節剤として有用なピロール化合物;該化合物を作るための合成方法;該化合物を含む医薬組成物;ならびに該化合物を、例えば、神経および精神障害またはグルタメート機能不全に関連するその他の疾患状態を治療するときに用いる方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも一つを、哺乳類における神経伝達機能不全を治療するのに有効な投薬量および量で哺乳類に投与する工程を含む、哺乳類の神経伝達機能不全またはmGluR4活性に関連するその他の疾患状態を治療する方法。
【請求項2】
哺乳類がヒトである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機能不全がパーキンソン病である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記機能不全が、統合失調症、精神病、「統合失調症-領域」障害、うつ病、双極性障害、認知障害、譫妄、健忘障害、不安障害、注意障害、肥満、摂食障害、またはNMDA受容体関連障害である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機能不全が、パーキンソン病;不安神経症;アルコール摂取後の運動作用;神経運命拘束およびニューロンの生存;てんかん;またはある種の癌、例えば髄芽腫、炎症(例えば、多発性硬化症)および代謝性障害(例えば、糖尿病)およびmGluR4受容体が関与するグルタメート作動性機能不全および疾患に関連する味覚増強である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
投与工程の前に、哺乳類が前記機能不全であると診断されている請求項1の方法。
【請求項7】
前記機能不全の治療の必要性を有する哺乳類を特定する工程をさらに含む請求項1の方法。
【請求項8】
対象物のmGluR4受容体活性を増強するのに有効な投薬量および量で、式:
【化2】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも一つを対象物に投与する工程を含む、対象物のmGluR4活性を増強する方法。
【請求項9】
対象物が哺乳類である請求項8に記載の方法。
【請求項10】
対象物がヒトである請求項8に記載の方法。
【請求項11】
対象物が、投与工程の前にmGluR4受容体活性の増強が必要と診断されている請求項8に記載の方法。
【請求項12】
mGluR4受容体活性の増強の必要性を有する対象物を特定する工程をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも一つの細胞のmGluR4受容体活性を増強するのに有効な量で、式:
【化3】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも一つを少なくとも一つの細胞に接触させる工程を含む、少なくとも一つの細胞のmGluR4活性を増強する方法。
【請求項14】
細胞が哺乳類の細胞である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
細胞がヒトの細胞である請求項13に記載の方法。
【請求項16】
細胞が接触工程の前に対象物から分離されている、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
対象物が哺乳類である請求項16に記載の方法。
【請求項18】
対象物がヒトである請求項16に記載の方法。
【請求項19】
接触が対象物への投与によってである請求項16に記載の方法。
【請求項20】
化合物が約1.0×10-5未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
化合物が約1.0×10-6未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
化合物が約1.0×10-7未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
化合物が約1.0×10-8未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
化合物が約1.0×10-9未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
式:
【化4】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物、またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体。
【請求項26】
Rが、H、ハロゲン、CF3、OCF3、OCF2、C1-6アルキル、OC1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、O-CO-CH3で任意に置換された、アリールかヘテロアリールである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R1が、1個以上のR4で任意に置換されたCR2R3アリール、1個以上のR4で任意に置換されたCR2R3ヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環である請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
前記ヘテロアリールが置換または非置換であり、フラン、ピリジン、チアゾール、ピリミジンから選択される請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
前記ヘテロアリールが置換または非置換の2-ピリジルである請求項26に記載の化合物。
【請求項30】
前記2-ピリジルが少なくとも1個のハロゲンおよび/または少なくとも1個のC1-6アルキルで置換されている請求項28に記載の化合物。
【請求項31】
Rが、置換または非置換であり、フラン、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、チアジアゾール、フェニルまたはフランから選択される請求項26に記載の化合物。
【請求項32】
R1が、置換または非置換であり、アリールまたはヘテロアリールから選択される請求項25に記載の化合物。
【請求項33】
R1が、置換または非置換であり、フェニルまたはシクロヘキシルから選択される請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
R1がフェニルであり、次の:H、ハロゲン、CN、CF3、C1-6アルキル、OCF3、C3-10シクロアルキルの少なくとも一つまたはそれらのいずれかの組合せで任意に置換されている請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
R1が、置換または非置換であり、フェニル、シクロアルキル、ピリジン、アルキル、フラン、酢酸誘導体、酢酸t-ブチルエステル、酢酸メチルエステル、チオフェン、ベンゾジオキソール、イソキノリン、ピロリジン-ジオン、ピロリジン-オン、モルホリン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、ベンゾフラン、ベンゾジオキセピン、ベンズオキサジン、ベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、キノリン-2-オン、クロマンおよびベンゾフランから選択される請求項32に記載の化合物。
【請求項36】
R1が、次の: H、ハロゲン、CN、CF3、C1-6アルキル、OCF3 C3-10シクロアルキル、-O-CO-CH3、O-C1-6アルキル、OCF2、CO、-COOH、-COO-の少なくとも一つまたはそれらのいずれかの組合せで任意に置換されている請求項32に記載の化合物。
【請求項37】
X1がCOであり、X2がNHであり、X3がSO2であり、存在するときX4がCR1R2、COOR4、CR4R4である請求項25に記載の化合物。
【請求項38】
X1がCOであり、X2がNHであり、X3がSO2であり、存在するときX4がCR4R4である請求項25に記載の化合物。
【請求項39】
次の式:
【化5】

