説明

インジケータの均一照光

【課題】全体が均一な光で点灯するインジケータを有した電気機器を提供する。
【解決手段】電気機器1は、表側から外部部品である記録媒体15を挿入可能な開口部11aを備える筐体11と、筐体11の裏側に配置され光を照射する光源12と、開口部11aに近接して設けられ光源12から照射された光を筐体11の表側へ導く導光部材13と、開口部11aから埃が浸入するのを防止する蓋部材14と、を有する電気機器であり、蓋部材14は遮光性を有し、蓋部材14の一部が光源12と導光部材13との間に配置されるとともに、蓋部材14の一部を延出して形成されたマスク部14bが光源12と導光部材13との間を遮るように配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器の動作状態などを光(光り方や光の色など)で示すインジケータを有した電子機器に関し、特に、全体が均一な光で点灯するインジケータを有した電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オーディオ装置、特に夜間に使用されることが多い車載用オーディオ装置においては、暗所であってもCD(Compact Disc)などの記録媒体を挿入する挿入口の位置を分かりやすくしたり、車載用オーディオ装置の状態を示したりする為に、インジケータを点灯することが多い。
【0003】
暗所においてはインジケータの光り方がよりはっきりとするので、インジケータの光り方にムラがあると目立つことから、全体が均一な光で点灯するインジケータを有した電子機器が求められている。
【0004】
従来のインジケータを有した電子機器としては、下記の特許文献1に記載のインジケータを有した電子機器が知られている。
【0005】
以下、図5を用いて、特許文献1に記載のインジケータを有した電子機器0について説明する。図5は、特許文献1に記載のインジケータを有した電子機器0の構成を示す図である。
【0006】
特許文献1に記載のインジケータを有した電子機器0は、CDなどの記録媒体06を再生可能な本体01と、記録媒体を挿入可能な挿入口03を備え本体01において記録媒体06を挿入可能な側に配置されたエスカッション02と、挿入口03の周辺部に設けられた記録媒体案内用の導光部材04と、この導光部材04を照明する色彩の異なる複数の光源05と、を備えた車載用記録媒体再生装置である。
【0007】
導光部材04は、エスカッション02に挿入して、一方の面を外方に露出し、他方の面は光源05に臨んで配置される。光源05の発する光を導光部材04の他方の面に照射し、導光部材04の一方の面を点灯することでインジケータとして機能する。
【0008】
導光部材04により形成されたインジケータを有した電子機器0は、電子機器0の動作状況に応じて、導光部材04の照明色、或いは照明形態を変化させて点灯することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第4076640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記の電子機器0は、配置スペースが限られた車載用オーディオ装置であるため、挿入口03側から見て奥側方向のスペースに余裕が無く、光源05と導光部材04との距離を広く取ることができない。そのため、点灯した導光部材04は光源05に対応する部分の近傍が明るく点灯し、光源05に対応する部分の周辺が暗くなる照光ムラが発生する、という問題があった。
【0011】
照光ムラの対応策として、導光部材04を濃い乳白色の合成樹脂材で形成して光を拡散させる方法があるが、導光部材04の生産コストが高くなるとともに、光源05には高輝度LEDのような明るい光源にする必要がありコストが高くなる。
【0012】
また、別の対応策として、光を拡散させるために導光部材04の入光側の面および出光側の面にシボ加工を施す方法もあるが、金型加工費が増大してしまう。
【0013】
本発明は、上述した課題を解決して、全体が均一な光で点灯するインジケータを有した電子機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1に記載の電子機器は、表側から外部部品である記録媒体を挿入可能な開口部を備える筐体と、前記筐体の裏側に配置され光を照射する光源と、前記開口部に近接して設けられ前記光源から照射された光を前記筐体の表側へ導く導光部材と、前記開口部から埃が浸入するのを防止する蓋部材と、を有する電子機器において、前記蓋部材は遮光性を有し、前記蓋部材の一部が前記光源と前記導光部材との間に配置されるとともに、前記蓋部材の一部を延出して形成されたマスク部が前記光源と前記導光部材との間を遮るように配置されている、という特徴を有する。
【0015】
請求項2に記載の電子機器は、前記マスク部は、前記マスク部が延出した方向に対して前記光源の奥側の端部に対応する位置まで延出して設けられ、前記マスク部が延出した方向に直交する方向の前記マスク部の幅寸法は、前記マスク部が延出した方向に直交する方向の前記光源の幅寸法と同じである、という特徴を有する。
【0016】
請求項3に記載の電子機器は、前記蓋部材は可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して外形を形成する、という特徴を有する。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、遮光性を有した蓋部材の一部であるマスク部を延出して光源に重なる様に配置することで、最短距離で導光部材に届く光源からの輝度の高い光は遮られ、導光部材にはマスク部に遮られずに導光部材に届いた輝度の低い光が照光される。輝度が低くバラツキが小さい光が照射され、導光部材内で反射・拡散することで、導光部材は輝度ムラのない点灯が可能になるとともに、別部品としてマスク部に相当する部品を設ける必要が無くなりコストを増大させることなく対応することができる、という効果を奏する。
【0018】
請求項2の発明によれば、マスク部の形状を、光源の形状に対応させて形成することで、光源から発せられる光を遮断しすぎることなく、導光部材が点灯しているのを視認するに十分な輝度を確保できるとともに、導光部材を輝度ムラなく点灯させることができる、という効果を奏する。
【0019】
請求項3の発明によれば、可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して蓋部材の外形を形成することで、マスク部を容易に形成することが可能となり、コストを増大させることなく輝度ムラを無くすことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】電子機器1の外観を示す図である
【図2】電子機器1の構造を示す図である。
【図3】蓋部材14を示す図である。
【図4】光源12とマスク部14bとの位置関係を示す図である。
【図5】インジケータを有した電子機器0の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下に第1実施形態における電子機器1について説明する。
【0022】
まず始めに本実施形態における電子機器1の構成について図1ないし図3を用いて説明する。図1は電子機器1の外観を示す図である。図2は電子機器1の構造を示す図である。図3は蓋部材14を示す図である。
【0023】
電子機器1は、図1に示すように、外部部品である例えばCDやDVDのような記録媒体15を表側から挿入可能な開口部11aを備える筐体11と、筐体11の裏側に配置され光を照射する光源12と、開口部11aに近接して設けられ光源12から照射された光を筐体11の表側へ導く導光部材13と、開口部11aから埃が浸入するのを防止する蓋部材14と、を有する。
【0024】
筐体11は、図1および図2に示すように、合成樹脂材から形成され、表側から裏側へ貫通した開口部11aが設けられている。開口部11aは対応可能な記録媒体15を挿入可能な形状に形成されている。
【0025】
また、開口部11aは表側から裏側へ向かうにしたがって上下方向の幅が狭くなる形状に形成されたガイド部11bを有し、下側に形成されたガイド部11bの左右方向の両端には切り欠き部11cが形成されている。
【0026】
光源12は、図2に示すように、例えばLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)のように光を照射する発光面12aを有した電気部品である。
【0027】
導光部材13は、図2に示すように、透光性を有した合成樹脂材からなり、略直方体状に形成されている。裏側には光源12からの光が入光する入光面13aが形成され、上側には導光部材13に入光した光が外部に出光する照光面13bが形成されている。
【0028】
また、入光面13aの面積は光源12の発光面2aの面積よりも大きく、仮に入光面13aと発光面2aとを重ねた場合には、入光面13aは入光面13a内に発光面2aが納まるような形状に形成されている。
【0029】
蓋部材14は、図3に示すように、例えばフェルト(不織布)の様な遮光性と可撓性とを有したシート状の部材を長方形状に打ち抜き加工して形成されている。
【0030】
蓋部材14は、左右方向に沿って記録媒体15を挿通可能な切り込み部14aが形成され、左右方向両端の下側の一部を延設して形成されたマスク部14bを有する。
【0031】
次に電子機器1の構造について図1、図2および図4を用いて説明する。図4は光源12とマスク部14bとの位置関係を示す図であり、図4(a)は図1の上側から見たときの光源12とマスク部14bとの位置関係を示す図であり、図4(b)は図1の右側から見たときの光源12とマスク部14bとの位置関係を示す図である。
【0032】
導光部材13は、図1および図2に示すように、筐体11の裏側に配置され、筐体11に設けられた2箇所の切り欠き部11cにそれぞれ照光面13bがガイド部11bから露出するように配した状態で保持される。このとき、入光面13aは筐体11の裏方向に臨んで配置され、照光面13bはガイド部11bと面一に配置されている。
【0033】
光源12は、例えば基板16に半田付けされた状態で筐体11の裏側に筐体11から離間して2個配置される。このとき、光源12の発光面12aはそれぞれ対応する導光部材13の入光面13aと向かい合って配置されている。
【0034】
蓋部材14は、筐体11の裏側に、開口部11aに挿入された記録媒体15を切り込み部14aに挿入可能となる様に保持される。このとき、蓋部材14は光源12と導光部材13との間に配置されるとともに、蓋部材14の一部を延出して形成された2つのマスク部14bがそれぞれ光源12と導光部材13との間を遮るように配置されている。
【0035】
このように配置されたマスク部14bは、図4(a)および図4(b)に示すように、光源12の下側の端部に対応する位置まで延出して設けられ、左右方向のマスク部14bの幅寸法は、左右方向の光源12の幅寸法と同じになるように形成されている。
【0036】
このような構造の電子機器1において、導光部材13は光源12の照射した光を導き、照光面13bを点灯させることでインジケータの機能をはたす。以下にどのようにして照光面13bが点灯するのかについて図4(a)および図4(b)を用いて説明する
【0037】
図4(a)および図4(b)に示すように、光源12の発光面12aから発せられた光には、光Aと光Bとがある。
【0038】
光Aは光源12から導光部材13に向かって最短距離を進む輝度が高い光だが、遮光性を有したマスク部14bに遮られ導光部材13の入光面13aには到達できるものは少ない。
【0039】
光Bは、光Aに比べると入光面13aまでの距離が長く、輝度が低いが、進行方向上に遮るものが無いため入光面13aに到達し、入光面13aから導光部材13の内部に入った光Bは導光部材13の内部で反射・拡散しながら進み、照光面13bから出光することで照光面13bが点灯し、インジケータとして機能する。なお、光Bの一部には照光面13b以外の面から出光するものもある。
【0040】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【0041】
本実施形態の電子機器1では、表側から外部部品である記録媒体15を挿入可能な開口部11aを備える筐体11と、筐体11の裏側に配置され光を照射する光源12と、開口部11aに近接して設けられ光源12から照射された光を筐体11の表側へ導く導光部材13と、開口部11aから埃が浸入するのを防止する蓋部材14と、を有する電子機器において、蓋部材14は遮光性を有し、蓋部材14の一部が光源12と導光部材13との間に配置されるとともに、蓋部材14の一部を延出して形成されたマスク部14bが光源12と導光部材13との間を遮るように配置されている構造とした。
【0042】
これにより、遮光性を有した蓋部材14のマスク部14bを延出して光源12に重なる様に配置することで、光源12から最短距離で導光部材13に届く輝度の高い光Aはマスク部14bによって遮られる物が多く、導光部材13にはマスク部14bに遮られずに導光部材13に届いた輝度の低い光Bが照光される。
【0043】
電子機器1が小型化されるなどした場合、導光部材13の入光面13aと光源12の発光面12aとの間の距離がより縮まることになる。このとき、マスク部14bが光源12と導光部材13との間を遮るように配置されていなかったとすると、図4に示す光Aは拡散することなく入光面13aに到達してしまう。光Aと光Bとでは輝度に差があるため、照光面13bには輝度ムラが発生し、明るいところと暗いところができてしまう。
