説明

mGluR5ネガティブアロステリックモジュレータとしての置換ヘテロアリールアミンカルボキサミド類似体、ならびに、その形成方法および使用方法

代謝型グルタミン酸受容体サブタイプ5(mGluR5)のネガティブアロステリックモジュレータ;化合物を形成するための合成方法;化合物を含む薬学的組成物;および、化合物および組成物を用いて、グルタミン酸機能不全に関連する神経学的および精神医学的障害を処置する方法が開示されている。この要約は、特定の技術分野における調査目的のためのスキャンツールとして意図されており、本発明を限定することは意図していない。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】


(式中、AはCRまたはNであり;
式中、LはOまたはNRであり、
式中、QはCR6cまたはNであり;
式中、VはCR6bまたはNであり;
式中、WはCRまたはNであり;
式中、ZはCR6aまたはNであり;
ただし、Q、V、W、Zの1個または2個は同時にNであり;
式中、Rは3〜9個の炭素を有していると共に、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、または、ヘテロシクロアルキルから選択され;式中、Rは0〜3個のRで置換されており;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORであり;
式中、Rは、0〜8個の炭素を有していると共に、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CN、SO、ならびに、CORから選択されるが、ただし、AがNである場合、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、CN、SO、および、CORから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、存在する場合、Rは、水素、ハロゲン、CN、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキル、および、C1〜C6ハロアルキルから選択され;
式中、存在する場合、R6aは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6bは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6cは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、Rは、水素、C1〜C6アルキル、または、C1〜C6ハロアルキルであり;
式中、Rは、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、または、ジアルキルアミノであり;ならびに
式中、存在する場合、各Rは、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORである)によって表される構造を有する化合物、または、その薬学的に許容可能な塩であって;ならびに
前記化合物の存在下における、ラットmGluR5が形質移入されたヒト胎児腎細胞におけるグルタミン酸の非最大濃度に対する応答の低減として、前記化合物の不在化におけるグルタミン酸に対する前記応答に比して、グルタミン酸に対するmGluR5応答の部分的または完全な阻害を示す化合物。
【請求項2】
LがOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Q、V、W、および、Zの2つがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、アリールおよびヘテロアリールから選択され、ならびに、0〜3個のRで置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
が、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、または、CNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、CN、SO、および、CORから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、ハロゲン、CN、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキル、および、C1〜C6ハロアルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6シクロアルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
少なくとも1個のRが存在しており、ならびに、各Rが、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、および、CNから独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
式:
【化2】


(式中、Xは脱離基であり;
式中、AはCRまたはNであり;
式中、LはOまたはNRであり、
式中、QはCR6cまたはNであり;
式中、VはCR6bまたはNであり;
式中、WはCRまたはNであり;
式中、ZはCR6aまたはNであり;
ただし、Q、V、W、Zの1個または2個は同時にNであり;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORであり;
式中、Rは、0〜8個の炭素を有していると共に、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CN、SO、ならびに、CORから選択されるが、ただし、AがNである場合、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、CN、SO、および、CORから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、存在する場合、Rは、水素、ハロゲン、CN、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキル、および、C1〜C6ハロアルキルから選択され;
式中、存在する場合、R6aは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6bは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6cは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、Rは、水素、C1〜C6アルキル、または、C1〜C6ハロアルキルであり;
式中、Rは、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、または、ジアルキルアミノである)によって表される構造を有する化合物を提供するステップ、ならびに
式:
【化3】


(式中、Rは3〜9個の炭素を有していると共に、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、または、ヘテロシクロアルキルから選択され;式中、Rは0〜3個のRで置換されており;ならびに
式中、存在する場合、各Rは、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORである)によって表される構造を有するアミドに前記化合物を転化するステップを含む化合物の形成方法。
【請求項13】
転化するステップが:
遷移金属触媒アミノリシス条件下で、式:
【化4】


(式中、Rはn−ブチルまたはt−ブチルである)
によって表される構造を有するカルバメートエステルとの反応により中間体を形成するステップ;
前記中間体を加水分解するステップ;ならびに
式:
【化5】


(式中、Yは−OHまたは脱離基である)
によって表される構造を有する第2の化合物で前記加水分解物をアシル化するステップ;
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
提供するステップが、式:
【化6】


(式中、XおよびXは、脱離基から独立して選択される)によって表される構造を有する化合物を、式:
【化7】


によって表される構造を有する第2の化合物と反応させ、
これにより、式:
【化8】


によって表される構造を有する生成物を形成するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
哺乳動物におけるmGluR5活性に関連する障害の処置方法であって、式:
【化9】


(式中、AはCRまたはNであり;
式中、LはOまたはNRであり、
式中、QはCR6cまたはNであり;
式中、VはCR6bまたはNであり;
式中、WはCRまたはNであり;
式中、ZはCR6aまたはNであり;
ただし、Q、V、W、Zの1個または2個は同時にNであり;
式中、Rは、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、または、ヘテロシクロアルキルから選択され;式中、Rは0〜3個のRで置換されており;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORであり;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CN、SO、ならびに、CORから選択されるが、ただし、AがNである場合、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、CN、SO、および、CORから選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択され;
式中、存在する場合、Rは、水素、ハロゲン、CN、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキル、および、C1〜C6ハロアルキルから選択され;
式中、存在する場合、R6aは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6bは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、存在する場合、R6cは、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、および、C1〜C6ハロアルコキシから選択され;
式中、Rは、水素、C1〜C6アルキル、または、C1〜C6ハロアルキルであり;
式中、Rは、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、または、ジアルキルアミノであり;ならびに
式中、存在する場合、各Rは、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C4ハロシクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、NO、CN、SO、または、CORである)によって表される構造を有する少なくとも1種の化合物;
または、その薬学的に許容可能な塩を、
前記哺乳動物における前記障害を処置するための有効量で、前記哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項16】
LがOである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
が3〜9個の炭素を有していると共に、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、または、ヘテロシクロアルキルから選択され;Rが0〜3個のRで置換されている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
が、0〜8個の炭素を有していると共に、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、および、CNから選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記障害が、グルタミン酸機能不全に関連する神経学的および/または精神医学的障害である、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記障害が、嗜癖、不安、自閉症圏障害、脆弱x症候群、胃食道逆流症(GERD)、疼痛およびパーキンソン病から選択される、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−505262(P2013−505262A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529943(P2012−529943)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049358
【国際公開番号】WO2011/035174
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(509346070)バンダービルト ユニバーシティー (3)
【Fターム(参考)】