説明

ウォータサーバ

【課題】 ウォータボトル交換時におけるタンク側からウォータボトル側への細菌の拡散を極力防止・抑制し得るようにしたウォータサーバを提供する。
【解決手段】 取り外し検知手段によりウォータボトルの取り外しが検知されると、紫外線灯を一定時間のタイマがアップするまで点灯させる(S1でYES,S2,S3でNO)。点灯により冷水タンク内が紫外線照射により殺菌処理される。殺菌処理が終了したら、紫外線灯を消灯し、新しいウォータボトルの装着を開始しても良い旨を音声案内する(S3でYES,S4)。取り外しの検知は、取り外し検知手段の代わりに、ボトル使用日数をカウントさせるためのリセットスイッチの操作信号の出力に基づいて間接的に検知するようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォータボトル等の容器に充填された水の補給をタンクに受けて飲料水として供給し得るウォータサーバに関し、特にタンク内において水を殺菌するための紫外線灯の点灯制御に関する技術に係る。
【背景技術】
【0002】
従来、ウォータサーバとしては「ディスペンサ」とも称され、交換可能に装着されたウォータボトルから水の供給を内蔵タンクに受け、これを冷却して冷水状態に維持し、ユーザのレバー操作やコック操作により冷水を飲用として供給するものが提供されている。
【0003】
そして、特許文献1には、飲料ディスペンサにおいて、ウォータボトルが装着されたことを検知するセンサを備え、ウォータボトル装着が検知された後に3日が経過すると表示装置が作動するようにすること、及び、3日が経過するとタンク内の水を強制排水するようにすることが記載され、これにより、同一のウォータボトルが長期に亘って装着されていることを容易に確認可能として交換を促すようにすることが記載されている。
【0004】
又、紫外線灯を用いて殺菌を行うことが特許文献2、3、4に記載されている。中でも、特許文献2には紫外線灯を常時点灯ではなくて流水検知により点滅させることが記載され、特許文献3にはタンク内の水の流動検知等により所定時間だけ点灯させることが記載され、特許文献4には赤外線センサにより利用者の接近を検知して紫外線灯を点灯させ、水の供給が終われば消灯させることが記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2007−91232号公報
【特許文献2】実開昭49−35562号公報
【特許文献3】特開昭62−221485号公報
【特許文献4】特開2000−128292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ウォータサーバにおいては、紫外線灯の消灯状態では細菌の繁殖が進むことになるため、この細菌の繁殖を一定数以下に制限するために定期的に点灯を繰り返すようにすることが考えられている。この場合には、内蔵タンク内の細菌数は図9に例示するように、前回の紫外線灯の点灯により最低数まで減少した後、消灯により急カーブで増加していき、次回の紫外線灯の点灯(ON)の直前までに点Aまで増加する。紫外線灯の再点灯により細菌数は点Aから点B(最低数)まで減少するものの、消灯により再び急カーブで増加して点Cまで増加し、紫外線灯の再点灯により点D(最低数)まで減少する、というように増加・減少を繰り返すものの、定期点灯により殺菌し得る程度の上限数(点A、点D)以内に維持し得ることになる。なお、図9の細菌数を表す縦軸は対数目盛である。
【0007】
しかしながら、ウォータボトルの交換タイミングによっては、ウォータボトル内で通常よりも早く細菌の繁殖が進行する結果、上記の定期点灯や、たとえ取水時の点灯を組み合わせたとしても、それらの紫外線照射では殺菌能力が追いつかない程の大量の細菌がウォータボトルから内蔵タンク内に補給される事態が発生するおそれが考えられる。すなわち、交換される新しいウォータボトルは本来は無菌状態で供給されるが、それまで装着されていた空のウォータボトルとの交換によって内蔵タンク内と連通されるため、そのウォータボトル内に内蔵タンクから細菌が拡散することになる。このウォータボトルの交換タイミングが例えば図9にXで示す時点のように上限数に近い数(例えば1mL当たり1,000cfu以上)の細菌が内蔵タンク内に残存している時であると、その大量の細菌がウォータボトル側に拡散し、冷却状態の内蔵タンク内よりも高温の常温環境に晒されているウォータボトル内において細菌の繁殖が早期に進行してしまうことになる。そして、内蔵タンク内の水消費に伴ってウォータボトルで大量に繁殖した細菌数(例えば1mL当たり100,000cfu以上)の細菌がウォータボトルから内蔵タンク内に流入してしまうことになると考えられる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウォータボトル交換時におけるタンク側からウォータボトル側への細菌の拡散を極力防止・抑制し得るようにしたウォータサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、貯留タンクと、飲料水としての水が予め充填され上記貯留タンクに対し着脱可能に装着されて貯留タンク内に水を供給する水源容器と、作動されることにより上記貯留タンク内の水を殺菌する殺菌手段と、この殺菌手段の作動を制御することにより上記貯留タンク内の水の殺菌処理を制御する制御手段とを備えたウォータサーバを対象にして、以下の種々の特定事項を備える発明とした。
【0010】
すなわち、請求項1に係る発明では、上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを検知する取り外し検知手段を備え、上記制御手段として、この取り外し検知手段から取り外し検知の出力を受けたとき、上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を作動させる構成とした。
【0011】
この請求項1に係る発明の場合、水源容器が空になってその取り外しが行われたことが取り外し検知手段により検知されると、制御手段により殺菌手段が作動されて貯留タンク内の殺菌処理が行われることになる。これにより、貯留タンク内に細菌が繁殖していたとしても上記殺菌処理の実行で細菌数が可及的に低減されるため、新たに装着される水源容器内の水に対し貯留タンクの側からの細菌の拡散が可及的に防止・抑制されることになる。この結果、飲料水が充填された新しい水源容器内での細菌の繁殖が防止・抑制され、この水源容器から水が供給される貯留タンクでの細菌数を所定レベル以下に維持し得ることになる。
【0012】
この請求項1のウォータサーバに対し、ユーザに対する報知を行う報知手段をさらに備え、上記制御手段として、上記殺菌手段による貯留タンク内の殺菌処理が終了するまでは新たな水源容器を装着させないように案内報知する案内処理部を備えるようにすることができる(請求項2)。このようにすることにより、ユーザに対し新たな水源容器の装着タイミングを容易に認識させて、新たに装着される水源容器への細菌の拡散をより一層確実に防止・抑制し得ることになる。
【0013】
請求項3に係る発明では、上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を手動操作により作動させる殺菌操作手段と、ユーザに対する報知を行う報知手段とを備え、上記制御手段として、上記取り外し検知手段から取り外し検知の出力を受けたとき、上記報知手段を通してユーザに対し上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌操作手段を操作して殺菌手段を作動させるように促す案内報知を行う案内処理部を備えることとした。
【0014】
この請求項3に係る発明の場合、取り外し検知手段により水源容器が取り外されたことが検知されても自動で殺菌手段を作動させるのではなくて、殺菌手段はユーザによる殺菌操作手段の操作により作動されることになる。その際、報知手段を通して案内処理部による案内報知が行われるため、その案内報知に従ってユーザは容易にしかも確実に貯留タンク内の殺菌処理を果たし得ることになる。この結果、請求項1に係る発明の場合と同様に、貯留タンク内に細菌が繁殖していたとしても上記殺菌処理の実行で細菌数が可及的に低減されるため、新たに装着される水源容器内の水に対し貯留タンクの側からの細菌の拡散が可及的に防止・抑制されることになる。この結果、飲料水が充填された新しい水源容器内での細菌の繁殖が防止・抑制され、この水源容器から水が供給される貯留タンクでの細菌数を所定レベル以下に維持し得ることになる。
【0015】
又、請求項4に係る発明では、上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を手動操作により作動させる殺菌操作手段と、ユーザに対する報知を行う報知手段とを備え、上記制御手段として、上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを水源容器の取り外しに関連して実行されるユーザのスイッチ操作によって間接的に判定して検知する取り外し検知判定部と、この取り外し検知判定部により取り外しが判定・検知されたとき、上記報知手段を通してユーザに対し上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌操作手段を操作して殺菌手段を作動させるように促す案内報知を行う案内処理部を備えることとした。
【0016】
この請求項4に係る発明の場合、上述の取り外し検知手段による直接検知の代わりに、水源容器の取り外しに関連して実行されるユーザのスイッチ操作により間接的に判定して検知する取り外し検知判定部での間接検知で、水源容器の取り外しが判定・検知されることになる。そして、この判定・検知が行われると、報知手段を通して案内処理部による案内報知が行われ、その案内報知に従ってユーザは容易にしかも確実に貯留タンク内の殺菌処理を果たし得ることになる。この結果、請求項1に係る発明の場合と同様に、貯留タンク内に細菌が繁殖していたとしても上記殺菌処理の実行で細菌数が可及的に低減されるため、新たに装着される水源容器内の水に対し貯留タンクの側からの細菌の拡散が可及的に防止・抑制されることになる。この結果、飲料水が充填された新しい水源容器内での細菌の繁殖が防止・抑制され、この水源容器から水が供給される貯留タンクでの細菌数を所定レベル以下に維持し得ることになる。加えて、取り外し検知手段の省略によって、コスト低減化を図り得る。
【0017】
上記の請求項3又は請求項4のウォータサーバにおいても、上記案内処理部として、上記殺菌手段による貯留タンク内の殺菌処理が終了するまでは新たな水源容器を装着させないように案内報知する構成を付加することができる(請求項5)。このようにすることにより、ユーザに対し新たな水源容器の装着タイミングを容易に認識させて、新たに装着される水源容器への細菌の拡散をより一層確実に防止・抑制し得ることになる。
【0018】
以上のウォータサーバにおいて、上記殺菌手段としては、点灯作動により紫外線を照射して殺菌する紫外線灯を用いることができる(請求項6)。このようにすることにより、貯留タンク内の水の殺菌処理を容易かつ確実に行い得ることになる。
【発明の効果】
【0019】
以上、説明したように、請求項1〜請求項6のいずれかのウォータサーバによれば、水源容器の交換時において貯留タンク内に細菌が繁殖していたとしても、その水源容器の取り外されたタイミングで殺菌手段を作動させることができ、これにより、貯留タンク内の殺菌数を可及的に減少させることができることになる。このため、新たに装着される水源容器内の水に対する貯留タンクの側からの細菌の拡散を可及的に防止・抑制することができるようになる。この結果、飲料水が充填された新しい水源容器内での細菌の繁殖を防止・抑制して、この水源容器から水が供給される貯留タンクでの細菌数を所定レベル以下に維持させることができるようになる。
【0020】
特に請求項1及び請求項2によれば、水源容器が空になってその取り外しが行われたことを取り外し検知手段により直接検知することができ、又、請求項2によれば、ユーザに対し新たな水源容器の装着タイミングを容易に認識させて、新たに装着される水源容器への細菌の拡散をより一層確実に防止・抑制することができるようになる。
【0021】
請求項3によれば、取り外し検知手段による直接検知によって水源容器が取り外されたことを検知して、ユーザに対する案内報知が行われる結果、ユーザによる殺菌操作手段の操作を促して殺菌手段を作動させることができるようになる。
【0022】
又、請求項4によれば、取り外し検知手段による直接検知の代わりに、水源容器の取り外しに関連して実行されるユーザのスイッチ操作により間接的に判定して検知する取り外し検知判定部での間接検知で、水源容器の取り外しを判定・検知することができるようになる。この判定・検知に基づきユーザに対する案内報知が行われる結果、ユーザによる殺菌操作手段の操作を促して殺菌手段を作動させることができるようになる。加えて、取り外し検知手段を不要とすることができるため、その取り外し検知手段の設置に伴うコスト増を低減させることができるようになる。
【0023】
請求項5によれば、ユーザに対し新たな水源容器の装着タイミングを容易に認識させて、新たに装着される水源容器への細菌の拡散をより一層確実に防止・抑制し得ることになる。
【0024】
更に、請求項6によれば、殺菌手段として紫外線灯を用いることにより、貯留タンク内の水の殺菌処理を容易かつ確実に行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係るウォータサーバの装置構成を、図2はこのウォータサーバの外観構成例を示す。両図において、符号1は外装となるハウジング、2(図1にのみ表れる)は貯留タンクとしての冷水タンク、3は上記冷水タンク2の上側に着脱可能に装着されて冷水タンク2への水の供給源となる水源容器としてのウォータボトル、4(図1にのみ表れる)は冷水タンク2内の水を冷却する冷凍回路、5(図1にのみ表れる)は冷水タンク2を介して水の供給を受ける温水タンク、6(図1にのみ表れる)は温水タンク5内の水を加熱するヒータ、7(図1にのみ表れる)は後述の殺菌手段としての紫外線灯28,29の点灯・消灯の制御を含むウォータサーバの作動制御を行う制御手段としてのコントローラである。
【0027】
ハウジング1の上面中央部位にはウォータボトル3を装着させるための連結凹部11が形成されている。この連結凹部11は、ウォータボトル3の首部31を天地逆転した状態で内嵌させ得る内面形状を有すると共に、その中心軸に沿って上向きに突出する連通筒部12(図1参照)を備えている。この連結凹部11に対し、ウォータボトル3の天地を逆にした状態で首部31を上から下に内嵌させることにより、連通筒部12がウォータボトル3の首部31内に上向きに挿入されてウォータボトル3内と冷水タンク2内とを互いに連通した状態にして、ウォータボトル3と冷水タンク2とが互いに連結されるようになっている。又、ハウジング1の前面の中段位置には冷水及び温水の2種類の飲料水を受けるコップ置き場13(図2にのみ表れる)が形成され、このコップ置き場13の上側位置に上記冷水及び温水の各取水口271,521が配置されている。又、このコップ置き場13の上側位置の前面には、ユーザが各種の入力操作を行うための操作パネル14が配設されている。
【0028】
この操作パネル14はその下端縁が水平軸Y回りに回転して閉蓋状態(図2に示す状態)と、開蓋状態(図示省略)とに変換可能に設置され、閉蓋状態にされた上面には、温水取り出しのための温水用の取水スイッチ15と、冷水取り出しのための冷水用の取水スイッチ16とが配設され、開蓋状態にすれば内部の運転スイッチ17(図2(b)参照)、ボトル使用日数に関する操作スイッチ18及び殺菌操作手段としての殺菌スイッチ19等の各種スイッチが外部に露出するように配設されている。つまり、通常使用状態には操作パネル14は閉蓋状態に維持され、運転開始やウォータボトル交換時等に操作パネル14を開蓋状態に変換すれば内部の各種スイッチ17〜19が操作可能になるようになっている。上記のボトル使用日数に関する操作スイッチ18は、1回押す毎(短押しする毎)にハウジング1の前面の表示部10a(図2(a)参照)に常時表示されている時計表示をボトル使用日数表示に切換えたり、復帰させたりし得る表示切換スイッチとしての役割と、所定時間だけ連続して長押しすれば上記のボトル使用日数のカウントをリセットするリセットスイッチとしての役割との双方を果たすようになっている。又、殺菌スイッチ19は、そのON操作により紫外線灯28,29が所定時間に亘り強制点灯されるようになっている。
