説明

オークションシステム

【課題】
落札価格に応じて、基本となる商品やサービスに、オプションの商品やサービスが付加されるオークションシステムを出品することを目的とする。
【解決手段】
オークション情報とオプション情報とを出品者端末から受信するオークション情報登録手段と、それらを入札者端末に対して送信するオークション情報提供手段と、入札に関する情報を入札者端末から受信する入札受付手段と、オークション情報とオプション情報と入札に関する情報とを記憶装置に記憶させるオークション情報記憶手段と、入札終了時刻経過後、商品等に対する入札のうち、記憶装置に記憶する入札者の識別情報と入札価格に基づいて、入札価格の最も高い入札者から出品数分の入札者を落札者として決定し、落札者の入札価格に応じて、落札者毎にオプション情報におけるオプションを付与することを決定する落札決定手段と、を有するオークションシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等を介して行うオークションシステムであって、その落札価格に応じて、基本となる商品やサービスに、オプションの商品やサービスが付加されるオークションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の発達に伴い、インターネット上で、商品やサービス(以下、本明細書において「商品等」という)などのオークションを行う各種のオークションサイトが存在する。例えば下記非特許文献1に記載のように、「日程」、「部屋」、「サービス」をセットとした宿泊サービスを落札させるインターネット上でのオークションシステムが存在する。
【0003】
【非特許文献1】株式会社一休、”eAuction”、[online]、1999年、インターネット<URL:http://www.eac.ne.jp/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記非特許文献1に示したように、従来のオークションシステムでは、入札価格が予想以上に高騰して落札されたとしても、対象となる商品等は変わらないので、入札価格が上昇する程、落札者にとってはメリットが少なくなる。その為、入札件数の伸び悩みが懸念される。
【0005】
また上位数人が落札できるオークションシステムの場合、落札した最高金額と最低金額との間に大きな差が生じた場合に、同じ商品等しか取得できないのに、その金額が大きく異なるため、落札者間に不公平感が生じかねない。
【0006】
また非特許文献1の宿泊予約のように、サービスを落札させるオークションシステムの場合には、サービスがそれに見合わない高額で落札された場合、同じサービスを通常価格で利用する者が存在することで、逆に落札者に割高感や、サービスを出品した企業の対応などに不満等が生じる可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、入札価格に応じて、入札対象となる商品等にオプションが付加されるオークションシステムを発明することによって、落札者にとって入札価格に応じた商品等を出品することが出来、その満足感を充足させることが可能となった。
【0008】
請求項1の発明は、ネットワークを介してオークションを行うオークションシステムであって、前記オークションに出品する商品等の名称、内容、出品数を少なくとも含むオークション情報と、入札価格に応じて商品等に付加される商品等の情報を少なくとも含むオプション情報とを、前記オークションに対して商品等を出品する出品者端末から受信するオークション情報登録手段と、前記オークション情報とオプション情報とを、入札を行う入札者が利用する入札者端末に対して送信するオークション情報提供手段と、前記入札者を識別する識別情報と前記商品等に対する入札価格とを含む入札に関する情報を、前記入札者端末から受信する入札受付手段と、前記出品者端末から受信したオークション情報とオプション情報と、前記入札者端末から受信した入札に関する情報とを記憶装置に記憶させるオークション情報記憶手段と、予め定められた入札終了時刻経過後、前記商品等に対する入札のうち、前記記憶装置に記憶する前記入札者の識別情報と入札価格に基づいて、入札価格の最も高い入札者から出品数分の入札者を落札者として決定し、前記落札者の入札価格に応じて、前記落札者毎に前記オプション情報におけるオプションの商品等を付与することを決定する落札決定手段と、を有するオークションシステムである。
【0009】
本発明によって、落札者の入札価格に応じて商品等が付加されるので、落札者は価格に見合った商品等を取得することが出来る。その為、仮にオークションの落札価格が高騰したとしても、従来のように不公平感を募らせることは少なくなる。
【0010】
請求項2の発明において、前記落札決定手段は、前記落札者となった入札者の入札者端末に対して、前記落札したことと付加されるオプションの情報とを送信する、オークションシステムである。
【0011】
請求項3の発明において、前記落札決定手段は、前記商品等を出品した出品者の出品者端末に対して、前記商品等が落札されたことと、落札者の識別情報と、落札者の入札価格と、付加されるオプションの情報とを送信する、オークションシステムである。
【0012】