【0044】
輝度ムラは見た目が良くなく、ユーザーから避けられることもある。そこで、従来は、導光部材に透光性を有した乳白色の合成樹脂材を用いると共に高輝度の光源を用いたり、入光面13aおよび照光面13bにシボ加工を施すなどして光を分散させることで輝度ムラに対応してきた。しかしながら、これらの対策は加工費や購入費用が高くなってしまっていた。
【0045】
本実施形態の電子機器1においては、電子機器1の構成部品である蓋部材14の一部をマスク部14bとすることで、加工費や購入費用を高くすることなく、マスク部14bで輝度の高い光を遮断することで、入光面13aには輝度のバラツキが小さい光が照射されることとなり、照光面13bは輝度ムラのない点灯が可能になるとともに、別部品としてマスク部14bに相当する部品を設ける必要が無くなりコストを増大させることなく対応することができる、という効果を奏する。
【0046】
また、本実施形態の電子機器1では、マスク部14bは、マスク部14bが延出した方向に対して光源12の奥側の端部に対応する位置まで延出して設けられ、マスク部14bが延出した方向に直交する方向のマスク部14bの幅寸法は、マスク部14bが延出した方向に直交する方向の光源12の幅寸法と同じである構造とした。
【0047】
これにより、マスク部14bの形状を、光源12の発光面12aの形状に対応させて形成することで、光源12から発せられる光を遮断しすぎることなく、導光部材13の照光面13bが点灯しているのを視認するに十分な輝度を確保できるとともに、照光面13bを輝度ムラなく点灯させることができる、という効果を奏する。
【0048】
また、本実施形態の電子機器1では、入光面13aの形状を、仮に入光面13aと発光面2aとを重ねて配置した場合に、入光面13a内に発光面2aが納まるような形状に形成している。
【0049】
これにより、図4に示す、輝度の高い光A以外の光Bを導光部材13内に効率的に取り込むことが可能となり、照光面13bをより安定して輝度ムラなく点灯させることができる、という効果を奏する。
【0050】
また、本実施形態の電子機器1では、蓋部材14は可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して外形を形成する構造とした。
【0051】
これにより、可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して蓋部材14の外形を形成することで、マスク部14bを容易に形成することが可能となり、コストを増大させることなく輝度ムラを無くすことができる、という効果を奏する。
【0052】
また、本実施形態においては、フェルトを用いて蓋部材14を形成しているため、記録媒体15に付着していた埃を除去するとともに、記録媒体15に当接しても傷を付け難いため、電子機器1の使用者は記録媒体15の挿入および排出を容易に行なうことができる、という効果を奏する。
【0053】
また、本実施形態の電子機器1では、インジケータを開口部11aの両端近傍に設ける、構造とした。
【0054】
これにより、開口部11aの両端近傍が点灯することで、夜間や暗所であっても開口部11aの位置と幅が分かり、記録媒体15を開口部11a内に挿入しやすくなる、という効果を奏する。
【0055】
また、本実施形態の電子機器1では、インジケータを下側に形成されたガイド部11bに露出するように配置する、構造とした。
【0056】
これにより、開口部11aの内側の両端近傍が点灯することで、夜間や暗所であっても開口部11aの位置がより分かりやすく、記録媒体15を開口部11a内に挿入しやすくなるという効果を奏する。
【0057】
また、これにより、インジケータが下側に形成されたガイド部11bに露出するように配置されているため、車載用に用いられた際には、見下ろした視線で開口部11aを目視することが多い自動車の運転手の目につきやすく、記録媒体15を開口部11a内に挿入しやすくなるという効果を奏する。
【0058】
以上のように、本発明の実施形態に係る電子機器1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
【0059】
(1)本実施形態において、電子機器1には操作スイッチなどを設けていないが、各種スイッチ類や他の記録媒体を挿入可能な挿入口などを必要に応じて別途設けても良い。
【0060】
(2)本実施形態において、電子機器1は記録媒体15の再生機を備えていないが、必要に応じて記録媒体15の再生機または録画・再生機を一体とした構造としても良い。
【0061】
(3)本実施形態において、光源12の発する光の色彩については特に規定してないが、必要に応じて任意に選択しても良く、また、必要に応じて複数の色彩の光源12を使い分ける構造としても良い。これにより、電子機器1の使用状態によってインジケータの色を使い分けることが可能となり、目視で電子機器1の使用状態を確認する事ができる、という効果を奏する。
【0062】
(4)本実施形態において、インジケータとして導光部材13の照光面13bを開口部11aの両端近傍に配置したが、開口部11aの両端近傍に限定するものではなく、例えば、両端近傍および中央部に設けるなど、必要に応じて配置箇所や配置数などを変えても良い。
【0063】
(5)本実施形態において、インジケータを開口部11aの内側にあるガイド部11bに配置したが、開口部11a近傍の筐体11の表面に露出するように配置しても良い。
【0064】
(6)本実施形態において、記録媒体15の示す図としてCDの様な円盤状の記録媒体としているが、円盤状以外の形状の記録媒体でも良い。
【符号の説明】
【0065】
1 電子機器
11 筐体
11a 開口部
11b ガイド部
12 光源
12a 発光面
13 導光部材
13a 入光面
13b 照光面
14 蓋部材
14a 切り込み部
14b マスク部
15 記録媒体
16 基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表側から外部部品である記録媒体を挿入可能な開口部を備える筐体と、
前記筐体の裏側に配置され光を照射する光源と、
前記開口部に近接して設けられ前記光源から照射された光を前記筐体の表側へ導く導光部材と、
前記開口部から埃が浸入するのを防止する蓋部材と、を有する電気機器において、
前記蓋部材は遮光性を有し、
前記蓋部材の一部が前記光源と前記導光部材との間に配置されるとともに、前記蓋部材の一部を延出して形成されたマスク部が前記光源と前記導光部材との間を遮るように配置されていることを特徴とする電気機器。

<効果>
これにより、遮光性を有した蓋部材のマスク部を延出して光源に重なる様に配置することで、最短距離で導光部材に届く光源からの輝度の高い光は遮られ、導光部材はマスク部を迂回して蓋部材に届いた輝度の低い光が照光される。輝度のバラツキが小さい光が照射されることで、導光部材は輝度ムラのない点灯が可能になるとともに、別部品としてマスク部に相当する部品を設ける必要が無くなりコストを増大させることなく対応することができる、という効果を奏する。

【請求項2】
前記マスク部は、前記マスク部が延出した方向に対して前記光源の奥側の端部に対応する位置まで延出して設けられ、前記マスク部が延出した方向に直交する方向の前記マスク部の幅寸法は、前記マスク部が延出した方向に直交する方向の前記光源の幅寸法と同じであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。

<効果>
マスク部の形状を、光源の形状に対応させて形成することで、光を遮断しすぎることなく、導光部材を視認するに十分な輝度を確保できるとともに、導光部材の輝度ムラがなくなる、という効果を奏する。

【請求項3】
前記蓋部材は可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して外形を形成することを特徴とする請求項1に記載の電気機器。

<効果>
蓋部材の外形は可撓性を有したシート状の部材を打ち抜き加工して外形を形成することで、マスク部を容易に形成することが可能となり、コストを増大させることなく輝度ムラを無くすことができる、という効果を奏する。

実施形態の効果として:フェルトを用いているので記録媒体に付着していた埃を除去するとともに、記録媒体に当接しても傷を付け難いため、電気機器の使用者は記録媒体の挿入および排出を容易に行なえる。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−62011(P2013−62011A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201538(P2011−201538)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)