説明

インジケータ機能付フィルタおよびその製造方法

【課題】簡単かつ安価に製造可能なインジケータ機能付フィルタおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】繰出しローラ15から繰り出された不織布12は巻取りローラ16に巻き取られる途中、熱プレスローラ17と送りローラ18との隙間を通過する。このとき、熱プレスローラ17の外周面には、ポリエステル系繊維の融点より高温に加熱された多数の熱押圧子19が突設されている。これにより、不織布12の表面に所定ピッチで星形のインジケータ部13が順次熱プレスされ、製造が簡単でかつ安価にインジケータ機能付フィルタ10が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はインジケータ機能付フィルタおよびその製造方法、詳しくはフィルタの交換時期を知らせるインジケータ機能を有したフィルタおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フィルタの一部に通気を妨げるインジケータ部を設け、フィルタ表面の例えば油汚れに起因して生じたインジケータ部と他の部分との色の濃淡により、フィルタの交換時期を知らせるインジケータ付きのフィルタが開発されている(例えば特許文献1)。
特許文献1のフィルタには、(1)使用時に、使用者が透明なシール(インジケータ部)をフィルタの表面に貼り付けるタイプや、(2)フィルタ製造時に、フィルタの裏面の一部に高粘度の透明インクをベタ塗りし、ラインまたは文字(インジケータ部)を印字するタイプのもの(特許文献1)などが開発されている。
【特許文献1】特開2003−299923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、(1)シールを後付けするタイプのものは、シールを別途に作製しなければならず、コスト高となっていた。しかも、使用前には、使用者にシールを貼る手間を強要していた。さらには、フィルタを通過する気体の流れが速かったり、フィルタのシール貼着側に大きな負圧力が発生した場合には、シールが剥がれてインジケータ機能が発揮できなくなるおそれもあった。
また、(2)高粘度の透明インクを塗るタイプのものは、特殊な高粘度インクとそれ専用の印刷機とを必要とし、原料コストおよび設備コストが高騰していた。しかも、高粘度インクは高引火性である場合が多く、例えば台所など火気が生じる場所で使用されるレンジフード用や換気扇用のフィルタとしては適していなかった。
【0004】
そこで、発明者は鋭意研究の結果、熱可塑性合成樹脂繊維からなる不織布製のフィルタの一部を熱プレスにより押し潰したり、接着剤を常温の押圧子の先端面(押圧面)に付着して不織布の一部を押し潰せば、その部分の通気性がほとんどなくなり、不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部となることを知見し、この発明を完成した。
【0005】
この発明は、製造が簡単でかつ安価なインジケータ機能付フィルタおよびその製造方法を提供することを目的としている。
また、この発明は、熱による変性を不織布に与えることなく、製造が簡単でかつ安価なインジケータ機能付フィルタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布を本体とし、該不織布の一部を前記可塑性合成樹脂繊維の融点以上の温度で熱プレスすることで押し潰し、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を有するインジケータ機能付フィルタである。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、例えば油煙がフィルタを通過すると、油煙中の油分がフィルタに捕集され、フィルタは徐々に変色していく。このとき、インジケータ部は通気性がほとんどないため、インジケータ部への油分の付着量は少なく、この部分の変色の度合いは小さくなる。その結果、フィルタ表面には油汚れに起因した色の濃淡が現出し、次第にその差は大きくなる。よって、使用者はその色の濃淡からインジケータ部をはっきりと視認できた時をフィルタの交換時期と判断することができる。
このように、熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布の一部に、熱プレスにより形成されたインジケータ部を設けたので、インジケータ機能付フィルタを簡単かつ安価に製造することができる。
【0008】
インジケータ機能付フィルタの用途は任意である。フィルタ通過時に被捕集物(例えば油分、埃、煤など)を捕集することで、フィルタの表面に視覚的な変化(変色など)が生じるような用途のフィルタであればよい。具体的には、室内換気扇用フィルタ、通風口用フィルタ、トイレ・浴室換気扇用フィルタ、扇風機用フィルタ、空調機(エアコン)用フィルタ、網戸用フィルタ、浄化槽用フィルタなどが挙げられる。
熱可塑性合成樹脂繊維としては、ポリプロピレン系樹脂繊維、ポリエステル系樹脂繊維、ポリエチレン系樹脂繊維などを採用することができる。バインダとしては、例えばアクリル系バインダ、ポリ塩化ビニル系バインダなどを採用することができる。
熱可塑性合成樹脂繊維の繊維径は任意である。
【0009】
インジケータ機能付フィルタの本体となる不織布の目付は任意である。例えば、レンジ用フィルタに使用される不織布の場合、30〜160g/mが好ましい。30g/m未満では繊維の隙間が大きくなり、油や埃などが通過し易く、フィルタの捕集効果を十分に発揮することができない。また160g/mを超えると繊維の隙間が小さくなり、通気性が低下してレンジフードの吸気効率を下げてしまう。
不織布の厚さは任意である。例えばレンジ用フィルタに使用される不織布の場合、3〜15mmのものが好ましい。3mm未満ではフィルタが潰れた状態となり、通気性を妨げ、レンジフードの吸気効率を下げてしまう。また、15mmを超えると繊維同士の絡みつきが不十分となってフィルタのコシが弱くなり、捕集した油などの重さで撓みが生じ易い。
フィルタの圧力損失は任意である。例えばレンジ用フィルタに使用される不織布の場合、0.4〜1.5mmHOのものが好適である。
【0010】
インジケータ部の形状(平面的な形状)は任意である。例えば、星形状、円形状、楕円形状、三角形状および四角以上の多角形状でもよい。その他、各種の文字、各種の模様などを採用することができる。
不織布におけるインジケータ部の形成範囲は任意である。例えば、不織布の中央部のみでもよいし、不織布の外周部のみでもよい。また、不織布の全域に散在させてもよい。
【0011】
請求項2に記載の発明は、不織布を本体とし、該不織布の一部に接着剤を付着して押し潰すことで、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を有するインジケータ機能付フィルタである。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、不織布の一部に接着剤を付着して押し潰すことでインジケータ部を設けたので、不織布に熱による変性を与えることなく、インジケータ機能付フィルタを簡単かつ安価に製造することができる。
【0013】
不織布としては、例えば綿、麻、絹といった各種の天然繊維製の不織布でもよいし、各種の熱可塑性合成樹脂繊維製、各種の熱硬化性合成樹脂繊維製の不織布でもよい。
接着剤の種類としては、例えばゴム系溶剤、ゴム系エマルジョン、アクリル系溶剤、シリコン系溶剤などを採用することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布を作製する不織布作製工程と、該不織布の一部を、前記可塑性合成樹脂繊維の融点以上に加熱された熱押圧子により熱プレスして押し潰すことで、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を形成するインジケータ形成工程とを備えたフィルタ製造方法である。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、熱可塑性合成樹脂繊維を所定のバインダにより接着して不織布を作製し、次に不織布の一部を熱可塑性合成樹脂繊維の融点以上に加熱された熱押圧子を用いて熱プレスすることで、インジケータ部を形成する。これにより、インジケータ機能付フィルタを簡単かつ安価に製造することができる。
【0016】
不織布の製造方法としては、例えば乾式のフリース製法を採用することができる。その他、乾式ケミカルボンド法、乾式ニードルパンチ法、スパンレース法、スパンボンド法、各種の湿式法を採用することができる。
熱押圧子の先端面の形状は、インジケータ部の形状に応じて任意に変更される。
熱押圧子は、例えば昇降式金型(上,下金型)の嵌合面に形成してもよいし、回転式金型(回転ローラ付)の回転ローラの外周面に形成してもよい。熱押圧子の素材としては、例えばステンレス、銅などの金属を採用することができる。
【0017】
不織布の熱プレス温度は、不織布の融点以上であれば任意である。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を原料とする不織布の場合、250〜280℃である。
熱プレス時間は、熱可塑性合成樹脂繊維の融点および熱プレス温度などの熱プレス条件により適宜変更される。例えば熱可塑性合成樹脂繊維がポリエチレンテレフタレート繊維で、かつ熱プレス温度が260℃の場合、0.5〜3秒間である。
なお、金型を被加熱式とし、その押圧子の先端面に糊などの接着剤を付け、単に押圧しても本発明と同等の効果が得られる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、不織布を作製する不織布作製工程と、該不織布の一部を、先端面に接着剤が付着した押圧子により押し潰し、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を形成するインジケータ形成工程とを備えたフィルタ製造方法である。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、所定の繊維を所定のバインダにより接着して不織布を作製し、次に先端面に接着剤を付着した押圧子を用いて不織布を所定時間だけプレスする。これにより、押圧部分が押し潰された状態で接着剤により固定され、インジケータ部が形成される。その結果、熱による変性を不織布に与えることなく、インジケータ機能付フィルタを簡単かつ安価に製造することができる。
押圧時の押圧子の温度は、例えば常温である。押圧時間は接着剤の硬化速度などにより適宜変更される。
【発明の効果】
【0020】
請求項1および請求項3に記載の発明によれば、熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布の一部を熱可塑性合成樹脂繊維の融点以上の温度で熱プレスしてインジケータ部を形成するので、製造が簡単でかつ安価にインジケータ機能付フィルタを得ることができる。
【0021】
請求項2および請求項4に記載の発明によれば、不織布の一部を、先端面に接着剤を付着した押圧子により押し潰してインジケータ部を形成するので、熱による変性を不織布に与えることなく、製造が簡単でかつ安価にインジケータ機能付フィルタを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。まず、熱プレス方式の実施例1を説明する。
【実施例1】
【0023】
図1〜図4において、10はインジケータ機能付フィルタ(以下、フィルタ)で、このフィルタ10は、レンジフード11の開口部に展張される平面視して矩形状のレンジフード用のものである。
フィルタ10は、繊維径が6.6デシテックス(約6デニール)のポリエステル系繊維(熱可塑性合成樹脂繊維)を、ポリ塩化ビニル系のバインダにより接着して固定した矩形シート状の不織布12を本体とする。不織布12の目付は36.5g/m、厚さは3〜5mm、フィルタ圧損失は0.23mmHOである。ポリエステル系繊維の融点は240℃である。不織布12は乾式のフリース製法で製造され、油煙中の油分を捕集し易いように、ふんわりとしたシート厚さを保つように形成されている。また、その他の不織布12として、例えばポリプロピレン繊維、アクリル系バインダを熱融着した不織布12を採用してもよい。この場合、不織布12の目付は10〜60g/m、厚さは0.2〜10mmとする。
不織布12の全域には、不織布12の他の部分に対して通気性能に差異を付けた多数の星形状のインジケータ部13が熱プレスにより散在状態で形成されている。
【0024】
以下、図5〜図8を参照して、インジケータ部13を付形する熱プレス機14を説明する。
図5に示すように、熱プレス機14は、長尺な帯状の不織布12が巻回された繰出しローラ15と、繰出しローラ15から離反して配置された不織布12の巻取りローラ16と、巻取りローラ16を不織布12の巻取り方向へ回転させる布送りモータM1と、繰出しローラ15と巻取りローラ16との略中間に上下配置された熱プレスローラ17および送りローラ18と、熱プレスローラ17(送りローラ18)を図5矢印方向へ回転させるプレス用モータM2とを備えている。
熱プレスローラ17は鉄(スチール)製のローラで、ヒータが内蔵されている。熱プレスローラ17の外周面には、ローラ周方向へ向かって所定ピッチで、インジケータ部13を付形する熱押圧子19が多数突設されている。各熱押圧子19は、先端面の形状が星形となった短尺な突起である。送りローラ18は、軸線が熱プレスローラ17の軸線と平行に配置された鉄製のもので、熱プレスローラ17と同速度で同期回転される。
【0025】
次に、熱プレス機14を用いたインジケータ機能付フィルタ10の製造方法を説明する。
図5に示すように、布送りモータM1により巻取りローラ16が回転すると、所定速度で繰出しローラ15から不織布12が繰り出される。その後、不織布12は、その先端部から順に巻取りローラ16へ巻き取られる。その途中、不織布12はプレス用モータM2により回転中の熱プレスローラ17と送りローラ18との隙間を通過する。このとき、熱プレスローラ17の外周面には、ヒータによりポリエステル系繊維の融点(240℃)以上の240〜280℃(ここでは260℃)に加熱された多数の熱押圧子19が突設されている。そのため、不織布12の表面に所定ピッチで星形のインジケータ部13が順次0.5〜3秒(ここでは1秒)で熱プレスされる(図6〜図8)。
その後、巻取りローラ16に巻き取られた不織布12は、熱プレス機14から外され、図示しない裁断機にセットされ、ここで順次所定長さにカットされる。こうして、長尺な1枚の不織布12から多数枚のインジケータ機能付きのフィルタ10が製造される。
【0026】
フィルタ10の使用時には、例えばマグネットなどの掛止具を用い、フィルタ10をレンジフード11の開口部に展張する(図3)。レンジフード11に装備されたファンの作動により、油煙がフィルタ10を通過すると、油煙中の油分がフィルタ10に捕集され、フィルタ10は徐々に変色していく。このとき、インジケータ部13は通気性がほとんどない。そのため、インジケータ部13への油分の付着量は少なく、この部分の変色の度合いは他の部分に比べて小さくなる。その結果、フィルタ表面に油汚れに起因した色の濃淡が現出する(図4)。この濃淡の差は、フィルタ10の使用期間が長くなるほど激しくなる。使用者は、その濃淡の程度からインジケータ部13がはっきりと視認できた時をフィルタ10の交換時期と判断し、フィルタ10の交換を行う。
図9には、フィルタ10をエアコン20の吸気口に展張した例を示す。埃によりフィルタ10が汚れると、前記色の濃淡が現出する。使用者は、レンジフード11に装着した場合と同様に、色の濃淡の程度からインジケータ部13がはっきりと浮き出て見えた時にフィルタ10の交換時期と判断することができる。
【0027】
このように、熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布12の一部に、熱プレスにより得られたインジケータ部13を設けるように構成したので、インジケータ機能付フィルタ10を簡単かつ安価に製造することができる。
