説明

ウインドウレス鶏舎

【課題】複数の鶏室を備えるウインドウレス鶏舎において各鶏室を実質的な密閉空間として相互に独立させ、一方の鶏室内の環境が他方の鶏室内の環境に影響しないようにする。
【解決手段】この発明のウインドウレス鶏舎1は各々独立した第1の鶏室11a及び第2の鶏室11bと、第1の鶏室11aから独立した第1のコントロール室21aと、第2の鶏室11bから独立した第2のコントロール室21bと、第1のコントロール室21a及び第2のコントロール室21bを貫通して配置される集卵コンベア31と、第1の鶏室11aの卵を第1のコントロール室21a内の集卵コンベア31へ移送する第1のコンベア41〜44と、第2の鶏室11bの卵を第2のコントロール室21b内の集卵コンベア31へ移送する第2のコンベア51〜54と、を備える。このウインドウレス鶏舎1によれば、集卵コンベア31が第1の鶏室11a及び第2の鶏室11bを通過しない。

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
本発明はウインドウレス鶏舎に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にウインドウレス鶏舎では複数の鶏室が平行に配列される。ウインドウレスと称されるように各鶏室は実質的に外部環境から隔離されており、それぞれが密閉された空間となる。鶏室内を養鶏に適した環境に維持するためである。
鶏室内には多段に積み重ねられた養鶏用ケージが複数列に配置されている。ケージの列に沿って水平方向コンベアが配設され、ケージ内の鶏が産んだ卵を受ける。鶏室内の所定箇所に上下方向コンベアが配置される。水平方向コンベアにより移送される卵は上下方向コンベアへ受け渡されて、更に卵は上下方向コンベアから集卵コンベアへと受け渡される。
この集卵コンベアは上下方向コンベアから受け取った卵を鶏室外へ搬出する。
一般的なウインドウレス鶏舎では、1本の集卵コンベアが各鶏室を貫通しており、各鶏室の上下方向コンベアからの卵がこの集卵コンベアへ受け渡されて、集卵コンベアの端末に位置する集卵ポートへ集められる。
本発明に関連する文献として特許文献1及び特許文献2を参照されたい。
【特許文献1】特開平6−197654
【特許文献2】特許第3881913号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ウインドウレス鶏舎の鶏室はその内部環境が養鶏にとって最適な環境となるように、当該内部環境を外部環境から隔離しようとするものである。しかしながら、集卵コンベアが各鶏室を貫通しているので、鶏室−鶏室間の環境は完全に遮断されていない。
例えば、1つの鶏室内で感染症が発病したとしても、鶏室が完全に密閉可能であれば(即ち他の鶏室から完全に遮断できれば)、他の鶏室へ病気が感染することはない。感染症の処置としても感染症が発病した1つの鶏室内のみを消毒すればよい。しかしながら、従来のウインドウレス鶏舎では集卵コンベアが鶏室を貫通しているので、この点で鶏室が完全に密閉されているはいえない。感染症の発病した鶏の産んだ卵は、鶏室内の水平方向コンベア及び上下方向コンベアを介して集卵コンベアへ受け渡され、その卵は、他の鶏室内を通過して集卵ポートへ移送される。当該卵が他の鶏室内を通過するときに、感染症源となることを否定できない。
また、鶏の入替え時の鶏室内の清掃においても、他の鶏室では養鶏が継続されているので、清掃時の消毒液が集卵コンベアを介して当該他の鶏室へ運ばれて、産卵中の鶏に影響をあたえるおそれもある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は上記課題を解決するためになされた。即ち、この発明の第1の局面は次のように規定される。
各々独立した第1の鶏室及び第2の鶏室と、
前記第1の鶏室から独立した第1のコントロール室と、
前記第2の鶏室から独立した第2のコントロール室と、
前記第1のコントロール室及び第2のコントロール室を貫通して配置される集卵コンベアと、
前記第1の鶏室の卵を前記第1のコントロール室内の前記集卵コンベアへ移送する第1のコンベアと、
前記第2の鶏室の卵を前記第2のコントロール室内の前記集卵コンベアへ移送する第2のコンベアと、を備えることを特徴とするウインドウレス鶏舎。
【0005】
このように規定される第1の局面のウインドウレス鶏舎によれば、各鶏室から独立したコントロール室を設け、各鶏室の卵をこのコントロール室へ集めるとともに、集卵コンベアがこのコントロール室を貫通するようにした。卵の移送方向が鶏室 → コントロール室 → 集卵コンベア であって、その逆方向の移送をなくしたため、集卵コンベアを介して外部から鶏室が汚染されることはほとんどなくなる。
さらには、感染症の発生や鶏の交換時等において鶏室内の消毒が必要な場合には、第1のコンベアを止めるという簡易な方策により、第1の鶏室内の環境と第1のコントロール室内の環境をより確実に遮蔽できる。これにより、第1の鶏室内を実質的な密閉空間として、外部及び他の鶏室から有効に隔離できる。
【0006】
この発明の第2の局面は次のように規定される。
即ち、第1の局面で規定されるウインドウレス鶏舎において、前記第1のコントロール室を前記第1の鶏室の上に配置し、前記第2のコントロール室を前記第2の鶏室の上に配置する。
このように規定される第2の局面のウインドウレス鶏舎によれば、第1のコントロール室を第1の鶏室の上に位置させ、第2のコントロール室を第2の鶏室の上に位置させた。これにより、鶏舎の敷地面積を増加させることなく、コントロール室を鶏室に付設できる。換言すれば、コンパクトな鶏舎の設計が可能となる。
各鶏室とコントロール室との間には両者を独立させるための隔壁が設けられる。
この隔壁に充分な剛性を付与すれば、コントロール室に他の施設を配設することが可能となる。例えば、給餌、給水などの飼養設備をコントロール室へ配設し、このコントロール室から鶏室内へ給餌、給水などを行えるようにすることが好ましい。
【0007】
なお、第1のコントロール室と第1の鶏室との隔壁には第1のコンベアが通され、第2のコントロール室と第2の鶏室との隔壁には第2のコンベアが通される。
各鶏室とコントロール室との独立性を担保するため、第1のコンベア及び第2のコンベアを可動式として、必要に応じて各鶏室内へ完全に収納可能とする。そして、各コンベアを通すために隔壁に形成された穴部を気密に閉塞することが好ましい。
【0008】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に記載のウインドウレス鶏舎において、前記第1の鶏室の長手方向に沿って配設されて前記第1の鶏室へ開口する第1の換気口を有する第1のダクトと、前記第1の鶏室を負圧状態にする第1の排気ファンと、前記第1のダクトを加圧状態にする第1の吸気ファンと、
前記第2の鶏室の長手方向に沿って配設されて前記第2の鶏室へ開口する第2の換気口を有する第2のダクトと、前記第2の鶏室を負圧状態にする第2の排気ファンと、前記第2のダクトを加圧状態にする第2の吸気ファンと、が更に設けられる。
このように規定される第3の局面のウインドウレス鶏舎によれば、各鶏室に沿ってダクトが設けられ、鶏室側を負圧にダクト側を加圧にしているので、換気口を開いたときには必ず空気がダクト側から鶏室側へ流れ、鶏室側からダクト側へ逆流することはない。即ち、鶏室内のコンタミがダクトへ逆流することはなく、鶏室に付設された排気ファン(鶏室内を負圧に維持している)により鶏室内の空気は確実に排気される。
なお、この第3の局面で規定される要件は、第1の局面及び第2の局面とは分離して、独立した発明を構成可能である。
【0009】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第3の局面のウインドウレス鶏舎において、前記第1の鶏室と前記第2の鶏室との間に第3のダクトが設けられ、前記第3のダクトは前記第1の鶏室へ開口する第3の換気口と前記第2の鶏室へ開口する第4の換気口とを備え、該第3のダクトには該第3のダクトを加圧状態にする第3の吸気ファンが備えられる。
このように規定される第4の局面のウインドウレス鶏舎によれば、第1の鶏室と第2の鶏室との間に第3のダクトが設けられているので、鶏舎をコンパクトに維持しつつ、第1の鶏室と第2の鶏室に対する換気効率を向上させる。
【0010】
ダクトを備えた鶏舎の更なるコンパクト化を図るため、第5の局面の発明が規定された。即ち、前記第1の鶏室と前記第2の鶏室とは鶏舎において平行に配置され、前記第1のダクトは前記第1の鶏室の鶏舎外壁側に配置され、前記第2のダクトは第2の鶏室の鶏舎外壁側に配置され、前記第3のダクトは前記第1の鶏室と前記第2の鶏室との間に配置され、前記第1〜第3のダクトは人が通行可能な空間部を備える。
【0011】
第4及び第5の局面のウインドウレス鶏舎においても、第3のダクトは加圧状態にあり、他方第1及び第2の鶏室は負圧状態にあるので、第1及び第2の鶏室の間に第3のダクトが存在しても、第1の鶏室のコンタミが第2の鶏室を汚染することはない。
更に第5の局面のウインドウレス鶏舎によればダクト内を人が通行可能であるため、換気口の開閉などの作業を効率よく行える。
【実施例】
【0012】
以下、この発明の実施例について説明をする。
図1は、本発明の実施の形態に係るウインドウレス鶏舎の垂直横断面図である。
ウインドウレス鶏舎1は2つの棟3、4を有し、第1の棟3に第1の鶏室11a及び第1のコントロール室21aが形成され、第2の棟4に第2の鶏室11b及び第2のコントロール室21bが形成されている。第1の鶏室11aと第1のコントロール室21aとの間には第1のコンベア41〜44が架設され、第2の鶏室11bと第2のコントロール室21bとの間には第2のコンベア51〜54が架設される。集卵コンベア31は第1のコントロール室21aと第2のコントロール室21bを貫通して配置される。第1のコントロール室21a内において集卵コンベア31と第1のコンベア41〜44とは連結されて、第1のコンベア41〜44により移送される第1の鶏室11aからの卵が集卵コンベア31へ引き渡される。同様に、第2のコントロール室21b内において集卵コンベア31と第2のコンベア51〜54とは連結されて、第2のコンベア51〜54により移送される第2の鶏室11bからの卵が集卵コンベア31へ引き渡される。
【0013】
ウインドウレス鶏舎1が有する各鶏室11a及び11bには、図示しないが、鶏を収容する養鶏用ケージ(以下、単にケージと称する。)が多段に積み重ねられ、また複数列に配置されている。ケージ内の鶏が産んだ卵は、ケージ列に沿って水平方向に配置された水平方向コンベア(図示していない)に受け取られ、ケージ列ごとに、例えば、第1の鶏室11aにおいて所定の位置に設けられた第1のコンベア41〜44へ、また第2の鶏室11bにおいて所定の位置に設けられた第2のコンベア51〜54へと移送される。
第1のコンベア41〜44及び第2のコンベア51〜54は、それぞれ上下方向に稼働するコンベアであり、水平方向コンベアから受け取った卵を集卵コンベア31に受け渡すよう構成されている。集卵コンベア31は、コントロール室21a及び21bを貫通して配置されており、集卵コンベア31によって運ばれる卵は、集卵コンベア端末に位置する集卵ポート(図示していない)に集められる。
【0014】
本実施例において、第1のコントロール室21a及び第2のコントロール室21b、集卵コンベア31、並びに第1のコンベア41〜44及び第2のコンベア51〜54は、各鶏室11a、11bの上部に設置されている。これにより、鶏舎の敷地面積を増加させることなく、コントロール室を鶏室に付設できる。
コントロール室を鶏室に対して水平位置(紙面において厚み方向の位置)に設けることもできる。この場合、コントロール室と鶏室とをつなぐコンベアは水平方向に卵を移送する。
【0015】
本発明において、鶏室からコントロール室を独立して設置するために、各鶏室とそれぞれのコントロール室との間には、両者を独立させるための第1の隔壁8a及び第2の隔壁8bが設けられる。隔壁を設けることにより、コントロール室に他の施設を配設することが可能となる。本実施例において、他の施設として、給餌、給水などの飼養設備61〜68を配設している。第1の隔壁8a及び第2の隔壁8bの材質としては、鶏室からコントロール室を独立して設置できればよく、特に限定されないが、飼養設備等を配設する場合には、充分な剛性を持つ材質とすることが好ましい。これにより、隔壁を足場としてコントロール室で自由に作業を行うことができる。飼養設備をコントロール室に配置することにより、コントロール室において鶏室全体をコントロール可能となり、作業性が向上する。
【0016】
第1のコントロール室21aの第1の隔壁8aには第1のコンベア41〜44が通され、第2のコントロール室21bの第2の隔壁8bには第2のコンベア51〜54が通される。
符号46〜符号49は第1の隔壁8aの位置で第1のコンベア41〜44を気密にシールするシール部材であり、同様に符号56〜符号59は第2の隔壁8bの位置で第2のコンベア51〜54を気密にシールするシール部材である。このシール部材として布、スポンジ、ゴム等の柔軟性のなる材料を選択でき、このシール部材を各コンベアと各隔壁との間に充填することにより、各鶏室と各コントロール室と隔離する。
【0017】
次に、図2を用いて、例えば、感染症が発病した場合、あるいは、鶏の入れ替えに際して鶏室内を清掃、消毒する場合における、作業方法を説明する。例えば第1の鶏室11a内において感染症が発病した等の場合、第1のコンベア41〜44を停止させると共に、シール部材46〜49を充填する。そして、第1の鶏室11aの清掃及び消毒を実行する。これにより、第1の鶏室11aの消毒が第1のコントロール室21aへ漏れ出すことがない。
このとき、第2の鶏室11bでは養鶏が継続され、第2のコンベア51〜54及び集卵コンベア31は可動状態であるが、第1の鶏室11aの消毒が第2の鶏室11bに影響することはない。
【0018】
また本発明の実施の形態に係るウインドウレス鶏舎1には、換気口を有する第1のダクト81、82及び第2のダクト84、85を備えていることが好ましい。図3に示すように、ウインドウレス鶏舎において、第1の鶏室11aの両側面長手方向に沿って第1のダクト81及び82が配設される。各ダクト81及び82には、第1の鶏室11aとの間に第3の隔壁86、87が設けられ、また、第3の隔壁86、87は第1の鶏室11aへ開口する第1の換気口88、89を有する。第1の鶏室11aを負圧状態にする第1の排気ファン91と、第1のダクト81、82を加圧状態にする第1の吸気ファン92、93を備えている。
例えば第1の鶏室11a側を負圧に、第1のダクト81,82側を加圧にすることによって、第1の換気口88、89を開いたときに、空気は第1の鶏室11a側から第1のダクト81,82側へ逆流することなく、必ず第1のダクト81,82側から第1の鶏室11a側へ流れ、第1の鶏室11aに付設された第1の排気ファン91により確実に排気される。このような換気システムにより、本発明のウインドウレス鶏舎内は、外部環境から隔離されていても、最適な環境に調整することが可能となる。また、これらのダクトは、高さが鶏室11aと同じで幅が0.5m〜3.0mであり人が歩いて通行可能な空間部を備えるよう、配置されている。これにより、作業者はダクト内を通行して第1の換気口88、89を手動で開閉できる。勿論、第1の換気口88、89を第1のコントロール室21aから遠隔操作により開閉すること、また、気温等に応じて自動的に開閉制御することも可能である。
第2の鶏室11bにおける第2のダクト84,85においても、第1のそれらと同様に制御される。
【0019】
以上、図3に示すように、ウインドウレス鶏舎において1つの棟に1つの鶏室が設けられている例を説明してきた。図4には1つの棟に2つの鶏室が並設されている例を示す。ウインドウレス鶏舎2は、1棟内に第1の鶏室110a、第2の鶏室110b及び共通コントロール室120が形成されている。共通コントロール室120は、第1の鶏室110a及び第2の鶏室110bの上部に隔壁108を介して形成される。共通コントロール室120は第1の鶏室110aに対する第1のコントロール室としての機能、及び第2の鶏室110bに対する第2のコントロール室としての機能を有する。図中の符号121、122は第1のコンベアを示し、符号123、124は第2のコンベアを示す。また、符号126、127は第1のシール部材を示し、符号128、129は第2のシール部材を示す。
【0020】
図4に示すウインドウレス鶏舎2では第1の鶏室110aと第2の鶏室110bとが並設されている。第1の鶏室110aの鶏舎外壁側に第1のダクト131が設けられ、第2の鶏室110bの鶏舎外壁側に第2のダクト132が設けられ、また、第1の鶏室110aと第2の鶏室110bとの間に第3のダクト133が配設される。第1のダクト131及び第2のダクト132には、各鶏室との間にそれぞれ第3の隔壁141及び第4の隔壁142が設けられ、また、両隔壁141及び142にはそれぞれ鶏室へ開口する第1の換気口145及び第2の換気口146が設けられている。さらに、第3のダクト133には、第1の鶏室110aとの間に換気口(第3の換気口147)を有する第5の隔壁143及び第2の鶏室110bとの間に換気口(第4の換気口148)を有する第6の隔壁144が設けられている。ウインドウレス鶏舎2は、さらに、各鶏室110a、110bを負圧状態にするそれぞれ第1の排気ファン94、第2の排気ファン95と、各ダクト131、132及び133を加圧状態にする第1の吸気ファン96、第2の吸気ファン97及び第3の吸気ファン98を備えている。
各ダクト131,132,133は、高さが鶏室11aと同じで幅が0.5m〜3.0mであり作業員が歩いて通行可能な程度の内部空間を有することが好ましい。
【0021】
ウインドウレス鶏舎2において、各ダクト131、132及び133は加圧状態に、一方各鶏室110a及び110bは負圧状態にあるため、第1の鶏室110aと第2の鶏室110bの間に第3のダクト133が存在しても、一方の鶏室のコンタミが他方の鶏室を汚染することはない。
