特開2000-19203 「電子機器の電源装置」 (ソニー)
要約
【課題】 特性の異なるバッテリーが接続されても正確な判別を行う。
【解決手段】 外付けのバッテリー1に設けられる電池セル11からの電源電圧が電源端子12に出力されると共に、マイクロコンピュータ13のA/D変換手段の内蔵された入力端子に供給される。またマイクロコンピュータ13にはバッテリー(B)の動作判別電圧の閾値が記憶され、これらの値が通信端子14を通じて送信される。さらに電子機器本体2に設けられる電源端子21に入力される端子電圧が内部の回路22等に供給されると共に、マイクロコンピュータ23のA/D変換手段の内蔵された入力端子に供給される。またマイクロコンピュータ23には機器本体(S)の動作判別電圧の閾値が記憶される。さらにマイクロコンピュータ23に通信端子24が設けられ、この通信端子24と通信端子14の間が接続されてマイクロコンピュータ13、23の間で通信が行われる。
[代表図面]
イメージ ID=000002
書誌事項
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開2000−19203(P2000−19203A)
【公開日】平成12年1月21日(2000.1.21)
【発明の名称】電子機器の電源装置
【国際特許分類第7版】
 G01R 19/165
 H02J 1/00 306
 7/00 302
【FI】
 G01R 19/165 M
 H02J 1/00 306 B
 7/00 302 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】
【全頁数】6
【出願番号】特願平10−190512
【出願日】平成10年7月6日(1998.7.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社
【発明者】
【発明者】
【代理人】弁理士(100080883)
【テーマコード(参考)】
 2G035
 5G003
 5G065
【Fターム(参考)】
 2G035 AA21 AB03 AC01 AC16 AD23 AD26 AD28 AD42 AD49 AD65
 5G003 BA01 CC02 DA02 DA11 EA06 GC05
 5G065 AA00 AA03 EA02 GA06 HA01 JA07 LA01 MA09 PA01
特許請求の範囲
【請求項1】
 外付けのバッテリーが接続手段を介して接続される電子機器の電源装置であって、前記バッテリーにその電池電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値が記憶された第1の情報処理手段が設けられ、前記電子機器本体に前記接続手段の端子電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値が記憶された第2の情報処理手段が設けられると共に、前記接続手段に前記第1の情報処理手段の情報を通信する通信端子が設けられて成り、前記第1の情報処理手段から前記電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが送信され、前記第2の情報処理手段で前記第1の情報処理手段から送信された前記電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較されると共に、前記第2の情報処理手段で前記端子電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較され、前記第2の情報処理手段で前記電池電圧または前記端子電圧がその動作判別電圧の閾値以下になったときを判別することを特徴とする電子機器の電源装置。
【請求項2】
 請求項1記載の電子機器の電源装置において、前記動作判別電圧は、前記バッテリーの電池が完全に消耗してしまう前の動作警告電圧及び/または前記バッテリーの電池が消耗して動作が不能になったときの動作終了電圧であることを特徴とする電子機器の電源装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】
 本発明は、例えばレコーダー一体型のビデオカメラに使用して好適な電子機器の電源装置に関する。詳しくは接続手段を介して接続される外付けのバッテリーの特性が変更された場合にも、正確に動作警告電圧及び動作終了電圧の判別が行われるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
 例えばレコーダー一体型のビデオカメラにおいては、その電源として例えば充電式の外付けのバッテリーが使用される。その場合にこのような外付けのバッテリーの消耗の状況を電子機器の本体側で判別して、任意の表示手段にバッテリーが完全に消耗してしまう前の動作警告や、バッテリーが消耗して動作が不能になったときの動作終了の表示をすることが行われている。
【0003】
 すなわちこのような装置においては、例えば電子機器の本体側でバッテリー接続手段の電源供給端子の端子電圧を測定すると共に、予め電子機器本体の動作が正常に行えなくなる前の動作警告のための閾値や、動作が正常に行えなくなるときの動作終了の閾値を設定する。そして上述の測定された電圧値とこれらの閾値とを比較して、上述の動作警告や動作終了の表示を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
 ところが近年、外付けのバッテリーとして用いられる電池の種類が多様化し、それぞれの電池の種類によっては予め想定される電池とは異なる特性を示すものが出てきた。すなわち例えば上述の動作警告のための閾値は、動作終了の閾値に対して所定の動作時間前になるように電圧差をつけて設定されるが、その間の電圧の変化率が異なると電圧差と時間の関係が一致しないことになる。
【0005】
 これは例えば電圧が徐々に低下して行く特性の電池と、ある程度まで保たれた電圧が最後に急激に低下する特性の電池とでは、動作警告のための閾値だけでなく動作終了の閾値の設定も異なったものになる。しかしながら従来の電子機器の本体側だけで端子電圧を測定するものでは、このような電池の特性の変化には対応することができないものであった。
【0006】
