説明

ひげ剃りカートリッジその他の品目のための容器

【課題】ひげ剃りカートリッジのような品目を格納するための容器を提供する。
【解決手段】密封包装10は、成形された合成樹脂容器12と、容器内の収納領域内にあるひげ剃りカートリッジ16、および収納領域18に対する入口22を覆うと共にその周りの密封表面20に封着される取り外し可能なフィルムとを備える。容器は収納領域への入口において容器の側壁に隣接してそこから延びてカートリッジを取り出す間にユーザの親指ないし他の指を入口から離間させるためのリップ28を有する。取り外し可能なフィルムは、それが容器の後部に依然として部分的に接続されているときにカートリッジの取り出しを容易にする折返し状態保持特性を有する。合成樹脂タブ24は密封表面からのフィルムの剥離を始めるために容器の密封表面を越えて延びているフィルムの一部に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明はひげ剃りカートリッジのような品目を格納するための容器に関する。
【0002】
ひげ剃りカートリッジは一般的に、容器内の各部分に配置された複数のひげ剃りカートリッジを含む合成樹脂製ディスペンサに入れられて販売される。
【0003】
スナックおよび調味料を包装する技術においては、外周縁部を有する全般的に開いた箱形の矩形状に成形されるとともにその縁部に封着される合成樹脂箔によって蓋がされる合成樹脂容器と、隣接する縁部との間に殆どスペースを取らないようにみぞ削りナイフによって縁部の1つの角部を斜めに剪断して密封箔に取り付いたままとなるように成形された三角形状のプルタブとを持たせることは周知である。例えば、そのような容器は「フィリアスフォッグ(Phileas Fogg)」という登録商品名の下に合衆国内で入手可能な容器スナックに用いられている。
【0004】
そのような従来技術の容器は添付の図1および図2に描かれている。本願の出願人が理解するところでは、食品適合性を有する熱可塑性樹脂から製造された合成樹脂容器100は、その4側面の周りに成形された縁部102(これらの縁部は、互いに対向する側面においては全般的に同じ幅であるが、隣接する側面においてはわずかに異なっている)と、縁部周りに封着された合成樹脂カバーフィルム104とを備えている。このフィルムは、その下面が金属色(真空蒸着によるものと考えられれる)であるとともにその上面に製品情報が印刷され、かつプルタブ106はフィルムが剥がされたときにこのフィルムに固着したまま残る。本願の出願人は、合成樹脂容器から合成樹脂フィルムを剥がすときにその全体を取り除かないで放置すると、このフィルムが図2に示される位置から降下して開口を妨げ、(以下に論じるように)開口をアクセス可能なままとする「折返し状態保持(deadfold)」の機能に完全に欠けていることを見出した。しかしながら、古くなることから製品を保護するために合成樹脂食品包装フィルムが湿気およびガスについてバリヤ性を有することは知られている。
【0005】
このように認められる従来技術はまた、パティサイズのバター用の合成樹脂容器、またはナッツベリーファーム食品社(Knotts Berry Farm Foods, Inc.)(プラセンシア, カリフォルニア州)の名前で米国内において入手可能な調味料若しくは保存食品用の類似の容器を覆うために用いられる折り曲げ可能な金属箔を有しているが、これらの容器もまたその縁部にスリットを入れることによって設けられたコーナプルタブを有している。このラミネート(積層)カバー箔は、その外側が(図柄が印刷された)合成樹脂でコーティングされるとともにヒートシール接着剤の下側層を有した薄い金属箔であると理解される。この合成樹脂コーティングは、単に水分およびガスに対するバリヤ性を与えるだけである。これらの容器の箔は後方に引き剥がすことはできるが、永久変形を可能とするために金属から作らなければならない。
【0006】
このように認められる従来技術は、例えばヨープレイト(Yoplait)の名前の下に米国内で利用可能であると考えられるとともにそれぞれがヨーグルトを供給する6個包装に用いられているような、ホットメルト接着剤のような下側シール材層を有してポリエステルでコートされた紙の層を更に有している。このポリエステルは1つの片としての取り外しを補助する。紙は、後方に折り返されたままとするための最小限の能力を有するが、吸収性材料であるので水分に対するバリヤ性(防湿性)に欠けている。
【0007】
1つの観点において、本発明は概して、成形された合成樹脂容器と、この容器内の収納領域内に含まれるひげ剃りカートリッジ(若しくは他の格納されるユニット)と、前記貯蔵領域への入口周囲の密封表面に封着されて前記入口を覆う取り外し可能なフィルムとを含む密封包装を特徴付ける。この容器の側壁は、内側に突出して前記ひげ剃りカートリッジ(若しくは他の格納されるユニット)を保持する保持構造を有する。
【0008】
もう1つの観点において、本発明は概して、取り外し可能なフィルムによって密封される成形された合成樹脂容器内にひげ剃りカートリッジを収納する密封包装を特徴付ける。この容器は、前記カートリッジの取り出しの間に収納領域への入口からユーザの親指ないし他の指を離間させるために、前記入口において、当該容器の側壁に隣接してそれから延びるリップを有している。
【0009】
もう1つの観点において、本発明は概して、取り外し可能なフィルムによって密封される成形された合成樹脂容器内にひげ剃りカートリッジを収納する密封包装を特徴付ける。そのフィルムは、それが容器後部に部分的に連結されたままの状態においてカートリッジの取り出しを容易にするような折返し状態保持特性を有する。
【0010】
もう1つの観点において、本発明は概して、取り外し可能なフィルムによって密封される成形された合成樹脂容器内に格納されるユニットを収納する密封包装を特徴付ける。前記フィルムの密封表面からの剥離を開始するために、前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に、合成樹脂タブが取り付けられている。この合成樹脂タブは、前記成形された合成樹脂容器から切れ目によって離間されている。
【0011】
