説明

つや消し無地色底板付きそろばん

【課題】 そろばんを使用して計算する際に、木目の入った机の上や,文字や数字のたくさん書いてあるテキストの上等、その上に載せたそろばんの珠の配置が読み取りにくい環境でも,それが見やすくなるように,余計な視覚情報が目に入らないようにしたそろばんを提供する。
【解決手段】 そろばんの下の机などの模様や、テキストの文字などが、読み取るべき珠の周囲から見えないように、そろばんの珠の色とは明度や彩度を変えたつや消しの素材で出来た無地色の底板を設けた、つや消し無地色底板付きそろばんを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、そろばんの底の下にある邪魔なものが見えないよう、つや消しで無地の底板をつけたつや消し無地色底板付きそろばんに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来,そろばんの底には、何もついてなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
従来のそろばんは、底に何もついていないせいで、机の上や、帳簿の上に置いて使う際に、下に木目や、文字等の、そろばんの珠の位置を見る際に邪魔になる紛らわしい視覚情報が目に入ってしまい、珠の配置を読み損ない、計算間違いをすることがあった。
机の上で,珠と木が同系色の場合等は、擬態した昆虫のように珠がよく見えないこともあり、やりにくかった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そろばんの底に、珠の位置が見やすいように、照明などの光の反射を抑えたつや消しの表面で、珠の色の明度や彩度が違う色の無地の板をつける。
本発明は、以上の構成からなるつや消し無地色底板付きそろばんである。
【発明の効果】
【0006】
そろばんの珠が明るい色ならば暗い色、珠が暗い色ならば明るい色の底板というように、明度や彩度などが違う色同士の組み合わせで、読み取るそろばんの珠が、無地でつや消しの底板の上で、くっきりと浮かび上がるようになり、その配置が読み取りやすくなった。
表面がつや消しの底板からは、照明などの光線の照り返しが目に入らず、珠が見やすくなった。
無地の色の板で蓋をしてあるおかげで、普通のそろばんの珠のまわりに見える木目や文字などの余計な視覚情報が目に入らないので,弾いた珠の配置の表す数値の読み取り違いが少なくなった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下,本発明を実施するための形態について説明する。
九分どおり出来上がったそろばんの底に、そろばんの珠の色と、明度、彩度などを変えた、つや消しで照り返しの無い素材で出来た、無地色の底板を貼り付ける。
使う際は、通常通りで差し支えなく,時折逆さにして内部にたまったホコリやゴミなどを出せばよい。
また底板を、枠の裏にネジ穴をあけて、ビスなどでとめる等して、取り外し可能な形にしておけば,清掃もしやすくなる。
【符号の説明】
【0009】
1 底板
2 珠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
そろばんの底に、珠(2)の色と明らかに違って目立たない無地色の底板(1)をつけた、無地色底板付きそろばん。
【請求項2】
そろばんの底に、取り外し可能な底板をつけた底板付そろばん。
【請求項3】
そろばんの底に、照明などの光線の照り返しが無い、表面がつや消しの素材で作られた底板を貼り付けたつや消し底板付きそろばん。

【図1】
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【公開番号】特開2011−243214(P2011−243214A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2011−147725(P2011−147725)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511161890)