 この出願はこのような点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置では特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続された場合に、バッテリーの消耗前の動作警告や消耗して動作が不能になったときの動作終了の表示を正しく行えなくなってしまう恐れがあったというものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
 このため本発明においては、バッテリーにその電池電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する情報処理手段を設け、これらの値を電子機器本体の情報処理手段に送信してこれらの値の比較を行うようにしたものであって、これによれば、特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続されても、そのバッテリーに設けられる電池の特性に合わせた比較が行われて、簡単な手段で容易に正確な判別を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
 すなわち本発明の第1の実施の形態は、外付けのバッテリーが接続手段を介して接続される電子機器の電源装置であって、バッテリーにその電池電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する第1の情報処理手段が設けられ、電子機器本体に接続手段の端子電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する第2の情報処理手段が設けられると共に、接続手段に第1の情報処理手段の情報を通信する通信端子が設けられて成り、第1の情報処理手段から電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが送信され、第2の情報処理手段で第1の情報処理手段から送信された電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較されると共に、第2の情報処理手段で端子電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較され、第2の情報処理手段で電池電圧または端子電圧がその動作判別電圧の閾値以下になったときを判別してなるものである。
【0009】
 また本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の電子機器の電源装置において、動作判別電圧は、バッテリーの電池が完全に消耗してしまう前の動作警告電圧及び/またはバッテリーの電池が消耗して動作が不能になったときの動作終了電圧としたものである。
【0010】
【実施例】
 以下、図面を参照して本発明を説明するに、図1は本発明を適用した電子機器の電源装置の一例の構成を示すブロック図である。
【0011】
 図1において、外付けのバッテリー1には例えば電池セル11が設けられる。そしてこの電池セル11からの電源電圧が電源端子12に出力される。さらにこの電池セル11からの電源電圧が情報処理手段としてのマイクロコンピュータ13のA/D変換手段の内蔵された入力端子に供給される。
【0012】
 そしてこのマイクロコンピュータ13には、上述のA/D変換された値をストアすると共に、予め設定されたバッテリー(B)の動作判別電圧(動作警告電圧及びその動作終了電圧)の閾値の記憶されたレジスタ(図示せず)が設けられる。さらにこのマイクロコンピュータ13と外部とが通信端子14を通じて接続されるようになされている。
【0013】
 また、レコーダー一体型のビデオカメラ等の電子機器本体2には、上述の電源端子12に対応する電源端子21が設けられる。そしてこの電源端子21に入力される端子電圧が内部の回路22等に供給される。さらにこの電子機器本体2には、機器の制御を行う情報処理手段としてのマイクロコンピュータ23が設けられる。そしてこのマイクロコンピュータ23のA/D変換手段の内蔵された入力端子に、電源端子21に入力される端子電圧が供給される。
【0014】
 またこのマイクロコンピュータ23には、上述のA/D変換された値をストアすると共に、予め設定された機器本体(S)の動作判別電圧(動作警告電圧及びその動作終了電圧)の閾値の記憶されたレジスタ(図示せず)が設けられる。さらにこのマイクロコンピュータ23と外部とが通信端子24を通じて接続されるようになされている。
【0015】
 そして上述の電池セル11から電源端子12に出力される電源電圧が、電源端子21を通じて内部の回路22等に供給される。さらに上述のマイクロコンピュータ13とマイクロコンピュータ23とが通信端子14、24を通じて互いに接続され、これらの間で通信が行われる。
【0016】
 さらにこの装置において、上述のマイクロコンピュータ13とマイクロコンピュータ23には、それぞれ図2のA、Bに示すような判別のための処理が設けられる。すなわち図2のAには外付けのバッテリー1に設けられるマイクロコンピュータ13での処理のフローチャートが示される。また図2のBには電子機器本体2に設けられるマイクロコンピュータ23での処理のフローチャートが示される。
【0017】
 図2のAにおいて、この処理は例えばタイマー手段(図示せず)によって所定の時間ごとに繰り返し起動されるものである。そしてこの処理がスタートされると、ステップ〔11〕で電子機器本体2への電源供給がされているか否か判断され、供給がされていないとき(N)はそのまま処理が終了される。
【0018】
 またステップ〔11〕で供給がされているとき(Y)は、ステップ〔12〕でA/D変換が起動されて電池セル11の電源電圧が検出され、ステップ〔13〕で変換された値Vbattがレジスタにストアされる。そしてステップ〔14〕でレジスタの値Vbattと、予め設定されたバッテリー(B)の動作警告電圧の閾値及びその動作終了電圧の閾値が通信端子14に送信されて処理が終了される。
【0019】
 一方、図2のBの処理は、例えば上述のステップ〔14〕でマイクロコンピュータ13から通信端子14に値が送信された値が、通信端子24からマイクロコンピュータ23に供給されたことが認識されると、例えば割り込みによってスタートされるものである。
【0020】
 そしてこの処理がスタートされると、まずステップ〔21〕で通信端子24に供給されているマイクロコンピュータ13からの各値が受信されて、それぞれの値が任意のレジスタにストアされる。さらにステップ〔22〕でA/D変換が起動されて電源端子21の端子電圧が検出され、ステップ〔23〕で変換された値Vset が任意のレジスタにストアされる。
【0021】
 さらにステップ〔24〕で任意のレジスタにストアされた値の比較1が行われる。すなわちこの比較1では、値Vbatt<バッテリー(B)の動作警告電圧の閾値値Vset <機器本体(S)の動作警告電圧の閾値が比較される。そして共に否のとき(N)はそのまま処理が終了される。
【0022】
 またステップ〔24〕で一方でも正のとき(Y)は、ステップ〔25〕で任意のレジスタにストアされた値の比較2が行われる。すなわちこの比較2では、値Vbatt<バッテリー(B)の動作終了電圧の閾値値Vset <機器本体(S)の動作終了電圧の閾値が比較される。
【0023】
 そしてこのステップ〔25〕で共に否のとき(N)は、ステップ〔26〕で動作警告電圧であることが判別されて処理が終了される。またステップ〔25〕で一方でも正のとき(Y)は、ステップ〔27〕で動作終了電圧であることが判別されて処理が終了される。
【0024】
 これによって例えば電池セル11からの電源電圧が徐々に低下してバッテリー(B)の動作警告電圧の閾値に達すると動作警告電圧であることが判別され、任意の表示手段(図示せず)等に動作警告の表示が行われる。さらに電池セル11の電源電圧が低下してバッテリー(B)の動作終了電圧の閾値に達すると動作終了電圧であることが判別されて、任意の表示手段(図示せず)等に終了の動作表示が行われる。
【0025】
 また電源端子21の端子電圧が低下して機器本体(S)の動作警告電圧の閾値に達すると動作警告電圧であることが判別され、任意の表示手段(図示せず)等に動作警告の表示が行われる。さらに電源端子21の端子電圧が低下して機器本体(S)の動作終了電圧の閾値に達すると動作終了電圧であることが判別されて、任意の表示手段(図示せず)等に動作終了の表示が行われる。
【0026】
 そしてこの場合に、電源端子21の端子電圧の低下だけでなく、例えば電池セル11からの電源電圧の判別も行われると共に、この判別がバッテリー1側に予め設定されたバッテリー(B)の動作判別電圧(動作警告電圧及び動作終了電圧)の閾値を用いて行われることによって、例えばバッテリーに設けられる電池の特性に合わせた比較を行うことができ、簡単な手段で容易に正確な判別を行うことができる。
【0027】
 従ってこの装置において、バッテリーにその電池電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する情報処理手段を設け、これらの値を電子機器本体の情報処理手段に送信してこれらの値の比較を行うことによって、特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続されても、そのバッテリーに設けられる電池の特性に合わせた比較が行われて、簡単な手段で容易に正確な判別を行うことができる。
【0028】
 これによって、従来の装置では特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続された場合に、バッテリーの消耗前の動作警告や消耗して動作が不能になったときの動作終了の表示を正しく行えなくなってしまう恐れがあったものを、本発明によればこれらの問題点を容易に解消することができるものである。
【0029】
 こうして上述の電子機器の電源装置によれば、外付けのバッテリーが接続手段を介して接続される電子機器の電源装置であって、バッテリーにその電池電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する第1の情報処理手段が設けられ、電子機器本体に接続手段の端子電圧をA/D変換し且つその動作判別電圧の閾値を記憶する第2の情報処理手段が設けられると共に、接続手段に第1の情報処理手段の情報を通信する通信端子が設けられて成り、第1の情報処理手段から電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが送信され、第2の情報処理手段で第1の情報処理手段から送信された電池電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較されると共に、第2の情報処理手段で端子電圧をA/D変換した値とその動作判別電圧の閾値とが比較され、第2の情報処理手段で電池電圧または端子電圧がその動作判別電圧の閾値以下になったときを判別することにより、バッテリーに設けられる電池の特性に合わせた比較が行われて簡単な手段で容易に正確な判別を行うことができるものである。
【0030】
 なお本発明は、上述の説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形が可能とされるものである。
【0031】
【発明の効果】
 従って請求項1の発明によれば、バッテリーにその電池電圧をA/D変換すると共にその動作判別電圧の閾値を記憶する情報処理手段を設け、これらの値を電子機器本体の情報処理手段に送信してこれらの値の比較を行うことによって、特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続されても、そのバッテリーに設けられる電池の特性に合わせた比較が行われて、簡単な手段で容易に正確な判別を行うことができるものである。
【0032】
 これによって、従来の装置では特性の異なる電池の設けられたバッテリーが接続された場合に、バッテリーの消耗前の動作警告や消耗して動作が不能になったときの動作終了の表示を正しく行えなくなってしまう恐れがあったものを、本発明によればこれらの問題点を容易に解消することができるものである。
図面の簡単な説明
【図1】本発明の適用される電子機器の電源装置の一例の構成図である。
【図2】その動作の説明のためのフローチャート図である。
【符号の説明】
 1…外付けのバッテリー、2…電子機器本体、11…電池セル、12,21…電源端子、13,23…情報処理手段としてのマイクロコンピュータ、14,24…通信端子、22…内部の回路
図面
【図1】
イメージ ID=000003

【図2】
イメージ ID=000004

上記の内容は特許電子図書館の出力データを加工したものです。by ipdldd 
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