説明

オムツカバーエコ

【目的】 オムツを必要とする者がオムツカバーエコを装着する事で、一枚のオムツカバーが(全開状パンツ状前開き状スカート状に)簡単な操作で変形し、歩行用と床で睡眠用に穿き変える必要がない。外面防水布と内面吸水布で仕立て汚れを吸収し外に漏らさない。洗濯が自由にでき清潔で居られ、体を囲んでいる側のオムツ分エコ生活でき、ゴミを少なくし、とても安価に済む事を提供する。
【構成】 外面防水布▲1▼と内面吸水布▲2▼でオムツカバーを仕立てる。その時全開状態にて後ろ見頃B胴回りと前見頃A胴回りと左右股刳り部分をそれぞれ伸縮性にし、後ろ見頃B胴回り両端と左右股刳り両端と後ろ見頃B両脇の中間部それぞれに止め外せる部品▲3▼を付ける。そしてパンツ状態にて後ろ見頃B胴回り線上と前身頃A胴回り両端との接点それぞれに止め外せる部品▲4▼を付ける。外面の前身頃A中心にループ▲5▼を付け、内面の股部分にビニール▲6▼で被いを付ける事を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【産業の利用分野】
【0001】
この発明は、オムツを必要とする者の為に作られた、パンツ形オムツと全開形オムツを兼ね備えた、一枚の物が用途に合わせて(全開状にパンツ状に前開き状にスカート状に)簡単な操作で変形する布製のオムツカバーに関する物である。
【背景技術】
【0002】
オムツを必要とする者が、歩行中はパンツ形オムツを着用し、床で睡眠中は全開形オムツを着用する様に、従来品は用途に合わせて使い分けし、体を囲んでいる側のオムツを穿きかえなければならなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の布製オムツカバーとか紙製オムツは、歩行者用と床で睡眠用に、製品が用途に分けて作られている為、歩行者は就寝前と起床後に(衣類の一番内側に身に着けた)オムツを穿き変える事は容易ではなかった。また紙製のオムツは高価な上に洗濯できない為、体を囲んでいる側のオムツが汚れるたびに無駄に捨てなければならないので、ゴミが非常に増える上に費用がかかる。
本発明は、一枚の布製オムツカバーでこれらの不便を全て改善する事が目的である
【課題が解決するための手段】
【0004】
外面に防水布▲1▼と内面に吸水布▲2▼を使用し、オムツカバーを仕立てる。その時全開状態にて後ろ見頃B胴回り部分と前身頃A胴回り部分と左右股刳り部分をそれぞれ伸縮性にする。そして後ろ見頃B胴回り部分の両端と左右の股刳り部分の両端と後ろ見頃B両脇の中間部それぞれに止め外せる部品▲3▼(ボタンとボタン穴・ホック凸とホック凹等)を付ける。さらにパンツ状態にて後ろ見頃B胴回り線上と前見頃A胴回り両端との接点左右それぞれに止め外せる部品▲4▼(アジャスターとアジャスター止め用の紐・接着テープ一対等)を付ける。外面の前身頃A上下中心に縦に数個のループ▲5▼を付ける。内面の股当たりの部分に吸水布の上からビニール▲6▼(縦20cm程と横股刳りから股刳りまで)を被い止め付ける。
【作用】
【0005】
この発明のオムツカバーを直立状態で装着する場合、止め外せる部品▲3▼と▲4▼の全部を外して全開にし、防水布▲1▼を外側にて後ろ見頃B胴回りを上部にし、中心部を後ろ胴体中心に当て、後ろ見頃B胴回り両端を前に回し前中心でボタン▲3▼を止める。前見頃Aを後ろに上げて後ろ胴回りに挟むとスカート状になり、前見頃Aを股から潜らせて前に出し股刳り部分を両足に囲みそれぞれのボタン▲3▼を止めると、後ろ見頃Bが体に引っ付いた状態で前見頃Aが剥がれる。前見頃Aを後ろ見頃Bの内側に重ねて(手の平を左右に押し当てながら)広げ、前見頃A胴回りの両端を後ろ見頃B胴回りの上から被せて左右それぞれのアジャスター▲4▼を止め、胴回り前中心のボタン▲3▼を一度外しループ▲5▼の上部に通して止め直し、後ろ見頃B両脇のボタン▲3▼をループ▲5▼の下部に通して止めるとパンツ状になる。
【実施例】
【0006】
以下、本発明の実施例について説明する。