(式中、
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
の請求項25に記載の化合物。
【請求項40】
次の式:
【化6−1】

【化6−2】

【化6−3】

【化6−4】

【化6−5】

【化6−6】

【化6−7】

【化6−8】

【化6−9】

【化6−10】

【化6−11】

【化6−12】

の請求項25に記載の化合物。
【請求項41】
式:
【化7】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体と医薬的に許容な担体とを含む医薬組成物。
【請求項42】
化合物が約1.0×10-5未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項43】
化合物が約1.0×10-6未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項44】
化合物が約1.0×10-7未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項45】
化合物が約1.0×10-8未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項46】
化合物が約1.0×10-9未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項47】
Rが、アリールまたはヘテロアリールであり、H、ハロゲン、CF3、OCF3、OCF2、C1-6アルキル、OC1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、OCOCH3で任意に置換されている請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項48】
前記ヘテロアリールが置換または非置換であり、フラン、ピリジン、チアゾール、ピリミジンから選択される請求項47に記載の医薬組成物。
【請求項49】
前記ヘテロアリールが置換または非置換の2-ピリジルである請求項48に記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記2-ピリジルが、次の: H、またはハロゲン置換もしくはC1-6アルキル置換の少なくとも一つまたはそれらのいずれかの組合せで置換されている請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項51】

R1が、1個以上のR4で任意に置換されたCR2R3 アリール、1個以上のR4で任意に置換されたCR2R3 ヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環である請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項52】
R1が少なくとも1個のR4で任意に置換されたフェニルである請求項51に記載の医薬化合物。
【請求項53】
Rが、置換または非置換の、フラン、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、チアジアゾール、フェニルまたはフランである請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項54】
R1が、置換または非置換でり、アリールまたはヘテロアリールから選択される請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項55】
R1がフェニルまたはシクロヘキシルである請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項56】
R1が、置換または非置換であり、フェニル、シクロアルキル、ピリジン、アルキル、フラン、酢酸誘導体、酢酸t-ブチルエステル、酢酸メチルエステル、チオフェン、ベンゾジオキソール、イソキノリン、ピロリジン-ジオン、ピロリジン-オン、モルホリン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、ベンゾフラン、ベンゾジオキセピン、ベンズオキサジン、ベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、キノリン-2-オン、クロマンおよびベンゾフランから選択される請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項57】
X1がCOであり、X2がNHであり、X3がSO2であり、存在するときX4がCR1R2、ハロゲン、COOR4、CR4R4である請求項41に記載の化合物。
【請求項58】
X1がCOであり、X2がNHであり、X3がSO2であり、存在するときX4がCR4R4である請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項59】
化合物が式:
【化8】

