説明

おむつカバーおよび使い捨ておむつ

【課題】着用者の腰回りのフィット性を高めやすくできるおむつカバーを提供する。
【解決手段】前後方向yに前方部Fと後方部Bとこれらの間に位置する中間部Mと、後方部Bから幅方向xに延在する右ウェスト部2と左ウェスト部3とを有するおむつカバー1であって、右ウェスト部2と左ウェスト部3に各々第1留め具4が設けられ、右ウェスト部2と左ウェスト部3の一方の端部が、他方の端部よりも前後方向yの前方に位置することにより、右ウェスト部2と左ウェスト部3が前後方向yにずれて固定可能であるおむつカバー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おむつカバーおよび使い捨ておむつに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、おむつカバーとして、前後方向の後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを有するものが知られている。このようなおむつカバーは、右ウェスト部と左ウェスト部とを着用者の腰回りに固定して、着用する。例えば、特許文献1には、右ウェスト部と左ウェスト部のいずれか一方に留め具が設けられ、右ウェスト部と左ウェスト部が伸縮可能なおむつカバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−42863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されたおむつカバーは、右ウェスト部を左ウェスト部に重ねたり、左ウェスト部を右ウェスト部に重ねて左右ウェスト部を着用者の腰回りに固定するため、右ウェスト部と左ウェスト部のどちらか一方は、他方のウェスト部の内側に隠れることとなる。従って、おむつカバーを着用する際、着用者は内側に位置するウェスト部を引っ張りにくく、ウェスト部を着用者の腰回りにフィット性良く固定させにくい。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用者の腰回りのフィット性を高めやすくできるおむつカバーおよび使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決することができた本発明のおむつカバーとは、前後方向に前方部と後方部とこれらの間に位置する中間部と、後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを有し、右ウェスト部と左ウェスト部に各々第1留め具が設けられ、右ウェスト部と左ウェスト部の一方の端部が、他方の端部よりも前後方向の前方に位置することにより、右ウェスト部と左ウェスト部が前後方向にずれて固定可能であるところに特徴を有する。本発明のおむつカバーは、右ウェスト部と左ウェスト部の一方の端部が他方の端部よりも前後方向の前方に位置することにより、右ウェスト部の端部と左ウェスト部の端部を掴みながら、左右ウェスト部を着用者の左右方向に引っ張ることが容易になる。従って、着用者は、おむつカバーを着用時、腰回りのフィット性を高めやすくなる。
【0007】
右ウェスト部の幅と左ウェスト部の幅は、端部に向かって狭くなっていることが好ましい。このように右ウェスト部と左ウェスト部が形成されていれば、右ウェスト部の第1留め具を左ウェスト部に接合しやすくなり、左ウェスト部の第1留め具を右ウェスト部に接合しやすくなる。また、右ウェスト部と左ウェスト部により着用者の臀部が広く覆われ、おむつカバーの着用感が向上しやすくなる。
【0008】
右ウェスト部と左ウェスト部は伸縮可能であることが好ましい。右ウェスト部と左ウェスト部が伸縮可能であれば、左右ウェスト部を伸張しながら左右ウェスト部を着用者の腰回りに固定することで、おむつカバーの着用者の腰回りのフィット性を高めやすくなる。
【0009】
第1留め具は、右ウェスト部の内面と左ウェスト部の内面とに設けられていることが好ましい。このように第1留め具が設けられることにより、左右ウェスト部や第1留め具の取り扱い性が高められる。第1留め具は、右ウェスト部と左ウェスト部に各々複数設けられていてもよい。このように第1留め具が設けられることにより、第1留め具の全ての接合が一度には外れにくくなり、左右ウェスト部が着用者の腰回りに安定して固定されやすくなる。
【0010】
前方部には、幅方向に延在する右フラップ部と左フラップ部とが設けられ、右フラップ部の内面と左フラップ部の内面に各々第2留め具が設けられていることが好ましい。このような構成により、着用者の脚回りの密着性が高められて、おむつカバーのフィット性が向上する。
【0011】
第2留め具は所定の幅を有する略直線形状であり、第2留め具は、略直線形状が、おむつカバーの前後方向の前方かつ幅方向の内方に向かうように設けられていることが好ましい。このように第2留め具が設けられることにより、着用者は、左右フラップ部を着用者の左右方向に拡張させながら、左右フラップ部を着用者の上方向に引っ張り上げやすくなり、おむつカバーの着用者の脚回りのフィット性を高めやすくなる。
