特開2000-3120 「画像形成装置」 (松下電器産業)
要約
【課題】 感光体ベルトの継ぎ目の影響によるトナー像の位置ずれを防止し画像品質を高く維持できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 継ぎ目を持つ閉ループの感光体ベルト1を駆動ローラ2aと変位ローラ2bに周回させ、感光体ベルト1の走行方向と直交する向きに給紙される印字用紙に対し、閉ループの中に配置した転写対向ローラ8の移動によって感光体ベルト1を押しつけてトナー像を転写する画像形成装置において、感光体ベルト1が静止または転写過程等にあるとき、継ぎ目が駆動ローラ2aの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように駆動ローラ2aの回転を制御する。
[代表図面]
イメージ ID=000002
書誌事項
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開2000−3120(P2000−3120A)
【公開日】平成12年1月7日(2000.1.7)
【発明の名称】画像形成装置
【国際特許分類第7版】
 G03G 21/14
 21/00 352
【FI】
 G03G 21/00 372
 352
【審査請求】未請求
【請求項の数】
【全頁数】8
【出願番号】特願平10−165100
【出願日】平成10年6月12日(1998.6.12)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【代理人】弁理士(100078204)(外1名)
【テーマコード(参考)】
 2H027
 2H035
【Fターム(参考)】
 2H027 DA22 ED01 EE04 EE05
 2H035 CA05 CB06 CE03 CG01
特許請求の範囲
【請求項1】
 駆動源に接続された駆動ローラと変位ローラとにより張設される閉ループの継ぎ目付き感光体ベルトと、この感光体ベルトの閉ループの中にそのループ形成方向に往復ストローク動作可能な転写対向ローラと、前記感光体ベルトに対峙して配置されて記録用紙を搭載する転写板とを備え、前記転写対向ローラによる前記転写板に対する連続的な押圧によって前記感光体ベルトに担持したトナー像を前記印字用紙に転写する転写機構を備えた画像形成装置であって、前記感光体ベルトの継ぎ目を検出する検出部と、この検出部からの信号を受けて前記駆動ローラの作動を含めて制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記感光体ベルトの静止状態において、前記感光体ベルトの継ぎ目を前記駆動ローラの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように前記駆動ローラの回転を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
 前記制御部は、前記感光体ベルトの走行が停止して前記転写板上の記録用紙への転写過程において、前記感光体ベルトの継ぎ目を前記駆動ローラの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように前記駆動ローラの回転を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
 前記制御部は、前記感光体ベルトの初期位置決めの終了後において、前記感光体ベルトの継ぎ目が前記駆動ローラに接触または接近しないように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
 前記制御部は、初期位置決めの期間では、前記感光体ベルトの継ぎ目を検出するまで前記駆動ローラ用モータにより前記感光体ベルトを走行駆動し、前記検出部により前記感光体ベルトの継ぎ目を検出したときには、前記継ぎ目を検出した検出位置から第1の所定距離だけ前記感光体ベルトを走行駆動し、更に、初期位置決めから転写動作に向かう期間では、第2の所定距離だけ前記感光体ベルトを走行駆動することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】
 本発明は、静電潜像から得たトナー像を印字用紙の搬送方向と直交または平行する方向に転写していく画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
 近年、たとえばレーザプリンタに代表されるように、解像度に優れ鮮明な画像を形成できるトナー方式の画像形成装置が普及してきている。このようなトナー方式の画像形成装置において、印字用紙の搬送方向と直交する方向へトナー像担持体を移動させ、1工程ずつ小刻みにトナー像を転写する直交転写方式のものが既に開発されている。この直交転写方式の画像形成装置では、用紙の送りとこれに直交する方向の転写用ベルトの走行の組合せによることから、製品の小型化を推進するのに大変適している。
【0003】
