説明

くじ購入システム、くじ購入システムの制御方法、プログラム及び記録媒体

【課題】受け付けたにもかかわらず購入締切時点までに処理されないくじの購入要求の数を減らす。
【解決手段】投票要求受付部22は、購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける。処理部24は、購入要求を受付順に処理する。処理部24は、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である未処理の購入要求に、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足する場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、くじ購入システム、くじ購入システムの制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
競馬やサッカーくじなどのくじの購入要求を処理するくじ購入システムが存在する。くじ購入システムでは、購入締切時点が直近に到来するくじだけでなく、その後に購入締切時点が到来するくじについても、くじの購入要求を受け付けるのが一般的である。くじの購入要求の処理技術の一例として、特許文献1には、端末からの購入リクエスト等のリクエストを待ち行列の最後に追加登録し、先頭から順にリクエストを取り出して処理を実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2003/067483号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
くじの購入要求は、そのくじの購入締切時点間際に集中することが知られている。しかし、一般的なくじ購入システムでは、くじの購入締切時点間際であっても、そのくじよりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求も受け付けている。そのため、くじの購入要求を受付順に処理してしまうと、直ちに処理する必要のないくじの購入要求が、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求よりも先に処理されてしまい、受け付けたにもかかわらず購入締切時点までに処理されないくじの購入要求が発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、受け付けたにもかかわらず購入締切時点までに処理されないくじの購入要求の数を減らすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るくじ購入システムは、直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムであって、購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段と、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段と、前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るくじ購入システムの制御方法は、直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムの制御方法であって、購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付ステップと、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定ステップと、前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段、前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る記録媒体は、直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段、前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体である。
【0010】
本発明によれば、未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が所定数未満である未処理の購入要求に、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足する場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求が直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理されるので、受け付けたにもかかわらず購入締切時点までに処理されないくじの購入要求の数が減ることとなる。
【0011】
本発明の一態様では、前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求が直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理されるよう購入要求の処理順を変更することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、単位時間に受け付けた購入要求の数が所定数を超えた際に、購入要求の処理順を変更することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、直近に到来する購入締切時点以降に処理することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、当該購入要求を受け付けてから直近の購入締切時点が到来するまでの時間だけ、当該購入締切時点から経過した際に処理することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、購入締切時点の到来順が当該くじの直前であるくじの購入締切時点以降に処理することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、当該購入要求の受付から直近に到来する購入締切時点までの時間だけ、購入締切時点の到来順が当該くじの直前であるくじの購入締切時点から経過した際に処理することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記処理手段は、購入締切時点が近い購入要求を優先して処理するか否かを、直近に到来する購入締切時点以降の処理の実行余裕度に応じて決定することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記実行余裕度は、くじ購入要求の受付傾向に基づいて決定されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータネットワークの全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る馬券購入仲介システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】投票取引明細情報の一例を示す図である。
【図4】投票要求管理キューの一例を模式的に示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る馬券購入仲介システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る馬券購入仲介システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図7】投票要求管理キューの一例を模式的に示す図である。
【図8】投票要求管理キューの一例を模式的に示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る馬券購入仲介システムが受け付ける投票要求の受付傾向の一例を模式的に示す図である。
【図10】投票要求管理キューの一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンピュータネットワークの全体構成図である。図1に示すように、インターネットなどのコンピュータネットワーク16には、いずれもコンピュータを中心に構成された馬券購入仲介システム10、競馬管理システム12、ユーザ端末14(14−1〜14−n)、が接続されている。そして、馬券購入仲介システム10、競馬管理システム12、ユーザ端末14は互いに通信可能になっている。
【0022】
馬券購入仲介システム10は、本実施形態に係るくじ購入システムとして機能するウェブサーバ等のコンピュータである。そして、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10は、ウェブ技術を用いて、多数のユーザに対して、開催されている競馬のレースでの馬券の購入(投票)を支援するサービスや、競馬に関するデータを提供するデータ提供サービスなどといったウェブサービスを提供する。
【0023】
競馬管理システム12は、競馬を開催する主催者が管理するサーバ等のコンピュータであり、馬券の購入要求(投票要求)の受付に応じた馬券の購入処理(投票処理)、投票要求の内容に基づいたオッズの決定、投票状況の管理、配当金の払い戻し処理などといった機能が実現されている。
【0024】
なお、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10は、投票要求の受付に応じて、投票処理の実行指示を、本実施形態に係る競馬管理システム12に送信する。そして、競馬管理システム12は、受け付ける実行指示に応じて、投票処理を実行する。以下、一度の送信で投票処理の実行を指示できる投票を「投票単位」と呼ぶこととする。そして、本実施形態では、馬券購入仲介システム10は、1回の投票要求で複数の投票単位に対する投票要求を受け付けることができるようになっている。なお、本実施形態に係る競馬管理システム12では、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10以外のシステムから受け付ける実行指示についても投票処理を実行する。
【0025】
馬券購入仲介システム10、競馬管理システム12は、それぞれ、例えば、自装置にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである記憶部、ネットワークボードなどの通信インタフェースである通信部、を含んで構成されている。これらの要素は、バスを介して接続される。馬券購入仲介システム10、及び、競馬管理システム12の記憶部には、自装置の制御部によって実行されるプログラムが記憶される。また、馬券購入仲介システム10、及び、競馬管理システム12の記憶部は、自装置のワークメモリとしても動作する。
【0026】
コンピュータネットワーク16には、さらに、馬券購入仲介システム10のユーザが管理するユーザ端末14が多数接続されている。ユーザ端末14は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、スマートフォンなどの情報処理装置である。ユーザ端末14は、例えば、CPU等の制御装置、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブ等の記憶装置、ディスプレイ等の出力装置、マウス、キーボード、タッチパッド、ボタン等の入力装置、ネットワークボード等の通信装置を備えている。また、本実施形態に係るユーザ端末14には、ウェブブラウザが予めインストールされており、これらのアプリケーションプログラムが実行される。ユーザ端末14は、ウェブブラウザを通じて馬券購入仲介システム10が提供する各種サービスを受ける。本実施形態では、馬券購入仲介システム10のユーザは、ユーザ端末14を利用して、馬券購入仲介システム10からの情報の取得、馬券購入仲介システム10に対する投票要求等を行う。