(式中、
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項60】
化合物が次の式:
【化9−1】

【化9−2】

【化9−3】

【化9−4】

【化9−5】

【化9−6】

【化9−7】

【化9−8】

【化9−9】

【化9−10】

【化9−11】

である請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項61】
請求項25に記載の少なくとも1つの化合物を、少なくとも1つの細胞のmGluR4受容体活性を増強するのに有効な量で少なくとも1つの細胞に接触させる工程を含む、少なくとも1つの細胞のmGluR4活性を増強する方法。
【請求項62】
対象物のmGluR4受容体活性を増強するのに有効な投薬量および量において、請求項25に記載の少なくとも1つの化合物の治療的有効量を、対象物に投与する工程を含む、対象物のmGluR4活性を増強する方法。
【請求項63】
対象物が哺乳類である請求項62に記載の方法。
【請求項64】
対象物がヒトである請求項62に記載の方法。
【請求項65】
対象物が、投与工程の前にmGluR4受容体活性の増強が必要と診断されている、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
mGluR4受容体活性の増強の必要性を有する対象物を特定する工程をさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
請求項25に記載の少なくとも1つの化合物を、哺乳類におけるmGluR神経伝達機能不全およびその他の疾患状態に関連する障害を治療するのに有効な投薬量および量で哺乳類に投与する工程を含む、哺乳類の前記障害を治療する方法。
【請求項68】
前記障害が、精神病、統合失調症、行為障害、破壊的行動障害、双極性障害、不安神経症の精神病エピソード、精神病に関連する不安神経症、重度大うつ病性障害のような精神病気分障害、精神障害に関連する気分障害、急性そう病、双極性障害に関連するうつ病、統合失調症に関連する気分障害、精神発達遅滞の行動的発現、行為障害、自閉性障害、運動障害、トゥーレット症候群、無動性硬直症候群、パーキンソン病に関連する運動障害、遅発性ジスキネジー、薬物誘発および神経変性に基づくジスキネジー、注意欠陥/多動性障害、認知障害、認知症および記憶障害から選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記障害がパーキンソン病である請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記障害が、mGluR4受容体活性機能不全に関連する神経および/または精神障害である、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記障害が、統合失調症、精神病、「統合失調症-領域」障害、うつ病、双極性障害、認知障害、譫妄、健忘障害、不安障害、注意障害、肥満、摂食障害およびNMDA受容体関連障害から選択される、mGluR4神経伝達機能不全に関連する神経または精神障害である、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
哺乳類がヒトである請求項67に記載の方法。
【請求項73】
哺乳類が、投与工程前に前記障害と診断されている請求項67に記載の方法。
【請求項74】
前記障害の治療の必要性を有する哺乳類を特定する工程をさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項75】
式:
【化10】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体と医薬的に許容な担体とを組み合わせることを含む、哺乳類のmGluR4受容体活性を増強するための医薬の製造方法。
【請求項76】
哺乳類のmGluR4受容体活性を増強するための、式:
【化11】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の使用。
【請求項77】
前記化合物が約1.0×10-5未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項76に記載の使用。
【請求項78】
前記化合物が約1.0×10-6未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項76に記載の使用。
【請求項79】
前記化合物が約1.0×10-7未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項76に記載の使用。
【請求項80】
前記化合物が約1.0×10-8未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項76に記載の使用。
【請求項81】
前記化合物が約1.0×10-9未満のEC50でmGluR4の増強を示す、請求項76に記載の使用。
【請求項82】
前記化合物が医薬的に許容な担体と組み合わされる請求項76に記載の使用。
【請求項83】
前記哺乳類がヒトである請求項76に記載の使用。
【請求項84】
味覚エンハンサーとしての請求項83に記載の使用。
【請求項85】
哺乳類における障害の治療としての請求項76に記載の使用。
【請求項86】
前記障害が神経および/もしくは精神障害またはmGluR4受容体活性機能不全に関連する他の疾患状態である、請求項85に記載の使用。
【請求項87】
前記障害がパーキンソン病である請求項85に記載の使用。
【請求項88】
哺乳類の神経伝達機能不全を治療するのに有効な投薬量および量で、式:
【化12】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも1つの化合物を代謝型グルタメート受容体活性を増大することが公知の副作用を有する薬物と一緒に哺乳類に併用投与する工程を含む、哺乳類の神経伝達機能不全またはmGluR4活性に関連する他の疾患状態を治療するための方法。
【請求項89】
哺乳類の神経伝達機能不全を治療するのに有効な投薬量および量で、式:
【化13】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも1つの化合物を代謝型グルタメート受容体活性を増大することに関連する障害を治療することが知られている薬物と一緒に哺乳類に併用投与する工程を含む、哺乳類の神経伝達機能不全またはmGluR4活性に関連する他の疾患状態を治療するための方法。
【請求項90】
哺乳類の神経伝達機能不全を治療するのに有効な投薬量および量で、式:
【化14】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体の少なくとも1つの化合物を神経伝達機能不全またはmGluR4の増強に関連する他の疾患状態を治療することが知られている薬物と一緒に哺乳類に併用投与する工程を含む、哺乳類の神経伝達機能不全またはmGluR4活性に関連する他の疾患状態を治療するための方法。
【請求項91】
併用投与が実質的に同時である請求項88〜90のいずれか1つに記載の方法。
【請求項92】
併用投与が連続である請求項88〜90のいずれか1つに記載の方法。
【請求項93】
哺乳類がヒトである請求項88〜90のいずれか1つに記載の方法。
【請求項94】
前記機能不全がパーキンソン病である請求項88〜90のいずれか1つに記載の方法。
【請求項95】
前記機能不全が、統合失調症、精神病、「統合失調症-領域」障害、うつ病、双極性障害、認知障害、譫妄、健忘障害、不安障害、注意障害、肥満、摂食障害またはNMDA受容体関連障害である請求項88〜90のいずれか1つに記載の方法。
【請求項96】
式:
【化15】

