説明

オペレーター識別方法、オペレーター識別装置及びそれを備える対面秤

【課題】各オペレーターを正確に識別することができるオペレーター識別方法、並びにオペレーター識別装置及びそれを備える対面秤を提供する。
【解決手段】アンテナ31aは、RFIDタグ32に記憶される識別情報を受信する(読み出す)ためのRFIDリードアンテナであって、マット31の上面から所定距離の範囲内を受信可能範囲としている。また、体重検出部31bは、ロードセルを備える重量検出ユニットであって、マット31の上面に載るオペレーターの体重を検出可能としている。したがって、自らの靴底接地面から上記所定距離内にベルト(RFIDタグ32)を装着したオペレーターがマット31に載ることで、アンテナ31aにより当該オペレーターの識別情報が受信され、体重検出部31bにより体重が検出される。これらの識別情報及び体重の検出値は、制御部25に繰り返し送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オペレーターを自動的に識別する識別方法、識別装置及びそれを備える対面秤に関する。
【背景技術】
【0002】
精肉店等では、顧客がショーケース内に並べられる商品を見ながら、ショーケースの反対側に立っている販売担当者に購入したい商品の名称及び数量を告げて、それを聞いた販売担当者がショーケースの上に置かれた対面秤で指定された商品を計量して、対面秤から発行される貼付ラベルを商品に貼付して、代金を精算する販売方法が採用されている。
【0003】
この販売方法では、一般に、対面秤がショーケースの上に複数台並べられ、販売担当者も複数人配置されているため、各対面秤を使用する販売担当者がその都度入れ替わることになる。そこで、対面秤に設けられるプリセットキーに各販売担当者キーを割り当てて、各販売担当者が対面秤を操作するたびに自分に割り当てられたキーを押して、販売担当者を識別させるようにしているが、販売担当者が多数いる場合には、他に使えるプリセットキーの数が減る等の問題がある。
【0004】
これに対して、最近では、販売担当者にRFIDタグ(RadioFrequencyIDentificationタグ)が取り付けられた名札を装着させておき、RFIDタグに記憶される識別情報を対面秤に設けたアンテナで受信して、販売担当者を識別する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、販売担当者によって、計量値の表示を確認するために上半身を反らしたり、前屈みになったりするため、計量作業時の姿勢にばらつきがある。また、販売担当者の身長の違いによって、名札(RFIDタグ)の高さ位置も異なってくるため、すべての販売担当者の識別情報を受信できるようにするためには、アンテナによる受信可能範囲を広げておく必要があり、かかる場合、ショーケースから商品を取り出すために近くを移動する他の販売担当者の識別情報を誤検出する可能性がある。
【0005】
その他、人体に微弱電流を流してリストバンドに記憶された販売担当者の識別情報を通信することにより、対面秤に触れるだけで販売担当者を識別できるようにした通信システム等も開発されているが、上述のように販売担当者が毎回入れ替わる場合には、通信レスポンス面で問題があり、微弱電流が流れるようにリストバンドを肌に密着させる必要があるため販売担当者が不快に感じる場合や、ショーケースから手で商品取出す際にリストバンドが邪魔になる場合が考えられる。
【特許文献1】特開2003−36479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、オペレーター(販売担当者)間で作業時の姿勢が異なっていても、大きな身長差があっても、別のオペレーターの識別情報を誤検出することなく、各オペレーターを正確に識別することができるオペレーター識別方法、並びにオペレーター識別装置及びそれを備える対面秤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、オペレーターの識別情報が記憶されて、オペレーターに装着されるRFIDタグと、該RFIDタグから前記識別情報を受信するアンテナと、を備えてなるオペレーター識別装置であって、前記RFIDタグはオペレーターの足部又は脛部に装着されており、前記アンテナはオペレーターの作業位置の足元に設置されていることを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のオペレーター識別装置であって、前記RFIDタグは、オペレーターに対する装着位置を変更可能な装着具に保持されていることを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載のオペレーター識別装置であって、前記RFIDタグは、オペレーターが装着する靴又は衣服に保持されていることを