インフルエンザウイルス作製のための多重プラスミド系
【課題】組換えインフルエンザワクチンとして好適なインフルエンザウイルスを細胞培養において作製するためのベクターおよび方法を提供する。
【解決手段】多重プラスミドインフルエンザウイルス発現系において使用するための2方向性発現ベクター。さらに、発育鶏卵および/または細胞(例えばVero細胞および/もしくはMDCK)において増強された複製能力を有するインフルエンザウイルスを作製するための方法、ならびにさらに増強された複製特性を有するインフルエンザウイルス。さらに、改善された回収方法を含み、この方法において動物細胞(SF Vero細胞など)に上記プラスミドおよびベクターをエレクトロポレーションする。
【解決手段】多重プラスミドインフルエンザウイルス発現系において使用するための2方向性発現ベクター。さらに、発育鶏卵および/または細胞(例えばVero細胞および/もしくはMDCK)において増強された複製能力を有するインフルエンザウイルスを作製するための方法、ならびにさらに増強された複製特性を有するインフルエンザウイルス。さらに、改善された回収方法を含み、この方法において動物細胞(SF Vero細胞など)に上記プラスミドおよびベクターをエレクトロポレーションする。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアソータントインフルエンザウイルスの回収方法であって、該方法は
(i)リボ核タンパク質複合体を形成でき、ヘルパーウイルスの非存在下でウイルス粒子を組み立てることができるように、Vero細胞内にてゲノムまたはアンチゲノムvRNAセグメント、核タンパク質、およびRNA依存性ポリメラーゼを発現するポリヌクレオチドベクターを用いて前記Vero細胞にエレクトロポレーションすること、
ここで、該ポリヌクレオチドベクターの少なくとも1つが、インフルエンザウイルスタンパク質のみをコードするインフルエンザウイルスのゲノムセグメントに対応するウイルスcDNAを含み、該cDNAがRNAポリメラーゼI(polI)プロモータエレメントと的確な3’末端を有するvRNAまたはcRNAの合成調節エレメントとの間に挿入されており、該エレメントがRNAポリメラーゼ II(polII)プロモータとポリアデニル化シグナルとの間に挿入されている、
(ii)該エレクトロポレーションしたVero細胞を別の細胞型と、ウイルス複製が許容される条件下で共培養すること、および
(iii)少なくとも90%の回収効率で、インフルエンザウイルスを回収すること、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記Vero細胞が、無血清Vero細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インフルエンザウイルスが好冷ウイルスである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記インフルエンザウイルスが弱毒ウイルスである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ベクターが一組のプラスミドであり、該一組のプラスミドにおける異なるプラスミドの数が8個である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ベクターが一組のプラスミドであり、該一組のプラスミドにおける異なるプラスミドの数が12個である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記別の細胞型がCEK細胞である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記別の細胞型がMDCK細胞である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記インフルエンザウイルスがA型インフルエンザウイルスである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ベクターがA/PR/8/34に由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ベクターがMDV-Aに由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
MDV-AがA/Ann Arbor/6/60である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記インフルエンザウイルスがB型インフルエンザウイルスである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ベクターがMDV-Bに由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
MDV-BがB/Ann Arbor/1/66である、請求項14に記載の方法。
【請求項1】
リアソータントインフルエンザウイルスの回収方法であって、該方法は
(i)リボ核タンパク質複合体を形成でき、ヘルパーウイルスの非存在下でウイルス粒子を組み立てることができるように、Vero細胞内にてゲノムまたはアンチゲノムvRNAセグメント、核タンパク質、およびRNA依存性ポリメラーゼを発現するポリヌクレオチドベクターを用いて前記Vero細胞にエレクトロポレーションすること、
ここで、該ポリヌクレオチドベクターの少なくとも1つが、インフルエンザウイルスタンパク質のみをコードするインフルエンザウイルスのゲノムセグメントに対応するウイルスcDNAを含み、該cDNAがRNAポリメラーゼI(polI)プロモータエレメントと的確な3’末端を有するvRNAまたはcRNAの合成調節エレメントとの間に挿入されており、該エレメントがRNAポリメラーゼ II(polII)プロモータとポリアデニル化シグナルとの間に挿入されている、
(ii)該エレクトロポレーションしたVero細胞を別の細胞型と、ウイルス複製が許容される条件下で共培養すること、および
(iii)少なくとも90%の回収効率で、インフルエンザウイルスを回収すること、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記Vero細胞が、無血清Vero細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インフルエンザウイルスが好冷ウイルスである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記インフルエンザウイルスが弱毒ウイルスである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ベクターが一組のプラスミドであり、該一組のプラスミドにおける異なるプラスミドの数が8個である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ベクターが一組のプラスミドであり、該一組のプラスミドにおける異なるプラスミドの数が12個である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記別の細胞型がCEK細胞である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記別の細胞型がMDCK細胞である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記インフルエンザウイルスがA型インフルエンザウイルスである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ベクターがA/PR/8/34に由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ベクターがMDV-Aに由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
MDV-AがA/Ann Arbor/6/60である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記インフルエンザウイルスがB型インフルエンザウイルスである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ベクターがMDV-Bに由来する少なくとも一のvRNAセグメントを発現する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
MDV-BがB/Ann Arbor/1/66である、請求項14に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A−B】
【図5C−D】
【図6−1】
【図6−2】
【図7−1】
【図7−2】
【図7−3】
【図7−4】
【図7−5】
【図7−6】
【図7−7】
【図7−8】
【図7−9】
【図7−10】
【図7−11】
【図7−12】
【図7−13】
【図7−14】
【図7−15】
【図7−16】
【図7−17】
【図7−18】
【図7−19】
【図7−20】
【図7−21】
【図7−22】
【図7−23】
【図7−24】
【図7−25】
【図7−26】
【図7−27】
【図7−28】
【図7−29】
【図7−30】
【図7−31】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A−B】
【図5C−D】
【図6−1】
【図6−2】
【図7−1】
【図7−2】
【図7−3】
【図7−4】
【図7−5】
【図7−6】
【図7−7】
【図7−8】
【図7−9】
【図7−10】
【図7−11】
【図7−12】
【図7−13】
【図7−14】
【図7−15】
【図7−16】
【図7−17】
【図7−18】
【図7−19】
【図7−20】
【図7−21】
【図7−22】
【図7−23】
【図7−24】
【図7−25】
【図7−26】
【図7−27】
【図7−28】
【図7−29】
【図7−30】
【図7−31】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公開番号】特開2011−188859(P2011−188859A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84297(P2011−84297)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【分割の表示】特願2006−547195(P2006−547195)の分割
【原出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【分割の表示】特願2006−547195(P2006−547195)の分割
【原出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
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