(式中、
X1は、カルボニル、チオカルボニル、CH2、CR2R3、NH、NR4、S、SO、SO2から選択され;
X2は、カルボニル、チオカルボニル、NH、NR4、CH2またはCR2R3、S、SO、SO2から選択され;
X3は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3から選択され;
X4は、カルボニル、チオカルボニル、S、SO、SO2、CH2、CR2R3、CR2R2、COOR4、CR4R4、R4で任意に置換されたアリール、R4で任意に置換されたヘテロアリールから選択され;
Rは、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R1は、1個以上のR4で任意に置換されたヘテロアリール、1個以上のR4で任意に置換されたアリール、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され;
R2は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R3は、H、ハロゲン、CF3、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、1個以上のR4で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環から選択され、R2およびR3は環化し、1個以上のR8で任意に置換された、C、O、SまたはNを含むC3-8員環を形成してもよく;
R4は、H、OH、NR1R2、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、CN、CONR1R2、SO2NR1R2、OC1-6アルキル、CF3 、OCF3、OCOCH3、CO、-COO-、酢酸誘導体(具体的には、酢酸t-ブチルエステルおよび酢酸メチルエステルを含む)、およびCOOHから選択される)
で表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容な塩もしくは医薬的に許容な誘導体、および
1以上の
a. 代謝型グルタメート受容体活性を増大することが公知の副作用を有する薬物、
b. 代謝型グルタメート受容体活性を増大することに関連する障害を治療することが知られている薬物、および/または
c. 神経伝達機能不全またはその他の疾患状態を治療することが知られている薬物
を含むキット。
【請求項97】
化合物および薬物が一緒に製剤化されている請求項96に記載のキット。
【請求項98】
化合物および薬物が一緒に包装されている請求項96に記載のキット。

【公表番号】特表2013−508413(P2013−508413A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535430(P2012−535430)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/053837
【国際公開番号】WO2011/050316
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(511183973)ヴァンダービルト ユニバーシティー (9)
【氏名又は名称原語表記】VANDERBILT UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】305 Kirkland Hall, Nashville, Tennessee 37240, U.S.A.
【Fターム(参考)】