説明

公益財団法人国際超電導産業技術研究センターにより出願された特許

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【課題】曲げ特性の劣化を抑制することが可能な、銅めっき薄膜が形成された薄膜超電導線材および当該薄膜超電導線材を有する超電導ケーブル導体を提供する。
【解決手段】基板1と、基板1の一方の主表面上に形成された中間層3と、中間層3の、基板1と対向する主表面と反対側の主表面上に形成された超電導層5とを含む積層構造20を備える薄膜超電導線材10であり、積層構造20の外周を覆う銅めっき薄膜9をさらに備えており、銅めっき薄膜9の内部の残留応力が圧縮応力になっている。積層構造20には銀スパッタ層6を備えていてもよいし、銅めっき薄膜9と積層構造20との間に、積層構造20の外周を覆う銀被覆層7をさらに備えていてもよい。 (もっと読む)


【課題】交流損失の低減が可能であり、かつ信頼性の高い超電導線材、及びそれを用いた超電導ケーブルを提供する。
【解決手段】超電導線材1は、基板2上に中間層3、超電導層4が順に形成され積層されており、保護層5が被覆された構造をしている。そして、基板2に以下の要件を満たすスリットSが形成されている。1)基板2の超電導層1が形成された面とは反対側の面に形成されている、2)基板2の厚みtの途中までの深さdを有する、3)超電導線材1の長手方向と直交する任意の断面において、少なくとも1つ存在する。 (もっと読む)


【課題】超電導線材の歩留まりを向上させることができるとともに、製造コストを低減することができる超電導線材および超電導線材の製造方法を提供する。
【解決手段】金属基板と、金属基板上に設置された中間層と、中間層上に設置された超電導層と、超電導層上に設置された第1の銀安定化層と、金属基板と中間層と超電導層と第1の銀安定化層とを含む積層体の外表面の少なくとも一部を覆う第2の銀安定化層とを備えた超電導線材とその製造方法である。 (もっと読む)


【課題】酸化物薄膜の形成の直前に配向金属基板を還元雰囲気下で熱処理を行うに際して、必要以上に熱処理時間を長くしてコストアップを招くことがなく、また、必要以上に熱処理温度を高くして品質の低下を招くことがない酸化物薄膜の成膜装置およびこのような装置を用いた酸化物薄膜の成膜方法を提供する。
【解決手段】長尺の配向金属基板の表面の酸化層を除去する還元熱処理室の直後に、還元熱処理室より搬送された配向金属基板の表面に酸化物薄膜を成膜する成膜室を備えた酸化物薄膜の成膜装置であって、還元熱処理室と成膜室との間に、還元熱処理室および成膜室の互いの雰囲気を実質的に独立した雰囲気とする雰囲気遮断部が設けられ、さらに、還元熱処理室および成膜室のそれぞれにガス供給機構および排気機構が設けられている酸化物薄膜の成膜装置とそれを用いた成膜方法。 (もっと読む)


【課題】効率よく熱処理を行なう薄膜超電導線材の製造方法を提供する。
【解決手段】薄膜超電導線材10の超電導層5に含まれる酸素の量を高精度に制御するために当該薄膜超電導線材10を、酸素雰囲気中で熱処理を行なう。このとき、当該熱処理を行なう温度において酸素と反応したり加熱によって変形することのないスペーサ20を薄膜超電導線材10と重畳したものをコイル状に巻回する。 (もっと読む)


【課題】高い生産性を示し、効率的に製造可能な超電導線材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】超電導線材の製造方法は、準備工程と、溶液塗布工程と、前駆体膜を形成する工程としての仮焼成工程と、焼成前処理工程と、焼成工程とを備える。溶液塗布工程では、テープ状基材の表面に、超電導体を構成する元素を含む溶液を塗布し、溶液膜を形成する。仮焼成工程では熱処理することにより、テープ状基材の表面の溶液膜から超電導体の前駆体膜であるMOD膜を形成する。焼成前処理工程では、MOD膜が形成されたテープ状基材である線材20を巻回してパンケーキ状コイルを形成するとともに、パンケーキ状コイルにおける径方向に隣接するテープ状基材の部分の間に反応抑制層19を配置する。焼成工程では、パンケーキ状コイルに対して熱処理を行なうことにより、MOD膜から超電導層を形成する。 (もっと読む)


【課題】 成膜過程、又は成膜終了後の熱処理において、成膜した膜間に剥離が生じない超電導膜成膜用基板、超電導線材、及びそれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】 金属からなる基体と、この基体の直上に形成された酸化クロムを主体とする酸化物層とを具備することを特徴とする超電導膜成膜用基板。この超電導膜成膜用基板上に、超電導層を形成したことを特徴とする超電導線材。金属からなる基体の直上に、酸化クロムを主体とする酸化物層を形成する工程を具備することを特徴とする超電導膜成膜用基板の製造方法。 (もっと読む)


【課題】高磁界領域での異なる特性を有するReBCO超電導体の磁界特性を改良する。
【解決手段】2軸配向金属基板11上に、MOD法によるCeZrからなる第1の中間層12a及びPLD法によるCeOからなる第2の中間層12bを積層し、この上にTFA―MOD法による超電導層13を積層する。
超電導層13は、YBa1.5Cuからなる第1の超電導層13a、SmBa1.5Cuからなる第2の超電導層13b及びYBa2.0Cuからなる第3の超電導層13cを順次積層した膜厚1.1μmの3層構造を有し、この超電導線材10のJcは、自己磁界(77K)中で[3.46×10A/cm0T、3Tの外部磁界(B//c軸、77K)中で[0.83×10A/cm3Tの値を示す。 (もっと読む)


【課題】基材の表面に超電導薄膜を形成させる際に、ヒーターなど基材以外の表面に堆積した蒸着物を容易に除去して厚膜で均一な超電導薄膜を連続して形成することができる薄膜超電導線材の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】テープ状の基材を、裏面側に配置された支持部に沿って長尺方向に走行させる基材走行ステップと、前記基材の表面に薄膜材料の蒸発物を蒸着させて超電導薄膜層を連続的に形成する薄膜形成ステップと、前記基材の走行方向とは垂直の方向に前記基材を往復移動させて、前記基材の表面以外の領域に蒸着した薄膜材料を除去する蒸着物除去ステップとを有している薄膜超電導線材の製造方法および製造装置。 (もっと読む)


【課題】REBaOとBa−Cu−O系混合原料との固液反応を用いることにより、RE123系酸化物超電導体を形成する方法は、低温で保持部材が金属シースの単芯線材または多芯線材を形成する方法であったが、臨界電流Icおよび臨界電流密度Jcの値が低く、しかもそれらの再現性に乏しいという課題があった。
【解決手段】少なくともREBaOとBa−Cu−O系原料とを含む混合原料を保持部材の内部に保持した状態で、混合原料を加熱することにより、REを含む複合相前駆体を形成する工程と、複合相前駆体を形成する工程を行なった後に保持部材の内部に保持された複合相前駆体を加圧することにより、複合相前駆体を緻密化する工程と、緻密化された複合相前駆体に、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行なう工程とを備える、RE123系酸化物超電導体の製造方法を用いる。 (もっと読む)


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