【0029】
冷水タンク2は上方に開放された容器であり、その上端開口に対し遮光板を兼ねる蓋21がパッキン等を介して嵌め込まれて、密閉されている。蓋21の略中央部位は上記連結凹部11に対し下側から外嵌し得る凹部22とされ、この凹部22の中心位置には上記の連通筒部12が挿通される貫通孔が形成されている。又、上記凹部22には装着状態のウォータボトル3が取り外されたことを検知する取り外し検知手段81が配設されている。この取り外し検知手段81は、ウォータボトル3の取り外しによりそのウォータボトル3の首部31との接触が外れて取り外し検知を行うように構成された接触式のセンサにより構成されている。この場合、取り外し後に新ウォータボトル3が装着されると、その装着に基づく内嵌によって新ウォータボトル3の首部31と接触した状態になるようになっている。なお、取り外し検知手段81としては、静電容量の変化によりウォータボトル3の取り外しを検知する静電スイッチセンサにより構成してもよい。この場合、例えば、前面にウォータボトル3の首部31が存在する状態と、取り外しにより首部31の存在が無くなって空間が拡がる状態との静電容量の変化を検知することにより、ウォータボトル3の取り外しを非接触式で検知し得るように構成すればよい。
【0030】
さらに、冷水タンク2内の所定レベル位置には水平方向に拡がるバッフルプレート23が配設され、このバッフルプレート23の中央位置に対し上流端が開口するように接続管24が接続されている。この接続管24の下流端が温水タンク5の底部に連通されている。そして、冷水タンク2の底部に対し凹状に形成された溜まり部25から冷水取水管26がハウジング1のコップ置き場13の上方位置まで延ばされ、その冷水取水管26の下流端側に設置された開閉切換弁としての冷水取水弁27が開作動されることによりその取水口271から冷水タンク2内の冷水が吐出されるようになっている。この冷水取水弁27は電磁式開閉制御弁により構成されており、通常は閉状態に維持されて、ユーザが取水スイッチ16をON操作(押圧操作)すると、その操作信号の出力を受けてコントローラ7により開切換制御されて冷水を取水口271から吐出させ、取水スイッチ16がOFF(押圧解除)されると元の閉状態に切換えるようになっている。さらに、冷水タンク2内には殺菌手段として複数の紫外線灯28,29が設置され、これら紫外線灯28,29の点灯による紫外線照射によって内部に貯留されている水が殺菌処理されるようになっている。一方の紫外線灯28の下端部は上記溜まり部25内まで延ばされて冷水取水管26の内方まで照らし得るようにされている。
【0031】
より詳細に説明すると、図3に示すように、取水経路である冷水取水管26は溜まり部25から冷水取水弁27まで側方に一直線状に延ばされている。冷水取水管26の上流端261は溜まり部25に対し側方から開口して連通し、下流端262は冷水取水弁27の弁体272に相対向して弁体272が着座する弁座を構成している。そして、溜まり部25には紫外線灯28の下端部が上から下に挿入されて、紫外線灯28から照射される紫外線が冷水取水管26の内部空間を一直線に延びて冷水取水弁27の弁体272に突き当たることになるように、紫外線灯28と、冷水取水管26及び冷水取水弁27との位置関係が設定されている。つまり、紫外線灯28を点灯すれば、紫外線灯28からの紫外線により、冷水タンク2の内部空間に貯留された冷水のみならず、冷水取水管26内の上流端261から冷水取水弁27の弁体272位置の下流端262(冷水取水口271近傍位置)までの全範囲の内部空間に亘って照射されて冷水取水管26の内部空間に存する冷水も殺菌されるようになっている。
【0032】
ウォータボトル3は「ガロンボトル」とも言われ、内部に飲料水が充填・収容された状態で提供されるものである。そして、このウォータボトル3がウォータサーバに対し上記の如く装着され、装着されたウォータボトル3内の飲料水が消費されて空になるたびに、新しいウォータボトル3に交換されるようになっている。
【0033】
冷凍回路4は、内部に冷媒を封入した循環経路41上に蒸発器を構成する冷却管42を備えている。そして、この冷却管42を上記冷水タンク2の周囲に巻き付け、コンプレッサ43により圧縮した冷媒を放熱器44で放熱させて液化させ、これを膨張させて冷却管42に供給することにより冷水タンク2内の水から熱を奪って冷却するようになっている。この冷凍回路4はコントローラ7による冷却運転制御により作動されるようになっており、この冷却運転制御は電源が投入されてウォータサーバが使用される際に開始され、冷凍回路4を作動させて冷水タンク2内の水を所定温度まで冷却した後、一定の冷水温度範囲を維持するように保冷運転を行うようになっている。
【0034】
温水タンク5は冷水タンク2よりも下位に、従ってウォータボトル3よりも下位に配置された密閉容器であり、内部にヒータ6が配設されている。この温水タンク5には、上記接続管24を通して冷水タンク2内(あるいはウォータボトル3内)から水頭差に基づき水が注水され、かつ、取水により減った分だけ補給されるようになっている。従って、温水タンク5から見ると、上記ウォータボトル3のみならず冷水タンク2も水源容器を構成することになる。又、温水タンク5の頂部から温水取水管51がハウジング1のコップ置き場の上方位置まで延ばされ、その温水取水管51の下流端側に介装された温水取水弁52が開作動されることによりその温水取水口521から温水タンク5内の温水が吐出されるようになっている。この温水取水弁52も冷水取水弁27と同様に電磁式開閉制御弁により構成されており、通常は閉状態に維持されて、ユーザが取水スイッチ15をON操作(押圧操作)すると、その操作信号の出力を受けてコントローラ7により開切換制御されて温水を取水口521から吐出させ、取水スイッチ15がOFF(押圧解除)されると元の閉状態に切換えるようになっている。なお、図1中の符号241は水抜き用配管であり、この水抜き用配管241は接続管24から分岐してハウジング1まで延ばされており、その下流端の接続口から冷水タンク2内の冷水や温水タンク5内の温水を排出させてウォータサーバ内から水抜きし得るようになっている。なお、図1中の符号53は過熱防止装置であり、54は温度センサであり、過熱防止装置53はバイメタルを用いて沸騰直前の温度(例えば95℃)の検知によりヒータ6に対する通電を遮断するようになっている。
【0035】
ヒータ6はコントローラ7による加熱運転制御により作動されるようになっており、この加熱運転制御は電源が投入されてウォータサーバが使用される際に開始され、ヒータ6を作動させて温水タンク5内の水を所定温度まで加熱(例えば90℃)した後に、一定の温水温度(例えば80℃〜90℃)を維持するように保温運転を行うようになっている。従って、温水タンク5内の温水については加熱殺菌が施されることになる。
【0036】
コントローラ7は、ヒータ6等の電気駆動式の要素に対する電源供給と、冷凍回路4による冷却運転及びヒータ6による加熱運転に係る制御と、冷水スイッチ16又は温水スイッチ15からの出力に基づく冷水又は温水の供給運転に係る制御と、操作スイッチ18によるリセット操作や表示切換操作に基づきウォータボトル交換後の経過日数をタイマによりカウントして表示部10aに表示させる経過日数案内制御などの実行に加え、殺菌制御として次の定期点灯制御及びボトル交換時制御からなる制御を実行するようになっている。すなわち、コントローラ7は、図4に示すように、紫外線灯28,29を対象に、定期的に点灯させて紫外線を照射させる定期点灯制御部71と、ボトル交換時に点灯させて紫外線を照射した上で新しいウォータボトルの装着を促すボトル交換時制御部72とを備えている。
【0037】
定期点灯制御部71は、消灯状態を維持する消灯時間値、つまり定期点灯の時間間隔(例えば120分)と、定期点灯の際に点灯状態に維持する点灯時間値(例えば10分間)とをカウントしてタイムアップ信号を出力するタイマ711を備えている。そして、ウォータボトル3が最初に装着されて運転スイッチ17(図2(b)参照)がONされた後、タイマ711からのタイムアップ信号に基づいて紫外線灯28,29を定期点灯させるようになっている。上記の例であると、120分消灯状態に維持した後に10分だけ点灯状態に維持することを繰り返すことになる。
【0038】
ボトル交換時制御部72は、紫外線灯28,29をボトル交換時の殺菌用に点灯させる交換時点灯時間値(例えば10分間)をカウントしてタイムアップ信号を出力するタイマ721と、ボトル交換時の殺菌処理を終了してから新しいウォータボトル3の装着開始を案内する案内処理部722とを備えている。この案内処理部722は、音声処理回路を備え、ユーザに対しボトル交換時の殺菌が終了した旨と、殺菌終了により新ウォータボトル3の装着を促す旨とのユーザ又は作業員に対する案内を、例えばスピーカ10b(図2(a)参照)からの音声案内により行うようになっている。すなわち、新ウォータボトル3の装着が、紫外線灯28,29からの紫外線照射による殺菌処理を行った後に行われるように、ユーザに対する案内を実行するようになっている。上記のスピーカ10bによりユーザに対する報知を行う報知手段が構成されている。なお、スピーカ10bによる音声案内に加えて、あるいは、スピーカ10bによる音声案内の代わりに例えば液晶等により構成された表示部10aに対し文字情報の表示等による案内を行うようにしてもよいが、この場合には、スピーカ10b及び/又は表示部10aが報知手段を構成することになる。
【0039】
ボトル交換時制御部72によるボトル交換時制御の内容を図5のフローチャートに基づいて説明すると、まず、取り外し検知手段81による取り外し検知信号の出力が有るか否かを判定し(ステップS1)、取り外し検知出力が有れば紫外線灯28,29を点灯させる(ステップS1でYES,ステップS2)。この点灯をタイマ721からのタイムアップ信号が出力されるまで(タイマアップまで)維持し(ステップS3でNO)、タイマアップ(殺菌終了)すれば案内処理部722による案内処理を開始すると同時に、紫外線灯28,29を消灯させてステップS1に戻る(ステップS3でYES,ステップS4)。そして、ステップS1に戻ってステップS1〜S4の各処理を繰り返す。
【0040】
