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Fターム[4D004DA11]の内容

固体廃棄物の処理 (96,717) | 検知、制御、数値限定 (14,934) | 重量、容量 (450)

Fターム[4D004DA11]に分類される特許

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【課題】 有機ハロゲン化合物や重金属等の汚染物質に汚染された汚染物を加熱により無害化処理するに際し、汚染物の含水率が大幅に変動した場合であっても、該汚染物の無害化処理を安定して行なうことができ、該加熱処理工程から汚染物質が漏出することをより確実に防止する。
【解決手段】 水分を含有した汚染物を加熱処理する加熱処理工程と、該加熱処理工程より生じた排ガスを浄化処理する排ガス処理工程とを備え、前記加熱処理工程から前記排ガス処理工程へと吸引する排ガスの吸引流量を、前記加熱処理工程に供給される前の汚染物の含水率測定値と、前記加熱処理工程において測定した圧力測定値とに基づいて調整する。 (もっと読む)


本発明は、固体廃棄物製品を処理するための装置及び方法を含む。装置は、装置は、第1端と、第2端と、内面と、を有する回転自在に取り付けられた円筒形ベッセルであって、少なくとも一方の端が、前記ベッセルの内部へのアクセスが可能なように開放可能であるとともに前記ベッセルの加圧が可能なように密封閉鎖可能であるハッチによって終端している、円筒形ベッセルと、前記端の少なくとも一方に蒸気を噴射するための蒸気入口と、前記ベッセルの前記内面から突出した複数の実質的に直線状のブレードであって、前記ブレードの各々が、実質的に前記ベッセルの全長に亘って延び、廃棄物を前記ベッセルの底部から前記ベッセルの頂部に向けて輸送することができるとともに廃棄物を解放して前記ベッセルの底部に落下させることができる、複数のブレードと、を備える。装置は、前記ベッセルを、前記第1端が前記第2端よりも高くなっている位置と、前記第2端が前記第1端よりも高くなっている位置と、の間で移動させるための少なくとも一つのアクチュエータをさらに備える。
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【課題】 処理量が大容量化しても、衛生面(腐食やカビ等)で問題の発生しない、且つ、搬出性に優れた処理物を得られる固形有機廃棄物の処理装置を提供する。また、処理物を排出する排出口が、処理物で塞がれない構造を提供する。
【解決手段】 発酵処理槽で生成された処理物の排出口と、前記処理物を前記排出口より排出する攪拌手段とを有する処理装置に於いて、前記排出口より排出された処理物を着脱可能な袋に直接排出すると共に、前記袋を移動可能な台車に着脱可能に設置し、前記台車の扉を開した時、前記袋のほぼ全高が露出する開口部を前記台車に形成する。 (もっと読む)


【課題】 電気分解装置で生成した電気分解水を利用することにより、熱交換装置の放熱性能を長期間良好に持続させる固形有機廃棄物の処理装置を提供する。
【解決手段】 固形有機廃棄物の好気性発酵処理槽と、前記処理槽内の水蒸気を凝縮して液体とする熱交換装置とを有する処理装置において、発酵促進と脱臭をおこなうために固形有機廃棄物の処理装置に組み込まれた電気分解装置で生成したアルカリ性水と酸性水とを、前記熱交換装置内に供給したので、熱交換装置内の油脂分洗浄と除菌洗浄とが容易にできるので、発酵処理槽から発生する有機微細粉や油脂分等がカビ・ヌメリ等となって熱交換装置に付着する恐れが少ないので、熱交換装置の放熱性能を長期間良好に持続させる固形有機廃棄物の処理装置を提供できる。 (もっと読む)


【課題】金属鉄を用いた方法において、金属鉄の汚染物質分解の活性を維持しつつ、金属鉄より発生する水素量を抑制することが可能な汚染土壌の浄化方法を提供する。
【解決手段】少なくとも金属鉄を用いて汚染土壌を浄化するに際し、金属鉄と共に還元性物質を添加して、水素ガスの発生を抑制することを特徴とする汚染土壌の浄化方法。 (もっと読む)


【課題】脱臭炉の燃焼室内温度が、悪臭成分の熱分解に必要な温度である800℃程度に保ち、燃焼室内面の溶損を防止し、脱臭炉の寿命を長くし維持管理費の低減をはかる。
【解決手段】可燃性廃棄物処理システムを構成する乾燥機Kと炭化炉Tで発生する乾燥排ガスと乾留ガスとを燃焼室11に導入して加熱し、これらガス中の悪臭成分を熱分解させる脱臭炉10において、上記燃焼室11の底から上方に向けて、乾燥機Kからの乾燥排ガスおよび/または希釈空気の流入口12aと、乾留ガスの流入口12bと、補助バーナー13とを高さを変えて順々に設けたもので、上記乾留ガスの流入口12bにパイロットバーナー14を付設し、上記乾燥機Kで発生する乾燥排ガスの一部を分流し、分流した乾燥排ガスを、上記燃焼室11の上部から流入させる流入口12cを設ける。 (もっと読む)


【課題】 省電力化を図るとともに周囲の汚損を防止できる生ゴミ処理装置を提供する。
【解決手段】 生ゴミWを収納する処理槽2と、処理槽2内を攪拌する攪拌部7と、処理槽2内を昇温するヒータ9と、処理槽2内の空気を排気する排気ファン8とを備え、微生物を担持した基材Bとともに生ゴミWを処理槽2内で攪拌して生ゴミWを分解する生ゴミ処理装置1において、基材B及び生ゴミWの体積を検知する体積検知部15を設け、体積検知部15の検知結果に基づいて攪拌部7の攪拌時間、排気ファン8の駆動時間及びヒータ10の駆動時間を可変した。 (もっと読む)


【課題】油、繊維質、デンプン、タンパク質等の成分を多量に含んだ生ごみを効率よく分解処理できるようにする。
【解決手段】菌床35を収納した処理槽36と撹拌装置37から生ごみ処理装置を形成する。処理槽36の投入口40の内側に、底部を開閉できる酵素分解槽42を設ける。酵素分解槽42に設けた散布管と酵素液56のタンク55とポンプ58付きの酵素液ライン57からなる酵素投入装置44と、酵素分解槽42により酵素処理部38を形成する。投入口40より投入される生ごみ39が、酵素分解槽42に受けられると、酵素投入装置44により酵素液56を散布し、ほぼ一昼夜経過後に酵素分解槽42内の生ごみ39を処理槽36の菌床35へ投入させる。これにより、生ごみ39に多量に含まれていてそのまま菌床35に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、酵素分解槽42で予め酵素処理してから菌床35へ投入させることができる。 (もっと読む)


装置を含むシステムが、バイオマス混合物中の高固体のバイオマスの乾燥重量でバイオマス処理の成功を可能にするバイオマスの処理を目的として提示される。本システムの設計では、反応体が注入ランスを通して導入される時、バイオマスがバッフル(18)を用いて回転される間にバイオマス全体にわたり反応体を分散させることにより、反応体の広範な分布がもたらされる。バイオマスを上下させるためのバッフル(18)およびバイオマス上に落ちる摩擦媒体(19)を用いて反応体がバイオマスに広範囲に吸収され、処理方法を促進するための装置システムに関する。
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【課題】 前処理における焼却灰の洗浄を少ない水量で早期に行うことにある。
【解決手段】 最終処分場での焼却灰の埋立に際して、埋立前に焼却灰に散水処理と通気処理とを併用する前処理を施す。通気処理を併用することで、浸出水のTOCを40日前後で100mg/l程度にまで低下させる前処理を行うことができる。単に洗浄水で焼却灰を埋立前に洗浄する場合に比べて、少ない水量で前処理を行うことができる。前処理後は散水量を例えば2mm/日量に抑えても、4mm/日量と同程度の浸出水水質を維持することができる。 (もっと読む)


【課題】 廃棄物焼却設備とバイオガス設備とを併設する廃棄物処理施設に搬入された雑多な廃棄物を、廃棄物焼却設備で焼却処理すべき廃棄物とバイオガス設備で処理すべき廃棄物とに効率的に分離できるようにする。
【解決手段】 供給された廃棄物Wの重量及び体積と含水率を計測し、前記重量及び体積に基づいて廃棄物Wのかさ比重を算出し、かさ比重が0.2未満の廃棄物Wはそのまま廃棄物焼却設備へ搬送し、又、かさ比重が0.2以上で且つ含水率が30%以上の廃棄物Wはこれに含まれている金属類Mを選別回収してからバイオガス設備へ搬送し、更に、かさ比重が0.2以上で且つ含水率が30%未満の廃棄物Wは破砕処理してから軽量物W2′と重量物W2″に分別処理し、その後軽量物W2′はそのまま廃棄物焼却設備へ搬送すると共に、重量物W2″はこれに含まれている金属類Mを選別回収してからバイオガス設備へ搬送する。 (もっと読む)


【課題】建設発生土、産業廃棄物及び一般廃棄物を包括的に大量に処理しうると共に、既存の設備をそのまま処理手段として用いることができ、さらには処理後に、骨材として利用可能な焼結物を得ることのできる方法を提供する。
【解決手段】(A)建設発生土、産業廃棄物及び一般廃棄物から選ばれた1種以上からなる主原料、及び必要に応じて配合される成分調整剤及び/又は焼成助剤からなる副原料を含む、5mm以下の最大粒度を有する焼成用原料であって、SiO2の平均混合度が90〜110%で、かつその標準偏差が10以下である焼成用原料を調製する原料調製工程と、(B)工程(A)で得られた焼成用原料をロータリーキルン内に供給して、造粒しながら焼成し、粒状の焼結物を得る焼成工程と、(C)工程(B)で得られた焼結物の中から、骨材として用いうる所定の粒度を有する粒体を回収する骨材用粒体回収工程を含む焼結物の製造方法。 (もっと読む)


【課題】 堆肥化させる有機廃棄物の量を増やした場合であっても、大型の内燃機関を用いる必要のない有機廃棄物処理システム及びその運転方法を提供する。
【解決手段】 有機廃棄物Fを発酵させて堆肥化する堆肥化装置10と、堆肥化装置10から発生する臭気ガスGを燃料とともに燃焼して脱臭及び発電を行う脱臭発電装置20と、を有する有機廃棄物処理システムSにおいて、堆肥化装置10から排出される臭気ガスGから水分を除去した後に、脱臭発電装置20に送気される臭気ガスGの一部或いは全てを堆肥化装置10に戻し入れる戻入部42を備える。
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【課題】処理材の含水量を迅速に改善する。
【解決手段】生ゴミおよび処理材を収容する処理槽20を有する処理機本体10と、前記生ゴミおよび処理材を攪拌する攪拌手段(攪拌部材25)と、前記処理材の湿度を検出する湿度検出手段(温湿度検出手段64,65)と、前記処理槽20内に注口53を臨ませた注水タンク51、および、前記注口53を開閉する開閉手段(ポンプ54)を有する注水手段と、前記湿度検出手段の検出値に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段(マイコン68)とを備えた構成する。 (もっと読む)


【課題】重油等のエネルギーを使用せず、またダイオキシン等の有害化合物を副生させない有機系廃棄物の熱分解方法及び装置を提供すること。
【解決手段】熱分解反応器1の底面全体に酸素を拡散させ、発熱量と水分量を最適に調整した有機系廃棄物の一部を部分酸化させる。酸素量は導入管先端のバルブで制御されているため、熱分解反応器1内は無酸素状態でありダイオキシンなどの有害化合物の副生は殆ど起きない。部分酸化した有機系廃棄物はアッシュとなり発熱し、この熱で周囲の有機系廃棄物を熱分解・炭化・ガス化・灰化する有機系廃棄物処理方法。
燃料を使用せずに、有機系廃棄物の一部を部分酸化して、その熱によってダイオキシン等の有害化合物を発生させること無く、有機系廃棄物を熱分解・炭化、ガス化、そして灰化処理する小型分散型の方法並びに装置に関するものである。
【発明の詳細なる説明】
【001】
【技術分野】
【002】
本発明は燃料を使用せずにダイオキシン等の有害化合物を副生することなく、有機系廃棄物を熱分解処理し、生成した炭化物およびアッシュを非常に効果的な肥料や土壌改良剤にし、一切の廃棄物を出さない小型分散型の資源循環型の方法並びに装置に関するものである。
【背景技術】
【003】
有機系廃棄物は一般に埋め立てや焼却処理される。しかし、塩素化合物が含まれる有機系廃棄物を燃焼した場合にはダイオキシンが副生するので大量の重油を使用して高温で燃焼し無ければならない。日本は京都議定書において1990年をベースに2012年まで温室効果ガスを6%削減する事を義務付けられており、生産性の低い有機系廃棄物の処理に大量の重油を使用する現在のシステムは非常な問題がある。
【発明が解決しようとする課題】
【004】
本発明は従来技術の欠点を克服し、重油等のエネルギーを使用せずに有機系廃棄物の持つ内部エネルギーの一部を利用して、ダイオキシンなどの有害化合物を副生させずに有機系廃棄物を熱分解して、生成した炭化物およびアッシュを非常に効果的な肥料や土壌改良剤にし、一切の廃棄物を出さない資源循環型の方法並びに装置を開発することである
【課題を解決するための手段】
【005】
上記課題を解決するための発明の要件は次の通りである。
(a)底部に酸素を制御しながら導入する導入管を有する熱分解反応器と(b)熱分解反応器内部の導入管の長さが、一部は中心部、一部は中間部、一部は端部に酸素が拡散するように作られていることと(c)熱分解によって得られたアッシュを導入管が埋まるように敷き詰め、酸素の拡散速度の制御、生成した塩酸などの中和、ガス化反応の触媒、水分や生成した高沸点有機物の捕集剤として使用することと(d)発熱量と水分含量を計算して調製した有機系廃棄物を熱分解反応器に隙間無く充填し、熱分解によって発生した水分や有機物と熱交換させて、再び反応系に戻す事と(e)酸素が逆流しないような構造を持つ冷却器と排出口を有する有機系廃棄物の熱分解方法並びに装置である。
【006】
ダイオキシンが発生する機構は塩素を含む有機廃棄物が分解して発生した塩酸(HCl)と酸素(O)と前駆体と反応する。従って、酸素をできるだけ抑えてやればダイオキシンの生成は防ぐ事ができる。炭焼き釜のような乾留・炭化炉はダイオキシンの生成量が非常に低いのはこのためである。我々は種々調査・検討した結果、密閉した熱分解反応器内に少量の酸素を送り込み、ほんの一部の有機系廃棄物を部分酸化してやれば、外部から熱を供給することなく、ダイオキシン等の副生も無く、全体を乾留・炭化・ガス化・灰化できることを、見出し本発明を完成した。
【007】
次に本発明の詳細な内容について述べる。密閉した上記熱分解反応器の底部に導入管が埋まるようにアッシュを敷き詰め、発熱量と水分量を調製した有機系廃棄物を隙間無く充填し、中央部のアッシュと有機系廃棄物の境目を電熱ヒータなどで加熱する。温度が上がり有機系廃棄物の一部が着火したらすぐに電熱ヒータを切る。熱分解反応器内の酸素は直ぐに消費されて無酸素状態になり、導入管とアッシュを拡散してきた酸素はアッシュとの境目にある有機系廃棄物のみを部分酸化し、自らはアッシュとなって発熱する。この熱は熱伝導のあまり良くない有機系廃棄物で覆われているために蓄熱し、周囲の有機系廃棄物を熱分解して、ガスやピッチ、炭化物などを生成する。このために、アッシュとの境界面は常に分解ガスやピッチ、炭化物など酸化され易い物質になっている。導入管とアッシュを通って濃度拡散によって運ばれる酸素はアッシュとの境界面にあるガスやピッチ、炭化物などの部分酸化に消費されるために部分酸化が起こっている層の上側にある有機系廃棄物の熱分解は無酸素状態で行われるために、ダイオキシンなどの有害化合物の副生は殆ど起こらない。部分酸化層の厚さは温度を測定できないほど薄く、アッシュの状態で判断するしかないが、熱が蓄積されやすく、高カロリーの炭化物、ガス、ピッチなどが酸化されるために800℃以上の高温になっていると推定している。熱分解によって発生したガスや蒸発した水分はびっしりと充填された有機系廃棄物の中を熱交換しながら上昇するが、沸点の高いピッチやダイオキシン前駆体などは殆どすべて有機系廃棄物の中に捕集されて外部には出てこない。これらはやがてアッシュ層の境界面に達し、部分酸化によってアッシュとなる。有機系廃棄物の水分含有率は60%程度まで問題ないが水分の役割は次のよう考えている。潜熱が大きく、沸点の低い水分は部分酸化層で蒸気となって有機系廃棄物の中を上昇し、熱交換によって有機系廃棄物全体の温度をあげる。また、熱交換によって水滴となってダイオキシン発生の原因物質である塩酸を溶解し壁を伝わってアッシュ層に入り、塩基性物質を含むアッシュと塩酸を反応させて固定する。アッシュに入った水分は毛細管現象によって部分酸化層に達し、有機系廃棄物の中から落下する水滴と共に部分酸化層のガス化を促進させる。その時、アッシュはその成分から推定するとガス化触媒として作用すると考えている。
【008】
本発明は焼却装置とは明らかに違う。燃焼においては燃料の10倍以上の空気を強制的に吹き込み、排ガス流量が大きいために沸点の高いダイオキシンを付着した大量の粉塵や排ガスの冷却過程で再合成されたダイオキシンを付着した飛灰を外部にもたらすため、非常に高価な集塵装置やフィルターなどを設置する必要がある。しかし、本発明装置においては酸素の濃度拡散で熱分解反応器内に酸素を供給するために、導入管の先に薄い麈紙やタバコの煙をかざしても殆ど動かないくらいの少流量しか供給されない。熱分解が始まると熱分解反応器内の圧力は高くなり、バルブを僅かしか開放していない導入管からは空気は殆ど流入しない。しかし、熱分解反応器内の酸素は部分酸化によって直ぐ消費されてしまうので酸素濃度はゼロに近い。従って、酸素分圧のたかい外気から酸素が濃度拡散によって流入すると考えている。
排ガス量は非常に少なく、分厚く積層された有機系廃棄物の中を熱交換しながら排出口に向かうので粉塵は全く発生しない。従って、ダイオキシンが発生したとしても有機系廃棄物中に捕集されて、やがて部分酸化層に達して分解してしまう。
【009】
有機系廃棄物の熱分解反応の過程を図1に模式的に示した。アッシュを通って拡散してきた酸素はアッシュとの境界面に生成している炭化物、ピッチ、ガスを酸化して発熱する。この層は高カロリーの物質をサンカスルために800℃以上の高温になる。アッシュから上がってきた水分や上から落ちてきた水滴は高温の水蒸気となり、ガス化や有機系廃棄物の炭化を促す。高温層の上に無酸素状態で熱分解された炭化層がやや厚めに存在する。この層はやがてアッシュと接触して高温層になる。その上には熱変化を受けていない有機系廃棄物の層がある.この層は水蒸気と熱交換して温度は上昇するが50℃〜70℃程であるので水滴によって濡らされ下部のガスや有機性蒸気を密閉する。このようにして大部分の有機系廃棄物が無酸素状態で熱分解が進行するためにダイオキシンなどの有害物は副性しない。熱分解反応器の側壁や上部は手で触れるほどの暖かさでダイオキシン発生の原因となる前駆体は冷やされて熱分解反応器内に戻ってしまい外部には殆ど出てこない。
【010】
熱分解反応器の内部には断熱と過剰な水分を除くための多数の穴を持つ内部壁を設ける。穴の形状はガスを通し、凝縮液をアッシュ層に流せるものならどのような形状でも良いが、例えば、外からうちへ向かって上が開くように打ち抜く。そうすれば、熱分解反応器内部から発生した蒸気や有機性のガスが外壁と内壁の間に入り込み、外壁によって冷やされて凝縮液となって流下するときにも熱分解反応器内部に戻らずにアッシュ層に流す事ができる。
【発明の実施形態】
【011】
本発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2に熱分解反応器の正面図を示した。これは製作した熱分解反応器の1例でこれに限定されるものではない。熱分解反応器1は鉄製で直径1000、高さ1200の円筒形である。図3に上から見た熱分解反応器の断面図を示した。熱分解反応器の底部に中心部に向かって内壁から400の導入管を4本、200の導入管を4本、100の導入管を8本取り付けてある。導入管にはそれぞれ酸素の拡散速度を制御するためのバルブを取り付けてある。酸素供給量が多すぎる場合はいくつかのバルブを閉じる。熱分解反応器底部はアッシュを取り出しやすいように勾配がつけ、先端にロータリーバルブなどを取り付け、アッシュを取り出す作業がしやすいような高さに調製する足が付けられている。熱分解反応器の底部側壁に点検や誤って投入された金属類などを取り出す開口部を設けてある。この扉は耐熱性のパッキンによって通常は完全に密閉される。熱分解反応器の内側には適度な隙間を空けて多数の穴の開いた内壁が設けられている。過剰な水分や有機性蒸気はこの穴を抜けて外壁と接触して冷やされ流下して有機系廃棄物に付着して熱分解されるので外部にはほんの僅かしか排出されない。水分はアッシュ層に浸透していき一部は毛細管現象によって上昇し有機系廃棄物のガス化反応に使われる。排出ガスはコンデンサーの冷却水をバブリングして排出され、外気からも遮断されている。
【発明の効果】
【012】
アッシュ層に接触する有機系廃棄物の一部を部分酸化して、その発熱によって無酸素状態で他の大部分の有機系廃棄物を熱分解、炭化、ガス化反応を起させて、ダイオキシンなどの有害化合物を副生することなく、有機系廃棄物を無燃料で処理する方法である。
【実施例1】
【013】
45Lのポリ袋に詰め込まれた生ゴミ5袋、電話帳や雑誌、新聞など紙類200kg、梱包用のポリスチレン等を熱分解反応器に入れ、隙間と上部を100Lの籾殻で埋めて投入口を閉じた。全体の容量は約1000L(重量250kg)である。着火ヒータで加熱し、煙突から煙が出始めたら直ぐにヒータを切った。バルブは始めのうちはやや開放にし、熱分解が順調に開始されてからは僅かに開放にした。熱分解反応器の外壁温度は初期には室温であるが次第に暖まり、全体の外壁の温度は50℃〜60℃ほどの定常状態になった。そのまま、無人で24時間放置して熱分解を行った。投入口を開けて中を点検した結果、有機系廃棄物は表面の1cmが黒い炭化物であったがその下は全て白っぽいアッシュとなっていた。乾留液は約10Lほどであった。排出口から排出されたガス、乾留液及びアッシュなどを採取し、ダイオキシン、コプラナPCBsを分析した結果は毒性等量換算で排ガス0.2pg−TEQ/Nm、乾留液で0.009ng−TEQ/g、アッシュで0.008ng−TEQ/gで排ガスの国の環境基準値5.0ng−TEQ/Nm、処理灰の環境基準値3.0ng−TEQ/mの大幅に下回る結果であった。

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【課題】従来技術として汎用されてきた水硬性固化材が抱えている機能的技術、ならびに環境問題において廃棄物類を低コストで環境に負荷を与えず、有害物質を無害化して再資源化資材として再生利用を可能とする改質処理剤に係わる技術を提供する。
【解決手段】休眠成分で構成される熱履歴シリケートからなる廃棄物類を改質処理するpH12を超える「改質処理剤」、水系溶媒を介して熱履歴シリケート、特に有害物質を共存する廃棄物類に改質処理剤を少なくとも常温で活用処理せしめる一連の作業工程に付して無害化処理ならびに形状化処理を施す「改質処理方法」、ならびに有害物質を共存する廃棄物類に改質処理方法を付してpH10未満が確保されて水中で再泥化しない耐水性の再資源化資材とする無害化処理ならびに形状化処理が施されている「結着形状体」を提供する技術。 (もっと読む)


【課題】 悪臭の発生を抑制しながら効率良く生ゴミの分別を行うとともに、生ゴミを効果的に堆肥化させて再資源として有効利用させることができる都市型の生ゴミ分別堆肥化システムを提供する。
【解決手段】 収集袋に詰めこまれた状態で投入された生ゴミを収集袋から分離させる生ゴミ分別装置10と、この生ゴミ分別装置10によって得た生ゴミを醗酵させて堆肥を生成する堆肥生成装置30と、を備える生ゴミ分別堆肥化システム1である。生ゴミ分別装置10は、投入された収集袋を破袋する破袋機構を有するホッパ11と、ホッパ11の排出口から供給される生ゴミ等を攪拌し乾燥させながら搬送する回転ドラムを有する分離ダクト12と、過熱蒸気を生成して生ゴミ等に噴射する過熱蒸気生成装置13と、分離ダクト12から排出される生ゴミ等を衝打する回転チェーンを有する回転衝打装置14と、を備える。 (もっと読む)


【課題】汚泥のガス化効率を向上させること。
【解決手段】炉上部に廃棄物が投入される投入口9を有する縦型のガス化炉3内に汚泥を供給する汚泥供給手段と、ガス化炉3内の廃棄物及び汚泥の充填層に下方から酸化剤を供給するガス供給口13と、ガス化炉3の上方から生成ガスを排出するガス排出口11と、廃棄物及び汚泥を燃焼させて生成される燃焼残渣を炉底部から排出する排出手段15とを備えた廃棄物ガス化装置1において、汚泥投入手段は、ガス化炉3の側壁を貫通して挿入された汚泥供給管31と、この汚泥供給管31の先端部に連通させてガス化炉3内の水平方向又は下向きに傾斜させて設けられた筒状のノズル35とを有し、ノズル35は汚泥供給管31に回転可能に支持され、ノズル35の延在方向には複数の汚泥排出孔が設けられている。 (もっと読む)


本発明は、加熱エレメントとバイオマスを案内するための手段によるバイオマスの熱分解のための方法に関する。熱分解中には、加熱エレメントとバイオマスは圧力5バール〜80バールで相互に押付けられる。本発明は、材料供給機(4)と熱分解ステーション(6)を含む、バイオマスを熱分解するための装置にも関する。材料供給機(4)は、圧力5バール〜200バールを発生させ、熱分解すべき原料を熱分解ステーション(6)に押付ける手段を含む。熱分解ステーション(6)は、運転状態において温度300℃〜1000℃に加熱される加熱エレメント(22)を含む。
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【課題】 浄化対象の環境に対するバイオレメディエーション技術の適用性、浄化期間、薬剤投入量、及び阻害物質の有無について事前に短期間で精度良く予測することができる評価方法を提供する。
【解決手段】汚染物質を含む環境に対する、微生物を利用するバイオレメディエーションによる浄化処理の適用性を評価する方法であって、浄化対象の環境から採取した試料に試料内の汚染物質の分解微生物を適量で、例えば、該汚染物質を2日〜10日の期間内に除去するのに充分な量で添加し、前記の一定期間内における該試料内の汚染物質の分解量または分解率を測定する工程を含む方法に関する。 (もっと読む)


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