説明

miRNAおよびmiRNA阻害分子に関する方法および組成物

【課題】合成核酸分子を使用して、細胞にmiRNA活性または機能を導入する方法および組成物の提供。
【解決手段】合成miRNAおよび/またはmiRNA阻害剤がライブラリースクリーニングアッセイにおいて使用される、治療的、診断的、および予後診断的適用に関連性のある特定の細胞機能を有するmiRNAを同定するための方法および組成物。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および
b)5'から3'までの配列がmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域
を含む、長さが17〜125残基の合成RNA分子。
【請求項2】
i)RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸もしくはヒドロキシルに対する置換基;
ii)相補領域の最初もしくは最後の1〜6残基における一つもしくは複数の糖修飾;または
iii)相補領域の3'末端の最後の1〜5残基における一つもしくは複数のヌクレオチドとmiRNA領域の対応するヌクレオチドとの間の非相補性
の一つまたは複数をさらに含む、請求項1記載のRNA分子。
【請求項3】
RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸またはヒドロキシルに対する置換基を含む、請求項2記載のRNA分子。
【請求項4】
置換基が、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、2'酸素-メチル(2'O-Me)、酸素を有する4,4'-ジメトキシトリチル(DMTO)、フルオレセイン、チオール、またはアクリジンである、請求項3記載のRNA分子。
【請求項5】
RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸が置換されている、請求項3記載のRNA分子。
【請求項6】
RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのヒドロキシルが置換されている、請求項3記載のRNA分子。
【請求項7】
相補領域の最初または最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項2記載のRNA分子。
【請求項8】
糖修飾が2'O-Me修飾である、請求項7記載のRNA分子。
【請求項9】
相補領域の最初の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項7記載のRNA分子。
【請求項10】
相補領域の最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項7記載のRNA分子。
【請求項11】
相補領域の最初または最後の2〜4残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項7記載のRNA分子。
【請求項12】
相補領域の3'末端の最後の1〜5残基における一つまたは複数のヌクレオチドとmiRNA領域の対応するヌクレオチドとの間の非相補性を含む、請求項2記載のRNA分子。
【請求項13】
相補領域において少なくとも2つのヌクレオチドによる非相補性がある、請求項12記載のRNA分子。
【請求項14】
i)、ii)、またはiii)のうちの少なくとも2つを含む、請求項2記載のRNA分子。
【請求項15】
i)、ii)、およびiii)を含む、請求項14記載のRNA分子。
【請求項16】
RNA分子が、単一ポリヌクレオチドである、請求項1記載のRNA分子。
【請求項17】
miRNA領域と相補領域との間にリンカー領域をさらに含む、請求項16記載のRNA分子。
【請求項18】
リンカー領域が3〜30残基の長さである、請求項17記載のRNA分子。
【請求項19】
RNA分子が二本鎖である、請求項1記載のRNA分子。
【請求項20】
請求項1記載の10個以上の異なるRNA分子のライブラリー。
【請求項21】
各々のmiRNA阻害分子が、成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、かつ約17〜25ヌクレオチド長である、10個以上の異なるmiRNA阻害分子のライブラリー。
【請求項22】
miRNA阻害分子が、分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸またはヒドロキシルに対する置換基を有する、請求項21記載のライブラリー。
【請求項23】
置換基が、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、または2'O-Meである、請求項22記載のライブラリー。
【請求項24】
miRNA阻害分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸が置換されている、請求項22記載のライブラリー。
【請求項25】
miRNA阻害分子の5'末端におけるヌクレオチドのヒドロキシルが置換されている、請求項22記載のライブラリー。
【請求項26】
miRNA阻害剤がDNAを含む、請求項21記載のライブラリー。
【請求項27】
a)一つまたは複数の細胞に請求項1記載のRNA分子を導入する段階;
b)RNA分子を有する細胞の一つまたは複数の特徴を、RNA分子を有しない細胞と比較する段階
を含む、細胞におけるmiRNA活性または機能を特徴付ける方法。
【請求項28】
少なくとも5つのRNA分子が、異なる細胞に導入される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
RNA分子の存在に対して細胞をアッセイする段階をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項30】
