説明

インシデント管理情報システム、その経過時間収集方法、および経過時間収集プログラム

【課題】ワークフローを具備したインシデント管理システムと集計用のテンプレートを利用して、対応状況の経過時間を自動で収集してレポートするためのインシデント管理情報システムを提供する。
【解決手段】インシデント管理情報システムにおいて、インシデント情報を入力し、インシデント情報と共に、インシデント情報に対するワークフローの履歴をインシデントデータベース20に格納するインシデント管理システム10と、ワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレート31を有し、ワークフローの履歴の情報および集計テンプレート31に基づいて、ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポート33を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムのインシデント管理運用業務において、インシデント対応の経過時間を収集する技術に関し、特に、SLA(Service Level Agreement:サービス水準合意)の肝となる値を収集する際に、収集対象インシデントとワークフローステップの組合せを予め定義して、この定義情報を元に経過時間を自動で収集するインシデント管理情報システム、その経過時間収集方法、および経過時間収集プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インシデント管理運用業務では、サービスデスクが監視対象の機器などから日々発生するインシデントに対し、業務への影響を最小限に抑えることを目的として、関係者への連絡や一次対応を行っている。
【0003】
発生したインシデントに対するサービスデスクの対応状況は、顧客への連絡や一次対応の実施時間を計測することで把握できるため、この時間をSLAとして定義して顧客との取り決め事項としているケースもある。
【0004】
顧客との取り決め事項である対応時間の計測は、例えばインシデント対応をワークフローで処理し、ワークフローの処理ステップ毎の滞留時間を計測し、SLA違反が発生した場合に、警告を発するといった手段が考えられる。
【0005】
これを効率的に行う手段として、例えば、特開2010−66807号公報などには、インシデントが通知されると、該当するITシステムを特定し、さらに、そのシステム責任者を特定し、システム責任者からインシデント対応の完了通知を受けると、インシデント対応においてSLAに定める条件が満たされているかを確認するといった技術が記載されている。
【0006】
このような従来技術により、個々のインシデントに対するSLAの遵守状況を効率的に把握し、必要に応じてアラートを発することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−66807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術は、個々のインシデントに対する運用品質を把握することは可能であるが、一定期間の運用品質を顧客毎や運用サービス全体で把握したい場合、SLA違反が発生したインシデントを人手で集計し、レポートするといった作業が必要になってくるため、インシデント管理運用業務全体の品質状況を把握するためには多くの工数が必要となってくるという問題があった。
【0009】
また、ワークフローの処理ステップの滞留時間の測定だけでは、通報のみ行うインシデントや、一次対応を行うインシデント等を区別することができないため、どのような種類の対応に時間がかかっているかを把握することができないという問題もあった。
【0010】
このように、従来技術では、インシデント管理運用業務のSLAの肝となる通報時間や対策時間等の収集と集計に多くの工数を必要としている。
【0011】
そこで、本発明の目的は、これらの従来技術を利用した品質状況の把握方法の課題を解決し、ワークフローを具備したインシデント管理システムと集計用のテンプレートを利用して、対応状況の経過時間を自動で収集してレポートするためのインシデント管理情報システム、その経過時間収集方法、および経過時間収集プログラムを提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0014】
すなわち、代表的なものの概要は、インシデント管理情報システムにおいて、インシデント情報を入力し、インシデント情報と共に、インシデント情報に対するワークフローの履歴をデータベースに格納するインシデント管理システムと、ワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートを有し、ワークフローの履歴の情報および集計テンプレートに基づいて、ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力する経過時間集計システムとを備えたものである。
【0015】
また、インシデント管理情報システムの経過時間収集方法において、インシデント管理情報システム内の経過時間集計システムにより、インシデント管理情報システム内のインシデント管理システムのデータベースに格納されたインシデント情報に対するワークフローの履歴の情報およびワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートに基づいて、ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力するものである。
【0016】
また、経過時間収集プログラムにおいて、情報処理装置を、インシデント情報に対するワークフローの履歴の情報およびワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートに基づいて、ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力する経過時間集計手段として機能させるものである。
【発明の効果】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0018】
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、経過時間を算出するための集計範囲をテンプレートとして用意し、かつインシデントに対応付いた対応事例を分類するための定義も合わせて集計テンプレートに定義させ、これを元に経過時間を自動収集してレポートすることで、SLAの遵守状況を人手による工数を必要とせずに実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムのインシデント管理システムのワークフロー処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用されるインシデント情報の項目例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用されるワークフロー履歴の項目例を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用される対応事例DBの項目例を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用される集計テンプレートの項目例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用される対応事例分類テーブルの項目例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムのインシデント管理情報システムの処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの経過時間収集システムで出力される集計レポートのレポート作成の実現例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの経過時間収集システムで出力される集計レポートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0021】
図1により、本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの全体構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの全体構成を示す構成図である。
【0022】
図1において、インシデント管理情報システムは、データセンタ1、監視対象機器2、障害監視装置3、監視センタ5から構成され、センタ間ネットワーク4を介して接続されている。
【0023】
また、監視センタ5は、事例付加システム6、対応事例DB7、運用端末8、インシデント管理システム10、インシデントデータベース20、経過時間集計手段である経過時間集計システム30、集計テンプレート31、対応事例分類テーブル32から構成されている。
【0024】
なお、監視センタ5の事例付加システム6、インシデント管理システム10、および経過時間集計システム30による各処理は、それぞれに格納されている処理プログラムをCPUで実行することにより実現している。
【0025】
データセンタ1の障害監視装置3は、監視対象機器2で発生した障害のメッセージを、監視センタ5の事例付加システム6に送信する。事例付加システム6は、障害メッセージの内容や発生元情報を元に、対応事例DB7から、障害メッセージに関連付ける対応事例を抽出し、障害メッセージと対応事例No.をインシデント管理システム10の障害情報入力部11に送信する。
【0026】
障害情報入力部11は、メッセージをインシデント情報として、インシデントデータベース20のインシデント情報21に登録する。
【0027】
監視センタ5のサービスデスク要員は、運用端末8を利用して、登録されたインシデント情報のワークフローの業務ステップ処理を、インシデント管理システム10のワークフロー制御部12により行う。
【0028】
経過時間集計システム30は、集計テンプレート31と対応事例分類テーブル32を読み込み、集計テンプレート31に定義されている条件を元に、インシデントデータベース20のインシデント情報21とワークフロー履歴22を検索し、経過時間集計レポート33を生成する。
【0029】
次に、図2〜図7により本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの全体の処理について説明する。図2は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムのインシデント管理システムのワークフロー処理を示すフローチャート、図3〜図7は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムにおいて使用される情報を示す図であり、図3はインシデント情報、図4はワークフロー履歴、図5は対応事例DB、図6は集計テンプレート、図7は対応事例分類テーブルの項目例を示している。
【0030】
まず、インシデント管理システム10では、監視対象機器2で発生した障害メッセージが、インシデント管理システム10の障害情報入力部11に送信されると、その障害メッセージの「受付」ステップ(S100)を実行する。
【0031】
その後、監視センタ5のサービスデスク要員が、運用端末8で操作することで、ワークフローのステップが遷移していくこととなる。
【0032】
「顧客連絡」ステップ(S101)は、障害が発生したことを関係者に連絡するステップ、「対策内容記録」ステップ(S102)は、対応事例に基づき、復旧作業や確認作業を行うステップ、「対策内容記録承認」ステップ(S103)は、「対策内容記録」で実施した内容を上長などを承認するためのステップであり、上長が承認すると「完了」ステップ(S104)に遷移する。
【0033】
これらの処理によりインシデント情報21およびワークフロー履歴22の情報が、インシデントデータベース20に格納される。
【0034】
ここで、本発明の一実施の形態に係る情報処理システムにおいて使用される情報について説明する。
【0035】
まず、インシデントデータベース20に格納されているインシデント情報21の項目例としては、図3に示すように、登録されたインシデントを一意に識別するためのインシデントID、障害監視装置が検知した障害の発生日時、発生元の監視対象機器から関連付けられた顧客名、現在のワークフローステップ名、緊急度、重要度を有する。また、対応事例No.は、図1の事例付加システム6が付加したインシデント毎の対応手順を検索するためのものである。
【0036】
また、インシデントデータベース20に格納されているワークフロー履歴22は、監視センタ5のサービスデスク要員が運用端末8でインシデント管理システム10を操作した際に自動で格納される履歴であり、そのの項目例としては、図4に示すように、インシデントを識別するためのインシデントID、各ワークフローのステップが次のステップに遷移した際の実行日時を有している。
【0037】
また、図1の事例付加システム6が参照する対応事例DB7の項目例としては、図5に示すように、対応事例を一意に識別するための対応事例No.とインシデント発生時に参照する対応手順を有している。
【0038】
また、経過時間集計システム30が入力する集計テンプレート31の項目例としては、図6に示すように、テンプレートの定義を一意に識別するためのテンプレートの名称、テンプレート毎に経過時間を集計するためのワークフローステップの範囲を定義する経過時間集計範囲、対象インシデント、閾値を有している。
【0039】
経過時間集計範囲は、例えば、テンプレートの名称が「一報連絡時間」は、受付〜顧客連絡までの時間を経過時間として算出し、テンプレートの名称が「対策時間」は、顧客連絡〜対策内容入力までの処理時間を経過時間として算出することが定義されている。
【0040】
対象インシデントは、集計対象とするインシデントを定義したものである。図6に示す例では、「通報」、「確認」、「WA」の3種類に分類している。
【0041】
「通報」は、通報のみを行う手順に関連付けられたインシデントを集計対象とする。「確認」は、インシデント発生時に定型的な応答確認作業のみを実施する手順に関連付けられたインシデントを集計対象とする。また、「WA」は、ワークアラウンド、すなわち復旧を行う手順に関連付けられたインシデントを集計対象とする意味を持つ。
【0042】
なお、全てに○がついている場合は、全インシデントを対象として集計する。
【0043】
対象インシデントの分類は、後述する図7の対応事例テーブルの「区分」に定義された分類と一致しており、インシデントに関連付けられた対応事例No.を元に、図7の対応事例分類テーブルを参照することで、当該インシデントが集計対象であるか否かを判断する。
【0044】
また、閾値には、「経過時間集計範囲」で定義されたワークフローステップの処理時間に対するSLAの値を定義する。例えば、「一報連絡時間」は、受付〜顧客連絡までの時間は、「8」が閾値となる。なお、閾値に「−1」を定義している項目は、閾値超過のレポートを出力しないことを意味する。
【0045】
また、図1の経過時間集計システム30が入力する対応事例分類テーブル32の項目例としては、図7に示すように、対応事例No.は、図5の対応事例の「対応事例No.」と同じIDを持つ。各対応事例No.毎に集計対象のインシデントを分類するための「区分」列を有している。
【0046】
次に、図8〜図10により、本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムのインシデント管理情報システムの処理について説明する。図8は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムのインシデント管理情報システムの処理を示すフローチャート、図9は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの経過時間収集システムで出力される集計レポートのレポート作成の実現例を示す図、図10は本発明の一実施の形態に係るインシデント管理情報システムの経過時間収集システムで出力される集計レポートの一例を示す図である。
【0047】
まず、経過時間集計システム30は、処理開始した後、S801では、集計テンプレートを読み込み入力する(S801)。次に、S802で集計期間をyyyy/mm/ddの形式で入力する。
【0048】
そして、S803では、集計テンプレートに定義されたテンプレート数分、S804以降の処理を繰り返し、集計テンプレートに定義されたテンプレート数分の処理が終わると処理終了となる。
【0049】
S804では、インシデントの検索条件を決定する。図3に示したインシデント情報の発生日時をS802で入力した期間に設定する。また、集計対象となるインシデントを集計テンプレートの「対象インシデント」フィールドの○×により条件を設定する。集計対象となるインシデントは、図3のインシデント情報の「対応事例No.」から図7の対応事例分類テーブルを参照し、図7の「区分」を抽出することで、当該インシデントが集計対象か集計対象外かを識別する。
【0050】
そして、S804の検索条件を元に、S805では、インシデントの検索を行う。検索結果によりS806では、インシデント数分S807以降S815までを繰り返し実行する。
【0051】
S807では、インシデント毎に集計テンプレート31に定義された経過時間集計範囲のFrom−Toの処理ステップのワークフロー履歴を抽出し、Toの処理ステップの完了日時からFromの処理ステップの完了日時を引き、経過時間を算出する。
【0052】
そして、S808では、集計テンプレート31に閾値が設定されているかを確認する。S808で設定されている場合、S809では、S807で算出された値と比較され、閾値を超過している場合は、S811では、閾値越えインシデント数をインクリメントする。
【0053】
S809で閾値を超過していない場合は、S810では、閾値以下のインシデント数をインクリメントする。
【0054】
そして、S812では、S807で算出された経過時間を元に平均経過時間を計算し、さらに、S813では、最大時間の判定がなされ、当該インシデントの処理時間が最大である場合は、S814で最大時間を更新する。
【0055】
以上説明したインシデント数のカウントと平均経過時間、最大時間算出は、顧客名単位に領域を設け、それぞれ計算を行う。
【0056】
最後に、S816では、1項目の集計テンプレートの処理で算出した値をレポートに追加する。
【0057】