実際に、3人の主婦に、実施例1のインジケータ機能付フィルタ10を自宅のレンジフードに装着するモニター試験を依頼した。使用期間は、1人目が一週間、2人目が一ヵ月、3人目が二ヵ月であった。その結果、全員から使用中に星形のインジケータ部13が浮き出てきたのを視認することができたという報告を受けた。
【実施例2】
【0028】
次に、図10を参照して、接着剤を用いた常温プレス方式の実施例2を説明する。
図10に示すように、実施例2のインジケータ機能付フィルタ10は、不織布12の一部に接着剤aを付着させて押し潰すことでインジケータ部13を形成したものである。
プレス機14Aは、常温の押圧子19Aが多数突設された非加熱式のプレスローラ17Aと、プレスローラ17Aの真上に配置され、各押圧子19Aの先端面に接着剤aを塗布する接着剤塗布ローラ30と、接着剤塗布ローラ30の真上に配置され、接着剤塗布ローラ30の外周面に接着剤aを吐出するディスペンサ31とを有している。
ディスペンサ31から吐出された接着剤aは直下の接着剤塗布ローラ30の外周面に付着し、そのまま接着剤塗布ローラ30の回転に伴って移動する。そして、ローラ最下部に達した時に各押圧子19Aの先端面に順次押し付けられて付着される。
【0029】
その後、各押圧子19Aに付着した接着剤aは、各押圧子19Aと送りローラ18とを用いて、不織布12にインジケータ部13をプレス形成する際に不織布12に塗布される。押し潰された不織布12の部分は、接着剤aの粘着力によりその形状が仮保持され、その後、接着剤aの硬化が完了することで形状がしっかりと保たれる。
このように、不織布12の一部を、先端面に接着剤aを付着した押圧子19Aにより押し潰してインジケータ部13を形成するので、不織布12に熱による変性を与えることなく、製造が簡単でかつ安価にインジケータ機能付フィルタ10を得ることができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの正面図である。
【図2】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの要部拡大斜視図である。
【図3】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタのレンジフードへの装着直後の状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタのレンジフードへの装着後、所定の使用期間が経過した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの製造装置を示す正面図である。
【図6】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの熱プレス直前の状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの熱プレス中の状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタの熱プレス直後の状態を示す要部拡大断面図である。
【図9】この発明の実施例1に係るインジケータ機能付フィルタのエアコンへの装着後、所定期間が経過した状態を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施例2に係るインジケータ機能付フィルタの製造装置を示す正面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 インジケータ機能付フィルタ、
12 不織布、
13 インジケータ部、
19 熱押圧子、
19A 押圧子、
a 接着剤。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布を本体とし、該不織布の一部を前記可塑性合成樹脂繊維の融点以上の温度で熱プレスすることで押し潰し、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を有するインジケータ機能付フィルタ。
【請求項2】
不織布を本体とし、該不織布の一部に接着剤を付着して押し潰すことで、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を有するインジケータ機能付フィルタ。
【請求項3】
熱可塑性合成樹脂繊維製の不織布を作製する不織布作製工程と、
該不織布の一部を、前記可塑性合成樹脂繊維の融点以上に加熱された熱押圧子により熱プレスして押し潰すことで、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を形成するインジケータ形成工程とを備えたフィルタ製造方法。
【請求項4】
不織布を作製する不織布作製工程と、
該不織布の一部を、先端面に接着剤が付着した押圧子により押し潰し、前記不織布の他の部分に対して通気性能に差異を設けたインジケータ部を形成するインジケータ形成工程とを備えたフィルタ製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−68240(P2008−68240A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−251778(P2006−251778)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(396003319)カースル株式会社 (17)
【Fターム(参考)】