RNA分子を合成する段階をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項31】
RNA分子が、
i)RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸もしくはヒドロキシルに対する置換基;
ii)相補領域の最初もしくは最後の1〜6残基における一つもしくは複数の糖修飾;または
iii)相補領域の3'末端の最後の1〜5残基における一つもしくは複数のヌクレオチドとmiRNA領域の対応するヌクレオチドとの間の非相補性
の一つまたは複数をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
RNA分子が、RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸またはヒドロキシルに対する置換基を含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
置換基が、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、2'O-Me、DMTO、フルオレセイン、チオール、またはアクリジンである、請求項32記載の方法。
【請求項34】
RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸が置換されている、請求項32記載の方法。
【請求項35】
RNA分子の5'末端におけるヌクレオチドのヒドロキシルが置換されている、請求項32記載の方法。
【請求項36】
RNA分子が、相補領域の最初または最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項31記載の方法。
【請求項37】
糖修飾が2'O-Me修飾である、請求項36記載の方法。
【請求項38】
RNA分子が、相補領域の最初の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項36記載の方法。
【請求項39】
RNA分子が、相補領域の最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項36記載の方法。
【請求項40】
RNA分子が、相補領域の最初または最後の2〜4残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項36記載の方法。
【請求項41】
RNA分子が、相補領域の3'末端の最後の1〜5残基における一つまたは複数のヌクレオチドとmiRNA領域の対応するヌクレオチドとの間の非相補性を含む、請求項31記載の方法。
【請求項42】
相補領域において少なくとも2つのヌクレオチドによる非相補性がある、請求項41記載の方法。
【請求項43】
RNA分子が、i)、ii)、またはiii)のうちの少なくとも2つを含む、請求項31記載の方法。
【請求項44】
RNA分子が、i)、ii)、およびiii)を含む、請求項43記載の方法。
【請求項45】
RNA分子が単一ポリヌクレオチドである、請求項27記載の方法。
【請求項46】
RNA分子が、miRNA領域と相補領域との間にリンカー領域をさらに含む、請求項45記載の方法。
【請求項47】
リンカー領域が3〜30残基の長さである、請求項46記載の方法。
【請求項48】
RNA分子が、2つのポリヌクレオチドからなる、請求項27記載の方法。
【請求項49】
RNA分子が、リン酸カルシウムトランスフェクション、脂質トランスフェクション、電気穿孔法、マイクロインジェクション、またはインジェクションによって細胞に導入される、請求項27記載の方法。
【請求項50】
a)成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害剤を、細胞に導入する段階
を含む、細胞から一つまたは複数のmiRNAの活性を低下させるまたは消失させる方法。
【請求項51】
b)miRNA阻害剤を有する細胞の一つまたは複数の特徴を、miRNA阻害剤を有しない細胞と比較する段階
をさらに含む、請求項50記載の方法。
【請求項52】
成熟miRNAの発現に対して細胞をアッセイする段階をさらに含む、請求項50記載の方法。
【請求項53】
miRNA阻害剤を合成する段階をさらに含む、請求項50記載の方法。
【請求項54】
miRNA阻害剤が、
i)miRNA阻害剤の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸もしくはヒドロキシルに対する置換基;または
ii)一つもしくは複数の糖修飾
の一つまたは複数をさらに含む、請求項51記載の方法。
【請求項55】
miRNA阻害剤が、miRNA阻害剤の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸またはヒドロキシルに対する置換基を含む、請求項54記載の方法。
【請求項56】
置換基が、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、2'O-Me、DMTO、フルオレセイン、チオール、またはアクリジンである、請求項55記載の方法。
【請求項57】
miRNA阻害剤の5'末端におけるヌクレオチドのリン酸が置換されている、請求項55記載の方法。
【請求項58】
miRNA阻害剤の5'末端におけるヌクレオチドのヒドロキシルが置換されている、請求項55記載の方法。
【請求項59】
miRNA阻害剤が、最初または最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項54記載の方法。
【請求項60】
糖修飾が2'O-Me修飾である、請求項59記載の方法。
【請求項61】