【0012】
右フラップ部と左フラップ部と中間部は伸縮可能であることが好ましい。おむつカバーのこれらの部分が伸縮可能であれば、左右フラップ部を着用者の左右方向に拡張させながら着用者の上方向に引っ張って、左右フラップ部を着用者の腹部に固定することで、着用者の脚回りのフィット性を高めやすくなる。
【0013】
第2留め具は、右フラップ部と左フラップ部に各々複数設けられていてもよい。このように第2留め具が設けられることにより、第2留め具の全ての接合が一度には外れにくくなり、左右フラップ部が着用者の腹部に安定して固定されやすくなる。
【0014】
本発明はまた、本発明のおむつカバーの中間部に吸収性コアが設けられた使い捨ておむつを提供する。本発明の使い捨ておむつもまた、着用者の腰回りのフィット性を高めやすくできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のおむつカバーおよび使い捨ておむつは、右ウェスト部と左ウェスト部の両方を引っ張りながら、右ウェスト部と左ウェスト部を着用者の腰回りに固定することができるため、着用者の腰回りのフィット性を高めやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のおむつカバーの一実施態様を表す。
【図2】第1留め具の設置例を表す。
【図3】本発明のおむつカバーの着用方法の例を表す。
【図4】本発明の使い捨ておむつの一実施態様を表す。
【図5】図4の使い捨ておむつのA−A断面図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のおむつカバーについて、図面を参照して説明する。なお、本発明のおむつカバーは、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1は、本発明のおむつカバーの一例を表す。図では、矢印xを幅方向、矢印yを前後方向と定義付ける。
【0018】
おむつカバー1は、前後方向yと幅方向xとを有する。前後方向yとは、おむつカバーを着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。図1において、下側が前方に相当し、上側が後方に相当する。幅方向xとは、おむつカバー1と同一面上にあり、前後方向yと直交する方向を意味する。幅方向xは、おむつカバーを着用者が着用した際、着用者の左右方向に相当する。おむつカバー1は、また、おむつカバーを着用した際の着用者側に位置する内面と、おむつカバーを着用した際の着用者とは反対側に位置する外面とを有する。
【0019】
おむつカバー1は、前後方向yに前方部Fと後方部Bとこれらの間に位置する中間部Mとを有する。前方部Fとは、おむつカバー1の前後方向yの一方端に形成され、おむつカバー着用時に着用者の腹側に当てる部分を意味する。後方部Bとは、おむつカバー1の前後方向yの他方端に形成され、おむつカバー着用時に着用者の背側に当てる部分を意味する。中間部Mとは、前方部Fと後方部Bとの間に位置し、着用者の股間に当てる部分を意味する。なお、本発明において、前方部F、中間部M、後方部Bは、後記する右ウェスト部2、左ウェスト部3、右フラップ部5、左フラップ部6を含まない部分と規定する。
【0020】
前方部F、中間部M、および後方部Bは、例えば、それぞれおむつカバー1の前後方向yの長さの30%、30%、および40%の領域を占める。図1に示されるおむつカバー1では、前方部F、中間部M、および後方部Bは、このような割合で分割されている。
【0021】
おむつカバー1は、後方部Bから幅方向xに延在する右ウェスト部2と左ウェスト部3とを有する。右ウェスト部2と左ウェスト部3は、おむつカバー1の着用時にそれぞれ着用者の右側と左側の腰回りに当てる部分である。図1では、図面の右側が、おむつカバー1の着用時に着用者の左側に位置し、図面の左側が、おむつカバー1の着用時に着用者の右側に位置する。従って、図1では、おむつカバー1の内面が見えるように、おむつカバー1が示されている。おむつカバー1は一般に中間部Mが最も幅方向xに狭く形成され、左右ウェスト部2,3は、中間部Mの最も幅狭な部分の外縁より幅方向xの外方に位置する部分に相当する。右ウェスト部2と左ウェスト部3は、少なくとも後方部Bから幅方向xに延在していればよく、さらに中間部Mから幅方向xに延在していてもよい。
【0022】
右ウェスト部2と左ウェスト部3は、右ウェスト部2と左ウェスト部3の一方の端部が、他方の端部よりも前後方向yの前方に位置するように形成される。すなわち、右ウェスト部2の端部が左ウェスト部3の端部よりも前後方向yの前方に位置するか、左ウェスト部3の端部が右ウェスト部2の端部よりも前後方向yの前方に位置する。その結果、おむつカバー1は、右ウェスト部2と左ウェスト部3が前後方向yにずれて固定可能となる。そのため、おむつカバー1は、右ウェスト部2の端部と左ウェスト部3の端部を掴みながら、左右ウェスト部2,3を着用者の左右方向に引っ張ることが容易になり、おむつカバー1を着用する際、おむつカバー1の着用者の腰回りのフィット性を高めやすくなる。なお、図1では、右ウェスト部2の端部が左ウェスト部3の端部よりも前後方向yの前方に位置している。
