説明

アザ−ベンゾアントラセン化合物及びその製造方法

【課題】 既知の有機材料に比べてさらにπ共役系が分子中に広く2次元的に広がった有機材料及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】
下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【化1】


[式中、Rは、置換基を有していてもよいアリール基等、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアリール基等、を示す。]

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アザ−ベンゾアントラセン化合物及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
π共役系の有機化合物は、π電子が共役していることに基づいて発色性や帯電性等の特殊な機能を発揮するものが多く、機能性有機材料として注目されている。このような機能性有機材料としては、例えば、一般式C1で表されるベンゾフルオランテン誘導体が知られている(特許文献1)。なお、一般式C1中、X〜X12は水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を意味する。
【0003】
【化1】


【特許文献1】 特開平10−189247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しなしながら、機能性有機材料の用途拡大に伴って、特許文献1に記載された化合物等よりもさらに、π共役系が分子中に広く2次元的に広がっている有機材料が待ち望まれている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、既知の有機材料に比べてさらにπ共役系が分子中に広く2次元的に広がった有機材料及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物を提供する。
【0007】
【化2】

[式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、R、R、R、R、R、R、R10、R、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、をそれぞれ示す。なお、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は互いに連結して環を形成していてもよい。]
【0008】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物は、ヘテロ環を含め縮合及び非縮合芳香環全体にわたって広くπ電子が共役していることから、吸収波長を制御でき発光材料等として用いたとき輝度等の基本特性が向上して有用である。また、酸化電位が低いことから発光効率を向上させることが可能となる。
【0009】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物において、Rが、置換基を有していてもよいアリール基(特に、フェニル基)である場合、R12及びR13が、置換基を有していてもよいアリール基(特に、フェニル基)である場合、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17が、いずれも水素原子である場合、上記特性が特に改善されるため好適であり、このような化合物としては下記式(1a)で表される化合物が代表的である。
【0010】
【化3】

【0011】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物は、
下記一般式(a)で表される化合物と、下記一般式(b)で表される化合物を反応させて、下記一般式(c)で表される化合物を得るステップと、
下記一般式(c)で表される化合物と、下記一般式(d)で表される化合物を反応させて下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物を得るステップと、を含む製造方法により製造可能である。
【0012】
【化4】