これらの発明によって、落札者、出品者は、商品等が落札した(された)こと、その落札価格などを把握することが出来る。そして落札者はここで送信される電子メールなどをプリントアウトして出品者の元に持参するなどして当該商品等を享受することが出来る。
【0013】
請求項4の発明において、前記オークション情報提供手段は、前記記憶装置に記憶する、所定時点において落札可能な範囲の入札者の入札価格と、前記オプション情報におけるオプションが付与される入札価格とを比較し、次のオプションが付与されるのに必要な金額を併せて前記入札者端末に送信する、オークションシステムである。
【0014】
落札可能な範囲に位置する入札者は、あえて入札金額をそこから上げなくても落札することが出来る。一方、出品者にとっては出品した商品等が、より高額で落札されることが望ましい。そこで、このように次のオプションが付与されるのに必要な金額(差額)の表示を行うことによって、その差額が少額(例えば100円など)の場合、付与されるオプションのランクアップを狙って、入札者自らが、敢えて入札価格を上げることも考えられる。例えば、当初の入札価格が9,900円であって、次に付与されるオプションの入札価格が10,000円の場合、9,900円で単に落札するよりも、敢えて100円を上乗せして入札することで、入札者はランクアップされた次のオプションが付与された上で落札することが出来る。100円のように少額であれば通常は大きな負担にならないので、わざわざ必要もない入札価格を引き上げて入札をすることも考えられる。これによって、入札価格を上げることが出来、出品者の商品等の高額での落札の要因とすることが出来る。
【0015】
請求項5の発明において、前記オークション情報提供手段は、前記記憶装置に記憶する、前記オプション情報におけるオプションが付与される入札価格と、前記入札者の入札価格とを比較し、次のオプションが付与される入札価格から所定範囲内に前記入札者の入札価格がある場合に、次のオプションが付与されるのに必要な金額を算出し、前記必要な金額を併せて前記入札者端末に送信する、オークションシステムである。
【0016】
本発明のように構成しても、上述の発明と同様の効果を得ることが出来る。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって、入札価格に応じて、入札対象となる商品等にオプションが付加されることとなる。これによって、入札価格に応じた商品等を落札者は取得することが出来、落札価格が予想以上に高騰したとしても、落札者が不満を抱く可能性は低くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明のオークションシステム1のシステム構成の一例を図1のシステム構成図に、オークションシステム1を実現するコンピュータ端末(サーバも含む)のハードウェア構成図を図2に示す。
【0019】
オークションシステム1を実現するコンピュータ端末は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置11と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置12と、演算装置11の処理結果や記憶装置12に記憶する情報をインターネットなどのネットワーク8を介して送信する通信装置13とを少なくとも有しており、オークションシステム1の各機能は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュール)が演算装置11に読み込まれることで本発明の処理が行われる。各手段は、記憶装置12に記憶した情報をその処理において利用する場合には、該当する情報を当該記憶装置12から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置11における処理に用いる。また当該コンピュータ端末には、更に、キーボードやマウスなどの入力装置10、ディスプレイなどの表示装置14を有していても良い。
【0020】
オークションシステム1は、オークション情報登録手段2とオークション情報記憶手段3とオークション情報提供手段4と入札受付手段5と落札決定手段6とを有している。
【0021】
オークション情報登録手段2は、商品等をオークションに出品する者(法人等であっても良い)が利用するコンピュータ端末(出品者端末。図示せず)から、オークション対象の商品等の情報(オークション情報)と、入札価格に応じたオプションの情報(オプション情報)を、通信装置13を介して受信する手段である。
【0022】
オークション情報としては、オークション対象の基本となる商品等(基本の商品やサービス)の名称、出品される商品等の内容、入札終了時刻、出品数、開始価格、入札単位などがある。更に上限金額を設けても良い。例えば飲食店でのレストランプランが商品等となり、出品数は3組(各組2名)、入札開始価格は5,000円、入札単位は50円とのようになる。またオプションの情報としては、入札価格に応じて、商品等に付加される商品等などの情報がある。商品等が飲食店のレストランプランの場合、アペリティフやボトルワイン、デザート等がオプションの商品等となる。
【0023】