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のオペレーター識別装置であって、前記アンテナは、オペレーターの作業位置に設置されるマットに設けられていることを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載のオペレーター識別装置であって、前記マットは、その上面に載るオペレーターの体重を検出可能であることを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1乃至5に記載のオペレーター識別装置であって、オペレーターによって所定の操作がなされたときに受信する識別情報に基づいて、オペレーターを識別することを特徴とするオペレーター識別装置を提供する。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のオペレーター識別装置を備えることを特徴とする対面秤を提供する。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の対面秤であって、オペレーターによって計量値を確定させる操作がなされるときに受信した識別情報に基づいて、オペレーターを識別することを特徴とする対面秤を提供する。
【0015】
請求項9の発明は、請求項7又は8に記載の対面秤であって、識別されたオペレーターを特定する印字情報をレシート又はラベルに印字することを特徴とする対面秤を提供する。
【0016】
請求項10の発明は、オペレーターの識別情報が記憶されるRFIDタグをオペレーターの足部又は脛部に装着させて、オペレーターの作業位置の足元に配置されているアンテナで前記識別情報を検出することにより、オペレーターを識別することを特徴とするオペレーター識別方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
請求項1又は10に記載の発明によれば、以下の優れた効果を奏する。オペレーターの識別情報を記憶したRFIDタグをオペレーターの足部又は脛部に装着して、オペレーターの作業位置の足元に配置されるアンテナで識別情報を受信するので、オペレーターが作業位置に就くだけでオペレーターを識別することができる。特に、RFIDタグは足部又は脛部に装着されるため、オペレーターが作業中に上半身を屈ませたり反らせたりしても位置変動が少なく、オペレーター同士の身長差が大きくても所定部位(例えば足の甲や靴底接地面から高さ何cm等)に装着するよう設定しておくことで高さ位置を略一定にすることができる。その結果、アンテナの受信可能範囲を限定することができ、他のオペレーターの識別情報を誤検出することを防止できる。
【0018】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。RFIDタグを、オペレーターに対する装着位置を変更可能な装着具(例えば、ベルト等)に保持するため、RFIDタグの位置をアンテナの受信可能範囲に合わせて調整することができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、請求項1に記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。RFIDタグを、オペレーターが装着する靴又は衣服(例えば、ズボンや靴下)に保持するため、靴又は衣服に対するRFIDタグの取付位置をアンテナの受信可能範囲に合わせておくことで、オペレーターがRFIDタグの装着位置をその都度確認する必要をなくすことができる。
【0020】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。アンテナをオペレーターの作業位置に設置されるマットに設けたので、RFIDタグの装着位置を靴底接地面から高さ何cm等と設定しておくことで、RFIDタグとアンテナとの距離を一定にすることができる。その結果、アンテナの受信可能範囲を狭く限定することができ、他のオペレーターの識別情報を誤検出することが確実に防止できる。
【0021】
請求項5の発明によれば、請求項4に記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。マットの上面に載るオペレーターの体重を検出可能としたので、これにより、RFIDタグから受信する識別情報と合わせて確実にオペレーターを識別することができる。また、RFIDタグの識別情報を受信できない場合でも、オペレーターを識別することが可能となる。
【0022】
請求項6の発明によれば、請求項1乃至5のいずれかに記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。オペレーターが所定の操作をしたときを基準として識別するので、オペレーターが作業位置を途中で離れたときに別のオペレーターの識別信号を受信した場合でも、オペレーターを取り違えることが防止される。