miRNA阻害剤が、相補領域の最初の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項59記載の方法。
【請求項62】
miRNA阻害剤が、相補領域の最後の1〜6残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項59記載の方法。
【請求項63】
miRNA阻害剤が、相補領域の最初または最後の2〜4残基における一つまたは複数の糖修飾を含む、請求項59記載の方法。
【請求項64】
miRNA阻害剤が、i)およびii)の両方を含む、請求項54記載の方法。
【請求項65】
miRNA阻害剤が単一ポリヌクレオチドである、請求項50記載の方法。
【請求項66】
miRNA阻害剤が、リン酸カルシウムトランスフェクション、脂質トランスフェクション、電気穿孔法、マイクロインジェクション、またはインジェクションによって細胞に導入される、請求項50記載の方法。
【請求項67】
少なくとも一つの
i)mir-31、mir-92、mir-99a、mir-100、mir-125a、mir-129、mir-130a、mir-150、mir-187、miR-190、miR-191、miR-193、miR 204、mir-210、mir-211、mir-212、mir-213、mir-215、mir-216、mir-217、miR 218、mir-224、mir-292、mir-294、mir-320、mir-324、mir-325、mir-326、mir-330、mir-331、mir-338、mir-341、mir-369、およびmir-370からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、miR-15a、miR-16、miR 21、miR 24、miR-96、miR-101、miR-105、miR-124、miR-126、miR-142、miR-147、miR-192、miR-194、miR-206、miR-215、もしくはmiR-346からなる群より選択される成熟miRNAと60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を細胞に導入する段階を含む、細胞における細胞増殖を低下させるまたは阻害するための方法。
【請求項68】
細胞増殖を低下させるまたは阻害することを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項67記載の方法。
【請求項69】
少なくとも一つの
i)let7a-1、Let-7a、Let-7b、let7b-1、let7c、let7d、Let-7g、mir-9、mir-10a、mir-10b、mir-15a、mir-16、mir-21、mir-23a、mir-23b、mir-24、mir-25、mir-92、mir-95、mir-133a、mir-133a-2、mir-133b、mir-142、mir-152、mir-153、mir-155、mir-181a、mir-182、mir-183、mir-184、mir-186、mir-187、mir-191、mir-193、mir-194、mir-196、mir-199a-1、mir-200b、mir-204、mir-206、mir-211、mir-222、mir-223、mir-298、mir-328、mir-342、mir-371、およびmir-412からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、Let-7a、Let-7b、Let-7c、Let-7d、Let-7g、miR-7、mir-9、miR-10a、miR-10b、miR-15a、miR-18、miR-19a、miR-17-3p、miR-20、miR-23b、mir-25、miR-26a、miR-26a、mir-30e-5p、mir-31、mir-32、mir-92、mir-93、miR-100、miR-125a、miR-125b、miR-126、mir-127、miR-128、miR-129、mir-130a、mir-135、mir-138、mir-139、miR-140、mir-141、mir-143、mir-145、mir-146、miR-150、mir-154、mir-155、mir-181a、miR-182、mir-186、miR-187、miR-188、mir-190、mir-191、mir-193、mir-194、mir-196、mir-197、mir-198、mir-199、mir-201、mir-204、mir-216、mir-218、miR-223、mir-293、miR-291-3p、miR-294、miR-295、miR-322、mir-333、mir-335、mir-338、mir-341、mir-350、mir-369、miR-373、mir-410、およびmir-412からなる群より選択されるmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を細胞に導入する段階を含む、細胞における細胞増殖を誘導するまたは増加させるための方法。
【請求項70】
細胞増殖を誘導するまたは増加させることを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項69記載の方法。
【請求項71】
少なくとも一つの
