説明

インラインスケート靴

【課題】インラインスケート靴を人体工学に符合し、運動障害を防止でき、制動機能を有し、振動防止とパワフルな加速が行え、随時自動補正補助し、転倒を防止する機能を具えたものとすること。
【解決手段】緩衝装置と輪側にラチェットを設けたローラ及び逆止め爪装置を具え、体重の下圧により該輪側にラチェットを設けたローラが該逆止め爪装置と噛み合い、これにより該輪側にラチェットを設けたローラが単方向に回転停止可能とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のインラインスケート靴に係り、特に、単方向回転停止可能装置及び緩衝装置に結合され、インラインスケート靴が滑走時に、極めて良好な制動効果を有し、パワフルな加速支点を形成し、人体工学に符合し、運動傷害を防止し、良好な快適性を具えたものとされた、インラインスケート靴に関する。
【背景技術】
【0002】
インラインスケートは全世界で新興のローラースケートであり、今日に至るまでに多種類の様式、種類が発展し、レクリエーション、フィギュア、オフロード、テクニカル及びスピードの5種類の様式があり、オフロード及びスピード用のインラインスケート靴は速度要求と特殊な場所での使用のために特殊な構造に創造され、特殊で長期の使用訓練によって適切に運用できるようになるほか、その構造と機能はレクリエーション用のインラインスケート靴と同じであるため、詳しい説明は省略する。以下はレクリエーション、フィギュア、テクニカル用インラインスケート靴についての説明である。
【0003】
まず、レクリエーション用インラインスケート靴については、その構造は、靴本体、靴本体下方のベース及び該ベース中に枢支された複数のローラを包含し、その構造は前ブレーキヘッドを具備せず、左足で滑走する時、右足に体重を掛けて滑走方向に対して僅かに傾くようにして後ろ向きに地面を蹴り、左足に前方に推進する力を得させる。レクリエーション用インラインスケート靴の車輪は比較的大きく、且つ配列されて跨がる距離が比較的長く、このため両足を交互に傾かせて身体を支持し推進する滑走動作を長い時間行うと相当に力を費やし、且つ人体工学に符合せず、これがレクリエーション用インラインスケート靴の欠点の一つである。また、レクリエーション用インラインスケート靴は有効なブレーキ配置を提供できない。あるメーカーのものはその後方にブレーキヘッドが設けられており、制動が必要な時は、滑走状態下で力を入れてフットボードを起こし、踵の後ろに位置するブレーキヘッドを押し下げ、地面と摩擦抵抗力を発生させ、僅かな制動効果を得る。ただし、この制動効果は相当に劣り、且つこの制動動作は完全に人体工学に違反する。これがレクリエーション用インラインスケート靴の欠点の二つ目である。且つこのブレーキヘッド装置はスケーターが足を換えて滑走するか或いはカーブを滑走する時に、両足が相互に衝突して転倒を引き起こすことがあり、これがレクリエーション用インラインスケート靴の欠点の三つ目である。ゆえに、ほとんどの使用者は後部ブレーキヘッド装置を自分で取り外してしまうため、該制動装置は設置されていないに等しくなる。
【0004】
さらに、フィギュア用インラインスケート靴は、レクリエーション用インラインスケート靴の第1ローラの位置に前部ブレーキヘッドが設置され、並びにもとの全てのローラが縮小されて該前部ブレーキヘッドの後方に近接配置される。こうして、該フィギュア用インラインスケート靴の滑走は比較的ゆっくりとなり且つ比較的不安定となる。これがフィギュア用インラインスケート靴の欠点の一つである。また、前向きに滑走する時、スケーターの重心は前傾し、僅かな不注意からいずれかの足の前部ブレーキヘッドが地面に衝突し、スケーターが前向きに転倒する恐れがあり、相当に危険であり、これがフィギュア用インラインスケート靴の欠点の二つ目である。
【0005】
また、テクニカル用インラインスケート靴には制動装置が設けられておらず、これはレクリエーション用及びフィギュア用インラインスケート靴の制動装置はそのテクニカル動作を妨害し危険であるためである。テクニカル用インラインスケート靴は制動装置は不要であるが、実際にはそれを着用して競技するとき、衝突して怪我を負うことがある。
【0006】
総合すると、既存の各種のインラインスケート靴はいずれも有効で安全な制動装置を提供できておらず、特殊な制動技法、すなわち側身両足T字制動を用いなければならず、すなわち滑走中に突然身体の側方に両足を開いて、両足と滑走方向が90度角をなすようにして制動効果を得る。ただし、この技法は長期の練習によって成功するものであり、不注意から転倒して擦り傷、捻挫などの事故傷害を発生しやすく、且つ人体工学に符合せず、インラインスケート靴自身が摩損しやすいほか、T字制動技法は全ての場所で実施できるわけではなく、滑りにくい場所、濡れすぎている場所或いは凹凸のある地形では転倒しやすい。このためいかにインラインスケート靴の制動装置を改良し、その操作の不便さと運動傷害をもたらしやすい欠点を解決するかが、この業界において突破すべき重要な課題とされている。