【0023】
おむつカバー1は、着用時、右ウェスト部2と左ウェスト部3と後方部Bとで着用者の腰回りを覆い、右ウェスト部2と左ウェスト部3が着用者の腹側で前後方向yにずれて固定される。着用者が起立した状態においては、右ウェスト部2と左ウェスト部が上下方向にずれて固定される。
【0024】
右ウェスト部2の端部から左ウェスト部3の端部までの長さ(幅方向xに対する長さ)は、右ウェスト部2と左ウェスト部3と後方部Bを構成する材料によっても異なるが、中間部Mの最も幅狭な部分の幅方向xの長さの4.0倍以上が好ましく、4.5倍以上がより好ましく、7.0倍以下が好ましく、6.5倍以下がより好ましい。なお、ここで説明した好ましい長さの倍率は、おむつカバーを構成する材料に外部から負荷をかけない状態での長さの倍率である。おむつカバー1は、着用の際、右ウェスト部2と左ウェスト部3が前後方向yにずれて固定される部分の長さが、着用者の腰回りの周長の20%〜60%程度となるように着用することが好ましい。
【0025】
右ウェスト部2と左ウェスト部3には、各々第1留め具4が設けられる。以下、右ウェスト部に設けられる第1留め具を表す符号として「4R」を用い、左ウェスト部に設けられる第1留め具を表す符号として「4L」を用いる場合がある。おむつカバー1を着用する際は、右ウェスト部2を第1留め具4Rにより左ウェスト部3または後方部Bに接合し、左ウェスト部3を第1留め具4Lにより右ウェスト部2または後方部Bに接合する。その結果、左右ウェスト部2,3が着用者の腰回りに固定されることとなる。
【0026】
右ウェスト部2の第1留め具4Rは、左ウェスト部3の外面または後方部Bの外面に接合可能に設けられることが好ましく、左ウェスト部3の第1留め具4Lは、右ウェスト部2の外面または後方部Bの外面に接合可能に設けられることが好ましい。第1留め具は、例えば、左右ウェスト部2,3の内面に設けられたり、左右ウェスト部2,3の幅方向xの端部から延出するように設けられてもよい。左右ウェスト部2,3の取り扱い性を高める点からは、第1留め具は、図1に示すように、右ウェスト部2の内面と左ウェスト部3の内面とに設けられることが好ましい。
【0027】
第1留め具4が右ウェスト部2の内面と左ウェスト部3の内面とに設けられる場合、第1留め具4は、左右ウェスト部2,3の幅方向xの端部から100mm以内(より好ましくは80mm以内であり、さらに好ましくは50mm以内)の領域に設けられることが好ましい。このように第1留め具4が設けられれば、おむつカバー1の着用時、右ウェスト部2と左ウェスト部3を前後方向yにずらして固定しやすくなる。また、左右ウェスト部2,3の幅方向xの端部を掴みながら、第1留め具4を左右ウェスト部2,3または後方部Bに接合することができ、おむつカバー1の着用が容易になる。
【0028】
第1留め具4の接合を容易にするために、右ウェスト部2の幅と左ウェスト部3の幅は、端部に向かって狭くなっていることが好ましい。なお、右ウェスト部2の幅と左ウェスト部3の幅とは、前後方向yに対する長さを意味する。つまり換言すれば、右ウェスト部2と左ウェスト部3は、幅方向xの外方が内方よりも、前後方向yの長さが短いことが好ましい。このように左右ウェスト部2,3が形成されていれば、右ウェスト部2の第1留め具4Rを、左ウェスト部3の幅方向xの内方に位置する部分に接合しやすくなり、左ウェスト部3の第1留め具4Lを、右ウェスト部2の幅方向xの内方に位置する部分に接合しやすくなる。また、右ウェスト部2と左ウェスト部3により着用者の臀部が広く覆われ、おむつカバー1の着用感が向上しやすくなる。
【0029】
左右ウェスト部2,3は、例えば、幅方向xの端部に形成された外方部と、外方部と後方部Bとの間に形成された内方部とを有し、おむつカバー1の幅方向xの中心線に対し、内方部が左右対称に形成され、外方部が左右非対称に形成されてもよい。このように左右ウェスト部2,3が形成されていても、右ウェスト部2の第1留め具4Rを左ウェスト部3の内方部に接合しやすくなり、左ウェスト部3の第1留め具4Lを右ウェスト部2の内方部に接合しやすくなる。左右ウェスト部の外方部と内方部の幅方向xに対する長さの比率は、外方部:内方部=3:7〜7:3程度が好ましい。
【0030】