以上の処理をS817によって、集計テンプレート数分繰り返し実行する。
【0058】
また、図8のS816によるレポート作成の実現例は図9に示すように、901では一報連絡時間を集計テンプレートに定義している。閾値は8分のため、8分以内と8分超過のインシデント数と割合を生成している。また、平均時間と最大時間も図8の計算結果に基づき設定している。
【0059】
902では、集計テンプレートに定義された対象インシデントの値で絞込みを行い、「通報」のみ実施しているインシデントの数と割合およびこの種類のインシデントを対応するための平均時間と最大時間を抽出した例である。
【0060】
また、図8のS816により作成された集計レポートは図10に示すように、表の上に集計期間を出力し、X軸は顧客を示す。Y軸は、集計テンプレートに定義された条件に従いSLAの遵守状況およびインシデント対応の分類毎の平均時間等を抽出している。
【0061】
以上のように、本実施の形態では、経過時間を算出するための集計範囲を集計テンプレート31として用意し、かつインシデントに対応付いた対応事例を分類するための定義も合わせて集計テンプレート31に定義させ、これを元に経過時間を自動収集してレポートするようにしたので、SLAの遵守状況を人手による工数を必要とせずに実現することが可能となる。
【0062】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、情報処理システムのインシデント管理運用業務において、インシデント対応の経過時間を収集する技術に関し、アウトソーシングサービスにおける障害監視運用サービスのインシデント管理運用業務に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…データセンタ、2…監視対象機器、3…障害監視装置、4…センタ間ネットワーク、5…監視センタ、6…事例付加システム、7…対応事例DB、8…運用端末、10…インシデント管理システム、11…障害情報入力部、12…ワークフロー制御部、20…インシデントデータベース、21…インシデント情報、22…ワークフロー履歴、30…経過時間集計システム、31…集計テンプレート、32…対応事例分類テーブル、33…経過時間集計レポート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象機器の障害に関するインシデント情報を管理するインシデント管理情報システムであって、
前記インシデント情報を入力し、前記インシデント情報と共に、前記インシデント情報に対するワークフローの履歴をデータベースに格納するインシデント管理システムと、
前記ワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および前記経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートを有し、前記ワークフローの履歴の情報および前記集計テンプレートに基づいて、前記ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力する経過時間集計システムとを備えたことを特徴とするインシデント管理情報システム。
【請求項2】
請求項1に記載のインシデント管理情報システムにおいて、
前記集計テンプレートは、前記経過時間のしきい値の情報を有し、
前記経過時間集計システムは、前記しきい値の情報に基づいた前記経過時間の集計を行い、前記しきい値の情報を含む前記経過時間集計レポートを出力することを特徴とするインシデント管理情報システム。
【請求項3】
監視対象機器の障害に関するインシデント情報を管理するインシデント管理情報システムの経過時間収集方法であって、
前記インシデント管理情報システム内の経過時間集計システムにより、前記インシデント管理情報システム内のインシデント管理システムのデータベースに格納された前記インシデント情報に対するワークフローの履歴の情報と、前記ワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および前記経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートとに基づいて、前記ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力することを特徴とする経過時間収集方法。
【請求項4】
請求項3に記載の経過時間収集方法において、
前記集計テンプレートは、前記経過時間のしきい値の情報を有し、
前記経過時間集計システムにより、前記しきい値の情報に基づいた前記経過時間の集計を行い、前記しきい値の情報を含む前記経過時間集計レポートを出力することを特徴とする経過時間収集方法。
【請求項5】
監視対象機器の障害に関するインシデント情報を管理し、前記インシデント情報に対するワークフローの各処理ステップ間の経過時間を集計するために情報処理装置を、
前記インシデント情報に対するワークフローの履歴の情報と、前記ワークフローの履歴における各処理ステップ間の経過時間集計範囲および前記経過時間集計範囲における対象となるインシデント情報の分類が定義された集計テンプレートとに基づいて、前記ワークフローの処理ステップの経過時間を集計し、経過時間集計レポートを出力する経過時間集計手段として機能させることを特徴とする経過時間収集プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の経過時間収集プログラムにおいて、
前記集計テンプレートは、前記経過時間のしきい値の情報を有し、
前記経過時間集計手段は、前記しきい値の情報に基づいた前記経過時間の集計を行い、前記しきい値の情報を含む前記経過時間集計レポートを出力することを特徴とする経過時間収集プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−150703(P2012−150703A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9796(P2011−9796)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)