説明

イオン送出装置及びそれを備えた電気機器

【課題】使用者の不快感を防止するイオン送出装置を提供する。
【解決手段】空気の吸込口5及び吹出口6を有して送風ファン8が配される空気通路14と、放電によりイオンを発生して空気通路14内に放出するイオン発生装置7と、イオンを捕集する捕集電極41bを有してイオン発生装置7から放出されたイオンを検知するイオンセンサ41とを備え、イオンを含む空気を吹出口6から送出するイオン送出装置40において、送風ファン8の上流側にイオン発生装置7を配置するとともに、送風ファン8とイオン発生装置7との間に捕集電極41bを配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオンを送出するイオン送出装置及びそれを備えた電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、空気中に放電によりイオンを放出するイオン発生装置と送風ファンとを備えたイオン送出装置が広く普及し、それに係る従来技術が特許文献1及び2に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載されたイオン送出装置は例えば床面上に設置され、イオン発生器と送風ファンとを用いて本体ケース上面に設けられた吹出口から空気とともにイオンを室内に放出している。これにより、室内全体にイオンが行き渡るようにすることが可能である。
【0004】
特許文献2に記載されたイオン送出装置は携帯型に構成して例えば卓上に設置され、特許文献1同様、イオン発生装置と送風ファンとを用いて本体である筐体上面に設けられた吹出口から空気とともにイオンを放出している。このイオン送出装置は支持部である蓋部が筐体に対して角度変更できるので、卓上に設置する際に吹出口を斜め上方に向けることが可能である。これにより、限定した領域、例えば人が存在する領域に対してイオンを放出することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4575511号公報
【特許文献2】特許4625877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のイオン送出装置はいずれも空気通路内の送風ファンに対して空気流通方向下流側の空気中に放電によりイオンを放出している。即ち、空気の吹出口に比較的近い位置でイオンを放出するための放電が行われている。これにより、放電する際に発生する音が使用者に聞こえ易くなり、使用者が不快感を覚える可能性が高くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、使用者の不快感を防止するイオン送出装置及びそれを用いた電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、空気の吸込口及び吹出口を有して送風ファンが配される空気通路と、放電によりイオンを発生して前記空気通路内に放出するイオン発生装置と、イオンを捕集する捕集電極を有して前記イオン発生装置から放出されたイオンを検知するイオンセンサとを備え、イオンを含む空気を前記吹出口から送出するイオン送出装置において、前記送風ファンの上流側に前記イオン発生装置を配置するとともに、前記送風ファンと前記イオン発生装置との間に前記捕集電極を配置したことを特徴としている。
【0009】
この構成によると、イオン発生装置及び送風ファンが駆動されると、放電によって空気通路内に放出されたイオンが吹出口から送出される。これにより、使用者の居住空間や使用者の近傍の除菌効果を得ることができる。イオン発生装置の放電時の発生音は開口が比較的小さくなった送風ファンを通過して吹出口に至るので、イオン送出装置から放出される音が小さくなる。また、イオンセンサは空気通路の周壁等に設置され、捕集電極によりイオンの一部を捕集してイオンが検出される。イオンセンサによるイオンの検出によってイオン発生装置の交換時期や清掃時期等が検知される。
【0010】
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記イオン発生装置と前記捕集電極とが前記空気通路の周壁上に非対向配置されることを特徴としている。この構成によると、捕集電極がイオン発生装置に対向する位置よりもイオン発生装置に近設され、イオンをより正確に検出することができる。
【0011】
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記送風ファンが軸流ファンから成ることを特徴としている。