第1留め具としては、フック・ループファスナーのフック部材やループ部材、粘着剤(例えば、粘着テープ、粘着剤層)、フック(例えば、金属製のフックやプラスチック製のフック)等を用いればよい。第1留め具としてフックファスナー(フック・ループファスナーのフック部材)を用いる場合は、左右ウェスト部および/または後方部にフック・ループファスナーのループ部材を設けたり、左右ウェスト部および/または後方部をループ部材として機能する材料(例えば、不織布、織布、編布等)で構成することが好ましい。第1留め具として粘着剤を用いる場合は、左右ウェスト部および/または後方部にプラスチックフィルムを設けたり、左右ウェスト部および/または後方部をプラスチックフィルムで構成することが好ましい。第1留め具としてフックを用いる場合は、左右ウェスト部および/または後方部にループ形状の部材を設けることが好ましい。
【0031】
第1留め具としては、フックファスナーを用いることが好ましい。フックファスナーとしては、例えば、錨形や鉤形やきのこ型等の形状のフックを多数表面に有する部材を採用すればよい。第1留め具としてフックファスナーを用いる場合、第1留め具は、右ウェスト部の内面と左ウェスト部の内面とに設けられることが好ましい。
【0032】
第1留め具の形状、すなわち左右ウェスト部2,3の第1留め具が設けられる領域の形状は特に限定されないが、前後方向yに長い形状であることが好ましい。第1留め具が前後方向yに長い形状であるとは、第1留め具の前後方向yの長さが幅方向xの長さよりも長いことを意味する。第1留め具は前後方向yに平行に設けられる必要はなく、前後方向yに対し斜めに設けられていてもよい。第1留め具が前後方向yに長い形状であれば、左右ウェスト部2,3が幅広く留められ、左右ウェスト部2,3を着用者の腰回りに安定して固定しやすくなる。第1留め具の形状としては、例えば、直線、長方形、楕円形、角の丸まった長方形、不定形等が挙げられ、所定の幅を有する略直線形状が好ましい。
【0033】
第1留め具は、右ウェスト部と左ウェスト部に各々複数設けられてもよい。このように第1留め具が設けられることにより、第1留め具の全ての接合が一度には外れにくくなり、左右ウェスト部が着用者の腰回りに安定して固定されやすくなる。
【0034】
図2(a)〜(e)には、図1のおむつカバー1の右ウェスト部2を例に挙げ、第1留め具4が複数設けられる場合の設置例を示した。図2(a)では、前後方向yに長い形状の第1留め具4が、幅方向xに並んで複数設けられている。図2(b)に示すように、第1留め具4は、各々が幅方向xに長い形状を有し、これらが前後方向yに並んで複数設けられてもよい。図2(c),(d)に示すように、第1留め具4は、右ウェスト部2の端部の縁に沿って複数設けられてもよい。また、図2(e)に示すように、所定形状の第1留め具4が、右ウェスト部2の端部に縦横に並んで設けられてもよい。
【0035】
第1留め具はまた、図2(f)に示されるように、右ウェスト部の端部または左ウェスト部の端部の縁に沿って弧を描くように設けられてもよい。第1留め具がこのような形状で設けられることにより、左右ウェスト部の端部に設けられた第1留め具が不用意に他の部材に接合したり、着用者の肌に当たったりしにくくなり、左右ウェスト部の取り扱い性が向上する。
【0036】
右ウェスト部2と左ウェスト部3は伸縮可能であることが好ましい。詳細には、右ウェスト部2と左ウェスト部3は、幅方向xに伸縮可能であることが好ましい。右ウェスト部2と左ウェスト部3は少なくとも一部の領域が伸縮可能であればよく、左右ウェスト部2,3の第1留め具4より幅方向xの内方が伸縮可能であることが好ましい。右ウェスト部2と左ウェスト部3が伸縮可能であれば、左右ウェスト部2,3を伸張しながら左右ウェスト部2,3を着用者の腰回りに固定することで、おむつカバー1の着用者の腰回りのフィット性を高めやすくなる。また、左右ウェスト部2,3に加え、後方部Bも伸縮可能であることが好ましい。
【0037】
おむつカバー1は、前方部Fに、幅方向xに延在する右フラップ部5と左フラップ部6とが設けられることが好ましい。右フラップ部5と左フラップ部6は、おむつカバー1の着用時にそれぞれ着用者の腹部の右側と左側に当てる部分である。左右フラップ部5,6は、中間部Mの最も幅狭な部分の外縁より幅方向xの外方に位置する部分に相当する。左右フラップ部5,6は、少なくとも前方部Fから幅方向xに延在していればよく、さらに中間部Mから幅方向xに延在してもよい。
【0038】
右フラップ部5の端部から左フラップ部6の端部までの長さ(幅方向xの長さ)は、右フラップ部5と左フラップ部6と前方部Fを構成する材料によっても異なるが、中間部Mの最も幅狭な部分の幅方向xの長さの1.5倍以上が好ましく、2.0倍以上がより好ましく、3.5倍以下が好ましく、3.0倍以下がより好ましい。なお、ここで説明した好ましい長さの倍率は、おむつカバーを構成する材料に外部から負荷をかけない状態での長さの倍率である。
【0039】