【0027】
本実施形態では、発走時刻が互いに異なる複数のレースが取り扱われる。また、レースに対する投票は、発走時刻の所定時間前(例えば、2分前)に締め切られる。そして、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10では、馬券の購入締切時点(投票締切時点)が直近に到来するレースだけでなく、その後に投票締切時点が到来するレースについても、投票要求を受け付けるようになっている。
【0028】
図2は、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10で実現される機能のうち、投票機能に関連する機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10では、図2に示す機能以外の機能も実現されている。
【0029】
本実施形態に係る馬券購入仲介システム10は、機能的には、データ記憶部20、投票要求受付部22、投票要求蓄積バッファ23、処理部24、監視部26、を含んで構成される。データ記憶部20、投票要求蓄積バッファ23は、馬券購入仲介システム10の記憶部を主として実現される。その他の要素は、馬券購入仲介システム10の制御部を主として実現される。
【0030】
これらの要素は、コンピュータである馬券購入仲介システム10にインストールされたプログラムを、馬券購入仲介システム10の制御部で実行することにより実現されている。なお、このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介して馬券購入仲介システム10に供給される。
【0031】
本実施形態では、予め、データ記憶部20に、馬券購入仲介システム10を利用するユーザを識別するユーザID、ユーザを認証するためのパスワード、馬券購入仲介システム10を利用するユーザから馬券購入仲介システム10を管理する事業者に予め口座振り込み等により支払われた金額を表す残高情報、等を含むアカウントデータが記憶されている。そして、本実施形態では、ユーザ端末14が、ウェブブラウザを通じて馬券購入仲介システム10にアクセスし、ユーザID及びパスワードを馬券購入仲介システム10に送信し、馬券購入仲介システム10がログイン処理(認証処理)を実行した後に、このユーザ端末14が馬券購入仲介システム10に配置されているWebページにアクセスすると、ユーザ端末14のディスプレイにそのWebページが表示される。なお、ユーザ端末14が馬券購入仲介システム10にユーザID及びパスワードを送信した後は、馬券購入仲介システム10は、例えば、その後にユーザ端末14から受け付ける認証情報等を参照することによりユーザ端末14を利用するユーザに対応するユーザIDを特定することができるようになっている。
【0032】
本実施形態では、投票要求受付部22が、ユーザ端末14から投票要求を受け付ける。投票要求には、例えば、レースを識別するレースID、投票方式(式別)、買い目、購入金額(掛け金の額)、等が含まれている。そして、本実施形態では、投票要求受付部22は、投票要求の受付に応じて、図3に例示する投票取引明細情報30を少なくとも1つ生成して、データ記憶部20に出力する。投票取引明細情報30には、ユーザ端末14から受け付ける上述の情報、及び、馬券購入仲介システム10により設定される情報(例えば、投票要求を行うユーザのユーザID、処理日、受付番号、投票件数通番、受付成立日時、等)が含まれている。そして、本実施形態では、投票取引明細情報30は、投票単位毎に生成される。本実施形態では、投票取引明細情報30に含まれる処理日の値には、投票要求を受け付けた日であって、競馬管理システム12により投票処理が実行される日が設定される。投票取引明細情報30に含まれる受付番号は、投票要求を識別する番号である。1回の投票要求に対応付けられる投票取引明細情報30には同一の受付番号が付与される。また、受付番号は、処理日が同一である投票取引明細情報30については、投票要求の受付順に昇順で番号が設定される。投票件数通番は、処理日と受付番号の組合せが同一である投票取引明細情報30のうちでは、1つの投票単位に対して一意に付与される番号である。そして、本実施形態では、処理日、受付番号、投票件数通番の組合せによって、投票取引明細情報30を一意に特定することができるようになっている。また、初期状態では、投票取引明細情報30に含まれる受付成立日時の値は空である。そして、投票要求が処理された投票取引明細情報30には、後述する受付成立日時の値が設定されることとなる。そのため、投票取引明細情報30に受付成立日時の値が含まれるか否かによって、投票取引明細情報30に対応する投票要求が処理されたか否か(すなわち、未処理であるか否か)を識別することができることとなる。
【0033】
また、本実施形態では、投票要求蓄積バッファ23に、投票要求の処理順を管理するためのキューである投票要求管理キュー40が記憶されている。図4は、投票要求管理キュー40の一例を模式的に示す図である。本実施形態では、投票要求受付部22は、投票要求の受付に応じて、上述のようにして投票取引明細情報30を生成するとともに、その投票要求に対応する処理順管理データ42を投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)する。なお、図4では、投票要求管理キュー40に含まれる処理順管理データ42が、順序に従って左から右に並ぶよう表現されている。すなわち、最も左に配置されている処理順管理データ42が先頭の処理順管理データ42に相当し、最も右に配置されている処理順管理データ42が最後尾の処理順管理データ42に相当する。本実施形態では、処理順管理データ42には、受付番号が含まれており、処理順管理データ42に基づいて少なくとも1つの投票取引明細情報30を特定することができるようになっている。
【0034】
処理部24は、投票要求受付部22が受け付けた投票要求を原則として受付順に処理する。そして、処理部24は、後述の監視部26から、投票要求の処理順の入替指示を受け付けた際に、投票要求管理キュー40に含まれている処理順管理データ42の入替処理を実行する。
【0035】
監視部26は、馬券購入仲介システム10が受け付ける投票要求の受付状況を監視する。そして、監視部26は、監視結果に応じて、処理部24に投票要求の処理順の入替指示を通知する。本実施形態に係る馬券購入仲介システム10の監視部26では、所定時間間隔(例えば、1分間隔)で、以下の監視処理を実行する。
【0036】
ここで、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10の監視部26で所定時間間隔で行われる監視処理の流れの一例を、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0037】
まず、監視部26が、投票要求管理キュー40に含まれている処理順管理データ42の数を特定する(S101)。そして、監視部26が、S101に示す処理で特定された数が、所定数Xを超えているか否かを確認する(S102)。
【0038】
超えている場合は(S102:Y)、監視部26は、処理部24に、投票要求の処理順の入替指示を通知する(S103)。処理部24は、この通知に応じて、投票要求管理キュー40に含まれている処理順管理データ42の入替処理を実行する。この入替処理の詳細については後述する。
【0039】
S102に示す処理で超えていないことが確認された場合(S102:N)、及び、S103に示す処理が終了した場合は、本処理例に示す処理を終了する。なお、監視処理の流れは上述の図5に例示する流れに限定されない。
【0040】
ここで、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10で行われる、投票処理の実行指示を送信する処理の流れの一例を図6に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0041】
まず、処理部24は、投票要求管理キュー40の先頭の処理順管理データ42を取得(デキュー)する(S201)。そして、処理部24は、データ記憶部20に記憶されている投票取引明細情報30であって、S201に示す処理で取得した処理順管理データ42に対応する少なくとも1つの投票取引明細情報30を特定する(S202)。そして、処理部24は、S202に示す処理で特定された投票取引明細情報30であって、後述のS204の処理が実行されていない投票取引明細情報30のうちの1つに対応する投票単位(例えば、後述のS204の処理が実行されていない投票取引明細情報30のうち、投票件数通番が最も小さな投票取引明細情報30に対応する投票単位)を、指示対象投票単位として特定する(S203)。そして、処理部24は、指示対象投票単位についての投票処理の実行指示を競馬管理システム12に送信する(S204)。そして、処理部24は、S202に示す処理で特定された投票取引明細情報30であって、S204の処理が実行されていない投票取引明細情報30(未処理の投票取引明細情報30)が存在するか否かを確認する(S205)。そして、存在する場合は(S205:Y)、S203に示す処理を実行する。本実施形態では、S201〜S205に示す処理を、馬券購入仲介システム10が当該処理の終了要求を受け付けるまで繰り返す。なお、投票要求の処理の流れは図6に例示する流れに限定されない。
【0042】
以下、投票要求の処理順の入替処理の一例について説明する。図7は、第1レースの投票締切時点よりも前の一時点において、投票要求管理キュー40に複数の処理順管理データ42が含まれている様子の一例を模式的に示す図である。図7においては、処理順管理データ42を表す丸印の中に記述されている上側の数字は、図7の状態における処理順を表しており、下側の数字は処理順管理データ42に対応する投票要求での投票対象となるレースを識別するレースIDが記述されている。すなわち、図7の例では、処理順管理データ42を表す丸印の中の下側に記述されている数字が1である処理順管理データ42は、第1レースに対する投票要求を表しており、処理順管理データ42を表す丸印の中の下側に記述されている数字が2である処理順管理データ42は、第2レースに対する投票要求を表している。
【0043】
そして、処理部24は、監視部26から投票要求の処理順の入替指示を受け付けると、先頭からの順番が上述の所定数X以下である処理順管理データ42のうち、直近に購入締切時点が到来しないレースに対する投票要求(図7の例では、第2レースに対する投票要求)に対応する処理順管理データ42が少なくとも1つ存在するか否かを判定する。そして、存在する場合には、処理部24は、当該少なくとも1つの処理順管理データ42を特定する。そして、処理部24は、特定された処理順管理データ42の投票要求管理キュー40における先頭からの順番が、上述の所定数Xよりも後になるよう、投票要求管理キュー40に含まれる処理順管理データ42の順序を入れ替える。処理部24は、例えば、第2レースに対する投票要求の処理順管理データ42同士の順序関係を保ったまま、これらの処理順管理データ42を投票要求管理キュー40の最後尾に移動させる。図8に、図7の状態において投票要求管理キュー40に含まれる処理順管理データ42の順序の入替が実行された後における、投票要求管理キュー40に複数の処理順管理データ42が記憶されている様子の一例を模式的に示す図である。図8に示すように、上述の入替が実行された後には、投票要求管理キュー40では、第1レースに対する投票要求に対応する処理順管理データ42が第2レースに対する投票要求に対応する処理順管理データ42よりも前になるので、第1レースに対する投票要求の実行指示が、第2レースに対する投票要求の実行指示よりも前に行われることとなる。