【0012】
また本発明の電気機器は、上記各構成のイオン送出装置を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、送風ファンの上流側にイオン発生装置を配置し、送風ファンとイオン発生装置との間に捕集電極を配置したので、イオン発生装置の放電時の発生音は開口が比較的小さくなった送風ファンを通過して吹出口に至る。従って、イオン送出装置から放出される音を小さくして使用者の不快感を防止することができる。また、気流が略層流状態の送風ファンの上流側に捕集電極を配置するので、正確にイオンを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態のイオン送出装置を備えたスタンド型の空気調和機を示す側面図
【図2】本発明の実施形態の空気調和機の送風部を示す正面図
【図3】本発明の実施形態の空気調和機の送風部を示す側面断面図
【図4】本発明の実施形態の空気調和機のイオン発生装置を示す平面図
【図5】本発明の実施形態の空気調和機のイオン送出装置を示す気流方向に垂直な断面図
【図6】本発明の実施形態の空気調和機のイオン送出装置の送風ファン停止時のイオンの濃度分布を示す気流方向に平行な断面図
【図7】本発明の実施形態の空気調和機のイオン送出装置の送風ファン駆動時のイオンの濃度分布を示す気流方向に平行な断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態のスタンド型の空気調和機を示す側面図である。空気調和機1は支持部4、支持パイプ3及び送風部2を備えている。
【0016】
送風部2は吸込口5と吹出口6とを開口した筐体2aを有し、筐体2aの上部にイオン送出装置40(図3参照)が配される。イオン送出装置40は詳細を後述するように両端にそれぞれ吸込口5及び吹出口6を配した円筒形状の空気通路14を備えるとともに、イオン発生装置7、送風ファン8、イオンセンサ41(図5参照)を有している。イオン発生装置7は筐体2a内の吸込口5側に配置され、送風ファン8は吹出口6側に配置されている。
【0017】
また、後述するように、吹出口6を有する吹出面2bには光源9(図2参照)が配置されている。筐体2a内の送風ファン8が設けられた箇所の支持パイプ3側にはイオン発生装置7、送風ファン8及び光源9を駆動するための回路基板10が設けられている。
【0018】
回路基板10には電源コード11が導出され、電源コード11の一端にはACアダプター12及び電源プラグ13が設けられている。電源プラグ13、ACアダプター12及び電源コード11を介して商用交流電源から電力の供給を受け、送風部2に配したイオン発生装置7、送風ファン8及び光源9に給電される。
【0019】
支持パイプ3は中空の可撓性の部材であり、その一端に設けた送風部2を支持する。支持パイプ3の内部は送風部2の筐体2aの内部に連通し、回路基板10から延びる電源コード11が挿通される。尚、電源コード11は支持パイプ3の他端側に設けた接続部21で外部に露出し、その先端にACアダプター12及び電源プラグ13が設けられている。接続部21は支持部4の上面に嵌合する。
【0020】
支持部4は支持パイプ3の送風部2が設けられた一端とは反対側の端部に設けられている。支持部4は例えば空気調和機1を机上に置くなどする際に送風部2及び支持パイプ3を起立状態にして支持する。
【0021】
図2、図3は送風部2の正面図及び垂直断面側面図を示している。尚、図3に描画した白抜きの矢印Aは空気の流通方向を示し、実線の矢印Bはイオンの放出方向を示している。吸込口5は送風部2の背面側に設けられるとともに、吹出口6は送風部2の正面側に設けられる。吸込口5及び吹出口6は各々筐体2aの内部と外部とを連通させる複数の小孔を備えている。空気通路14の吸込口5のすぐ内側には塵埃を捕集するためのエアフィルター15が配置されている。
【0022】
送風ファン8は軸流ファンで構成され、空気通路14内に設けられている。送風ファン8はそのハウジングの軸線方向に開口する吸気口(不図示)が吸込口5に対向して配置され、吸気口に対して軸線方向の反対側で開口する排気口(不図示)が吹出口6に対向して配置されている。これにより、送風ファン8を駆動させると、矢印Aで示したように、吸込口5から吸い込んだ外部の空気が空気通路14内に流通し、吹出口6から送風部2の正面側に向かって吹き出される。
【0023】