右フラップ部5の内面と左フラップ部6の内面には、各々第2留め具7が設けられることが好ましい。以下、右フラップ部に設けられる第2留め具を表す符号として「7R」を用い、左フラップ部に設けられる第2留め具を表す符号として「7L」を用いる場合がある。おむつカバー1を着用する際は、着用者の腰回りに装着された左右ウェスト部2,3に、左右フラップ部5,6を第2留め具7により接合する。その結果、左右フラップ部5,6が着用者の腹部に固定されることとなる。おむつカバー1は、左右フラップ部5,6が設けられ、さらに左右フラップ部5,6の内面に各々第2留め具7が設けられることにより、着用者の脚回りの密着性が高められて、おむつカバー1のフィット性が向上する。具体的には、右ウェスト部2と中間部Mの右側と右フラップ部5のそれぞれの外縁により、着用者の右脚のそけい部周辺のフィット性が高められ、左ウェスト部3と中間部Mの左側と左フラップ部6のそれぞれの外縁により、着用者の左脚のそけい部周辺のフィット性が高められる。
【0040】
第2留め具7は、左右フラップ部5,6の幅方向xの端部から100mm以内(より好ましくは80mm以内であり、さらに好ましくは50mm以内)の領域に設けられることが好ましい。このように第2留め具7が設けられれば、左右フラップ部5,6の幅方向xの端部を掴みながら、第2留め具7を左右ウェスト部2,3に接合することができ、おむつカバー1の着用が容易になる。第2留め具としては、第1留め具に使用可能な部材を用いることができ、フックファスナーを用いることが好ましい。第2留め具の接合対象となる左右ウェスト部2,3に設けられる部材、または左右ウェスト部2,3を構成する材料は、第1留め具の接合対象に用いられる部材または材料を用いることができる。
【0041】
第2留め具の形状、すなわち左右フラップ部5,6の第2留め具が設けられる部分の領域の形状は特に限定されないが、前後方向yに長い形状であることが好ましい。第2留め具が前後方向yに長い形状であるとは、第2留め具の前後方向yの長さが幅方向xの長さよりも長いことを意味する。第2留め具は前後方向yに平行に設けられる必要はなく、前後方向yに対し斜めに設けられていてもよい。第2留め具が前後方向yに長い形状であれば、左右フラップ部5,6が幅広く留められ、左右フラップ部5,6を着用者の腹部に安定して固定しやすくなる。第2留め具の形状としては、例えば、直線、長方形、楕円形、角の丸まった長方形、不定形等が挙げられ、所定の幅を有する略直線形状が好ましい。
【0042】
図1に示されるように、第2留め具7は所定の幅を有する略直線形状であり、第2留め具7は、略直線形状が、おむつカバー1の前後方向yの前方かつ幅方向xの内方に向かうように設けられていることが好ましい。すなわち、第2留め具7は、略直線形状が、前後方向yの前方側が幅方向xの内方に位置するように設けられることが好ましい。このように第2留め具7が設けられることにより、着用者が左右フラップ部5,6を第2留め具7の略直線形状が延びる方向と垂直方向に引っ張った場合、着用者は、左右フラップ部5,6を着用者の左右方向に拡張させながら、左右フラップ部5,6を着用者の上方向に引っ張り上げやすくなり、おむつカバー1の着用者の脚回りのフィット性を高めやすくなる。
【0043】
第2留め具は、右フラップ部と左フラップ部に各々複数設けられてもよい。このように第2留め具が設けられることにより、第2留め具の全ての接合が一度には外れにくくなり、左右フラップ部が着用者の腹部に安定して固定されやすくなる。第2留め具を右フラップ部と左フラップ部に各々複数設ける場合の実施態様例は、図2(a)〜(e)に示した第1留め具の設置例と同様である。また、第2留め具は、図2(f)に示されるように、右フラップ部の端部または左フラップ部の端部の縁に沿って弧を描くように設けられてもよい。
【0044】
おむつカバー1の着用者の脚回りのフィット性をより高めるためには、右フラップ部5と左フラップ部6と中間部Mが伸縮可能であることが好ましい。おむつカバー1のこれらの部分の外縁は、おむつカバー1の着用時、着用者のそけい部周辺に当てられる。従って、おむつカバー1のこれらの部分が伸縮可能であれば、左右フラップ部5,6を着用者の左右方向に拡張させながら着用者の上方向に引っ張って、左右フラップ部5,6を着用者の腹部に固定することで、着用者のそけい部周辺のフィット性を高めやすくなる。また、左右フラップ部5,6と中間部Mに加え、前方部Fも伸縮可能であることが好ましい。
【0045】
おむつカバーを構成する材料は特に限定されない。おむつカバーを構成する材料としては、不織布、織布、編布、プラスチックフィルム、およびこれらの積層体等を使用できる。おむつカバーを構成する材料として不織布、織布、編布等の布材料を用いる場合、布材料を構成する繊維としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等の合成繊維、パルプ、絹等の天然繊維を用いればよい。おむつカバーを構成する材料としてプラスチックフィルムを用いる場合は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等の合成樹脂を用いればよい。おむつカバーは、液透過性であっても、液不透過性であってもよい。