上記の案内処理部722による案内処理としては、上記のスピーカ10bから例えば「殺菌処理が終了しましたので、新しいウォータボトルを装着して下さい。」と音声案内するようにすればよい。又、ステップS1の取り外し検知信号の出力が有った時点で、例えば「これから殺菌処理を実行しますので、新しいウォータボトルの装着は殺菌処理が終了してから行って下さい。」との事前の音声案内を、案内処理部722による案内処理に加えることにより、殺菌処理が終了してから新しいウォータボトルの装着を行うことの確実性を増大させるようにしてもよい。
【0041】
以上のボトル交換時制御部72のボトル交換時制御に基づく殺菌処理によって、交換により新たに装着される新ウォータボトル3の無菌状態に充填されている水に対し、冷水タンク2内の殺菌が拡散される事態の発生を可及的に防止・抑制することができるようになる。例えば図6に示すように、定期点灯制御部71による次回の定期点灯直前の上限数(例えば点C)に近い細菌数となっている時点Xにおいて、ウォータボトル3の交換のための取り外しが行われた場合でも、その取り外し検知により紫外線灯28,29がボトル交換時制御によって点灯されて点Eまで細菌数を下限値(例えば1mLあたり10cfu未満)まで減少させた上で、新しいウォータボトル3の装着が行われるようになるため、新ウォータボトル3を装着した直後の冷水タンク2内から新ウォータボトル3への細菌の拡散は極小に抑制することができるようになる。これにより、冷水タンク2内の細菌数を確実に一定数以下に制限・維持することができるようになる。なお、図6で細菌数を表す縦軸は対数目盛である。
【0042】
<第2実施形態>
図7は本発明の第2実施形態に係るボトル交換時制御のフローチャートを示す。このボトル交換時制御は、取り外し検知手段81からの取り外し検知出力と、ユーザにより操作された殺菌スイッチ19の操作信号とに基づいてボトル交換時制御部72a(図4参照)によって実行されるものである。
【0043】
なお、上記の第2実施形態のその他の構成要素は第1実施形態(図1〜図3参照)のものと同様構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0044】
そして、上記第2実施形態のボトル交換時制御は、図7に示すように、まず、取り外し検知手段81による取り外し検知信号の出力が有るか否かを判定し(ステップS11)、案内処理部722aによって殺菌スイッチ19のON操作を行うようにユーザに案内報知する(ステップS11でYES,ステップS12)。すなわち、スピーカ10bから例えば「ウォータボトルが取り外されましたので、殺菌のため殺菌スイッチをONして下さい。」という音声案内を出力させる。この案内処理に基づきユーザによる殺菌スイッチ19のON操作が行われれば(ステップS13でYES)、紫外線灯28,29を点灯させる(ステップS14)。この案内処理は殺菌スイッチ19からのON操作信号が出力されるまで繰り返し行う他(ステップS13でNO,ステップS12)、表示ランプ19a(図2(b)参照)を点灯又は点滅等させてもよい。そして、上記の紫外線灯28,29の点灯をタイマ721からのタイムアップ信号が出力されるまで(タイマアップまで)維持し(ステップS15でNO)、タイマアップ(殺菌終了)すれば案内処理部722aによる案内処理を開始すると同時に、紫外線灯28,29を消灯させてステップS11に戻る(ステップS15でYES,ステップS16)。そして、ステップS11に戻ってステップS11〜S16の各処理を繰り返す。
【0045】
上記の案内処理部722aによる案内処理としては、新ウォータボトル3の装着案内であり、第1実施形態で説明したものと同様に、スピーカ10bから例えば「殺菌処理が終了しましたので、新しいウォータボトルを装着して下さい。」と音声案内するようにすればよい。
【0046】
この場合は、第1実施形態の如く全て自動制御に基づくボトル交換時の殺菌処理ではなくて、紫外線灯28,29の直接的な点灯操作のみユーザによる殺菌スイッチ19のON操作という一部手動操作を組み合わせた間接自動制御ではあるものの、第1実施形態と同様に新ウォータボトル3の装着の際には冷水タンク2内の細菌を所定の下限数まで殺菌・減少させて第1実施形態と同様に効果を得ることができるようになる。
【0047】
<第3実施形態>
図8は本発明の第3実施形態に係るボトル交換時制御のフローチャートを示す。このボトル交換時制御は、取り外し検知を、第1又は第2実施形態の如く取り外し検知手段81により直接検知する代わりに、ボトル使用日数のカウントをリセットするためにユーザによる操作スイッチ18のリセット操作に基づき間接検知する点で第2実施形態と異なるものである。従って、この第3実施形態では、図4のブロック図において、取り外し検知手段81は不要であり、リセット操作を行うための操作スイッチ18と殺菌スイッチ19との組み合わせと、ボトル交換時制御部72bが有する後述の取り外し検知判定部とを用いて、ボトル交換時制御を行うようにしている。
【0048】
なお、上記の第3実施形態のその他の構成要素は第1又は第2の実施形態(図1〜図3参照)のものと同様構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0049】