【0007】
前述のインラインスケート靴及びその使用上の欠点及びその構造設計上のいまだ理想的でない事実を鑑み、本発明は、人体工学に符合し、運動傷害を防止し、振動防止可能で多重制動でき、パワフルな加速を提供でき、随時自動補正して転倒を防止する積極的な安全性と、快適な機能を有するインラインスケート靴を提供し、社会大衆へのサービスとこの業界の発展を提供するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主要な目的は、一種のインラインスケート靴を提供することにあり、それは人体工学に符合する方式で極めて良好な制動効果を達成し、並びに随時自動補正可能で転倒を防止し、これにより運動傷害を軽減或いは防止し、積極的な安全防護機能を有するものとする。
【0009】
本発明の次の目的は、一種のインラインスケート靴を提供することにあり、それは靴体、ベース、ローラセット、少なくとも一つの単方向回転停止装置及び少なくとも一つの緩衝装置を包含し、該ベースが重力を受けるとき、該ローラセットのローラが圧迫され、該緩衝装置の圧縮により圧迫が軽減され、該緩衝装置が圧縮されるとき、該少なくとも一つの単方向回転停止装置を駆動することにより、該ローラが単方向に回転停止し、これにより制動と加速度の支点を提供し、並びに該緩衝装置の設置により振動緩和の効果を提供するものとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラ、前ローラ、後ろローラを包含し、該複数のローラ、該前ローラと該後ろローラが該側板に枢着された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はラチェットと逆止め爪装置を包含し、該ラチェットは該前ローラ或いは後ろローラの側辺に固着され、該逆止め爪装置は該側板に固着され、該ラチェットと該逆止め爪装置は対向位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端に該前ローラ或いは後ろローラに対応する該側板に設けられ、もう一端は該前ローラ或いは後ろローラ及び該ラチェットとボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
を包含し、該ベースが圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該ラチェットを駆動して該逆止め爪装置に接触させることにより、該前ローラ或いは後ろローラが単方向に回転停止することを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のインラインスケート靴において、該緩衝装置はスライドブロックスリーブ複合部材、バネ、及び調整ロッドを包含し、該スライドブロックスリーブ複合部材は該ボルトアセンブリによって該前ローラ或いは後ろローラ及び該ラチェットと接続され、該スライドブロックスリーブ複合部材はスリーブを包含し、該スリーブに該バネと該調整ロッドを収容する収容溝が設けられ、該調整ロッドの上端は該連結板の下方に固着されたことを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項3の発明は、請求項1記載のインラインスケート靴において、該側板と該前ローラ或いは後ろローラの枢着は長形枢着孔によりなされ、該スライドブロックスリーブ複合部材は更にスライドブロックを包含し、該スライドブロックは該長形枢着孔に対応しそれより短い長形ブロック体とされ、該スライドブロックが該長形枢着孔内に嵌め込まれたことを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項4の発明は、請求項2記載のインラインスケート靴において、該調整ロッドにネジ山が設けられ、該ネジ山に少なくとも一つのナットが螺合され、且つ該バネが該収容溝と該ナットの間に当接し、該バネの圧縮力が調整されることを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項5の発明は、インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含し、該複数のローラは該側板に枢着され、該前ローラは前接側板により該複数のローラと接続された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はラチェットと逆止め爪装置を包含し、該ラチェットは該前ローラの側辺に固着され、該逆止め爪装置は該側板に固着され、該ラチェットと該逆止め爪装置は対向位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端は該ローラと対応する該側板に設けられ、別端は該ローラ、該ラチェット及び該前接側板とボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
を包含し、該ベースが圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該ラチェットを駆動して該逆止め爪装置に接触させることにより、該前ローラが単方向に回転停止することを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項6の発明は、請求項5記載のインラインスケート靴において、該調整ロッドにネジ山が設けられ、該ネジ山に少なくとも一つのナットが螺合され、且つ該バネが該収容溝と該ナットの間に当接し、該バネの圧縮力が調整されることを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項7の発明は、インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含し、該複数のローラは該側板に枢着され、該前ローラは前接側板により該複数のローラの側板と接続された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はサイドラチェットとサイドラチェット爪を包含し、該サイドラチェットは該前ローラの内側に固着され、該サイドラチェット爪は該前接側板に挿通され、該サイドラチェットと該サイドラチェット爪は相互に対応する位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端は該前ローラと対応する該側板に設けられ、別端は該前ローラ、該前接側板及び該ラチェットとボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
該側板に設置された少なくとも一つの駆動装置と、
を包含し、該ベースが下向きに圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該駆動装置を駆動して該サイドラチェット爪を圧迫して該サイドラチェットと噛み合わせ、該前ローラを単方向に回転停止させることを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項8の発明は、請求項7記載のインラインスケート靴において、該駆動部材が接触斜面を有することを特徴とする、インラインスケート靴としている。
請求項9の発明は、インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着された、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含する、上記ローラセットと、
少なくとも一つの緩衝装置であって、該前ローラと該ベースに接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該前ローラの対応位置に設置され、且つ該緩衝装置が組み合わされて該単方向回転停止装置が相互に噛み合ってロックされた回転停止状態を呈するか或いは滑らかに接触して離脱し回転を維持する状態を呈する、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
を包含し、該ベースが圧迫され且つ該前ローラが後ろ向きに回転する時、該緩衝装置が圧縮される時に該単方向回転停止装置を駆動することにより、該前ローラが単方向に回転を停止することを特徴とする、インラインスケート靴としている。
【発明の効果】
【0011】
本願は少なくとも以下のような効果、特色を有している。
1.本発明の緩衝装置及び単方向回転停止装置が前ローラに設置されるとき、前ローラが圧力を一定程度受け且つ後ろ向きに回転するとき、該前ローラは後ろ向きの単方向回転停止の機能を具備させられる。本発明の緩衝装置及び単方向回転停止装置が後ろローラに設置されるとき、後ろローラが圧力を一定程度受け且つ前向きに回転するとき、該後ろローラは前向きの単方向回転停止の機能を具備させられる。
2.本発明を後ろ向きに加圧し前方に推進させたいとき、加圧の足に体重を掛け且つ該前ローラを後ろ向きに支持して後ろ向きに回転する状態となし、ゆえに後ろ向きに単方向回転停止し、これによりパワフルで人体工学に符合する前向きの推進支点を得られる。
3.本発明の前ローラの制動機能は、その運用の方式が一般のフィギュアアイススケート靴の前面のラチェット歯或いは伝統的な4輪ローラースケート靴の制動機能のようであり、すなわち後退滑走時に爪先を立てる時に、前ローラが圧迫を受け且つ後ろ向きに回転し、ゆえに人体工学に符合し且つ安全で有効な制動機能が得られる。後ろローラの制動機能はレクリエーション用インラインスケート靴の後ろブレーキヘッドの制動機能のようであり、スケーターが前向きに滑走する時にフットボードを起こして体重を該後ろローラにかける時、該後ろローラが一定程度の圧力を受け且つ前向きに回転し、これにより前向き回転を停止する制動効果が得られる。この制動効果は周知のインラインスケート靴の後ろブレーキヘッドの制動効果より遥かに優れるが、周知のレクリエーション用インラインスケート靴の後ろブレーキヘッドの付帯する欠点と危険を有さない。
4.本発明が前後のローラに設置される場合、スケーターが前向きに歩く時、前後のローラに該緩衝装置が配置されているため、爪先と踵が緩衝、振動防止の効果を得られ、これにより人体工学に符合する効果が得られる。
5.スケーターが不注意から前方に転倒しそうなとき、前ローラに体重がかけられ、且つ前ローラが後ろ向きに回転するため、後ろ向きの単方向回転停止の制動効果が得られ、これにより自動補正の効果が得られる。スケーターが不注意から後ろ向きに転倒しそうなとき、後ろローラに体重がかかり且つ後ろローラが前向きに回転するため前向き回転を停止する制動効果が得られ、ゆえに反作用力による前向き補正の効果が得られる。ゆえに本願は転倒しそうな時の自動補正の機能を有する。
【0012】
総合すると、本発明は確実に特許の要件に符合するものであり、法に依り出願するものである。ただし以下の実施例の説明は、本発明の好ましい実施例に関するものにすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本願の特許請求の範囲の記載に記述された形状、構造、特徴及び精神に基づく同等の変化と修飾はいずれも本願の特許請求の範囲内に属するものとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1から図3は本発明のインラインスケート靴の第1実施例を示す。該インラインスケート靴100は、靴体10、ベース20、ローラセット30、少なくとも一つの単方向回転停止装置40及び少なくとも一つの緩衝装置50を包含する。
【0014】
そのうち、該ベース20は靴体10の底部に固着され、それは少なくとも一つの連結板21及び該連結板21の下方両側にそれぞれ設置された側板22を包含し、該側板22の前端に長形枢着孔221が設けられ、該長形枢着孔221の後ろ上方に二つの枢結孔222が設けられている。また、該側板22の長形枢着孔221の後方には三つの枢着孔(図示せず)が配設され、この枢着孔は該ローラセット30を枢着するのに用いられる。該ローラセット30は一つの前ローラ31、二つの中間ローラ32、及び一つの後ろローラ33を包含する。該前ローラ31はボルトアセンブリ34により二つの長形枢着孔221の間に取り付けられ、該中間ローラ32及び後ろローラ33はそれぞれボルトアセンブリ35により該側板22の該長形枢着孔221の後方の枢着孔に取り付けられる。
【0015】
該単方向回転停止装置40はラチェット41及び逆止め爪装置42を包含し、該ラチェット41は該前ローラ31よりやや小さい環形片とされて該前ローラ31の側辺(すなわち両側)中間部分に一体に形成されるか、環形片に形成されて該前ローラ31の側辺(すなわち両側)中間部分にネジ止めされ、その外環に単方向フック状の第1ラチェット歯411が設けられ、該ラチェット41の中間部分には一つの固定孔412が設けられる。。該逆止め爪装置42は弾性板421及び該弾性板421の下方両側のラチェット板422を包含する。該弾性板421は開口を有するU状板とされ、この形状を以て実施例で説明するが、その範囲はこれに限定されるものではない。且つその両端は上向きさらに外向きに延伸されて二つの翼板423が形成され、該ラチェット板422には複数の第2ラチェット歯425が設けられ、且つ該ラチェット板422には二つの長形孔424が設けられている。該逆止め爪装置42は該長形孔424によりボルトアセンブリ426により該枢結孔222部分に挿通、位置決めされ、並びに該弾性板421の翼板423が対応する該連結板21下方に当接させられ、且つ該ラチェット板422の第2ラチェット歯425と該ラチェット41の第1ラチェット歯411が対応する状態を呈する。こうして該逆止め爪装置42が該ボルトアセンブリ426により該長形孔424において上下運動可能とされ、且つ該弾性板421が弾性伸張圧縮作用を具備することにより、該逆止め爪装置42が弾性緩衝機能を具備しそれがラチェット41に対し作用して、非咬み合いロック接触時に滑らかに接触し回転維持する状態を発生させる。
【0016】
該緩衝装置50は、該側板22の両側に設けられ、それは二つのスライドブロックスリーブ複合部材51、二つのバネ52及び二つの調整ロッド53及び二つのナット54を包含する。該スライドブロックスリーブ複合部材51は一つのスリーブ511とスライドブロック512の複合部材とされ、該スライドブロック512は該長形枢着孔221に対応し比較的短い長形ブロック体とされ、該スライドブロックスリーブ複合部材51の下方に枢結孔514が設けられ、該枢結孔514はボルトアセンブリ34を挿通して該前ローラ31の側辺に固着するのに供され、並びに該スライドブロック512が該長形枢着孔221内に嵌め置かれる。該スリーブ511の上方に収容溝513が設けられ(図3の如し)、該バネ52及び該調整ロッド53を収容する。該調整ロッド53の上端は該連結板21に固着され、さらに、該調整ロッド53にネジ山が設けられ、その上端に二つのナット54が螺合され、該バネ52が該収容溝513とナット54の間に当接し、該ナット54の螺設位置により該バネ52の緩衝弾力の大きさが調整され、これにより異なる使用者の体重或いは緩衝状況の要求により随時調整できるものとされる。
【0017】
図3を参照されたい。単方向回転停止装置40の該ラチェット41の第1ラチェット歯411と該逆止め爪装置42のラチェット板422の第2ラチェット歯425は相反する方向に設置され、且つラチェット41の回転方向により、該ラチェット41と該逆止め爪装置42の接触時に、相互に咬み合いロックして回転停止する状態と、滑らかに接触し回転維持する状態の二種類の状態が形成される。該ラチェット41が後ろ向きに回転する時、該ラチェット41と該逆止め爪装置42が接触する時には、咬み合ったロック状態とされ、該ラチェット41は後ろ向きに回転停止する。ゆえに該単方向回転停止装置40が前ローラ31に設置される時、単方向に後方に回転停止させる装置とされる。
【0018】
図4を参照されたい。一般にインラインスケート靴を使用して前向きに滑走する時、体重は平均して前ローラ31及び二つの中間ローラ32及び後ろローラ33の上に平均してかかり、このとき、該前ローラ31は一般の運転状態を保持し、該ラチェット41と該逆止め爪装置42は接触しない。すなわち、このとき、スケーターの重力は前ローラ31にかかるが、このときインラインスケート靴は前向きに滑走しているため、該前ローラ31は前向きに回転し、ゆえにラチェット41も前向きに回転する。ゆえにラチェット41と該逆止め爪装置42は非噛合状態で接触し、該ラチェット41と該逆止め爪装置42の単方向後ろ向き回転停止方向は後方に回転停止する状態とされ、ゆえに該逆止め爪装置42の弾性緩衝機能により、該ラチェット41と該逆止め爪装置42の両者は滑らかに接触し離脱する状態とされ、ゆえに、該前ローラ31の前向きの回転を妨害しない。
【0019】
図5を参照されたい。該前ローラ31に設置された単方向後ろ向き回転停止装置は制動が必要であるとき、一般のフィギュアアイススケート靴の前面のラチェット歯或いは伝統的な四輪ローラースケート靴の制動ヘッドのような制動機能を有し、すなわち、後退滑走時に爪先を立てて、加速時に該前ローラ31で後ろ向きに支持し、支持の瞬間、該前ローラ31は後ろ向きに回転し、ゆえにスケーターは制動或いは加速する必要があるとき、該前ローラ31を下圧し、このとき該前ローラ31の回転方向は後ろ向き回転とされ、体重が該緩衝装置50を下圧することにより、該前ローラ31の側辺のラチェット41と該逆止め爪装置42が咬み合いロックし回転停止し、これにより該前ローラ31が単方向回転停止の状態を発生し、制動或いは前向き加速の支点機能を得られる。ゆえに該ラチェット41と該逆止め爪装置42は前ローラ31が前向きに回転するときと後ろ向きに回転するときのメカニズムは、前向き回転し、並びに重力が下向きにかかる時、滑らかに接触し回転維持し、後ろ向きに回転し、並びに重力が下向きにかかる時、咬み合いロックして回転停止する。
【0020】
図6は本発明のインラインスケート靴の第2実施例を示し、該後ろローラ33に単方向回転停止装置40’及び緩衝装置50’が設置可能であることを説明する。それと第1実施例との違いは、該単方向回転停止装置40’が単方向前向き回転停止装置とされていることであり、すなわち、ラチェット41’の第1ラチェット歯411’と逆止め爪装置42’の第2ラチェット歯425’が該前ローラ31部分に設置された場合と反対の方向に設置され、これによりスケーターが制動が必要であるか或いは不注意から後ろ向きに転倒しそうな時、体重を該後ろローラ33に一定程度かけることで、該後ろローラ33側辺のラチェット41’を該逆止め爪装置42’に噛み合わせ、これにより該後ろローラ33に単方向回転停止の制動状態を発生させ、即ち制止力を得て制動機能を提供すると共に前向きに補正する反作用力を自動的に提供し、これにより後ろ向きの転倒を防止する安全効果を達成し、且つその制動効果は周知のレクリエーション用インラインスケート靴の後ろブレーキヘッドの制動効果よりも遥かに優れており、且つ周知のレクリエーション用インラインスケート靴のブレーキヘッドの付帯する欠点と危険を有さない。
【0021】
図7は本発明のインラインスケート靴の第3実施例を示し、それは前述の第1実施例の構造を基礎としており、該ラチェット41と該逆止め爪装置42の設置は同じであるが、緩衝装置50の実施方式が異なる。すなわち、該ベース20の側板22の前方両側に前接側板23が設けられ、該前接側板23の後端が該側板22に接続され、並びに該前接側板23の前端により該前ローラ31が枢着され、さらに、該緩衝装置50のスリーブ511に貫通する貫通溝515が設けられ、該貫通溝515内部に当接環面516が設けられ、該当接環面516は該バネ52に当接するために設けられ、該調整ロッド53が該貫通溝515に挿通された後、底端がナット517で螺合固定される時、該前接側板23及びスリーブ511、調整ロッド53により該前ローラ31が位置決めされ、並びに該ナット54により該バネ52の圧縮力を調整可能で、且つ該緩衝装置50は枢着部材55により該連接板21に連接され、こうして、該前ローラ31が良好な緩衝、振動防止の快適な効果を具備するものとされる。
【0022】
図8は、本願のインラインスケート靴の第4実施例であり、それは第3実施例の構造を基礎として設置され、少なくとも一つの単方向回転停止装置40Aが異なる装置を以て実施される。そのうち、該緩衝装置50の調整ロッド53は該側板22の前方の枢着孔24に設けられ、もう一端は該前ローラ31、該前接側板23とボルトアセンブリ34により接続される。ただし、少なくとも一つの単方向回転停止装置40Aが異なった装置を使用して実施され、まず該前接側板23に環状配置された複数の円弧孔230が設けられ、並びに該複数の円弧孔230の中央部分に枢着孔231が設けられる。別に、該単方向回転停止装置40Aはサイドラチェット401とサイドラチェット爪402を包含し、該サイドラチェット401は該前ローラ31の内側に設けられる。該サイドラチェット爪402は環状本体402Aを具備し、該環状本体402Aの一側に少なくとも一つのラチェット歯402Bが設けられ、並びに該少なくとも一つのラチェット歯402Bと該サイドラチェット401は噛み合ってロックする状態と滑らかに接触して離脱する対応関係を呈する。前ローラ31が前向きに回転する時、該少なくとも一つのラチェット歯402Bと該サイドラチェット401は滑らかに接触し離脱する関係を呈する。該前ローラ31が後方に回転する時、該少なくとも一つのラチェット歯402Bと該サイドラチェット401は噛み合ってロックする関係を呈する。該環状本体402Aに対向するもう一側には環状配置された複数の第1ロッド402Dと第2ロッド402Eが設けられ、該第1ロッド402Dは第2ロッド402Eより厚く、且つ各第2ロッド402Eの末端には溝402Cが設けられている。該前接側板23に設けられた複数の円弧孔230は該サイドラチェット爪402の環状本体402Aの一側に設けられて環状配置を呈する第1ロッド402Dと第2ロッド402Eより大きい。並びに該サイドラチェット爪402は該前接側板23に設けられた複数の円弧孔230に挿通され、且つ第2圧縮バネ407、ワッシャ406、第1圧縮バネ405、変形ワッシャ404、フックリング403に順に挿通されて嵌合させられ、並びにそのフックリング403が溝402Cに係合し、並びに該ワッシャ406の内径は該第1ロッド402Dが囲んでなる円形外径より小さく且つ第2圧縮バネ407の弾力は第1圧縮バネ405の弾力より小さく配置される。このような配置により、駆動装置が駆動部材408、第2圧縮バネ407、ワッシャ406、第1圧縮バネ405、変形ワッシャ404、フックリング403を包含するものと定義され、第1圧縮バネ405と第2圧縮バネ407の作用により、該サイドラチェット爪402の環状本体402Aは該前接側板23と平常状態下で緊接状態を呈する。さらに、駆動部材408は該側板22に設置され、且つ該変形ワッシャ404の上方に設置される。重力が該連結板21を圧迫する時、該緩衝装置50は圧縮され、該駆動部材408が該変形ワッシャ404に向けて接近し接触し、該駆動部材408の該変形ワッシャ404との接触面は斜面408Aとされ、ゆえに駆動部材408が下圧時に変形ワッシャ404に対して前接側板23に対する圧縮力が発生するが、ただし該ワッシャ406の内径は該第1ロッド402Dが囲んでなる円形外径より小さく、且つ第2圧縮バネ407の弾力は第1圧縮バネ405より小さくなるよう配置される。ゆえに、該前接側板23の圧縮力は該第1圧縮バネ405を圧縮できず、直接該ワッシャ406に第2圧縮バネ407を圧縮させて、該サイドラチェット爪402を該サイドラチェット401に向けて移動させる。このとき、前ローラ31がもし後方に回転すると、該サイドラチェット401と該サイドラチェット爪402は噛み合ったロック状態を発生して単方向に後方に回転停止する。もしこのとき、前ローラ31が前向きに回転すると、第1圧縮バネ405の配置が該サイドラチェット401と該サイドラチェット爪402に作用して滑らかに接触し離脱する状態を発生させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施例の立体図である。
