特開平11-127383 「スチルビデオカメラ」 (旭光学工業)
要約
【課題】モニター装置をファインダーとして使用して撮影したときに、カメラブレが生じにくいスチルビデオカメラを提供する。
【解決手段】スチルビデオカメラ1は、カメラ本体2を有し、カメラ本体2には、LCDパネル5とバックライト6とで構成された液晶表示装置4が内蔵されている。LCDパネル5には、スルー画(動画)および静止画が表示される。カメラ本体2の背面には、LCDパネル5を覗く窓部3が設置され、窓部3の近傍には、窓部3への顔の接近を検出する反射型センサー31が設置されている。また、カメラ本体2には、結像レンズ7と、それを移動させる移動手段8とが内蔵され、窓部3への顔の接近が検出された場合は、結像レンズ7がLCDパネル5からの光束の光路から退避した位置に移動し、窓部3への顔の接近が検出されない場合は、結像レンズ7が前記光束の光路上に移動する。
[代表図面]
イメージ ID=000002
書誌事項
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開平11−127383
【公開日】平成11年(1999)5月11日
【発明の名称】スチルビデオカメラ
【国際特許分類第6版】
 H04N 5/232
 G03B 13/02
 H04N 5/225
【FI】
 H04N 5/232 Z
 G03B 13/02
 H04N 5/225 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】FD
【全頁数】11
【出願番号】特願平9−307837
【出願日】平成9年(1997)10月22日
【出願人】(000000527)旭光学工業株式会社
【発明者】
【代理人】弁理士  
特許請求の範囲
【請求項1】
 撮像部と、前記撮像部で撮像された電子画像を表示する表示部および該表示部を覗く窓部を備えたモニター装置とを有し、前記表示部に、動画および静止画が表示可能に構成されたスチルビデオカメラであって、前記表示部は、カメラ本体に内蔵されており、前記表示部に表示された電子画像を前記窓部から所定距離離間した位置に結像させる結像光学系と、前記結像光学系を前記表示部からの光束の光路上の第1の位置と、前記光路から退避した第2の位置とに移動させる移動手段とを有することを特徴とするスチルビデオカメラ。
【請求項2】
 前記窓部へ顔が接近した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第2の位置に移動させ、前記窓部から顔が離間した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第1の位置に移動させるように構成されている請求項1に記載のスチルビデオカメラ。
【請求項3】
 撮像部と、前記撮像部で撮像された電子画像を表示する表示部および該表示部を覗く窓部を備えたモニター装置とを有し、前記表示部に、動画および静止画が表示可能に構成されたスチルビデオカメラであって、前記表示部は、カメラ本体に内蔵されており、前記表示部から光軸方向に焦点距離離間した位置に設置された結像光学系と、前記結像光学系を前記表示部からの光束の光路上の第1の位置と、前記光路から退避した第2の位置とに移動させる移動手段とを有することを特徴とするスチルビデオカメラ。
【請求項4】
 前記窓部へ顔が接近した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第1の位置に移動させ、前記窓部から顔が離間した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第2の位置に移動させるように構成されている請求項3に記載のスチルビデオカメラ。
【請求項5】
 前記窓部への顔の接近を検出する検出手段を有し、前記検出手段の検出値に基づいて、前記移動手段により前記結像光学系の移動を行うよう構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【請求項6】
 記録および再生が可能なように構成されている請求項5に記載のスチルビデオカメラ。
【請求項7】
 記録および再生のいずれの場合も前記検出手段および前記移動手段がそれぞれ機能するように構成されている請求項6に記載のスチルビデオカメラ。
【請求項8】
 前記結像光学系は、像を拡大する拡大光学系である請求項1ないし7のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【請求項9】
 前記表示部は、バックライトを備えた液晶表示装置で構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【請求項10】
 前記結像光学系が前記第1の位置に位置している場合には、前記表示部に表示された電子画像を前記結像光学系を介して正立正像で視認し得るように、前記表示部に前記電子画像を表示するよう構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】
 本発明は、スチルビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