イオン発生装置7は空気通路14に隣接させて送風ファン8に対して空気流通方向上流側に配置されている。イオン発生装置7はイオンを放出するための放電に用いる電極やその他電子部品がハウジング内に収容されてパッケージ化されている。そして、イオン発生装置7は空気通路14に隣接させて形成された収納部(不図示)に対して着脱可能にして収納される。
【0024】
図4はイオン発生装置7の平面図を示している。イオン発生装置7は一対のイオン発生部7e、7fを有している。イオン発生部7eは針状の放電電極7aと、放電電極7aに対向する環状の対向電極7cとを有している。イオン発生部7fは針状の放電電極7bと、放電電極7bに対向する環状の対向電極7dとを有している。
【0025】
イオン発生装置7の放電電極7aと対向電極7cとの間及び放電電極7bと対向電極7dとの間には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。これにより、放電電極7a、7bがコロナ放電し、イオン発生部7e、7fからイオンが発生する。イオン発生装置7で発生したイオンは矢印B(図3参照)で示したように空気通路14に放出される。
【0026】
放電電極7aと対向電極7cとの間には正電圧が印加され、イオンが空気中の水分と結合して主としてH(HO)mから成るプラスイオンを発生する。放電電極7bと対向電極7dとの間には負電圧が印加され、イオンが空気中の水分と結合して主としてO(HO)nから成るマイナスイオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H(HO)m及びO(HO)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
【0027】
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出口6から吐出することにより使用者の近傍の殺菌及び臭い除去を行うことができる。
【0028】
(HO)m+O(HO)n→・OH+1/2O+(m+n)HO ・・・(1)
(HO)m+H(HO)m’+O(HO)n+O(HO)n’
→ 2・OH+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(2)
(HO)m+H(HO)m’+O(HO)n+O(HO)n’
→ H+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(3)
【0029】
尚、本実施形態ではイオン発生装置7によってプラスイオン及びマイナスイオンを発生しているが、マイナスイオンのみを発生してもよい。
【0030】
また、本発明において、イオンには帯電微粒子水も含むものとする。この時、イオン発生装置7は静電霧化装置から成り、静電霧化装置によってラジカル成分を含む帯電微粒子水が生成される。即ち、静電霧化装置に設けた放電電極をペルチェ素子により冷却することで放電電極の表面に結露水が生じる。次に、放電電極にマイナスの高電圧を印加すると、結露水から帯電微粒子水が生成される。また、放電電極からは帯電微粒子水とともに空気中に放出されるマイナスイオンも発生する。
【0031】
図5は空気通路14の気流に垂直な断面を示す断面図である。イオン発生装置7の放電電極7a、7bは気流の流通方向(矢印A、図3参照)に対して垂直方向に並設される。空気通路14の周壁にはイオンセンサ41が配される。イオンセンサ41は空気通路14に臨む捕集電極41b(図5参照)を有し、捕集電極41bがイオン発生装置7に対して対向しない非対向位置に配される。
【0032】
図6は空気通路14の気流に平行な断面を示す断面図である。イオンセンサ41は基板41a上に捕集電極41bが導体パターンによって形成される。捕集電極41bを金属板により形成してもよい。
【0033】
捕集電極41bは気流流通方向に垂直且つイオン発生装置7のイオン発生部7e、7fを通る断面に対して気流流通方向の上流側及び下流側に延びた帯状に形成される。これにより、捕集電極41bは送風ファン8とイオン発生装置7のイオン発生部7e、7fとの間に配置される。捕集電極41bを気流流通方向に分割して形成してもよい。
【0034】
イオン発生装置7により発生するイオンの濃度は送風ファン8の停止時に図5、図6に破線Cで示すように、放電電極7a、7bの先端に対して同心の球状に分布する。これにより、放電電極7a、7bに垂直な断面上に配される捕集電極41bによりイオンを捕集し、イオンセンサ41によって送風ファン8の停止時のイオンを正確に検出することができる。
【0035】
また、図7は送風ファン8の駆動時のイオンの濃度分布を示している。送風ファン8の駆動により矢印A方向に流通する気流によってイオン発生装置7で発生するイオンは下流側に流される。これにより、イオンの濃度は破線C’で示すように放電電極7a、7bに対して下流側に偏って分布する。この時、気流流通方向に延びて形成される捕集電極41bによりイオンを捕集し、イオンセンサ41によって送風ファン8の駆動時のイオンを正確に検出することができる。
【0036】
図2、図3において、回路基板10は空気調和機1の制御回路を実装している。送風部2の正面側の回路基板10表面には光源9と操作部16とが設けられている。光源9と操作部16とはともに送風部2の吹出面2bに配置されている。送風部2の背面側の回路基板10表面には表示部17が設けられている。
【0037】
光源9は図2に示すように例えば3個のLED9aを備え、吹出口6に近接させて吹出面2bに設けられている。そして、光源9は吹出口6からの空気吹出方向と同一方向に光を照射する。
【0038】
操作部16は図2に示すように例えばスライドスイッチ16aを備え、吹出面2bの光源9に対して支持パイプ3側に設けられている。操作部16においてスライドスイッチ16aをスライド操作することで「切」による電源オフ状態、「イオン」によるイオン放出動作状態、「イオン+照明」によるイオン放出と照明オンの動作状態のいずれかを選択することができる。また、図示していないが、所定の操作によってイオン発生装置7を駆動して送風ファン8が停止されるメンテナンスモードが設けられている。
【0039】
表示部17は図3に示すように例えば3個のLED17aを備え、送風部2の背面側であって光源9や操作部16の配置箇所の反対側に設けられている。3個のLED17aは各々点灯することで送風ファン8、イオン発生装置7及び光源9それぞれの動作状態、すなわち電源ONの状態を表示している。
【0040】
また、回路基板10には例えばボタン型電池で構成される電池18が設けられている。この電池18には光源9が電気的に接続されている。すなわち、操作部16や図示しない制御回路などを介して、送風ファン8及びイオン発生装置7は電源プラグ13のみに電気的に接続され、光源9は電源プラグ13及び電池18に電気的に接続されている。これにより、空気調和機1は停電時に光源9による照明を行うことができる。
【0041】
上記構成の空気調和機1において、支持パイプ3を屈曲して使用者の顔の近傍等の所望位置に送風部2が配置される。操作部16のスライドスイッチ16aが「切」から「イオン」に切り替えられると、送風ファン8及びイオン発生装置7が駆動される。これにより、使用者の顔の近傍等にイオンが送出され、使用者の付近の除菌及び脱臭を行うことができる。
【0042】
また、スライドスイッチ16aが「イオン+照明」に切り替えられると、光源9、送風ファン8及びイオン発生装置7が駆動される。これにより、使用者の付近の除菌及び脱臭を行うとともに使用者近傍の卓上の照明を行うことができる。
【0043】
また、メンテナンスモードが実行されると、イオン発生装置7が駆動される。これにより、イオンが空気通路14内に充満し、空気通路14内の除菌及び脱臭を行うことができる。
【0044】
イオン発生装置7により発生したイオンはイオンセンサ41により検出される。イオンセンサ41により検出したイオン量が所定値よりも減少すると、表示部17が例えば、点滅表示して報知する。これにより、コロナ放電によって放電電極7a、7bに付着する異物によりイオン発生装置7のイオン発生量が低下すると、放電電極7a、7bの清掃やイオン発生装置7の交換が促される。
【0045】
尚、表示部17を液晶パネル等により形成し、イオンセンサ41により検出したイオンの発生量を数値等によって表示してもよい。これにより、イオン発生装置7の清掃時期や交換時期を使用者がより詳細に把握することができ、イオン送出装置40の利便性を向上することができる。
【0046】
本実施形態によると、送風ファン8の上流側にイオン発生装置7を配置し、送風ファン8とイオン発生装置7との間に捕集電極41bを配置したので、イオン発生装置7の放電時の発生音は開口が比較的小さくなった送風ファン8を通過して吹出口6に至る。従って、イオン送出装置40から放出される音を小さくして使用者の不快感を防止することができる。また、気流が略層流状態の送風ファン8の上流側に捕集電極41bを配置するので、正確にイオンを検出することができる。
【0047】
また、イオン発生装置7と捕集電極41bとが空気通路14の周壁上に非対向配置されるので、対向配置する場合に比してイオン発生装置7と捕集電極41bとが近設される。従って、イオン発生装置7で発生したイオンをより正確に検出することができる。
【0048】
また、イオンセンサ41の捕集電極41bが気流流通方向に延びて形成され、気流流通方向に対して垂直でイオン発生装置7のイオン発生部7e、7fを通る断面上に配置される。これにより、送風ファン8の停止時及び駆動時にイオン発生装置7で発生したイオンをイオンセンサ41によって正確に検出することができる。
【0049】
尚、捕集電極41bを空気通路14の広い範囲に例えば矩形に形成すると、捕集電極41bで捕集されるイオンが増加して吹出口6から送出されるイオンが減少する。このため、捕集電極41bが帯状等によって気流流通方向に延びて形成することにより、吹出口6から送出されるイオンの減少を抑制することができる。
【0050】
また、送風ファン8が下流側に乱流を形成する軸流ファンから成るので、捕集電極41bを略層流状態の上流側に配置して正確にイオンを検出する効果が大きい。
【0051】
また、イオン発生装置7がコロナ放電によりイオンを発生する電極(7a、7b)を有するので、コロナ放電によって異物が付着する電極のイオン発生量を正確に検出することができる。従って、イオン発生装置7の清掃時期や交換時期を容易に検知することができる。
【0052】
本実施形態において、支持部4を机の天板やベッドフレーム等にクランプするように形成してもよい。
【0053】
また、イオン送出装置40がスタンド型の空気調和機1に搭載されているが、他の電気機器に搭載してもよい。例えば、冷暖房機、加湿器、除湿機、温風器、扇風機、空気清浄機等の室内の床面や壁面に設置される空気調和機にイオン送出装置40を搭載してもよく、掃除機や冷蔵庫等にイオン送出装置40を搭載してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、イオンを送出するイオン送出装置に利用することができ、空気調和機、掃除機、冷蔵庫等に利用することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 空気調和機
2 送風部
2a 筐体
2b 吹出面
3 支持パイプ
4 支持部
5 吸込口
6 吹出口
7 イオン発生装置
7a、7b 放電電極
7c、7d 対向電極
7e、7f イオン発生部
8 送風ファン
9 光源
11 電源コード
13 電源プラグ
14 空気通路
16 操作部
17 表示部
18 電池
40 イオン送出装置
41 イオンセンサ
41a 基板
41b 捕集電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気の吸込口及び吹出口を有して送風ファンが配される空気通路と、放電によりイオンを発生して前記空気通路内に放出するイオン発生装置と、イオンを捕集する捕集電極を有して前記イオン発生装置から放出されたイオンを検知するイオンセンサとを備え、イオンを含む空気を前記吹出口から送出するイオン送出装置において、前記送風ファンの上流側に前記イオン発生装置を配置するとともに、前記送風ファンと前記イオン発生装置との間に前記捕集電極を配置したことを特徴とするイオン送出装置。
【請求項2】
前記イオン発生装置と前記捕集電極とが前記空気通路の周壁上に非対向配置されることを特徴とする請求項1に記載のイオン送出装置。
【請求項3】
前記送風ファンが軸流ファンから成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン送出装置。
【請求項4】
前記イオン発生装置がコロナ放電によりイオンを発生する電極を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のイオン送出装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載のイオン送出装置を備えたことを特徴とする電気機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−37833(P2013−37833A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171583(P2011−171583)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)