説明

お守り用ロケットペンダント

【課題】一般的なお守りは、布製巾着型の袋かビニール製透明ケースに入っており、鞄や財布などに入れて持ち歩くケースが多く、常に身に付けるにはファッション性に劣り、抵抗感がある。
お守りを尊厳をもって丁重に収納し、アクセサリー感覚で常に身に付けていられるロケットペンダントを得ること。
【解決手段】本発明により、筐体内部に羅紗布等を施す事で、お守りを尊厳を持って丁重に収納でき、筐体表面の光沢加工や装飾等のデザインを施すことでネックレスとしてのファッション性も有することから、服装等にかかわらず身に付けることの抵抗感を低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、神社仏閣で授かるお守りを入れる、ロケットペンダント型容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にお守りは、布製巾着型の袋かビニール製透明ケースに入っており、鞄や財布などに入れて持ち歩くケースが多く、常に身に付けるにはファッション性に劣り、抵抗感がある。
【0003】
一般に普及しているロケットペンダントは、写真を入れる構造の物が多く、昨今は小物を入れる物も市販されており、記念としての意味や、幸運を呼ぶアクセサリーとなっているが、お守りを尊厳をもって丁重に収納し、ペンダントとして身に付けるための機能を有するものは提供されていない。
【0004】
特許文献1においては、キーおよび他の物品を収納する内部ポケットを有し、ヒンジ部で開閉する一対の向かい合うものとして提供されているが、お守りという特殊品に対し、尊厳を持ち丁重に扱うことを考慮した収納方式の本発明とは異なるものである。
【0005】
特許文献2おいては、水晶のような構造で写真など記念のものを入れるネックレス、ブレスレットの装飾品として提供されているが、お守りという特殊品に対し、尊厳を持ち丁重に扱うことを考慮した収納方式の本発明とは異なるものである。
【0006】
特許文献3おいては、お守りの袋またはケースの形や色をわかりやすい物にすることで気軽に持ち運びでき常に持っていられるものとして提供されているが、身に付ける方策をペンダントとしており、お守りという特殊品に対し、尊厳を持ち丁重に扱うことを考慮したロケットペンダント型収納方式の本発明とは異なるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許5511390(1996/04/30)
【特許文献2】米国公開特許2004/0045316
【特許文献3】特開2000−287825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
先行技術においては、写真等平面的な物や少量の固形物を収納する構造となっており、一般的なお守りに見られるように、厚みを持つものを尊厳を持って収納できるものは開示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、一般的な布製巾着型の袋に収納されているお守りや、小型のお守りを収納できる規模で、長方形断面や楕円断面等の筐体を基本型とし、本体(1)との間にヒンジ(4)を有する前面の扉(2)で構成され、お守りの収納が容易で、必要により内部が確認できる構造であることを特徴とする。
【0010】
筐体表面の光沢加工や装飾等のデザインを施すことでファッション性が向上し、また筐体の上部に吊り環(3)を設けることにより、ペンダントとして身に付ける事が可能となることを特徴とする。
【0011】
筐体内部に羅紗布等を内張り(6)することにより、お守りを保護することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、お守りを尊厳を持って丁重に収納でき、ネックレスとしてのデザイン性も有することから、服装等にかかわらず身に付けることの抵抗感を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】小型お守り収納をイメージした長方形断面のお守り用ロケットペンダント斜視図である。
【図2】小型お守り用ロケットペンダント前面の扉を開放した状況を示した図である。
【図3】断面A−A’を示す図である。
【図4】小型お守り収納をイメージした楕円形断面のお守り用ロケットペンダント図である。
【図5】標準的な大きさの携帯用お守り収納をイメージした長方形断面のお守り用ロケットペンダント斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明によるお守り用ロケットペンダントにより、神社仏閣において授かるお守りを尊厳を持って丁重に収納し、ファッション性の向上により服装等にかかわらず抵抗感なく身に付ける手段を実現した。
【0015】
一般的な布製巾着型の袋に収納されているお守りや、小型のお守りを収納できる規模で、長方形断面や楕円断面等の筐体を基本型とし、本体(1)との間にヒンジ(4)を有する前面の扉(2)で構成され、お守りの収納が容易で、必要により内部が確認できる構造をなす。
【0016】
筐体表面の光沢加工や装飾等のデザインを施すことでファッション性が向上し、また筐体の上部に吊り還(3)を設けることにより、ペンダントとして身に付ける事が可能となる。
【0017】
筐体内部に羅紗布等を内張り(6)し、お守りを保護することを特徴とする。
【実施例】
【0018】
筐体の規模は、全国の神社仏閣で授けられるお守りの標準的規模から、小型版は縦4cm、横2cm、厚さ3mm程度で、携帯用の標準型が縦5cm、横3.5cm、厚さ5mm程度である。
【0019】
筐体前面の扉は、お守りの出し入れや内部確認のため開閉可能な構造とし、本体との間にヒンジ部を有する。
【0020】
ヒンジ部に扉開放防止スプリングを施すか、または扉固定用具を施すことにより、扉の自然開閉によるお守りの落下を防止する。
【0021】
筐体は、お守りを保護し加工可能な材質のものであれば、木材も含めあらゆる材質で実施可能であり、装飾貴金属として一般的なシルバーや軽量なアルミのほか、趣向を凝らすなど個性の強調や高級感を高める意味で材質の選択ができる。
【0022】
筐体内部は、無垢の状態も選択できる他、羅紗布などクッション性のある材質のものを内張りすることで、収納するお守りの保護機能向上や収納容器としての高級感向上を図る。
【産業上の利用可能性】
【0023】
国民の多くは信仰心が厚く、神社仏閣をお参りする際にお守りを買い求め、財布やバッグに入れ携帯しているケースが多いが、お守りという位置づけから、常に身に付けていたいと言う潜在的意識が想定でき、市場における必要性が期待できる。
【符号の説明】
【0024】
1 お守り用ロケットペンダント本体
2 お守り収納用扉
3 ネックレス用吊り環
4 ヒンジ部
5 お守り収納部
6 ロケットペンダント内部内張

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般的な布製巾着型の袋に収納されているお守りや、小型のお守りを収納できる規模で、長方形断面や楕円断面等の筐体を基本形状とし、本体との間にヒンジを有する前面の扉で構成される収納容器であることを特徴とするお守り用ロケットペンダント。
【請求項2】
羅紗布などクッション性のある材質のものを内張りすることで、収納するお守りを保護することを特徴とする請求項1記載のお守り用ロケットペンダント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−106769(P2013−106769A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253760(P2011−253760)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(711008113)