 カメラ本体の背面に、ファインダーを兼ねるモニターが設置されているスチルビデオカメラが知られている。
【0003】
 このスチルビデオカメラでは、撮影の際、すなわち、モニターをファインダーとして使用する場合、モニターにスルー画(動画)が表示される。
【0004】
 そして、撮影者は、モニターが顔から所定距離離間した位置に位置するようにスチルビデオカメラを構え、そのモニターに表示されたスルー画を視認しつつ構図を決定し、撮影を行う。
【0005】
 しかしながら、前述したスチルビデオカメラでは、撮影の際、モニターに表示されたスルー画を視認するために、そのモニターが顔から所定距離離間するようにスチルビデオカメラを構えるので、カメラブレ(手ブレ)が生じ易いという欠点がある。
【0006】
 これを解消するためには、別途、光学式のファインダーを設ければよいが、この場合には、モニターと光学式のファインダーとが併存するので、構造が複雑化し、コストが増大し、また、カメラの小型化に不利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
 本発明の目的は、モニター装置をファインダーとして使用して撮影したときに、カメラブレが生じにくいスチルビデオカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
 このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0009】
 (1) 撮像部と、前記撮像部で撮像された電子画像を表示する表示部および該表示部を覗く窓部を備えたモニター装置とを有し、前記表示部に、動画および静止画が表示可能に構成されたスチルビデオカメラであって、前記表示部は、カメラ本体に内蔵されており、前記表示部に表示された電子画像を前記窓部から所定距離離間した位置に結像させる結像光学系と、前記結像光学系を前記表示部からの光束の光路上の第1の位置と、前記光路から退避した第2の位置とに移動させる移動手段とを有することを特徴とするスチルビデオカメラ。
【0010】
 (2) 前記窓部へ顔が接近した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第2の位置に移動させ、前記窓部から顔が離間した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第1の位置に移動させるように構成されている上記(1)に記載のスチルビデオカメラ。
【0011】
 (3) 撮像部と、前記撮像部で撮像された電子画像を表示する表示部および該表示部を覗く窓部を備えたモニター装置とを有し、前記表示部に、動画および静止画が表示可能に構成されたスチルビデオカメラであって、前記表示部は、カメラ本体に内蔵されており、前記表示部から光軸方向に焦点距離離間した位置に設置された結像光学系と、前記結像光学系を前記表示部からの光束の光路上の第1の位置と、前記光路から退避した第2の位置とに移動させる移動手段とを有することを特徴とするスチルビデオカメラ。
【0012】
 (4) 前記窓部へ顔が接近した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第1の位置に移動させ、前記窓部から顔が離間した場合には、前記移動手段により前記結像光学系を前記第2の位置に移動させるように構成されている上記(3)に記載のスチルビデオカメラ。
【0013】
 (5) 前記窓部への顔の接近を検出する検出手段を有し、前記検出手段の検出値に基づいて、前記移動手段により前記結像光学系の移動を行うよう構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【0014】
 (6) 記録および再生が可能なように構成されている上記(5)に記載のスチルビデオカメラ。
【0015】
 (7) 記録および再生のいずれの場合も前記検出手段および前記移動手段がそれぞれ機能するように構成されている上記(6)に記載のスチルビデオカメラ。
【0016】
 (8) 前記結像光学系は、像を拡大する拡大光学系である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【0017】
 (9) 前記表示部は、バックライトを備えた液晶表示装置で構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【0018】
 (10) 前記結像光学系が前記第1の位置に位置している場合には、前記表示部に表示された電子画像を前記結像光学系を介して正立正像で視認し得るように、前記表示部に前記電子画像を表示するよう構成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のスチルビデオカメラ。
【0019】
【発明の実施の形態】
 以下、本発明のスチルビデオカメラを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0020】
 図1は、本発明のスチルビデオカメラの第1実施例を示すブロック図、図2および図3は、それぞれ、図1に示すスチルビデオカメラの結像レンズの移動手段およびその近傍を示す斜視図である。
【0021】
