説明

公益財団法人国際超電導産業技術研究センターにより出願された特許

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【課題】酸化物超電導層と銀層との間で剥がれを生じている細線であっても、その隙間に効率良く良質のめっき層を形成させると共に、デンドライトの生成や気泡の発生を充分に抑制することにより不良の発生を低減し、歩留まりを向上させることができる酸化物超電導薄膜線材の製造方法を提供する。
【解決手段】金属基板上に、中間層、酸化物超電導層、銀層が形成され、周囲に保護層が形成されている酸化物超電薄膜線材の製造方法であって、幅広の金属基板上に、中間層、酸化物超電導層、銀層を形成して複合線材を作製する複合線材作製工程と、複合線材を所定の幅に切断して細線加工する細線加工工程と、パルス電流を用いた電気めっきにより、細線加工された複合線材の周囲に保護層を形成する保護層形成工程とを備えている酸化物超電導薄膜線材の製造方法。 (もっと読む)


【課題】交流損失を低減できる超電導線材、およびその超電導線材を用いた超電導ケーブルを提供する。
【解決手段】超電導ケーブルは、ケーブルコアと、そのケーブルコアを収納する断熱管とを具え、ケーブルコアを3心撚り合わせて断熱管に収納している。ケーブルコアは、中心から順にフォーマ、超電導導体層、電気絶縁層、超電導シールド層、常電導シールド層、保護層を具える。超電導導体層は、超電導線材120をフォーマの外周に螺旋状に巻回して形成されており、ケーブルコアの径方向に積層された多層構造である。この超電導線材120は、基板121の上に超電導体からなる超電導層122を具え、基板121の幅よりも超電導層122の幅が小さい。 (もっと読む)


【課題】従来に比べ高いIcを有する酸化物超電導薄膜線材とその製造方法を提供する。
【解決手段】配向金属基板上に、中間層、酸化物超電導層が順に積層されている酸化物超電導薄膜線材であって、中間層が、少なくとも、配向金属基板上にRFスパッタリング法を用いて形成されたCeO層と、CeO層上に電子ビーム蒸着法を用いて形成されたY層とを有している酸化物超電導薄膜線材。配向金属基板上に、中間層、酸化物超電導層が順に積層されている酸化物超電導薄膜線材の製造方法であって、中間層の形成工程が、少なくとも、配向金属基板上にRFスパッタリング法を用いてCeO層を形成するCeO層形成工程と、CeO層上電子ビーム蒸着法を用いてY層を形成するY層形成工程とを備えている酸化物超電導薄膜線材の製造方法。 (もっと読む)


【課題】電気めっきによって銅安定化層を形成する際、局所的な銀保護層の剥がれの発生を抑制することができ、安定した超電導特性の酸化物超電導薄膜線材を提供する。
【解決手段】金属基板上に、中間層、酸化物超電導層、銀保護層、銅安定化層が積層されている酸化物超電薄膜線材の製造方法であって、幅広の金属基板上に、中間層、酸化物超電導層、第1銀保護層を順に形成して複合線材を製造する複合線材製造工程と、複合線材を酸素雰囲気下で加熱処理して、前記酸化物超電導層に酸素を導入する酸素導入工程と、
複合線材を所定の幅に切断して細線加工する細線加工工程と、細線加工された複合線材の周囲に、蒸着法を用いて第2銀保護層を形成する第2銀保護層形成工程と、第2銀保護層が形成された複合線材の周囲に、電気めっき法により銅安定化層を形成する銅安定化層形成工程とが設けられている酸化物超電導薄膜線材の製造方法。 (もっと読む)


【課題】磁場印加環境下において、安定した高い超電導特性を確保できる酸化物超電導線材を製造すること。
【解決手段】基板上に形成された中間層上にフッ素を含む超電導原料溶液を塗布する塗布工程Aの後、仮焼成熱処理工程Bを施す。超電導原料溶液は、RE(REは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd及びHoから選択された少なくとも1種以上の元素を示す)、Ba及びCuを含む混合溶液に、磁束ピンニング点を形成するZr、Sn、Ce、Ti、Hf、Nbのうち少なくとも一つの添加元素が含まれ、且つ、前記Baのモル比をy<2の範囲内とする溶液である。仮焼成熱処理工程Bと、超電導層生成のための本焼成熱処理工程Dとの間に、本焼成熱処理工程Dにおける本焼成熱処理温度より低い温度で中間焼成熱処理工程Cを施して、磁束ピンニング点を含むREBaCu系の酸化物超電導線材を製造する。 (もっと読む)


【課題】基板上に酸化物超電体からなる超電導膜が形成された幅広の超電導線材を長手方向に切断して細線化するに際して、切断されたエッジ部分やその近傍での劣化による超電導線材の超電導特性の低下を抑制して、材料をスムースに切断することができる超電導線材の加工方法を提供する。
【解決手段】基板上に酸化物超電導体からなる超電導膜が形成された幅広の超電導線材を長手方向に切断して細線化する超電導線材の加工方法であって、超電導線材に連続レーザーを照射することにより前記超電導線材を切断する超電導線材の加工方法。配向金属基板上に、順に、セラミック中間層、酸化物超電導膜、銀安定化層が形成され、さらに上下面の表層に銅保護層が形成された幅広の超電導線材が、連続レーザーにより長手方向に切断されることにより作製されている超電導線材。 (もっと読む)


【課題】従来の方法を用いて作製された酸化物超電導線材に比べ、より高いJeを有する酸化物超電導線材を提供する。
【解決手段】配向金属基板上に、中間層、酸化物超電導層、銀安定化層が、順に形成された単位超電導線材が複数本集合されている酸化物超電導線材。上記集合された単位超電導線材と、補強材からなる酸化物超電導線材。少なくとも上下の表面に、銅保護層が設けられている酸化物超電導線材。3本以上の前記単位超電導線材が集合されている酸化物超電導線材。 (もっと読む)


【課題】PVD法を用いて、膜厚の増加に比例してIcが増加し、所望する高いIcの酸化物超電導膜を得ることができる酸化物超電導膜の製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に物理蒸着法を用いて酸化物超電導薄膜を形成することを繰り返して所定の厚みの成膜を行う薄膜成膜工程と、成膜された酸化物超電導薄膜の表面を平滑化する平滑化工程とを繰り返して厚膜の酸化物超電導膜を形成する酸化物超電導膜の製造方法。前記物理蒸着法はパルスレーザ蒸着法である。前記平滑化工程は研磨による平滑化工程である。 (もっと読む)


【課題】TFA−MOD法において、製造するテープ状酸化物超電導線材の超電導特性の向上を図ること。
【解決手段】熱処理装置10では、炉芯管11の円筒状の熱処理空間11a内部に、炉芯軸Cに対して円筒状の回転体12が回転可能に配置される。この回転体12において、多数の貫通孔17が形成された表面12aには、超電導前駆体の膜体が形成されたテープ状線材50が巻回される。ガス供給管13は、回転体12に巻回されたテープ状線材50の膜面に対して対向し且つ離間する位置から雰囲気ガスを供給する。回転体12の表面12aとガス供給管13のガス噴出孔20との離間距離Sは10mmから150mmであり、テープ状線材50に供給された雰囲気ガスは、ガス排出管14を介して、回転体12内部から前記炉心管11の外部に排出される。 (もっと読む)


【課題】フッ化水素ガスの排気効率を向上して、長さ方向に均一で優れた超電導特性を有するテープ状酸化物超電導線材を製造すること。
【解決手段】熱処理装置100では、炉芯管110の円筒状の熱処理空間111内部に、炉芯軸Cに対して円筒状の回転体120が回転可能に配置される。この回転体120において、多数の貫通孔124が形成された表面121aには、超電導前駆体の膜体が形成されたテープ状線材20が巻回される。ガス供給管130は、回転体120に巻回されたテープ状線材20に雰囲気ガス6を供給する。供給された雰囲気ガス6は、回転体120、ガス排出管140を介して外部に排出される。熱処理空間111内に、回転体120の両端部と、炉芯管110の炉芯フランジ部116、118との間の余剰空間111bに仕切板170を配置して、余剰空間111bに、膜面と反応した後のガスである排気ガス6cが流れないようにした。 (もっと読む)


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