【課題】 外断熱ボードを前後に位置ズレのある建物構造材に外付け固定して,位置ズレを吸収し,表面のタイル張りに支障がないようにする。
【解決手段】 外断熱ボードAを,内側の発泡樹脂系断熱ボード1と外側の無機系耐火ボード4とを接着して建物構造材13に追付け固定する外断熱用とするとともに,断熱ボード1の端面を垂直端面2とし,耐火ボード4の端面を傾斜端面6として,建物構造材13の前後の位置ズレがあるときに,これに対接して固定する外断熱ボードAにおける耐火ボード間の当たりや段差発生を防止することによって,前後の位置ズレを吸収する。
[代表図面]
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】
特開2000−1970(P2000−1970A)
【公開日】平成12年1月7日(2000.1.7)
【発明の名称】横張断熱ボ−ドの不陸吸収装置
【国際特許分類第7版】
E04F 13/08 101
E04B 1/80
1/94
2/56
【FI】
E04F 13/08 101 H
101 Y
E04B 1/80 T
1/94 L
2/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】FD
【全頁数】7
【出願番号】特願平10−185608
【出願日】平成10年6月16日(1998.6.16)
【出願人】(595065345)株式会社イザット
【出願人】(000002901)ダイセル化学工業株式会社
【発明者】

【発明者】

【代理人】弁理士(100073276)

【テーマコード(参考)】
2E001
2E002
2E110
2E129
【Fターム(参考)】
2E001 AA02 AA04 AB03 AB05 AB06 AC01 AC04 AD01 AE04 AF02 BA04 CA03
2E002 EA01 EA02 EB11 FB01 FB02 FB10 HA03 HB03 MA04 MA06 MA23 MA32 MA36
2E110 AA02 AA14 AA42 AA57 AB04 AB22 BA03 BA04 BA12 BA22 BD16 BD23 BD26 CA07 CA08 CA23 CC04 DA03 DA06 DA12 DB14 DB23 DC01 DC12 DC15 DC21 DD01 DD03 GA23Y GA23Z GA24X GA28Y GA28Z GA32Z GA33W GA33X GA33Y GA33Z GA34W GA42Y GA42Z GB12Y GB12Z GB28W GB32Y GB32Z GB43X GB49Y GB49Z GB54Z
2E129 AA03 CA30 CA60 CD03 CD09 CF06 DA06 DA07 DA22 DD02
【請求項1】
長手方向側端部を建物構造材外側面において対接状態とし該側端部をそれぞれ固定することによって建物構造材に横張りの外付け固定を行なうように用いる外断熱ボードであって,該外断熱ボードを発泡樹脂系内側の断熱ボードと無機系外側にして外装仕上材の下地をなす耐火ボードとを備えてこれらを接着一体化して形成するとともに上記断熱ボードにおける横方向両側端面を相互に対接自在の対接用端面とする一方,耐火ボードにおける横方向両側端面を相互に外側に開口するV字状縦溝を形成自在の傾斜端面としてなることを特徴とする横張外断熱ボードの不陸吸収装置。
【請求項2】
上記V字状縦溝が,コーキング材充填用のコーキング受溝であることを特徴とする請求項1に記載の横張外断熱ボードの不陸吸収装置。
【請求項3】
上記外装仕上材が,タイル,レンガ等のブリックであることを特徴とする請求項1又は2に記載の横張外断熱ボードの不陸吸収装置。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,建物の断熱壁を形成する横張外断熱ボードに関し,特に建物構造材の不陸を吸収するように構成した横張外断熱ボードの不陸吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種外断熱ボードとして,例えば本発明者中の発明者による