 これらの図に示すように、スチルビデオカメラ(デジタルスチルカメラ)1は、カメラ本体2を有し、このカメラ本体2には、電子画像(画像)を表示する液晶表示装置(表示部)4が内蔵されている。
【0022】
 この液晶表示装置4は、LCDパネル(液晶表示パネル)5と、このLCDパネル5の背面側に設置されたバックライト(平面型蛍光灯)6とで構成されている。後述するように、このLCDパネル5には、スルー画(動画)および静止画がそれぞれ表示される。
【0023】
 また、カメラ本体2の背面には、LCDパネル5を覗く窓部3が設置されている。この窓部3は、例えば、光透過性を有する(実質的に透明な)各種樹脂や各種ガラス等で構成される。
【0024】
 この窓部3の近傍には、窓部3への顔の接近を検出する反射型センサー(検出手段)31が設置されている。この反射型センサー31は、光を照射し、その反射光を受光し、受光光量に応じたレベルの出力信号を出力する。
【0025】
 また、カメラ本体2には、図2および図3中矢印方向に移動可能に設置された結像レンズ(結像光学系)7と、この結像レンズ7を移動させる移動手段8とが内蔵されている。
【0026】
 結像レンズ7は、像を拡大する拡大レンズ(拡大光学系)であり、LCDパネル5と窓部3との間で、かつ窓部3の近傍に配置されている。
【0027】
 なお、この結像レンズ7により、LCDパネル5に表示された電子画像が窓部3からカメラの外方に向って所定距離離間した位置に結像するように、結像レンズ7の焦点距離等の諸条件が設定される。
【0028】
 移動手段8は、モータ(ステッピングモータ)9と、ピニオンギヤ(小歯車)11と、ラックギヤ12とで構成されている。
【0029】
 この場合、結像レンズ7には、固定部材13を介してラックギヤ12が固定されており、モータ9の図示しない回転軸には、そのラックギヤ12と噛合するピニオンギヤ11が嵌入、固定されている。
【0030】
 また、カメラ本体2には、結像レンズ7の移動方向を規制する溝14が、LCDパネル5からの光束の光軸39に対して垂直な方向に沿って形成されている。この溝14には、前記ラックギヤ12の下部が挿入されている。
【0031】
 なお、前述した窓部3と、液晶表示装置4と、結像レンズ7とで、スチルビデオカメラ1のモニター装置が構成される。
【0032】
 また、カメラ本体2の前面(正面)には、撮像レンズ(撮像光学系)17が設置されており、カメラ本体2には、CCD(撮像素子)19を備えた撮像部が内蔵されている。
【0033】
 CCD19は、多数の画素が行列状に配置され、各画素のそれぞれが受光光量に応じた電荷を蓄積し、この電荷を所定時に順次転送するように構成されている。
【0034】
 本実施例では、CCD19として、補色フィルターのCCDが用いられている。CCD19の各画素(最小単位)には、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、シアン(Cy)およびグリーン(G)を取り出すためのフィルターが各々被せられている。なお、シャッターとしては、後述する撮像光学系およびその駆動部16の絞り兼用シャッターや、このCCD19の電子シャッター機能を利用する。
【0035】
 また、撮像レンズ17とCCD19との間には、高周波成分を除去する光学式ローパスフィルター18が設置されている。
【0036】
 また、カメラ本体2には、制御手段15が内蔵されている。制御手段15は、通常、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、シーケンス制御、自動露出や自動焦点合わせの実行、後述する窓部3への顔の接近の検出および結像レンズ7の移動等、スチルビデオカメラ1における諸機能の制御を行う。
【0037】
 この制御手段15には、前述した反射型センサー31が接続されており、反射型センサー31からの出力信号は、制御手段15に入力される。
【0038】
 窓部3(反射型センサー31)に顔が接近すると、反射型センサー31からの出力信号のレベル(検出値)が、ローレベル(L)からハイレベル(H)に変化する。逆に、反射型センサー31から顔が離間すると、反射型センサー31からの出力信号のレベルが、ハイレベルからローレベルに変化する。
【0039】
 また、制御手段15には、外部表示部32、レリーズスイッチ33および操作部34が、それぞれ接続されている。レリーズスイッチ33は、2段スイッチで構成されている。
【0040】
 操作部34には、例えば、電源スイッチ(メインスイッチ)、圧縮記録モード/非圧縮記録モード/再生モードのうちのいずれかを選択するモード設定スイッチ、アップスイッチ、ダウンスイッチ等が設置されている。
【0041】
 外部表示部32には、例えば、電源スイッチのオン/オフの別、現在のモード(圧縮記録モード/非圧縮記録モード/再生モードの別)、撮像コマ数、撮像の年月日等の情報、現在の時間等のうちの必要な情報が、例えば、LCD(液晶表示素子)や発光素子により表示される。
【0042】
 また、制御手段15には、撮像光学系およびその駆動部16のうちの所定の回路や、ストロボ制御回路35が、それぞれ接続されている。
【0043】
