説明

発送システム

【課題】商品または物品の受領者が、その配送に必要な名前及び住所を発送者に知られることなく商品または物品を受け取ることができる技術を提供する。
【解決手段】発送処理サービスXのサーバが、利用者Aが選択した商品の情報と関連づけた受取URLを発行し、Aの利用するWebサービスYにこの受取URLを登録する。利用者Bが、この受取URLを選択すると、利用者BがWebサービスWのサーバによって認証される。次に、発送処理サービスXのサーバが、利用者Aが選択した商品の情報、WebサービスWによって認証済の利用者Bの情報、および利用者Bからの物品受取の諾否の要求を利用者Aの情報端末に送信する。利用者Aの情報端末から利用者Aの住所情報および受取の許諾情報が発送処理サービスXのサーバに送られると、発送処理サービスXのサーバが送付先印刷装置に利用者Aの住所情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用して情報の送受信を行い、商品または物品の授受を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
種々のインターネットのサービスが提供されている(例えば、特許文献1参照。)その中には、インターネットを利用して情報の送受信を行った後に、商品または物品の授受を行うためのサービスがある。その多くは、ウェブサイトを用いる商品や物品の販売である。すなわち、販売事業者が運営するウェブサイトを閲覧する利用者が、その情報端末を用いて購入する商品または物品を選択した後、商品または物品の送り先の名前及び住所を、販売事業者に対してインターネットを通じて送信する。すると販売事業者は、利用者から受信した名前及び住所へ、購入された商品または物品を発送する。このほかに利用者と販売事業者との間で決済に関する情報の授受が行われることも多い。
【0003】
ここで、利用者が販売事業者に名前及び住所などの情報を送信する際には、情報がインターネット上で他の利用者には知られることのない方法が用いられる。一般には、利用者から販売事業者に対する電子メールの送信や、販売事業者がウェブサイトであらかじめ提供する入力フォームに利用者が名前や住所を入力した上で、販売事業者のサーバに送信するなど、1対1の通信が用いられる。
【0004】
このように、インターネット上の商品または物品の授受は、物品の購入者などが物品の送り先である名前及び住所を、メールの送信や入力フォームへの入力などの明示的操作によって他の利用者に知られない方法により行われることが多い。これは別の表現をすれば、複数の利用者から名前及び住所が開示されたひとつの事業者から、配送先の名前及び住所への物品の配送である。この場合配送先となる複数の名前及び住所は、通常、インターネット上に公開されない。以上が、インターネット上の商品または物品の販売などに広く用いられている、従来の方法による第1の物品授受の形態である。
【0005】
一方、ひとりの受領者が、複数の発送者から商品または物品を受け取りたいという要求もある。たとえば、ウェブサイト上で被災地への物品の寄付を募る場合、著名人に対するファンレターを募る場合などがある。このような場合は、商品または物品の受領者はそのウェブサイトなどで、商品または物品の配送に必要な名前及び住所を公開し、商品または物品の発送者が公開された名前及び住所を使って商品または物品を送る。これは別の表現をすれば、連絡先を公開したひとつの利用者への、連絡先が公開されていない複数の利用者からの商品または物品の配送である。以上がインターネットを用いる、従来の方法による第2の物品授受の形態である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004-234329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、商品または物品の受領者が、その配送に必要な名前及び住所を発送者に知られることなく商品または物品を受け取ることができる技術を提供する。これにより、前記技術背景に記した前記第2の物品授受の形態に関する課題を解決する。
【0008】
従来の技術によれば、受領者が発送者より商品または物品を受け取るためには、受領者はウェブサイトなどでその名前及び住所をインターネット上に公開する必要があった。受領者が名前及び住所を公開しなければ、発送者は商品または物品を発送できないためである。このような従来の技術には、以下5つの問題があった。
【0009】
まず第1の問題は、発送者に受領者の名前と住所が知られてしまうことが避けられない点である。実際には、受領者は発送者に名前や住所を知られたくない場合が多い。たとえば著名人に対するファンレターを募る場合、ほとんどの場合に受領者となる著名人は送付先となる住所を公開したいわけではない。住所を公開しないとファンレターを募ることができないから公開しているに過ぎない。このためインターネット状に公開される住所としては、著名人本人のものではなく、法人など何らかの代理者の住所が使われる。
【0010】
第2の問題は、受領者の名前と住所をインターネット上に公開してしまうことのリスクである。特に個人が受領者となる場合、その名前及び住所をインターネット上に公開し、世界中の誰もが閲覧できる状態にすることは、たとえば望まない訪問販売、ストーキング、誘拐など様々なリスクを背負うことになる。このため、ほとんどの個人はインターネット上で名前や住所を公開することを望まない。
【0011】
第3の問題は、受領者が受け取る各々の商品または物品について、受領者が受取の可否を決められない点である。たとえば、インターネット上の何らかのサービスで互いに知人同士となった人からは商品または物品を受け取るが、未知の利用者からの商品または物品は受け取らないというような、選択的な受取に対する要求は幅広くあるが、従来の方法ではこれが不可能であった。
【0012】
第4の問題は、発送者の認証ができない点である。受領者の名前及び住所をインターネット上で公開して商品または物品を受け取ると、受領者は、不特定多数の利用者からの商品または物品を受け取ることになる。発送者を認証する手段はなく、発送者は容易に他者になりすますことができる。したがって、たとえ上記第3の問題を、発送者の情報を用いて受領者の受取意志を確認する方法で解決しようとしても、発送者の情報が発送者本人のものであることを確認することができない。
【0013】
第5の問題は、名前や住所をインターネット上に公開し、商品または物品を受け取る場合、受領者が受け取る商品または物品を選択できない点である。たとえば、ある利用者が、自分のブログの読者からクリスマスカードは受け取りたいが、他の商品または物品は受け取りたくないという要求があるかもしれない。しかし、住所や名前をインターネット上で公開する従来の方法では、受領者が、ブログの読者から送られる商品または物品を指定することはできない。特に、インターネット上に名前及び住所を公開することで、不特定多数の利用者が商品または物品を受領者に送ることができ、従来は、たとえば爆発物が送られてくるというようなリスクを排除できなかった。
【0014】
インターネット上に名前及び住所を公開して郵便物や商品または物品を受け取る従来の技術を用いて上述のように被災地への商品または物品の寄付を募る場合や、著名人に対するファンレターを募る場合のように、個人を特定しない形で送付先の名前や住所をインターネット上で公開できるような場合に限られているのは、以上に述べた理由による。しかし、従来の技術ではそれでも前記第2、第3、第4、および第5の問題が解決されるわけではなかった。
【0015】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、商品または物品の受領者の名前や住所を発送者に知られることなく、また受領者がインターネットで名前及び住所を公開する必要がなく、さらに、発送者を認証する手段を有し、受領者が発送者ごとに選択的に受取の可否を選択でき、かつ、受領者の望まない商品または物品が受領者に配送される可能性をより小さくするための、商品または物品配送に係るシステム、サーバ、情報端末、および方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一実施形態として、商品または物品の商品認識票および商品付加情報に関連付けて要求認識票を記憶し第1のサービスを提供する第1のサーバと、利用者を一意に特定するための個人認識票を用いて第2のサービスを提供する第2のサーバと、第1の利用者の第1の情報端末と、第2の利用者の第2の情報端末と、前記第1の利用者の受取認識票を記憶して前記第2の情報端末に送信する第3のサービスを提供する第3のサーバと、送付先印刷装置と、を有するシステムについて開示する。そのシステムにおいては、前記第1の情報端末が、前記要求認識票を第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記要求認識票を受信し、前記第1のサーバが、前記第1の個人認識票を要求するための第1の画面情報を前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記第1の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記受取認識票を生成し、前記第1のサーバが、前記受取認識票、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて記憶し、前記第1のサーバが、前記受取認識票を前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第3のサービスの第3のサーバに送信し、前記第3のサーバが、前記受取認識票を前記第1の利用者の第2の画面情報の一部として記憶する。
【0017】
また、本発明の別の一実施形態として、第1の利用者の第1の情報端末と、第2の利用者の第2の情報端末と、商品または物品の商品認識票および商品付加情報に関連付けて要求認識票を記憶し第1のサービスを提供する第1のサーバと、前記第1の利用者および前記第2の利用者を各々一意に特定するための第1の個人認識票および第2の個人認識票を用いて第2のサービスを提供する第2のサーバと、前記第1の利用者の受取認識票を記憶して前記第2の情報端末に送信する第3のサービスの第3のサーバと、認証サービスを提供する第4のサーバと、送付先印刷装置と、を有するシステムについて開示する。このシステムにおいては、前記第1の情報端末が、前記要求認識票を第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記要求認識票を受信し、前記第1のサーバが、前記第1の個人認識票を要求するための第1の画面情報を前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記第1の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記受取認識票を生成し、前記第1のサーバが、前記受取認識票、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて記憶し、前記第1のサーバが、前記受取認識票を前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記第1のサーバが前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第3のサービスの第3のサーバに送信し、前記第3のサーバが、前記受取認識票を前記第1の利用者の第2の画面情報の一部として記憶し、前記第3のサーバが、前記第2の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、前記第2の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記第1のサーバに前記受取認識票を送信し、前記第1のサーバが、前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、前記第2の情報端末が、前記第2の個人認識票、前記第2の利用者が前記第2の情報端末に入力した前記第2の利用者の名前情報、および前記第2の利用者の認証情報を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記第2の個人認識票、前記名前情報、および前記認証情報を前記第4のサーバに送信し、前記第4のサーバが、認証済情報を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記商品付加情報および前記名前情報を含む第4の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記第4の画面情報を受信し、前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第2の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記住所情報を前記送付先印刷装置に送信する。
【0018】
また、本発明の別の一実施形態として、情報を記憶する記憶部と、ネットワークから情報を受信しかつ前記ネットワークに情報を送信する送受信部と、利用者の情報端末に表示する画面の画面情報の生成をおこなう画面情報生成部と、第2の利用者から第1の利用者への商品または物品の送付を命令するための受取認識票を生成する受取認識票生成部と、検索部と、を有するサーバについて開示する。そのサーバにおいは、前記記憶部は、商品または物品を一意に特定する商品認識票および前記商品の商品付加情報に関連づけて要求認識票を記憶し、前記送受信部は、前記要求認識票を前記第1の利用者の第1の情報端末より受信し、前記画面情報生成部は、第1のサービスの利用者である前記第1の利用者を前記第1のサービスの利用者の中で一意に特定するための第1の個人認識票を要求するための第1の情報画面を生成し、前記送受信部は、さらに、前記第1の情報画面を前記第1の情報端末に送信し、前記送受信部は、さらに、前記第1の情報端末より前記第1の個人認識票を受信し、前記記憶部は、さらに、前記認識票生成部が生成した受取認識票、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて第1のテーブルを記憶し、前記送受信部は、さらに、前記第1の利用者が前記第1の情報端末から前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第2のサービスの第2のサーバに送信するために、前記受取認識票を第1の利用者の前記第1の情報端末に送信する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、あるWebサービス利用者である受領者は、そのWebサービスにURL(受取認識票)を登録することで、そのWebサービスの他利用者である発送者から、商品または物品を受け取ることができるようになる。これが実現されるにもかかわらず、発送者に受領者の名前及び住所を知られることない。また、受領者がインターネットで商品または物品の受け取りに必要な名前及び住所を公開する必要がない。加えて、受領者は、商品または物品の受取処理において、Webサービスや認証サービスによって認証された認識票や名前などの付加情報を得ることができる。さらに認証された発送者の情報を判断の根拠として発送者ごとに受取を受諾するか拒否するかを選択できる。さらに、本発明では、物品は、発送者から発送を委託された発送処理サービスを用いて発送される。このため、不特定多数の発送者が受領者に対して直接発送する従来の方法に比べて、受領者が望まない商品や物品を受け取るリスクをより小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態における情報端末とサーバ装置によるシステム概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における発送処理サービスXのサーバ装置の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における送付先印刷装置の概略構成図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるWebサービスYのサーバ装置の概略構成図である。
【図5】本発明の一実施形態における認証サービスZのサーバ装置の概略構成図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるWebサービスWのサーバ装置の概略構成図である。
【図7】本発明の一実施形態における情報端末群の概略構成図である。
【図8】本発明の一実施形態において利用者Aが受取URLをWebサービスYに登録する処理を説明するフロー図である。
【図9】本発明の一実施形態において要求URLテーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態において受取URLテーブルの一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態において、利用者AがWebサービスWにおける認識票を発送処理サービスXに登録して受取URLを取得するために、利用者Aの情報端末に表示された画面の一例である。
【図12】本発明の一実施形態において利用者Bが利用者Aに送る商品を選択する処理を説明するフロー図である。
【図13】本発明の一実施形態において商品テーブル群の一例を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態において、利用者Bが商品を選択して利用者Aに送るために、利用者Bの情報端末に表示された画面の一例である。
【図15】本発明の一実施形態において利用者BがWebサービスWから認証を受けた上、利用者Aが利用者Bからの商品の受け取りをおこなう処理を説明するフロー図である。
【図16】本発明の一実施形態において発送者テーブルの一例を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態において利用者Aの情報端末に表示される受取確認画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態において利用者Cが認証サービスZから認証を受けた上、利用者Aが利用者Cからの商品の受け取りをおこなう処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の一実施形態において、利用者Cが商品を選択して利用者Aに送るために、利用者Cの情報端末に表示された画面の一例である。
【図20】本発明の一実施形態において利用者Aの情報端末に表示される受取確認画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。本発明の技術的範囲は、添付請求の範囲によって明確に定義されている。このため、本発明を以下の説明に限定して解釈すべきではなく、以下の説明は、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係るシステムの一例である物品発送処理システムの概略構成図である。物品発送処理システムは、発送処理サービスXのサーバ100、印刷サーバ120、WebサービスYの認証サーバ140、認証サービスZのサーバ150、WebサービスWのサーバ160、利用者Aの情報端末170、利用者Bの情報端末180、および利用者Cの情報端末130を有する。そして、発送処理サービスXのサーバ100、印刷サーバ120、WebサービスYの認証サーバ140、認証サービスZのサーバ150、WebサービスWのサーバ160、利用者Aの情報端末170、利用者Bの情報端末180、および利用者Cの情報端末130は、ネットワーク190を通じて接続されている。図1では、サーバ群が1つのネットワークで接続されているが、異なる複数のネットワークで接続されていてもよい。また、Webサービスのサーバは2に限定されることなく、任意の数のサーバが存在していてもよい。認証サービスのサーバについても同様である。また、発送処理サービスのサーバについても同様であり、送付先印刷装置についても同様である。利用者の数も任意の数とすることができる。
【0023】
図2として、発送処理システムのサーバ100の概略構成図を示す。発送処理システムのサーバ100は、HTML生成手段102、記憶手段103、検索手段107、受取URL生成手段108、および印刷情報生成手段111を有する。また、記憶手段103は、要求URLテーブル104、受取URLテーブル105、商品テーブル群109、発送者テーブル110、および受領者情報テーブル112を有する。例えば、HTML生成手段102は、検索手段107、受取URL生成手段108、および印刷情報生成手段111は、プロセッサを動作させるプログラムモジュールであり、記憶手段103は、揮発性メモリや不揮発性メモリである。なお、本発明は、プログラムモジュールを用いて構成することは必須ではなく、専用のLSIなどの電子回路などにより構成することも可能である。
【0024】
図3として、発送処理システムの送付先印刷装置120の概略構成図を示す。送付先印刷装置120は、送受信手段121および印刷手段122を有する。例えば、送受信手段121はネットワークインターフェースであり、印刷手段122はプリンタである。
【0025】
図4として、発送処理システムのWebサービスYのサーバ140の概略構成図を示す。WebサービスYのサーバは送受信手段141、HTML生成手段142、認証手段143、および記憶手段144を有する。記憶手段144は、認識票テーブル145および認識票変換テーブル146を有する。例えば、送受信手段141は、ネットワークインターフェースであり、HTML生成手段142、認証手段143は、プロセッサを動作させるプログラムモジュールであり、記憶手段144は、揮発性メモリや不揮発性メモリである。
【0026】
図5として、発送処理システムの認証サービスZのサーバ150の概略構成図を示す。認証サービスZのサーバ150は、送受信手段151、認証手段152、および記憶手段153を有する。記憶手段153は、利用者テーブル154を有する。送受信手段151は、ネットワークインターフェースであり、認証手段152は、プロセッサを動作させるプログラムモジュールであり、および記憶手段153、揮発性メモリや不揮発性メモリである。
【0027】
図6として、WebサービスWのサーバ160の概略構成図を示す。WebサービスWのサーバ160は、送受信手段161、HTML生成手段162、認証手段163、および記憶手段164を有する。また、記憶手段164は、認識票テーブル165および認識票変換テーブル166を有する。送受信手段161は、ネットワークインターフェースであり、HTML生成手段162、認証手段163は、プログラムモジュールであり、記憶手段164は、揮発性メモリや不揮発性メモリである。
【0028】
図7(a)に、利用者Aの情報端末170の概略構成図を、図7(b)に利用者Bの情報端末180の概略構成図を、さらに図7(c)に利用者Cの情報端末130の概略校正図を各々示す。利用者Aの情報端末170は、送受信手段171、HTML解析手段172、GUI表示手段173、および入力手段174を有する。利用者Bの情報端末180は、送受信手段181、HTML解析手段182、GUI表示手段183、および入力手段184を有する。利用者Cの情報端末130は、送受信手段131、HTML解析手段132、GUI表示手段133、および入力手段134を有する。
【0029】
例えば、送受信手段171は、ネットワークインターフェースであり、HTML解析手段172は、プロセッサを動作させるプログラムモジュールであり、GUI表示手段173は、ディスプレイであり、入力手段174は、キーボードやマウスなどである。利用者Bの情報端末180、利用者Cの情報端末130についても同様である。
【0030】
まず始めに、図1を参照して、本実施形態の概略について説明する。利用者Aが、WebサービスYを利用しているとする。本実施形態では、利用者Aは、商品または物品の受け取りの意思表示を目的としたURL(Uniform Resource Locator)などを、サーバに登録する。例えば、利用者Aが利用しているWebサービスYのサーバに登録する。発送処理サービスXのサーバには、このURLと、利用者Aが受取る商品または商品を特定するための情報、および利用者Aが商品または商品を受け取る住所情報などとが関連づけられて記憶される。なお、利用者Aがサーバに登録する、商品または物品の受け取りの意思表示を目的としたURLなどを、「受取認識票」と呼ぶ場合がある。
【0031】
また、商品または物品とは、有体物であっても無体物であってもよい。例えば、プログラムは無体物であるが、プログラムを記録した媒体は有体物である。また、商品と物品は、商品はどちらかと言えば不特定物を意味し、物品はどちらかと言えば特定物を意味する。工業的な手法などで大量に生産されたものは不特定物であるということができ、主に手作業によって一品だけあるいは少量だけ製作されるもの、あるいは不特定物であっても使用がされた中古物品などは特定物と考えることができる。有体物であれば、郵便事業者や宅配事業者によって受領者に配送される。プログラムなどの無体物であれば、ダウンロードして受領者に配送される。以下では、商品によって物品を意味する場合も、物品によって商品を意味する場合がある。
【0032】
利用者BがWebサービスWの利用者であるとする。利用者AによりWebサービスYなどに登録された前記URLを、利用者Bがその情報端末で選択すると、WebサービスWのサーバが利用者Bを認証する。認証が成功すると、発送処理サービスXのサーバにURLが選択されたことを示す情報が転送される。発送処理サービスXのサーバは、利用者Aに対して利用者Bからの郵便物や物品の受取諾否の確認をおこなう。この確認に応じて、利用者Aがその情報端末より受取の許諾を発送処理サービスXのサーバに送信すると、発送処理サービスXのサーバは、利用者Aの受取住所情報とともに利用者Bから利用者Aへの商品または物品の送付である旨の情報を送付先印刷装置120に送る。送付先印刷装置はこれらの情報を印刷する。ここで送付先印刷装置120は、物品販売業者や郵便事業会社などが管理している。したがって印刷された情報を用いて、利用者Bが指定した商品や物品を利用者Aに対して発送することができる。なお、プログラムなどの無体物が送付される場合には、受領者に宛ててダウンロードのためのURLを含む電子メールなどのメッセージが送信されたり、URLが印刷された郵便物などが配送されたりするようになっていてもよい。
【0033】
さらに、利用者Cが、WebサービスZの利用者であるとする。利用者AによりWebサービスYなどに登録された前記URLを、利用者Cがその情報端末で選択すると、認証サービスZのサーバが利用者Cを認証する。あとは利用者Bの場合と同様に、発送処理サービスXのサーバが、利用者Aに対して利用者Cからの商品や物品の受取諾否の確認をおこなう。利用者Aがその情報端末より受取の許諾を発送処理サービスXのサーバに送信すると、利用者Aの受取住所情報とともに利用者Cから利用者Aへの郵便物または物品の送付である旨の情報を送付先印刷装置120に送る。送付先印刷装置120はこれらの情報を印刷の上、利用者Bが指定した商品や物品を利用者Aに対して発送する。
【0034】
すなわち本実施形態では、利用者Aはたとえばそのホームページなどに、前記URLを掲載しておき、商品または物品の受領の意思表示をおこなうことができる。また利用者Bは、前記URLを選択するだけで、利用者Aが商品または物品を受け取るための住所を知らなくとも、利用者Aに商品または物品を送ることができる。このとき発送者BはWebサービスWのサーバで認証されるため、利用者Aは前記URLで郵便物や物品の受け取る場合、実在しない発送者や利用者Aが受取を望まない発送者からの商品または物品の受け取りを防ぐことができる。WebサービスWが利用者Bを認証することから、発送処理サービスXのサーバが、パスワードなど利用者Bの認証に必要な情報を持つ必要がない。
【0035】
次に、図8のフロー図を用いて、利用者Aが商品または商品を受け取るためのURLを取得する方法についてまず説明する。なお、図8以後のフロー図では、発送処理サービスXのサーバ100をサーバX、送付先印刷装置120を印刷装置、WebサービスYのサーバ140をサーバY、認証サービスZのサーバ150をサーバZ、WebサービスWのサーバ160をサーバW、利用者Aの情報端末170を端末A、利用者Bの情報端末180を端末B、そして利用者Cの情報端末130を端末Cと短縮して表記する。
【0036】
いま、利用者Aがその情報端末170から、商品または物品を受け取るためにWebサービスYに掲載するURL(以下、受取URLと呼ぶ)の生成を、発送処理サービスXのサーバ100に要求する。以下では本発明の実施形態の一例として、利用者Aが利用するブログサービスであるWebサービスYに、WebサービスYの他の利用者からクリスマスカードを受け取る意思表示をおこなう一例で説明する。受取URL生成要求は、発送処理サービスXがあらかじめ定めたURLなど(以下、「要求URL」あるいは「要求認識票」と呼ぶ)が、利用者Aの情報端末により選択されることで実行されるとする。ここに、要求URLに関する情報は、発送処理サービスXのサーバの記憶手段103にある要求URLテーブル104に記憶されている。図9に要求URLテーブルの一例を示す。要求URLテーブルは、要求URLが格納される列に対応して要求URLに関する情報として、商品分類コード902、および商品付加情報903などが格納される列を有する。
【0037】
図9に示す一例では、要求URLであるhttp://ripplex.com/abcd(URLxm1)911に商品分類コードabcd(m1)912が関連づけられて記憶されている。なお、要求URLに商品分類コードを関連付ける代わりに、商品または物品を特定する情報を関連付けることもできる。商品分類コードや商品または物品を特定する情報のことを「商品認識票」と呼ぶ場合がある。なお、ここに「ripplex.com」がサーバXのホスト名であるとする。また、http://ripplex.com/abcd(URLxm1)911は、要求URLテーブル104により、クリスマスカードに関連づけられている。したがって商品付加情報Christmas Card(Im1)913は、この要求URLで利用者Aが受け取ることのできるのが、クリスマスカードであることを表している。利用者AはステップS801で、その情報端末170よりURLxm1を発送処理サービスXのサーバ100に送信することで、受取URLの要求をおこなう。