 図4は従来の画像形成装置を示す概略構成図、図5は図4の画像形成装置の転写機構を示す模式図である。
【0004】
 図4及び図5において、駆動ローラ2aと上下方向に移動可能とした変位ローラ2bにトナー像担持体としての感光体ベルト1が矢印AR方向に走行可能に巻回されている。この感光体ベルト1の周りには、転写後の残像トナーを除去するクリーニング器3,転写後に感光体ベルト1の残存電荷を除去する除電器4,感光体ベルト1を画像データに従って帯電させる帯電器5,感光体ベルト1の表面にその帯電パターンに従って静電潜像を形成する露光器6,現像ローラ7bによってトナー7aを感光体ベルト1の表面に付着させて現像する現像器7がそれぞれ配置されている。そして、感光体ベルト1のループ内にはその軸線周りに回転しながら図において左右に水平方向に移動する転写対向ローラ8を配置し、更に感光体ベルト1の下方には供給された印字用紙9を載せるための転写板10を備えている。
【0005】
 感光体ベルト1はその表面を有機光導電性材料の層でコーティングしたもので、一定の張力を与える変位ローラ2bを駆動ローラ2aよりも高くすることにより転写板10に対して所定の角度で傾斜した姿勢に保持されている。そして、転写対向ローラ8が図5に示すように移動するときには、感光体ベルト1の転写面が記録用紙9の表面に密着するように弾性変形し、変位ローラ2bは感光体ベルト1が一定の張力に保たれるように、すなわちその走行方向に弛んだり伸縮しないように上下に位置を変える。
【0006】
 感光体ベルト1が図4の矢印AR方向であって印字用紙9の搬送方向と直交する方向に走行すると、帯電器5を通過した部分は−600V程度に均一に帯電する。露光器6は画像信号に基づき感光体ベルト1の表面をレーザ光で照射し、照射された部分の電位が−100V程度に上昇することにより、静電潜像が感光体ベルト1の表面に形成される。この静電潜像が形成された部分にトナー7aを現像ローラ7bで押し付けると、感光体ベルト1上に負の極性を帯びたトナー7a粒子により可視像となったトナー像が形成される。なお、カラー画像形成の場合であれば、ブラック,マゼンタ,シアン,イエローのそれぞれのトナーを収納した4個の現像器を備えた構成を持つ。
【0007】
 このような直交転写方式の画像形成装置では、転写の際には感光体ベルト1の走行と印字用紙9の搬送とを一旦停止させ、この停止期間に転写板10上に静止した印字用紙9上を感光体ベルト1が転写対向ローラ8の移動に伴い擦り付けられ、これによってトナー像が印字用紙9に転写される。この転写の工程では、先に述べたように、感光体ベルト1の弛みをなくすために変位ローラ2bは転写対向ローラ8の動きに追随して変位する。
【0008】
 ここで、従来の画像形成装置を構成する感光体ベルト1の特性について、図6、図7を用いて説明する。図6は感光体ベルトの継ぎ目を示す概略図、図7(a)〜(d)は感光体ベルト1の状態を示すベルト状態図である。
【0009】
 図6及び図7において、感光体ベルト1は長い平板材の両端をつなぎ合わせてループ状としたものが一般的であり、その一部に継ぎ目1aができることは加工上からも避けがたいとされている。そして、この継ぎ目1aは駆動ローラ2aに対して図7の(a)〜(d)に示す挙動をとる。
【0010】
 すなわち、図7(a)は継ぎ目1aが駆動ローラ2aの周面から離れた位置にあり、継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接触していないので、感光体ベルト1は緩みも緊張もなく、感光体ベルト1の各部位の位置ずれが生じることはない。
【0011】
 図7(b)は継ぎ目1aが駆動ローラ2aの周面に接触して感光体ベルト1が緩んでいる状態である。すなわち、継ぎ目1aには段差ができるので、この継ぎ目1aの駆動ローラ2aの周面に対する位置関係によっては、図において右側の感光体ベルト1の上面側が駆動ローラ2aから離れてしまい、張力不足を生じて感光体ベルト1が緩む。したがって、この感光体ベルト1の緩みによって、転写の際の位置ずれが生じる。
【0012】
 図7(c)は継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接触して感光体ベルト1が緊張している状態であり、継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接触して感光体ベルト1が緊張しているため、感光体ベルト1の或る部位では位置ずれが生じる。
【0013】
 図7(d)は継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接近しているが接触せず、隙間を生じている状態であり、継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接近しているが接触せず、隙間を生じているため、図7(b)の緩み状態に近く、感光体ベルト1の或る部位では位置ずれが生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