特開平8−284362号が知られており,これによれば密封単位の空間を画する建物構造材外側面毎に該密封単位に応じた大型の面積を有する外断熱ボードを外付け固定するようにして外断熱の断熱壁を形成するものとされ,このとき断熱ボードは,これを発泡樹脂系内側の断熱ボードと外装仕上材の下地をなす合成樹脂系のフィルムとを備えてこれらを接着一体化して形成したものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合,高度の断熱性を有する外断熱の断熱壁が得られるが,防火性能は,合成樹脂系のフィルムに対して設置した外装仕上材に依存するものとされるので,上記高度の断熱性とともに更に高度の防火性を確保するためには,上記合成樹脂系のフィルムに代えて,それ自体不燃にして耐火性の無機系のものを用いることが好ましい。
【0004】
しかしこの無機系の材質のものは,一般に脆性があるため,強度を確保するためにはある程度の厚みを有するボードによることが必要であり,また厚みを確保したボードを用いると重量が嵩む傾向がでるから,上記のように密封単位に応じた大型の面積を有するものにおいては,重量が重すぎて建築現場での作業性低下を招く結果になり易い。
【0005】
そこでこの無機系の材質により不燃の耐火性を確保したボードを使用し乍ら,作業性を良好なものにするには,外断熱ボードを長尺のものとして縦張り又は横張りのものとすることがその解決手段となるところ,一般に作業性の面からは,横張りのものとする方が,下からの段積み状の積上げ固定をなし得るために好ましい。
【0006】
しかし乍ら,この横張りの外断熱ボードにより現実にこれを建物構造材に外付け固定しようとすると,建物構造材,特に軸組工法における柱,間柱,或いは2×4工法におけるスタッド等の垂直に起立した建物構造材においては,一般に前後方向に最大数mm程度の位置ズレ,即ち不陸の現象が見られることが多く,この場合,外断熱ボードを外付け固定する建物構造材位置に外断熱ボードの対接部分,即ち突合せ,相じゃくり等の係合,嵌合の部分が位置すると,建物構造材の前後の不陸,即ち前方へのズレの場合,外断熱ボード,特に無機系のボード間に前後の段差を生じ,無機系のボードを外装仕上材の下地として,これに例えばタイルを千鳥状に張る場合の如くに,外装仕上材を跨り張設しようとしても,段差のためにこれをなし得ないか,なし得ても著しく仕上外観を損ねたりする結果を招く一方,後方へのズレの場合,無機系のボード同士が当って建物構造材に対する外断熱ボード自体の外付け固定をなし得なかったりするといった,施工上の問題点が生じることになる。
【0007】
本発明は,このように横張の外付け固定を行なう外断熱ボードに特有の上記問題点に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,高度の断熱性と耐火性を備えるとともに上記建物構造材の不陸を吸収することによって,これに伴う施工上の問題点を解消した横張外断熱ボードの不陸吸収装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に沿って本発明は,高度の断熱性を確保する発泡樹脂系内側の断熱ボードと,高度に耐火性を確保する無機系外側にして外装仕上材の下地をなす耐火ボードとを備えて外断熱ボードを構成し,上記断熱ボードの両側端面を相互に対接自在の対接用端面とし,また耐火ボードの両側端面を相互にV字状縦溝を形成する傾斜端面とすることによって,上記建物構造材の不陸に対応してこれを吸収するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,長手方向側端部を建物構造材外側面において対接状態とし該側端部をそれぞれ固定することによって建物構造材に横張りの外付け固定を行なうように用いる外断熱ボードであって,該外断熱ボードを発泡樹脂系内側の断熱ボードと無機系外側にして外装仕上材の下地をなす耐火ボードとを備えてこれらを接着一体化して形成するとともに上記断熱ボードにおける横方向両側端面を相互に対接自在の対接用端面とする一方,耐火ボードにおける横方向両側端面を相互に外側に開口するV字状縦溝を形成自在の傾斜端面としてなることを特徴とする横張外断熱ボードの不陸吸収装置とし,請求項2に記載の発明を,上記V字状縦溝が,コーキング材充填用のコーキング受溝であることを特徴とする請求項1に記載の横張外断熱ボードの不陸吸収装置とし,請求項3に記載の発明を,上記外装仕上材が,タイル,レンガ等のブリックであることを特徴とする請求項1又は2に記載の横張外断熱ボードの不陸吸収装置とし,これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
【0009】