そして、上記第3実施形態のボトル交換時制御部72bによるボトル交換時制御は、図8に示すように、まず、操作スイッチ18を用いたリセット操作に基づくリセット出力信号が出力されたか否かを判定し(ステップS21)、リセット出力信号の出力が有れば、案内処理部722bによって殺菌スイッチ19のON操作を行うようにユーザに案内報知する(ステップS21でYES,ステップS22)。すなわち、スピーカ10bから例えば「ウォータボトルが取り外されましたので、殺菌のため殺菌スイッチをONして下さい。」という音声案内を出力させる。この案内処理に基づきユーザによる殺菌スイッチ19のON操作が行われれば(ステップS23でYES)、紫外線灯28,29を点灯させる(ステップS24)。この案内処理は殺菌スイッチ19からのON操作信号が出力されるまで繰り返し行う他(ステップS23でNO,ステップS22)、表示ランプ19a(図2(b)参照)を点灯又は点滅等させてもよい。そして、上記の紫外線灯28,29の点灯をタイマ721からのタイムアップ信号が出力されるまで(タイマアップまで)維持し(ステップS25でNO)、タイマアップ(殺菌終了)すれば案内処理部722bによる案内処理を開始すると同時に、紫外線灯28,29を消灯させてステップS21に戻る(ステップS25でYES,ステップS26)。そして、ステップS21に戻ってステップS21〜S26の各処理を繰り返す。上記の案内処理部722bによる案内処理としては、第1実施形態や第2実施形態と同様に、スピーカ10bから例えば「殺菌処理が終了しましたので、新しいウォータボトルを装着して下さい。」と音声案内するようにすればよい。なお、上記のステップS21の判定処理が、ウォータボトル3の取り外しに関連して実行されるユーザのスイッチ操作によってウォータボトル3が取り外されたことを間接的に判定・検知する取り外し検知判定部を構成する。
【0050】
この場合は、ウォータボトル3の取り外し検知を第1実施形態の如く取り外し検知手段81により直接検知するか、本実施形態の如くユーザ操作(操作スイッチ18のリセット操作)により間接検知するかの違いはあるものの、第1実施形態と同様に新ウォータボトル3の装着の際には冷水タンク2内の細菌を所定の下限数まで殺菌・減少させて第1実施形態と同様に効果を得ることができるようになる。加えて、上記の如く、取り外し検知手段81を設置する必要性を無くしてコスト低減化にも寄与し得るものである。
【0051】
なお、本実施形態において、ステップS21のリセット出力信号の出力があれば、ウォータボトル3が取り外されたものとみなして、殺菌スイッチ19のON操作を待たずに、殺菌処理のために紫外線灯28,29を点灯させるようにしてもよい。このようにすることにより、ボトル交換時の殺菌処理に要する全体時間を短縮化することができ、新ウォータボトル3の装着を早期に行うことができるようになる。
【0052】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1〜第3の各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、ボトル交換時制御に基づく紫外線灯28,29の点灯があれば、その消灯のタイミングから定期点灯制御部71のタイマ711の消灯時間値のカウントを新たに開始させるように、ボトル交換時制御部72,72a,72bから定期点灯制御部71のタイマ711に対しタイマカウントのリセット信号を出力させるようにしてもよい。これにより、過剰な紫外線照射を回避して紫外線灯28,29の耐久性向上等を図ることができる。
【0053】
取り外し検知手段81としては、原理上、取り外しのみならず装着をも検知し得るものが多いが、少なくとも取り外しを検知し得るだけのものでも適用することができる。
【0054】
また、一方の紫外線灯28を取水連動用として、他方の紫外線灯29を定期点灯用としてそれぞれ役割設定(用途設定)し、コントローラ7に冷水の取水に連動して紫外線灯28を点灯させる取水時連動制御を実行させる取水時連動制御部を設けて、両紫外線灯28,29を互いの役割に応じて点灯制御するようにしてもよい。この場合、定期点灯制御や、ボトル交換時制御に基づく点灯の際には紫外線灯29を点灯する一方、紫外線灯28は消灯状態に維持するようにしてもよい。
【0055】
さらに、上記各実施形態では、冷水タンク2の他に温水タンク5をも備えた例を示しているが、これに限らず、本発明は少なくとも冷水タンク2を備えて構成されたウォータサーバであれば適用することができる。従って、温水タンク5を備えないウォータサーバであってもよい。又、温水タンク5を併有する場合には接続管24の配設状況として、上記実施形態以外にも、例えば冷水タンク2の外側を通して温水タンク5に接続させるような配設状況に変更してもよい。又、上記各実施形態ではウォータボトル3内に飲料水が収容されて、これから冷水タンク2に水が供給されるというように説明しているが、ここでいう「飲料水」又は「水」はお茶やジュース等の飲用の水分を含むものである。
【0056】
上記各実施形態では、紫外線灯28として、下端部を溜まり部25まで延ばして冷水取水管26の下流端まで紫外線を照射し得るように配置した例を示したが、これに限らず、溜まり部25を省略してもよい。この場合には、取水連動用の紫外線灯の下端部付近の側方位置に冷水取水管を開口させて紫外線灯からの紫外線が冷水取水管内に一直線状に延びて照射されるように配置すればよい。
【0057】
上記各実施形態では、特に図1に2本の紫外線灯28,29を示しているが、これに限らず、紫外線灯としては1本だけでもよいし、3本以上であってもよい。
【0058】
上記実施形態では、冷水取水弁27として電磁開閉制御弁により構成し、取水スイッチ16のON操作により開変換する構成を採用しているが、これに限らず、ユーザのマニュアル操作に基づき手動開閉する形式の冷水取水弁を採用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の各実施形態を示す模式図である。
【図2】各実施形態の外観構成例を示す斜視図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】殺菌制御に係るブロック図である。
【図5】ボトル交換時制御のフローチャートである。
【図6】冷水タンク内の細菌数の変化と紫外線灯の点灯との関係を示す図である。
【図7】第2実施形態の図5対応図である。
【図8】第3実施形態の図5対応図である。
【図9】内蔵タンク内の細菌数の変化と紫外線灯の定期点灯との関係の傾向例を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
2 冷水タンク(貯留タンク)
3 ウォータボトル(水源容器)
7 コントローラ(制御手段)
18 操作スイッチ(リセットスイッチ,取り外し検知判定部)
19 殺菌スイッチ(殺菌操作手段)
28,29 紫外線灯(殺菌手段)
81 取り外し検知手段
72,72a,72b ボトル交換時制御部(制御手段)
722,722a,722b 案内処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯留タンクと、飲料水としての水が予め充填され上記貯留タンクに対し着脱可能に装着されて貯留タンク内に水を供給する水源容器と、作動されることにより上記貯留タンク内の水を殺菌する殺菌手段と、この殺菌手段の作動を制御することにより上記貯留タンク内の水の殺菌処理を制御する制御手段とを備えたウォータサーバであって、
上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを検知する取り外し検知手段を備え、
上記制御手段は、この取り外し検知手段から取り外し検知の出力を受けたとき、上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を作動させるように構成されている、
ことを特徴とするウォータサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のウォータサーバであって、
ユーザに対する報知を行う報知手段を備え、
上記制御手段は、上記殺菌手段による貯留タンク内の殺菌処理が終了するまでは新たな水源容器を装着させないように案内報知する案内処理部を備えている、ウォータサーバ。
【請求項3】
貯留タンクと、飲料水としての水が予め充填され上記貯留タンクに対し着脱可能に装着されて貯留タンク内に水を供給する水源容器と、作動されることにより上記貯留タンク内の水を殺菌する殺菌手段と、この殺菌手段の作動を制御することにより上記貯留タンク内の水の殺菌処理を制御する制御手段とを備えたウォータサーバであって、
上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を手動操作により作動させる殺菌操作手段と、ユーザに対する報知を行う報知手段とを備え、
上記制御手段は、上記取り外し検知手段から取り外し検知の出力を受けたとき、上記報知手段を通してユーザに対し上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌操作手段を操作して殺菌手段を作動させるように促す案内報知を行う案内処理部を備えている、
ことを特徴とするウォータサーバ。
【請求項4】
貯留タンクと、飲料水としての水が予め充填され上記貯留タンクに対し着脱可能に装着されて貯留タンク内に水を供給する水源容器と、作動されることにより上記貯留タンク内の水を殺菌する殺菌手段と、この殺菌手段の作動を制御することにより上記貯留タンク内の水の殺菌処理を制御する制御手段とを備えたウォータサーバであって、
上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌手段を手動操作により作動させる殺菌操作手段と、ユーザに対する報知を行う報知手段とを備え、
上記制御手段は、上記水源容器が貯留タンクから取り外されたことを水源容器の取り外しに関連して実行されるユーザのスイッチ操作によって間接的に判定して検知する取り外し検知判定部と、この取り外し検知判定部により取り外しが判定・検知されたとき、上記報知手段を通してユーザに対し上記貯留タンク内の殺菌処理のために上記殺菌操作手段を操作して殺菌手段を作動させるように促す案内報知を行う案内処理部を備えている、
ことを特徴とするウォータサーバ。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載のウォータサーバであって、
上記案内処理部は、上記殺菌手段による貯留タンク内の殺菌処理が終了するまでは新たな水源容器を装着させないように案内報知するように構成されている、ウォータサーバ。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載のウォータサーバであって、
上記殺菌手段は、点灯作動により紫外線を照射して殺菌する紫外線灯である、ウォータサーバ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate