アンケート支援システム
【課題】
アンケートの実施主体がアンケートの対象者の個人情報を管理することが不要なアンケート支援システムを提供すること目的とする。
【解決手段】
協力者情報記憶部と、アンケートの内容等を協力者端末に通知するアンケート処理部と、所定の記憶領域から回答結果を受け取り、それに基づいて集計するアンケート全体集計部と、を有しており、協力者端末は、対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、管理サーバからアンケートの内容等を受け取り、対象者の識別情報を抽出し、対象者の特定条件に基づいて、アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を対象者情報記憶部から抽出し、アンケートの内容を対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、を有するアンケート支援システムである。
アンケートの実施主体がアンケートの対象者の個人情報を管理することが不要なアンケート支援システムを提供すること目的とする。
【解決手段】
協力者情報記憶部と、アンケートの内容等を協力者端末に通知するアンケート処理部と、所定の記憶領域から回答結果を受け取り、それに基づいて集計するアンケート全体集計部と、を有しており、協力者端末は、対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、管理サーバからアンケートの内容等を受け取り、対象者の識別情報を抽出し、対象者の特定条件に基づいて、アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を対象者情報記憶部から抽出し、アンケートの内容を対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、を有するアンケート支援システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンケート支援システムに関する。より詳細には、アンケートの実施主体がアンケートの対象者の個人情報を管理することが不要なアンケート支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
マーケティングではさまざまな目的のために、抽出した対象者に対してアンケートを行うことがある。そして近年では、あらかじめ登録した者を対象者として、アンケートを電子メールやウェブサイトなどで行うことが多い。
【0003】
このような場合、誰をアンケートの対象者とするかを特定し、アンケートの通知を行うために、対象者の属性(年齢、性別、職業など)や電子メールアドレスなどの各種の個人情報が必要となる。このような従来のアンケートシステムを下記特許文献1、特許文献2に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−286933号公報
【特許文献2】特開2009−187524号公報
【特許文献3】特開2007−249770号公報
【特許文献4】特開2007−156910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、特許文献2のようなアンケートシステムの場合、アンケートの実施主体者が、アンケートの対象者の個人情報を管理していなければならない。しかし、昨今では個人情報の管理は業務負担が大きいことから、出来る限り個人情報を管理しないことが求められる。一方で、対象者の個人情報がないと、的確にアンケート対象者を抽出できず、アンケートの精度に問題が生じることとなる。
【0006】
そこで特許文献3、特許文献4のように、個人情報を隠蔽、分散管理することでそれを実現する方法が開示されている。
【0007】
しかしながら、上記の方法であっても個人情報の漏洩がしにくくなるだけであって、実施主体者が個人情報を管理していることには変わらず、業務負担が大きいことには変わりない。
【0008】
そこでアンケートの実施主体者自らはアンケートの対象者の個人情報を管理しないことで業務負担を軽減させるアンケートのシステムが望まれている。
【0009】
また、従来、アンケートを行うためには、あらかじめ登録された対象者の個人情報に基づいて、アンケート対象の条件を充足する対象者を抽出し、アンケートを通知している。そのため、年齢や性別、職業、学歴などのように、条件を充足するかしないかが一意に特定できる条件しか指定できない。たとえば「異性にもてる人」、「子煩悩な人」といった抽象的な条件を、アンケートの対象者の抽出条件とすることは困難である。そのため、抽象的な条件も指定できると、アンケートをさまざまな角度から行えることになるので好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は上記課題に鑑み、上記課題を解決し得るアンケート支援システムを発明した。
【0011】
第1の発明は、アンケートを行うことを支援するアンケート支援システムであって、前記アンケート支援システムは、管理サーバと、前記アンケートの実施主体者に協力する協力者が利用する協力者端末とを少なくとも有しており、前記管理サーバは、前記協力者の少なくとも通知先の情報を記憶する協力者情報記憶部と、前記実施主体者が行うアンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け付け、前記協力者情報記憶部における協力者の通知先の情報を抽出して前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を前記協力者端末に通知するアンケート処理部と、前記対象者による前記アンケートに対する回答結果を記憶した記憶領域から、前記対象者を特定する情報が除かれた回答結果を受け取り、前記回答結果に基づいて集計するアンケート全体集計部と、を有しており、前記協力者端末は、協力者があらかじめ登録した、アンケートの対象となる対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、前記管理サーバから前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け取り、前記対象者情報記憶部に記憶する前記対象者の識別情報を抽出し、前記アンケートの対象者の特定条件に基づいて、前記アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、前記特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を前記対象者情報記憶部から抽出し、前記アンケートの内容を前記対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、を有するアンケート支援システムである。
【0012】
本発明のように構成することで、アンケートの実施主体者は、自らがアンケートの対象者の情報を記憶していなくてもアンケートを行うことが出来る。また、アンケートの対象者を協力者が特定するので、従来のように、具体的に定まった条件でなくても、抽象的な条件でアンケートを行うことが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記アンケート通知部は、前記対象者端末にアンケートの内容を通知する場合に、前記協力者を認識可能にした電子メールで通知を行う、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0014】
本発明では、アンケートの実施主体者と対象者とに直接の接点がない場合もある。その場合、対象者は、アンケートの実施主体者のことを知らず、あるいは不審に思い、回答をしない可能性が高くなる。そこで、協力者を認識可能な通知を行うことで、対象者がアンケートに対して回答をしやすくなり、アンケートに対する信頼性や回答率の向上に繋がることとなる。
【0015】
上述の発明において、前記協力者端末から前記アンケートの通知を取得した前記対象者端末は、前記アンケートに対する回答を、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられた回答受付サーバのうち、前記アンケートを通知した前記協力者の記憶領域に記憶させる、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0016】