本発明の特定の実施例は、下記の特徴の1又は2以上を含むことができる。カートリッジの刃は収納領域への入口から離れる方向を向く。容器は所望の向きでカートリッジを支持する支持部材を底壁上に有し、この支持部材はカートリッジの上側表面の輪郭に合った曲面を有する。容器の側壁上のカートリッジ保持構造は、容器の入口および底壁を向いて傾斜する表面を有する。容器は透明である。容器は1又は2以上の外側表面上に突出する複数の指掴み隆起を有し、これらの隆起はそのいくつかの表面上にユーザの指に合わせてくぼんだ輪郭を有する。取り外し可能なフィルムに接続された合成樹脂タブは、その表面から延びる掴み用隆起を有する。合成樹脂タブは、容器のリップの切欠部分に配置される。タブは半月状の形状を有する。取り外し可能なフィルムは、成形された合成樹脂容器の壁より柔軟である。フィルムは、1.5ニュートン(好ましくは3〜5ニュートン)より大きい取り外し力で容器に封着される。フィルムは、フィルム層の間の内側表面上に印刷を載せる。フィルムは、容器の密封表面にヒートシールないしは高周波(RF)溶着される。
【0012】
別の態様において、本発明は概して、収納領域とこの領域への入口周囲の密封表面とを画成する合成樹脂容器と、密封表面と隣接する合成樹脂タブと、このタブを合成樹脂容器に接続する仮設コネクタとを含む包装部品を特徴とする。
【0013】
包装部品の特定の実施例は以下の特徴の1又は2以上を有する。仮設コネクタは、タブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記容器縁部と平行に前記第1の部分および前記タブ縁部から延びる第2の部分と、前記容器縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有し、結果としてリング状のコネクタを生じさせる。仮設コネクタは、成形された合成樹脂容器およびタブと同時成型される。これに対して、仮設コネクタは、合成樹脂の折れやすいブリッジ部分であることができる。
【0014】
他の態様において、本発明は概して、記載された密封包装を製造する方法および記載された密封包装を使用する方法を特徴付ける。
【0015】
本発明の実施例は、以下の利点の1又は2以上を含むことができる。この密封包装は、使用の前にシャワーないしは風呂の浴槽領域内に保管されたときに、水分、石鹸や泡ないしジェルのようなひげ剃り前処理製品、および洗剤からカートリッジを保護する。環状のブリッジ部材は、包装の外側に沿った一回の切断によって容易に切り離すことができる。傾斜した表面は、収納領域内に装填されるときにカートリッジを所望の位置に案内する。支持部材および保持構造は、ハンドルへの取り付けのための所望の位置にカートリッジを保持する。合成樹脂タブは、剥離を始めるための良好な掴み部材を提供する。折返し状態保持特性は、部分的に取り外された箔がハンドルへのカートリッジの接続を妨げることを防止する。傾斜構造は、容器内に収納されたカートリッジの接続部分にハンドルを案内する。リップは、容器からのカートリッジの取り出しの間に、ユーザの親指ないし他の指を刃の切刃から保護する。
【0016】
本発明のその他の利点および特徴は、下記の本発明の実施例の詳細な説明および請求項から明らかとなる。
【0017】
図1を参照すると、成形された合成樹脂容器12、カバーシート14、および容器12の収納領域18内に収納されたひげ剃りカートリッジ16を含む密封包装10が示されている。図2は、カバーシート14を取り付ける前の容器12を示している。容器12は収納領域18への入口22を囲む密封表面20を有しており、かつカバーシート14はこの密封表面20に封着される。(図1にその1つだけが示されている)合成樹脂タブ24は、カバーシート14の2つの角部の下面に取り付けられている。合成樹脂タブ24は、シート14の剥離を開始するために用いられる。剥離の前に、合成樹脂タブ24は、容器12の片側に沿って延びるリップ28の末端に配置された切欠部分26(図1)に配置されている。図2から分かるように、曲線状の切れ目29がタブ24とリップ28との間にある。
【0018】
図1から図7を参照すると、容器12は、2つの端面(図1、図2および図7)上の指掴み用隆起30と、前側表面35(図1、図2、図5および図7)上の垂直掴み部34を与える浮き彫り部32と、後側表面40(図6および7)上の掴み用隆起38を与える浮き彫り36を有している。おそらくは図7の底面図から最も良く判るように、ユーザの指をよりよく収めるために掴み用隆起の最も外側の表面が全体的にくぼんだ輪郭を有するように、末端側の掴み用隆起30は中央の掴み用隆起30よりもさらに遠くまで外方へ延びている。
【0019】
図2および図4は、ひげ剃りカートリッジ16を装填してその上にシート14を封着する前の合成樹脂容器12を示している。製造時のこの段階においては、合成樹脂タブ24は容器12の一部であり、(図4および図8に最も良く示されている)内側のブリッジ部材46によって容器に接続されている。ブリッジ部材46は、薄くて折れやすい部材であるが、密封前の取り扱い中にタブ24を所定位置に保持するには十分に強く、ユーザがカバー14の剥離を始めるためにタブ24を持ち上げるときには容易に折れる程度に充分に弱い。(これに代わるブリッジ部材を提供するために、リップを機械的に除去するか、少なくとも部分的に切断することができる。)タブ24は、ユーザの指による掴みを容易にするために外側端部の周辺隆起25を有している(図5、図6および図7参照)。
【0020】
図1〜図4を参照すると、リップ28が容器の側壁48に、カートリッジ16のカートリッジ接続構造52(図1)に導くための傾斜構造50によって接続されていることがわかる。適当なカートリッジ16は、1998年4月24日に出願された米国特許出願第09/066,499号に記載されているが、その内容はこの引用によって本願明細書に組み込まれる。米国意匠特許D407,851号は、カートリッジ16と嵌合するハンドルを記載している。ひげ剃りハンドル(図13)のカートリッジ16への接続の間、ハンドルの接続端がリップ28上に持って来られると、傾斜部分50はハンドルの端部を接続構造52(図1)に案内しようとする。カートリッジ16に接続されるとハンドルは引き出されれ、カートリッジ16が容器12から取り出される。リップ28は、容器12から引き出す間にユーザの親指および他の指をカートリッジ16の刃によって切れることから保護する。
