【課題】入射光の偏光方向によらず、印加電圧により屈折力を変化可能な液晶レンズおよびこの液晶レンズを用いた仮ヘッド装置を実現する。
【解決手段】本発明の液晶レンズは、少なくとも一方の対向面上に透明な等方性材料からなるフレネルレンズ面が設けられ、対向配置された透明基板と、この透明基板に挟持された、誘電異方性が正の、コレステリック液晶またはカイラル剤が添加されたネマチック液晶からなる液晶層とを備えている。
フレネルレンズ面の凸部の高さｄ［ｎｍ］、充填された液晶の液晶分子のねじれピッチＰ［ｎｍ］、２枚の透明基板間の距離Ｇ［ｎｍ］、を所定の値とし、液晶層に対して、外部から電圧を印加することにより、入射する直線偏光の偏光方向によらず屈折力を切替えることが可能な液晶レンズが、簡単な構成で実現される。 （もっと読む）

【課題】 電圧非印加時のリタデーション値を安定してゼロとし、低電圧で液晶層のリタデーション値を入射光波長λに対し略λ／２とする液晶素子を提供する。
【解決手段】 透明電極１３、１４が形成された一対の透明基板１１、１２と、液晶層１８とを備え、透明電極１３、１４間に印加する電圧の大きさに応じて直線偏光に対するリタデーション値を変化させる液晶素子１０において、液晶層１８の液晶は誘電異方性が負のネマティック液晶であり、液晶に電圧非印加時の液晶分子の配向方向は透明電極１３、１４表面に対して略垂直でリタデーション値は略ゼロ、液晶層１８に３Ｖ以上１０Ｖ以下の電圧印加時のリタデーション値は０．７８μｍとする。 （もっと読む）