オークション情報記憶手段3は、オークション情報登録手段2で受信した各種の情報(オークション情報、オプション情報など)や、入札受付手段5(後述)で入札者が利用する入札者端末7から受信した入札に関する情報を、記憶装置12に記憶させる手段である。
【0024】
オークション情報提供手段4は、当該オークション情報、例えば商品等(基本の商品やサービス)の名称、出品される商品等の内容、入札終了時刻、出品数、開始価格、入札単位や、オプション情報、例えば入札価格に応じて、商品等に付加される商品等の情報や、入札履歴の情報などを記憶装置12から取得して、通信装置13を介して入札者端末7に送信する手段である。オークション情報提供手段4が入札者端末7に送信するオークション画面の一例を図4に示す。
【0025】
入札受付手段5は、オークションに対して入札に関する情報を通信装置13を介して入札者端末7から受信する手段である。入札に関する情報には、入札金額や自分を識別する識別情報などがある。
【0026】
落札決定手段6は、入札終了時刻経過後、落札者とその落札者が落札した商品等に付加されるオプションとなる商品等を決定する手段である。落札者は、通常は、最高値の入札価格を提示した入札者から、出品数分までの入札者になる。例えば出品数が3の場合には、入札価格の最も高い入札者、次点の入札者、次々点の入札者の3名が落札者となる。尚、出品数が1の場合には入札価格が最も高い入札者のみが落札者となる。また、落札決定手段6は、落札者を決定後、その入札価格(落札価格)に応じて出品者が設定した入札価格に応じたオプションを決定する。
【0027】
次に本発明のオークションシステム1の処理プロセスの一例を図3のフローチャート及び図1のシステム構成図を用いて説明する。
【0028】
まず本発明のオークションシステム1を用いて商品等の出品を行うことを希望する出品者は、所定の操作を出品者端末から行うことにより、図5に示す出品者側の管理画面に表示された情報を入力する。図5の画面の上段には、オークション対象の基本となる商品等の入札開始価格、入札単位、終了価格、出品数(落札可能者)などの他、図示しない商品等の名称、出品される商品等の内容、入札終了時刻などのオークション情報を入力する(S100)。例えば出品するものが飲食店の「クリスマスディナーコース」のプランの場合、名称として「クリスマスディナーコース」、商品等の内容としてディナーコースの内容、入札開始価格として5,000円、入札単位50円、入札終了価格(上限価格)として12,000円、出品数として3組(各組2名)等を入力する。
【0029】
また図5の画面の下段には、入札価格に応じて出品者が付加するオプション情報を入力する(S110)。これは入札価格帯に応じて付加する商品やサービス等の情報を入力する。例えば5,500円から6,500円を「アペリティフ」とし、6,501円から7,500円を「アペリティフ、ボトルワイン」とし、7,501円から9,000円を「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ」とし、9,001円から10,000円を「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ、メインディッシュグレードアップ」とし、10,001円から12,000円を「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ、メインディッシュグレードアップ、メインディッシュ1品追加」として入力する。
【0030】
このように出品者は、出品者端末からオークション情報とオプション情報とを入力し、それをオークションシステム1に送信する。
【0031】
出品者端末から送信されたオークション情報とオプション情報とは、オークションシステム1のオークション情報登録手段2が通信装置13を介して受信し、オークション情報記憶手段3が記憶装置12に記憶させる。
【0032】
このようにしてオークションへ商品等が登録されると、所定の入札開始時刻を経過後、入札が開始される(S120)。入札開始後、当該商品等を検索するなどした者は、所定の操作を行うことにより、オークション情報提供手段4が、当該オークション情報やオプション情報や入札履歴の情報などを記憶装置12から取得して、通信装置13を介して入札者端末7に送信する。これを入札者端末7で受信して図4に示すようなオークション画面を表示する(S130)。
【0033】
入札者は、図4に示されるようなオークション画面を入札者端末7で表示し、現在の入札価格などを閲覧する。また入札履歴をマウス等で押下することで、入札履歴の取得要求が入札者端末7からオークション情報提供手段4に送信され、それを通信装置13を介して受信したオークション情報提供手段4は、記憶装置12から当該商品等に関する入札履歴の情報を取得して、通信装置13を介して入札者端末7に送信する。この際に送信される入札履歴の画面の一例を図6に示す。
【0034】
入札履歴には、入札者を識別する識別情報(図6ではニックネーム)や、入札価格、入札時刻が表示されている。更に、仮に現在入札が終了したとするならば落札することの出来る範囲を、他の入札者とは異なる色などで識別可能に表示する。また次に付加されるオプションまでどのくらいの入札金額が必要かを示す表示(図6では「次回の付加サービスまであと1,151円です!」等)を併せて行うと良い。落札可能な範囲の入札者を他の入札者とは異なる色で表示することによって、入札者は自分がいくらで入札すれば良いかを容易に判別することが出来る。また、次に付加されるオプションまでいくら必要かを表示することによって、自らが入札する場合に、いくらで入札されると付加されるオプションが繰り上がるかを容易に理解することが出来るので、入札価格の上昇を図ることが出来る。
【0035】
このような、次に付与されるオプションまでに必要な入札金額の表示は、落札可能な範囲の入札者の入札価格と、記憶装置12に記憶するオプション情報におけるオプションが付与される入札価格とを比較して、その差額を算出することで、次のオプションが付与されるのに必要な入札金額の表示とすることが出来る。また入札者の入札価格と、記憶装置12に記憶するオプション情報におけるオプションが付与される入札価格とを比較して、所定範囲の金額(例えば500円以内)にある入札者を抽出して、次のオプションが付与される入札価格と入札者の入札価格とを比較し、その差額を算出することで、次のオプションが付与されるのに必要な入札金額の表示とすることも出来る。これはオークション情報提供手段4が、入札者端末7に入札履歴の画面を送信する際に行い、図6に示すように表示を行うと良い。尚、図6では、落札可能な範囲の入札者に対して、次のオプションまで必要な入札金額の表示を行う場合を示している。
【0036】
このようにしてオークション画面や入札履歴の画面を閲覧した結果、入札者が入札する場合には、図4のオークション画面の所定欄(図4では右側中程)に入札価格を入力し、「入札する」のボタンを押下することによって、入札者端末7から入札価格と入札者を識別する識別情報とが送信される(S140)。
【0037】
入札受付手段5は、通信装置13を介してS140で送信された入札価格と入札者を識別する識別情報とを受信し、オークション情報記憶手段3が記憶装置12に記憶する、当該オークションの入札履歴に追加して記憶させる。
【0038】
このように複数の入札者からの入札終了時刻まで繰り返す(S150)。
【0039】
予め定められた入札終了時刻を経過後、落札決定手段6は、記憶装置12に記憶する当該オークションの商品等について、落札者を決定する(S160)。
【0040】
例えば入札終了時刻の入札履歴が図6に示す状態であって、落札可能者(出品数)が3の場合、最高の入札価格で入札した入札者から上位3名が落札者として決定される。従って、ニックネーム「のっこ」が7,850円で、ニックネーム「うっちゃん」が7,000円で、ニックネーム「みっちょん」が6,450円で落札者として決定される。
【0041】
また落札決定手段6は、各落札者の入札価格に応じて、商品等に付加するオプションを決定する(S170)。商品等に付加されるオプションが図4下段に示されるような場合、ニックネーム「のっこ」は7,850円で入札しているので、商品等に付加されるオプションとして「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ」を決定し、ニックネーム「うっちゃん」は7,000円で入札しているので、商品等に付加されるオプションとして「アペリティフ、ボトルワイン」を決定し、ニックネーム「みっちょん」は6,450円で入札しているので、商品等に付加されるオプションとして「アペリティフ」を決定する。
【0042】
このようにして落札者及びそのオプションとを落札決定手段6が決定後、落札決定手段6は、出品者の出品者端末、落札者の入札者端末7に対して、落札された(落札した)ことの情報を電子メールなどにより送信する。そして落札者は、当日、この電子メールなどをプリントアウトして出品者などに提示することにより、当該落札した商品等とオプションとを享受することが出来る。
【0043】
例えば落札者である入札者の入札者端末7に対しては、落札した旨の情報と、その入札価格に応じて付加されるオプションの情報とが電子メールなどにより送信される。例えばニックネーム「のっこ」の入札者端末7には、落札した旨の情報と、入札価格(落札価格)「7,850円」と、付加されるオプションの情報「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ」とが送信され、ニックネーム「うっちゃん」の入札者端末7には、落札した旨の情報と、入札価格(落札価格)「7,000円」と、付加されるオプションの情報「アペリティフ、ボトルワイン」とが送信され、ニックネーム「みっちょん」の入札者端末7には、落札した旨の情報と、入札価格(落札価格)「6,450円」と、付加されるオプションの情報「アペリティフ」とが電子メールなどにより送信される。
【0044】
また当該商品等の「クリスマスディナーコース」を出品した出品者の出品者端末に対しては、当該商品が落札されたことと、ニックネーム「のっこ」が7,850円で落札し、付加されるオプションは「アペリティフ、ボトルワイン、クリスマスケーキ」であること、ニックネーム「うっちゃん」が7,000円で落札し、付加されるオプションは「アペリティフ、ボトルワイン」であること、ニックネーム「みっちょん」が6,450円で落札し、付加されるオプションは「アペリティフ」であること、が電子メールなどにより送信される。
