説明

まな板ホルダー

【課題】 まな板の設置状態が安定するまな板ホルダーを提供する。
【解決手段】 まな板ホルダー10は、二点鎖線で示すまな板30の一方面31に接する接触部11と、まな板30の側面33を支持すると共にまな板30の他方面32に対して所定間隔で配置された支持部21とからなる、ステンレス丸棒で形成されたまな板支持体を備えている。又、合成樹脂で形成された舌片41a(図示せず)、41bを有する接続体40a(図示せず)、40bが、支持部21に脱着自在に接続している。そして、まな板30が設置された状態においては、弾性を有する舌片41a、41bがまな板30の他方面32を押圧する。従って、まな板30の一方面31が接触部11の対向垂直部12a(図示せず)、12b及び対向上端水平部13に接触すると共に、他方面32が接続体40a、40bの舌片41a、41bによって押圧されるので、まな板30の設置状態が安定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はまな板ホルダーに関し、特に、キッチンキャビネットの引出し等にまな板を収納するためのまな板ホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
不使用状態のまな板においては、キッチンの作業台上に置くのが一般的である。しかしながら、まな板をキッチンキャビネットの引出しに収納すると、キッチン周りがスッキリとする利点がある。そして、引出し内にまな板を収納する際には、まな板が収納できる程度の大きさのボックス等(まな板ホルダー)を引出し内に設置し、そのボックス内にまな板を収納する方法がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような従来のまな板ホルダーでは、一般的にボックスは種々のまな板の厚さに対応するように、これらより大きくなるように形成されるため、ボックス内に収納されたまな板とボックスの内壁との間に隙間が生じていた。従って、ボックス内に収納されたまな板が移動しやすいものとなっていた。そのため、まな板の設置状態が不安定となっていた。従って、引出しの引出し動作及び収容動作時にボックス内のまな板が移動してしまい、まな板とボックスとが接触することによって接触音が生じていた。
【0004】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、まな板の厚さにかかわらず設置状態が安定するまな板ホルダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、まな板ホルダーであって、棒状素材の曲げ加工で形成され、まな板の一方面に接する接触部と、まな板の側面を支持すると共に他方面に対して所定間隔で配置された支持部とからなるまな板支持体と、まな板支持体の支持部に脱着自在に接続すると共に、設置されたまな板の他方面を押圧する弾性変形自在の舌片を有する一対の接続体とを備えたものである。
【0006】
このように構成すると、設置されたまな板の他方面が接続体の舌片によって押圧される。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、支持部は一対の垂直部を有し、棒状素材の曲げ加工で形成され、垂直部の配置面の少なくとも下方に含まれるUの字形状を有する脚体を更に備え、接続体の各々には、脚体の両端部の各々が脱着自在に接続され、脚体は、支持部に対して接続体の各々を中心として接触部側とは反対方向の所定の位置まで回動自在となるものである。
【0008】
このように構成すると、脚体を所定の位置まで移動させると、支持部の下端と脚体の下端とが設置する。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、まな板支持体は、垂直部の各々を水平方向に連結する連結部を更に含み、接続体の各々は、連結部を水平方向に挟むように取付けられる一対の水平突起と、垂直部の各々を内方側から挟むように取付けられる一対の垂直突起と、脚体の両端部の各々が押圧状態で係合する凹みとを含むものである。
【0010】
このように構成すると、接続体は支持部に対してどの方向にも移動しない。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明の構成において、垂直部の各々の中間部分には、接触部側とは反対方向に上下逆方向に取付けられたJ字状のフックが取付けられるものである。
【0012】
このように構成すると、引出し等に配置された丸棒等にフックを係止できる。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、支持部は、垂直部の上端を水平方向に接続する上端水平部と、上端水平部の下方に配置され、垂直部の上方部分を水平方向に接続する上方水平部とを含み、上端水平部と上方水平部とは、取手を構成するものである。
【0014】
このように構成すると、上端水平部と上方水平部とを掴むことによって持ち上げが容易となる。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、接触部は、支持部の垂直部の各々に対向するように配置された一対の対向垂直部を有し、支持部は、垂直部の各々の下端と対向垂直部の各々の下端とを水平方向に接続する一対の下端連結部と、下端連結部の各々の上方に水平方向に配置され、設置されたまな板の側面を支持する一対の支持連結部とを更に含むものである。
【0016】
このように構成すると、接地する下端連結部の上方にまな板の側面が位置する。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、設置されたまな板の他方面が接続体の舌片によって押圧されるため、まな板の厚さにかかわらず設置状態が安定する。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、脚体を所定の位置まで移動させると、支持部の下端と脚体の下端とが設置するため、自立状態が安定する。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、接続体は支持部に対してどの方向にも移動しないため、接続体の取付状態が安定する。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、引出し等に配置された丸棒等にフックを係止できるため、引出し等での設置状態が安定する。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、上端水平部と上方水平部とを掴むことによって持ち上げが容易となるため、使い勝手が向上する。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、接地する下端連結部の上方にまな板の側面が位置するため、まな板の側面が接地しないので、まな板を乾燥させ易く使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるまな板ホルダーを示す正面図である。
【図2】図1で示したII−IIラインの断面図である。
【図3】図1で示した接続体の斜視図である。
【図4】図3で示したIV−IVラインの拡大断面図である。
【図5】図4で示したV−Vラインの断面図である。
【図6】図4で示したVI−VIラインの断面図である。
【図7】図1で示したまな板ホルダーの組立て順序を示す工程図である。
【図8】図1で示したまな板の第1使用形態を示す概略斜視図である。
【図9】図8で示したIX−IXラインの断面図である。
【図10】図1で示したまな板の第2使用形態を示す断面図であって、図2に対応するものである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1はこの発明の第1の実施の形態によるまな板ホルダーを示す正面図であって、図2は図1で示したII−IIラインの断面図である。
【0025】
これらの図を参照して、作業台60上のまな板ホルダー10には、二点鎖線で示すまな板30が設置されている。まな板ホルダー10は、まな板30の一方面31に接する接触部11と、まな板30の側面33を支持すると共にまな板30の他方面32に対して所定間隔で配置された支持部21とからなる、ステンレス丸棒(SUS304)の曲げ加工で形成されたまな板支持体20を備えている。更に、支持部21に脱着自在に接続すると共に、まな板30の他方面32を押圧する、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成された接続体40a、40bを備えている。
【0026】
まず、まな板支持体20について説明する。
【0027】
接触部11は、まな板30の一方面31に沿って所定間隔で平行に配置された一対の対向垂直部12a(図示せず)、12bと、対向垂直部12a、12bの各々の上端を水平方向に接続する対向上端水平部13とから構成されている。
【0028】
支持部21は、接触部11の対向垂直部12a、12bの各々に対向すると共に、まな板30の他方面32に所定間隔で平行に配置された一対の垂直部22a、22bと、垂直部22a、22bの上端を水平方向に接続する上端水平部23と、上端水平部23の下方に配置され、垂直部22a、22bの上方部分を水平方向に接続するΩ状の上方水平部24と、垂直部22a、22bの各々の下端及び接触部11の対向垂直部12a、12bの各々の下端を水平方向に接続する一対の下端連結部27a(図示せず)、27bとから主に構成されている。
【0029】
又、支持部21は、垂直部22a、22bの各々の中央付近を水平方向に連結する連結部25と、垂直部22a、22bの各々の中間部分において接触部11側とは反対方向(図2の右方向)に上下逆方向に取付けられたJ字状のフック26a、26bとを備えている。更に、下端連結部27a、27bの各々の上方に水平方向に配置され、接触部11の対向垂直部12a、12bの各々と支持部21の垂直部22a、22bの各々とを接続する一対の支持連結部28a、28bを備えている。
【0030】
尚、まな板30の側面33は、支持連結部28a、28bによって支持されるため、側面33が作業台60上に接地する下端連結部27a、27bの上方に位置する。従って、まな板ホルダー10に設置したまな板30の側面33が作業台60に接地しないので、まな板30を乾燥させ易く、使い勝手が向上する。
【0031】
更に、支持部21は、垂直部22a、22bの配置面の下方側に配置されたUの字形状に形成された脚体51を備えている。尚、脚体51は、その両側の端部52a、52bの各々が接続体40a、40bの各々に脱着自在となるように接続されている。これらの脱着の詳細及び構造については後述する。
【0032】
次に、接続体40a、40bについて説明する。
【0033】
接続体40bは、支持部21の垂直部22bと連結部25との交差部分に脱着自在に接続されている。更に、上述したように、接続体40bに対して脚体51の端部52bが脱着自在に接続されている。接続体40bの詳細な構造については後述する。
【0034】
そして、上述した通り、接続体40bにおいては、まな板30の他方面32側に斜め下方に延びる舌片41bを備えている。舌片41bは、薄い合成樹脂によって形成されているため変形自在となり、まな板30の設置によってその位置が二点鎖線で示す位置に移動する。従って、まな板30が設置された状態においては、舌片41bはまな板30の他方面32を押圧する。尚、接続体40aにおいても、接続体40bと垂直面に対称の同一構造に形成されているため、その舌片41aもまな板30の他方面32を押圧する。そのため、まな板30の一方面31が接触部11の対向垂直部12a、12b及び対向上端水平部13に接触すると共に、他方面32が接続体40a、40bの舌片41a、41bによって常に押圧されるので、まな板30が不用意に移動することが無く、設置状態が安定する。
【0035】
次に、接続体40a、40bの詳細な構造について説明する。
【0036】
図3は図1で示した接続体の斜視図であり、図4は図3で示したIV−IVラインの拡大断面図であり、図5は図4で示したV−Vラインの断面図であり、図6は図4で示したVI−VIラインの断面図である。
【0037】
これらの図を参照して、接続体40は、胴部42と、胴部42の上方に接続された一対の水平突起43a、43bと、胴部42の水平方向の一方端に接続された一対の垂直突起44a、44bと、胴部42の下端から前方(図3の左下)に向かって延びる舌片41とから構成されている。
【0038】
胴部42には、図1で示した脚体51の端部52a、52bが挿入可能となるように形成された、他方端から一方端側に延びる円柱状の凹み45が形成されている。そして、脚体51の端部52a、52bの各々は、凹み45に挿入されることで接続体40に接続される。従って、垂直方向に接続された脚体51(図4の破線で示す位置)は、凹み45の中心の長手方向を軸として接触部側とは反対方向(図4における反時計回りの方向)に後述する所定の位置(図4の二点鎖線で示す位置)まで回動自在となる。尚、脚体51においては、破線で示す状態から接触部側(図4における時計回りの方向)への回転及び二点鎖線で示す状態から接触部側とは反対方向への回転は、胴部42の一部によって阻止される。
【0039】
そして、凹み45の垂直方向の下方側には、脚体51の断面形状の外縁の一部に対応する形状の溝46aが形成されている。更に、脚体51が接触部側と反対方向に回転して後述する所定の位置になった時に対応する位置に、溝46aと同一形状の溝46bが形成されている。
【0040】
従って、脚体51は、上述した図4の破線で示す位置においては、脚体51の一部が溝46aに押圧状態で係合すると共に、二点鎖線で示す位置においては、脚体51の一部が溝46bに押圧状態で係合する。そのため、脚体51が各々の状態へと移行しようとすると抵抗が生じるので、これらの位置の各々における脚体51の取付状態が安定する。
【0041】
次に、図1で示したまな板ホルダーの組立てについて説明する。
【0042】
図7は図1で示したまな板ホルダーの組立て順序を示す工程図である。
【0043】
まず(1)を参照して、脚体を除くまな板支持体20における、支持部21の垂直部22a、22bの各々と連結部25との交差部分の各々に、接続体40a、40bの各々を接続する。この時、接続体40aの水平突起43a、43bの各々が、連結部25の端部を水平方向に挟むように取付けると共に、垂直突起44a、44bの各々が、垂直部22aを内方側から挟むように取付ける。尚、接続体40bについても、接続体40aと同一の方法で取付ける。すると、(2)で示す状態となる。
【0044】
次に(2)を参照して、取付けられた接続体40a、40bの各々に対して、内方側から脚体51の端部52a、52bの各々を接続する。接続体40aにおいては、まず脚体51の端部52a、52bを互いに引き寄せるように内方側へと変形させ、元に戻ろうとする力を利用して脚体51の端部52aを凹み45へと挿入する。従って、脚体51の端部52aは凹み45に押圧状態で係合する。尚、端部52bについても、端部52aと同様に接続体40bに接続する。すると、(3)で示す組立完了状態となる。
【0045】
次に(3)を参照して、接続体40aにおいては、上述した通り、水平突起43a、43bが連結部25を水平方向に挟み込むと共に、垂直突起44a、44bが垂直部22aを内方側から垂直方向に挟み込んでいる。更に、脚体51の端部52aが接続体40aを外方側(図の左側)に押圧した状態で接続している。そして、接続体40bにおいても同様の状態となっている。従って、接続体40a、40bは支持部21に対してどの方向にも移動する虞が無い。そのため、接続体40a、40bの支持部21への取付状態と脚体51の取付状態とが安定する。
【0046】
尚、この状態の時、垂直方向に延びる脚体51の一部の上方側の各々は、図3で示す接続体40の溝46aと係合する。従って、脚体51は不用意に移動せず、接続体40a、40bへの取付状態が安定する。
【0047】
次に、図1で示したまな板ホルダーの第1使用形態について説明する。
【0048】
図8は図1で示したまな板の第1使用形態を示す概略斜視図であり、図9は図8で示したIX−IXラインの断面図であって、(1)は第1使用形態を示しており、(2)は第1使用形態への移行の状況を示している。
【0049】
まず、図8及び図9の(1)を参照して、まな板ホルダー10は、第1使用形態にあっては、キッチンキャビネット61の引出し70内に設置されている。引出し70は、前扉71と、底板72と、側板73a、73bと、背板74と、側板73a、73bの各々の上方側を接続する丸棒75とから構成されている。
【0050】
まな板30が設置されたまな板ホルダー10は、前扉71と丸棒75との間のスペースに、丸棒75にフック26を係止した状態で、トレイ77を介して底板72上に設置されている。フック26が引出し70の丸棒75に係止しているため、まな板ホルダー10の設置状態が安定する。
【0051】
又、まな板ホルダー10はトレイ77を介して設置されているため、まな板30に付着した水滴等が引出し70内に散乱する虞が無くなる。その際、トレイ77に水等が溜まった状態であっても、まな板30の側面33は、支持連結部28によってトレイ77に接地する下端連結部27より上方に位置しているため、まな板30の側面33が水等に浸ってしまう虞が無い。
【0052】
次に、このような第1使用形態への移行について説明する。
【0053】
図9の(2)を参照して、使用者は、例えば図9の(1)で示す第1使用形態から、二点鎖線で示すように、まな板ホルダー10の上端水平部23及び上方水平部24を取手としてまな板30が設置されたまな板ホルダー10を上方に持ち上げる。この時、まな板30の他方面32とまな板ホルダー10の支持部21との間にはスペースがあるため、使用者は容易に上端水平部23及び上方水平部24を取手として持ち上げることができる。すると、まな板ホルダー10のフック26と引出し70の丸棒75との係合が解除され、まな板ホルダー10を他の場所に自由に移動させることができる。又、再度第1使用形態となるように引出し70に設置する際には、上方からまな板ホルダー10を下降させ、フック26と丸棒75とを係止させれば良い。このように、上端水平部23と上方水平部24とを取手として掴むことによって、まな板ホルダー10の持ち上げが容易となるため、使い勝手が向上する。
【0054】
次に、図1で示すまな板ホルダーの第2使用形態について説明する。
【0055】
図10は図1で示したまな板の第2使用形態を示す断面図であって、図2に対応するものであり、(1)は第2使用形態への移行前であって、(2)は第2使用形態への移行後である。
【0056】
まず(1)を参照して、作業台60上のまな板30が設置されたまな板ホルダー10において、支持部21に対して接続体40を中心として、接触部11側と反対方向(図の右方向)に、矢印で示すように脚体51を所定の位置(二点鎖線で示す位置)まで回転させる。そして、まな板ホルダー10全体を図の右側へと倒すように回転させると、(2)の状態となる。
【0057】
次に(2)を参照して、この状態におけるまな板ホルダー10においては、支持部21の下端と脚体51の下端とが作業台60に接地している。従って、まな板ホルダー10の作業台60上での自立状態が(1)の状態に比べてより安定する。
【0058】
尚、(1)で示した状態は、図4の破線で示した脚体51の位置であり、(2)で示した状態は、図4の二点鎖線で示した脚体51の位置である。そして、上述した通り、脚体51は(1)及び(2)で示した位置の間で回動自在になる。又、(1)及び(2)で示した位置の脚体51は、図4で示した溝46a、46bによって、その取付状態が安定する。
【0059】
このように、まな板ホルダーは第1使用形態及び第2使用形態を併用して使用できるため、例えばまな板を洗い、キッチンの作業台上に第2使用形態でまな板を乾燥させた後、キッチンキャビネットの引出し内に第1使用形態で収納できる。従って、使い勝手の良いまな板ホルダーとなる。
【0060】
尚、上記の実施の形態では、まな板ホルダーは第1使用形態においてはキッチンキャビネットの引出し内に設置されているが、他の用途を有する引出し内であっても同様に適用できることは言うまでも無い。
【0061】
又、上記の実施の形態では、まな板支持体はSUS304のステンレス丸棒の曲げ加工で形成されているが、棒状素材の曲げ加工で形成されていれば、他の素材であっても良い。
【0062】
更に、上記の実施の形態では、接続体は合成樹脂で形成されているが、接続体の舌片が弾性変形自在に形成されていれば、他の素材で形成されていても良い。又、舌片と他の部分とが別体となるように形成されていても良い。
【0063】
更に、上記の実施の形態では、接触部は特定形状に形成されているが、まな板の一方面に接する形状であれば、他の形状であっても良い。
【0064】
更に、上記の実施の形態では、支持部は特定形状に形成されているが、まな板の側面を支持すると共に他方面に対して所定間隔で配置されていれば、他の形状であっても良い。
【0065】
更に、上記の実施の形態では、支持部はUの字形状の脚体を含んでいるが、脚体は無くても良い。
【0066】
更に、上記の実施の形態では、接続体は特定形状に形成されることで支持部の垂直部、連結部及び脚体に接続されているが、脚体の両端部の各々が脱着自在に接続され、支持部に対して接続体の各々を中心として接触部側と反対方向の所定の位置まで回動自在であれば、接続体は他の形状であっても良い。その際、支持部の連結部は無くても良い。又は、支持部に脱着自在に接続すると共に、設置されたまな板の他方面を押圧する舌片を有するものであれば、他の形状であっても良い。その際、支持部の連結部及び脚体は無くても良い。
【0067】
更に、上記の実施の形態では、支持部にJ字状のフックが取付けられているが、フックは無くても良い。
【0068】
更に、上記の実施の形態では、支持部は上方水平部を含んでいるが、上方水平部は無くても良い。
【0069】
更に、上記の実施の形態では、支持部は一対の支持連結部を含んでいるが、支持連結部は無くても良い。
【符号の説明】
【0070】
10…まな板ホルダー
11…接触部
12…対向垂直部
20…まな板支持体
21…支持部
22…垂直部
23…上端水平部
24…上方水平部
25…連結部
26…フック
27…下端連結部
28…支持連結部
30…まな板
31…一方面
32…他方面
33…側面
40…接続体
41…舌片
43…水平突起
44…垂直突起
45…凹み
51…脚体
52…端部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
まな板ホルダーであって、
棒状素材の曲げ加工で形成され、まな板の一方面に接する接触部と、まな板の側面を支持すると共に他方面に対して所定間隔で配置された支持部とからなるまな板支持体と、
前記まな板支持体の前記支持部に脱着自在に接続すると共に、設置されたまな板の前記他方面を押圧する弾性変形自在の舌片を有する一対の接続体とを備えた、まな板ホルダー。
【請求項2】
前記支持部は一対の垂直部を有し、
棒状素材の曲げ加工で形成され、前記垂直部の配置面の少なくとも下方に含まれるUの字形状を有する脚体を更に備え、
前記接続体の各々には、前記脚体の両端部の各々が脱着自在に接続され、前記脚体は、前記支持部に対して前記接続体の各々を中心として前記接触部側とは反対方向の所定の位置まで回動自在となる、請求項1記載のまな板ホルダー。
【請求項3】
前記まな板支持体は、前記垂直部の各々を水平方向に連結する連結部を更に含み、
前記接続体の各々は、前記連結部を水平方向に挟むように取付けられる一対の水平突起と、前記垂直部の各々を内方側から挟むように取付けられる一対の垂直突起と、前記脚体の前記両端部の各々が押圧状態で係合する凹みとを含む、請求項2記載のまな板ホルダー。
【請求項4】
前記垂直部の各々の中間部分には、前記接触部側とは反対方向に上下逆方向に取付けられたJ字状のフックが取付けられる、請求項2又は請求項3記載のまな板ホルダー。
【請求項5】
前記支持部は、前記垂直部の上端を水平方向に接続する上端水平部と、前記上端水平部の下方に配置され、前記垂直部の上方部分を水平方向に接続する上方水平部とを含み、
前記上端水平部と前記上方水平部とは、取手を構成する、請求項2から請求項4のいずれかに記載のまな板ホルダー。
【請求項6】
前記接触部は、前記支持部の前記垂直部の各々に対向するように配置された一対の対向垂直部を有し、
前記支持部は、前記垂直部の各々の下端と前記対向垂直部の各々の下端とを水平方向に接続する一対の下端連結部と、前記下端連結部の各々の上方に水平方向に配置され、設置されたまな板の側面を支持する一対の支持連結部とを更に含む、請求項2から請求項5のいずれかに記載のまな板ホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−120662(P2011−120662A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279027(P2009−279027)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(591260166)太陽パーツ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】