【0046】
おむつカバーが伸縮可能な部分(以下、「伸縮部」と称する場合がある)を有する場合、伸縮部は、少なくとも1.1倍(より好ましくは、1.2倍)に伸張しても、ほぼ元の長さに戻ることが好ましい。伸縮部は、前記説明したように、例えば、右ウェスト部、左ウェスト部、右フラップ部、左フラップ部、中間部等に設けられることが好ましい。
【0047】
伸縮部は、伸縮材料から形成されてもよい。伸縮材料としては、天然ゴム;スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソブチレン等の合成ゴム;ポリウレタン、ポリエーテル・ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等の合成樹脂等を用いることができる。伸縮材料を含む繊維を用いて、不織布、織布、編布等に形成し、伸縮部に用いてもよい。また、伸縮材料をフィルム状に形成し、伸縮部に用いてもよい。
【0048】
伸縮部は、非伸縮材料から形成されてもよい。この場合、非伸縮材料から形成された繊維を織布、編布等に形成し、織布の織り方または編布の編み方により、織布や編布に伸縮性を付与してもよい。
【0049】
伸縮部は、伸縮材料と非伸縮材料とから形成されてもよい。この場合、非伸縮性材料から形成された非伸縮な部分(以下、「非伸縮部分」と称する場合がある)に、弾性部材等の伸縮材料が取り付けられてもよい。伸縮材料は伸張状態で非伸縮部分に取り付けられることが好ましい。また、伸縮材料から形成された繊維と非伸縮材料から形成された繊維とを用いて、あるいは伸縮材料と非伸縮材料とから形成された複合繊維を用いて、不織布、織布、編布等に形成し、伸縮部に用いてもよい。
【0050】
おむつカバーは、第1留め具と第2留め具を除くおむつカバー全体が伸縮可能であってもよい。この場合、第1留め具と第2留め具を除きおむつカバーは同じ材料から構成されることが、おむつカバーの製造容易性の点から好ましい。
【0051】
おむつカバーは、通気性を確保して、着用時の蒸れを低減する点から、不織布、織布、編布等から構成されることが好ましい。より好ましくは、第1留め具と第2留め具を除きおむつカバー全体が不織布、織布、編布等から構成される。この場合、前記説明したように、第1留め具と第2留め具(第2留め具は設けられる場合)はフックファスナーを用いることが好ましい。
【0052】
本発明のおむつカバーの着用方法の一例について、図3を用いて説明する。図3に示すおむつカバー1は、第1留め具4と第2留め具7を除くおむつカバー1全体が伸縮可能であり、第1留め具4と第2留め具7が接合可能な材料から構成されている。
【0053】
おむつカバー1は、後方部Bを着用者の背側に当てながら、右ウェスト部2を着用者の右側の腰回りに当て、左ウェスト部3を着用者の左側の腰回りに当てる。次いで、右ウェスト部2と左ウェスト部3の両方を引っ張りながら、右ウェスト部2の第1留め具4Rを左ウェスト部3の外面に接合し、左ウェスト部3の第1留め具4Lを右ウェスト部2の外面に接合する。この際、右ウェスト部2と左ウェスト部3は、前後方向yにずらして、着用者の腰回りに固定する(図3(a),(b)参照)。次いで、前方部Fと左右フラップ部5,6を、着用者の股間を通して着用者の腹側に持ってきて、左右フラップ部5,6を着用者の左右方向に拡張させながら着用者の上方向に引っ張って、左右フラップ部5,6を左右ウェスト部2,3に固定することで、おむつカバー1を着用することができる(図3(b),(c)参照)。
【0054】
本発明はまた、本発明のおむつカバーの中間部に吸収性コアが設けられた使い捨ておむつを提供する。すなわち、本発明の使い捨ておむつは、前後方向に前方部と後方部とこれらの間に位置する中間部と、後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを有し;中間部に吸収性コアが備えられ;右ウェスト部と左ウェスト部に各々第1留め具が設けられ;右ウェスト部と左ウェスト部の一方の端部が、他方の端部よりも前後方向の前方に位置することにより、右ウェスト部と左ウェスト部が前記前後方向にずれて固定可能となっている。
【0055】
使い捨ておむつとしては、例えば、前方部と後方部とこれらの間に位置する中間部と、後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを有する外装シートと、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に吸収性コアが配された吸収性本体を有し、吸収性本体が外装シートの中間部に設けられるものが挙げられる。外装シートは、1枚のシートから構成されてもよく、2枚以上のシートが積層したものでもよい。外装シートとしては、例えば、内側シートと外側シートとの積層体が挙げられ、この場合、内側シートは親水性または撥水性であることが好ましく、外側シートは撥水性であることが好ましい。外装シートは、伸縮可能な部分と非伸縮部分を有してもよい。
【0056】
使い捨ておむつは、また、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に吸収性コアが配された積層体を有し、この積層体が、前方部と後方部とこれらの間に位置する中間部と、後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを形成し、吸収性コアが中間部に設けられるものでもよい。前記積層体は、伸縮可能な部分と非伸縮部分を有してもよい。あるいは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に吸収性コアが配された積層体が、使い捨ておむつの非伸縮部分を形成し、残りの部分が伸縮可能な部分としてトップシートやバックシートとは異なる材料から形成されてもよい。
【0057】
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できるものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布シート等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。吸収性材料としては、少なくとも吸水性樹脂を含んでいることが好ましい。また、吸収性材料として、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いてもよい。吸収性コアの形状は特に限定されない。吸収性コアの形状としては、例えば、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
【0058】
トップシートやバックシートは、例えば、不織布、織布、編布、プラスチックフィルム、プラスチックフィルムと不織布との積層体等から構成される。前記積層体としては、例えば、不織布とプラスチックフィルムとが一層ずつ重ねられたものや、プラスチックフィルムを不織布で挟んで重ねられたものが示される。
【0059】
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、当該疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
【0060】
バックシートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
【0061】
外装シートは、1枚のシートから構成される場合は、バックシートに使用可能な材料を用いることが好ましい。外装シートが内側シートと外側シートから構成される場合は、内側シートはトップシートまたはバックシートに使用可能な材料を用いればよく、外側シートはバックシートに使用可能な材料を用いればよい。
【0062】
前記説明した各シートの材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
【0063】
使い捨ておむつには、吸収性コアの両側縁に沿って、立ち上がりフラップが設けられていることが好ましい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収性コアの上面に、吸収性コアの両側縁に沿って設けられてもよく、吸収性コアの幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。前記立ち上がりフラップおよびサイドシートは、撥水性であることが好ましい。
【0064】
使い捨ておむつの左右ウェスト部、左右フラップ部、第1留め具、第2留め具に関する説明は、おむつカバーの説明と同様である。
【0065】
本発明の使い捨ておむつの一例について、図4,図5を参照して説明する。図4は本発明の使い捨ておむつの一例を表し、図5は図4のA−A断面図を表す。なお、本発明の使い捨ておむつは、図面に示された実施態様に限定されるものではない。なお、下記の説明において、図1に係るおむつカバーの説明と重複する部分は、説明を省略する。また、上記のおむつカバーに係る説明の「おむつカバー」、「おむつカバー1」は、各々「使い捨ておむつ」、「使い捨ておむつ11」と読み替えるものとする。
【0066】
使い捨ておむつ11は、液透過性のトップシート12と液不透過性のバックシート13との間に吸収性コア14が配された積層体を有する。トップシート12は、幅方向xの長さが中間部Mの幅方向xの長さより短く、前後方向yの長さが使い捨ておむつ11の前後方向yの長さとほぼ同じ長さの長方形状を有する。バックシート13は、前後方向yに前方部Fと後方部Bとこれらの間に位置する中間部Mと、後方部Bから幅方向xに延在する左右ウェスト部2,3と、前方部Fから幅方向xに延在する左右フラップ部5,6を形成している。トップシート12の幅方向xの両端にはサイドシート15が接合され、サイドシート15は左右ウェスト部2,3と左右フラップ部5,6を形成している。