【0045】
上述のように入札価格に応じて付加されるオプションを落札決定手段6が決定することによって、例え他の落札者よりも高額で落札したとしても、他の落札者よりオプションが付加されているので、割高感や不公平感を感じることが少なくなり、逆に満足感を得られる可能性が高まる。また落札者が一人の場合であっても、自らの落札価格に見合った商品等を享受できるのでその不満が生じることも少ない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
上述した発明によって、入札価格に応じて、入札対象となる商品等にオプションが付加されることとなる。これによって、入札価格に応じた商品等を落札者は取得することが出来、落札価格が予想以上に高騰したとしても、落札者が不満を抱く可能性は低くなる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示したシステム構成図である。
【図2】コンピュータ端末のハードウェア構成の一例を示したシステム構成図である。
【図3】本発明の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図4】オークション画面の一例である。
【図5】出品者側の管理画面の一例である。
【図6】入札履歴の画面の一例である。
【符号の説明】
【0048】
1:オークションシステム
2:オークション情報登録手段
3:オークション情報記憶手段
4:オークション情報提供手段
5:入札受付手段
6:落札決定手段
7:入札者端末
8:ネットワーク
10:入力装置
11:演算装置
12:記憶装置
13:通信装置
14:表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してオークションを行うオークションシステムであって、
前記オークションに出品する商品等の名称、内容、出品数を少なくとも含むオークション情報と、入札価格に応じて商品等に付加される商品等の情報を少なくとも含むオプション情報とを、前記オークションに対して商品等を出品する出品者端末から受信するオークション情報登録手段と、
前記オークション情報とオプション情報とを、入札を行う入札者が利用する入札者端末に対して送信するオークション情報提供手段と、
前記入札者を識別する識別情報と前記商品等に対する入札価格とを含む入札に関する情報を、前記入札者端末から受信する入札受付手段と、
前記出品者端末から受信したオークション情報とオプション情報と、前記入札者端末から受信した入札に関する情報とを記憶装置に記憶させるオークション情報記憶手段と、
予め定められた入札終了時刻経過後、前記商品等に対する入札のうち、前記記憶装置に記憶する前記入札者の識別情報と入札価格に基づいて、入札価格の最も高い入札者から出品数分の入札者を落札者として決定し、前記落札者の入札価格に応じて、前記落札者毎に前記オプション情報におけるオプションの商品等を付与することを決定する落札決定手段と、
を有することを特徴とするオークションシステム。
【請求項2】
前記落札決定手段は、
前記落札者となった入札者の入札者端末に対して、前記落札したことと付加されるオプションの情報とを送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のオークションシステム。
【請求項3】
前記落札決定手段は、
前記商品等を出品した出品者の出品者端末に対して、前記商品等が落札されたことと、落札者の識別情報と、落札者の入札価格と、付加されるオプションの情報とを送信する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオークションシステム。
【請求項4】
前記オークション情報提供手段は、
前記記憶装置に記憶する、所定時点において落札可能な範囲の入札者の入札価格と、前記オプション情報におけるオプションが付与される入札価格とを比較し、次のオプションが付与されるのに必要な金額を併せて前記入札者端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のオークションシステム。
【請求項5】
前記オークション情報提供手段は、
前記記憶装置に記憶する、前記オプション情報におけるオプションが付与される入札価格と、前記入札者の入札価格とを比較し、次のオプションが付与される入札価格から所定範囲内に前記入札者の入札価格がある場合に、次のオプションが付与されるのに必要な金額を算出し、前記必要な金額を併せて前記入札者端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のオークションシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−102516(P2007−102516A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−291935(P2005−291935)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)