【0038】
発送処理サービスXのサーバこの受取URLの生成要求であるURLxm1を受信すると、その検索手段107が要求URLテーブルの要求URLの列901を検索する。図9の一例では、URLxm1に関連づけられた商品分類コードm1を検索結果として得る(ステップS801)。本実施形態の一例において商品分類コードm1は、クリスマスカードを表すとする。次に、受取URLテーブル105の新たな行が追加される。図10には、受取URLテーブル105の一例を示す。図10に示す受取URLテーブルの行である商品分類コードの列1001に、ステップS801での検索結果として得られたm1が記憶される(ステップS802)。受取URLテーブル105は、商品分類コードの列1001以外に、送付先認識票の列1002、URL拡張子の列1003、および付加情報の列1004を有する。ステップS802では、受取URLテーブルに新たな行が追加され、その商品分類コードの列1011に、検索結果である商品分類コードm1が記憶される。
【0039】
次に、発送処理サービスXのサーバのHTML生成手段102が、利用者Aが受取URLを取得するための画面(以下受取URL取得画面)のHTMLコードを生成する。このHTMLコードは、送受信手段101からネットワーク190を通じて利用者Aの情報端末170に送られる。次に、このHTMLコードを利用者Aの情報端末では送受信手段171が受信し、HTML解析手段172が解析した後、受取URL取得画面をGUI表示手段173が表示する(ステップS803)。
【0040】
図11には、受取URL取得画面の一例を示す。GUI表示手段173には、ブラウザウィンドウ1100およびカーソル1102が表示される。ブラウザウィンドウ1100内には、サービス名1101、受領者認識票入力欄1110、認識票入力確定ボタン1112、受取URL出力欄1120、および受取URLコピーボタン1122が表示される。また、ブラウザウィンドウ内には、本画面がクリスマスカードの受け取りのためのものであることを表す表示1103が表示される。この表示は、要求URLテーブル104の商品付加情報Im1913をもとにして、HTML生成手段102が作成したHTMLコードに含まれている情報である。
【0041】
次に、利用者Aは入力手段174を通じてカーソル1102を認識票入力欄1110に移動させ、さらに認識票入力欄1110を選択した上で、利用者AをWebサービスWで一意に特定するための認識票IDwa1111を入力する。図11の一例では、利用者Aは認識票IDwaとして電子メールアドレスbetty@exampleY.comを入力している。WebサービスWは、電子メール、SNS(Social Networking Service)、チャット、ブログ、画像交換サービスなど何でもよい。Webサービスは、所謂Webメールに限定されず、POP3、IMAP、SMTPなどのプロトコルを用いる電子メールサービスでもよい。
【0042】
次に利用者Aが、入力手段174を通じてカーソル1102を認識票入力確定ボタン1112に移動させこれを選択する。すると送受信手段171が、利用者Aが入力した認識票IDwaを、ネットワーク190を通じて、発送処理サービスXのサーバ100に送る(ステップS804)。
【0043】
発送処理サービスXのサーバの送受信手段101がこれを受信すると、URLテーブル105に記憶する。図10を再び参照して、受信した利用者AのWebサービスWにおける認識票betty@exampleW.com(IDwa)1012がステップS802で記憶された商品分類コードm1と関連づけられて、URLテーブルの認識票の列1002に記憶される。次に、受取URL生成手段108が、URLテーブルのURLの列1003に存在しないURL拡張子Uxaを生成する。生成されたURL拡張子は、URLテーブルの拡張子の列1003に記憶される。図10の一例では、URL拡張子Uxaとして1234が生成され、これが受取URLテーブルのURL拡張子の列1013に認識票IDwaと関連づけられて記憶される(ステップS805)。
【0044】
次に、URL生成手段106がURL拡張子1234(Uxa)を含むURLを生成する。この一例で、生成されるURLは、http://ripplex.jp/hoge/1234であり、ステップS804で記憶された拡張子1234(Uxa)が、このURLに付加されている。本実施形態の一例では、拡張子1234(Uxa)は受取URLに埋め込んでいるが、スクリプト言語などのプログラミング言語などで記述された何らかのプログラムに埋め込んでも良い。次に発送処理サービスXのサーバの送受信手段101は、ここで生成された受取URLを、ネットワーク190を通じて利用者Aの情報端末170に送る。
【0045】
次に、利用者Aの情報端末の送受信手段171が受取URLであるhttp://ripplex.jp/hoge/1234を受信する。GUI表示手段173がこの受取URLをGUI表示手段173に表示する(ステップS806)。以上の最終的な結果が図11に示されている。図11の受取URL出力欄1120にはここで受信した受取URLであるhttp://ripplex.jp/hoge/1234が表示されている。このステップS806で、利用者Aは受取URLを取得する。
【0046】
次に、図12および図15に示すフロー図を用いて、利用者Aが取得した受取URLをWebサービスYのサーバに登録して、WebサービスYの他の利用者である、利用者Bから商品または物品を受け取る処理の詳細を説明する。以下では、WebサービスYをブログサービスとし、利用者AはWebサービスYでインターネット上に公開している自分のブログページに取得した受取URLを掲載する一例を使って説明する。WebサービスYはブログの他、SNS(Social Networking Service)、チャット、画像交換サービスなど何でもよい。
【0047】
まず、利用者AはステップS806で取得した受取URLをWebサービスYなどのサーバに登録する。この登録にあたって、まず利用者Aは入力手段174によりカーソル1102を移動させ、受取URLコピーボタン1122を選択するなどして、受取URLであるhttp://ripplex.jp/hoge/1234をその情報端末のメモリなどにコピーする。次に利用者Aの情報端末の送受信手段171は、この受取URLを、ネットワーク190を通じて、たとえばWebサービスYのサーバ140に送信する(ステップS1201)。実際には、利用者AがWebサービスYのサーバに受取URLを送る際には、たとえばまずWebサービスYのサーバのHTML生成手段142が生成した、受取URLを入力するための入力画面を生成したHTMLコードを利用者Aの情報端末が受信し、その入力画面を表示した状態で、利用者Aがコピーした受取URLを、その入力画面にペーストするなどの操作が実行される。
【0048】
次にWebサービスYのサーバの送受信手段141がこの受取URLを受信する。次に、HTML生成手段142が受信した受取URLをWebサービスYの、利用者Aのブログページに埋め込む(ステップS1202)。たとえば、利用者Aのブログ中のHTMLコード中に<a href="http://ripplex.jp/hoge/1234>ChristmasCards Welcome</a>というコードなどによって、ハイパーリンクをブログなどに埋め込む。このことで、利用者Aは、WebサービスYのブログの読者である他の利用者からのクリスマスカードの受取の意思を、利用者Aのブログページで表明したことになる。
【0049】
次に、利用者Bがその情報端末の入力手段184から、WebサービスYにおける、利用者AのブログページのURLを入力するなどして、利用者Aのブログページの要求をWebサービスYのサーバ140に対して送信する。WebサービスYのサーバの送受信手段141がこの利用者Bの情報端末からの要求を受信すると、HTML生成手段142が、利用者Aの受取URLをハイパーリンクとして含む、利用者AのブログページのHTMLコードを生成し、送受信手段141がこれを利用者Bの情報端末180に送る。利用者Bの情報端末の送受信手段181がこれを受信した上、HTML解析手段182が解析の上、GUI表示手段183に表示する(ステップS1203)。
【0050】
次に、利用者Bが入出力手段184を操作し、表示手段に表示された利用者Aのブログページ中の、<a href="http://ripplex.jp/hoge/1234>Christmas Cards Welcome</a>により記述されるハイパーリンクを指し示す領域を選択する(ステップS1204)。このことで利用者Bは、利用者Aに対してクリスマスカードを送る意思を表明したことに相当する。すると、利用者Bの情報端末の送受信手段は、接続をWebサービスYのサーバ160との通信を行っていた状態から、発送処理サービスXのサーバ100との通信を行うことになる。
【0051】
発送処理サービスXのサーバの送受信手段101はハイパーリンク中にあるURL拡張子1234(Uxa)を受信する(ステップS1205)。次に、検索手段107は、受取URLテーブル105のURL拡張子の列1003を、URL拡張子1234(Uxa)を検索キーとして検索し、これに関連づけられて商品分類コードの列に記憶されているabcd(m1)を検索結果として得る(ステップS1206)。この検索結果をもとに、検索手段は商品テーブル群109の中から、商品分類コードabcd(m1)1399に対応する商品テーブル1300を検索する。図13に商品テーブルの一例を示す。商品テーブルは商品番号の列1301、単価情報の列1302、商品画像の列1303、および商品付加情報1304を有する。
【0052】
次に、HTML生成手段102は、検索された商品テーブル1300の情報を含む、発送処理サービスXの商品選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段101がこれを利用者Bの情報端末に送信する(ステップS1207)。利用者Bの情報端末の送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182がこれを解析の上、GUI表示手段183に表示する。