【作 用】請求項1に記載の発明は,建物構造材に不陸がない場合には,隣接する断熱ボードの相互の対接状態において同一面で外断熱ボードを外付け固定することができ,断熱性,耐火性,及び施工性を確保し,不陸がある場合,前方へのズレの不陸にあっては,横方向両側端面が傾斜端面であるから,上記前方へのズレに応じて拡開するように,これらが相互に形成するV字状縦溝の間隔を拡大する状態になり,隣接する耐火ボード間に段差を生じるのを可及的に防止し,また断熱ボードはその弾性によって相互に対接用端面が圧着されるように密接に対接するから,例えば接着剤の塗り厚をやや変える等の現場措置によって耐火ボード表面に対する外装仕上材の跨り張設が可能となって施工性を確保するとともに,断熱性,耐火性を確保し,一方,後方へのズレの不陸にあっては,このズレに応じて上記傾斜端面がやや狭くなるように,これらが相互に形成するV字状縦溝の間隔を狭小化する状態になるも,なおV字状縦溝の存在によって,同じく隣接外断熱ボード間に段差を生じるのを可及的に防止し,また断熱ボードはその対接用端面が対接した状態でやや内側が拡開するようになり,対接による密封性を損なうことがないから,同様に外装仕上材の跨り張設を可能として施工性を確保するとともに,断熱性,耐火性を確保するように作用し,請求項2に記載の発明は,コーキング材充填によって,外断熱ボード間の密封性を向上し,特に防水性を高度に確保するように作用し,請求項3に記載の発明は,ブリックを用いることによって,不陸があるときに,外装仕上材の張設による納まりを可及的良好に確保するように作用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは外断熱ボードであり,該外断熱ボードAは,発泡樹脂系内側の断熱ボード1と,無機系外側にして外装仕上材15の下地を兼ねる耐火ボード4とを備えてこれらを接着一体化して形成した,建物構造材13に対して横張り用としたものとしてある。
【0011】
本例にあって上記断熱ボード1は,例えば独立気泡による空隙率を35±5%の範囲にして,本例で35%とするポリスチレン発泡樹脂系の厚肉横長にして,例えば長さを2m,2.5m,3m,高さを0.5m,厚さを5cmとする如くに長尺厚肉のメーターモジュール用又は長さを1.8m,2.4m,2.7m,高さを0.45m,厚さを同じく5cmとする如くに長尺厚肉の尺モジュール用のものとしてあり,一方耐火ボード4は,例えば火山れき,石炭燃焼灰等の無機質の材料を,合成樹脂系,例えばフェノール樹脂系のバインダーを用いて加熱下で成形するとともに成形に際して長足のガラス繊維を絡ませ配置し,内外の両表面近傍にグラスファイバー補強層5を介設し,耐衝撃性を高度に確保した硬質のものとし,同じく厚肉横長にして上記断熱ボード1と長さ及び高さを同じくし,厚さを1.5cmとした同一面積のものとしてある。
【0012】
このとき断熱ボード1における横方向,即ち長手方向両側端面は,これを相互に対接自在の対接用端面2とする一方,耐火ボード4における横方向,即ち同じく長手方向両側端面は,これを相互に外側に開口するV字状縦溝を形成自在の傾斜端面6としたものとし,本例にあって上記断熱ボード1の対接用端面2は,これを隣接の断熱ボード1間で相互に突き合わせの対接を行なうように,それぞれ断熱ボード1の発泡成形により又は発泡成形後の切断により垂直端面をなすものとしてあり,また上記耐火ボード4の傾斜端面6は,同じく隣接の耐火ボード4間で相互に上記V字状縦溝10を形成するように,それぞれ加熱下の成形により又は加熱下の成形後の傾斜切断等の後加工により,耐火ボード4の内側面に対して45±15°の範囲にして,例えば45°の角度をなすように傾斜した端面長手方向全長にして厚さ方向に同一角度のものとしてある。
【0013】
外断熱ボードAとしての上記断熱ボード1と耐火ボード4との接着一体化は,本例において合成樹脂系の接着剤,例えばエポキシ系,特に変性シリコン・エポキシ系の接着剤を用いて,断熱ボード1に対して耐火ボード4を上下方向,特に下方に所定幅,例えば1cm程度偏位するように行い,断熱ボード1の上端表面(外側面)と耐火ボード4の下端裏面(内側面)に相じゃくりの重合を行なう防水用重ね代3,7を形成したものとしてある。
【0014】
以上の構成による外断熱ボードAを用いた建物構造材13に対する上記横張りの外付け固定は,長手方向側端部を建物構造材13外側面において対接状態とし該側端部をそれぞれ固定することによって行なうものとしてある。
