説明

ウェブ技術を用いたハイブリッドアプリケーション実行装置及び方法

【課題】開発者がアプリケーションコンテンツ及び構成を、アプリケーションの再配布を行わなくとも変更することができるようにする。
【解決手段】アプリケーション実行装置は、前記アプリケーションが指示するWAS(ウェブアプリケーションサーバ)へのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの変更されたソースコードまたはアプリケーション実行のためのデータを受信してパーシングするパーサー部310、及び前記パーシングされた前記ソースコードまたはデータを用いて前記アプリケーションを実行するブリッジ部320を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションの作成及び実行技術に関し、より詳細には、モバイル端末におけるアプリケーションの作成及び実行技術にウェブ技術を活用してアプリケーションの作成及び実行を改善することのできる装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレットPCなどの機器は、従来のOS環境とは異なる環境で動作し、アプリケーション(Application;App)の配布(distribution)及びアップデートは、スマートフォンなどの機器を活用するために重要な部分である。なお、アップデートを再配布(redistribution)と呼ぶこともある。
【0003】
通常のアプリケーションの配布及び再配布過程は、アプリケーションストアまたはマーケットへの登録、審査などの手続きを含み、開発者はアプリケーションの配布及び再配布において、ストアまたはマーケットの運用主体に応じた影響を受ける。
【0004】
このような影響は、アプリケーションの健全性の確保とストアの運用のために必要ではあるものの、開発者は、スマートフォンの登場前とは異なり、アプリケーションソフトウェアの配布及び再配布の主導権を、他の主体に譲り渡すことによって生じる様々な不便を感じざるを得なかった。
【0005】
一方、アプリケーションそのものの配布及び再配布は、登録、審査などの順序を踏まなければならないが、ウェブブラウザ上におけるウェブ技術を用いたページレンダリングは、登録や審査を行うものではない。このようなウェブ技術においては、該当ページがブラウザのサポートしている技術によるページであれば、そのコンテンツの変更は極めてフレキシブルなものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ウェブ技術をアプリケーションの開発及び実行技術に適用して、開発者がアプリケーションコンテンツ及び構成を、アプリケーションの再配布を行わなくとも変更することのできるアプリケーションの開発及び実行装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によると、アプリケーションを実行する装置において、前記アプリケーションが指示するWASへのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの実行のためのデータを受信してパーシングするパーサー部と、前記パーシングされた前記データを用いて前記アプリケーションを実行するブリッジ部とを備えるアプリケーション実行装置が提供される。
【0008】
アプリケーション実行装置は、アプリケーション実行装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに管理し、前記ブリッジが前記アプリケーション実行過程で制御できるようにするネイティブコンポーネント管理部をさらに備えてもよい。
【0009】
この場合、ブリッジ部は、前記ネイティブコンポーネント管理部へのアクセスを制御するセキュリティモジュールを含み、前記ネイティブコンポーネント管理部と前記ブリッジ部との間のデータ交換は前記セキュリティモジュールを経由してのみ行われてもよい。
【0010】
一方、ネイティブコンポーネント管理部は、ウェブ技術によるデータを処理するウェブキットブラウザ、前記アプリケーションのフレームを実現するネイティブユーザインタフェース及び前記少なくとも1つのリソースに関するデバイスリソース情報を管理する。
【0011】
本発明の他の一実施形態によると、アプリケーションを実行する装置において、前記アプリケーションは、基本フレームをレンダリングするためのソースコード及びWASから受信されるデータを処理して前記アプリケーションに適用するためのソースコードを含み、前記装置は、前記装置とネットワークを介して接続されたWASから前記アプリケーションに関連するデータが受信される場合、前記データをサービスロジックを実行するためのスクリプト、ユーザインタフェースを構成するためのマークアップ及びタグに分離するパーサー部と、前記分離するサービスロジック、マークアップ及びタグを用いて前記装置を制御して前記アプリケーションコンテンツをレンダリングするブリッジ部とを備えるアプリケーション実行装置が提供される。
【0012】
この場合、装置は、前記アプリケーション実行装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに管理して前記ブリッジが制御できるようにするネイティブコンポーネント管理部をさらに備え、ブリッジ部は、前記ネイティブコンポーネント管理部へのアクセスを制御するセキュリティモジュールを含み、前記ネイティブコンポーネント管理部と前記ブリッジ部との間のデータ交換は前記セキュリティモジュールを経由してのみ行われてもよい。
【0013】
本発明の他の一実施形態によると、アプリケーションを実行する端末装置において、端末装置は、アプリケーションコンテンツを提供するユーザインタフェース提供部と、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、アプリケーションは、前記メモリに格納されて前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成され、アプリケーションは、ウェブアプリケーションサーバから受信したデータをサービスロジックを実行するためのスクリプト、ユーザインタフェースを構成するためのマークアップ及びタグに分離するパーサーロジックと、前記分離するサービスロジック、マークアップ及びタグを用いて前記端末装置を制御して前記アプリケーションコンテンツを前記ユーザインタフェース提供部上でレンダリングするブリッジロジックとを含む。
【0014】
本発明の他の一実施形態によると、プロセッサを含む端末装置が前記端末装置に格納されたアプリケーションを実行する方法において、アプリケーションが指示するWASへのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの実行のためのデータを受信してパーシングし、前記パーシングされた前記データを用いて前記アプリケーションを実行することとを含むアプリケーション実行方法が提供される。
【0015】
この場合、前記方法は、前記端末装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに作成して管理することをさらに含み、前記アプリケーションを実行することは、前記少なくとも1つのリソースそれぞれに対するコンポーネントを制御することを含んでもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、ウェブ技術とネイティブアプリケーション技術を共に活用したハイブリッドアプリケーションを提供することにより、アプリケーションの再配布を行わなくとも開発者がアプリケーションの構成やコンテンツを変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るアプリケーション提供装置を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法による例示的な結果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一部実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る概略構成を示す図である。
【0020】
アプリケーション実行装置100は、ネットワーク101を介してウェブアプリケーションサーバ(Web Application Server;WAS)と接続される。
【0021】
一般的なパーソナルコンピュータのOS環境では、アプリケーションソフトウェアは、開発者または配布者がユーザに直接配布する形態で配布することができ、ユーザの装置にインストールされたアプリケーションのアップデートは、ユーザの同意下で開発者または配布者が自由に行うことができる。
【0022】
しかし、アプリケーション実行装置100のように、スマートフォン、タブレットPCなどのモバイル環境では、アプリケーションの配布が開発者から直接にユーザへ行われるものではなく、別途のアプリケーションストアまたはマーケットに登録された後に配布されるものである。
【0023】
そして、このような登録後の配布は、ストア管理者の政策による審査や登録拒否などがある。このような差異により、モバイル環境ではアプリケーションの健全性を担保しつつ、開発者が収益モデルを得ることができることは確かである。
【0024】
しかし、有料アプリケーションを配布せずに、多くのユーザに多様かつ流動的な情報を提供しようとする開発者、例えば、ポータルサービス提供業者には、このようなアプリケーション登録及び審査による機能上の制約や、登録及び審査に所要する時間が制限的な要素になりかねない。
【0025】
また、すでに配布されたアプリケーションに対してマイナーアップデートを行う場合にも、アップデート情報のみを送信してパッチするのではなく、新しいバージョンのアプリケーションを再配布しなければならないという不便があった。
【0026】
本発明の一実施形態によると、アプリケーション実行装置100、例えば、モバイル端末にインストールされている間に、特に、実行されている間に、ネットワーク101を介して接続されたWAS102から受信されるデータを用いて、アプリケーションの少なくとも一部のフレーム120の構成やコンテンツが直ちに変更されてもよい。
【0027】
このような実施形態は、モバイル端末で汎用ウェブブラウザを実行して特定URLに対応するページを開いたとき、そのページの最新ソースコードがブラウザでレンダリングされることとは異なる。汎用ブラウザではない特定アプリケーションの実行に関連するためである。
【0028】
また、このような実施形態は、モバイル端末でアプリケーションが実行される間に、固定されたフレーム内に表示される情報、例えば、テキストやイメージなどのコンテンツが更新されることとは異なる。コンテンツの変更ではなく、アプリケーション自体の構成やコンテンツ変更に関連するためである。
【0029】
例えば、WAS102からフレーム120のアプリケーションコンポーネント、例えば、GUI(Graphic User Interface)121、122の構成やコンテンツ変更に関するアップデート情報が受信されると、このようなアップデート情報がフレーム120に直ちに適用される。
【0030】
アプリケーション全体110としては、フレーム120の他に変更されない部分、例えば、ネイティブアプリケーションコンポーネントもある。もちろん、図1に図示されたコンテンツは、本発明の実施形態に対する理解のために提示された例示的かつ概念的なコンテンツであり、本発明は特定のフレーム120の構造や位置、大きさなどについて図示された一部のコンテンツによって制限的に解釈されることはない。
【0031】
アプリケーション実行装置100は、予め配布されたアプリケーションを実行するいずれの機器であってもよく、後述する個別ハードウェア構成(element)は、汎用性のあるプロセッサによって実現されてもよい。このような例が図2に図示されている。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行端末装置200を示す図である。
【0033】
端末装置200には、図1に示すネットワーク101への通信を可能にする通信モジュール210、アプリケーションを実行するプロセッサ220、アプリケーションの実行を補助するメインメモリ230、アプリケーションのソースコード及びユーザデータを格納するストレージ240、及びアプリケーションをレンダリングしてユーザの入力を受信することのできるユーザインタフェース提供部250などを備えてもよい。
【0034】
本発明の一実施形態に係るアプリケーションは、端末装置200のストレージ240に格納されてメインメモリ230にロードされてプロセッサ220によって実行される。
【0035】
実行中に図1に示すWAS102から受信されたアプリケーションアップデート情報が通信モジュール210から受信されると、プロセッサ220は、アプリケーションソースコードに含まれたパーサー(parser)ロジックを実行して、WAS102から受信したデータを、サービスロジックを実行するためのスクリプト、ユーザインタフェースを構成するためのマークアップ及びタグに分離する。
【0036】
そして、プロセッサ220は、アプリケーションソースコードに含まれたブリッジ(bridge)ロジックを実行して、このように分離されたサービスロジック、マークアップ及びタグを用いて端末装置を制御してアプリケーションコンテンツをユーザインタフェース提供部250上でレンダリングする。
【0037】
アプリケーションソースコードには端末装置200の少なくとも1つのリソース(resource)のそれぞれをコンポーネントとして管理し、ブリッジロジックが制御できるようにするネイティブコンポーネントロジックを含んでもよい。
【0038】
リソースには、端末装置200に含まれて制御されることのできるカメラモジュール、GPSモジュール、タッチ検出モジュール、各種のセンサモジュールなどがあり、一部のコンテンツに制限されない。
【0039】
そして、ブリッジロジックは、ネイティブコンポーネントロジックが管理する各コンポーネントへのアクセスを制御するセキュリティロジックを含んでもよい。
【0040】
この場合、ネイティブコンポーネントロジックとブリッジロジックとの間のデータ交換は、セキュリティロジックを経由してのみ行われる。
【0041】
アプリケーション実行中の任意の時点に、または、アプリケーションが定めた所定の周期ごとに、または、ユーザの所望する時点に、アプリケーションがアップデートされてもよい。
【0042】
このようなアプリケーションのアップデートは、パーサーロジック及びブリッジロジックをプロセッサ220が実行して行われてもよい。より詳細な内容は図3を参照して後述する。
【0043】
図3は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を説明するためのブロック図300を示す。
【0044】
ブロック図300において、パーサー310、ブリッジ320及びネイティブコンポーネント330は、アプリケーションに含まれるロジックとして、図2に示すプロセッサ220によって実行されてもよい。しかし、他の実施形態では、汎用プロセッサ220ではない専用ハードウェアモジュール(dedicated HW)によって実現されてもよい。
【0045】
パーサー310は、WAS102からHTML(HyperText Markup Language)、JS(JavaScript(登録商標))、CSS(Cascading Style Sheets)などをHTTPで受信した後、アプリケーションのサービスロジックを実行するためのスクリプト、画面UIを構成するマークアップ(markup)、タグ(tag)などを分離する。
【0046】
パーシングされたデータのうち、端末装置(device)200を制御するロジックが入っているJSは、ブリッジ320でウェブビュー(Web View)のAPIにアクセスできるように備えられるが、この部分はビジネスロジック(business logic)のための装置コントロールを行うコントローラ321によって行われてもよい。
【0047】
パーシングされたデータのうち、HTMLマークアップのタグは、動的レイアウト(dynamic layout)323に関連してアプリケーションをレンダリングする。
【0048】
ブリッジ320のコントローラ321は、パーサー310が区分しておいたJS形態のビジネスロジックとマークアップタグを制御し、動的レイアウト323はこのような制御によって構成されたユーザインタフェース画面をレンダリングしてアプリケーションが実行される形状をユーザに提供する。
【0049】
アプリケーションを通したハードウェアリソースの非正常的なアクセスを防止するために、セキュリティ322によってのみネイティブコンポーネント330へのアクセスを可能にする。
【0050】
ネイティブコンポーネント330は、端末装置200が有する様々なネイティブリソースをコンポーネント化し、ブリッジが使えるようにハイブリッドアプリケーション開発フレームワークを用いてラッピング(wrapping)したオブジェクトである。ネイティブコンポーネント330は、ウェブ技術によるデータを処理するウェブキットブラウザ331、アプリケーションのフレームを実現するネイティブユーザインタフェース333及び少なくとも1つのリソースに関するデバイスリソース332を管理する。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を示すフローチャートである。
【0052】
アプリケーション実行装置100がアプリケーションを実行する(S410)。そして、アプリケーションのうちウェブコンポーネントを必要とする部分を受信するためにネットワーク101を介して接続されたWAS102にウェブコンポーネントをリクエストする(S420)。
【0053】
そして、リクエストに対して応答を受信すると(S430)、ウェブコンポーネントからスクリプト、マークアップ及びタグなどの要素をパーシングする(S440)。
【0054】
そして、このような要素によってネイティブアプリケーションコンポーネントを用いてアプリケーション内にウェブコンポーネントをレンダリングする(S450)。
【0055】
任意の時点にWAS102がリフレッシュ(refresh)をリクエストしたり(S460)、ユーザのリクエストがあるか、または予め指定された所定の周期に応じてリフレッシュが行われると、再びステップS420以下のステップを繰り返す。
【0056】
そうでなければ、現在レンダリングされたアプリケーションが維持され(S470)、通常のユーザのアプリケーションを利用可能になる。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法を示すブロック図である。
【0058】
端末装置510内にインタフェースB512を介してユーザのインタラクションが受信されると、これはアプリケーション520のコントローラ523によって処理され、インタフェースA511を介して処理結果がレンダリングされる。
【0059】
アプリケーションの基本UIパターンや動作を定義するテンプレート521は、アプリケーションで固定的に提供されるコンテンツを提示し、動的レイアウトビルド522は、WAS530によって受信されるリアルタイムウェブコンポーネントをインタフェースA511内にともにレンダリングする。
【0060】
WAS530から受信される情報にはウェブページでビジネスロジックを提供するためにコントローラ523に提供されるスクリプト533、動的レイアウトを形成するためのマークアップ531及びその他のデータ532が含まれる。
【0061】
このようなマークアップ531、データ532及びスクリプト533などの分離はパーシング過程によって行われる。
【0062】
図6は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション実行方法の例示的な結果を説明するための図である。
【0063】
図1で示すようにアプリケーション110の所定のフレーム120内において、GUIの構成が、図6に示す結果600では変更されたことが確認できる。
【0064】
例えば、図1ではフレーム120内に9個の含まれたGUIが4個に軽減し、それぞれの大きさが大きくなっていることがわかる。
【0065】
そして、カメラ実行のためのGUI610は、図1に示すGUI121に比べて大きさが大きくなり、検索のためのGUI620は、図1に示すGUI122に比べて大きさが大きくなり、さらにグラフィックが変更されたことがわかる。また、図1では図示されていない新しいGUI630が含まれ、図1の他のGUIは提示せずに「more」というGUI640を介してアクセスされるように変更されていることがわかる。
【0066】
従来にはアプリケーション内のこのような構成を変更するために、新しいバージョンのアプリケーションがアプリケーションストアに登録された後、再配布される必要があったが、本発明の一実施形態によると、WAS102から受信した情報を用いてフレーム120内の構成やコンテンツが自由にリアルタイムで変更することができる。
【0067】
このような点は、アプリケーションの開発者自身が配布したアプリケーションのアップデートの提供に役立ち、必要に応じて、広告、電子商取引など様々なものに活用することができる。
【0068】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0069】
以上のように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0070】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定して定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0071】
100 アプリケーション実行装置
101 ネットワーク
102 WAS(Web Application Server)
120 アプリケーションフレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを実行する装置において、
前記アプリケーションが指示するWASへのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの実行のためのデータを受信してパーシングするパーサー部と、
前記パーシングされた前記データを用いて前記アプリケーションを実行するブリッジ部と、
を備えることを特徴とするアプリケーション実行装置。
【請求項2】
前記アプリケーション実行装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに管理し、前記ブリッジが前記アプリケーション実行過程で制御できるようにするネイティブコンポーネント管理部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション実行装置。
【請求項3】
前記ブリッジ部は、前記ネイティブコンポーネント管理部へのアクセスを制御するセキュリティモジュールを含み、前記ネイティブコンポーネント管理部と前記ブリッジ部との間のデータ交換は前記セキュリティモジュールを経由してのみ行われることを特徴とする請求項2に記載のアプリケーション実行装置。
【請求項4】