【0044】
競馬管理システム12は、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10から受け付ける実行指示に応じて、投票処理を実行する。なお、上述の通り、本実施形態に係る競馬管理システム12は、馬券購入仲介システム10以外のシステムから受け付ける実行指示についても、実行指示に応じて投票処理を実行する。なお、本実施形態では、競馬管理システム12は、実行指示の受付順に投票処理を実行する。
【0045】
競馬管理システム12は、馬券購入仲介システム10から受け付けた実行指示に応じた投票処理が終了すると、投票処理が終了した旨を、実行指示を識別する情報(例えば、処理日、受付番号、及び、投票件数通番の組合せ)及び投票処理が行われた日時を示す受付成立日時とともに馬券購入仲介システム10に送信する。処理部24は、投票処理が終了した旨を受け付けると、この投票処理に対応付けられる投票取引明細情報30に含まれる受付成立日時の値として、競馬管理システム12から受け付けた受付成立日時を設定する。
【0046】
図9は、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10が受け付ける投票要求の受付傾向の一例を模式的に示す図である。図9では、横軸が時間経過を示しており、縦軸が1分間に受け付けた投票要求の総数を示している。そして、横軸には、第1レースの投票締切時点T1、第2レースの投票締切時点T2、第3レースの投票締切時点T3、第4レースの投票締切時点T4、第5レースの投票締切時点T5、及び、第6レースの投票締切時点T6、がプロットされている。また、図9では、各レースについての投票要求の数が積み上げ棒グラフの形式で表現されており、全体として1分間に受け付けた投票要求の総数が示されている。第1レースの投票締切時点T1までについては、下から順に、第1レース、第2レース、第3レース、第4レース、第5レース、及び、第6レースに対する投票要求の数が示されている。第1レースの投票締切時点T1から第2レースの投票締切時点T2までについては、下から順に、第2レース、第3レース、第4レース、第5レース、及び、第6レースに対する投票要求の数が示されている。第2レースの投票締切時点T2から第3レースの投票締切時点T3までについては、下から順に、第3レース、第4レース、第5レース、及び、第6レースに対する投票要求の数が示されている。第3レースの投票締切時点T3から第4レースの投票締切時点T4までについては、下から順に、第4レース、第5レース、及び、第6レースに対する投票要求の数が示されている。第4レースの投票締切時点T4から第5レースの投票締切時点T5までについては、下から順に、第5レース、及び、第6レースに対する投票要求の数が示されている。第5レースの投票締切時点T5から第6レースの投票締切時点T6までについては、第6レースに対する投票要求の数が示されている。
【0047】
図9に示すように、馬券購入仲介システム10が受け付ける投票要求は、投票締切時点直前に集中することが一般的である。そのため、投票締切時点直前には、馬券購入仲介システム10が未処理の投票要求の数が所定数Xを超えてしまうことが考えられる。本実施形態では、原則として、投票要求は受付順に処理されるが、未処理の投票要求数が所定数Xを超えたら、投票締切時点の近い投票要求が優先して処理されるので、受け付けたのに投票締切時点までに処理されない投票要求の数が減ることとなる。一方、特定のレースの投票締切時点までに受け付けた投票要求であって、その時点より後に投票締切時点が到来するレースに対する投票要求の処理は後回しにされるが、この投票要求は上述の特定のレースの投票締切時点より後であっても処理可能である。従って、その投票要求は処理される可能性が高い。以上のようにして、本実施形態に係る馬券購入仲介システム10では、受け付けたのに投票締切時点までに処理されない投票要求の数が減ることとなる。
【0048】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0049】
例えば、処理順管理データ42は、投票要求の受付日時を示すデータを含んでいてもよい。また、処理部24は、監視部26から入替指示を受け付けた時点の所定時間前(例えば、1分前)の時点を特定して、特定した時点よりも前に受け付けた投票要求に対応する処理順管理データ42については、入替処理の対象から除外するようにしてもよい。
【0050】
また、例えば、投票要求蓄積バッファ23に、上述の入替処理により順序の入替対象として特定された処理順管理データ42を管理するデータであって、初期状態では含まれるデータは何もない待機プールデータが記憶されていてもよい。そして、処理部24は、先頭からの順番が上述の上限X以下である処理順管理データ42のうち、直近に購入締切時点が到来しないレースに対する投票要求に対応する処理順管理データ42を投票要求管理キュー40からデキューして、待機プールデータに追加するようにしてもよい。そして、処理部24は、所定のタイミングが到来した際に、処理順管理データ42を投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。処理部24は、例えば、直近の投票締切時点のp分前に受け付けた投票要求に対応する処理順管理データ42については、直近の投票締切時点のp分後に投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。また、処理部24は、例えば、直近の投票締切時点のp分前に受け付けた投票要求に対応する処理順管理データ42については、その投票要求による投票の対象となるレースの直前のレースの投票締切時点のp分後に投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。また、処理部24は、例えば、投票締切時点が到来したら、待機プールデータに含まれる処理順管理データ42がなくなるまで、待機プールデータに含まれる処理順管理データ42を、投票要求管理キュー40に含まれる処理順管理データ42よりも先に処理するようにしてもよい。
【0051】
また、例えば、監視部26は、1分よりも短い時間間隔で(例えば、5秒間隔など)で上述の監視処理を実行するようにしてもよい。また、監視部26は、投票締切時点が直近に到来するレースに対する投票要求を投票要求受付部22が受け付けた際に、監視部26が上述の監視処理を実行するようにしてもよい。
【0052】
また、例えば、処理部24が、投票締切時点までが所定時間以内となった際には、投票要求管理キュー40の先頭から順に処理順管理データ42が直近に投票締切時点が到来するレースに対する投票要求に対応する処理順管理データ42であるか否かを確認し、そうである場合には、上述のS202〜S205に示す処理を実行し、そうでない場合は、その処理順管理データ42はとばして、次の処理順管理データ42について、上述の処理を実行するようにしてもよい。
【0053】
また、例えば、図10に示すように、投票要求蓄積バッファ23には、それぞれが期間に対応付けられる複数の投票要求管理キュー40が記憶されるようにしてもよい。この場合に、投票要求受付部22は、投票要求の受付に応じて、その投票要求に対応付けられる処理順管理データ42を、その受付時点が期間に含まれる投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。そして、処理部24は、上述のS201に示す処理で、処理順管理データ42が含まれている投票要求管理キュー40のうち、対応付けられている期間が最も早い投票要求管理キュー40の先頭の処理順管理データ42を取得するようにしてもよい。
【0054】
ここで、それぞれの投票要求管理キュー40に対応付けられる期間が、例えば、一定の時間毎(例えば、1分毎、あるいは、5分毎、など)に区切られていてもよい。また、それぞれの投票要求管理キュー40に対応付けられる期間が、投票締切時点の到来時点により区切られていてもよい。具体的には、例えば、第1レースの投票締切時点までに対応付けられる投票要求管理キュー40、第1レースの投票締切時点から第2レースの投票締切時点までに対応付けられる投票要求管理キュー40、・・・、のように投票要求管理キュー40に対応付けられる期間が区切られていてもよい。
【0055】
また、監視部26は、複数の投票要求管理キュー40のうちに、含まれている処理順管理データ42の数が、所定の上限数を超えて投票要求管理キュー40が存在する場合に、処理部24に、投票要求の処理順の入替指示を通知するようにしてもよい。そして、処理部24が、この通知に応じて処理順管理データ42の入替処理を実行するようにしてもよい。
【0056】
この場合、処理部24は、例えば、直近の投票締切時点のp分前に受け付けた投票要求に対応する処理順管理データ42については、直近の投票締切時点のp分後の時点が期間に含まれる投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。また、処理部24は、例えば、直近の投票締切時点のp分前に受け付けた投票要求に対応する処理順管理データ42については、その投票要求による投票の対象となるレースの直前のレースの投票締切時点のp分後の時点が期間に含まれる投票要求管理キュー40の最後尾に追加(エンキュー)するようにしてもよい。
【0057】
また、例えば、監視部26が、直近に到来する投票締切時点以降の処理の実行余裕度に応じて、投票要求の処理順の入替指示を処理部24に通知するか否かを決定するようにしてもよい。
【0058】
ここで、実行余裕度の算出方法の一例について説明する。図9に示すように、一般的に、投票要求の増加傾向は、レースによらず概ね似ている。そのため、例えば、第1レースの投票締切時点までの、第2レース以降のレースに対する投票要求の増加傾向に基づいて、第1レースの投票締切時点から第2レースの投票締切時点までにおける、第2レース以降のレースに対する投票要求の増加傾向を推定することが可能である。例えば、データ記憶部20に、予め、投票締切時点までの時間に対応付けられた相対総投票要求数を示すデータが記憶されている場合に、第2レースの投票締切n分前における第2レース以降のレースに対する投票要求数=第2レースの投票締切m分前における第2レース以降の投票要求数×投票締切n分前の相対総投票要求数/投票締切m分前の相対総投票要求数という数式で第2レースの投票締切n分前における第2レース以降のレースに対する投票要求数(すなわち、第2レースの投票締切n分前における総投票要求数)を推定することができる。同様にして、第2レースの投票締切時点についても、時点tにおける投票要求の総数の推定が可能である。
【0059】
そして、このことから、第1レースの投票締切時点以前でも、第1レースの投票締切時点よりも後に受け付ける投票要求の総数の推定値の算出が可能となり、さらには、第1レースの投票締切時点以降のある時点tにおける、処理部24による処理の実行余裕度を、例えば、実行余裕度(t)=所与の値Y−(時点tにおける投票要求の総数の推定値)により算出することができることとなる。
【0060】
そして、監視部26は、例えば、投票要求管理キュー40に含まれている処理順管理データ42の数所定数Xを超えていても、直近に到来する購入締切時点の後のk分間における上述の実行余裕度の合計(例えば、実行余裕度(1)+実行余裕度(2)+・・・+実行余裕度(k))が、予め定められた実行余裕度の合計の上限値未満である場合には、処理部24に、投票要求の処理順の入替指示を通知しないようにしてもよい。
【0061】
また、馬券購入仲介システム10、競馬管理システム12、及び、ユーザ端末14の役割分担は上述の実施形態には限定されない。例えば、馬券購入仲介システム10が競馬管理システム12の機能も備え、処理部24が、投票処理を実行するようにしてもよい。
【0062】