アンケートに対する回答結果は如何なる記憶領域に記憶されても良いが、本発明のように、協力者ごとの記憶領域を備えたサーバに記憶されるとセキュリティ性が高まるので好ましい。
【0017】
上述の発明において、前記協力者端末は、さらに、前記対象者によるアンケートの回答状況を参照し、まだ未回答の回答者がいる場合には、回答をするように通知を行う回答状況参照部、を有するアンケート支援システムのように構成することもできる。
【0018】
このようにリマインドを行うことで回答率の向上に繋がる。
【0019】
上述の発明において、前記協力者端末は、さらに、前記アンケートを通知した対象者がすべて回答をした、または所定のタイミングが到来した場合には、前記アンケートの回答結果を前記管理サーバに送る指示の入力を受け付けることで、前記アンケートを通知した対象者の回答結果を取得し、前記管理サーバに送るアンケート結果通知部、を有するアンケート支援システムのように構成することもできる。
【0020】
アンケートの回答は、協力者が主体的に管理サーバに送ることが好ましい。
【0021】
上述の発明において、前記回答受付サーバは、前記各協力者ごとに割り当てられた記憶領域において、さらに、該協力者が参照可能な記憶領域と、該協力者が参照不可能な記憶領域とに分けられており、前記参照不可能な記憶領域には、該協力者が通知した対象者からのアンケートの回答結果を記憶し、前記参照可能な記憶領域には、該対象者によるアンケートに回答したかを示す情報を記憶する、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0022】
本発明のように構成することで、アンケートの回答結果そのものを協力者が見ることが出来なくなる。そのため、アンケートの回答を行う回答者としては、協力者に回答を見られるおそれがなくなるので、安心して回答を行うことが出来る。しかし一方で、協力者は、対象者がアンケートに対して回答をしたかを把握する必要性もある。そのため、回答したかを示す情報だけは、協力者が参照可能な記憶領域に記憶させると良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明のアンケート支援システムによって、アンケート実施主体者は、自らでアンケート対象者の個人情報を管理せずとも、精度を落とさずにアンケートを実施することが可能となる。また、アンケート対象者を抽出する際に、従来は困難であった、アンケート対象者の条件として抽象的な条件を設定することも出来る。これによって、さまざまな角度からアンケートを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のアンケート支援システムの概念図である。
【図2】本発明のアンケート支援システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図3】各コンピュータ端末、サーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図4】本発明のアンケート支援システムの処理の一例を模式的に示すフローチャートである。
【図5】協力者情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図6】アンケート結果記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図7】アンケート結果記憶部のほかの一例を模式的に示す図である。
【図8】対象者情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図9】アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の表示画面の一例を示す図である。
【図10】対象者を特定する画面の一例を示す図である。
【図11】アンケートの画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の全体の概念を図1に、システム構成の一例を図2に示す。本発明のアンケート支援システム1では、アンケートの実施主体者が利用するコンピュータ端末である管理サーバ2と、実施主体者が利用するコンピュータ端末である実施主体者端末5と、実施主体者の協力者が利用するコンピュータ端末である協力者端末3と、アンケートの対象となる対象者が利用するコンピュータ端末である対象者端末4と、対象者によるアンケートに対する回答の入力を受け付ける回答受付サーバ6が用いられる。
【0026】
協力者とは、アンケートの実施主体者によるアンケートの協力者であって、自らが属性を知っている相手をアンケート対象者として登録する。協力者として好ましいのは、たとえばアンケート実施主体者の社員であるがそれに限られない。またアンケートの対象者は、協力者と面識がある人であり、アンケートの実施主体者によるアンケートに対して回答を行う者である。従って、アンケートの実施主体者と対象者には面識がなくても良い。アンケートの対象者として好ましいのは、たとえば協力者の友人、知人、家族、親族などであり、協力者がもともとその連絡先や属性などを知っている者である。
【0027】
各コンピュータ端末、サーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図3にコンピュータ端末やサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末やサーバにおける処理は、複数のコンピュータ端末やサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0028】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0029】
管理サーバ2はアンケートの実施主体者がアンケート処理のために用いるサーバであって、協力者情報記憶部20とアンケート処理部21とアンケート全体集計部22とアンケート結果記憶部23とを有する。
【0030】
協力者情報記憶部20は、協力者の識別情報(氏名など)と、協力者の通知先、たとえば電子メールアドレスとの対応関係を記憶している。図5に協力者情報記憶部20の一例を模式的に示す。なおアンケートの実施主体者の社員が協力者の場合、識別情報として氏名のほか、社員IDを用いても良い。
【0031】
アンケート処理部21は、実施主体者がアンケートを行うことを希望する場合に、アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の入力を、実施主体者端末5から受け付け、協力者情報記憶部20における各協力者の通知先を抽出して、その通知先に対して、入力を受け付けたアンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件を通知する。
【0032】
アンケート全体集計部22は、後述するように各協力者におけるそれぞれの対象者からのアンケートの回答結果を受け取り、集計する。各協力者におけるそれぞれの対象者から受け取ったアンケートの回答結果は、後述するアンケート結果記憶部23に記憶されるので、それを抽出すればよい。
【0033】
アンケート結果記憶部23は、各協力者におけるそれぞれの対象者からのアンケートの回答結果を記憶する。なおアンケートの回答結果には、アンケート内容と対象条件とが対応づけて記憶されていると良い。またアンケートの回答結果としては、たとえば図6に示すように、対象者が特定できないように、各質問項目に対する回答と、その回答者に対して割り当てられた識別情報とが対応づけられていればよい。この場合、識別情報は、対象者が特定できない情報であれば如何なるものであっても良い。また、図7に示すように、協力者識別情報と、当該協力者における対象者による回答の集計結果が、協力者ごとに対応づけて記憶されていても良い。
【0034】
協力者端末3は、対象者情報記憶部30と対象者特定部31とアンケート通知部32と回答状況参照部33とアンケート結果通知部34とを有する。
【0035】
対象者情報記憶部30は、協力者がよく知っており、アンケートの対象者とした者の識別情報(好ましくは氏名)と通知先、たとえば電子メールアドレスなどを記憶している。図8に対象者情報記憶部30の一例を模式的に示す。
【0036】