【0067】
トップシート12は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート12を透過した排泄物は、吸収性コア14により収容される。バックシート13は、排泄物が外部へ漏れるのを防ぎ、衣服等が汚れるのを防ぐ。
【0068】
サイドシート15には、幅方向xの内方端に起立用弾性部材16が配されている。使い捨ておむつ11の着用時には、起立用弾性部材16の収縮力により、サイドシート15の内方部分がトップシート12の上方、すなわち着用者の肌に向かって立ち上がる。これにより、立ち上がりフラップが形成され、尿等の排泄物の幅方向xの外方への漏れが防止される。
【0069】
左右ウェスト部2,3には、幅方向xに延在するウェスト用弾性部材17が配されている。左右ウェスト部2,3のウェスト用弾性部材17が配された部分は伸縮部として機能する。
【0070】
中間部Mには、前後方向yに延在する脚用弾性部材18が配されている。脚用弾性部材18は、中間部Mにおいて、使い捨ておむつ11の縁に沿って設けられている。左右フラップ部5,6には、略幅方向xに延在するフラップ用弾性部材19が配されている。脚用弾性部材18とフラップ用弾性部材19とにより、着用者の脚回りのフィット性を高めやすくなる。
【0071】
ウェスト用弾性部材17、脚用弾性部材18、フラップ用弾性部材19はそれぞれ、サイドシート15とバックシート13との間に配され、伸張状態でサイドシート15とバックシート13とに固定されている。弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常使い捨ておむつ等に用いられる弾性伸縮材料が用いることができる。各弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度100〜2,500dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。接合手段としては、好ましくは、ゴム系のホットメルト接着剤である。
【符号の説明】
【0072】
1: おむつカバー
2: 右ウェスト部
3: 左ウェスト部
4: 第1留め具
5: 右フラップ部
6: 左フラップ部
7: 第2留め具
11: 使い捨ておむつ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に前方部と後方部とこれらの間に位置する中間部と、前記後方部から幅方向に延在する右ウェスト部と左ウェスト部とを有するおむつカバーであって、
前記右ウェスト部と前記左ウェスト部に各々第1留め具が設けられ、
前記右ウェスト部と前記左ウェスト部の一方の端部が、他方の端部よりも前記前後方向の前方に位置することにより、前記右ウェスト部と前記左ウェスト部が前記前後方向にずれて固定可能であることを特徴とするおむつカバー。
【請求項2】
前記右ウェスト部の幅と前記左ウェスト部の幅は、端部に向かって狭くなっている請求項1に記載のおむつカバー。
【請求項3】
前記右ウェスト部と前記左ウェスト部は伸縮可能である請求項1または2に記載のおむつカバー。
【請求項4】
前記第1留め具は、前記右ウェスト部の内面と前記左ウェスト部の内面とに設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のおむつカバー。
【請求項5】
前記第1留め具は、前記右ウェスト部と前記左ウェスト部に各々複数設けられている請求項4に記載のおむつカバー。
【請求項6】
前記前方部には、幅方向に延在する右フラップ部と左フラップ部とが設けられ、
前記右フラップ部と前記左フラップ部の内面に第2留め具が設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載のおむつカバー。
【請求項7】
前記第2留め具は所定の幅を有する略直線形状であり、
前記第2留め具は、略直線形状が、おむつカバーの前後方向の前方かつ幅方向の内方に向かうように設けられている請求項6に記載のおむつカバー。
【請求項8】
前記右フラップ部と左フラップ部と中間部は伸縮可能である請求項6または7に記載のおむつカバー。
【請求項9】
前記第2留め具は、前記右フラップ部と前記左フラップ部に各々複数設けられている請求項6〜8のいずれか一項に記載のおむつカバー。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のおむつカバーの中間部に吸収性コアが設けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−156276(P2011−156276A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22444(P2010−22444)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】