【0013】
【化5】

【0014】
【化6】

[式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、Xはハロゲン原子、ZはMgX、BL、SnBu又はZnX(ここで、Bはホウ素、Znは亜鉛、Xはハロゲン原子、Lは水酸基又はエステル基を表す。)、をそれぞれ示す。なお、一般式(I)において、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は互いに連結して環を形成していてもよい。]
【発明の効果】
【0015】
既知の有機材料に比べてさらにπ共役系が分子中に広く2次元的に広がった有機材料及びその製造方法を提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物において、R〜R17は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基である。なお、R〜R17については水素原子であってもよい。
【0017】
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、複素環基としては、ヘテロ元素としてN、O及びSからなる群より選ばれる原子(より好ましくはN及びSからなる群より選ばれる原子)の少なくとも1つを有する複素環基(単環式でも縮合環式でもよい。)が好ましい。
【0018】
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基が有することのできる置換基としては、ハロゲン原子、炭素数4〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルコキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルコキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルコキシ基、炭素数8〜20のアリールアルケニル基、炭素数9〜20のアラルキルアルケニル基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルキルチオアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルケニルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルチオアルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルチオ基、炭素数7〜20のアリールチオアルキルチオ基、炭素数4〜20のヘテロ原子含有の環状アルキル基が挙げられ、置換は単置換でも多置換でもよい。
【0019】
アリール基、アリールオキシ基、複素環基が有することのできる置換基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基が挙げられ、置換は単置換でも多置換でもよい。
【0020】
アミノ基が有することのできる置換基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、が挙げられ、置換は単置換でも多置換でもよい。
【0021】
置換基を有していてもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、n−オクチル基、tert−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、n−ノニル基、2,2−ジメチルヘプチル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、1−ヘキシルヘプチル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
【0022】
π電子の共役に基づく特性(輝度、発光効率等)向上が顕著であることから、置換基を有していてもよいアルキル基の炭素数は1〜12がよく、1〜6がより好ましく、1〜3が更に好ましい。したがって、置換基を有していてもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0023】
置換基を有していてもよいアリール基の具体例としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−イソペンチルフェニル基、4−tert−ペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−n−ノニルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ウンデシルフェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−n−テトラデシルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、5−インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ナフチル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフェニル基、4−n−ヘプチルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n−ノニルオキシフェニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ウンデシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、3−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2−メチル−4−クロロフェニル基、3−メチル−4−フルオロフェニル基、3−メチル−4−クロロフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、3−クロロ−4−メチルフェニル基、2−クロロ−4−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−メチルフェニル基、3−メトキシ−4−フルオロフェニル基、3−メトキシ−4−クロロフェニル基、3−フルオロ−4−メトキシフェニル基、3−フルオロ−5−メトキシフェニル基、p−ビフェニル基、m−ビフェニル基、o−ビフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニル)フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−エトキシ−1−ナフチル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、7−エトキシ−2−ナフチル基、2−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、ターフェニル基が挙げられる。
【0024】
π電子の共役に基づく特性(輝度、発光効率等)向上が顕著であることから、置換基を有していてもよいアリール基の炭素数は6〜18がよく、フェニル基が特に好ましい。
【0025】
置換基を有していてもよいアルケニル基の具体例としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、メチルペンテニル基、ジメチルブテニル基、エチルブテニル基、ヘプテニル基、メチルヘキセニル基、オクテニル基、メチルヘプテニル基、エチルヘキセニル基、プロピルペンテニル基、ノネニル基、ジメチルヘプテニル基、ジメチルヘプテニル基、トリメチルヘキセニル基、デセニル基、ウンデセニル基、メチルデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキシルヘプテニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセネル基、オクタデセニル基、エイコセニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、メチルシクロヘキセニル基、ブチルシクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基等が挙げられる。
【0026】
置換基を有していてもよいアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2−エチルブチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−トリデシルオキシ基、n−テトラデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、n−ヘプタデシルオキシ基、n−オクタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基等が挙げられる。
【0027】
π電子の共役に基づく特性(輝度、発光効率等)向上が顕著であることから、置換基を有していてもよいアルコキシ基の炭素数は1〜12がよく、1〜6がより好ましく、1〜3が更に好ましい。したがって、置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基が好ましく、メトキシ基が特に好ましい。
【0028】
置換基を有していてもよいアリールオキシ基の具体例としては、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−エチルフェノキシ基、4−n−プロピルフェノキシ基、4−イソプロピルフェノキシ基、4−n−ブチルフェノキシ基、4−イソブチルフェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、4−イソペンチルフェノキシ基、4−tert−ペンチルフェノキシ基、4−n−ヘキシルフェノキシ基、4−シクロヘキシルフェノキシ基、4−n−ヘプチルフェノキシ基、4−n−オクチルフェノキシ基、4−n−ノニルフェノキシ基、4−n−デシルフェノキシ基、4−n−ウンデシルフェノキシ基、4−n−ドデシルフェノキシ基、4−n−テトラデシルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、5−インダニルオキシ基、1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフトキシ基、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ナフトキシ基、2−メトキシフェノキシ基、3−メトキシフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、3−エトキシフェノキシ基、4−エトキシフェノキシ基、4−n−プロポキシフェノキシ基、4−イソプロポキシフェノキシ基、4−n−ブトキシフェノキシ基、4−イソブトキシフェノキシ基、4−n−ペンチルオキシフェノキシ基、4−n−ヘキシルオキシフェノキシ基、4−シクロヘキシルオキシフェノキシ基、4−n−ヘプチルオキシフェノキシ基、4−n−オクチルオキシフェノキシ基、4−n−ノニルオキシフェノキシ基、4−n−デシルオキシフェノキシ基、4−n−ウンデシルオキシフェノキシ基、4−n−ドデシルオキシフェノキシ基、4−n−テトラデシルオキシフェノキシ基、2,3−ジメトキシフェノキシ基、2,4−ジメトキシフェノキシ基、2,5−ジメトキシフェノキシ基、3,4−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジエトキシフェノキシ基、2−メトキシ−4−メチルフェノキシ基、2−メトキシ−5−メチルフェノキシ基、3−メトキシ−4−メチルフェノキシ基、2−メチル−4−メトキシフェノキシ基、3−メチル−4−メトキシフェノキシ基、3−メチル−5−メトキシフェノキシ基、2−フルオロフェノキシ基、3−フルオロフェノキシ基、4−フルオロフェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、3−クロロフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、4−ブロモフェノキシ基、4−トリフルオロメチルフェノキシ基、2,4−ジフルオロフェノキシ基、2,4−ジクロロフェノキシ基、3,4−ジクロロフェノキシ基、3,5−ジクロロフェノキシ基、2−メチル−4−クロロフェノキシ基、3−メチル−4−フルオロフェノキシ基、3−メチル−4−クロロフェノキシ基、2−クロロ−4−メチルフェノキシ基、3−クロロ−4−メチルフェノキシ基、2−クロロ−4−メトキシフェノキシ基、3−フルオロ−4−メチルフェノキシ基、3−メトキシ−4−フルオロフェノキシ基、3−メトキシ−4−クロロフェノキシ基、3−フルオロ−4−メトキシフェノキシ基、3−フルオロ−5−メトキシフェノキシ基、4−フェニルフェノキシ基、3−フェニルフェノキシ基、4−(4’−メチルフェニル)フェノキシ基、4−(4’−メトキシフェニル)フェノキシ基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−エトキシ−1−ナフトキシ基、6−n−ブチル−2−ナフトキシ基、6−メトキシ−2−ナフトキシ基、7−エトキシ−2−ナフトキシ基が挙げられる。
【0029】
置換基を有していてもよい複素環基の具体例としては、ビピリジル基、ピリミジル基、キノリル基、ピリジル基、チェニル基、フリル基、オキサジアゾイル基、イミダゾピリジル基、ベンゾチアゾール基等が挙げられ、置換基を有していてもよいアミノ基の具体例としては、アミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジ(m−トリル)アミノ基が挙げられる。
【0030】
〜R17は、互いに同一でも異なっていてもよい。異なる場合において、上記例示した基のいずれの組み合わせも可能である。R〜R17はまた、互いに連結して環を形成していてもよい。この環はこれらの基が結合する芳香族環とともに縮合環を形成していてもよく、置換基を有していてもよい。また、炭素の他に、窒素、酸素、硫黄等のヘテロ原子を含んで環が形成されていてもよい。
【0031】
環形成がされる場合において、R〜R17から選ばれる2つの基が互いに連結して環を形成して、この2つの基が連結して形成された環が結合する芳香族環を含んだπ共役系が形成されるのが好ましい。この場合、隣接する2つの基(R及びR、R及びR、R及びR、R及びR、R及びR、R及びR、R及びR10、R10及びR11、R及びR12、R12及びR14、R14及びR15、R15及びR16、R16及びR17、R13及びR10それぞれの組み合わせから選ばれる少なくとも1組)が互いに連結して、この2つの基が結合する芳香族環とともに縮合芳香族環を構成する芳香族環を少なくとも1つ形成しているとよい。
【0032】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物としては、下記一般式(1)〜(9)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物が、π電子の共役に基づく特性(輝度、発光効率等)向上が顕著である。
【0033】
【化7】

【0034】
式(1)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44及びR45は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44及びR45は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0035】
一般式(1)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化8】

【0036】
【化9】

【0037】
【化10】

【0038】
【化11】

【0039】
【化12】

【0040】
【化13】

【化14】

【0041】
【化15】

【0042】
【化16】

【0043】
【化17】

【0044】
【化18】

【0045】
【化19】

【0046】
【化20】

【0047】
【化21】

【0048】
【化22】

【0049】
【化23】

【0050】
【化24】

【0051】
【化25】

【0052】
【化26】

【0053】
【化27】

【0054】
【化28】

【0055】
【化29】

【0056】
【化30】

【0057】
【化31】

【0058】
【化32】

【0059】
式(2)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44及びR45は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44及びR45は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0060】
一般式(2)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化33】

【0061】
【化34】

【0062】
【化35】

【0063】
【化36】

【0064】
【化37】

【0065】
【化38】

【0066】
式(3)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44及びR45は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44及びR45は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0067】
一般式(3)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化39】

【0068】
【化40】

【0069】
【化41】

【0070】
【化42】

【0071】
【化43】

【0072】
式(4)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R7、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0073】
一般式(4)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化44】

【0074】
【化45】

【0075】
【化46】

【0076】
式(5)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R7、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0077】
一般式(5)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化47】

【0078】
【化48】

【0079】
【化49】

【0080】
式(6)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0081】
一般式(6)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【0082】
【化50】

【0083】
【化51】

【0084】
【化52】

【0085】
【化53】

【0086】
式(7)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0087】
一般式(7)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化54】

【0088】
【化55】

【0089】
【化56】

【0090】
【化57】

【0091】
【化58】

【0092】
【化59】

【0093】
【化60】

【0094】
【化61】

【0095】
式(8)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0096】
一般式(8)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化62】

【0097】
【化63】

【0098】
式(9)中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17は上記と同義であり(好適例についても同様)、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数4〜20のアラルキルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数5〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数5〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜20のN−モノ置換アミノ基、又は炭素数2〜40のN,N−ジ置換アミノ基である。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16、R17、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R41、R42、R43、R44、R45、R46及びR47は互いに連結して環を形成していてもよい。
【0099】
一般式(9)で表される化合物としては以下の化合物が例示できる。
【化64】

【0100】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物は、下記一般式(a)で表される化合物と、下記一般式(b)で表される化合物を反応させて、下記一般式(c)で表される化合物を得るステップ(以下「第1ステップ」という。)と、下記一般式(c)で表される化合物と、下記一般式(d)で表される化合物を反応させて下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物を得るステップ(以下「第2ステップ」という。)と、を含む製造方法で製造可能である。
【0101】
【化65】

【0102】
【化66】

【0103】
【化67】

【0104】
、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、上記と同義であり(好適例についても同様)、Xはハロゲン原子、ZはMgX、BL、SnBu又はZnX(ここで、Bはホウ素、Znは亜鉛、Xはハロゲン原子、Lは水酸基又はエステル基を表す。)である。Xとしては、Cl、Br、Iが挙げられ、LとしてはOH基が挙げられる。
【0105】
第1ステップはカップリング反応であり、鈴木カップリング(BLを用いる場合)、Stilleカップリング(SnBuを用いる場合)、Grignard反応(MgXを用いる場合)として公知の条件を適用可能である。鈴木カップリングについては、例えば、X.Bei,HW.Turner et.al.J.Org.Chem.,64,6797(1999)、Hobbs,P.D.;Upender,V,Chem.Comm.923(1996)等を参考にでき、Stileカップリングについては例えば、A.F.Littke,G.C.Fu,Angew Chem.,Int.Ed.Engl.,38,2411(1999)、E.Piers et al,Tetrahedron 1991,47,4555が参考にできる。また、Grignard反応についてはH.Gilman,J.E.Kirby,J.Am.Chem.Soc.,51,1571(1929),M.S.Kharasch,E.K.Fields,J.Am.Chem.Soc.,63,2316(1941)が参考にできる。
【0106】
第1ステップはホウ酸体またはホウ酸エステル体とハロゲン体とを用いた、鈴木カップリング反応によるカップリング反応が有効である。用いる触媒はパラジウム系触媒が好ましく、特にパラジウム0価の錯体が有効であり、例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(0)などがあげられる。また、パラジウム2価の錯体も触媒として有効であり、ビスジフェニルホスフィノフェロセンジクロロパラジウム(II)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)、パラジウム(II)アセテート、などが挙げられる。また、ニッケル錯体も有効で、ビスジフェニルホスフィノフェロセンジクロロニッケル(II)などが挙げられる。溶媒はトルエン/エタノール、キシレン/エタノール、テトラヒドロラン/エタノールなどの混合溶媒、またはジメトキシエタンなどが使用できる。用いるハロゲン体はI>Br>Clの順番で反応性が高い。溶媒中にホウ酸体、ハロゲン体、触媒を加えて、塩基としてNa2CO3、K2CO3、Ca(OH)、Na(OH)、などの飽和水溶液を加えたあと、60〜80℃で反応させる。反応後はトルエンを加え、分液ロートを用いて蒸留水で洗浄を行うと良い。分離精製はシリカゲルクロマトグラフィーを用いることができる。
【0107】
第2ステップはハロゲンとアミンとのカップリングによるヘテロ環形成反応である。分子内2個のハロゲン原子とアミン体が反応することにより、新たな縮合環を形成することを特徴としている。反応はハロゲン−アミンの結合を促進する機構であればいずれの機構も採用できる。触媒としてはパラジウム0価または2価の錯体を用いた反応が好ましい。例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(0)、ビスジフェニルホスフィノフェロセンジクロロパラジウム(II)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)、パラジウム(II)アセテート、などが挙げられる。溶媒はベンゼン、トルエン、キシレン、が好ましい。溶媒にハロゲン体、アミン体を投入後、触媒を加えさらに塩基としてt−BuONa、t−BuOKを添加後、リフラックス温度で反応させる。温度管理は100〜140℃が好ましい。反応時間は骨格にもよるが、2〜12時間で終了する。反応後、水を投入して反応を終了させ、トルエンで抽出し、分液ロートにて蒸留水洗浄を行うとよい。分離精製はシリカゲルクロマトグラフィーを用いることができる。
【0108】
一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物は、広範囲な発光が可能な機能性有機材料として用いることができる。また、染料として用いた場合橙色の鮮やかな発色が得られる。更に、正電荷を帯びやすいことからカラートナー材料として適用でき、有機半導体材料(キャリア発生材)としても有効である。加えて、インテリアや玩具の装飾に用いる蛍光材料として適用できる。
【実施例】
【0109】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0110】
(実施例1)
下記反応式S1及びS2で表されるスキームに従って、式(1a)で表される構造を有するアザ−ベンゾアントラセン化合物を合成した。
【0111】
【化68】

【0112】
【化69】

【0113】
<中間体c−11の合成(S1)>
Ar雰囲気下、3,4−ジブロモ−7,12−ジフェニルベンゾフルオランテンa−11を12g(3.6×10−3mol)と、2−ブロモフェニルボロン酸b−11を0.71g(3.6×10−3mol)とが入れられたシュレンク管に、溶媒としてトルエン50cm及びエタノール10cmを投入し、油浴温度80℃にて加温して、内容物を溶解させて反応液とした。そして、この反応液に触媒としてテトラキストリフェニルパラジウム(0)錯体0.12gを投入した後、炭酸ナトリウム水溶液(2mol/L)を20cm投入し、10時間反応させた。
【0114】
反応終了後、トルエン100cm及び水50cmを加えて撹拌した後、反応液を分液ロートに移し、蒸留水50cm×3回で洗浄後有機層を分離し、これを硫酸マグネシウムで乾燥後、エバポレータで溶媒を留去して粗生成物を得た。
【0115】
続いて、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体である中間体c−11の1.8g(収率80%)を得た。シリカゲルクロマトグラフィーの展開溶媒としては、トルエン:ヘキサン=1:5(体積比)を用いた。
【0116】
<式1aで表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物の合成(S2)>
Ar雰囲気下、上記で得た中間体c−11の1.8g(2.8×10−3mol)と、アニリン0.26g(2.8×10−3mol)とが入れられたシュレンク管に、溶媒としてキシレン50cmを投入し、80℃に加温して、内容物を溶解させて反応液とした。この反応液に触媒としてテトラキストリフェニルパラジウム(0)錯体0.19g(1.7×10−4mol)及びトリス−t−ブチルホスフィン0.23g、t−BuOK0.94gを投入してから、温度設定を130℃にした。10時間反応させた後、室温まで温度を下げ、蒸留水を加えて反応を止めた。
【0117】
分液ロートを使用して反応液を蒸留水50cmで3回洗浄後、有機層を分離し、これを硫酸マグネシウムで乾燥後、エバポレータで溶媒を留去して粗生成物を得た。
【0118】
続いて、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、橙色固体である有機EL素子用化合物I−1の0.96g(収率60%)を得た。展開溶媒としてはトルエン:ヘキサン=1:2(体積比)を用いた。
【0119】
シリカゲルクロマトグラフィーで精製された生成物を、1.0×10−5Torr、260℃にて昇華により更に精製した。得られた化合物はMSスペクトル、H−NMRスペクトル(図1)及び赤外線吸収スペクトル(図2)に基づいて同定した。また、マススペクトルの結果、570(M+1)にピークが認められ(図3)、DSCによりTgを測定したところ、189℃であった(図4)。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【0121】
【図1】H−NMRスペクトルを示す図である。
【図2】赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図3】マススペクトルを示す図である。
【図4】DSCチャートを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【化1】

[式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、をそれぞれ示す。なお、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は互いに連結して環を形成していてもよい。]
【請求項2】
が、置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1記載のアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【請求項3】
がフェニル基である、請求項1又は2記載のアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【請求項4】
12及びR13が、置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1〜3の何れか一項に記載のアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【請求項5】
12及びR13がフェニル基である、請求項1〜4の何れか一項に記載のアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【請求項6】
、R、R、R、R、R、R10、R11、R14、R15、R16及びR17が、いずれも水素原子である、請求項1〜5の何れか一項に記載のアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【請求項7】
下記式(1a)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物。
【化2】

【請求項8】
下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物の製造方法であって、
下記一般式(a)で表される化合物と、下記一般式(b)で表される化合物を反応させて、下記一般式(c)で表される化合物を得るステップと、
下記一般式(c)で表される化合物と、下記一般式(d)で表される化合物を反応させて下記一般式(I)で表されるアザ−ベンゾアントラセン化合物を得るステップと、を含む製造方法。
【化3】

【化4】

【化5】

[式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアミノ基、Xはハロゲン原子、ZはMgX、BL、SnBu又はZnX(ここで、Bはホウ素、Znは亜鉛、Xはハロゲン原子、Lは水酸基又はエステル基を表す。)、をそれぞれ示す。なお、一般式(I)において、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は互いに連結して環を形成していてもよい。]

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−151931(P2006−151931A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−381622(P2004−381622)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】