【0021】
図3および図4を参照すると、容器12が、湾曲して凹状の上側表面53を有した2つの支持部材51を備えていることがわかる。これの部材51は、所望の位置にカートリッジ16を支持するためにカートリッジ16の刃ユニット上面の輪郭に整合している。支持部材51は、カートリッジ16の刃の外側で、カートリッジ16の端部を支持している。容器12内に収納されると刃の切刃は下側を向く。係合突起(戻り止め)54、56が各側壁48,58から内側に突出している。両係合突起54,56は、入口22を向いた上側傾斜面60および底部壁64を向いた下側傾斜面62を有している。カートリッジが容器12に装着されるときには、上側斜面60上を移動して係合突起54、56を(スナップ動作で)ぱちんと通り過ぎる際に、カートリッジは容器の壁をわずかに変形させる。容器12からの取り出しの間、カートリッジが斜面62を通過するときにも、カートリッジは容器の壁をわずかに変形させる。係合突起54はカートリッジ16のガード部分を下向きに保持すると共に、係合突起56はひげ剃りカートリッジのキャップ部分を下向きに保持する。
【0022】
製造の際には、容器12はポリプロピレンから射出成形される。容器12のために用い得るその他の材料には、ポリスチレン(特に結晶性ポリスチレン)、耐高衝撃性ポリスチレン(HIPS)、または耐中衝撃性ポリスチレン(MIPS)、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロンおよびスチレンアクリロニトリルコポリマー(SAN)が含まれる。ポリプロピレン以外の材料を用いる際に、当業者は(図12に示されるとともに後述される)密封層118にとって適切な密封層材料を選択する。容器12を成形した後、カートリッジ16は、その接続構造52がリップ28近傍の傾斜部50に隣接するような所望の接続位置において、刃ユニットが係合突起54、56を(スナップ動作で)ぱちんと通り過ぎて上側表面53上に載置されるようにして、容器12内に装填される。それから、カバーシート14が、上側シール面20および合成樹脂タブ24の上側表面にヒートシールによって封着される。これに代えて高周波溶着、超音波溶着または感圧接着剤を用いることができる。
【0023】
容器12は、内部のカートリッジの目視検査を可能とするように、透明な合成樹脂で作られている。カバーシート14は印刷可能であり、開封およびカートリッジの使用法の説明を載せることができる。カバーシート14は(異なる縮尺で)図12に示すラミネートからできている。このラミネートは、0.48ミル(0.012mm、48ゲージ)厚の(反転印刷される)ポリエチレンテレフタレート(PET)製の上側層112と、その下側の0.50ミル(0.013mm、50ゲージ、若しくは「7.5ポンド/連」と称される)厚の(好ましくは低密度の)ポリエチレン層114(好ましくは不透明とするために白色であるが、透明にしてもよい)と、その下の1.15ミル(0.029mm、115ゲージ)厚の配向された高密度ポリエチレン(HDPE)層116と、その下の約0.1ミル(「2ポンド/連」と称される)厚のポリエステルウレタン接着剤層117と、その下の1.25ミル(0.32mm)厚の同時押出された低密度ポリエチレン−エチレンビニルアセテート(LDPE-EVA)(28%)の封着層118とで構成され、下側のエチレンビニルアセテート(EVA)部分が容器12に封着される。
【0024】
このカバーシート14においては、高密度ポリエチレン(HDPE)層と、それより小さな限度において低密度ポリエチレン(LDPE)層とが、水分に対するバリヤ特性(防湿性)および折返し状態保持特性を与える。ポリエチレンテレフタレート(PET)は、嵩の高さと透明性および、その下側表面の印刷への保護を与える。ポリエチレンテレフタレート(PET)はまた、破れを防止するとともに1つの片としての取り外しをもたらすための構造的な一体性をラミネートに与える。ポリエチレンテレフタレート(PET)は、層間剥離することなしに24時間の華氏100度の温水浴条件下での促進試験に耐えるように選択される。ポリエチレン層(好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE))は、高密度ポリエチレン(HDPE)層とポリエチレンテレフタレート(PET)層とを接合するための接着層として作用する。ポリエチレンテレフタレート(PET)は、ポリエチレンテレフタレート(PET)と高密度ポリエチレン(HDPE)との間の接着層として(華氏約600度の)高熱が負荷される低密度ポリエチレン(LDPE)との使用のために化学的に準備されている。
【0025】
ポリエチレン層(好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE))は、好ましくは不透明であり、特に印刷のための背景色を与えるために白色であり、かつ密封による熱の影響を受ける領域と、シール面からほど遠い領域との間に、審美的により一様な外観をもたらすためには不透明である。ポリエステル-ウレタン層117は、とても薄くて1ミル未満、好ましくは約0.1ミルであるが、高密度ポリエチレン(HDPE)層116と低密度ポリエチレン−エチレンビニルアセテート(LDPE-EVA)密封層118とを接合するための接着層として作用する。層118の低密度ポリエチレン−エチレンビニルアセテート(LDPE-EVA)は、容器12のポリプロピレンに対する密封を提供するために特に適している。密封層118内のエチレンビニルアセテート(EVA)の量を容器12の材料に応じて変化させられることが分かる。さらに、高周波若しくは超音波溶着を用いる場合には別個の下側密封層118を省けることが分かる。密封層118は好ましくは1.25ミルより厚くなく、さもなければその嵩が、剥離状態を保つための高密度ポリエチレン(HDPE)層の折返し状態保持能力を上回ってしまう。
【0026】