i)miR-107、miR-133、miR-137、miR-152、miR-155、miR-181a、miR-191、miR-203、およびmiR-215からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、let-7a、let-7b、mir-1、mir-7、miR-10b、miR-17-3p、miR-19a、mir-23、mir-24、mir-27a、miR-29a、miR-30a-3p、mir-31、mir-32、miR-34a、miR-101、miR-107、miR-108、miR-122、mir-124、miR-133a、miR-134、miR-135、miR-139、mir-140、miR-141、miR-145、mir-150、mir-192、mir-193、mir-195、mir-206、mir-208、mir-210、mir-210、mir-292-3p、mir-293、mir-297、mir-299、mir-329、mir-337、mir-337、mir-345、mir-346、およびmir-409からなる群より選択されるmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を一つまたは複数の細胞に導入する段階を含む、細胞生存率を低下させるための方法。
【請求項72】
細胞生存率を低下させることを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項71記載の方法。
【請求項73】
少なくとも一つの
i)miR-7、miR-19a、miR-23、miR-24、miR-27a、miR-31、miR-32、miR-134、miR-140、miR-150、miR-192、およびmiR-193からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、let-7a、let-7b、let-7c、let-7d、let-7g、miR-10a、miR-10b、miR-15a、miR-17-3p、miR-18、miR-19a、miR-20、mir-23a、mir-23b、mir-24、miR-25、miR-26a、mir-32、miR-107、miR-125a、miR-126、mir-128、miR-129、miR-133、miR-137、mir-139、miR-143、miR-152、miR-155、miR-181a、miR-182、miR-191、miR-203、miR-215、およびmir-331からなる群より選択されるmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を一つまたは複数の細胞に導入する段階を含む、細胞生存率を増加させるための方法。
【請求項74】
細胞生存率を増加させることを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項73記載の方法。
【請求項75】
少なくとも一つの
i)miR-31およびmiR-214からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、let-7b、let-7g、mir-1、mir-1d、mir-7、mir-10a、miR-10b、miR-17-3p、miR-19a、miR-28、miR-28、miR-28、miR-29a、miR-32、miR-34a、miR-122、mir-148、mir-149、mir-154、mir-184、mir-186、mir-188、mir-192、mir-195、mir-196、mir-199a、mir-204、mir-208、mir-210、mir-211、mir-212、mir-214、mir-215、mir-216、mir-217、mir-218、mir-293、mir-296、mir-299、mir-321、mir-328、およびmir-344からなる群より選択されるmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を細胞に導入する段階を含む、細胞におけるアポトーシスを誘導するための方法。
【請求項76】
アポトーシスを誘導することを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項75記載の方法。
【請求項77】
少なくとも一つの
i)miR-7、miR-1d、miR-148、miR-195、miR-196、miR-199a、miR-204、miR-210、miR-211、miR-212、miR-215、miR-216、miR-218、miR-296、およびmiR-321からなる群より選択される成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、17〜25ヌクレオチド長であるmiRNA阻害分子;または
ii)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列が、Let-7b、mir-21、mir-23b、mir-25、miR-26a、mir-28、mir-29a、mir-31、miR-32、mir-30a-3p、mir-34a、mir-96、miR-98、mir-100、mir-101、mir-105、mir-108、miR-125b、miR-126、mir-126、mir-128、mir-137、miR-143、miR-155、mir-207、mir-214、mir-216、mir-223、mir-292-3p、mir-328、mir-335、mir-340、mir-341、mir-367、mir-368、mir-380-3p、およびmir-410からなる群より選択されるmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の合成miRNA分子
の有効量を細胞に導入する段階を含む、細胞におけるアポトーシスを阻害するための方法。
【請求項78】
アポトーシスを阻害することを必要とするような細胞または細胞を有する患者を同定する段階をさらに含む、請求項77記載の方法。
【請求項79】
miR-21、miR-126、miR-143、miR-145、miR-188、miR-200b、miR-219、またはmiR-331に対応する一つまたは複数の合成miRNA分子および/またはmiRNA阻害剤の有効量を被験体に投与する段階を含む、被験体における癌を処置するための方法。
【請求項80】
癌が乳癌であり、被験体は1)miR-21、miR-15a、miR-16、miR-24、および/もしくはmiR-25に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤、ならびに/または2)miR-99、miR-100、miR-205、miR-197、miR-126、miR-143、miR-145、および/もしくはmiR-321に対応する一つもしくは複数のmiRNAを投与される、請求項79記載の方法。
【請求項81】
癌が結腸癌であり、被験体は1)miR-21、miR-106、miR-189、miR-200b、miR-223、miR-224、miR-31、および/もしくはmiR-17に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または2)miR-145、miR-143、miR-133、miR-342、miR-125a、miR-195、miR-30a、miR-10a、miR-130、miR-130a、miR-192、miR-194、miR-215、miR-144、miR-23、miR-26a、miR-126、miR-199a、miR-188、miR-331、および/もしくはmiR-21に対応する一つもしくは複数のmiRNAを投与される、請求項79記載の方法。
【請求項82】
癌が甲状腺癌であり、被験体は1)miR-21、miR-125、miR-24、miR-200b、miR-29b、miR-221、miR-222、miR-224、miR-10a、および/もしくはmiR-183に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または2)miR-145、miR-22、miR-331、miR-126、miR-30a、miR-199a、miR-223、および/もしくはmiR-321に対応する一つもしくは複数のmiRNAを投与される、請求項79記載の方法。
【請求項83】
癌が肺癌であり、被験体は1)miR-223、miR-106、miR-21、miR-200b、miR-321、miR-182、miR-183、miR-17、および/もしくはmiR-205に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または2)miR-130a、miR-145、miR-126、miR-331、miR-342、miR-143、Let-7、miR-30a、miR-16、miR-26a、miR-125a、miR-29b、miR-24、miR-328、miR-201、miR-195、miR-22、miR-181a、miR-331、および/もしくはmiR-321に対応する一つもしくは複数のmiRNAを投与される、請求項79記載の方法。
【請求項84】
let-7、miR-10a、miR-16、miR-17、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-26a、miR-29b、miR-30a、miR-106、miR-125a、miR-126、miR-130、miR130a、miR-133、miR-143、miR-144、miR-145、miR-181a、miR-182、miR-183、miR-188、miR-189、miR-219、miR-192、miR-194、miR-195、miR-199a、miR-200b、miR-201、miR-205、miR-215、miR-223、miR-224、miR-321、miR-328、miR-331、またはmiR-342に対応する一つまたは複数の合成miRNA分子および/またはmiRNA阻害剤の有効量を被験体に投与する段階を含む、被験体における癌を処置するための方法。
【請求項85】
癌治療薬と、癌治療薬の効力を改善するかまたは非癌細胞を保護する少なくとも一つのmiRNA分子の有効量とを患者に投与する段階を含む、患者における癌を処置する方法。
【請求項86】
miRNA分子が、癌治療薬の効力を強化し、かつambi- miR-7100、mir-28、mir-101、mir-124、mir-125a、mir-126、mir-132、mir-136、mir-147、mir-155、mir-182、mir-186、mir-202、mir-206、mir-216、mir-221、mir-224、mir-291、mir-292-3p、mir-297、mir-302、mir-337、mir-372、mir-373、およびmir-376bからなる群より選択される、請求項85記載の方法。
【請求項87】
miRNA分子が、癌治療薬から非癌細胞を保護し、かつmir-16、mir-24、mir-30a-3p、mir-125b、mir-152、mir-194、mir-197、mir-214、およびmir-331からなる群より選択される、請求項85記載の方法。
【請求項88】
1)miR-21、miR-223、および/もしくはmir-342発現に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または
2)miR-95、miR-105、miR-137、miR-186、miR-188、miR-199、miR-211、miR-215、mu-miR-290、miR-301、および/もしくはmiR-331に対応する一つもしくは複数のmiRNA
の有効量を被験体に投与する段階を含む、被験体における狼瘡を処置するための方法。
【請求項89】
1)miR-7、miR-9-as、miR-16、miR-24、miR-26A、miR-27A、miR-130A、および/もしくはmiR-239発現に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または
2)miR-95および/もしくはmiR-135Aに対応する一つもしくは複数のmiRNA
の有効量を被験体に投与する段階を含む、被験体におけるプリオン病を処置するための方法。
【請求項90】
1)miR-28、miR-30A、miR-31、miR-138、miR-139、miR-140、miR-291-5P、および/もしくはmiR-298発現に対応する一つもしくは複数のmiRNA阻害剤;ならびに/または
2)Let7F-2および/もしくはmiR-16に対応する一つもしくは複数のmiRNA
の有効量を被験体に投与する段階を含む、被験体における虚血を予防するまたは処置するための方法。
【請求項91】
mir-192、mir-198、およびmir-199からなる群より選択される少なくとも一つのmiRNAの有効量を細胞に投与する段階を含む、細胞における形質転換を誘導するための方法。
【請求項92】
細胞の内部にある場合にlet-7、miR-19a、miR-25、miR-96、miR-125a、miR-134、miR-148、miR-152、miR-206、miR-207、miR-210、miR-212、miR-216、miR-217、miR-218、miR-223、mu-miR-294、mu-miR-295、miR-301、miR-328、mu-miR-329、miR-339、miR-370、またはmiR-372の成熟miRNAにプロセスされることが可能な一つまたは複数の核酸の有効量を、細胞に提供するまたは導入する段階を含む、細胞におけるERKを活性化するための方法。
【請求項93】
細胞の内部にある場合にmiR-15a、miR-16、miR-21、mir-24、miR-26a、miR-92、miR-105、miR-125a、miR-125b、miR-128、mir-147、miR-195、miR-207、miR-224、mu-miR-295、mir-301、miR-337、mir-368、またはmir-371の成熟miRNAにプロセスされることが可能な一つまたは複数の核酸の有効量を、細胞に導入する段階を含む、細胞におけるhTertを活性化するための方法。
【請求項94】
a)細胞に候補miRNAを細胞に導入する段階;
b)miRNAを欠く細胞と比較して、hTertの発現または活性における低下が、hTert活性化遺伝子産物の潜在的な阻害剤としてmiRNAを同定する、細胞におけるhTert発現またはhTert活性のレベルをアッセイする段階
を含む、hTert活性化遺伝子産物を阻害するmiRNAを同定するための方法。
【請求項95】
候補miRNAの配列が、hTert活性化遺伝子産物を阻害する能力に対してあらかじめ評価された、請求項94記載の方法。
【請求項96】
hTert活性化遺伝子産物が、ACOX1、AKT1、APAF1、COX-5B、COX6、COX7B、CPOX、DUOX2、GPX1、GPX2、GPX4、LPO、MAPK1、MAPK4、MTCO1、NOX3、NOX5、PAOX、PPOX、PRKCA、PRKCD、およびTNFRSF6からなる群より選択される、請求項87.7記載の方法。
【請求項97】
miR-26a、miR-147、mir-195、およびmir-368からなる群より選択されるmiRNAの有効量を細胞に提供する段階を含む、細胞におけるhTertを阻害するための方法。
【請求項98】
mir-93、mir-100、mir-134、mir-99a、mir-103、mir-128、mir-129、mir-181b、mir-193、mir-197、mir-212、mir-218、mir-219、mir-302、mir-323、mir-324-3p、mir-325、mir-330、mir-331、mir-340、mmu-mir-350、mir-425、mir-491、mir-518f、およびmir-520a*からなる群より選択されるmiRNAの有効量を細胞に提供する段階を含む、細胞におけるStat3の刺激を阻害するための方法。
【請求項99】
適した容器に少なくとも5つの請求項1記載のRNA分子を含む、miRNA分子を評価するためのキット。
【請求項100】
適した容器に少なくとも5つのmiRNA阻害分子を含み、各々のmiRNA阻害分子は、成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含み、かつ17〜25ヌクレオチド長である、miRNA分子を評価するためのキット。
【請求項101】
適した容器に、
a)5'から3'までの配列が成熟miRNA配列と同一であるmiRNA領域、および5'から3'までの配列がmiRNA配列と60%〜100%相補的である相補領域を含む、長さが17〜125残基の少なくとも一つの合成miRNA分子;ならびに
b)成熟miRNAの5'〜3'配列と少なくとも90%相補的な5'〜3'配列を含む、17〜25ヌクレオチド長の少なくとも一つのmiRNA阻害剤
を含む、キット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図15C】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公開番号】特開2012−228254(P2012−228254A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150997(P2012−150997)
【出願日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【分割の表示】特願2010−36925(P2010−36925)の分割
【原出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(509078609)アシュラジェン インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】