外面に防水布▲1▼と内面に吸水布▲2▼を使用し、前見頃Aと後ろ見頃Bの形に裁断し縫い合わせてオムツカバーを仕立てる。その時全開状態にて後ろ見頃B胴回り部分と前見頃A胴回り部分と左右股刳り部分をそれぞれ伸縮性(ゴム紐を通す・伸縮性の布を付ける等)の状態を作る。伸縮性にした後ろ身頃B胴回り部分の両端と左右股刳り部分の両端と後ろ身頃B両脇先端の中間部それぞれに止め外せる部品▲3▼(直径2cm前後程のボタンとボタン穴・ホック凸とホック凹等)を付ける。その時後ろ身頃B胴回り部分の片端に伸縮性の紐7cm程を付けた先端に(ボタン穴・ホック片側等)を付け、後ろ身頃B片脇中間部に伸縮性の紐20cm程を付けた先端に(ボタン穴・ホック片側等)を付ける。さらに前身頃Aの左右股刳りのボタン付け位置に布を突き出して当て布を作る。次にパンツ状態にて後ろ身頃B胴回り線上と前身頃A胴回り両端との接点左右それぞれに止め外せる部品▲4▼(直径2cm前後程のアジャスターとアジャスター止め用の紐・縦横5cm前後の接着テープ一対・変わりボタン長さ3cm程とボタン穴等)を付ける。外面の防水布▲1▼の上に前身頃A上下中心にループ▲5▼(5cm前後の長さ×数個)を付ける。内面股当たり部分に吸水布▲2▼の上からビニール▲6▼(縦・前身頃Aと後ろ見頃Bの中間20cm程と横・股刳りから股刳り迄)を被い止め付ける。
本発明は以上のような構造でこれを装着する時は、オムツカバーの止め外せる部品▲3▼と▲4▼の全部を外し、図2に示すように全開状態にする。直立状態の姿勢で全開状のオムツカバーを装着する場合、防水布▲1▼を体の外側にして後ろ身頃B胴回りを上部にし、胴回り中心部を後ろ胴体中心に当て、後ろ身頃B胴回り両端を水平に前に回し前中心で(ボタン・ホック等)▲3▼を止める。その状態で前身頃Aを後ろに持ち上げて後ろ身頃B胴回り伸縮性の部分に挟むと、図4に示すようにスカート状になる。そして前身頃Aを股から潜らせて前に出し股刳りの伸縮性部分を両足の付け根それぞれに囲み、それぞれの足の前中央辺りの当て布の上で(ボタン・ホック等)▲3▼を止めると、図3に示すように後ろ身頃Bが体に引っ付いた状態で前身頃Aが剥がれる。剥がれている前身頃Aを後ろ身頃Bの内側に重ねて(手の平を左右に押し当てながら)広げ、前身頃A胴回り両端を後ろ身頃B胴回りの上から被せて左右それぞれの(アジャスター・接着テープ等)▲4▼を止め、胴回り前中心の(ボタン・ホック等)▲3▼を一度外しループ▲5▼の上部位置に紐を通して止め直し、後ろ身頃B両脇の(ボタン・ホック等)▲3▼をループ▲5▼の下部位置に紐を通して止めると図1に示すようにパンツ状になる。寝た状態でオムツカバー着脱の場合も、直立状態と同様にする。
【発明の効果】
【0007】
オムツを必要とする者が、この発明のオムツカバーエコを装着する事で、一枚のオムツカバーが用途に合わせて(全開状にパンツ状に前開き状にスカート状に)簡単な操作で変形する為、全開状にして(歩行中でも床で睡眠中でも)着脱が簡単にでき、床で睡眠中に(後ろ見頃Bがお尻から脇と前辺り迄被っている為)横漏れの心配もなく、パンツ状にして上げ下げも自由にでき、前開き状にして中敷き紙パッドの交換が無理なく楽にでき、スカート状にしてトイレ使用もできるので、昼間の歩行用と夜間床で睡眠用に穿き変える必要がなく、一日中同じ物を装着できて、とても便利で楽できる。また外面を防水布と内面を吸水布で仕立て(中敷き紙パッドから漏れた)汚れを吸収できる上に、汚れをオムツカバーから外に漏らさない。洗濯が自由にでき、とても清潔で居られて、その上体を囲んでいる側のオムツ分エコ生活でき、とても安価に済む事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例のオムツカバーをパンツ状に止めた状態の前から見た図である。
【図2】 本発明の一例のオムツカバーを全開状に開いた状態の外面から見た図である。
【図3】 本発明の一例のオムツカバーを前開き状に止めた状態の斜視図である。
【図4】 本発明の一例のオムツカバーをスカート状に止めた状態の斜視図である。
【符号の説明】
A 前見頃 B 後ろ見頃
▲1▼ 防水布 ▲2▼ 吸水布
▲3▼ ボタンとボタン穴
▲4▼ アジャスターとアジャスター止め用の紐
▲5▼ ループ ▲6▼ ビニール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面を防水布▲1▼と内面を吸水布▲2▼で仕立てたオムツカバーの、全開状態にて後ろ見頃B胴回り部分と前見頃A胴回り部分と左右の股刳り部分をそれぞれ伸縮性にし、後ろ見頃B胴回り部分の両端と左右の股刳り部分の両端と後ろ見頃B両脇の中間部のそれぞれに止め外せる部品▲3▼を付け、パンツ状態にて後ろ見頃B胴回り線上と前身頃A胴回り両端との接点左右それぞれに止め外せる部品▲4▼を付け、外面の前身頃A上下中心に縦のループ▲5▼を付け、内面の股当たりの部分をビニール▲6▼で被い、設定したオムツカバーエコ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate