翔ッ靴

【目 的】 ジョギングにおいて足の関節に加わる衝撃をなくし、その衝撃を与えるエネルギを走行に有効に利用できる靴を得ること。
【構 成】 靴の踏部にバネ2を設け、そのバネに接地板10を止帯22により取付けた事を特徴としている。
【構 成】 靴の踏部にバネ2を設け、そのバネに接地板10を止帯22により取付けた事を特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,踏部にバネを設けて、衝撃を吸収すると同時に、快適に走ったり飛んだりできる靴に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ジョギングがさかんに行われているが、これは健康上有害である。何故ならばジョギングにより片足に体重の三倍の荷重が加わり、その荷重の75%は膝、腰の関節に衝撃を与えて身体をいためていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ジョギングにおいて、足の関節に加わる衝撃をなくし、その衝撃を与えるエネルギをジョギング走行運動に有効に利用しうる靴を得ること。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの荷重の75%のエネルギを時間をずらして筋肉に吸収させることにより、25:75即ち15分間のジョギングで1時間のジョギングと同じ運動となり、ダイエットも短時間にでき、衝撃により膝や腰をいためることがない。且つバネに蓄えたエネルギにより一歩6メートル飛べるので100メートルが15歩で速く走ることができるものである。さらに実際の走行感は通常の靴に比して違和感がなく、若し斜め方向から着地したときには下のバネが自動的に分解して人体の安全を保つようになっている。
【0005】
【実施例】図1および図2は本発明実施例を示し、強靱で弾性があるプラスチック板から成る弧状の上バネ1と下バネ2、および平板状の中バネ3を両端部4において結合して成るバネ5を踏部に設けた靴6である。
【0006】バネ1、2は金属でもよいが、重量を軽減し、且つ高弾性を保持するためにプラスチック板7枚積層したものから成っている。
【0007】バネ3は伸び弾性が例えば強、中、弱の三種類のものを交換用品として準備し、使用者の体重などによりこのうち最適のバネを洗濯して装着する。
【0008】図3および図4に示す本発明実施例は、前記例のバネ5の前方に靴6を取付け、使用の際に図3のごとく靴6か前傾したとき、バネ部の前端4が路面7に当ったり引掛かったりしないようにしたものである。
【0009】バネ5を靴6に取付けるには、図1に示すように上バネ1からボルト8を靴6の底9に螺入締着して固定する。このボルト8を外せば靴とバネに分解して収納または携行できる。
【0010】あるいは図3のように上バネと靴底を一体に固着してもよい。
【0011】図1に示すようにバネ5の下面にはトレッドパターンのある接地板10がビス11により下バネ2に交換できるように取つけられて踏面となり、下バネ2が路面7により摩損するのを防止する。
【0012】接地板10は図1のようにビス11を使用せずに図3のごとく下バネ2と一体に成形してもよい。
【0013】図5および図6は端部4の構造を示す。端部4は中バネ3の端部に一体に成形され、上バネ1の端を押込む溝12と、下バネ2の端を押込む溝13がある。上バネ1、下バネ2を強く曲げて端を溝12、13に嵌入して組み立てる。使用中に左右にすれないようにするために、端縁の切欠14が溝12、13中の凸条15に嵌入し、また上バネおよび下バネの端面の突起16が、図6のように端部4の両側をはさんで突出し、ずれを防止している。路面に加わる力は上バネ1、下バネ2、中バネ3が前後方向に伸びるように加わり、弾性的に復元する。
【0014】図7の本発明実施例に示すようにバネ5の上に靴6を設けず、靴への装着具17を設け、前記装着具17により通常の靴6′に装着して使用することもできる。
【0015】図8は靴6につる巻バネ18と接地板19を設けた本発明実施例を示す。
【0016】図9は靴6につる巻バネ18とそれよりもやや小さいつる巻バネ20を設け、これらに接地板21を取付けた本発明実施例である。
【0017】図10から図12までは本発明の接地板10を下バネ2に当てがい、平筒状の止帯22をかぶせて取付ける実施例を示す。接地板10は止帯22に引掛る突条23により使用中に下バネとの合着がゆるんだり、外れたりしないようになっており、ビス止のようにビスに外力が集中したり、あるいはビスがゆるんで合着が外れることがない。接地板と止帯22はいづれも下バネ2よりはやや軟で、トレッドパターン24を有しており、止帯22から抜いて交換可能である。又、トレッド面が前後にのびているので爪先で走られる。
【0018】図13および図14は本発明の上バネ1の他の実施例を示し、上バネ1の中心線上の2ケ所から前記の靴6の靴底25にボルト26をとおし、その靴底に設けた止具27に螺入し締付けて上バネ1を靴6に固定する。止具27は、爪28を設けた鍔29と、ボルト26が螺入する螺管30を有し、爪28が靴底25にくいこんで固定する。
【0019】
【発明の効果】本発明は、靴で路面から受ける力がバネに蓄えられて次のステップに利用できるので、足幅6メートル、100メートルを15歩で翔走することができる。そのとき路面から受ける強大な荷重の衝撃はバネによって緩衝されて身体に伝わるので、膝や腰を傷めずに短時間に十分に運動することができる。足が斜めに着地したときには、バネ2が溝13からはずれ、バネ3もバネ1から外れて分解し、身体が怪我しないように安全性が考えられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】および
【図4】本発明第2実施例の側面図である。
【図5】および
【図6】本発明一部斜視図である。
【図7】本発明第3実施例の側面図である。
【図8】本発明第4実施例の側面図である。
【図9】本発明第5実施例の側面図である。
【図10】本発明第6実施例の底面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図10の平面図である。
【図13】本発明第7実施例の斜視図である。
【図14】本発明第7実施例の側面図である。
【符号の説明】
6、6′ 靴
1、2、3、5、18、20 バネ
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,踏部にバネを設けて、衝撃を吸収すると同時に、快適に走ったり飛んだりできる靴に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ジョギングがさかんに行われているが、これは健康上有害である。何故ならばジョギングにより片足に体重の三倍の荷重が加わり、その荷重の75%は膝、腰の関節に衝撃を与えて身体をいためていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ジョギングにおいて、足の関節に加わる衝撃をなくし、その衝撃を与えるエネルギをジョギング走行運動に有効に利用しうる靴を得ること。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの荷重の75%のエネルギを時間をずらして筋肉に吸収させることにより、25:75即ち15分間のジョギングで1時間のジョギングと同じ運動となり、ダイエットも短時間にでき、衝撃により膝や腰をいためることがない。且つバネに蓄えたエネルギにより一歩6メートル飛べるので100メートルが15歩で速く走ることができるものである。さらに実際の走行感は通常の靴に比して違和感がなく、若し斜め方向から着地したときには下のバネが自動的に分解して人体の安全を保つようになっている。
【0005】
【実施例】図1および図2は本発明実施例を示し、強靱で弾性があるプラスチック板から成る弧状の上バネ1と下バネ2、および平板状の中バネ3を両端部4において結合して成るバネ5を踏部に設けた靴6である。
【0006】バネ1、2は金属でもよいが、重量を軽減し、且つ高弾性を保持するためにプラスチック板7枚積層したものから成っている。
【0007】バネ3は伸び弾性が例えば強、中、弱の三種類のものを交換用品として準備し、使用者の体重などによりこのうち最適のバネを洗濯して装着する。
【0008】図3および図4に示す本発明実施例は、前記例のバネ5の前方に靴6を取付け、使用の際に図3のごとく靴6か前傾したとき、バネ部の前端4が路面7に当ったり引掛かったりしないようにしたものである。
【0009】バネ5を靴6に取付けるには、図1に示すように上バネ1からボルト8を靴6の底9に螺入締着して固定する。このボルト8を外せば靴とバネに分解して収納または携行できる。
【0010】あるいは図3のように上バネと靴底を一体に固着してもよい。
【0011】図1に示すようにバネ5の下面にはトレッドパターンのある接地板10がビス11により下バネ2に交換できるように取つけられて踏面となり、下バネ2が路面7により摩損するのを防止する。
【0012】接地板10は図1のようにビス11を使用せずに図3のごとく下バネ2と一体に成形してもよい。
【0013】図5および図6は端部4の構造を示す。端部4は中バネ3の端部に一体に成形され、上バネ1の端を押込む溝12と、下バネ2の端を押込む溝13がある。上バネ1、下バネ2を強く曲げて端を溝12、13に嵌入して組み立てる。使用中に左右にすれないようにするために、端縁の切欠14が溝12、13中の凸条15に嵌入し、また上バネおよび下バネの端面の突起16が、図6のように端部4の両側をはさんで突出し、ずれを防止している。路面に加わる力は上バネ1、下バネ2、中バネ3が前後方向に伸びるように加わり、弾性的に復元する。
【0014】図7の本発明実施例に示すようにバネ5の上に靴6を設けず、靴への装着具17を設け、前記装着具17により通常の靴6′に装着して使用することもできる。
【0015】図8は靴6につる巻バネ18と接地板19を設けた本発明実施例を示す。
【0016】図9は靴6につる巻バネ18とそれよりもやや小さいつる巻バネ20を設け、これらに接地板21を取付けた本発明実施例である。
【0017】図10から図12までは本発明の接地板10を下バネ2に当てがい、平筒状の止帯22をかぶせて取付ける実施例を示す。接地板10は止帯22に引掛る突条23により使用中に下バネとの合着がゆるんだり、外れたりしないようになっており、ビス止のようにビスに外力が集中したり、あるいはビスがゆるんで合着が外れることがない。接地板と止帯22はいづれも下バネ2よりはやや軟で、トレッドパターン24を有しており、止帯22から抜いて交換可能である。又、トレッド面が前後にのびているので爪先で走られる。
【0018】図13および図14は本発明の上バネ1の他の実施例を示し、上バネ1の中心線上の2ケ所から前記の靴6の靴底25にボルト26をとおし、その靴底に設けた止具27に螺入し締付けて上バネ1を靴6に固定する。止具27は、爪28を設けた鍔29と、ボルト26が螺入する螺管30を有し、爪28が靴底25にくいこんで固定する。
【0019】
【発明の効果】本発明は、靴で路面から受ける力がバネに蓄えられて次のステップに利用できるので、足幅6メートル、100メートルを15歩で翔走することができる。そのとき路面から受ける強大な荷重の衝撃はバネによって緩衝されて身体に伝わるので、膝や腰を傷めずに短時間に十分に運動することができる。足が斜めに着地したときには、バネ2が溝13からはずれ、バネ3もバネ1から外れて分解し、身体が怪我しないように安全性が考えられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】および
【図4】本発明第2実施例の側面図である。
【図5】および
【図6】本発明一部斜視図である。
【図7】本発明第3実施例の側面図である。
【図8】本発明第4実施例の側面図である。
【図9】本発明第5実施例の側面図である。
【図10】本発明第6実施例の底面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図10の平面図である。
【図13】本発明第7実施例の斜視図である。
【図14】本発明第7実施例の側面図である。
【符号の説明】
6、6′ 靴
1、2、3、5、18、20 バネ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 踏部にバネを設け、前記バネに接地板を止帯により取付けた事を特徴とする靴。
【請求項1】 踏部にバネを設け、前記バネに接地板を止帯により取付けた事を特徴とする靴。
【図1】


【図2】


【図3】


【図4】


【図5】


【図6】


【図7】


【図8】


【図9】


【図10】


【図11】


【図12】


【図13】


【図14】




【図2】


【図3】


【図4】


【図5】


【図6】


【図7】


【図8】


【図9】


【図10】


【図11】


【図12】


【図13】


【図14】


【公開番号】特開平6−189801
【公開日】平成6年(1994)7月12日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−93920
【出願日】平成4年(1992)3月2日
【出願人】(000211569)
【公開日】平成6年(1994)7月12日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)3月2日
【出願人】(000211569)

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