 このように、感光体ベルト1の継ぎ目1aが駆動ローラ2aに接触または接近する状態となるときには、駆動ローラ2aの周面に対する継ぎ目1aの位置によっては、位置ずれが生じる。したがって、転写対向ローラ8が感光体ベルト1を転写板10に押し付けてトナー像を記録用紙9に転写するときに、トナー像の転写位置がずれてしまう。そして、このような転写位置のずれは、画像品質を大きく低下させるという原因となる。
【0015】
 本発明において解決すべき課題は、感光体ベルトの継ぎ目の影響によるトナー像の位置ずれを防止し画像品質を高く維持できる画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
 本発明は、駆動源に接続された駆動ローラと変位ローラとにより張設される閉ループの継ぎ目付き感光体ベルトと、この感光体ベルトの閉ループの中にそのループ形成方向に往復ストローク動作可能な転写対向ローラと、前記感光体ベルトに対峙して配置されて記録用紙を搭載する転写板とを備え、前記転写対向ローラによる前記転写板に対する連続的な押圧によって前記感光体ベルトに担持したトナー像を前記印字用紙に転写する転写機構を備えた画像形成装置であって、前記感光体ベルトの継ぎ目を検出する検出部と、この検出部からの信号を受けて前記駆動ローラの作動を含めて制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記感光体ベルトの静止状態において、前記感光体ベルトの継ぎ目を前記駆動ローラの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように前記駆動ローラの回転を制御することを特徴とする。
【0017】
 このような構成では、感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触、接近しないように制御することにより、感光体ベルトの継ぎ目の影響によるトナー像の位置ずれを防止でき常に記録媒体の安定した位置にトナー像を転写することができる。したがって、画像品質の低下がなく、カラー画像の場合は高い色合せ精度を実現することができる画像形成装置が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
 請求項1に記載の発明は、駆動源に接続された駆動ローラと変位ローラとにより張設される閉ループの継ぎ目付き感光体ベルトと、この感光体ベルトの閉ループの中にそのループ形成方向に往復ストローク動作可能な転写対向ローラと、前記感光体ベルトに対峙して配置されて記録用紙を搭載する転写板とを備え、前記転写対向ローラによる前記転写板に対する連続的な押圧によって前記感光体ベルトに担持したトナー像を前記印字用紙に転写する転写機構を備えた画像形成装置であって、前記感光体ベルトの継ぎ目を検出する検出部と、この検出部からの信号を受けて前記駆動ローラの作動を含めて制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記感光体ベルトの静止状態において、前記感光体ベルトの継ぎ目を前記駆動ローラの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように前記駆動ローラの回転を制御するものであり、感光体ベルトの静止状態において感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触したり接近しないので、直交転写方式の場合にも転写毎の画像のずれを防止し、またカラー画像においても高い色合せ精度を得ることができるという作用を有する。
【0019】
 請求項2に記載の発明は、前記制御部は、前記感光体ベルトの走行が停止して前記転写板上の記録用紙への転写過程において、前記感光体ベルトの継ぎ目を前記駆動ローラの周面と接触または接近しない範囲に拘束するように前記駆動ローラの回転を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置であり、転写状態において感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触したり接近しないので、転写画像のずれを防止するという作用を有する。
【0020】
 請求項3に記載の発明は、前記制御部は、前記感光体ベルトの初期位置決めの終了後において、前記感光体ベルトの継ぎ目が前記駆動ローラに接触または接近しないように制御することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置であり、初期位置決めのときに感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触または接近しないので、転写の画像のずれを防止するという作用を有する。
【0021】
 請求項4に記載の発明は、前記制御部は、初期位置決めの期間では、前記感光体ベルトの継ぎ目を検出するまで前記駆動ローラ用モータにより前記感光体ベルトを走行駆動し、前記検出部により前記感光体ベルトの継ぎ目を検出したときには、前記継ぎ目を検出した検出位置から第1の所定距離だけ前記感光体ベルトを走行駆動し、更に、初期位置決めから転写動作に向かう期間では、第2の所定距離だけ前記感光体ベルトを走行駆動することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置であり、初期位置決めから転写までの期間で感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触または接近することがなく、転写画像のずれを防止するという作用を有する。
【0022】
 以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
【0023】
 図1は本発明の実施の形態による画像形成装置を示すブロック図、図2は本実施の形態による画像形成装置の主要部を示す構成図、図3は感光体ベルトの領域を示すベルト領域図である。
【0024】
 なお、図1〜図3において、感光体ベルト1,駆動ローラ2a,変位ローラ2b,帯電器5,レーザー光6aを照射する露光器(LSU)6,トナー7aを収納するとともに現像ローラ7bを備えた現像器7,転写対向ローラ8,印字用紙9,転写板10は図4及び図5に示した従来の技術の構造と同様であり、同じ部材については共通の符号で指示しその説明は省略する。
【0025】
 本実施の形態においては、駆動ローラ2aを回転駆動するOPCモータ2と、転写対向ローラ8の駆動用としての転写モータ8aをそれぞれ駆動系に備える。そして、この駆動系の全体を制御するための制御部11と、この制御部11に感光体ベルト1の継ぎ目1a(図6参照)を検出して継ぎ目検出信号aを出力する検出部12とを設ける。なお、継ぎ目1aを検出する検出部12は図2に示すように変移ローラ2a側に設ける。
【0026】
 OPCモータ2は制御部11からの駆動信号bにより作動するモータ駆動部13によってその作動が制御され、転写モータ8aも同様に制御部11からの信号を受ける転写モータ駆動部14によって駆動される。また、制御部11とデータの授受を行う記憶部15,制御部11からの指令信号により露光器6を駆動する露光器駆動部16を備え、帯電器5,現像器7,転写板10への電圧印加のための高圧電源17も制御部11によって制御される。
【0027】
 ここで、感光体ベルト1はその1回の周回の期間に画像を2回形成できるようにする。これは、画像形成動作における感光体ベルト1の走行量はその周長のほぼ2分の1とすることによって可能である。たとえば、図3に示すように、感光体ベルト1は駆動ローラ2a及び変位ローラ2bの周面と接触しない部分が、A,B3,B4の領域と、A’,B1,B2の領域とに区分けできるものとし、これらの中でAとA’の領域が感光体ベルト1の1回の周回の間に画像を順次形成していく構成とすればよい。そして、図3においては、領域A及びA’は転写時に感光体ベルト1の継ぎ目1aが停止してはならい領域である。
【0028】
 すなわち、領域Aは感光体ベルト1上の画像を印字用紙9に転写する領域であり、感光体ベルトの継ぎ目1aが領域Aにあると継ぎ目1aの段差が介在するために正常な画像の形成ができない。一方、領域A’は領域Aが半周したときに相対する位置であり、もし領域A’に継ぎ目1aがあるとすると、1回の記録動作の後に感光体ベルト1を半周させると継ぎ目1aが領域Aへ移動してしまうので、同様に画像形成に影響を及ぼす。
【0029】
 以上の構成において、制御部11はモータ駆動部13に駆動信号bを出力することによりOPCモータ2を駆動し、感光体ベルト1を図3において矢印方向に走行させて初期位置決めを行う。この初期位置決めの期間では、図6及び図7で示した感光体ベルト1の継ぎ目1aは、先に述べたようにA,A’の領域には停止しないように制御する。
【0030】
 このとき、感光体ベルト1はその継ぎ目1aの停止位置が不確定なので、検出部12により検出されるまで走行を続けさせる。すなわち、検出部12が継ぎ目1aを検出して継ぎ目検出信号aを出力したとき、制御部11は駆動モータを停止させると同時に感光体ベルト1の走行を停止させる。次に、制御部11は、モータ駆動部13に信号を入力してOPCモータ2を再起動させ、感光体ベルト1を走行させて第1の所定距離L1だけ移動させる。この第1の所定距離L1はD<L1<D+B1(図3参照)の距離である。
【0031】
 図3から分かるように、第1の所定距離L1の移動により、継ぎ目1aは感光体ベルト1の長さB1の領域(以下、「領域B1」という)に位置することになる。ここで領域B1は感光体ベルトが半周した際に領域B3と相対する位置を示している。
【0032】
 次に、継ぎ目1aが領域B1に含まれて停止している初期位置決めの状態から感光体ベルト1が駆動されて転写過程までの通常動作状態においては、順次に第2の所定距離L2だけ感光体ベルト1を走行移動させる。本実施の形態においては、感光体ベルト1の1周りの移動の間に転写が2回実行されるので、この第2の所定距離L2は、前述のように感光体ベルト1の周長の2分の1である。したがって、この第2の所定距離L2だけ感光体ベルト1を走行させると、初期位置決めの状態のときに領域B1に位置していた継ぎ目1aは長さB3で示す領域(以下、「領域B3」という)に移動する。
【0033】
 また、初期位置決めか転写過程までの通常動作状態においても、検出部12は感光体ベルト1の継ぎ目1aを検出する。そして、制御部11は検出部12から継ぎ目検出信号aが出力された時点からの感光体ベルト1の移動量を継ぎ目検出信号aと駆動信号bとから算出する。これにより、常に感光体ベルト1の継ぎ目1aの位置ずれ発生の有無、すなわち常に継ぎ目1aが領域B1で停止するか否かが判定される。
【0034】
 以上の説明は領域B1,B3に継ぎ目1aが位置する場合であるが、領域B2,B4に継ぎ目1aが最初に停止した場合も同様である。
【0035】
 このように本実施の形態によれば、制御部11は、感光体ベルト1の初期位置決めの期間では、感光体ベルト1の継ぎ目1aを検出するまでOPCモータ2により感光体ベルト1を走行駆動し、検出部12により感光体ベルト1の継ぎ目1aを検出したときには継ぎ目1aを検出した検出位置から第1の所定距離L1だけ感光体ベルト1を走行させる。また、初期位置決めから転写過程までの通常動作状態においては、順次に第2の所定距離L2だけ感光体ベルト1を走行駆動すると共に感光体ベルト1の継ぎ目1aの位置ずれが発生していないか否かを判定する。
【0036】
 したがって、初期位置決めの期間においては継ぎ目1aを検出した検出位置から第1の所定距離L1だけ感光体ベルト1を走行駆動することにより継ぎ目が駆動ローラ2aに接触したり接近することが防止される。また、転写過程までの間では、第2の所定距離L2だけ感光体ベルト1を走行駆動して継ぎ目1aの駆動ローラ2aへの接触または接近が防止される。更に、初期位置決めから転写過程までの通常動作状態においては、感光体ベルト1の継ぎ目1aの位置ずれが発生していないか否かを判定することにより、継ぎ目1aの所定位置からのずれを検出したときには補正により継ぎ目を所定位置に復帰させることができる。
【0037】
 また、感光体ベルト1の継ぎ目1aの位置ずれ発生の有無は、継ぎ目1aを検出してから感光体ベルト1が停止するまでの時間から算出した感光体ベルト1の移動距離から判定されるので、感光体ベルト1の継ぎ目1aの所定位置(領域B1又はB2内の位置)からのずれを確実に検出することができる。
【0038】
 なお、本実施の形態では直交転写方式の画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限らず、平行転写方式の画像形成装置についても同様に適用可能なものである。
【0039】
【発明の効果】
 請求項1から3の発明によれば、感光体ベルトの静止状態や転写過程などにおいて感光体ベルトの継ぎ目が駆動ローラに接触したり接近したりしないので、直交転写方式の場合にも転写毎の画像のずれを防止し、またカラー画像においても高い色合せ精度が得られる。
【0040】
 請求項4の発明によれば、感光体ベルトの初期位置決めにおいては継ぎ目を検出した検出位置から第1の所定距離だけ感光体ベルトを移動させることにより継ぎ目が駆動ローラに接触したり接近することが防止される。また、転写過程までの期間でも、第2の所定距離だけ感光体ベルトを移動させることにより継ぎ目が駆動ローラに接触したり接近することが防止される。したがって、転写画像のずれが防止しされ、カラー画像においても高い色合せ精度が得られる。
図面の簡単な説明
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態による画像形成装置の主要部を示す構成図
【図3】感光体ベルトの領域を示すベルト領域図
【図4】従来の画像形成装置を示す構成図
【図5】図4の画像形成装置の転写機構を示す模式図
【図6】感光体ベルトの継ぎ目を示す概略図
【図7】感光体ベルトの状態を示すベルト状態図
【符号の説明】
 1 感光体ベルト
 2 OPCモータ
 2a 駆動ローラ
 2b 変位ローラ
 3 クリーニング器
 4 除電器
 5 帯電器
 6 露光器
 6a レーザ光
 7 現像器
 7a トナー
 7b 現像ローラ
 8 転写対向ローラ
 8a 転写モータ
 9 印字用紙
 10 転写板
 11 制御部
 12 検出部
 13 OPCモータ駆動部
 14 転写モータ駆動部
 15 記憶部
 16 露光器駆動部
 17 高圧電源
図面
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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上記の内容は特許電子図書館の出力データを加工したものです。by ipdldd 
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