ラミネートのための「折返し状態保持」特性は、低密度ポリエチレン(LDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)層、主として高密度ポリエチレン(HDPE)層によってもたらされる。この折返し状態保持特性とは、カバーシート14が、容器12に依然として取り付いている部分を残して剥がされ、次いでユーザの手から解放されたとき、カートリッジへの容易なアクセスを許容するために、図13ないし図16に示されるようにシート14が後方に折り返されたまま若しくは後方に曲げられたままとなることである。格納された物品にユーザの手がアクセスする場合には、折返し状態保持特性とは、内側の物品にアクセスするときに手の指が実質的に妨害されないということである。
【0027】
一般的には、図16に示されるように、折返し状態への充分な保持は、取り外された部分と密封表面22との間の角度が30度、最も好ましくは(模式的に点線で描かれているように)45度よりも大きいときに起こる。他の観点によると、図15または図16の実施例に示されるように、充分な折返し状態への保持とは、カバーシートの取り外された部分が容器の入口領域の少なくとも半分を露出させる位置よりも後方に残ることで、収納された物品に対する実質的に妨げられないアクセスを許容することに帰着する。好ましくは、図15に示されるように、カバーシートの取り外された部分は側面間の半分の位置において容器を貫通する中線の後方に残る。特に、カバーシート14は、カートリッジに接続するときにハンドルが実質的に妨げられず、かつカートリッジを実質的に妨害なしに取り除くことができる程度に、後ろ側に十分に折り返されたままとなる。
【0028】
水蒸気に対するバリヤ特性(防湿性)は、低密度ポリエチレン(LDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)層、主として高密度ポリエチレン(HDPE)層によってもたらされる。水分に対するシートのバリヤ特性(防湿性)は、水蒸気通気率(MVTR)によって表すことができる。この水蒸気通気率(MVTR)は、華氏100度(摂氏37.8度)で相対湿度が90%の状態下において24時間につき100平方インチあたり約0.16グラム以下の水分量であることが好ましい。
【0029】
低密度ポリエチレン(LDPE)層と共に高密度ポリエチレン(HDPE)層を使用することは、折返し状態保持特性と水分バリヤ特性との所望の組み合わせを有利に提供する。さらにカバーシートは、外側のポリエチレンテレフタレート(PET)層と高密度ポリエチレン(HDPE)層との間にサンドイッチされる低密度ポリエチレン(LDPE)層の使用によって改善され、破れに対する抵抗力および印刷の完全性のようなフィルムの完全性を保護するための追加の利点が与えられる。
【0030】
カバー14における、金属箔ではなく合成樹脂のシート構造は、それが電子商品監視(EAS)要件を満たすので好ましい。電子商品監視(EAS)システムにおいては、お金を支払っている客が店を出るときに警報を解除するように、製品上の(一般的にそれらの内部に金属を含んでいる)小さなタグが支払時に不活性化される。ひげ剃りカートリッジを含んでいる容器上に金属箔が用いられると、金属箔と金属刃との接近した組み合わせが電子商品監視(EAS)タグの適切な機能と対立することがある。
【0031】
カバーシート14は、構造の一体性を維持するとともに層間剥離せず、取り外されるときに破れず(すなわち1つの片として取り外し可能であり)、水および(例えば浴槽内に用い得る)家庭用洗剤若しくはひげ剃り用前処理製品が存在しても劣化せず、その中に格納される物品を水分および洗剤から保護し、製品取り出しの容易さのための所望の折返し状態保持特性を有し、公知の金属箔よりも高価ではなく、印刷可能であり、かつ電子商品監視(EAS)システムと干渉しない。
【0032】
カバーシート14は、予め定められた初期剥離力を有するように容器12に固着される。剥離力は、角部のタブが下方を向くと共にその角部から反対側の角部への対角線が鉛直方向に位置合わせされた状態でカバーシート14が鉛直面内にあってるように容器12を支持することによって決定される。容器12は取付具によってこの位置に維持されるが、下側の角部のタブは(Instronという登録商品名で入手可能な)力と距離との関係を測定する機械に接続され、かつこの機械によって上方に引き上げられる。その結果として得られる力と距離との関係を表すグラフは典型的に、密封温度が160℃〜215℃のときに約3〜5ポンド(13.6〜22.7N)である単一のピークを有するが、それが重要な初期剥離力である。好ましい密封温度は、約175℃である。
【0033】
使用の際にユーザは、ブリッジ部分46を折るために合成樹脂タブ24を曲げると共に、剥離を始めるためにカバーシートの表面に沿ってタブ24を後方に引っ張る。ユーザは、容器の2つの端部における掴み用隆起30を掴むことができるし、その代わりに前面および後面の隆起34、38を掴むこともできる。次いでユーザは、(図示しない)ハンドルをカートリッジの接続構造52に接続してカートリッジ16を取り出す。係合突起56は、カートリッジ16が取り出されるときに支点として作用する。前方および後方の隆起34、38がユーザによって握持される場合、リップ28は、カートリッジの取り出しの間にユーザの親指または指が刃によって切れることから保護する。
【0034】
本発明のその他の実施例は特許請求の範囲内にある。例えば(好ましい実施例を描いている)図9は、仮設の接続構造を提供するための、容器12のタブ24および側面から外側に延びる輪状部分100の使用を示している。カバーシートが容器12およびタブ24に封着された後に、輪状部分100は、容器12の側面ないしリップ28の端部に対して平行な一回の切断によって切り取ることができる。加えて、タブ24および容器は同一の材料ないしは異なる材料から作ることができ、かつ仮設の接続部、例えば輪状部分100は同一の材料ないしは異なる材料から作ることができる。タブは、より良好な掴み表面を提供するためにエラストマ材料で作ることができる。ある角度を有する係合突起54、56に加えて、カートリッジを所望の位置に保持するためにその他の突出構造を用いることができる。カバーシート14は、いくつかの用途において所望の折返し状態保持特性を有する金属箔から作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】部分的に開けられた状態で、内部のひげ剃りカートリッジと共に示す密封包装の斜視図。
【図2】図1の包装における成形された合成樹脂容器を示す斜視図。
【図3】図2中の3−3線に沿った図2の包装の断面図。
【図4】図2の合成樹脂容器の平面図。
【図5】図2の合成樹脂容器の正面図。
【図6】図2の合成樹脂容器の背面図。
【図7】図2の合成樹脂容器の底面図。
【図8】図4の容器の接続ブリッジ構造を示す、図4の8−8線に沿った部分断面図。
【図9】他のブリッジ構造を示す要部平面図。
【図10】従来技術の密封された食品容器を示す図。
【図11】従来技術の密封された食品容器を示す図。
【図12】図1の包装の取り外し可能なフィルムの積層構造を示す図。
【図13】図1の包装内に収納されたひげ剃りカートリッジに接続されるハンドルを示す図。
【図14】図1の包装内に収納されたひげ剃りカートリッジに接続されるハンドルを示す図。
【図15】図3の包装の開けられたカバーシートを、安定した第1の典型的な剥離状態で示す図。
【図16】図3の包装の開けられたカバーシートを、安定した第2の典型的な剥離状態で示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納領域を画成すると共に前記領域への入口周囲に密封表面を有する合成樹脂容器であって、底部壁と、内側に突出する保持構造をそれぞれ有した少なくとも2つの対向側壁とを有する容器と、
前記収納領域内に含まれると共に前記保持構造によって保持されるひげ剃りカートリッジであって、合成樹脂ハウジングおよび複数の刃を含むカートリッジと、
前記密封表面に封着されて前記入口を覆う取り外し可能なフィルムと
を備えることを特徴とする密封包装。
【請求項2】
底部壁およびこの底部壁から上方に延びる側壁によって画成される収納領域を画成している成形された合成樹脂容器であって、前記収納領域への入口を有する容器と、
前記収納領域内でハンドルと接続されるべき位置にあるひげ剃りカートリッジであって、合成樹脂ハウジングおよび複数の刃を有するカートリッジと、
前記領域からの前記カートリッジの取り出しの間に前記入口からユーザの親指ないし他の指を離間させるために、前記入口において、前記側壁の1つに隣接してそれから延びる合成樹脂リップと
を備えることを特徴とする包装。
【請求項3】
収納領域を画成すると共に前記領域への入口周囲に密封表面を有する合成樹脂容器と、
前記収納領域内でハンドルと接続されるべき位置にある、合成樹脂ハウジングおよび複数の刃を有したひげ剃りカートリッジと、
前記密封表面に封着されて前記入口を覆い、折返し状態保持特性を有する取り外し可能なフィルムと
を備えることを特徴とする密封包装。
【請求項4】
収納領域を画成すると共に前記領域への入口周囲に密封表面を有する合成樹脂容器と、
前記収納領域内に格納された、ユニット全体として取り外し可能なユニットと、
前記密封表面に封着されて前記入口を覆う取り外し可能なフィルムと、
前記成形された合成樹脂容器から切れ目によって離間すると共に、前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に取り付けられた、前記フィルムの前記密封表面からの剥離を開始するための合成樹脂タブと、を備え、
前記タブは、その一部に沿うととも前記第1の対向端面に対向する第2の対向端面を有しており、
前記切れ目は各対向端面によって画成され、各対向端面に沿って延びると共に、前記容器の主面から前記フィルムと平行な表面に構成された軸線と平行な方向に延びている、ことを特徴とする密封包装。
【請求項5】
底部壁と側面を有する側壁とによって画成された収納領域を画成し、かつ前記収納領域への入口を有している成形された合成樹脂容器と、
前記収納領域内に格納された、ユニット全体として取り外し可能なユニットと、
前記容器の内側に形成されて前記側面から内側に延びると共に、前記容器内の所望の位置に前記ユニットを保持する保持構造と、
前記密封表面に封着されて前記入口を覆う取り外し可能なフィルムと
を備えることを特徴とする密封包装。
【請求項6】
前記フィルムは、ラミネートとして構成されると共に少なくとも一つの構造的な層を有するプラスチックフィルムを含んで成ることを特徴とする請求項1、3、4または5に記載した包装。
【請求項7】
前記格納されるユニットはひげ剃りカートリッジであることを特徴とする請求項4に記載の包装。
【請求項8】
前記カートリッジの刃は前記入口から離れる方を向いていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装。
【請求項9】
前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に取り付けられた、前記フィルムの前記密封表面からの剥離を開始するための合成樹脂タブをさらに備えることを特徴とする請求項1、3または5に記載の包装。
【請求項10】
前記容器は、前記カートリッジを前記領域内に案内する傾斜構造を有することを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項11】
前記容器は、前記リップを前記側壁に接続すると共に前記カートリッジを前記領域内に案内する傾斜構造を有することを特徴とする請求項2に記載の包装。
【請求項12】
前記容器の内側上に成形されて当該容器内の所望の位置に前記ひげ剃りカートリッジを保持する保持構造をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の包装。
【請求項13】
前記容器は、前記カートリッジを所望の向きで支持する支持部材を前記底壁上に有しており、
かつ前記保持構造は、前記支持体部材より高い位置において前記容器の前記側壁上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の包装
【請求項14】
前記底部壁は平らであり、かつ前記カートリッジを所望の向きで支持する複数の支持部材が前記底壁上にある、ことを特徴とする請求項13に記載の包装。
【請求項15】
前記カートリッジは非線形の上側表面輪郭を有しており、かつ前記支持体部材の上側表面は前記非線形の上側表面輪郭に調和することを特徴とする請求項14に記載の包装。
【請求項16】
前記カートリッジは湾曲した凸状の上側表面輪郭を有しており、かつ前記支持体部材の上側表面は前記湾曲した上側表面輪郭に調和するように湾曲した凹状であることを特徴とする請求項14に記載の包装。
【請求項17】
