説明

アポトーシス誘導物質

【課題】癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ
・C型肝炎等)・アレルギー等の疾患は根本的治療が困難とされる。
【解決手段】
細胞膜のCaイオンチャンネルを司る蛋白質を抑制することにより、不完全な細胞は自ら
DNAを切断して消滅する性質を持つ(自然治癒)。この自然治癒力を誘導することによ
り、癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ・C
型肝炎等)・アレルギー等の疾患を根本的に治療する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は不完全な細胞に由来する疾患(癌・アルツハイマー・BSE・ウイルス感染症・
・アレルギー等)の根本治療薬に関する。
〔出願の経緯〕
【0002】
癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ・C型肝
炎等)・アレルギー等の不完全な細胞に由来する疾患は根本治療が困難とされている。
本発明者は特許出願公開2007−39361を出願したが、発明に係る薬理に根本的
な誤りを発見して新たに出願した。特開2007−39361の請求項に記載された各物
質はアポトーシスを促進しているのでは無く、アポトーシスを誘導しており、アポトーシ
スが誘導されると、1時間程で病変細胞を消滅させるため、極めて強力な薬効を有するこ
とが判明した。
上記の事実を踏まえ、下記実施例の実施者が効果に関して誤解せずに、自由・簡便に使
用量を決定できるように新出願をした。
【特許文献1】特開2007−39361
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ・C型肝
炎等)・アレルギー等の不完全な損傷細胞に由来する疾患は根本治療が困難であるとされ
ている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
不完全な損傷細胞を細胞内より高(低)いカルシュウムイオン濃度液に浸すとアボトーシ
スが誘導されることは公知であったが、本発明者は細胞膜のCaイオンチャンネルを司る蛋
白質を抑制することによりアポトーシス死を誘導して、不完全な損傷細胞自らDNAを切
断して消滅し、癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフル
エンザ・C型肝炎等)・アレルギー等の疾患を根本的に治療できることを発見した。
【0005】
Caイオンチャンネルを司る蛋白質を抑制させる物質として1価のアルコール(エチルアル
コール・メントール等)・鎮痛薬(モルヒネ等)・麻酔薬・香辛料(ウコン・カプサイシ
ン・姜・ワサビ・八角等)・硫化物(硫化アリル等)・睡眠物質(メラトニン)がある。
【発明の効果】
【0006】
癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ・C型
肝炎等)・アレルギー等の疾患を根本的に治療する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施に於て、投与濃度が重要である。濃度が低すぎるとアポトーシスを誘導させ
ず、高すぎると正常細胞をも損傷させてしまうが、実施者はアポトーシスの発現を観察す
るだけで最適使用量を簡便に決定できる。
【実施例1】
【0008】
請求項2において、1価のアルコール(メントール)の蒸気等を蛋白質を抑制させる程度の濃度を吸入して風
邪(RNAウイルス感染症)を治療する。上気道粘膜に軽い痛みを覚える程度の濃度(内
封メントール量を3g以上)を吸入すれば、10時間余りでインフルエンザ(A香港型)
を解熱できる。インフルエンザ治療薬として、八角(香辛料)を主成分とするタミフル(
商品名)が販売されているが、ノイラミダーゼ阻害薬としての認可であり、インフルエン
ザ(A香港型)を解熱するのに30時間以上要する。副作用についても、タミフルの主成
分の香辛料は細胞膜のK・Caイオンチャンネルを司る蛋白質を抑制して、セカンドメッセ
ンジャー介して、セロトニン受容体を抑制することにより、神経伝達を抑制している。セ
ロトニン受容体は幻覚剤のLSDと分子構造が類似していることが分かっており、セロト
ニン受容体のセロトニン受容機能の低下が幻覚に関係していると考えられる。セカンドメ
ッセンジャーの詳細な機序は不明であるが、神経伝達機能での電気ヒューズ的機能を持つ
と考えられる。本発明に係るメントール吸入薬の方が、K・Caイオンチャンネルを司る蛋
白質の抑制作用が香辛料より遥かに強く、電気ヒューズ的機能が強く働き、幻覚等の副作
用は無く、抗インフルエンザ作用も強い。
本出願の開示により、新たなアポトーシス誘導薬として、より有効で低副作用の開発を
目指す研究者にとって、より有意義な知験となる。同じ八角(香辛料)を主成分とする治
療薬であっても、ノイラミダーゼ阻害薬とアポトーシス誘導薬では、発明の内容が異なり
同一発明でないのは明らかである。
同様に、メントール蒸気を吸入する風邪治療用マスクが市販され(特許出願され)てい
るが、販売者(発明者)が治療原理を理解していないため、消費者に痛みを与えないよう
、吸入濃度が低く設計されており、内封メントール量が1g以下しかなく、薬効が極めて
弱い。上気道粘膜に軽い痛みを覚える程度の濃度(内封メントール量を3g以上)を吸入
すれば、10時間余りでインフルエンザ(A香港型)を解熱できる。過去に出願(販売)
されたメントール吸入マスク等の発明は、薬理(具体的薬効)と副作用が記載されてなく
、未完成発明であり、本出願に係る発明とは別発明であることは明白である。
【実施例2】
【0009】
請求項3において、鎮痛薬(モルヒネ等)・麻酔薬(シアナミド等)・香辛料(ウコン・カプサイシン・姜・
ワサビ・八角等)・硫化物(硫化アリル等)・睡眠物質(メラトニン)を、蛋白質を抑制
させる量を内服して癌・アルツハイマー・BSE・RNAウイルス感染症(HIV・イン
フルエンザ・C型肝炎等)・アレルギー等の不完全細胞に由来する疾患を根本治療する。
内服量については、実施者が効果を計りながら簡単に最適量(アポトーシスを発現する量
)を決定できる。
【実施例3】
【0010】
請求項4において、清酒・ビール・ワイン等の食品に鎮痛薬(モルヒネ等)・麻酔薬(シアナミド等)・香
辛料(ウコン・カプサイシン・姜・ワサビ・八角等)・硫化物(硫化アリル等)・睡眠物
質(メラトニン)を、蛋白質を抑制させる量を添加して、癌・アルツハイマー・BSE・
RNAウイルス感染症(HIV・インフルエンザ・C型肝炎等)・アレルギー等の不完全
細胞に由来する疾患を根本治療する特定保健食品として飲用する。添加量については、実
施者が効果を計りながら簡単に最適量(アポトーシスを発現する量)を決定できる。
[参照実施例]
【0011】
A唐辛(カプサイシン)を含むキムチを食べさせて、鳥インフルエンザが根本治療する
ことが確認されている。(ソウル大・韓国)
Bワサビを投与すると癌の転移を防ぐことが確認されている。(癌学会・2004)
Cアルツハイマーに昼寝や飲酒が有効との発表(米国研究所)
D癌を最も予防する食品として、キャベツ(シアナミド)ハッカ(メントール)任肉・
葱・姜(硫化アリル等)が報告されているが、その薬理は解明されていない。これ等の食
品には「蛋白質を抑制させる物質」が含まれている
E睡眠不足で癌の発症率が1.3〜1.8倍・アルツハイマーが5倍になるとの発表(米国研
究所)
Fインフルエンザウイルスや癌細胞が入眠時に増殖する(九州大学医学部)
マクロファージ・樹状細胞が認識した不完全細胞にアポトーシス誘導物質(睡眠物質・
メラトニン)が作用する。(睡眠物質もアポトーシス誘導物質と考えられている。)
GC型肝炎の母親から10%の感染児が生まれるが、3才までに30%が自然治癒する
(厚労省研究班2005・睡眠物質もアポトーシス誘導物質と考えられている。)
C型肝炎由来の肝癌治療にエタノール注入法が用いられている。
H整形外科手術後に臓器内癌が消滅することが知られている。
I日本酒に糖尿病を治療する効果が認められていて、その薬理として色々な物質の作用
が報告されているが、肝心の薬理が解明されていない。これらの薬理は「アルコールが蛋
白質を抑制させて、インシュリンを分泌できない不完全細胞を消滅させて、新しい細胞を
増殖させる作用」によると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明は医療・食品産業に寄与せしめる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛋白質を抑制し、不完全な細胞のアポトーシス死を誘導する物質。
【請求項2】
1価のアルコール蒸気(エタノール・メントール等)・揮発性硫化物(硫化アリル等)等の揮発性蛋白質抑制物質を吸入し、RNAウイルス感染症(風邪)を根本治療する請求項1記載の治療薬
【請求項3】
鎮痛薬(モルヒネ等)・麻酔薬・香辛料(ウコン・カプサイシン・ワサビ・八角)・硫化物(硫化アリル等)・1価のアルコール等・アポトーシス誘導ホルモン(メラトニン)等の蛋白質抑制物質を主成分とした、癌・アルツハイマー・BSE・RNAウルス感染症(インフルエンザ・HIV・C型肝炎等)・アレルギー等の不完全な細胞に由来する疾患を根本治療する請求項1記載の治療薬。
【請求項4】
酒(清酒・ワイン・ビール等)等の食品に鎮痛薬(モルヒネ等)・麻酔薬(シアナミド化合物等)・香辛料(八角・ウコン・カプサイシン・姜・ワサビ等)・硫化物(硫化アリル等)・アポトーシス誘導ホルモン(メラトニン等)を適量添加した、癌・アルツハイマー
・風邪・BSE・HIV・アレルギーに有効な請求項1記載の特定保健食品。

【公開番号】特開2008−231049(P2008−231049A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74742(P2007−74742)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(595073122)
【Fターム(参考)】