【0023】
請求項7の発明によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載のオペレーター識別装置が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。対面秤が置かれるカウンター型ショーケースの販売担当者(オペレーター)側は、商品確認や商品取出しのためのガラス戸が全面に設けられているが、本発明の場合には、アンテナがオペレーターの足元に設置されるため、ガラス戸越しの視認性やガラス戸の開閉作業性を損なわずに済ませることができる。
【0024】
請求項8の発明によれば、請求項7の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。オペレーターが計量値を確定させる操作をしたときを基準として識別するので、オペレーターが対面秤を途中で離れても、他のオペレーターを間違えて識別することは確実に防止される。
【0025】
請求項9の発明によれば、請求項7又は8の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。識別されたオペレーターを特定する印字情報(例えば、識別番号や名前)をレシート又はラベルに印字するので、販売後に顧客から商品や精算に関する問い合わせがあったときに、担当したオペレーターを容易に確認することができ、速やかに対応することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態の一例となる対面秤1の使用状態を示す図であり、図2は、対面秤1の構成を示すブロック図である。対面秤1は、図1(a)に示されるように、顧客Cとオペレーター(販売担当者)Pが、商品Gを入れたカウンター型のショーケースSを挟んで取引する対面販売に使用され、図2に示されるように、秤本体2、及び秤本体2と制御部25を共有するオペレーター識別装置3を備えてなる。
【0028】
秤本体2は、ショーケースSの上面に設置された状態で使用され、計量トレイTの下方に設けられる商品重量検出部21と、計量商品を指定したり、計量後にラベル発行を指示したりするための入力部22と、指定、計量される商品の商品名、単価、計量値及び販売価格が表示される表示部23と、ラベルを発行する印字部24と、これらと通信可能に接続される制御部25と、を備えてなる。入力部22には、各商品に割り当てられたプリセットキーが設けられており、該当するキーを操作することにより、その商品の商品名及び単価が制御部25から呼び出される。オペレーター識別装置3は、制御部25と、制御部25と通信可能に接続されるアンテナ31a及び体重検出部31bを備えてなり、オペレーターPが対面秤1を操作する際の作業位置の足元に設置されるマット31と、オペレーターPの識別情報が記憶されており、オペレーターPの脛部に装着されるRFIDタグ32と、を備えてなる。
【0029】
ここで、オペレーターPの識別情報とは、各オペレーターに対して個別に付与されるコード番号であり、このコード番号をもとにオペレーターを特定することができる。RFIDタグ32は、内蔵するICチップに記憶した情報を無線通信で書き込み、あるいは読み出しできる電子情報媒体であって、オペレーターPの脛部に巻き付けて固定するベルトBに保持される。ベルトBは、オペレーターPの脛部に対する装着位置を変更できるように面ファスナ等で締め具合が調整可能とされており、RFIDタグ32の高さ位置を、後述するアンテナ31aの受信可能範囲に合わせて調整することができる。
【0030】
アンテナ31aは、RFIDタグ32に記憶される識別情報を受信する(読み出す)ためのRFIDリードアンテナであって、マット31の上面から所定距離の範囲内を受信可能範囲としている。また、体重検出部31bは、ロードセルを備える重量検出ユニットであって、マット31の上面に載るオペレーターPの体重を検出可能としている。したがって、自らの靴底接地面から上記所定距離内にベルトB(RFIDタグ32)を装着したオペレーターPがマット31に載ることで、アンテナ31aにより当該オペレーターPの識別情報が受信され、体重検出部31bにより体重が検出される。これらの識別情報及び体重の検出値は、制御部25に繰り返し送信される。
【0031】
制御部25には、対面秤1を操作する全オペレーターの識別情報及び体重の検出値(作業時に着用する衣服や靴を含む重量。)が、各オペレーターの名前と関連付けた状態で記憶されており、受信した識別情報及び体重の検出値をもとに、マット31に載っているオペレーターPを確実に識別することができる。なお、体重検出値は、RFIDタグ32の識別情報が受信できない場合や、識別の確実性を向上させるための予備情報として使用される。
【0032】
