説明

イヌ細胞中でマイナス鎖ウイルスRNAを発現させるための方法および組成物

本発明は、MDCK細胞などのイヌ細胞中での核酸配列の発現にとって有用な新規イヌpol I調節核酸配列を提供する。本発明はさらに、そのような核酸を含む発現ベクターおよび細胞ならびに感染性インフルエンザウイルスなどの、インフルエンザウイルスを作製するためのそのような核酸の使用方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヌRNAポリメラーゼI調節配列を含む単離された核酸。
【請求項2】
前記調節配列がプロモーターである、請求項1に記載の核酸。
【請求項3】
前記RNAポリメラーゼI調節配列が、配列番号26のヌクレオチド1〜469、その相補体、その逆相補体、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項4】
前記調節配列が、マイナス鎖ウイルスゲノムRNAまたは対応するcRNAをコードするcDNAに機能し得る形で連結されている、請求項1、2または3に記載の核酸。
【請求項5】
前記核酸が、転写終結配列をさらに含む、請求項4に記載の核酸。
【請求項6】
前記マイナス鎖ウイルスゲノムRNAがインフルエンザゲノムRNAである、請求項5に記載の核酸。
【請求項7】
請求項6に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項8】
細胞中で請求項6に記載の核酸を転写させることによって、インフルエンザゲノムRNAを製造することを含む、インフルエンザゲノムRNAの製造方法。
【請求項9】
請求項7に記載の発現ベクターならびにPB2、PB1、PA、HA、NP、NA、M1、M2、NS1、およびNS2からなる群より選択される1種以上のインフルエンザポリペプチドをコードするmRNAを発現する1個以上の発現ベクターを含むイヌ細胞を培養すること;ならびに組換えインフルエンザウイルスを単離することを含む、組換えインフルエンザウイルスの製造方法。
【請求項10】
(a)イヌ細胞の集団中に、該細胞中でインフルエンザウイルスの完全なゲノムvRNA断片を提供するゲノムvRNA断片を発現することができる発現ベクターであって、配列番号26のヌクレオチド1〜469、またはその機能的に活性な断片を含む前記ベクターを導入すること;(b)該細胞中に、該ウイルスの1種以上のポリペプチドをコードするmRNAを発現することができる発現ベクターを導入すること;ならびに(c)該細胞を培養することによって、インフルエンザウイルス粒子を産生させることを含む、組換えインフルエンザウイルスの製造方法。
【請求項11】
48〜72時間、前記細胞を培養する際に産生されたインフルエンザウイルス粒子の力価が、少なくとも1.0 x 104PFU/mlである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
48〜72時間、前記細胞を培養する際に産生されたインフルエンザウイルス粒子の力価が、少なくとも1.0 x 105PFU/mlである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
産生されるインフルエンザウイルス粒子が感染性である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
産生されるインフルエンザウイルス粒子が感染性である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
請求項7に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項16】
前記細胞はイヌ細胞である、請求項15に記載の細胞。
【請求項17】
前記イヌ細胞が腎臓細胞である、請求項16に記載のイヌ細胞。
【請求項18】
前記イヌ腎臓細胞がMDCK細胞である、請求項17に記載のイヌ腎臓細胞。
【請求項19】
培養されたイヌ細胞中で、4個以上のゲノムvRNA断片を有する組換え断片化されたマイナス鎖RNAウイルスを生成させる方法であって、(a)イヌ細胞の集団中に、該細胞中で該ウイルスの完全なゲノムvRNA断片を提供するゲノムvRNA断片を発現することができる第1の発現ベクターセットを導入すること;(b)該細胞中に、該ウイルスの1種以上のポリペプチドをコードするmRNAを発現することができる第2の発現ベクターセットを導入すること;ならびに(c)該細胞を培養することによって、ウイルス粒子を産生させることを含む、前記方法。
【請求項20】
組換えインフルエンザウイルスを製造する方法であって、
i)イヌ細胞の集団中に、
a)該細胞中で、該ウイルスの完全なゲノムvRNA断片を提供するゲノムvRNA断片を発現することができる発現ベクターであって、1個以上の該発現ベクターが配列番号26のヌクレオチド1〜469、もしくはその機能的に活性な断片を含む、前記発現ベクター、ならびに、
b)該細胞中で、PB2、PB1、PA、HA、NP、NA、M1、M2、NS1、およびNS2からなる群より選択される1種以上のインフルエンザポリペプチドをコードするmRNAを発現することもできる発現ベクター、
を導入すること;ならびに、
ii)該細胞を培養することによって、インフルエンザウイルス粒子を産生させること、
を含む、前記方法。
【請求項21】
前記細胞を48〜72時間培養する際に産生されるインフルエンザウイルス粒子の力価が、少なくとも1.0 x 104PFU/mlである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記細胞を48〜72時間培養する際に産生されるインフルエンザウイルス粒子の力価が、少なくとも1.0 x 105PFU/mlである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項23】
請求項20に記載の方法により製造されたインフルエンザウイルス。
【請求項24】
ヘルパーウイルスを用いる、請求項10、19または20に記載の方法。
【請求項25】
配列番号29に記載の発現ベクターpAD4000。
【請求項26】
配列番号26に記載の配列の少なくとも250、または少なくとも350、または少なくとも450個の連続するヌクレオチドを含む単離された核酸配列であって、該核酸配列が、インフルエンザvRNAをコードするcDNAに機能し得る形で連結され、MDCK細胞中に導入された場合、該インフルエンザvRNAの発現を指令することができる、前記核酸配列。
【請求項27】
配列番号26に記載のヌクレオチド配列に対して少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドを含む単離された核酸配列であって、該核酸配列が、インフルエンザvRNAをコードするcDNAに機能し得る形で連結され、MDCK細胞中に導入された場合、該インフルエンザvRNAの発現を指令することができる、前記核酸配列。
【請求項28】
配列番号1〜26からなる群より選択される核酸に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む単離された核酸配列であって、該核酸配列が、インフルエンザvRNAをコードするcDNAに機能し得る形で連結され、MDCK細胞中に導入された場合、該インフルエンザvRNAの発現を指令することができる、前記核酸配列。
【請求項29】
請求項26、27または28に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項30】
細胞中に請求項29に記載の発現ベクターを導入することによって、インフルエンザゲノムRNAを産生させることを含む、インフルエンザゲノムRNAの製造方法。
【請求項31】
細胞中に請求項7に記載の発現ベクターを導入することによって、インフルエンザゲノムRNAを産生させることを含む、インフルエンザゲノムRNAの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【公表番号】特表2009−534039(P2009−534039A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506752(P2009−506752)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/066895
【国際公開番号】WO2007/124327
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】