前記ネイティブコンポーネント管理部は、ウェブ技術によるデータを処理するウェブキットブラウザ、前記アプリケーションのフレームを実現するネイティブユーザインタフェース及び前記少なくとも1つのリソースに関するデバイスリソース情報を管理することを特徴とする請求項2に記載のアプリケーション実行装置。
【請求項5】
アプリケーションを実行する装置において、
前記アプリケーションは、基本フレームをレンダリングするためのソースコード及びWASから受信されるデータを処理して前記アプリケーションに適用するためのソースコードを含み、
前記装置は、
前記装置とネットワークを介して接続されたWASから前記アプリケーションに関連するデータが受信される場合、前記データをサービスロジックを実行するためのスクリプト、ユーザインタフェースを構成するためのマークアップ及びタグに分離するパーサー部と、
前記分離するサービスロジック、マークアップ及びタグを用いて前記装置を制御して前記アプリケーションコンテンツをレンダリングするブリッジ部と、
を備えることを特徴とするアプリケーション実行装置。
【請求項6】
前記装置は、前記アプリケーション実行装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに管理して前記ブリッジが制御できるようにするネイティブコンポーネント管理部をさらに備え、
前記ブリッジ部は、前記ネイティブコンポーネント管理部へのアクセスを制御するセキュリティモジュールを含み、前記ネイティブコンポーネント管理部と前記ブリッジ部との間のデータ交換は前記セキュリティモジュールを経由してのみ行われることを特徴とする請求項5に記載のアプリケーション実行装置。
【請求項7】
アプリケーションを実行する端末装置において、
前記端末装置は、
アプリケーションコンテンツを提供するユーザインタフェース提供部と、
少なくとも1つのプロセッサと、
メモリと、
を含み、
前記アプリケーションは、前記メモリに格納されて前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成され、
前記アプリケーションは、
ウェブアプリケーションサーバから受信したデータをサービスロジックを実行するためのスクリプト、ユーザインタフェースを構成するためのマークアップ及びタグに分離するパーサーロジックと、
前記分離するサービスロジック、マークアップ及びタグを用いて前記端末装置を制御して前記アプリケーションコンテンツを前記ユーザインタフェース提供部上でレンダリングするブリッジロジックと、
を含むことを特徴とする端末装置。
【請求項8】
前記端末装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに管理して前記ブリッジロジックが制御できるようにするネイティブコンポーネントロジックをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記ブリッジロジックは、前記ネイティブコンポーネントロジックが管理する前記それぞれのコンポーネントへのアクセスを制御するセキュリティロジックを含み、前記ネイティブコンポーネントロジックと前記ブリッジロジックとの間のデータ交換は前記セキュリティロジックを経由してのみ行われることを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記アプリケーションコンテンツが前記ユーザインタフェース提供部上でレンダリングされた後、新しいデータが受信される場合、前記パーサーロジックは前記新しいデータをスクリプト、マークアップ及びタグに分離し、前記ブリッジロジックは新しいデータから分離するスクリプト、マークアップ及びタグを用いて前記アプリケーションコンテンツをアップデートすることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
【請求項11】
前記新しいデータは、前記端末装置とネットワークを介して接続されたWASから受信されることを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
プロセッサを含む端末装置が前記端末装置に格納されたアプリケーションを実行する方法において、
前記アプリケーションが指示するWASへのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの実行のためのデータを受信してパーシングし、
前記パーシングされた前記データを用いて前記アプリケーションを実行することを含むことを特徴とするアプリケーション実行方法。
【請求項13】
前記端末装置の少なくとも1つのリソースをそれぞれコンポーネントに作成して管理することをさらに含み、
前記アプリケーションを実行することは、前記少なくとも1つのリソースそれぞれに対するコンポーネントを制御することを含むことを特徴とする請求項12に記載のアプリケーション実行方法。
【請求項14】
アプリケーションを記録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体において、
前記アプリケーションは、
前記アプリケーションが指示するWASへのネットワーク接続が行われた場合、前記WASから前記アプリケーションの実行のためのデータを受信してパーシングするパーシングロジックと、
前記パーシングされた前記データを用いて前記アプリケーションを実行するブリッジロジックと、
を含むことを特徴とするコンピュータで読み出し可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−80470(P2013−80470A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−212675(P2012−212675)
【出願日】平成24年9月26日(2012.9.26)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】