このように構成された鶏舎2によれば、第1の鶏室110aと第2の鶏室110bとの上に独立した共通コントロール室120を設け、この共通コントロール室120へ集卵コンベア31を通したので、第1の鶏室110a内環境と第2の鶏室110b内環境とを確実に分離独立させられる。また、各ダクト131,132,133を加圧状態にし、他方各鶏室110a、110bを負圧状態にすることにより、たとえダクトと鶏室との間に換気口が飽いていても、一方の鶏室から他方の鶏室への空気の移動が防止される。よって、第1の鶏室110aと第2の鶏室110bとの間に高い独立性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施例のウインドウレス鶏舎の構成を示す模式図である。
【図2】同じく第1の鶏室を清掃・消毒するときの動作状態を示す。
【図3】第1の鶏室に対する第1のダクトの配置状態を示す。
【図4】1つの棟に複数の鶏室が並設されるウインドウレス鶏舎の例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0023】
1、2 ウインドウレス鶏舎
8a、8b、108 隔壁
11a、110a 第1の鶏室
11b、110b 第2の鶏室
21a 第1のコントロール室
21b 第2のコントロール室
31 集卵コンベア
41〜44、121、122 第1のコンベア
51〜54、124、125 第2の第1の穴部
81,82,131 第1のダクト
84,85,132 第2のダクト
88,89,145 第1の換気口
91,94 第1の排気ファン
92,93,96 第1の吸気ファン
95 第2の排気ファン
97 第2の吸気ファン
98 第3の吸気ファン
120 共通コントロール室
133 第3のダクト
146 第2の換気口
147 第3の換気口
148 第4の換気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々独立した第1の鶏室及び第2の鶏室と、
前記第1の鶏室から独立した第1のコントロール室と、
前記第2の鶏室から独立した第2のコントロール室と、
前記第1のコントロール室及び第2のコントロール室を貫通して配置される集卵コンベアと、
前記第1の鶏室の卵を前記第1のコントロール室内の前記集卵コンベアへ移送する第1のコンベアと、
前記第2の鶏室の卵を前記第2のコントロール室内の前記集卵コンベアへ移送する第2のコンベアと、
を備えることを特徴とするウインドウレス鶏舎。
【請求項2】
前記第1のコントロール室を前記第1の鶏室の上に配置し、
前記第2のコントロール室を前記第2の鶏室の上に配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウインドウレス鶏舎。
【請求項3】
前記第1の鶏室の長手方向に沿って配設されて前記第1の鶏室へ開口する第1の換気口を有する第1のダクトと、前記第1の鶏室を負圧状態にする第1の排気ファンと、前記第1のダクトを加圧状態にする第1の吸気ファンと、
前記第2の鶏室の長手方向に沿って配設されて前記第2の鶏室へ開口する第2の換気口を有する第2のダクトと、前記第2の鶏室を負圧状態にする第2の排気ファンと、前記第2のダクトを加圧状態にする第2の吸気ファンと、が更に設けられる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドウレス鶏舎。
【請求項4】
前記第1の鶏室と前記第2の鶏室との間に第3のダクトが設けられ、前記第3のダクトは前記第1の鶏室へ開口する第3の換気口と前記第2の鶏室へ開口する第4の換気口とを備え、該第3のダクトには該第3のダクトを加圧状態にする第3の吸気ファンが備えられる、ことを特徴とする請求項3に記載のウインドウレス鶏舎。
【請求項5】
前記第1の鶏室と前記第2の鶏室とは鶏舎において平行に配置され、前記第1のダクトは前記第1の鶏室の鶏舎外壁側に配置され、前記第2のダクトは第2の鶏室の鶏舎外壁側に配置され、前記第3のダクトは前記第1の鶏室と前記第2の鶏室との間に配置され、前記第1〜第3のダクトは人が通行可能な空間部を備える、ことを特徴とする、請求項4に記載のウインドウレス鶏舎。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−110275(P2010−110275A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286564(P2008−286564)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(508333055)サンエッグファーム株式会社 (1)
【Fターム(参考)】