【0015】
即ち本例にあって,外断熱ボードAは,これを複数の建物構造材13間に跨がってこれらに架設するように,建物構造材13外側面,即ち建物構造材13の表面に追付け状にして,特にその断熱ボード1の裏面(内側面)を対接し,耐火ボード4に形成した固定位置マーキング,本例にあって,建物構造材に対して直交して穿設した所定ピッチのガイド孔8の直交方向に対する案内によって,該ガイド孔8を介して所定ピッチでスクリュー釘14を打込み又はネジを螺入して,それぞれ外付けの固定を行なうものとしてあり,このとき外断熱ボードAは,その上下方向において,下位に位置する外断熱ボードAの上記断熱ボード1における上端の防水用重ね代3に対して,上位に位置する外断熱ボードAの耐火ボード4における下端の防水用重ね代7を重合するようにして,下方から上方への段積み状の積上げを行い,また横方向において,外断熱ボードAの横方向,即ち長手方向側端部の対接用端面2を,本例にあって相互に突き合わせるように対接した上,上記スクリュー釘14又はネジの固定を行うことによって,上記横張りの外付け固定を行なうものとしてあり,該外付け固定後に,本例にあって上記外側に開口するV字状縦溝10を,コーキング材11充填用のコーキング受溝とし,該コーキング受溝に,例えばシリコン系のコーキング材11を充填して外断熱ボードA間,特に耐火ボード4間を該コーキング材11によって接合状に密封するようにし,然る後上記耐火ボード4を外装仕上材15の下地として,本例にあってタイル,レンガ等のブリック,例えばこのうちタイルによるものとした外装仕上材15を,接着剤を用いて該耐火ボード4に接着固定し,必要に応じて目地モルタルによる目地16を形成するものとしてある。
【0016】
上記外断熱ボードAの断熱ボード1は発泡合成樹脂としての弾性を有しているから,スクリュー釘14又はネジ固定による耐火ボード4の建物構造材13方向への引寄せの面圧によって断熱ボード1を強圧する結果,固定が上記所定ピッチに断続的のものであるにも拘らず,断熱ボード1が建物構造材13に加圧された状態に建物構造材13長手方向に一連の連続状に密着して極めて高度の断熱性を確保し,耐火ボード4が無機系にして断熱ボード1の外側にあり,また更にその外側には無機系のブリックがあるから,これらによって,同じく極めて高度の耐火性を確保することができ,建物における外断熱の断熱壁を理想的なものとすることができる。
【0017】
このとき建物構造材13に不陸がない場合には,断熱ボード1の対接状態において同一面で外断熱ボードAを外付け固定することができるから,断熱性,耐火性,及び施工性を確保でき,一方建物構造材13に不陸があり,これが前方へのズレによる不陸であるときには,横方向両側端面の傾斜端面6によって形成されるV字状縦溝10,即ち本例にあってコーキング受溝の間隔を拡大する状態になって,隣接する耐火ボード4間に段差を生じるのを防止し,また断熱ボード1はその弾性によって相互に対接用端面2が圧着されるように密接に対接し,例えば接着剤の塗り厚をやや変える等の現場措置によつて外装仕上材15の跨り張設が可能となって施工性を確保するとともに,断熱性,耐火性を確保し,また不陸が後方へのズレの不陸であるときには,このズレに応じて上記傾斜端面6によるV字状縦溝10,本例にあってコーキング受溝の間隔を幾分狭小化する状態になって,同じく隣接耐火ボード4間に段差を生じるのを防止し,また断熱ボード1はその対接用端面2が対接した状態でやや内側が拡開するようになるが,その密封性を維持してこれを損なうことなく,同様に外装仕上材15の跨り張設を可能として施工性を確保するとともに,断熱性,耐火性を確保するものとなり,従って不陸の発生,不発生の如何を問わずに,比較的簡易にして作業性のよい施工によって,断熱性,耐火性を高度に確保し,また外観がよく,納まりのよいブリック,特にタイルの張設を行なうことができ,特に不陸を吸収し,これに伴う施工上の問題点を解決したものとすることができる。
【0018】