 制御手段15は、画像信号を画面の中央部、周辺部の領域毎に積分し、所定の演算を行い、適正な露光条件(露出)を決定する。そして、この露光条件に基づいて、CCD19の電荷蓄積時間の制御や、撮像光学系およびその駆動部16のうちの後述する絞り兼用シャッターの駆動制御を行う。
【0044】
 また、制御手段15は、画像の所定領域に対応する画像輝度信号のコントラストを検出し、それが最大となるように、撮像光学系およびその駆動部16のうちの図示しないレンズ駆動回路の駆動を制御し、撮像レンズ4を駆動する。これにより合焦状態を得る。
【0045】
 ストロボ制御回路35は、制御手段15からストロボ駆動指令信号が入力されると、ストロボ光源36を駆動(発光)させる。
【0046】
 なお、電池(電源)38の電力は、DC/DCコンバータ37を介して、スチルビデオカメラ1の所定の回路(各部)に供給される。
【0047】
 次に、スチルビデオカメラ1の作用について説明する。スチルビデオカメラ1では、反射型センサー31からの出力信号が、制御手段15に入力される。
【0048】
 窓部3(反射型センサー31)に顔が接近すると、反射型センサー31からの出力信号のレベル(検出値)が、ローレベル(L)からハイレベル(H)に変化する。逆に、窓部3から顔が離間すると、反射型センサー31からの出力信号のレベルが、ハイレベルからローレベルに変化する。
【0049】
 制御手段15は、この反射型センサー31からの出力信号(反射型センサー31の検出値)に基づいて、反射型センサー31への顔の接近と、顔の離間とを把握する。そして、制御手段15は、切り替えスイッチ28の切り替えと、結像レンズ7の移動の制御とを行って、スチルビデオカメラ1のモニター装置が、通常のモニター(スチルビデオカメラ1から顔を所定距離離間させて使用するモニター)として機能するかまたはファインダーとして機能するように設定する。
【0050】
 反射型センサー31により、窓部3への顔の接近が検出されると、制御手段15は、モニター装置がファインダーとして機能するように設定する。
【0051】
 すなわち、制御手段15は、切り替えスイッチ28を端子282側に切り替えるとともに、移動手段8の駆動を制御して、図3に示すように、結像レンズ7をLCDパネル5からの光束の光路から退避した位置(第2の位置)まで移動させる。
【0052】
 この場合、モータ9が駆動してその回転軸が所定方向に回転(予め設定されている所定ステップ回転)し、ラックギヤ12とピニオンギヤ11とにより、ピニオンギヤ11の回転運動がラックギヤ12の直線運動に変換され、結像レンズ7が、溝14に沿って、LCDパネル5からの光束の光路から退避した位置まで移動する。
【0053】
 一方、切り替えスイッチ28が端子282に接続しているので、後述するDSP23で生成された標準テレビジョン信号は、そのままLCDパネル5に入力され、LCDパネル5にその電子画像が表示される。
【0054】
 従って、撮影者(使用者)が窓部3からLCDパネル5を覗くと、そのLCDパネル5に表示された電子画像を視認することができる。
【0055】
 また、反射型センサー31により、窓部3からの顔の離間が検出されると、制御手段15は、モニター装置が通常のモニターとして機能するように設定する。
【0056】
 すなわち、制御手段15は、切り替えスイッチ28を端子281側に切り替えるとともに、移動手段8の駆動を制御して、図2に示すように、結像レンズ7をLCDパネル5からの光束の光路上の位置(第1の位置)まで移動させる。
【0057】
 この場合、モータ9が駆動してその回転軸が前記と逆方向に回転(予め設定されている所定ステップ回転)し、前述したように、ラックギヤ11とピニオンギヤ12の作用により、結像レンズ7が、溝14に沿って、LCDパネル5からの光束の光路上の位置まで移動する。
【0058】
 一方、切り替えスイッチ28が端子281に接続しているので、後述するDSP23で生成された標準テレビジョン信号は、上下・左右反転回路29で、上下・左右反転され、LCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に、上下・左右反転された電子画像が表示される。
【0059】
 図4に示すように、このLCDパネル5に表示された電子画像41は、結像レンズ7により、上下・左右反転され、かつ拡大されて、窓部3から所定距離離間した位置に結像する。なお、図4中のfは、結像レンズ7の焦点距離、aは、結像レンズ7から電子画像41までの距離、bは、結像レンズ7から電子画像41の像42までの距離を示す。
【0060】
 このようにLCDパネル5に上下・左右反転して表示された電子画像が、さらに、結像レンズ7により上下・左右反転され、元に戻るので、撮影者は、電子画像41の像42の位置(結像位置)またはその近傍に目43(顔)が位置するようにスチルビデオカメラ1を構えると、LCDパネル5に表示された電子画像を窓部3および結像レンズ7を介して、正立正像で視認することができる。
【0061】
 また、スチルビデオカメラ1では、操作部34の図示しないモード設定スイッチの操作により、圧縮記録モードセット指令、非圧縮記録モードセット指令または再生モードセット指令が制御手段15に入力される。
【0062】
 制御手段15は、前記モードセット指令に応じて、「圧縮記録モード」、「非圧縮記録モード」または「再生モード」に設定する。以下、各モードにおけるスチルビデオカメラ1の作用を説明する。
【0063】
■[圧縮記録モード、非圧縮記録モード]
 圧縮記録モードまたは非圧縮記録モードに設定されると、LCDパネル5にスルー画(動画)が表示される。以下、具体的に説明する。
【0064】
 所定の露光条件でCCD19への露光動作がなされ、CCD19の各画素には、被写体像に対応する光量に応じた電荷が蓄積される。この蓄積された電荷は順次転送され、CDS回路(相関二重サンプリング回路)21に入力される。このCCD19への露光動作は、LCDパネル5にスルー画を表示するために連続的に行われる。
【0065】
 CDS回路21では、CCD19から出力される画素信号に対し所定の信号処理を行い(サンプリングのタイミングを制御してCCD19のリセットノイズや低周波ノイズ等のノイズを除去し)、撮像された被写体像のアナログ画像信号を得る。
【0066】
 このアナログ画像信号は、A/Dコンバータ22により、デジタル画像信号に変換され、DSP23(Digital Signal Processor)に入力される。
【0067】
 DSP23では、A/Dコンバータ22からのデジタル画像信号に対し所定の映像処理を行い、デジタルの輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)を得る。そして、このデジタルの輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)が、図示しないD/Aコンバータによりアナログ画像信号に変換され、このアナログ画像信号、すなわち輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)と、図示しない同期信号発生回路からの同期信号とから、NTSC方式の標準テレビジョン信号(ビデオ信号)が生成される。
【0068】
 前述したように、顔が窓部3に接近していない(離間している)ときには、切り替えスイッチ28は、端子281に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路上に位置している。
【0069】
 切り替えスイッチ28が端子281に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、上下・左右反転回路29で、上下・左右反転され、LCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に、上下・左右反転された電子画像、すなわちスルー画が表示される。
【0070】
 LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、窓部3から所定距離離間した位置に結像する。この場合、LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、上下・左右反転されるので、正立正像として視認される。
【0071】
 また、前述したように、顔が窓部3に接近しているときには、切り替えスイッチ28は、端子282に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路から退避した位置に位置している。
【0072】
 切り替えスイッチ28が端子282に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、そのままLCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に電子画像、すなわちスルー画が表示される。
【0073】
 この液晶表示装置4では、LCDパネル5が駆動している間、バックライト6が点灯し、このバックライト6からの照明光により照明される。
【0074】
 撮影の際、撮影者は、顔にスチルビデオカメラ1が接近するようにスチルビデオカメラ1を構え、窓部3からLCDパネル5を覗いて、このLCDパネル5に表示されるスルー画を視認しつつ、構図を決める。
【0075】
 レリーズスイッチ33がオンすると、これに同期して、制御手段15から、絞り兼用シャッターを適正露出で作動させる指令信号が、撮像光学系およびその駆動部16のシャッター・絞り駆動回路に入力される。
【0076】
 シャッター・絞り駆動回路は、この指令により絞り兼用シャッター駆動用のモータを所定量回転駆動させて、絞り兼用シャッターを駆動する。
【0077】
 このようにして所定の露光条件でCCD19への露光動作がなされ、CCD19の各画素には、被写体像に対応する光量に応じた電荷が蓄積される。この蓄積された電荷は順次転送され、CDS回路21に入力される。
【0078】
 CDS回路21では、CCD19から出力される画素信号に対し所定の信号処理を行い(サンプリングのタイミングを制御してCCD19のリセットノイズや低周波ノイズ等のノイズを除去し)、撮像された被写体像のアナログ画像信号を得る。
【0079】
 このアナログ画像信号は、A/Dコンバータ22により、デジタル画像信号に変換され、DSP23に入力される。
【0080】