前記保持構造は、前記側壁に対して傾斜しつつ前記入口を向く表面を有することを特徴とする請求項1または5に記載の包装。
【請求項18】
前記保持構造は、前記側壁に対して傾斜しつつ前記底壁を向く表面を有することを特徴とする請求項1または5に記載の包装。
【請求項19】
前記側壁は対向側壁を有し、
前記底部壁は平らであり、
前記容器は、前記リップを前記側壁に接続すると共に前記カートリッジを前記領域内に案内する傾斜構造を有し、
かつ前記カートリッジを所望の向きで支持するための前記底壁上にある複数の支持部材と、
前記互いに対向側壁から突出して前記ひげ剃りカートリッジを前記容器内の所望の位置に保持する保持構造と
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の包装。
【請求項20】
前記カートリッジは湾曲した凸状の上側表面輪郭を有しており、かつ前記支持体部材の上側表面は前記湾曲した上側表面輪郭に調和するように湾曲した凹状である、ことを特徴とする請求項19に記載の包装。
【請求項21】
前記容器は透明であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の包装。
【請求項22】
前記容器は、1又は2以上の外側表面上に突出する、指で掴むための複数の隆起を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の包装。
【請求項23】
前記容器は1又は2以上の外側表面上に突出する、指で掴むための複数の隆起を有しており、
かつ前記隆起はユーザの指を収容するためにくぼんだ輪郭を有している、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装
【請求項24】
前記タブは、表面から延びる掴み用の隆起を有していることを特徴とする請求項4または7に記載の包装。
【請求項25】
前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に取り付けられた、前記フィルムの前記密封表面からの剥離を開始するための合成樹脂タブをさらに備え、
前記タブは、その外側部分の周りで表面から延びる掴み用隆起を有している、
ことを特徴とする請求項1、3または5に記載の包装。
【請求項26】
前記容器は、前記入口に隣接すると共に当該入口から延びると共にその端部に切抜き部分を有したリップを有し、
かつ前記タブは前記切抜き部分に配置されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の包装。
【請求項27】
前記タブは半月形であることを特徴とする請求項7に記載の包装。
【請求項28】
前記合成樹脂容器はポリオレフィン製であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の包装。
【請求項29】
前記フィルムは、前記成形された合成樹脂容器の前記壁より柔軟であることを特徴とする請求項1、3、4または5に記載の包装。
【請求項30】
前記フィルムは、1.5ニュートンを超える初期剥離力で前記容器に付着されることを特徴とする請求項1、3、4または5に記載した包装。
【請求項31】
前記フィルムは、3ニュートンを超え5ニュートンまでの初期剥離力で前記容器に付着されることを特徴とする請求項1、3、4または5に記載した包装。
【請求項32】
前記フィルムは、折返し状態保持特性を有することを特徴とする請求項1、3、4または5に記載の包装。
【請求項33】
前記フィルムは、印刷を保持する内側表面を有することを特徴とする請求項1または3に記載の包装。
【請求項34】
前記フィルムは、前記密封表面にヒートシールないしは高周波溶着されることを特徴とする請求項1または3に記載の包装。
【請求項35】
収納領域と、前記領域への入口周囲の密封表面とを画成している成形された合成樹脂容器と、
前記密封表面に隣接する合成樹脂タブと、
前記タブを前記合成樹脂容器に接続する第1の仮設コネクタと
を備えたことを特徴とする包装部品。
【請求項36】
前記タブ縁部は、前記容器縁部と整列たタブ縁部を有し、
前記第1の仮設コネクタは、前記タブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記容器縁部および前記タブ縁部に対して平行に前記第1の部分から延びる第2の部分と、前記容器縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有し、
それによって前記第1の仮設コネクタは、前記容器縁部および前記タブ縁部に対して平行な一回の切断によって切り取られることが可能である、
ことを特徴とする請求項35に記載の包装。
【請求項37】
前記仮設コネクタは、前記成形された合成樹脂容器および前記タブと同時成型されることを特徴とする請求項35または36に記載の包装部品。
【請求項38】
前記容器は、底部壁と、この底部壁から上方に延びて前記収納領域を画成する側壁とを有し、
前記入口において第1の前記側壁に隣接して、この側壁から延びると共に、その端部に切抜き部分を有したリップをさらに備え、
前記タブは前記切抜き部分に配置されている、ことを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項39】
前記タブは、
前記リップ縁部と整列した第1のタブ縁部と、
前記第1のタブ縁部に対して横断方向に延びると共に、前記第1の側壁に隣接しかつこれを横切る向きの第2の前記側壁において容器縁部と整列する第2のタブ縁部と
を有することを特徴とする請求項38に記載の包装。
【請求項40】
前記タブを前記合成樹脂容器に接続する第2の仮設コネクタをさらに備えることを特徴とする請求項39に記載の包装。
【請求項41】
前記第1の仮設コネクタは、前記タブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記リップ縁部および前記第1のタブ縁部に対して平行に前記第1の部分から延びる第2の部分と、前記リップ縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有し、
それによって前記第1の仮設コネクタは、前記容器縁部および前記タブ縁部に対して平行な一回の切断によって切り取られることが可能である、
前記第2の仮設コネクタは、前記第2のタブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記容器縁部および前記タブ縁部に対して平行に前記第1の部分から延びる第2の部分と、前記容器縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有し、
それによって前記第1および第2の仮設コネクタはそれぞれ、前記容器縁部および前記リップ縁部に対して平行な一回の切断によって切り取られることが可能である、
ことを特徴とする請求項40に記載の包装。
【請求項42】
前記第1および第2の仮設コネクタは、前記成形された合成樹脂容器および前記タブと同時成型されることを特徴とする請求項41に記載の包装部品。
【請求項43】
前記仮設コネクタは、折れやすい合成樹脂材料でできていることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項44】
前記タブと前記容器との間に境界面があり、前記折れやすい合成樹脂のブリッジ部分が前記境界面に沿って分離した位置に配置されている、ことを特徴とする請求項43に記載の包装部品。
【請求項45】
前記タブと前記容器との間に境界面があり、前記折れやすいブリッジ部分は、少なくとも前記境界面の大部分に沿って延びることを特徴とする請求項43に記載の包装部品。
【請求項46】
前記仮設コネクタおよびタブは前記容器とは異なる材料であり、かつ前記容器、タブおよび仮設コネクタは2成分成型によってもたらされることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項47】
前記密封表面に封着されて前記入口を覆う取り外し可能なフィルムをさらに備え、
前記フィルムは前記タブにも付着されることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項48】
前記フィルムは、当該フィルムを前記密封表面に封着する操作の間に、前記タブに対する同様の封着によって当該タブに固定されることを特徴とする請求項47に記載の包装部品。
【請求項49】
前記容器は、1又は2以上の外側表面上に、指で掴むための突出した複数の隆起を有していることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項50】
前記容器は、1又は2以上の外側表面上に、指で掴むための突出した複数の隆起を有しており、かつ前記隆起はユーザの指を収容するためにくぼんだ輪郭を有していることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項51】
前記タブは、表面から延びる掴み用の隆起を有していることを特徴とする請求項35に記載の包装部品。
【請求項52】
前記容器は、ひげ剃りカートリッジを収納するように寸法決めされると共に、前記リップを前記側壁に接続すると共に前記領域内に前記カートリッジを案内する傾斜構造を有する、ことを特徴とする請求項38に記載の包装部品。
【請求項53】
収納領域および前記領域への入口周囲の密封表面を画成すると共に、前記収納領域が、内側に突出する保持構造をそれぞれ有した少なくとも2つの対向側壁によって画成されるような合成樹脂容器を準備する段階と、
合成樹脂ハウジングと複数の刃とを含んだひげ剃りカートリッジを前記収納領域内に配置する段階と、
前記保持構造を接触させることによって、前記カートリッジを前記収納領域内に保持する段階と、
取り外し可能なフィルムを、前記入口を覆うように前記密封表面に封着する段階と
を備えることを特徴とする密封包装の製造方法。
【請求項54】
前記準備する段階は、前記容器の底部壁上に支持部材を設けることを含み、
かつ前記配置する段階は、前記カートリッジを前記支持部材上に配置することと、所望の向きで前記カートリッジを支持することとを含む、
ことを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記保持構造は、前記側壁に対し傾斜しつつ前記入口を向く表面を有することを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記保持構造は、前記側壁に対して傾斜しつつ前記入口から離れる方向を向く表面を有することを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記密封表面を越えて延びている前記フィルムの一部に、前記密封表面からの前記フィルムの剥離を始めるための合成樹脂タブを取り付ける段階をさらに備えることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記準備する段階は、仮設コネクタによって前記容器に接続される合成樹脂タブを前記密封表面に隣接して設けることを含み、
前記封着する段階は、前記密封表面を越えて延びている前記フィルムの一部に前記タブを密封可能に取り付けることを更に含み、
かつ前記封着する段階の後に前記仮設コネクタを分離する段階を更に備えることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項59】
前記仮設コネクタは合成樹脂製であり、
かつ前記準備する段階は、前記合成樹脂タブおよび仮設コネクタを前記合成樹脂容器の成形と同時に成形することを含む、
ことを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項60】
前記仮設コネクタは折れやすいブリッジ部分であり、
かつ前記分離する段階は前記折れやすいブリッジ部分を折ることを含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記タブは、容器縁部に整列するタブ縁部を有し
前記第1の仮設コネクタは、前記タブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記容器縁部および前記タブ縁部に対して平行に前記第1の部分から延びる第2の部分と、前記容器縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有し、
かつ前記分離する段階は、前記容器縁部に平行な一回の切断によって前記仮設コネクタを前記容器から切り取ることを含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の方法。
【請求項62】
収納領域および前記領域への入口周囲の密封表面を画成する合成樹脂容器を準備する段階と、
ユニット全体として取り外し可能なユニットを、前記収納領域内に配置する段階と、
取り外し可能なフィルムを、前記入口を覆うように前記密封表面に封着する段階と、
前記密封表面からの前記フィルムの剥離を開始するために、前記密封表面を越えて延びている前記フィルムの一部に合成樹脂タブを取り付ける段階と
を備えることを特徴とする密封包装の製造方法。
【請求項63】
前記準備する段階は、仮設コネクタによって前記容器に接続される合成樹脂タブを前記密封表面に隣接して設けることを含み、
前記取り付ける段階は、前記フィルムが前記密封表面に封着される操作と同時に前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に対して前記タブを封着することを含む、
ことを特徴とする請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記仮設コネクタは合成樹脂製であり、
かつ前記準備する段階は、前記合成樹脂容器の成形と同じ操作において前記合成樹脂タブおよび仮設コネクタを成形することを含む、
ことを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記仮設コネクタは折れやすいブリッジ部分であり、
かつ前記分離する段階は前記折れやすいブリッジ部分を折ることを含む、
ことを特徴とする請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記タブと前記容器との間に境界面があり、
かつ前記折れやすいブリッジ部分は前記境界面に沿って分離した位置にある、
ことを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記タブと前記容器との間に境界面があり、
かつ前記折れやすいブリッジ部分は少なくとも前記境界面の大部分に沿って延びる、ことを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記タブは、容器縁部と整列するタブ縁部を有しており、
かつ前記第1の仮設コネクタは、前記タブ縁部から横断方向に延びる第1の部分と、全体として前記容器縁部と平行に前記第1の部分および前記タブ縁部から延びる第2の部分と、前記容器縁部から前記第2の部分に対して横断方向に延びる第3の部分とを有しており、
かつ前記分離する段階は、前記容器縁部に対して平行な一回の切断によって前記仮設コネクタを前記容器および前記タブから切り取ることを含む、ことを特徴とする請求項64に記載の方法。
【請求項69】
収納領域内にひげ剃りカートリッジを収納する成形された合成樹脂容器と、前記容器における前記収納領域への入口周囲の密封表面に封着される取り外し可能なフィルムとを含み、前記カートリッジが合成樹脂ハウジングおよび複数の刃を有するような密封包装を準備する段階と、
前記ひげ剃りカートリッジへのアクセスをもたらすために前記密封表面から前記フィルムを剥がす段階と、
前記カートリッジをハンドルに取り付ける段階と
を備えることを特徴とする、ひげ剃りカートリッジをひげ剃り上に設ける方法。
【請求項70】
前記剥がす段階は、1.5ニュートンを超える初期剥離力による剥離を伴うことを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記剥がす段階は、3〜5ニュートンの初期剥離力による剥離を伴うことを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記取り付け段階の後に、前記容器から前記カートリッジを取り出す段階をさらに備えることを特徴とする請求項64に記載の方法。
【請求項73】
前記剥がす段階は、前記密封表面を越えて延びる前記フィルムの一部に接続された合成樹脂タブを上方に引くことを含むことを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項74】
前記剥がす段階と同時に、前記容器の1又は2以上の外側表面上にある複数の指掴み構造により前記容器を掴む段階をさらに備えることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項75】
前記取り付ける段階の前に、前記ハンドルのハンドル接続構造を、前記容器から延びる前記リップ上で前記カートリッジのカートリッジ接続構造内に案内する段階をさらに備えることを特徴とする請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記案内する段階は、前記リップを容器側壁に接続する傾斜構造上で、前記ハンドルを案内することをさらに含むことを特徴とする請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記取り出す段階の前に、前記容器の内側上で前記カートリッジを所望の位置に保持する保持構造から、前記カートリッジを解放する段階をさらに備えることを特徴とする請求項72に記載の方法。
【請求項78】
前記剥がす段階は、剥離する力が取り除かれると、前記フィルムが前記密封表面に取り付けられかつ前記取り付けを妨げないように折り返されたままであることを含むことを特徴とする請求項69に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−71149(P2012−71149A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243514(P2011−243514)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【分割の表示】特願2001−514214(P2001−514214)の分割
【原出願日】平成12年7月24日(2000.7.24)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】