【図2】本発明の第1実施例の分解図である。
【図3】本発明の第1実施例の側面図である。
【図4】本発明の第1実施例の前ローラの作動表示図である。
【図5】本発明の第1実施例の前ローラの抑止作動表示図である。
【図6】本発明の第2実施例表示図である。
【図7】本発明の第3実施例表示図である。
【図8】本発明の第4実施例表示図である。
【符号の説明】
【0024】
1 インラインスケート靴 10 靴体
20 ベース 30 ローラセット
40 単方向回転停止装置 50 緩衝装置
21 連結板 22 側板
221 長形枢着孔 222 枢結孔
31 前ローラ 32 中間ローラ
33 後ろローラ 34 ボルトアセンブリ
35 ボルトアセンブリ 41 ラチェット
411 第1ラチェット歯 42 逆止め爪装置
425 第2ラチェット歯 412 固定孔
421 弾性板 422 ラチェット板
423 翼板 424 長形孔
426 ボルトアセンブリ 51 スライドブロックスリーブ複合部材52 バネ 53 調整ロッド
511 スリーブ 512 スライドブロック
513 収容溝 514 枢結孔
54 ナット 40’ 単方向回転停止装置
411’ 第1ラチェット歯 425’ 第2ラチェット歯
23 前接側板 515 貫通溝
516 当接環面 517 ナット
24 枢着孔 40A 単方向回転停止装置
401 サイドラチェット 402 サイドラチェット爪
403 フックリング 404 変形ワッシャ
405 第1圧縮バネ 406 ワッシャ
407 第2圧縮バネ 402A 環状本体
402B ラチェット歯 402C 溝
230 円弧孔 231 枢着孔
402D 第1ロッド 402E 第2ロッド
408 駆動部材 408A 斜面
55 枢着部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラ、前ローラ、後ろローラを包含し、該複数のローラ、該前ローラと該後ろローラが該側板に枢着された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はラチェットと逆止め爪装置を包含し、該ラチェットは該前ローラ或いは後ろローラの側辺に固着され、該逆止め爪装置は該側板に固着され、該ラチェットと該逆止め爪装置は対向位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端に該前ローラ或いは後ろローラに対応する該側板に設けられ、もう一端は該前ローラ或いは後ろローラ及び該ラチェットとボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
を包含し、該ベースが圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該ラチェットを駆動して該逆止め爪装置に接触させることにより、該前ローラ或いは後ろローラが単方向に回転停止することを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項2】
請求項1記載のインラインスケート靴において、該緩衝装置はスライドブロックスリーブ複合部材、バネ、及び調整ロッドを包含し、該スライドブロックスリーブ複合部材は該ボルトアセンブリによって該前ローラ或いは後ろローラ及び該ラチェットと接続され、該スライドブロックスリーブ複合部材はスリーブを包含し、該スリーブに該バネと該調整ロッドを収容する収容溝が設けられ、該調整ロッドの上端は該連結板の下方に固着されたことを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項3】
請求項1記載のインラインスケート靴において、該側板と該前ローラ或いは後ろローラの枢着は長形枢着孔によりなされ、該スライドブロックスリーブ複合部材は更にスライドブロックを包含し、該スライドブロックは該長形枢着孔に対応しそれより短い長形ブロック体とされ、該スライドブロックが該長形枢着孔内に嵌め込まれたことを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項4】
請求項2記載のインラインスケート靴において、該調整ロッドにネジ山が設けられ、該ネジ山に少なくとも一つのナットが螺合され、且つ該バネが該収容溝と該ナットの間に当接し、該バネの圧縮力が調整されることを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項5】
インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含し、該複数のローラは該側板に枢着され、該前ローラは前接側板により該複数のローラと接続された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はラチェットと逆止め爪装置を包含し、該ラチェットは該前ローラの側辺に固着され、該逆止め爪装置は該側板に固着され、該ラチェットと該逆止め爪装置は対向位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端は該ローラと対応する該側板に設けられ、別端は該ローラ、該ラチェット及び該前接側板とボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
を包含し、該ベースが圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該ラチェットを駆動して該逆止め爪装置に接触させることにより、該前ローラが単方向に回転停止することを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項6】
請求項5記載のインラインスケート靴において、該調整ロッドにネジ山が設けられ、該ネジ山に少なくとも一つのナットが螺合され、且つ該バネが該収容溝と該ナットの間に当接し、該バネの圧縮力が調整されることを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項7】
インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着され、連結板を包含し、且つ該連結板の下方両側にそれぞれ側板が設けられ、該側板に複数の枢着孔が設けられた、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含し、該複数のローラは該側板に枢着され、該前ローラは前接側板により該複数のローラの側板と接続された、上記ローラセットと、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該単方向回転停止装置はサイドラチェットとサイドラチェット爪を包含し、該サイドラチェットは該前ローラの内側に固着され、該サイドラチェット爪は該前接側板に挿通され、該サイドラチェットと該サイドラチェット爪は相互に対応する位置に設置された、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
少なくとも一つの緩衝装置とされ、その一端は該前ローラと対応する該側板に設けられ、別端は該前ローラ、該前接側板及び該ラチェットとボルトアセンブリにより接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
該側板に設置された少なくとも一つの駆動装置と、
を包含し、該ベースが下向きに圧迫される時、該緩衝装置が圧縮される時に該駆動装置を駆動して該サイドラチェット爪を圧迫して該サイドラチェットと噛み合わせ、該前ローラを単方向に回転停止させることを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項8】
請求項7記載のインラインスケート靴において、該駆動部材が接触斜面を有することを特徴とする、インラインスケート靴。
【請求項9】
インラインスケート靴において、
靴体と、
ベースであって、該靴体の底部に固着された、上記ベースと、
ローラセットであって、複数のローラと前ローラを包含する、上記ローラセットと、
少なくとも一つの緩衝装置であって、該前ローラと該ベースに接続された、上記少なくとも一つの緩衝装置と、
少なくとも一つの単方向回転停止装置であって、該前ローラの対応位置に設置され、且つ該緩衝装置が組み合わされて該単方向回転停止装置が相互に噛み合ってロックされた回転停止状態を呈するか或いは滑らかに接触して離脱し回転を維持する状態を呈する、上記少なくとも一つの単方向回転停止装置と、
を包含し、該ベースが圧迫され且つ該前ローラが後ろ向きに回転する時、該緩衝装置が圧縮される時に該単方向回転停止装置を駆動することにより、該前ローラが単方向に回転を停止することを特徴とする、インラインスケート靴。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−36414(P2008−36414A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177499(P2007−177499)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(505056993)
【Fターム(参考)】