 DSP23では、A/Dコンバータ22からのデジタル画像信号に対し所定の映像処理を行い、デジタルの輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)を得る。以下、デジタルの輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)を単にデジタル画像信号(画像データ)という。
【0081】
 前記デジタル画像信号(画像データ)は、フレームメモリー24の所定のアドレスに一旦書き込まれる。
【0082】
 次いで、フレームメモリー24の所定のアドレスからデジタル画像信号が読み出される。
【0083】
 圧縮記録モードの場合には、読み出されたデジタル画像信号は、DSP23を介し、圧縮・非圧縮回路25に入力され、圧縮・非圧縮回路25により、所定量に圧縮され、画像メモリー27の所定のアドレスへ記録(記憶)される。
【0084】
 また、非圧縮記録モードの場合には、読み出されたデジタル画像信号は、DSP23を介し、圧縮・非圧縮回路25に入力され、圧縮・非圧縮回路25で圧縮されずに、画像メモリー27の所定のアドレスへ記録される。
【0085】
 なお、前記デジタル画像信号の他、圧縮記録モード/非圧縮記録モードの別を示す情報(記録モード情報)が、画像メモリー27の所定のアドレスへ記録される。
【0086】
 また、記録した電子画像をLCDパネル5に所定時間表示するために、フレームメモリー24の所定のアドレスからデジタル画像信号が読み出され、DSP23に入力される。
【0087】
 DSP23では、このデジタル画像信号が、図示しないD/Aコンバータによりアナログ画像信号に変換され、このアナログ画像信号、すなわち輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)と、図示しない同期信号発生回路からの同期信号とから、NTSC方式の標準テレビジョン信号(ビデオ信号)が生成される。
【0088】
 前述したように、顔が窓部3に接近していない(離間している)ときには、切り替えスイッチ28は、端子281に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路上に位置している。
【0089】
 切り替えスイッチ28が端子281に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、上下・左右反転回路29で、上下・左右反転され、LCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に、上下・左右反転された電子画像が表示される。
【0090】
 LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、窓部3から所定距離離間した位置に結像する。この場合、LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、上下・左右反転されるので、正立正像として視認される。
【0091】
 この電子画像の表示時間は、予め設定されており、その表示時間が経過すると、LCDパネル5には、スルー画が表示される。
【0092】
 また、前述したように、顔が窓部3に接近しているときには、切り替えスイッチ28は、端子282に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路から退避した位置に位置している。
【0093】
 切り替えスイッチ28が端子282に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、そのままLCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に電子画像が表示される。
【0094】
 前述したように、この電子画像の表示時間が経過すると、LCDパネル5には、スルー画が表示される。
【0095】
■[再生モード]
 再生モードに設定されると、再生を開始する。この場合、画像メモリー27の所定のアドレスから再生されるコマ(画像)の記録モード情報が読み出され、制御手段15に入力される。制御手段15は、この記録モード情報に基づいて、再生されるコマが、圧縮記録モードで記録されたものか、または、非圧縮記録モードで記録されたものかを判別する。
【0096】
 次いで、画像メモリー27の所定のアドレスからデジタル画像信号(画像データ)が読み出される。
【0097】
 読み出されたデジタル画像信号は、DSP23を介し、フレームメモリー24の所定のアドレスに一旦書き込まれる。
【0098】
 次いで、フレームメモリー24の所定のアドレスからデジタル画像信号が読み出され、DSP23に入力される。
【0099】
 DSP23では、このデジタル画像信号が、図示しないD/Aコンバータによりアナログ画像信号に変換され、このアナログ画像信号、すなわち輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)と、図示しない同期信号発生回路からの同期信号とから、NTSC方式の標準テレビジョン信号(ビデオ信号)が生成される。
【0100】
