特開2005-182703 「画像解析システム及び画像解析方法並びにこれに用いる携帯型通信端末のストラップ」 (トライアックス)
要約
【課題】 画像や色彩と言葉を相互に客観的に関連付けして分類したデータベースを構築し、画像や色彩、言葉を機械的に抽出すること。
【解決手段】 画像解析システム1を、運用者が管理する運用サーバ2及び解析サーバ3と、多数のユーザの通信端末4とで構成する。運用サーバ2は、インターネット上にWebページを公開し、登録会員ごとのメッセージ付き写真画像を閲覧に供す。運用サーバ2はこのサイトに送られた画像付き電子メールをメールの文書データと画像データとに関連づけて画像データベース5に格納する。解析サーバ3は画像データベース5の画像データをビットごとにRGB値及びCMYK値を解析し、画像データ全体の平均値を夫々算出して平均的特徴色を算出すると共に、文書データから形容詞を抽出して、夫々を関連付けした色彩データベース6に夫々格納する。平均的特徴色と形容詞は、一方をもとに他方を機械的に抽出できる。
【選択図】 図1
[代表図面]
イメージ ID=000002
書誌事項
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開2005−182703(P2005−182703A)
【公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【発明の名称】画像解析システム及び画像解析方法並びにこれに用いる携帯型通信端末のストラップ
【国際特許分類第7版】
 G06F 17/30
【FI】
 G06F 17/30 210 A
 G06F 17/30 110 G
 G06F 17/30 170 B
 G06F 17/30 350 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】
【全頁数】8
【出願番号】特願2003−426391(P2003−426391)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【出願人】(503471411)有限会社トライアックス
【代理人】弁理士(100078950)
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【発明者】
【テーマコード(参考)】
 5B075
【Fターム(参考)】
 5B075 KK07 ND03 ND08 NK08 NK32 NR05 PP10 PQ02 PR06 QM05 QS01 QS03
特許請求の範囲
【請求項1】
 電子メールを多数取得して、文書データと画像データとを関連付けて画像データベースに格納する運用サーバと、
 前記画像データベースの画像データをピクセルごとのRGB値及び/又はCMYK値から画像データ全体の平均値を算出して平均的特徴色を特定し、前記電子メールの文書データから感情表現に該当する言葉を抽出して、前記平均的特徴色と言葉とを関連付けて色彩データベースに格納し、入力された画像データに対応する感情表現を抽出する解析サーバとを具備することを特徴とする画像解析システム。
【請求項2】
 画像データが添付された電子メールを多数取得して、文書データと画像データとを関連付けて画像データベースに格納するステップと、
 この画像データベースの前記画像データをピクセルごとのRGB値及び/又はCMYK値から画像データ全体の平均値を算出して平均的特徴色を特定するステップと、
 前記電子メールの文書データから感情表現に該当する言葉を抽出するステップと、
 前記平均的特徴色と言葉とを関連付けて色彩データベースに格納するステップとを含み、
 入力された画像データに対応する感情表現を検索できることを特徴とする画像解析方法。
【請求項3】
 前記電子メールは、送信者ごとに割り当てた表示領域に文書を添えて画像データを表示し、閲覧に供す特定のWebサイト宛に送信されて取得されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像解析システム又は画像解析方法。
【請求項4】
 前記電子メールは、撮影画像データを添付した電子メールを作成、送信可能なデジタルカメラ機能付き携帯型通信端末から送信されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像解析システム又は画像解析方法。
【請求項5】
 枠体と、この枠体に支持されたカラーフィルターとを具備し、色付けされた撮影画像データを得るために、請求項4に記載のデジタルカメラ機能付き携帯型通信端末のレンズの前に前記カラーフィルターを配置して撮影できるようにしたことを特徴とする携帯型通信端末のストラップ。
【請求項6】
 前記枠体は鋼板製で、枠体の開口部に前記カラーフィルターが取り付けられており、前記デジタルカメラ機能付き携帯型通信端末のレンズに固定するためにレンズ周りに貼着する磁石付きのアダプタシールに磁気吸着することを特徴とする請求項5に記載の携帯型通信端末のストラップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
 本発明は、画像データと文書データを含む情報を収集して色彩と感情表現を関連付けるデータベースに構築し、客観的に結び付きの強い関係にある画像データと感情表現を一方を元に他方を相互に検索できる画像解析システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
 従来、画像の類似性に基づき、コンピュータの記憶装置内に蓄積された大量の画像データの中から特定の画像データを抽出する画像検索システムがある(特許文献1参照)。この画像検索システムは、検索元画像及び検索対象画像のRGB値を算出し、少なくとも一部の領域におけるRGB値を比較して、近似する程度により同一性を判別して画像データを抽出する。
【特許文献1】特開2003−233800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
 上記従来の画像検索システムにおいては、画像同士を比較して近似したものを抽出できるが、画像と言葉を関連付けて言葉を抽出するには、多くの画像データに予め画像の特徴を表す言葉を分類項目として個別に付加しておかなければなず、大量のデータの加工を強いられ、作業労力の負担が大きい。一方、画像や色彩は、これらから引き起こされる感情を手がかりに分類することができる。画像や色彩に感情表現となる言葉を関連付ければ、相互の関係を利用した一方から他方への画像や色彩の抽出、選択が可能である。例えば企業活動の中で商品等を企画する場合などに、商品自体や広告画像に付する色彩を選択決定することが重要になっていたり、特に衣料分野での流行色の決定も重要性が高い。このような状況で、客観的に色彩から連想するイメージ等の感情を表現する言葉を機械的に抽出できれば好都合である。
 また、画像と主観的感情表現の言葉を客観的に関連付けてデータベース化するには膨大なデータを収集する必要がある。
 そこで本発明は、画像や色彩と抽象的な感情表現の言葉を相互に客観的に関連付けして、データを分類し、画像や色彩と言葉を機械的に簡易に選択操作できるデータベースを構築でき、そのためのデータを容易に収集できる画像解析システム及びその方法並びにこれに用いる携帯型通信端末のストラップを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
 第1の発明においては、運用サーバ2により電子メールを多数取得して、文書データと画像データとを関連付けて画像データベース5に格納し、解析サーバ3により画像データベースの画像データをピクセルごとのRGB値及び/又はCMYK値から画像データ全体の平均値を算出して平均的特徴色を特定し、電子メールの文書データから感情表現に該当する言葉を抽出して、平均的特徴色と言葉とを関連付けて色彩データベース6に格納し、入力された画像データに対応する感情表現を抽出するように画像解析システム1を構成した。
 第2の発明においては、多数取得した電子メールを文書データとこれに添付された画像データとに関連付けて画像データベース5に格納するステップと、この画像データベース5の画像データをピクセルごとのRGB値及び/又はCMYK値から画像データ全体の平均値を算出して平均的特徴色を特定するステップと、電子メールの文書データから感情表現に該当する言葉を抽出するステップと、平均的特徴色と言葉とを関連付けて色彩データベース6に格納するステップとを含み、入力された画像データに対応する感情表現を検索できる画像解析方法を採用した。
 第3の発明においては、電子メールを、送信者ごとに割り当てた表示領域に文書を添えて画像データを表示し、閲覧に供する特定のWebサイトで受信し取得する。
 第4の発明においては、撮影画像データを添付した電子メールを作成、送信可能なデジタルカメラ機能付き携帯型通信端末4から電子メールを受信して取得する。
 第5の発明においては、枠体11aにカラーフィルター11bを支持させ、色付けされた撮影画像データを得るために、デジタルカメラ機能付き携帯型通信端末4のレンズ4aの前にカラーフィルター11bを配置して撮影できるようにしたストラップ8,13を構成した。
 第6の発明においては、鋼板製の枠体11aの開口部にカラーフィルター11bを取り付けて、デジタルカメラ機能付き携帯型通信端末4のレンズ4aに固定するためにレンズ4a周りに磁石付きのアダプタシール12を貼って磁気吸着させるようにストラップ8,13を構成した。
【発明の効果】
【0005】
 本発明においては、画像データに画像の特徴をキーワードとして付加する入力作業を要することなく、画像と言葉を関連付けたデータベースを構築することができ、画像や色彩と言葉の一方を手掛かりに他方を相互に検索することができるので、商品企画や流行色の設定、広告デザインの作成等に際して、商品イメージや流行に合わせた画像や色彩を抽出したり、逆に画像や色彩から広告文などに採用する言葉を機械的に容易に抽出できる。
 また、広く普及した携帯通信端末によって日常化した電子メールの送信操作を活用することにより、膨大なデータの収集を容易に行うことができ、データベースにおける画像と多様な主観的感情表現とを客観的に正確に関連付けすることができる。
 さらに、携帯通信端末に常時装着されるストラップを利用して感情に応じた色付けを画像に簡単に施すことができ、利用価値の高い感情の反映された画像データを収集し易いという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
 図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。
 図1において、画像解析システム1は、運用者が管理する運用サーバ2及び解析サーバ3と、多数のユーザの通信端末4とで構成される。
【0007】
 運用サーバ2は、インターネットに接続してWebサイトの一つとしてホームページを公開でき、またメールサーバ機能、データベースサーバ機能等を備えている。運用サーバ2には、登録会員ごとに領域を区画してメッセージ付き写真画像を日記風のアルバム形式で閲覧に供すことができるWebページを管理する。このサイトに送られた画像付き電子メールは、運用サーバ2の記憶装置内に収集され、メッセージIDをキー項目とするメールとこれに添付された画像データとが関連づけられた画像データベース5に格納される。画像データベース5は画像データ及び文書データを蓄積する画像テーブル5aとメールテーブル5aとを有し、これらは互いにメッセージIDを関連項目として関連付けられている。
【0008】
 解析サーバ3の記憶装置内には画像データベース5のデータを加工した色彩データベース6を備えている。この解析サーバ3は、画像データベース5の画像データを均等に区分した多数の矩形領域(ビット)ごとのRGB値及びCMYK値を解析し、画像データ全体の平均値を夫々算出して平均的特徴色を算出して色彩データベース6に格納する。また、解析サーバ3は、電子メールの文書情報から感情表現に該当する言葉(主に形容詞)を抽出して色彩データベース6に格納する。色彩データベース6内の画像データの平均的特徴色と文書情報の言葉とは、関連性の強弱の度合いを有しながら互いに関連付けされている。解析サーバ3は、この色彩データベース6のデータを写真分類システム用ソフト7により色彩と言葉を一方を元に他方を抽出可能で、かつ関連性の高い順にリストアップできる。なお、解析サーバは運用サーバ2を構成するコンピュータで兼用してもよい。
【0009】
 通信端末4は、例えばパソコン、PDA、携帯電話など、少なくとも画像ファイルを添付した電子メールを送信する機能を有するもので、インターネットやLANへの接続機能を備えており、これらのネットワークを介して運用サーバ2に接続できる。通信端末にデジタルカメラ機能付き携帯電話機4を採用した場合、図2、図3に示すようなストラップ8を取り付けると、このシステムを使用するのに好都合である。このストラップ8は、連結紐部9と、バックル部10と、ストラップ本体11とを備えている。バックル部10は連結紐部9が係止された雌型部材10aと、ストラップ本体11が丸カン10cを介して連結される雄型部材10bとが取り外し可能に係合する。ストラップ本体11は、枠体11aに8個の異なる色彩の円形のカラーフィルター11bを長手方向に一列に並べて設けたものである。枠体11aは、重なり合って接着される一対の鋼板片で構成され、長手方向に並んだ円形開口を有する。カラーフィルター11bは、枠体11aの鋼板片に挟まれて円形開口に露出するように固定されている。カラーフィルター11bはデジタルカメラ機能付き携帯電話機4のカメラレンズ4aを覆うことができる径を有する。このストラップ本体11は、カメラレンズ周りに貼着された円孔を有する磁石付きのアダプタシール12で固定される。カラーフィルター11bを携帯電話機4のカメラレンズ4aに装着して撮影すれば、レンズへの入力光を偏光させて撮影画像を選択色に色付けできる。
【0010】
 この画像解析システム1においては、運用サーバ2内のWebページがインターネット上で公開されて、登録会員ごとに区画された領域に写真画像と文書情報が絵日記風に配置されて閲覧できるように公開される。この写真画像データと文書データはこのサイトに電子メールによって携帯型通信端末4から主に送信される。
【0011】
 電子メールに添付される画像データは、デジタルカメラ機能付き携帯電話機4を用いる場合、ストラップ8を取り付けておけば、感情に応じて選択した色つきの写真画像を容易に撮影することができる。ストラップ本体11は、携帯電話機4のカメラレンズ部に予めアダプタシール12を貼っておき、ストラップ7の特定色のカラーフィルター11bを適宜選択してアダプタシール12に合わせ、カメラレンズを覆うように磁気吸着させて固定する。この状態で携帯電話機4を操作して被写体Mを撮影し、この撮影画像を取り込む。この画像データを電子メールに添付して送信する。なお、画像データは別途デジタルカメラで取得してもよい。
【0012】
 運用サーバ2において画像データ及び文書データは画像データベース5に格納される。画像データベース5は画像データを画像テーブル5aに文書データをメールテーブル5aに蓄積し、メッセージIDを関連項目として関連付けて格納される。このとき、一つの電子メールに複数の画像データが添付されていれば文書データと画像データとは1:Nに対応して関連づけられる。
【0013】
 画像データベース5のデータは、解析サーバ3で色彩データベース6に加工される。色彩データベース6は、画像データをビットごとのRGB値及びCMYK値を解析し、画像データ全体の各値の平均値を夫々算出して平均的特徴色を特定する。同時に、電子メールの文書情報から感情表現に該当する形容詞を抽出する。この処理を繰り返し行い学習することにより、特定色と形容詞を客観的に関連付けた色彩データベース6が構築される。例えば、"RGB値の平均が128,128,128"の色彩には"憂鬱"、 "CMYK値の平均が1,2,3,4"の色彩には"気持ちよい"というように、平均的特徴色に感情表現の言葉を対応させて正解データを得る。この正解データは、平均的特徴色と形容詞とがN:Nに対応して関連づけられることになる。この処理は、汎用のデータベース作成用アプリケーションソフトにより、所定数の正解データを得た段階で、学習をストップさせて色彩データベース6が構築される。
【0014】
 色彩データベース6は、色彩と抽象的な形容詞とが互いに一方を元に他方が客観的に連想される対応関係を有し、かつ特定の色彩に対する言葉の関連度の強弱を有するので、色彩あるいは元画像Pを入力して、関連性の高い順に言葉Wをリストアップできるし、写真画像をこれから連想できる言葉で機械的に分類することができる。このとき、最も関連度が高い単語順に写真を並べて、分類の補助とすることができる。従って、商品や画像コンテンツ、広告デザインなどにおける色彩や言葉の選択に活用できる。
 なお、写真画像にテキスト文書も付随して存在する場合には、出現する単語(形容詞)への関連度を定数倍するなどして増大させてもよい。
【0015】
 他の実施形態を図4に示す。このストラップ13は先のものと同様に連結紐部9と、バックル部10と、ストラップ本体14とを備えている。ストラップ本体14は、磁気吸着可能な4枚の枠体14aの一端側に丸カン10cを束ね、金属板片14aに夫々2個ずつ計8色の異なる色彩の円形カラーフィルター14bを長手方向に並べて設けたものである。カラーフィルター14bは、重なり合って接着される一対の鋼板片に挟まれて固定され、円形開口から露出される。カラーフィルター14bは、デジタルカメラ機能付き携帯電話機4のカメラレンズ4aを覆うことができる径を要する。このストラップ本体14も先のものと同様に、カメラレンズ4a周りに貼着された円孔を有する磁石付きのアダプタシール12で固定される。そして、カラーフィルター14bを携帯電話機4のカメラレンズ4aに装着して撮影すれば、レンズへの入力光を偏光させて撮影画像を選択色に色付けできる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
 本発明は、電子メールを構成する文書データとこれに添付された画像データとを収集して色彩と感情を表現する言葉を関連付けたデータベースに構築し、画像データを言葉で分類し、画像データと言葉の一方から客観的に連想する他方を抽出するのに用いる。
図面の簡単な説明
【0017】
【図1】本発明に係る画像解析システムの概略的説明図である。
【図2】ストラップの斜視図である。
【図3】ストラップの使用状態の斜視図である。
【図4】他の実施形態のストラップの斜視図である。
【符号の説明】
【0018】
 1 画像解析システム
 2 運用サーバ
 3 解析サーバ
 4 通信端末
 4a カメラレンズ
 5 画像データベース
 6 色彩データベース
 8 ストラップ
 11 ストラップ本体
 11a 枠体
 11b カラーフィルター
 12 アダプタシール
 13 ストラップ
 14 ストラップ本体
 14a 枠体
 14b カラーフィルター
図面
【図1】
イメージ ID=000003


【図2】
イメージ ID=000004


【図3】
イメージ ID=000005


【図4】
イメージ ID=000006


上記の内容は特許電子図書館の出力データを加工したものです。by ipdldd 
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