対面秤1は、次のように操作される。まず、オペレーターPが、顧客からの注文(商品名及び重量)を聞いて、その商品を入力部22に設けられるプリセットキーで指定すると、指定された商品の商品名及び単価が制御部25から呼び出されて、表示部23に表示される。さらに、該当商品をショーケースSから取り出して計量トレイTに載せると、商品名及び単価とともに、載せた商品の計量値及びそれに単価を乗じた販売価格が表示される。そこで、オペレーターPが商品の量を顧客からの注文重量に調整して、入力部22でラベル発行を指示する操作を行うことにより、計量値及び販売価格が確定されるほか、その操作時点に受信される識別情報に基づいてオペレーターが識別され、印字部24から、商品名、単価、計量値(重量)、販売価格、販売担当者名(オペレーター名)を印字したラベルを発行する。なお、ラベルに印字される情報は、制御部25に備えられるメモリーにも記録される。
【0033】
上記のとおりであるから、本実施形態に係る対面秤1及びオペレーター識別装置3は、以下の特徴点を有する。
【0034】
第一に、オペレーターPの識別情報を記憶したRFIDタグ32を、オペレーターPの脛部に装着させる一方、アンテナ31aを、オペレーターPが対面秤1を操作する作業位置の足元に配置して、識別情報を受信させるようにしたので、対面秤1を操作するだけでオペレーターPが識別されることになる。
【0035】
第二に、RFIDタグ32は足裏接地面に近い脛部に装着されているため、図1(b)に示されるように、オペレーターが作業中に上半身を屈ませたり反らせたりしても、また、図1(c)に示されるように、オペレーター同士の身長差が大きくても所定部位(例えば靴底接地面から高さ何cm等)に装着されるように設定しておくことで高さ位置を略一定(=H)にすることができる。その結果、アンテナ31aの受信可能範囲が限定され、他のオペレーターの識別情報を誤検出することが防止される。
【0036】
第三に、RFIDタグ32を、オペレーターPに対する装着位置を変更可能なベルトBに保持するため、RFIDタグ32をアンテナ31aの受信可能範囲に合わせて位置調整することができる。
【0037】
第四に、アンテナ31aをオペレーターPの作業位置に設置されるマット31に設けたので、上述したように、RFIDタグ32の装着位置を靴底接地面から高さ何cm等と設定しておくことで、アンテナ31aとRFIDタグ32の距離を略一定にすることができる。その結果、アンテナの受信可能範囲をさらに狭く限定することができ、他のオペレーターの識別情報を誤検出することを確実に防止できる。
【0038】
第五に、マット31に体重検出部31bを設けてオペレーターPの体重を検出可能としたので、RFIDタグ32から受信した識別情報と合わせて確実にオペレーターを識別することができ、識別情報を受信できないときでもオペレーターの識別が可能となる。
【0039】
第六に、ラベル発行を指示する所定の操作が行われ、計量値が確定されたときに受信した識別情報に基づいて、オペレーターPを識別するので、オペレーターPが作業途中でマット31の設置された作業位置から離れて、その間に他のオペレーターがマット31に載ったとしても間違えて識別される心配は無い。
【0040】
第七に、対面秤1が置かれるカウンター型ショーケースSのオペレーター側は、商品確認や商品取出しのためのガラス戸が全面に設けられているが、アンテナ31aがオペレーターの足元に設置されるため、アンテナ31aを設けることによってガラス戸越しの視認性やガラス戸の開閉作業性を損なうことが防止される。
【0041】
第八に、識別されたオペレーターPを特定する販売担当者名がラベルに印字されるので、販売後に顧客から商品や精算に関する問い合わせがあったときに、担当したオペレーターを容易に確認することができ、速やかに対応することが可能となる。
【0042】
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、RFIDタグ32をオペレーターPの脛部に装着することとしたが、足部(足首より先)に装着させても良い。これにより、オペレーターの姿勢により生じるRFIDタグの位置のバラツキをより一層少なくすることができる。また、上記実施形態では、RFIDタグ32をベルトBに保持させることとしたが、ワッペン等の異なる装着具に保持させても良い。さらに、オペレーターが着用する靴や衣服に直接、RFIDタグを保持させることとしても良い。かかる場合、そのRFIDタグの取付位置を予めアンテナの受信可能範囲に合わせておくことで、オペレーターがRFIDタグの装着位置をその都度確認、調整する手間をなくすことができる。
【0043】
上記実施形態では、アンテナ31aをマット31に設けることとしたが、足元にマットを置くことができない等の事情がある場合には、図3に示されるように、ショーケースSの下部の機械部分Smより背が低く、ショーケースSからの商品取出しの邪魔にならないアンテナ33を採用することができる。
【0044】
上記実施形態では、ラベル発行を指示する所定の操作が行われ、計量値が確定されたときにオペレーターPを識別することとしたが、オペレーターが注文する商品をプリセットキーで指定したとき等、異なる操作が行われたときに受信した識別情報や体重の検出値に基づいて識別することとしても良い。また、上記実施形態では、印字部24から発行されるラベルに販売担当者名を印字することとしたが、識別されたオペレーターを特定できる他の印字情報を採用しても良く、レシートが発行される場合には、レシートに印字することとしても良い。
【0045】
上記実施形態では、オペレーター識別装置を対面秤に備えた場合について説明したが、上記オペレーター識別装置は、これに限らず、レジスターやクレジットカード処理機等の販売支援装置その他、使用者を識別し記録する必要がある装置やシステムのすべてについて採用することができる。
【0046】
その他、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態の一例となる対面秤の使用状態を示す図。
【図2】対面秤の構成を示すブロック図。
【図3】対面秤の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0048】
1 対面秤
2 秤本体
3 オペレーター識別装置
21 商品重量検出部
22 入力部
23 表示部
24 印字部
25 制御部
31 マット
31a アンテナ
31b 体重検出部
32 RFIDタグ
B ベルト
C 顧客
G 商品
P オペレーター
S ショーケース
T 計量トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレーターの識別情報が記憶されて、オペレーターに装着されるRFIDタグと、
該RFIDタグから前記識別情報を受信するアンテナと、を備えてなるオペレーター識別装置であって、
前記RFIDタグはオペレーターの足部又は脛部に装着されており、前記アンテナはオペレーターの作業位置の足元に設置されていることを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオペレーター識別装置であって、
前記RFIDタグは、オペレーターに対する装着位置を変更可能な装着具に保持されていることを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項3】
請求項1に記載のオペレーター識別装置であって、
前記RFIDタグは、オペレーターが装着する靴又は衣服に保持されていることを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のオペレーター識別装置であって、
前記アンテナは、オペレーターの作業位置に設置されるマットに設けられていることを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項5】
請求項4に記載のオペレーター識別装置であって、
前記マットは、その上面に載るオペレーターの体重を検出可能であることを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項6】
請求項1乃至5に記載のオペレーター識別装置であって、
オペレーターによって所定の操作がなされたときに受信する識別情報に基づいて、オペレーターを識別することを特徴とするオペレーター識別装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のオペレーター識別装置を備えることを特徴とする対面秤。
【請求項8】
請求項7に記載の対面秤であって、
オペレーターによって計量値を確定させる操作がなされるときに受信した識別情報に基づいて、オペレーターを識別することを特徴とする対面秤。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の対面秤であって、
識別されたオペレーターを特定する印字情報をレシート又はラベルに印字することを特徴とする対面秤。
【請求項10】
オペレーターの識別情報が記憶されるRFIDタグをオペレーターの足部又は脛部に装着させて、オペレーターの作業位置の足元に配置されているアンテナで前記識別情報を検出することにより、オペレーターを識別することを特徴とするオペレーター識別方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−241944(P2007−241944A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67321(P2006−67321)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】