 前述したように、顔が窓部3に接近していない(離間している)ときには、切り替えスイッチ28は、端子281に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路上に位置している。
【0101】
 切り替えスイッチ28が端子281に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、上下・左右反転回路29で、上下・左右反転され、LCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に、上下・左右反転された電子画像(再生画像)が表示される。
【0102】
 LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、窓部3から所定距離離間した位置に結像する。この場合、LCDパネル5に表示された電子画像は、結像レンズ7により、上下・左右反転されるので、正立正像として視認される。
【0103】
 また、前述したように、顔が窓部3に接近しているときには、切り替えスイッチ28は、端子282に接続し、結像レンズ7は、LCDパネル5からの光束の光路から退避した位置に位置している。
【0104】
 切り替えスイッチ28が端子282に接続している場合には、生成された標準テレビジョン信号は、そのままLCDパネル5に入力される。これにより、LCDパネル5に電子画像(再生画像)が表示される。
【0105】
 この液晶表示装置4では、LCDパネル5が駆動している間、バックライト6が点灯し、このバックライト6からの照明光により照明される。
【0106】
 なお、このスチルビデオカメラ1では、操作部34の図示しないアップスイッチがオンすると、再生するコマ(画像)のコマ番号が1つインクリメントされ、そのコマの再生を行う。
【0107】
 また、操作部34の図示しないダウンスイッチがオンすると、再生するコマのコマ番号が1つデクリメントされ、そのコマの再生を行う。
【0108】
 以上説明したように、このスチルビデオカメラ1によれば、撮影の際、撮影者は、顔にスチルビデオカメラ1を接近させ、窓部3からLCDパネル5を覗いて、このLCDパネル5に表示されるスルー画を視認しつつ構図を決めることができるので、脇を締めた状態でスチルビデオカメラ1を構えることができる。このため、カメラブレ(手ブレ)が生じにくく、適正な画像(鮮鋭な画像)が得られる。
【0109】
 従って、別途、光学式のファインダーを設ける必要がない。このため、別途、光学式のファインダーを設けた場合に比べ、構造が簡易であり、コストを低減することができ、また、カメラの小型化に有利である。
【0110】
 また、窓部3への顔の接近を検出し、それに基づいて、自動的に、モニター装置が通常のモニターとして機能するかまたはファインダーとして機能するように設定するので、操作が容易であるとともに、確実に、前記設定を行うことができる。
【0111】
 また、再生する場合には、LCDパネル5に表示された電子画像が結像レンズで拡大されるので、LCDパネル5が比較的小さい場合でも見易い。
【0112】
 また、LCDパネル5がカメラ本体2に内蔵されている(カメラの内部に設置されている)ので、屋外で使用する場合、特に晴天の日に屋外で使用する場合、、バックライト6が比較的暗くても電子画像が鮮明に表示され、見易い。このため、バックライト6の消費電力を低減することができる。
【0113】
 次に、本発明のスチルビデオカメラの第2実施例を説明する。図5は、本発明のスチルビデオカメラの第2実施例を示すブロック図、図6は、図5に示すスチルビデオカメラの結像レンズと、電子画像との関係を模式的に示す図である。なお、前述した第1実施例のスチルビデオカメラ1との共通点については説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0114】
 図5に示すように、第2実施例のスチルビデオカメラ1aでは、切り替えスイッチ28および上下・左右反転回路29が省略されている。よって、DSP23で生成された標準テレビジョン信号は、そのままLCDパネル5に入力され、LCDパネル5にその電子画像が表示される。
【0115】
 また、図6に示すように、スチルビデオカメラ1aでは、結像レンズ7がLCDパネル5からの光束の光路上の位置(第1の位置)に位置しているときに、その結像レンズ7が、LCDパネル5の表面(電子画像41)から結像レンズ7の光軸44の方向に焦点距離f離間した位置に位置するように構成されている。すなわち、結像レンズ7を接眼レンズとして用いる。
【0116】
 LCDパネル5と結像レンズ7との位置関係をこのように設定することにより、LCDパネル5の各物点からの発散光は、それぞれ、結像レンズ7により、平行光とされる。すなわち、LCDパネル5に表示された電子画像41は、図6中右側の無限遠方の位置に結像する(電子画像41の像は、虚像となる)。結像レンズ7(窓部3)の近傍に目43を位置させると、LCDパネル5に表示された電子画像41を窓部3および結像レンズ7を介して、正立正像で拡大視される。
【0117】
 反射型センサー31により、窓部3への顔の接近が検出されると、制御手段15は、モニター装置がファインダーとして機能するように設定する。
【0118】
 この場合、前述した第1実施例のスチルビデオカメラ1とは逆に、制御手段15は、移動手段8の駆動を制御して、結像レンズ7をLCDパネル5からの光束の光路上の位置(第1の位置)まで移動させる。前述したように、結像レンズ7がLCDパネル5からの光束の光路上に位置しているときは、その結像レンズ7は、接眼レンズとして機能する。
【0119】
 よって、撮影者(使用者)は、窓部3に目43を接近させることにより、LCDパネル5に表示された電子画像を窓部3および結像レンズ7を介して、正立正像で視認することができる。
【0120】
 また、反射型センサー31により、窓部3からの顔の離間が検出されると、制御手段15は、モニター装置が通常のモニターとして機能するように設定する。
【0121】
 この場合、前述した第1実施例のスチルビデオカメラ1とは逆に、制御手段15は、移動手段8の駆動を制御して、結像レンズ7をLCDパネル5からの光束の光路から退避した位置(第2の位置)まで移動させる。
【0122】
 よって、撮影者が、窓部3から顔を離間させて、その窓部3からLCDパネル5を覗くと、そのLCDパネル5に表示された電子画像を視認することができる。
【0123】
 このスチルビデオカメラ1aでも前述した第1実施例のスチルビデオカメラ1と同様に、カメラブレ(手ブレ)が生じにくく、適正な画像(鮮鋭な画像)が得られ、構造が簡易であり、コストを低減することができ、また、カメラの小型化に有利である。
【0124】
 以上、本発明のスチルビデオカメラを、図示の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0125】
 例えば、本発明では、窓部への顔の接近を検出する検出手段は、反射型センサーに限らず、この他、赤外線センサーや、静電容量センサー等で構成してもよい。また、本発明では、結像光学系の移動を手動で行うように構成してもよい。
【0126】
【発明の効果】
 以上説明したように、本発明のスチルビデオカメラによれば、モニター装置をファインダーと、通常のモニターとに兼用するので、別途、光学式のファインダーを設ける場合に比べ、部品点数を減少することができる。
【0127】
 そして、モニター装置をファインダーとして使用する場合、撮影者は、顔にスチルビデオカメラを接近させ、窓部から表示部を覗いて、この表示部に表示されるスルー画(動画)を視認しつつ構図を決めることができるので、脇を締めた状態でスチルビデオカメラを構えることができ、このため、カメラブレ(手ブレ)が生じにくく、適正な画像(鮮鋭な画像)が得られる。
【0128】
 また、表示部がカメラ本体に内蔵されているので、屋外で使用する場合に、バックライトが比較的暗くても電子画像が鮮明に表示され、見易い。このため、バックライトの消費電力を低減することができる。
【0129】
 また、窓部への顔の接近を検出する検出手段を有し、その検出手段の検出値に基づいて、移動手段により結像光学系の移動を行うよう構成されている場合には、操作が容易であるとともに、確実に、モニター装置が通常のモニターとして機能またはファインダーとして機能するように設定することができる。
図面の簡単な説明
【図1】本発明のスチルビデオカメラの第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すスチルビデオカメラの結像レンズの移動手段およびその近傍を示す斜視図である。
【図3】図1に示すスチルビデオカメラの結像レンズの移動手段およびその近傍を示す斜視図である。
【図4】図1に示すスチルビデオカメラの結像レンズと、電子画像と、電子画像の像との関係を模式的に示す図である。
【図5】本発明のスチルビデオカメラの第2実施例を示すブロック図である。
【図6】図5に示すスチルビデオカメラの結像レンズと、電子画像との関係を模式的に示す図である。
【符号の説明】
 1、1a スチルビデオカメラ
 2 カメラ本体
 3 窓部
 4 液晶表示装置
 5 LCDパネル
 6 バックライト
 7 結像レンズ
 8 移動手段
 9 モータ
 11 ピニオンギヤ
 12 ラックギヤ
 13 固定部材
 14 溝
 15 制御手段
 16 撮像光学系およびその駆動部
 17 撮像レンズ
 18 光学式ローパスフィルター
 19 CCD
 21 CDS回路
 22 A/Dコンバータ
 23 DSP
 24 フレームメモリー
 25 圧縮・非圧縮回路
 27 画像メモリー
 28 切り替えスイッチ
 281、282 端子
 29 上下・左右反転回路
 31 反射センサー
 32 外部表示部
 33 レリーズスイッチ
 34 操作部
 35 ストロボ制御回路
 36 ストロボ光源
 37 DC/DCコンバータ
 38 電池
 39 光軸
 41 電子画像
 42 像
 43 目
 44 光軸
図面
【図1】
イメージ ID=000003

【図4】
イメージ ID=000006

【図2】
イメージ ID=000004

【図3】
イメージ ID=000005

【図5】
イメージ ID=000007

【図6】
イメージ ID=000008

上記の内容は特許電子図書館の出力データを加工したものです。by ipdldd 
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