【0053】
図14は、発送処理サービスXの商品選択画面が、ウェブブラウザウィンドウ1400に表示された画面の一例である。この画面がクリスマスカードの商品選択画面であることを表す表示1405が表示される。この情報は、図9に示した、要求URLテーブルに記憶された商品付加情報Im1913に対応する情報である。またこの選択画面には、各々の商品の商品番号、商品画像、価格情報、および商品付加情報などが表示される。図14の一例では、商品番号001の商品1411に関連づけて画像1412および価格情報1413が表示されている。これは、発送処理サービスXの記憶手段にある商品テーブル1300における商品番号1311、単価1312、および画像1313に各々対応する情報である。また図14に示した商品選択画面の一例では、利用者BがWebサービスWで認証を受けるためのボタン1441を有する。
【0054】
なお、図14に示すようにボタンを表示する代わりに、利用者が利用しているWebサービスの識別情報(たとえば、そのWebサービスのトップページのURL)などを入力するテキストボックスが表示されていてもよい。また、あらかじめ定められた複数のWebサービスを選択するラジオボタンが表示されていてもよい。ボタン、テキストボックス、ラジオボタンのいずれを表示するかは、例えば、利用者の情報端末から送られるクッキー情報や、どのウェブサービスのサーバから発送処理サービスXへリダイレクトされたかなどの閲覧の履歴に基づいて選択することが可能である。
【0055】
次に利用者Bは、図14に示すような発送処理サービスXの商品選択画面を、GUI表示手段183に表示した状態で、入力手段184を利用してカーソル1499を移動させ、商品選択操作をおこなう(ステップS1208)。本実施形態ではたとえば商品番号001の画像1412を選択するとする。複数の商品を選択してもよい。次に、利用者Bは再び入力手段184を利用してカーソル1499を移動させ、利用者BをWebサービスWで認証するためのたとえばボタン1441を選択する(ステップS1209)。
【0056】
なお、WebサービスWは、電子メール、SNS、ブログ、写真交換サービス、決済サービスなど何でもよい。また、本実施形態ではHTMLをプロトコルとして使うサービスを一例として使っているが、HTMLを使う所謂Webサイトでなく、POP、IMAP、SMTPなどのプロトコルによる電子メールサービスでもよく、また独自プロトコルを使ったサービスでもよい。
【0057】
ステップS1209で利用者BがWebサービスWで認証するためのボタン1441を選択すると、利用者Bの情報端末180の接続は、発送処理サービスXのサーバ100から、WebサービスのサーバWにリダイレクトされる。次に、WebサービスWのサーバのHTML生成手段162は、利用者BがWebサービスWにログインするための認証画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段161がこれを利用者Bの情報端末に送る(ステップS1501)。利用者Bの情報端末では、送受信手段181がこれを受信し、HTML解析手段182が解析した後、GUI表示手段183に表示する。多くの場合、認証画面は、利用者BのWebサービスWにおける認識票およびパスワードなどの認証情報を入力するためのものである。認証画面で入力する情報は何でもよいが、本実施形態の一例では、利用者BをWebサービスWで一意に特定するための認識票としてjohn@exampleW.com(IDwb)が使われている。この認証画面で入力する情報は、IDxbと、これに関連づけてあらかじめWebサービスWのサーバの記憶手段にある認識票テーブル165に記憶された、利用者Bのパスワードであるとする。
【0058】
次に、利用者Bがその情報端末の入力手段184から、認証に必要な認識票IDwbとパスワードを入力すると、これらは送受信手段181からWebサービスWのサーバ160に送られる。WebサービスWのサーバの送受信手段161がこれらを受信すると、認証手段163が認識票テーブル165を検索し、利用者Bの認識票IDwbと、あらかじめこれに関連づけられて記憶されたパスワードとの一致を検出する。この一致によって、利用者Bの情報端末180が利用者Bによって利用されていることが認証される(ステップS1502)。
【0059】
次に、WebサービスWのサーバの送受信手段は、認証された利用者Bの認識票IDwbを発送処理サービスXのサーバ100に送る(ステップS1503)。また、認識票IDwbに関連づけて、利用者Bのたとえば名前などの個人付加情報IwbをIDwbとともに送ってもよい。さらにステップS1502で認証がされれば、認識票IDwbを送らずに、個人付加情報Iwbのみを送ってもよい。WebサービスWと発送処理サービスXが異なる事業者によって運営されているような場合には、個人付加情報IwbのみでIDwbを送らないことで、発送処理サービスXの運営者がWebサービスWの運営者の有する利用者情報を得ずにすむという効果がある。このステップS1503でWebサービスWのサーバ160が、発送処理サービスXのサーバ100に送るのは、利用者Bの認識票IDwbでなくとも、WebサービスWのサーバで利用者Bを一意に特定できる情報であれば何でもよい。
【0060】
たとえば、WebサービスWのサーバの記憶手段に認識票変換テーブル166でIDwbと関連づけられた別認識票IDwb'を記憶しておき、WebサービスW160のサーバがステップS1503でIDwbのかわりにIDwb'発送処理サービスXのサーバ100に送ってもよい。このようにIDwb'を使うことで、利用者BのWebサービスWにおけるパスワード情報だけでなく、WebサービスWにおける利用者Bの認識票IDwbも発送処理サービスXに知られないようにすることができる。このことで、WebサービスWと発送処理サービスXの独立性を維持するという事業的要求を満たすことができる。ステップS1501からS1503までの処理には、たとえば、OpenIDなどの統一規格を用いてもよい。あるいは、WebサービスWとWebサービスXとの間で定められたプロトコルを用いてもよい。
【0061】
なお、本実施形態ではWebサービスWのサーバ160が利用者Bを認証した後、WebサービスWのサーバが利用者Bの認識票IDwbまたは利用者Bの付加情報Iwbを発送処理サービスXのサーバ150に送る。しかし本発明の別の実施形態では、利用者Bの認識票IDwbおよび付加情報IwbはWebサービスWのサーバ160から発送処理サービスXのサーバ100に送らなくてもよい。たとえば利用者Bの情報端末がIDwbまたはIwbを発送処理サービスXのサーバ100に送り、またWebサービスWのサーバが認証済みであることの通知だけを発送処理サービスXのサーバ100に送ってもよい。
【0062】
次に、発送処理サービスXのサーバの送受信手段101が、WebサービスWのサーバ160から送られた認識票IDwbを受信し、これを記憶手段にある発送者テーブルに新たな行を追加の上、URL拡張子1234(Uxa)と関連づけて記憶する(ステップS1504)。図16には発送者テーブルの一例を示す。発送者テーブルはURL拡張子の列1601、発送者認識票の列1602、および名前情報の列1603を有する。図16ではWebサービスWのサーバより受信したIDwb1612と、URL拡張子1234(Uxa)1611とが関連づけられて保存されている。ここでIDwb1612は発送者である利用者Bの認識票である。また、1234(Uxa)1611は、受領者である利用者Aの認識票IDwaとステップS805で関連付けて受取URLテーブルに記憶されている。ステップS1503で、認識票IDwbに関連づけて利用者Bの付加情報Iwbが、WebサービスWのサーバより送られた場合には、このIwbを、発送者テーブル110の付加情報の列1603記憶する。図16に示す一例では、個人付加情報としてJohn Brown(Iwb)1613が、IDwbと関連づけて記憶されている。
【0063】
次に、検索手段107が1234(Uxa)を検索キーとして、受取URLテーブル105および発送者テーブル110を検索する。この検索結果として受取URLテーブル105から送付先認識票IDwa、また発送者テーブル110から発送者認識票IDwbを得る(ステップS1505)。IDwaは受領者である利用者Aの、またIDwbは発送者である利用者Bの認識票である。ステップS1502において認識票IDwbが、利用者BであることをWebサービスWのサーバが既に認証している。
【0064】
次に、発送処理サービスXのサーバの送受信手段101が、受取画面用URLおよび認識票IDwbまたは付加情報Iwbを含む、利用者Bからのクリスマスカード受取の通知を、WebサービスWのサーバ160を経由して、認識票IDwaを有する利用者Aの情報端末170に送る(ステップS1506)。たとえば、電子メールによって、通知が利用者Aの情報端末170に送られる。この通知には、認識票IDwbまたは付加情報Iwbを有する利用者Bが、利用者Aに対してクリスマスカードを送る意思を有している事実が記載されている。次に、利用者Aがその情報端末の表示手段173に表示された受取画面用URLを選択すると、利用者Aの情報端末の送受信手段171が、受取画面のHTMLコードの要求を発送処理サービスXのサーバ100に送る(ステップS1507)。
【0065】
次に、発送処理サービスXのサーバのHTML生成手段102は、受取処理用画面を生成するための、IDwa1012およびIDwb1612を含むHTMLコードを生成する。送受信手段101はこのHTMLコードを利用者Aの情報端末170に送る(ステップS1508)。利用者Aの情報端末の送受信手段171がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段が解析の上、GUI表示手段173に受取処理画面を表示する。
【0066】
図17に受取処理画面の一例を示す。GUI表示手段173には、ウェブブラウザウィンドウ1700が表示される。またWebサービスWで認識票IDwb1712を有する利用者Bが、IDxa1711を有する利用者Aに対して商品または物品を送ろうとしている旨のメッセージ1710が表示される。ここで表示されるIDwb1712は発送者テーブル110でIDwbに関連づけて記憶された利用者Bの付加情報John Brown(Iwb)でもよい。また同様にIDwa1711は受取URLテーブル105でIDwaに関連付けて記憶された利用者Aの付加情報Betty Thomasでもよい。さらに、ウェブブラウザウィンドウ1700には、受領者名前入力欄1721および受領者住所入力欄1722が表示される。さらに受取受諾ボタン1731および、受取拒否ボタン1732が表示される。
【0067】
この状態で、利用者Aが利用者Bからの郵便物または物品を受け取る場合は、入力手段174を利用して受領者名前入力欄1721に利用者Aの名前を、また受領者住所入力欄1722に利用者Aの住所を各々入力した後、カーソル1799を移動させて受取受諾ボタン1731を選択する(ステップS1509)。図17に示す一例では、受領者名前入力欄には利用者Aの名前Betty Thomasが、さらに受領者住所入力欄には利用者Aの住所1234 Mission St.Lake Cityが各々入力されている。利用者Aが受取受諾のボタンを選択すると、送受信手段171は、受取の可否、および入力された受領者の名前および住所を発送処理サービスXのサーバに送る(ステップS1510)。
【0068】
本実施形態では、受領者の名前および住所の入力と、受取諾否の確認とが、図17に示すように、ひとつの画面で行われていたが、受領者の名前および住所の入力と、受取諾否の確認とは異なる画面に表示されてもよい。したがって、受領者の名前および住所の入力と、受取諾否の確認とは、異なるステップにおいて実行されてもよい。
【0069】
発送処理サービスXのサーバの送受信手段101が受取の受諾情報、および入力された受領者の名前および住所を受信すると、印刷情報生成手段111が受領者の名前および住所を含む印刷情報を生成した上、送受信手段101がこれを送付先印刷装置120に送信する。送付先印刷装置では送受信手段121がこれらの情報を受信し、印刷手段が送付先を印刷する(ステップS1511)。なお、ここで発送処理サービスXのサーバ100が利用者Aの情報端末170から受信した、利用者Aの名前と住所は、記憶手段の受領者テーブル112に、利用者AのWebサービスWにおける認識票IDwaと関連づけて記憶してもよい。もし、ここで名前と住所を記憶しておけば、後のステップS1810の説明にあるように、利用者Aが同じ情報を利用者Aの情報端末に入力する操作を省略することができる。
【0070】
利用者Aが利用者Bからの商品または物品を受け取らない場合には、入力手段174を利用してカーソル1799を移動させ、受取拒否ボタン1732を選択する(ステップS1509)。この選択情報は、送受信手段171を通じて発送処理サービスXのサーバ100に送信される。発送処理サービスXの送受信手段101がこれを受信すると、記憶手段にある発送者テーブル110から、利用者Bの行とその行に記憶された情報1234(Uxa)1611、IDwb1612、およびIwb1613を消去する(ステップS1512)。発送者テーブルにおいて利用者Aの認識票IDwa1012およびURL拡張子1013を有する行は、今後利用者Aが利用者B以外の利用者からの商品または物品を受け取る際に使うので、消去する必要はない。
【0071】
これまでの説明では、利用者Bが利用者Aに商品または物品を送るための処理を説明した。その際、利用者BがステップS1501において、利用者BのWebサービスWにおける認識票IDwbを発送処理サービスXに送信せずに、利用者Bの情報端末180の接続をWebサービスWのサーバ160にリダイレクトした上で、WebサービスWのサーバが利用者Bを認証した。これは、利用者Aおよび利用者BがともにWebサービスWを利用している場合にのみ実現可能である。以下では、利用者Cが情報端末130から利用者Aに商品または物品を送る処理について説明する。この際、利用者CはWebサービスWの利用者ではなく、したがってWebサービスWで認証を受けることはできない。以下の説明では、発送処理サービスXのサーバが認証サービスZにおける利用者Cの認識票IDzcを受信した上で、発送処理サービスXのサーバ100が認証サービスZXのサーバ150に認証を依頼する。
【0072】
いま、利用者Cが利用者Aに発送処理サービスXを利用して、クリスマスカードを送ろうとしている。利用者Aは、ステップS801からステップS1202までの処理を既に実行済であるとする。さらに、利用者Cはその情報端末130から、WebサービスYの利用者AのブログページでURL拡張子1234(Uxa)を含む受取URLを選択し、さらに商品分類コードm1の商品テーブルの内容を含む商品選択画面を発送処理サービスXのサーバ100より得、そのGUI表示手段133に表示させる。これは既に説明したステップS1203からステップS1206までの処理であり、利用者Bを利用者Cに置き換えたものである。このため、詳細な説明を省略する。以下では、図18に示すフロー図を用いて、利用者Cが利用者Aに送るクリスマスカードを選択する処理以降について説明する。
【0073】
前記ステップS1206に相当する処理の後、発送処理サービスXのサーバのHTML生成手段102は、検索された商品テーブル1300の情報を含む、発送処理サービスXの商品選択画面のHTMLコードを生成し、送受信手段101がこれを利用者Cの情報端末に送信する(ステップS1801)。利用者Cの情報端末の送受信手段131がこれを受信すると、HTML解析手段132がこれを解析の上、GUI表示手段133に表示する。
【0074】
図19は、発送処理サービスXの商品選択画面がウェブブラウザウィンドウ1900に表示された画面の一例である。商品選択画面は各々の商品の商品番号、商品画像、価格情報、および付加情報が表示される。図19の一例では、商品番号004の商品1911に関連づけて画像1912および価格情報1913が表示されている。これは、発送処理サービスXの記憶手段にある商品テーブル1300における商品番号1341,単価1342、および画像1343に各々対応する情報である。また図19に示した商品選択画面の一例では、利用者Cが利用する認証サービスZの認識票入力欄1941、利用者Cの名前を入力する欄1942、認証情報を入力する欄1943、および実行ボタン1949を有する。
【0075】
次に利用者Cは、図19に示すような発送処理サービスXの商品選択画面を、GUI表示手段133に表示した状態で、入力手段134を利用してカーソル1999を移動させ、商品選択操作をおこなう。本実施形態ではたとえば商品番号004の画像1912を選択するとする。複数の商品を選択してもよい。次に、利用者Cは再び入力手段134を利用してカーソル1999を移動させ、利用者Cの認証サービスZにおける認識票、名前、および認証情報を入力する(ステップS1802)。図19の一例では、利用者Cの認証サービスZにおける認識票81253(IDzc)と利用者Cの名前Fred Mancini(Izc)、および認証情報mountain7(Pzc)が入力されている。次に、利用者CをWebサービスZで認証するためのボタン1943を選択する。
【0076】
なお、認証サービスサービスZは、電子メール、SNS、ブログ、写真交換サービス、決済サービスなど何でもよい。また、本実施形態ではHTMLをプロトコルとして使うサービスを一例として使っているが、HTMLを使う所謂Webサイトでなく、POP、IMAP、SMTPなどのプロトコルによる電子メールサービスでもよく、また独自プロトコルを使ったクレジットカードのような認証サービスでもよい。
【0077】
次に、利用者Cの情報端末の送受信手段が、ステップS1802で入力された情報を、発送処理サービスXのサーバ100に送る。再び図16を参照して、発送処理サービスXのサーバの送受信手段101がこれを受信すると、発送者テーブル110に新たな行を追加し、そこにURL拡張子1234(Uxa)1621に関連づけて利用者Cの認証サービスZにおける認識票IDzc1622および名前Izc1623を記憶する。さらに送受信手段は認識票IDzc、名前Izc、および認証情報Pzcを認証サービスZのサーバ150に送る(ステップS1804)。
【0078】
認証サービスZのサーバ150では、利用者Cの認証サービスZにおける認識票IDzc、利用者CがステップS1802で入力した名前Izcおよび認証情報Pzcを送受信手段151が受信する。次に、認証手段152が記憶手段153にあらかじめ記憶した利用者テーブルのレコードと受信したIDzc、Izc、およびPzcを照合する。(ステップS1805)一致が検出されない場合には、送受信手段151が否認の通知を、発送処理サービスXのサーバ100に返す(ステップS1806)。発送処理サービスXのサーバの送受信手段101がこの否認通知を受信すると、記憶手段の発送者テーブルにある、ステップS1804で作成された行およびその行にあるIDzc1621、Izc1622およびIzc1623を削除(テップS1807)した上、処理を終了する。
【0079】
ステップS1805で一致が検出されると、送受信手段151が認証の通知を、発送処理サービスXのサーバ100に送る(ステップS1808)。発送処理サービスXのサーバの送受信手段101がこの認証情報を受信すると、HTML生成手段102は、受取処理用画面を生成するための、IDwa1012、Izc1623を含むHTMLコードを生成する。送受信手段101はこのHTMLコードを利用者Aの情報端末170に送る(ステップS1809)。利用者Aの情報端末の送受信手段171がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段が解析の上、GUI表示手段173に受取処理画面を表示する。
【0080】
図20に受取処理画面の一例を示す。GUI表示手段173には、ウェブブラウザウィンドウ2000が表示される。また認証サービスで認識票IDzcおよび付加情報Izc2012を有する利用者Cが、IDxa2011を有する利用者Aに対してクリスマスカードを送ろうとしている旨のメッセージ2010が表示される。ここで表示されるIzcは発送者テーブル110でIDzcに関連づけて記憶された利用者Cの付加情報であり、前記ステップS1805で、認証サービスZのサーバ150によって認証された情報である。IDwa2011は受取URLテーブル105でIDwaに関連付けて記憶された利用者Aの付加情報Iwa1014でもよい。また、ウェブブラウザウィンドウ2000には、受領者名前入力欄1721および受領者住所入力欄1722が表示される。さらに受取受諾ボタン1731および、受取拒否ボタン1732が表示される。
【0081】
受取処理画面には、受領者名前入力欄2021および受領者住所入力欄2022が表示される。ここで前記ステップS1509の説明で述べたように、利用者Aの名前と住所を発送者情報テーブル112に、IDwaと関連づけて記憶してあれば、図20にあるように、利用者Aの名前と住所があらかじめ入力された状態で表示される。この実施形態における一例では、利用者Aはその情報端末の入力手段174を操作し、表示手段173に表示されたカーソル2099を移動させた上、受諾ボタン2031を選択する(ステップS1810)。発送処理サービスXのサーバの送受信手段101が利用者Aの情報端末170から受取の受諾情報を受信すると、印刷情報生成手段111が受領者の名前および住所を含む印刷情報を生成した上、送受信手段101がこれを送付先印刷装置120に送信する。送付先印刷装置では送受信手段121がこれらの情報を受信し、印刷手段が送付先を印刷する(ステップS1811)。利用者Aが利用者Bからの郵便物または物品を受け取らない場合には、入力手段174を利用してカーソル2099を移動させ、受取拒否ボタン2032を選択する(ステップS1810)。この選択情報は、送受信手段171を通じて発送処理サービスXのサーバ100に送信される。発送処理サービスXの送受信手段101がこれを受信すると、記憶手段にある発送者テーブル110から、利用者Cの行とその行に記憶された1234(Uxa)1621、IDzc1622、およびIzc1623を消去する(ステップS1512)。
【0082】
次に、本実施形態を使って本発明の効果について説明する。従来の技術によれば、利用者Aがそのブログページなどで、クリスマスカード受領の意思を表明し、利用者Aのブログの読者からクリスマスカードを受け取る場合には、利用者Aはクリスマスカードの配達先となる利用者Aの名前と住所をブログページなどでインターネット上に公開する必要があった。本実施形態では、利用者Aが受取URLをブログサービスなどであるWebサービスYに掲載し、WebサービスYで利用者Aのブログページなどを見る利用者Bおよび利用者Cがこの受取URLを選択すると、発送処理サービスXのサーバが発送者である利用者Bや利用者Cを他のサービスより取得した上これを呈示し、発送処理サービスXおサーバが利用者Aから受取の諾否を得た後、利用者Aに利用者Bや利用者Cの選択したクリスマスカードを送付した。ここで、本発明の本実施形態では従来の方法にはない、以下5つの効果を得ることができる。
【0083】
第1の効果は、発送者である利用者Bおよび利用者Cに、送付先となる利用者Aの名前や住所が入手されることなく、クリスマスカードを利用者Aに送ることができる点である。利用者Bや利用者Cは、各々の情報端末から利用者Aの受取URLを選択し(ステップS1204)、WebサービスWや認証サービスZから認証を受けた(ステップS1502、ステップS1805)上で、利用者Aに送るクリスマスカードを選択した(ステップS1208,ステップS1802)だけであり、利用者Aの名前や住所は入手していない。
【0084】
第2の効果は、クリスマスカードを受け取る利用者Aが、その名前や住所をインターネット上に公開することなく、利用者Aの名前や住所を知らないブログ読者の利用者Bや利用者Cからクリスマスカードを受け取ることができている点である。利用者Aは、ブログサービスなどであるWebサービスYで名前や住所を公開するのではなく、受取確認とともに発送処理サービスXのサーバに名前や住所を送っている(ステップS1510)だけである。
【0085】
第3の効果は、利用者Aが利用者Bや利用者Cからクリスマスカードを受け取る際、個々の発送者からのクリスマスカードを受け取るか、それとも拒否するかを選択できる。利用者Aは、利用者Bからのクリスマスカードを受け取るかどうかをステップS1509で確認し、また利用者Bからのクリスマスカードを受け取るかどうかをステップS1810で確認する。ここで利用者Aが受取拒否を選択すれば、クリスマスカードは利用者Aに送られない。
【0086】
第4の効果は、発送者である利用者Bや利用者Cを認証できる点である。本発明によれば上記第3の効果に示したとおり、利用者Aは受取の諾否を、発送者ごとに選択できる。さらに本発明では、ステップS1508で発送処理サービスXから利用者Aに呈示される発送者の認識票IDwbは、WebサービスWのサーバで、利用者Wの有する認識票であることが認証されている。同様に、ステップS1809で発送処理サービスXより利用者Aに呈示される発送者の認識票IDzcおよび付加情報Izcは、認証サービスZによって認証されている。このため、利用者AはステップS1509やステップS1810における受取確認で、発送者が他者になりすましていないこと知った上で、受取の諾否を決定できる。
【0087】
第5の効果は、利用者Aが受取URLをブログサービスであるWebサービスYに掲載する際、この受取URLで受領する商品を指定することができる点である。ステップS801において、利用者Aはその情報端末から要求URLであるURLxm1を選択した。図9に示すように、このURLxm1は要求URLテーブル104において商品分類コードm1に関連づけられている。したがって、このステップS801の操作によって、利用者Aは、発送処理サービスXのサーバに対して商品分類コードm1で指定される商品テーブル1300にある商品群を受け取るという意思表示したことになる。図9を参照すると、たとえばもし利用者Aがクリスマスカードではなく玩具を受け取りたければ、ステップS801で異なる受取URL921(URLxm2)を選択すればよい。さらに、この第5の効果によって、万一利用者Bや利用者Cに悪意があったとしても、利用者Aに対して危険物や利用者Aに適していない商品または物品を送るようなことは不可能になっている。
【0088】
なお、本実施形態では利用者Aがクリスマスカードを受け取る例で説明したが、ここで説明した5つの効果は、クリスマスカードのような郵便物に限らず、物品受領全般について有効である。
【符号の説明】
【0089】
100 発送処理サービスXのサーバ
120 送付先印刷装置
130 利用者Cの情報端末
140 WebサービスYのサーバ
150 認証サービスZのサーバ
160 WebサービスWのサーバ
170 利用者Aの情報端末
180 利用者Bの情報端末
190 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の利用者の第1の情報端末と、第2の利用者の第2の情報端末と、第1のサーバと、第2のサーバと、第3のサーバとを有するシステムの動作方法であって、
前記第1のサーバは、
他の利用者から第1の利用者への商品または物品の送信を命令するための受取認識票を生成する受取認識票生成部と、
商品または物品を一意に特定する商品認識票および前記商品または前記物品の商品付加情報が関連付けられており、前記受取認識票を生成するための要求認識票を記憶可能な記憶部と、を有しており、
前記第1の情報端末が、前記要求認識票を前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが、前記要求認識票を受信し、
前記第1のサーバが、前記第1の利用者の第1の個人認識票を要求するための第1の画面情報を前記第1の情報端末に送信し、前記第1の情報端末が、前記第1の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を生成し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票に、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて記憶し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第3のサービスの第3のサーバに送信し、
前記第3のサーバが、前記受取認識票を前記第1の利用者の第2の画面情報の一部として記憶し、
前記第3のサーバが、前記第2の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記受取認識票を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、受信した前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、
前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、前記第2の情報端末が、前記第2のサーバに前記第2の利用者の第2の個人認識票および前記第2の利用者の第1の認証情報を送信し、
前記第2のサーバが、前記第2の情報端末を認証後、前記第2の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報、前記第1の個人認識票、および前記第2の個人認識票を含む第4の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第4の画面情報を受信し、前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第1の利用者が前記第2の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記住所情報を送付先印刷装置に送信することを含む請求項1記載の、システムの動作方法。
【請求項2】
前記第3のサーバが、前記第2の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記第1のサーバに前記受取認識票を送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、
前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記第2のサーバに前記第2の個人認識票および前記第2の利用者の第1の認証情報を送信し、
前記第2のサーバが、前記第2の情報端末を認証後、前記第2のサーバで前記第2の個人認識票に関連づけて記憶されている前記第2の利用者の第1の個人付加情報を前記
第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報、前記第1の個人認識票、および前記第2の個人認識情報を含む第4の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第4の画面情報を受信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第2の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記住所情報を送付先印刷装置に送信することを特徴とする請求項1記載の、システムの動作方法。
【請求項3】
前記システムは、第3の個人認識票を有する第3の利用者の第3の情報端末をさらに有しており、
前記第3のサーバが、前記第3の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第3の情報端末に送信し、
前記第3の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記第1のサーバに前記受取認識票を送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、
前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第3の情報端末に送信し、
前記第3の情報端末が、前記第2のサーバに前記第3の個人認識票および前記第3の利用者の第2の認証情報を送信し、
前記第2のサーバが、前記第3の情報端末を認証後、前記第2のサーバで前記第3の個人認識票に関連づけて記憶されている前記第3の利用者の第2の個人付加情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報、前記第1の個人認識票、および前記第2の個人付加情報を含む第5の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第5の画面情報を受信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第3の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記住所情報を前記送付先印刷装置に送信することを特徴とする請求項1または請求項2記載の、システムの動作方法。
【請求項4】
第1の利用者の第1の情報端末と、
第2の利用者の第2の情報端末と、
商品または物品の商品認識票および商品付加情報が関連付けられており、他の利用者から第1の利用者への商品または物品の送信を命令するための受取認識票を生成するための要求認識票を記憶し前記第1のサービスを提供する第1のサーバと、
前記第1の利用者の受取認識票を記憶して前記第2の情報端末に送信する第2のサービスの第2のサーバと、
認証サービスを提供する第3のサーバと、
を有するシステムの動作方法であって、
前記第1の情報端末が、前記要求認識票を第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記要求認識票を受信し、
前記第1のサーバが、前記第1の個人認識票を要求するための第1の画面情報を前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を生成し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて記憶し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第1のサーバが前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第2サービスの第2のサーバに送信し、
前記第2のサーバが、前記受取認識票を前記第1の利用者の第2の画面情報の一部として記憶し、
前記第2のサーバが、前記第2の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記第1のサーバに前記受取認識票を送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、
前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記第2の個人認識票、前記第2の利用者が前記第2の情報端末に入力した前記第2の利用者の名前情報、および前記第2の利用者の認証情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記第2の個人認識票、前記名前情報、および前記認証情報を前記第3のサーバに送信し、
前記第3のサーバが、認証済情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報および前記名前情報を含む第4の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第4の画面情報を受信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第2の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記住所情報を送付先印刷装置に送信することを含む、システムの動作方法。
【請求項5】
第1の利用者の第1の情報端末と、
第2の利用者の第2の情報端末と、
商品または物品の商品認識票および商品付加情報が関連付けられており、他の利用者から第1の利用者への前記商品または前記物品の送付を命令するための受取認識票を生成するための要求認識票を記憶し第1のサービスを提供する第1のサーバと、
前記第1の利用者の受取認識票を記憶して前記第2の情報端末に送信する第2のサービスの第2のサーバと、
認証サービスを提供する第3のサーバと、
を有するシステムの動作方法であって、
前記第1の情報端末が、前記要求認識票を第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記要求認識票を受信し、
前記第1のサーバが、前記第1の利用者の第1の個人認識票を要求するための第1の画面情報を前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の個人認識票を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を生成し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票、前記第1の個人認識票、前記商品認識票、および前記商品付加情報を関連づけて記憶し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票を前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第1のサーバが前記受取認識票を前記第1の利用者が利用する第2サービスの第2のサーバに送信し、
前記第2のサーバが、前記受取認識票を前記第1の利用者の第2の画面情報の一部として記憶し、
前記第2のサーバが、前記第2の情報端末からの前記第2の画面情報の要求に応じて前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記受取認識票を含む前記第2の画面情報を受信すると、前記第1のサーバに前記受取認識票を送信し、
前記第1のサーバが、前記受取認識票に関連づけて記憶されている前記商品認識票を検索し、
前記第1のサーバが、前記商品認識票に関連づけられて記憶されている前記商品付加情報を含む第3の画面情報を生成し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報を含む前記第3の画面情報を前記第2の情報端末に送信し、
前記第2の情報端末が、前記第2の利用者の第2の個人認識票、前記第2の利用者が前記第2の情報端末に入力した前記第2の利用者の名前情報、および前記第2の利用者の認証情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記第2の個人認識票、前記名前情報、および前記認証情報を前記第3のサーバに送信し、
前記第3のサーバが、認証済情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記商品付加情報および前記名前情報を含む第4の画面情報を生成し前記第1の情報端末に送信し、
前記第1の情報端末が、前記第4の画面情報を受信し、
前記第1の情報端末が、前記第1の利用者の住所情報および前記第2の利用者からの前記第1の利用者への前記商品付加情報を有する商品または物品の送付を受け付ける受諾情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが、前記住所情報を送付先印刷装置に送信することを含む、システムの動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2011−76585(P2011−76585A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51136(P2010−51136)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【分割の表示】特願2009−550127(P2009−550127)の分割
【原出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(506183731)リプレックス株式会社 (20)