説明

こたつ敷ふとん

【課題】暖房に用いるこたつの下に敷くこたつ敷ふとんは、こたつの脚が、その上に乗った状態で使用するので、長時間経つとずれて、しわが寄るなど形状が乱れ易かった。特に、くつろいで寝転んだりしていると、ひどいものであった。それを平らな元の状態に戻すのに、こたつの脚を持ち上げて直さなければならなかった。また、こたつ敷ふとんの下を掃除する時も、こたつを持ち上げて他の場所に移動させたり、横に倒したりするなど、重くて大変であった。更に、洗濯などをして、物干しざおにかけて干すと、ふとんどうし合わさった状態になり乾きにくかった。
【解決手段】本体1にこたつの脚を置くための脚用穴4を設ける。脚用穴4は、こたつが本体1の中央にくる位置に、脚の数と同数設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、暖房器具として用いるこたつの敷ふとんの形状に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこたつ敷きふとんの形状は、図2に示すように、本体1は、表地と裏地の間に中わたが入り、それをキルティング2で固定し、縁どり3を本体1のまわりに施した物である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、以上の従来技術によれば、こたつ敷ふとんの上に、こたつの脚が乗った状態で使用するので、特に、くつろいで寝転んだりしていると、ふとんのずれ方もひどく、こたつ敷ふとんの形状がくちゃくちゃに乱れると同時に、こたつの位置もずれることが多かった。それらを元の状態に戻すのに、こたつの脚を持ち上げて直さなければならなかった。また、こたつ敷ふとんの上にこたつを置いたままの状態で、こたつ敷ふとんの下全体を掃除することは難しく、その際、こたつを持ち上げて他の場所に移動させるか、あるいは、横に倒した状態にする等、重くて大変であった。更に、こたつ敷ふとんを洗濯などして干す時、物干しざおにかけると、ふとんが合わさった状態になるので、乾きにくかった。
そこで、この発明は、たとえずれても、しわが寄っても、元の状態に直すことが容易で、こたつ敷ふとんの下を掃除する時も、こたつを動かすことなく簡単にできる。加えて、干し易く、乾き易いこたつ敷ふとんを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、こたつが、こたつ敷ふとんの中央に来る位置に、こたつの脚を設置するための脚用穴を脚の数と同数設けたことを特徴とするこたつ敷ふとんである。
【発明の効果】
【0005】
第一発明によれば、こたつが、こたつ敷ふとんの中央に来る位置に、こたつの脚を設置するための脚用穴を脚の数と同数設けたので、こたつとこたつ敷ふとんの位置関係が保たれ、こたつの脚を脚用穴にそれぞれ入れると、こたつ敷ふとんも殆んどずれることなく、たとえずれたり、しわが寄っても直し易い。更に、それぞれの脚用穴がこたつの脚にそって持ち上げられるので、こたつ敷ふとんの下にあるフローリングなど全体を掃除することができる。加えて、こたつ敷ふとんを干す時も、脚用穴に物干しざおを通して、簡単に干すことができ、また、乾き易い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
こたつ敷ふとんの本体1は、こたつのやぐらの最もポピュラーな形状に合わせて正方形で、角にはそれぞれ丸みがつけられている。素材は、主に天然繊維の綿、合成繊維のポリエステル、アクリル等から成っていて、本体1は、表地と裏地の間に中わたが入っていて、中わたが動かないように、上からキルティング2が全体に施されている。脚用穴4は、こたつやぐらが正方形であることから、脚の数四本に合わせて、合計四箇所設けられる。また、こたつが本体1の中央に来るよう、脚用穴4は本体1の対角線上に、中心より等距離に設けられる。脚用穴4の形状は、やはり、最もポピュラーな脚の断面の形状に合わせて略扇形で、こたつの脚がスムーズに入る大きさである。脚用穴4の周囲と本体1の周囲は、バイヤスを使って縁どり3が施されている。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、本体1の四つ角に丸みをつけることにより、邪魔にならず、角でつまずきにくい。本体1の周囲に施された縁どり3、特に角の丸みのある部分は、伸縮性の有るバイヤスを使うことできれいに仕上げることができる。また、本体1の中に中わたを入れることにより、厚みが増し、上からキルティング2をすることにより、中わたが動かないので、本体1に脚用穴4を設けて、こたつの脚を設置すると、すっぽり納まり安定感がある。更に、脚用穴4のまわりを同じく伸縮性のあるバイヤスで縁どり3をすることにより、脚の断面の最もポピュラーな形状の略扇形だけでなく、四角形にも、円形にも適応できる。また、脚用穴4は、こたつの脚がスムーズに入る大きさなので、こたつ敷ふとんの下を掃除する時も脚用穴4がこたつの脚にそって持ち上がるので、簡単に掃除することができる。加えて、こたつ敷ふとんを洗濯などして干す場合、物干しざおも当然スムーズに入る大きさということと、脚用穴4が均等な位置に設けられていることを利用して、簡単にできる。物干しざお一本を脚用穴4の二箇所に、もう一本を残りの脚用穴4二箇所に、相互が平行になるようにさし込んで干すと、ずり落ちる心配もなく干し易い。また、ふとんどうしが重なり合うこともないので乾き易い。
【0008】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、脚用穴4は略扇形で、本体1の対角線上に、中心より等距離に設けられたが、他の実施形態では、略扇形に準じて楕円形で、本体1の縦に当たる辺の中央どうしを結んだ線と、同じく横に当たる辺の中央どうしを結んだ線上に、中心より等距離に設けられても良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 この発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 従来技術を示す平面図である。
【符号の説明】
【0010】
1 本体 2 キルティング
3 縁どり 4 脚用穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
こたつが、こたつ敷ふとんの中央にくる位置に、こたつの脚を設置するための脚用穴を脚の数と同数設けたことを特徴とするこたつ敷ふとん。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−158924(P2006−158924A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382384(P2004−382384)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(591208559)
【Fターム(参考)】