また、本実施形態を、馬券の購入とは異なる場面(例えば、競艇、競輪、オートレース、サッカーくじ、宝くじ、などのくじの購入の場面)に適用しても構わない。上記の具体的な数値や文字列、及び、図面中の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0063】
10 馬券購入仲介システム、12 競馬管理システム、14 ユーザ端末、16 コンピュータネットワーク、20 データ記憶部、22 投票要求受付部、23 投票要求蓄積バッファ、24 処理部、26 監視部、30 投票取引明細情報、40 投票要求管理キュー、42 処理順管理データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムであって、
購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段と、
未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段と、
前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段と、
を含むことを特徴とするくじ購入システム。
【請求項2】
前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求が直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理されるよう購入要求の処理順を変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載のくじ購入システム。
【請求項3】
前記処理手段は、単位時間に受け付けた購入要求の数が所定数を超えた際に、購入要求の処理順を変更する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のくじ購入システム。
【請求項4】
前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、直近に到来する購入締切時点以降に処理する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のくじ購入システム。
【請求項5】
前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、当該購入要求を受け付けてから直近の購入締切時点が到来するまでの時間だけ、当該購入締切時点から経過した際に処理する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、購入締切時点の到来順が当該くじの直前であるくじの購入締切時点以降に処理する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記処理手段は、購入締切時点が直近に到来しないくじに対する購入要求を、当該購入要求の受付から直近に到来する購入締切時点までの時間だけ、購入締切時点の到来順が当該くじの直前であるくじの購入締切時点から経過した際に処理する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記処理手段は、購入締切時点が近い購入要求を優先して処理するか否かを、直近に到来する購入締切時点以降の処理の実行余裕度に応じて決定する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記実行余裕度は、くじ購入要求の受付傾向に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムの制御方法であって、
購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付ステップと、
未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定ステップと、
前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理ステップと、
を含むことを特徴とするくじ購入システムの制御方法。
【請求項11】
直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段、
未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段、
前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段、
として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
直近に到来する購入締切時点よりも前に、当該購入締切時点よりも後に購入締切時点が到来するくじの購入要求を受付可能であるくじ購入システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
購入締切時点が順次到来する複数のくじのいずれかに対する購入要求を受け付ける受付手段、
未処理の購入要求の数が所定数以上であり、かつ、未処理の購入要求のうちの受付順が前記所定数未満である複数の購入要求のうち、直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求が含まれているという条件を満足するか否かを判定する判定手段、
前記条件を満足すると判定される場合に、直近に購入締切時点が到来するくじの購入要求を直近に購入締切時点が到来しないくじの購入要求よりも前に処理する処理手段、
として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−15910(P2013−15910A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146591(P2011−146591)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)