図中9は,上記固定位置マーキングの一つの形態とした本例のガイド孔8を有底のものとし,内部に上記グラスファイバー補強層5を残すことにより,上記スクリュー釘14又はネジの固定に際して,該グラスファイバー補強層5によるスクリュー釘14又はネジの保持力を得られるようにし,また,例えばガイド孔8のピッチと上記固定のピッチとを異なるものとして,上記固定を一つ置き又は2つ置きの如くにガイド孔8を選択的に用いるようにしたときに,不使用のガイド孔8の防水性を確保し得るように,耐火ボード4の裏面(内側面)側に残存した底壁,12は,本例の断熱ボード1における裏面(内側面)に,その外周に張出縁部を形成して接着一体化し,上記横張りの外付け固定に際して,上記対接用端面2同士の対接を張出縁部において行なうことにより,建物構造材13側に湿気が入る可能性を解消するようにした,例えばポリエチレン樹脂による防湿シート,17は上記断熱ボード1と耐火ボード4のミリ単位の高さ寸法の差によって,上記段積み状の積上げに際して,上下位の外断熱ボードAの耐火ボード4間に形成されるようにした雨水の毛細管現象による浸入を防止する防水用空隙である。
【0019】
図示した例は以上のとおりとしたが,外断熱ボードにおける断熱ボードと耐火ボードの接着一体化を,上記偏位を行うことなく,同一面積のものを上下左右を合わせて行うようにすること,断熱ボードの対接用端面を,隣接する断熱ボード間で相互に相じゃくり状とする等,横方向両側端面を相互に嵌係合するように対接自在のものとして構成すること,耐火ボードに上記グラスファイバー補強層を介設するとき,これを単一層のものとすること,耐火ボードに上記固定位置マーキングを形成するとき,これを上記有底のガイド孔によるものの他,貫通のガイド孔によるものとし,またプリント表示によるものとすること,建物構造材を鋼製のものとし,このとき同様にスクリュー釘又はネジを用いるものとし,ネジを用いるとき,必要に応じてこれをタップネジによるものとすること等を含めて,本発明の実施に当って,断熱ボード,耐火ボード,外断熱ボード,外装仕上材,建物構造材,必要に応じて用いるコーキング受溝,ブリック等の各具体的材質,形状,構造,寸法,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り変更し,様々の形態のものとすることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したので,発泡樹脂系内側の断熱ボードと無機系外側の耐火ボードを接着一体化し,建物構造材に横張りの外付け固定を行う外断熱ボードとすることによって,高度の断熱性と耐火性とを確保し且つ良好な施工の作業性を確保し得るとともに,上記断熱ボードにおける横方向両側端面を相互に対接自在の対接用端面とする一方,耐火ボードにおける横方向両側端面を相互に外側に開口するV字状縦溝を形成自在の傾斜端面とすることによって,建物構造材に不陸がない場合はもとより,不陸がある場合にも,その前方及び後方の双方の不陸に対応して,これを吸収し,不陸に伴う施工上の問題点を解消し得るから,建物の外壁として好ましい外断熱の断熱壁を施工性よく形成し得るようにした横張外断熱ボードの不陸吸収装置を提供することができる。
【0021】
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記V字状縦溝を,コーキング材充填用のコーキング受溝とすることによって,外断熱ボード間の密封性を向上し,特に防水性を高度に確保することができ,請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,外装仕上材としてブリックを用いることによって,不陸のある建物構造材における外装仕上材の張設による納まりを可及的良好に確保することができる。
【図1】外断熱ボードの斜視図である。
【図2】外断熱ボードの縦断面図である。
【図3】耐火ボードの構造モデルを示す一部切欠斜視図である。
【図4】外断熱ボードの部分拡大縦断面図である。
【図5】建物構造材と外断熱ボードとの関係を示す斜視図である。
【図6】建物構造材に対する外断熱ボードの関係を示す外壁の縦断面図である。
【図7】建物構造材に対する外断熱ボードの関係を示す外壁の横断面図である。
【図8】建物構造材に不陸がないときの外断熱ボードと外装仕上材との関係を示す横断面図である。
【図9】建物構造材に前方へのズレによる不陸があるときの外断熱ボードと外装仕上材との関係を示す横断面図である。
【図10】建物構造材に後方へのズレによる不陸があるときの外断熱ボードと外装仕上材との関係を示す横断面図である。
【符号の説明】
A 外断熱ボード
1 断熱ボード
2 対接用端面
4 耐火ボード
6 傾斜端面
11 コーキング
13 建物構造材
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】