対象者特定部31は、協力者端末3において、管理サーバ2からアンケートの依頼の通知を受け取った場合、アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件を協力者端末3で表示させ、対象者情報記憶部30に記憶する、自らの対象者のうち、当該アンケート対象者の特定条件を充足するであろう対象者の特定の入力を受け付ける。この特定としては、協力者は自らが登録している対象者について詳しいので、その認識に基づいて、特定条件を充足するであろう対象者を特定し、入力する。アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の表示画面の一例を図9に示す。また対象者を特定する画面の一例を図10に示す。
【0037】
アンケート通知部32は、対象者特定部31で特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を対象者情報記憶部30から抽出し、管理サーバ2から取得したアンケートの内容を、抽出した各対象者の通知先に通知する。
【0038】
アンケート通知部32で対象者に通知されたアンケートに対する回答は、回答受付サーバ6において記憶されることが好ましいが、各協力者端末3で記憶しても良い。
【0039】
回答状況参照部33は、回答受付サーバ6に記憶されたアンケートの回答状況を参照する。そしてまだ未回答の対象者に対しては、所定の操作をすることで、アンケートに回答するように通知をすることで、回答を促してもよい。
【0040】
アンケート結果通知部34は、アンケートの回答状況として、通知した対象者がすべて回答した、あるいは所定のタイミングが到来した場合には、協力者が協力者端末3で所定の操作を行うことで、回答受付サーバ6に記憶された当該協力者に対する対象者のアンケートの回答結果を取得し、それを管理サーバ2に送る。この場合、誰が回答したかを特定させないため、対象者識別情報を削除し(もともと対象者識別情報を記憶せずとも良い)、対象者が特定できない識別情報を付加して回答結果を通知する、あるいは、それぞれの質問に対する回答結果の対象者の合計を通知する、ことでよい。
【0041】
回答受付サーバ6は、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられており、その記憶領域に、当該協力者における対象者の回答結果を記憶している。なおこの記憶領域は、定められた者以外がアクセスできないように制御されている。また、協力者は協力者端末3から、その協力者の対象者が回答をしたか否かは参照可能とし、どのような回答をしたかは参照不可能と制御されていることが好ましい。これは、対象者の対象者端末4からの回答が終了した時点で、当該協力者の協力者端末3から閲覧可能な記憶領域に、当該対象者の回答済のフラグを立て、当該対象者端末4からの回答そのものは、当該協力者端末3から閲覧不可能な記憶領域に記憶させることで可能となる。
【0042】
次に本発明のアンケート支援システム1を用いてアンケートを行う場合の処理の一例を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
まずアンケートを行うことを希望するアンケート実施主体者は、実施主体者端末5で所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスし、アンケートの内容およびその対象者の条件を実施主体者端末5で入力する。この入力を管理サーバ2のアンケート処理部21で受け付け(S100)、アンケート処理部21は、協力者情報記憶部20に記憶している協力者の通知先(たとえば電子メールアドレス)を抽出して、入力を受け付けたアンケートの内容および対象者の条件を、当該通知先に通知する(S110)。
【0044】
この通知としては、新たなアンケートの登録がなされたこと、アンケートの内容および対象者の条件が記載されたウェブサイトへのリンクが張られた電子メールを各協力者の協力者端末3へ通知することが好ましいが、電子メールにアンケートの内容および対象者の条件などが記載されていても良い。なお、アンケートの内容および対象者の条件などの情報は、管理サーバ2や回答受付サーバ6、あるいは所定のサーバなどで記憶されていると良い。従って、上記のリンクは、アンケートの内容や対象者の条件などの情報が記憶された記憶領域に対して張られている。
【0045】
協力者情報記憶部20が図5の場合、協力者「高橋 太郎」の通知先「takahashi@aaa.co.jp」、協力者「渡辺 二郎」の通知先「jiro-watanabe@aaa.co.jp」に対して、上記の電子メールが通知される。ここであらかじめ協力者として記憶しているすべての協力者に対して通知をしても良いし、特定の協力者のみを選択し、選択された協力者の通知先のみを抽出、通知しても良い。
【0046】
各協力者、たとえば「高橋 太郎」は、それぞれの協力者端末3において、上述のアンケート実施主体者からの通知を受け取ると、たとえばその電子メールに記載されたリンクを選択するなどにより、図9に示すような新たなアンケートに対する画面を表示する。この画面には、アンケートの内容やアンケートの対象者の条件が記載されており、協力者が、当該協力者端末3で、たとえば「アンケート対象者の特定へ」といったボタンを押下するなどの所定の操作を行うことで、協力者自らが管理する対象者の通知先の情報を、対象者情報記憶部30から抽出する。すなわち、上記所定の操作が行われることで、当該協力者が事前に対象者として対象者情報記憶部30に記憶している、対象者の識別情報、好ましくは氏名を対象者情報記憶部30から抽出し、選択可能に表示する。たとえば図10に示す画面を表示する。
【0047】
協力者は、図10に示す画面を協力者端末3で閲覧し、アンケート対象者の条件を充足していると思われる対象者を選択(たとえばチェックボックスを選択する)し、「決定」などのボタンを押下する。これによって、アンケートの依頼先として特定された対象者の入力を、対象者特定部31で受け付ける(S120)。ここでは、たとえば「佐藤 一郎」、「田中 三郎」が特定されたとする。
【0048】
そして協力者があらかじめ登録している対象者のうち、アンケート対象者の条件を充足していると判断されて特定された対象者「佐藤 一郎」、「田中 三郎」の通知先となる電子メールアドレスの情報「sato@abcd.com」、「stanaka@opq.com」を、アンケート通知部32は対象者情報記憶部30から抽出し、その電子メールアドレスに対して、アンケートの内容が記載されたウェブサイトへのリンクが張られた電子メールを通知する(S130)。なおこのリンクは、アンケートの内容が記憶された記憶領域およびその回答を受け付ける記憶領域に対して張られていることが好ましく、たとえば回答受付サーバ6の当該協力者の記憶領域に張られていることが好ましい。たとえば協力者が「高橋 太郎」であれば、回答受付サーバ6の記憶領域のうち、「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域であり、協力者が「渡辺 二郎」であれば、回答受付サーバ6の記憶領域のうち、「渡辺 二郎」に割り当てられた記憶領域である。
【0049】
また上記の電子メールには、協力者の名前が含まれていることが好ましい。なぜならば、本発明ではアンケートの実施主体者と対象者とに直接の接点がない場合もあり、その場合、対象者は、アンケートの実施主体者のことを知らず、あるいは不審に思い、回答をしない可能性が高くなるからである。そのため、協力者の名前を明示することで、アンケートに対する信頼性や回答率の向上に繋がることとなる。
【0050】
この電子メールを対象者端末4で受信した「佐藤 一郎」、「田中 三郎」は、当該電子メールにおけるウェブサイトへのリンクを選択することによって、図11に示すようなアンケートの画面を表示させ、アンケートへの回答を行う。
【0051】
たとえば対象者「佐藤 一郎」は、図11に示すアンケートの画面において、対象者端末4で所定の操作をすることで、アンケートに対する回答の入力を行い、その回答は回答受付サーバ6の協力者「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域に記憶される。協力者「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域は、当該協力者「高橋 太郎」以外の協力者はアクセス不可能となっている。また、協力者「高橋 太郎」の記憶領域もさらに分割されていることが好ましい。すなわち、「高橋 太郎」がアクセス可能な記憶領域、「高橋 太郎」がアクセス不可能な記憶領域に分割されていることが好ましい。この場合、対象者「佐藤 一郎」からの回答は、協力者「高橋 太郎」がアクセス不可能な記憶領域に記憶され、回答したという結果のフラグが「高橋 太郎」がアクセス可能な記憶領域に記憶される。
【0052】
また対象者「田中 三郎」についても同様である。
【0053】
このように、協力者「高橋 太郎」が特定した各対象者からの回答は、回答受付サーバ6の所定の記憶領域に記憶される(S140)。そして、協力者「高橋 太郎」は所定のタイミングごとに、自らが特定した対象者「佐藤 一郎」、「田中 三郎」がアンケートに対して回答したかを、上記フラグを記憶する記憶領域を回答状況参照部33が参照することで回答状況を参照する(S150)。
【0054】
この参照の結果、まだ、特定した対象者のうちすべての対象者の回答が行われていない場合、協力者「高橋 太郎」は回答をしていない対象者に対して、回答状況参照部33は、アンケートの回答を行うように電子メールで通知することで促しても良い。
【0055】
上記参照の結果、特定した対象者のうちすべての対象者の回答が行われた場合、あるいは回答締め切り時刻が到来した場合、協力者「高橋 太郎」は、協力者端末3から所定の操作をすることで、アンケート結果通知部34は、回答受付サーバ6の協力者「高橋 太郎」の記憶領域のうち、各対象者の回答結果が記憶されている記憶領域から、回答結果を管理サーバ2に送る指示を回答受付サーバ6に送出する(S160)。たとえば、「結果送信」のようなボタンを押下することで、回答受付サーバ6は、管理サーバ2に各対象者の回答結果を当該記憶領域から抽出し、管理サーバ2に送る。この際に、対象者を特定不可能なように、任意のIDを割り当てても良いし、当該協力者のうちの各対象者の範囲内で集計をし、アンケート結果を回答受付サーバ6から管理サーバ2に送っても良い。ただし、どの協力者を経由しての回答であるかを特定するため、協力者の識別情報(氏名やIDなど)がこの回答結果に併せて送られると良い。
【0056】
たとえば、協力者「高橋 太郎」における各対象者(5名)の回答結果を集計した集計結果(たとえば図7)を送る場合には、図7の回答結果に対応づけて、協力者「高橋 太郎」であることを示す情報を付加して、管理サーバ2に送ると良い。
【0057】
回答を管理サーバ2に送る場合には、回答受付サーバ6から管理サーバ2に送ることが好ましいが、回答結果を、一度、協力者端末3に取り込み、それを管理サーバ2に送るように構成することも出来る。
【0058】
以上のように、各協力者の対象者からのアンケート回答結果を、アンケート全体集計部22で受け付け、アンケート結果記憶部23に記憶させる。そしてアンケート全体集計部22は、アンケート結果記憶部23に記憶された全体のアンケート結果を集計する(S170)。そして実施主体者は、実施主体者端末5で所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスし、管理サーバ2から、S170で集計した全体のアンケート結果を参照する。
【0059】
以上のような処理を実行することで、アンケートの実施主体者は、自らがアンケートの対象者の属性情報を管理せずとも、アンケートを実行することが可能となる。また、従来であれば、あらかじめ登録してある属性情報から、アンケートの内容に応じて、対応する属性情報を有する対象者を抽出し、アンケートを行っていたが、本発明のような構成を採ることによって、「子煩悩な人」といったような抽象的な条件を設定してアンケートを行うことも可能となる。
【0060】
アンケートを行う場合、回答を行った対象者に対して何らかのインセンティブを付与すると、回答率の向上に繋がる。その場合、回答受付サーバ6でアンケートの回答入力を受け付けた際に、当該回答受付サーバ6における協力者に割り当てられた記憶領域に、対象者ごとの回答回数やポイント数などを記憶しておくことで、アンケートの実施主体者からは匿名性を保ったままインセンティブの付与が可能となる。すなわち、回答回数に1回あたりのポイント数を乗算することで通算ポイント数の算出ができる。また、各回ごとのポイント数を記憶しておくことで、通算ポイント数の算出ができる。この通算ポイント数に対価性を持たせても良い。
【産業上の利用可能性】
【0061】
上述したアンケート支援システム1によって、アンケート実施主体者は、自らでアンケート対象者の個人情報を管理せずとも、精度を落とさずにアンケートを実施することが可能となる。また、アンケート対象者を抽出する際に、従来は困難であった、アンケート対象者の条件として抽象的な条件を設定することも出来る。これによって、さまざまな角度からアンケートを行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0062】
1:アンケート支援システム
2:管理サーバ
3:協力者端末
4:対象者端末
5:回答受付サーバ
20:協力者情報記憶部
21:アンケート処理部
22:アンケート全体集計部
23:アンケート結果記憶部
30:対象者情報記憶部
31:対象者特定部
32:アンケート通知部
33:回答状況参照部
34:アンケート結果通知部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンケート支援システムに関する。より詳細には、アンケートの実施主体がアンケートの対象者の個人情報を管理することが不要なアンケート支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
マーケティングではさまざまな目的のために、抽出した対象者に対してアンケートを行うことがある。そして近年では、あらかじめ登録した者を対象者として、アンケートを電子メールやウェブサイトなどで行うことが多い。
【0003】
このような場合、誰をアンケートの対象者とするかを特定し、アンケートの通知を行うために、対象者の属性(年齢、性別、職業など)や電子メールアドレスなどの各種の個人情報が必要となる。このような従来のアンケートシステムを下記特許文献1、特許文献2に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−286933号公報
【特許文献2】特開2009−187524号公報
【特許文献3】特開2007−249770号公報
【特許文献4】特開2007−156910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、特許文献2のようなアンケートシステムの場合、アンケートの実施主体者が、アンケートの対象者の個人情報を管理していなければならない。しかし、昨今では個人情報の管理は業務負担が大きいことから、出来る限り個人情報を管理しないことが求められる。一方で、対象者の個人情報がないと、的確にアンケート対象者を抽出できず、アンケートの精度に問題が生じることとなる。
【0006】
そこで特許文献3、特許文献4のように、個人情報を隠蔽、分散管理することでそれを実現する方法が開示されている。
【0007】
しかしながら、上記の方法であっても個人情報の漏洩がしにくくなるだけであって、実施主体者が個人情報を管理していることには変わらず、業務負担が大きいことには変わりない。
【0008】
そこでアンケートの実施主体者自らはアンケートの対象者の個人情報を管理しないことで業務負担を軽減させるアンケートのシステムが望まれている。
【0009】
また、従来、アンケートを行うためには、あらかじめ登録された対象者の個人情報に基づいて、アンケート対象の条件を充足する対象者を抽出し、アンケートを通知している。そのため、年齢や性別、職業、学歴などのように、条件を充足するかしないかが一意に特定できる条件しか指定できない。たとえば「異性にもてる人」、「子煩悩な人」といった抽象的な条件を、アンケートの対象者の抽出条件とすることは困難である。そのため、抽象的な条件も指定できると、アンケートをさまざまな角度から行えることになるので好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は上記課題に鑑み、上記課題を解決し得るアンケート支援システムを発明した。
【0011】
第1の発明は、アンケートを行うことを支援するアンケート支援システムであって、前記アンケート支援システムは、管理サーバと、前記アンケートの実施主体者に協力する協力者が利用する協力者端末とを少なくとも有しており、前記管理サーバは、前記協力者の少なくとも通知先の情報を記憶する協力者情報記憶部と、前記実施主体者が行うアンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け付け、前記協力者情報記憶部における協力者の通知先の情報を抽出して前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を前記協力者端末に通知するアンケート処理部と、前記対象者による前記アンケートに対する回答結果を記憶した記憶領域から、前記対象者を特定する情報が除かれた回答結果を受け取り、前記回答結果に基づいて集計するアンケート全体集計部と、を有しており、前記協力者端末は、協力者があらかじめ登録した、アンケートの対象となる対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、前記管理サーバから前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け取り、前記対象者情報記憶部に記憶する前記対象者の識別情報を抽出し、前記アンケートの対象者の特定条件に基づいて、前記アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、前記特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を前記対象者情報記憶部から抽出し、前記アンケートの内容を前記対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、を有するアンケート支援システムである。
【0012】
本発明のように構成することで、アンケートの実施主体者は、自らがアンケートの対象者の情報を記憶していなくてもアンケートを行うことが出来る。また、アンケートの対象者を協力者が特定するので、従来のように、具体的に定まった条件でなくても、抽象的な条件でアンケートを行うことが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記アンケート通知部は、前記対象者端末にアンケートの内容を通知する場合に、前記協力者を認識可能にした電子メールで通知を行う、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0014】
本発明では、アンケートの実施主体者と対象者とに直接の接点がない場合もある。その場合、対象者は、アンケートの実施主体者のことを知らず、あるいは不審に思い、回答をしない可能性が高くなる。そこで、協力者を認識可能な通知を行うことで、対象者がアンケートに対して回答をしやすくなり、アンケートに対する信頼性や回答率の向上に繋がることとなる。
【0015】
上述の発明において、前記協力者端末から前記アンケートの通知を取得した前記対象者端末は、前記アンケートに対する回答を、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられた回答受付サーバのうち、前記アンケートを通知した前記協力者の記憶領域に記憶させる、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0016】
アンケートに対する回答結果は如何なる記憶領域に記憶されても良いが、本発明のように、協力者ごとの記憶領域を備えたサーバに記憶されるとセキュリティ性が高まるので好ましい。
【0017】
上述の発明において、前記協力者端末は、さらに、前記対象者によるアンケートの回答状況を参照し、まだ未回答の回答者がいる場合には、回答をするように通知を行う回答状況参照部、を有するアンケート支援システムのように構成することもできる。
【0018】
このようにリマインドを行うことで回答率の向上に繋がる。
【0019】
上述の発明において、前記協力者端末は、さらに、前記アンケートを通知した対象者がすべて回答をした、または所定のタイミングが到来した場合には、前記アンケートの回答結果を前記管理サーバに送る指示の入力を受け付けることで、前記アンケートを通知した対象者の回答結果を取得し、前記管理サーバに送るアンケート結果通知部、を有するアンケート支援システムのように構成することもできる。
【0020】
アンケートの回答は、協力者が主体的に管理サーバに送ることが好ましい。
【0021】
上述の発明において、前記回答受付サーバは、前記各協力者ごとに割り当てられた記憶領域において、さらに、該協力者が参照可能な記憶領域と、該協力者が参照不可能な記憶領域とに分けられており、前記参照不可能な記憶領域には、該協力者が通知した対象者からのアンケートの回答結果を記憶し、前記参照可能な記憶領域には、該対象者によるアンケートに回答したかを示す情報を記憶する、アンケート支援システムのように構成することもできる。
【0022】
本発明のように構成することで、アンケートの回答結果そのものを協力者が見ることが出来なくなる。そのため、アンケートの回答を行う回答者としては、協力者に回答を見られるおそれがなくなるので、安心して回答を行うことが出来る。しかし一方で、協力者は、対象者がアンケートに対して回答をしたかを把握する必要性もある。そのため、回答したかを示す情報だけは、協力者が参照可能な記憶領域に記憶させると良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明のアンケート支援システムによって、アンケート実施主体者は、自らでアンケート対象者の個人情報を管理せずとも、精度を落とさずにアンケートを実施することが可能となる。また、アンケート対象者を抽出する際に、従来は困難であった、アンケート対象者の条件として抽象的な条件を設定することも出来る。これによって、さまざまな角度からアンケートを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のアンケート支援システムの概念図である。
【図2】本発明のアンケート支援システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図3】各コンピュータ端末、サーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図4】本発明のアンケート支援システムの処理の一例を模式的に示すフローチャートである。
【図5】協力者情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図6】アンケート結果記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図7】アンケート結果記憶部のほかの一例を模式的に示す図である。
【図8】対象者情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図9】アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の表示画面の一例を示す図である。
【図10】対象者を特定する画面の一例を示す図である。
【図11】アンケートの画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の全体の概念を図1に、システム構成の一例を図2に示す。本発明のアンケート支援システム1では、アンケートの実施主体者が利用するコンピュータ端末である管理サーバ2と、実施主体者が利用するコンピュータ端末である実施主体者端末5と、実施主体者の協力者が利用するコンピュータ端末である協力者端末3と、アンケートの対象となる対象者が利用するコンピュータ端末である対象者端末4と、対象者によるアンケートに対する回答の入力を受け付ける回答受付サーバ6が用いられる。
【0026】
協力者とは、アンケートの実施主体者によるアンケートの協力者であって、自らが属性を知っている相手をアンケート対象者として登録する。協力者として好ましいのは、たとえばアンケート実施主体者の社員であるがそれに限られない。またアンケートの対象者は、協力者と面識がある人であり、アンケートの実施主体者によるアンケートに対して回答を行う者である。従って、アンケートの実施主体者と対象者には面識がなくても良い。アンケートの対象者として好ましいのは、たとえば協力者の友人、知人、家族、親族などであり、協力者がもともとその連絡先や属性などを知っている者である。
【0027】
各コンピュータ端末、サーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図3にコンピュータ端末やサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末やサーバにおける処理は、複数のコンピュータ端末やサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0028】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0029】
管理サーバ2はアンケートの実施主体者がアンケート処理のために用いるサーバであって、協力者情報記憶部20とアンケート処理部21とアンケート全体集計部22とアンケート結果記憶部23とを有する。
【0030】
協力者情報記憶部20は、協力者の識別情報(氏名など)と、協力者の通知先、たとえば電子メールアドレスとの対応関係を記憶している。図5に協力者情報記憶部20の一例を模式的に示す。なおアンケートの実施主体者の社員が協力者の場合、識別情報として氏名のほか、社員IDを用いても良い。
【0031】
アンケート処理部21は、実施主体者がアンケートを行うことを希望する場合に、アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の入力を、実施主体者端末5から受け付け、協力者情報記憶部20における各協力者の通知先を抽出して、その通知先に対して、入力を受け付けたアンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件を通知する。
【0032】
アンケート全体集計部22は、後述するように各協力者におけるそれぞれの対象者からのアンケートの回答結果を受け取り、集計する。各協力者におけるそれぞれの対象者から受け取ったアンケートの回答結果は、後述するアンケート結果記憶部23に記憶されるので、それを抽出すればよい。
【0033】
アンケート結果記憶部23は、各協力者におけるそれぞれの対象者からのアンケートの回答結果を記憶する。なおアンケートの回答結果には、アンケート内容と対象条件とが対応づけて記憶されていると良い。またアンケートの回答結果としては、たとえば図6に示すように、対象者が特定できないように、各質問項目に対する回答と、その回答者に対して割り当てられた識別情報とが対応づけられていればよい。この場合、識別情報は、対象者が特定できない情報であれば如何なるものであっても良い。また、図7に示すように、協力者識別情報と、当該協力者における対象者による回答の集計結果が、協力者ごとに対応づけて記憶されていても良い。
【0034】
協力者端末3は、対象者情報記憶部30と対象者特定部31とアンケート通知部32と回答状況参照部33とアンケート結果通知部34とを有する。
【0035】
対象者情報記憶部30は、協力者がよく知っており、アンケートの対象者とした者の識別情報(好ましくは氏名)と通知先、たとえば電子メールアドレスなどを記憶している。図8に対象者情報記憶部30の一例を模式的に示す。
【0036】
対象者特定部31は、協力者端末3において、管理サーバ2からアンケートの依頼の通知を受け取った場合、アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件を協力者端末3で表示させ、対象者情報記憶部30に記憶する、自らの対象者のうち、当該アンケート対象者の特定条件を充足するであろう対象者の特定の入力を受け付ける。この特定としては、協力者は自らが登録している対象者について詳しいので、その認識に基づいて、特定条件を充足するであろう対象者を特定し、入力する。アンケートの内容およびアンケートの対象者の特定条件の表示画面の一例を図9に示す。また対象者を特定する画面の一例を図10に示す。
【0037】
アンケート通知部32は、対象者特定部31で特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を対象者情報記憶部30から抽出し、管理サーバ2から取得したアンケートの内容を、抽出した各対象者の通知先に通知する。
【0038】
アンケート通知部32で対象者に通知されたアンケートに対する回答は、回答受付サーバ6において記憶されることが好ましいが、各協力者端末3で記憶しても良い。
【0039】
回答状況参照部33は、回答受付サーバ6に記憶されたアンケートの回答状況を参照する。そしてまだ未回答の対象者に対しては、所定の操作をすることで、アンケートに回答するように通知をすることで、回答を促してもよい。
【0040】
アンケート結果通知部34は、アンケートの回答状況として、通知した対象者がすべて回答した、あるいは所定のタイミングが到来した場合には、協力者が協力者端末3で所定の操作を行うことで、回答受付サーバ6に記憶された当該協力者に対する対象者のアンケートの回答結果を取得し、それを管理サーバ2に送る。この場合、誰が回答したかを特定させないため、対象者識別情報を削除し(もともと対象者識別情報を記憶せずとも良い)、対象者が特定できない識別情報を付加して回答結果を通知する、あるいは、それぞれの質問に対する回答結果の対象者の合計を通知する、ことでよい。
【0041】
回答受付サーバ6は、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられており、その記憶領域に、当該協力者における対象者の回答結果を記憶している。なおこの記憶領域は、定められた者以外がアクセスできないように制御されている。また、協力者は協力者端末3から、その協力者の対象者が回答をしたか否かは参照可能とし、どのような回答をしたかは参照不可能と制御されていることが好ましい。これは、対象者の対象者端末4からの回答が終了した時点で、当該協力者の協力者端末3から閲覧可能な記憶領域に、当該対象者の回答済のフラグを立て、当該対象者端末4からの回答そのものは、当該協力者端末3から閲覧不可能な記憶領域に記憶させることで可能となる。
【0042】
次に本発明のアンケート支援システム1を用いてアンケートを行う場合の処理の一例を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
まずアンケートを行うことを希望するアンケート実施主体者は、実施主体者端末5で所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスし、アンケートの内容およびその対象者の条件を実施主体者端末5で入力する。この入力を管理サーバ2のアンケート処理部21で受け付け(S100)、アンケート処理部21は、協力者情報記憶部20に記憶している協力者の通知先(たとえば電子メールアドレス)を抽出して、入力を受け付けたアンケートの内容および対象者の条件を、当該通知先に通知する(S110)。
【0044】
この通知としては、新たなアンケートの登録がなされたこと、アンケートの内容および対象者の条件が記載されたウェブサイトへのリンクが張られた電子メールを各協力者の協力者端末3へ通知することが好ましいが、電子メールにアンケートの内容および対象者の条件などが記載されていても良い。なお、アンケートの内容および対象者の条件などの情報は、管理サーバ2や回答受付サーバ6、あるいは所定のサーバなどで記憶されていると良い。従って、上記のリンクは、アンケートの内容や対象者の条件などの情報が記憶された記憶領域に対して張られている。
【0045】
協力者情報記憶部20が図5の場合、協力者「高橋 太郎」の通知先「takahashi@aaa.co.jp」、協力者「渡辺 二郎」の通知先「jiro-watanabe@aaa.co.jp」に対して、上記の電子メールが通知される。ここであらかじめ協力者として記憶しているすべての協力者に対して通知をしても良いし、特定の協力者のみを選択し、選択された協力者の通知先のみを抽出、通知しても良い。
【0046】
各協力者、たとえば「高橋 太郎」は、それぞれの協力者端末3において、上述のアンケート実施主体者からの通知を受け取ると、たとえばその電子メールに記載されたリンクを選択するなどにより、図9に示すような新たなアンケートに対する画面を表示する。この画面には、アンケートの内容やアンケートの対象者の条件が記載されており、協力者が、当該協力者端末3で、たとえば「アンケート対象者の特定へ」といったボタンを押下するなどの所定の操作を行うことで、協力者自らが管理する対象者の通知先の情報を、対象者情報記憶部30から抽出する。すなわち、上記所定の操作が行われることで、当該協力者が事前に対象者として対象者情報記憶部30に記憶している、対象者の識別情報、好ましくは氏名を対象者情報記憶部30から抽出し、選択可能に表示する。たとえば図10に示す画面を表示する。
【0047】
協力者は、図10に示す画面を協力者端末3で閲覧し、アンケート対象者の条件を充足していると思われる対象者を選択(たとえばチェックボックスを選択する)し、「決定」などのボタンを押下する。これによって、アンケートの依頼先として特定された対象者の入力を、対象者特定部31で受け付ける(S120)。ここでは、たとえば「佐藤 一郎」、「田中 三郎」が特定されたとする。
【0048】
そして協力者があらかじめ登録している対象者のうち、アンケート対象者の条件を充足していると判断されて特定された対象者「佐藤 一郎」、「田中 三郎」の通知先となる電子メールアドレスの情報「sato@abcd.com」、「stanaka@opq.com」を、アンケート通知部32は対象者情報記憶部30から抽出し、その電子メールアドレスに対して、アンケートの内容が記載されたウェブサイトへのリンクが張られた電子メールを通知する(S130)。なおこのリンクは、アンケートの内容が記憶された記憶領域およびその回答を受け付ける記憶領域に対して張られていることが好ましく、たとえば回答受付サーバ6の当該協力者の記憶領域に張られていることが好ましい。たとえば協力者が「高橋 太郎」であれば、回答受付サーバ6の記憶領域のうち、「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域であり、協力者が「渡辺 二郎」であれば、回答受付サーバ6の記憶領域のうち、「渡辺 二郎」に割り当てられた記憶領域である。
【0049】
また上記の電子メールには、協力者の名前が含まれていることが好ましい。なぜならば、本発明ではアンケートの実施主体者と対象者とに直接の接点がない場合もあり、その場合、対象者は、アンケートの実施主体者のことを知らず、あるいは不審に思い、回答をしない可能性が高くなるからである。そのため、協力者の名前を明示することで、アンケートに対する信頼性や回答率の向上に繋がることとなる。
【0050】
この電子メールを対象者端末4で受信した「佐藤 一郎」、「田中 三郎」は、当該電子メールにおけるウェブサイトへのリンクを選択することによって、図11に示すようなアンケートの画面を表示させ、アンケートへの回答を行う。
【0051】
たとえば対象者「佐藤 一郎」は、図11に示すアンケートの画面において、対象者端末4で所定の操作をすることで、アンケートに対する回答の入力を行い、その回答は回答受付サーバ6の協力者「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域に記憶される。協力者「高橋 太郎」に割り当てられた記憶領域は、当該協力者「高橋 太郎」以外の協力者はアクセス不可能となっている。また、協力者「高橋 太郎」の記憶領域もさらに分割されていることが好ましい。すなわち、「高橋 太郎」がアクセス可能な記憶領域、「高橋 太郎」がアクセス不可能な記憶領域に分割されていることが好ましい。この場合、対象者「佐藤 一郎」からの回答は、協力者「高橋 太郎」がアクセス不可能な記憶領域に記憶され、回答したという結果のフラグが「高橋 太郎」がアクセス可能な記憶領域に記憶される。
【0052】
また対象者「田中 三郎」についても同様である。
【0053】
このように、協力者「高橋 太郎」が特定した各対象者からの回答は、回答受付サーバ6の所定の記憶領域に記憶される(S140)。そして、協力者「高橋 太郎」は所定のタイミングごとに、自らが特定した対象者「佐藤 一郎」、「田中 三郎」がアンケートに対して回答したかを、上記フラグを記憶する記憶領域を回答状況参照部33が参照することで回答状況を参照する(S150)。
【0054】
この参照の結果、まだ、特定した対象者のうちすべての対象者の回答が行われていない場合、協力者「高橋 太郎」は回答をしていない対象者に対して、回答状況参照部33は、アンケートの回答を行うように電子メールで通知することで促しても良い。
【0055】
上記参照の結果、特定した対象者のうちすべての対象者の回答が行われた場合、あるいは回答締め切り時刻が到来した場合、協力者「高橋 太郎」は、協力者端末3から所定の操作をすることで、アンケート結果通知部34は、回答受付サーバ6の協力者「高橋 太郎」の記憶領域のうち、各対象者の回答結果が記憶されている記憶領域から、回答結果を管理サーバ2に送る指示を回答受付サーバ6に送出する(S160)。たとえば、「結果送信」のようなボタンを押下することで、回答受付サーバ6は、管理サーバ2に各対象者の回答結果を当該記憶領域から抽出し、管理サーバ2に送る。この際に、対象者を特定不可能なように、任意のIDを割り当てても良いし、当該協力者のうちの各対象者の範囲内で集計をし、アンケート結果を回答受付サーバ6から管理サーバ2に送っても良い。ただし、どの協力者を経由しての回答であるかを特定するため、協力者の識別情報(氏名やIDなど)がこの回答結果に併せて送られると良い。
【0056】
たとえば、協力者「高橋 太郎」における各対象者(5名)の回答結果を集計した集計結果(たとえば図7)を送る場合には、図7の回答結果に対応づけて、協力者「高橋 太郎」であることを示す情報を付加して、管理サーバ2に送ると良い。
【0057】
回答を管理サーバ2に送る場合には、回答受付サーバ6から管理サーバ2に送ることが好ましいが、回答結果を、一度、協力者端末3に取り込み、それを管理サーバ2に送るように構成することも出来る。
【0058】
以上のように、各協力者の対象者からのアンケート回答結果を、アンケート全体集計部22で受け付け、アンケート結果記憶部23に記憶させる。そしてアンケート全体集計部22は、アンケート結果記憶部23に記憶された全体のアンケート結果を集計する(S170)。そして実施主体者は、実施主体者端末5で所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスし、管理サーバ2から、S170で集計した全体のアンケート結果を参照する。
【0059】
以上のような処理を実行することで、アンケートの実施主体者は、自らがアンケートの対象者の属性情報を管理せずとも、アンケートを実行することが可能となる。また、従来であれば、あらかじめ登録してある属性情報から、アンケートの内容に応じて、対応する属性情報を有する対象者を抽出し、アンケートを行っていたが、本発明のような構成を採ることによって、「子煩悩な人」といったような抽象的な条件を設定してアンケートを行うことも可能となる。
【0060】
アンケートを行う場合、回答を行った対象者に対して何らかのインセンティブを付与すると、回答率の向上に繋がる。その場合、回答受付サーバ6でアンケートの回答入力を受け付けた際に、当該回答受付サーバ6における協力者に割り当てられた記憶領域に、対象者ごとの回答回数やポイント数などを記憶しておくことで、アンケートの実施主体者からは匿名性を保ったままインセンティブの付与が可能となる。すなわち、回答回数に1回あたりのポイント数を乗算することで通算ポイント数の算出ができる。また、各回ごとのポイント数を記憶しておくことで、通算ポイント数の算出ができる。この通算ポイント数に対価性を持たせても良い。
【産業上の利用可能性】
【0061】
上述したアンケート支援システム1によって、アンケート実施主体者は、自らでアンケート対象者の個人情報を管理せずとも、精度を落とさずにアンケートを実施することが可能となる。また、アンケート対象者を抽出する際に、従来は困難であった、アンケート対象者の条件として抽象的な条件を設定することも出来る。これによって、さまざまな角度からアンケートを行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0062】
1:アンケート支援システム
2:管理サーバ
3:協力者端末
4:対象者端末
5:回答受付サーバ
20:協力者情報記憶部
21:アンケート処理部
22:アンケート全体集計部
23:アンケート結果記憶部
30:対象者情報記憶部
31:対象者特定部
32:アンケート通知部
33:回答状況参照部
34:アンケート結果通知部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンケートを行うことを支援するアンケート支援システムであって、前記アンケート支援システムは、管理サーバと、前記アンケートの実施主体者に協力する協力者が利用する協力者端末とを少なくとも有しており、
前記管理サーバは、
前記協力者の少なくとも通知先の情報を記憶する協力者情報記憶部と、
前記実施主体者が行うアンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け付け、前記協力者情報記憶部における協力者の通知先の情報を抽出して前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を前記協力者端末に通知するアンケート処理部と、
前記対象者による前記アンケートに対する回答結果を記憶した記憶領域から、前記対象者を特定する情報が除かれた回答結果を受け取り、前記回答結果に基づいて集計するアンケート全体集計部と、
を有しており、
前記協力者端末は、
協力者があらかじめ登録した、アンケートの対象となる対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、
前記管理サーバから前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け取り、前記対象者情報記憶部に記憶する前記対象者の識別情報を抽出し、前記アンケートの対象者の特定条件に基づいて、前記アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、
前記特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を前記対象者情報記憶部から抽出し、前記アンケートの内容を前記対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、
を有することを特徴とするアンケート支援システム。
【請求項2】
前記アンケート通知部は、
前記対象者端末にアンケートの内容を通知する場合に、前記協力者を認識可能にした電子メールで通知を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンケート支援システム。
【請求項3】
前記協力者端末から前記アンケートの通知を取得した前記対象者端末は、
前記アンケートに対する回答を、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられた回答受付サーバのうち、前記アンケートを通知した前記協力者の記憶領域に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンケート支援システム。
【請求項4】
前記協力者端末は、さらに、
前記対象者によるアンケートの回答状況を参照し、まだ未回答の回答者がいる場合には、回答をするように通知を行う回答状況参照部、
を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンケート支援システム。
【請求項5】
前記協力者端末は、さらに、
前記アンケートを通知した対象者がすべて回答をした、または所定のタイミングが到来した場合には、前記アンケートの回答結果を前記管理サーバに送る指示の入力を受け付けることで、前記アンケートを通知した対象者の回答結果を取得し、前記管理サーバに送るアンケート結果通知部、
を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンケート支援システム。
【請求項6】
前記回答受付サーバは、
前記各協力者ごとに割り当てられた記憶領域において、さらに、該協力者が参照可能な記憶領域と、該協力者が参照不可能な記憶領域とに分けられており、
前記参照不可能な記憶領域には、該協力者が通知した対象者からのアンケートの回答結果を記憶し、前記参照可能な記憶領域には、該対象者によるアンケートに回答したかを示す情報を記憶する、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンケート支援システム。
【請求項1】
アンケートを行うことを支援するアンケート支援システムであって、前記アンケート支援システムは、管理サーバと、前記アンケートの実施主体者に協力する協力者が利用する協力者端末とを少なくとも有しており、
前記管理サーバは、
前記協力者の少なくとも通知先の情報を記憶する協力者情報記憶部と、
前記実施主体者が行うアンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け付け、前記協力者情報記憶部における協力者の通知先の情報を抽出して前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を前記協力者端末に通知するアンケート処理部と、
前記対象者による前記アンケートに対する回答結果を記憶した記憶領域から、前記対象者を特定する情報が除かれた回答結果を受け取り、前記回答結果に基づいて集計するアンケート全体集計部と、
を有しており、
前記協力者端末は、
協力者があらかじめ登録した、アンケートの対象となる対象者の識別情報および通知先の情報を少なくとも記憶する対象者情報記憶部と、
前記管理サーバから前記アンケートの内容および前記アンケートの対象者の特定条件を受け取り、前記対象者情報記憶部に記憶する前記対象者の識別情報を抽出し、前記アンケートの対象者の特定条件に基づいて、前記アンケートの通知を行う対象者の特定の入力を受け付ける対象者特定部と、
前記特定の入力を受け付けた対象者の通知先の情報を前記対象者情報記憶部から抽出し、前記アンケートの内容を前記対象者が利用する対象者端末に通知するアンケート通知部と、
を有することを特徴とするアンケート支援システム。
【請求項2】
前記アンケート通知部は、
前記対象者端末にアンケートの内容を通知する場合に、前記協力者を認識可能にした電子メールで通知を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンケート支援システム。
【請求項3】
前記協力者端末から前記アンケートの通知を取得した前記対象者端末は、
前記アンケートに対する回答を、各協力者ごとの記憶領域が割り当てられた回答受付サーバのうち、前記アンケートを通知した前記協力者の記憶領域に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンケート支援システム。
【請求項4】
前記協力者端末は、さらに、
前記対象者によるアンケートの回答状況を参照し、まだ未回答の回答者がいる場合には、回答をするように通知を行う回答状況参照部、
を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンケート支援システム。
【請求項5】
前記協力者端末は、さらに、
前記アンケートを通知した対象者がすべて回答をした、または所定のタイミングが到来した場合には、前記アンケートの回答結果を前記管理サーバに送る指示の入力を受け付けることで、前記アンケートを通知した対象者の回答結果を取得し、前記管理サーバに送るアンケート結果通知部、
を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンケート支援システム。
【請求項6】
前記回答受付サーバは、
前記各協力者ごとに割り当てられた記憶領域において、さらに、該協力者が参照可能な記憶領域と、該協力者が参照不可能な記憶領域とに分けられており、
前記参照不可能な記憶領域には、該協力者が通知した対象者からのアンケートの回答結果を記憶し、前記参照可能な記憶領域には、該対象者によるアンケートに回答したかを示す情報を記憶する、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンケート支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−243059(P2012−243059A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112061(P2011−112061)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
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