説明

オートバイ盗難防止方法及びシステム

【課題】不正な方法でオートバイの電源を連結するか、エンジンを始動する場合、これを感知して電源連結またはエンジン始動を遮断するオートバイ盗難防止方法及びシステムを提供する。
【解決手段】盗難防止方法及びシステムは、電子制御ユニットがオートバイの電源連結またはエンジン始動を感知する場合、電子識別子を検証し、無認証(または認証前)の電源連結またはエンジン始動の場合には、これを遮断する。また、電子制御ユニットは、無認証の電源連結またはエンジン始動の場合、盗難警報信号を発生することができる。非正常的な方法でオートバイのエンジンを始動させようとする場合、自動にエンジン始動を遮断してオートバイの盗難を防止することができる。また、ユーザは、物理的なキーをキーシリンダーに差さなくても、電子識別子を確認して始動させることができるので、迅速で且つ簡便に始動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートバイ盗難防止方法及びシステムに関し、より詳細には、物理的なキーがなくても、迅速に始動することができ、無認証の電源連結またはエンジン始動が感知される場合、これを遮断してオートバイの盗難を防止することができるオートバイ盗難防止方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オートバイを始動させるためには、キーシリンダーにキーを挿入し、回転させた後、スタートボタンを押すか、またはキックスタートを踏むことによって、始動させることができる。しかしながら、このような方法は、ユーザが必ずキーを所持して、キーをキーシリンダーに挿入し、キーシリンダーをオン(ON)位置に回さなければならないという煩雑さがある。
【0003】
オートバイは、第三者の接近を阻止することができるドアがない。したがって、オートバイは、常に盗難の危険にさらされている。また、大部分のオートバイが不正な方法で配線を簡単に操作すれば、強制的にエンジンを始動させることができるという問題点がある。例えば、キーシリンダーとハーネスを連結させるコネクターを分離させ、キックスタートを踏むか、またはワイヤハーネス全体を切断し、キックスタートを踏むか、またはイグニッショングラウンドまたはイグニッションワイヤのうち1つを切断し、キックスタートを踏むと始動してしまう。
【0004】
最近、このような煩雑さと盗難防止技術を改善したスマートキーシステムをオートバイに適用した事例が増加している。しかしながら、ほとんどの場合、オートバイの製造時にスマートキーシステムを取り付けなければならず、システムの複雑性と多数の構成品に起因してコストが上昇するという問題点があった。また、不正な方法でオートバイの車体配線を操作して始動させる場合には、これを感知しにくいという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、不正な方法でオートバイの電源を連結するか、またはエンジンを始動する場合、これを感知して電源連結またはエンジン始動を遮断するオートバイ盗難防止方法及びシステムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、無認証の電源連結またはエンジン始動がある場合、盗難警報信号を発生することができるオートバイ盗難防止方法及びシステムを提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、ユーザが物理的なキーをキーシリンダーに差さなくても、電子識別子を確認して迅速で且つ簡便に始動させることができるオートバイ盗難防止方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、電子制御ユニットが、認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する感知段階と;前記電子制御ユニットが無線通信を通じてスマートリモコンに前記電子制御ユニットの電子識別子を伝送する伝送段階と;前記電子制御ユニットが一定時間前記スマートリモコンから伝送した前記電子制御ユニットの電子識別子に対する応答信号を受信しなければ、前記電源連結またはエンジン始動を遮断する遮断段階と;を含むことを特徴とするオートバイ盗難防止方法を提供する。
【0009】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記遮断段階で、前記電子制御ユニットが盗難警報信号を発生させることができる。
【0010】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記遮断段階で、前記電子制御ユニットがIG制御回路の出力をグラウンドに接地させて、オートバイのエンジン点火制御装置に供給される交流電源をグラウンドに接地させるか、または前記エンジン点火制御装置に供給される直流電源を遮断してエンジン始動を遮断することができる。
【0011】
本発明によるオートバイ盗難防止方法は、前記スマートリモコンが受信した前記電子制御ユニットの電子識別子と前記スマートリモコンの電子識別子とが同一であるか否かを判断する同一性判断段階と;前記同一性の判断結果、同一でない場合には、前記スマートリモコンは応答しない段階と;をさらに含むことができる。
【0012】
本発明によるオートバイ盗難防止方法は、前記同一性の判断結果、同一である場合には、前記スマートリモコンが前記スマートリモコンの電子識別子を含む応答信号を前記電子制御ユニットに伝送する段階と;前記電子制御ユニットが前記応答信号に含まれた前記スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子とが同一であるか否かを判断し、同一であれば、エンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持する段階と;をさらに含むことができる。
【0013】
本発明によるオートバイ盗難防止方法は、前記同一性の判断結果、同一でない場合、前記電子制御ユニットが既設定のハンドルロック状態を維持する段階と;前記同一性の判断結果、同一である場合、前記電子制御ユニットが既設定のハンドルロックを解除する段階と;をさらに含むことができる。
【0014】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記伝送段階は、前記オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、ブレーキ操作を感知すれば、前記電子制御ユニットが無線通信を通じて前記スマートリモコンに前記電子制御ユニットの電子識別子を伝送することができる。
【0015】
また、本発明は、電子制御ユニットが認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する感知段階と;前記電子制御ユニットが無線通信を通じてスマートリモコンに前記スマートリモコンの電子識別子の伝送を要請する要請段階と;前記電子制御ユニットが一定時間前記スマートリモコンの電子識別子を受信しなければ、前記電源連結またはエンジン始動を遮断する遮断段階と;を含むことを特徴とするオートバイ盗難防止方法を提供する。
【0016】
本発明によるオートバイ盗難防止方法は、前記電子制御ユニットが前記スマートリモコンから前記スマートリモコンの電子識別子を受信する段階と;前記電子制御ユニットが前記スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子の同一性を判断する同一性判断段階と;前記同一性の判断結果、同一でない場合には、前記遮断段階を実行し、同一である場合には、前記電子制御ユニットがエンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持する段階と;をさらに含むことができる。
【0017】
本発明によるオートバイ盗難防止方法は、前記遮断段階で、前記応答信号を受信しないか、または前記スマートリモコンの電子識別子を受信しない前記一定時間以内にスタートボタンを押せば、前記電子制御ユニットは、エンジン始動を行わなくてもよい。
【0018】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記要請段階は、前記オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、ブレーキ操作を感知すれば、前記電子制御ユニットが無線通信を通じて前記スマートリモコンに前記スマートリモコンの電子識別子の伝送を要請することができる。
【0019】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記感知段階は、前記電子制御ユニットが、オートバイが左右に一定の角度以上傾斜するか、または前輪または後輪が一定の角度以上浮かされたことを感知する段階をさらに含み、前記遮断段階で、前記電子制御ユニットが盗難警報信号を発生させる。
【0020】
本発明によるオートバイ盗難防止方法において、前記遮断段階で、前記電子制御ユニットは、盗難警報信号を認証されたスマートリモコンに伝送し、盗難警報を出力させる。
【0021】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、電子制御ユニット及びスマートリモコンを含む。電子制御ユニットは、オートバイの認証前の電源連結またはエンジン始動を感知することができ、電子識別子を送受信することができる。スマートリモコンは、電子制御ユニットから電子識別子を受信し、応答信号を送信することができ、受信された電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断することができる。電子制御ユニットは、認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する場合、電子制御ユニットの電子識別子をスマートリモコンに伝送する。スマートリモコンは、電子制御ユニットの電子識別子を受信し、受信された電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断し、同一でない場合には、応答せず、同一である場合には、前記スマートリモコンの電子識別子を含む応答信号を前記電子制御ユニットに伝送する。電子制御ユニットは、一定時間前記応答信号を受信しなければ、電源またはエンジン始動を遮断し、応答信号を受信すれば、応答信号に含まれたスマートリモコンの電子識別子と電子制御ユニットの電子識別子が同一であるか否かを判断し、同一であれば、エンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持することができる。電子制御ユニットは、一定時間応答信号を受信しなければ、盗難警報信号を発生させることができる。
【0022】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、電子制御ユニットが感知部、第1制御部、第1無線通信部を備える。感知部は、オートバイの電源連結またはエンジン始動を感知することができる。第1制御部は、スマートリモコンの電子識別子と電子制御ユニットの電子識別子が同一であるか否かを判断することができる。第1無線通信部は、電子識別子を送受信することができる。
【0023】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、スマートリモコンが第2無線通信部及び第2制御部を備える。第2無線通信部は、電子識別子を受信し、応答信号を送信することができる。第2制御部は、電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断することができる。
【0024】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、電子制御ユニットがIG制御回路の出力をグラウンドに接地させて、オートバイのエンジン点火制御装置に供給される交流電源をグラウンドに接地させるか、または前記エンジン点火制御装置に供給される直流電源を遮断してエンジン始動を遮断することができる。
【0025】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、電子制御ユニットがオートバイの始動が中止している間に、スリップ状態を維持することができる。
【0026】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、電子制御ユニットがオートバイのバッテリー電圧をチェックし、バッテリーの交替時期を通知することができる。
【0027】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、スマートリモコンが電子制御ユニットから電子識別子の要請信号を受信する前までスリップ状態を維持することができる。
【0028】
本発明によるオートバイ盗難防止システムは、スマートリモコンが認証された電子制御ユニット以外の電子制御ユニットから電子識別子を要請されれば、応答しなくてもよい。
【0029】
また、本発明によるオートバイ盗難防止システムは、スマートリモコンがスマートリモコンのバッテリー電圧をチェックし、バッテリーの交替時期を通知することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるオートバイ盗難防止方法及びシステムは、不正な方法でオートバイの電源を連結するか、またはエンジンを始動する場合、これを感知して電源連結またはエンジン始動を遮断することができる。また、無認証の電源連結またはエンジン始動がある場合、盗難警報信号を発生することができる。したがって、オートバイの盗難を防止することができる。
【0031】
また、本発明によるオートバイ盗難防止方法及びシステムは、物理的なキーをキーシリンダーに差さなくても、電子識別子を確認して始動させることができるので、ユーザが迅速で且つ簡便に始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例による電子制御ユニットを示す図である。
【図2】本発明の実施例によるスマートリモコンを示す図である。
【図3】本発明の実施例によるオートバイ盗難防止方法を示す流れ図である。
【図4】本発明の他の実施例によるオートバイ盗難防止方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。この時、添付の図面において、同一の構成要素は、可能であれば、同一の符号を付すことに留意する。また、公知の機能及び構成に関する詳細な説明は省略する。同様の理由で、添付の図面において、一部の構成要素は、誇張または省略されるか、または概略的に図示されている。
【0034】
ここで、“認証前の電源連結またはエンジン始動”は、電子制御ユニットとスマートリモコンとの間に認証過程を行わない状態での電源連結またはエンジン始動を意味する。
【0035】
図1は、本発明の実施例による電子制御ユニットを示す図であり、図2は、本発明の実施例によるスマートリモコンを示す図である。
【0036】
本発明の実施例による電子制御ユニット100は、図1に示されたように、感知部110、第1制御部120及び第1無線通信部130を含んで構成され、認証前の電源連結またはエンジン始動が不正な方法で行われた場合には、これを遮断する。
【0037】
感知部110は、電源連結感知部111、エンジン始動感知部112及びセンサー部113を備える。電源連結感知部111は、オートバイの電源が連結されるか否かを感知する。エンジン始動感知部112は、オートバイのエンジン始動があるか否かを感知する。また、センサー部113は、圧力センサー、モーションセンサーなどを含む。圧力センサーは、オートバイのシートに作用する圧力や重さを感知し、人がシートに座るか否かを感知する。モーションセンサーは、オートバイが左右に一定角度以上傾斜したか、または前輪または後輪が一定角度以上浮かされたか否かを感知する。この時、モーションセンサーにおいては、加速度センサー、角速度センサー、磁場センサー及びジャイロセンサーのうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されるものではない。感知部110は、認証前の電源連結またはエンジン始動が感知されれば、これを第1制御部120に通知する。同時に、センサー部113は、感知した感知信号を第1制御部120に伝送する。
【0038】
第1無線通信部130は、LF送信回路131、LFアンテナ132、RF受信回路133、RFアンテナ134を備える。LF送信回路131は、電子制御ユニット100の電子識別子をLFアンテナ132を通じてスマートリモコン200に送信する。他の実施例において、LF送信回路131は、スマートリモコン200の電子識別子の伝送要請信号を送信することができる。RF受信回路133は、RFアンテナ134を通じてスマートリモコン200から応答信号を受信する。
【0039】
一方、本実施例においては、電子制御ユニット100がLF(低周波)で送信し、RF(高周波)で受信する例を開示したが、これに限定されるものではない。例えば、電子制御ユニット100は、LFで送受信してもよく、RFで送受信してもよく、またはRFで送信し、LFで受信してもよい。
【0040】
第1制御部120が無認証の電源連結またはエンジン始動という判断をする場合、出力回路141は、盗難警報信号を発生させることができる。盗難警報信号は、サイレン142またはランプ143などを利用して発生させることができる。また、複製キーを利用したり、正常ではない方法でキーシリンダーをオン(ON)にしたりして、オートバイの各電子装置に電源が供給されても、第1制御部120が認証を通過する前までにスタートボタン162が押された場合には、エンジン始動を行わない。
【0041】
第1制御部120は、警報モードでセンサー部113のうちモーションセンサーから感知信号を受信すれば、出力回路141に盗難警報信号を発生させることができる。オートバイが左右に一定角度以上傾斜するか、または前輪または後輪が一定角度以上浮かされたことをモーションセンサーが感知すれば、モーションセンサーは、感知信号を第1制御部120に出力する。第1制御部120は、出力回路141に盗難警報信号を発生させる。
【0042】
第1制御部120は、第1無線通信部130を介してスマートリモコン200との無線通信を通じて警報、警報解除、電源連結及び始動を自動に行うことができる。もちろん第1制御部120は、認証を通過したスマートリモコン200との無線通信を通じて前述したような機能を自動に行う。スマートリモコン200を利用した認証を通過すれば、第1制御部120は、自動に既設定のハンドルロックを解除する。始動を中止し、警報モードに進入すれば、第1制御部120は、ハンドルロックを設定する。
【0043】
第1制御部120は、センサー部113の圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、ブレーキ操作を感知すれば、スマートリモコン200に対する認証過程を開始することができる。例えば、第1制御部120は、電子制御ユニット100の電子識別子をスマートリモコン200に伝送するか、またはスマートリモコン200の電子識別子をスマートリモコン200に要請することができる。
【0044】
一方、第1制御部120は、オートバイの始動が中止している間、スリップ状態を維持する。すなわちオートバイの始動が中止しているオートバイのバッテリーの放電危険がある時間の間、第1制御部120は、スリップ状態を維持する。また、第1制御部120は、オートバイのバッテリー電圧をチェックし、バッテリー放電の危険がある場合、サイレン142、ランプ143またはLED152などを用いて外部に通知することができる。
【0045】
LED152は、オートバイの作動状態を示す。第1制御部120は、状態表示回路151を制御し、LED152を調節することができる。
【0046】
本実施例による電子制御ユニット100は、オートバイの製造時から装着可能である。仮に、完成されたオートバイに電子制御ユニット100を装着する場合、ランプ143、スタートヘボタン162及びサイレンは、追加して装着する必要がないため、既にオートバイに装着されているものを利用することができる。したがって、電子制御ユニット100を便利に装着することができる。
【0047】
本発明の実施例によるスマートリモコン200は、図2に示されたように、第2無線通信部210、第2制御部220、バッテリー230、ブザー242及びランプ243を含む。第2無線通信部は、LF受信部211とRF送信部212を備える。LF受信部211は、電子制御ユニット100から送信された電子制御ユニット100の電子識別子を受信する。他の実施例において、LF受信部211は、スマートリモコン200の電子識別子の伝送要請信号を受信することができる。RF送信部212は、スマートリモコン200の応答信号を電子制御ユニット100に伝送する。
【0048】
第2制御部220は、LF受信部211を介して受信した電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン200の電子識別子が同一であるか否かを判断する。電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン200の電子識別子とが同一でない場合には、第2制御部220は応答しない。電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン200の電子識別子とが同一である場合には、第2制御部220は、RF送信部212がスマートリモコン200の電子識別子を含む応答信号を電子制御ユニット100に送信するように制御する。
【0049】
一方、第2制御部220は、電子制御ユニット100から電子識別子要請信号を受信する前までスリップ状態を維持する。第2制御部220は、スマートリモコン200のバッテリー230の電圧をチェックし、バッテリー230の交替時期が近付くことをランプ143を用いてユーザに通知することができる。第2制御部220は、認証されたオートバイの電子制御ユニット100以外のオートバイの電子制御ユニット100から電子識別子を要請されても、不要な応答を行わないので、相互間の信号の衝突を防止することができる。第2制御部220は、LF受信部211を介して電子制御ユニット100から盗難警報信号を受信し、盗難警報を出力することができる。例えば、第2制御部220は、ブザー242またはランプ243を用いてユーザに通知することができる。この時、ランプ243としてLEDを使用することができる。
【0050】
ユーザがオートバイを利用しようとする場合、スマートリモコン200を身体に所持したままスタートボタン162を押す。他の実施例においては、キーをキーシリンダーに挿入してキーシリンダーをオン(ON)位置に回転させた後、スタートボタン162を押すか、キックスタートを踏むことによって、始動させることもできる。この時、キーシリンダーは、2ピン方式または4ピン方式のうち1つの方式を使用することができる。
【0051】
スタートボタン162の信号は、入力回路161を介して第1制御部120に伝達される。感知部110は、電源連結またはエンジン始動を感知する。仮に、不正な方法でオートバイの電源を連結するか、またはエンジンを始動させる場合でも、感知部110がこれを感知する。感知部110で電源連結またはエンジン始動が感知される場合、第1制御部120は、第1無線通信部130を通じて電子制御ユニット100の電子識別子をスマートリモコン200に伝送する。
【0052】
スマートリモコン200は、LF受信部211を介して電子制御ユニット100の電子識別子を受信する。第2制御部220は、受信された電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン200の電子識別子とが同一であるか否かを判断する。判断結果、同一でない場合には、第2制御部220は応答をしない。判断結果、同一である場合には、第2制御部220は、RF送信部212を介してスマートリモコン200の電子識別子を含む応答信号を電子制御ユニット100に送信する。このように、スマートリモコン200が同一の電子識別子を有する電子制御ユニット100にのみ反応するようにして、不要な動作を事前に防止することができる。
【0053】
電子制御ユニット100の第1制御部120は、第1無線通信部130を介して一定時間応答信号を受信しなければ、不正な電源連結またはエンジン始動として見なし、これを遮断する。エンジン始動を遮断するために、第1制御部120は、IG制御回路171の出力をグラウンドに接地させることができる。すなわち電子制御ユニット100は、IG制御回路171の出力をグラウンドに接地させることによって、発電機からエンジン点火制御装置173に供給される交流電源をグラウンドに放出されるようにして、エンジン始動を遮断するか、またはエンジン点火制御装置173に供給される直流電源を遮断して、エンジン始動を遮断することができる。例えば、エンジン点火制御装置173は、CDI(Capacitor Discharge Ignition)方式、DC−CDI方式及び電子制御ユニット100を利用したインジェクション方式のうち1つのエンジン点火方式を使用することができる。
【0054】
CDI方式のエンジン点火制御装置173を利用するオートバイの場合、エンジン点火制御装置173に供給される交流電源あるいは点火コイルに供給される交流電源をグラウンドに接地させて始動を遮断することができる。CDI方式は、キーシリンダーを4PINで構成することができる。
【0055】
DC−CDI方式のエンジン点火制御装置173を利用するオートバイの場合、エンジン点火制御装置173に供給される直流電源をスイッチまたはリレーを利用して遮断することによって、エンジン始動を遮断することができる。DC−CDI方式は、キーシリンダーを2PINで構成することができる。一方、DC−CDI方式のエンジン点火制御装置173は、その種類によって特定のピンをGND(グランド)に接地させることによって、始動が遮断される機能を行う。
【0056】
また、電子制御ユニット100を利用したインジェクション方式のエンジン点火制御装置173を利用するオートバイの場合、点火コイルに供給される直流電源をスイッチまたはリレーを利用して遮断することによって、始動を遮断することができる。インジェクション方式は、キーシリンダーを2PINで構成することができる。
【0057】
このようにオートバイの種類によって、IG制御回路171とエンジン点火制御装置173との間にリレーやスイッチを追加して装着することによって、IG制御回路171を利用して前述した3つの方式のエンジン点火制御装置173の始動を制御することができる。
【0058】
第1制御部120は、出力回路141を制御して盗難警報信号を発生することができる。盗難警報信号は、サイレン142またはランプ143の光などとすることができる。
【0059】
第1制御部120は、第1無線通信部130を介して応答信号を受信すれば、応答信号に含まれたスマートリモコン200の電子識別子と電子制御ユニット100の電子識別子が同一であるか否かを判断する。判断結果、電子識別子が同一であれば、エンジン始動を維持する。
【0060】
オートバイの運行を完了した後には、オートバイの始動を遮断しなければならない。オートバイは、始動遮断のために停止ボタンを備えることができる。ユーザは、運行を完了した後、停止ボタンを押して始動を遮断することができる。
【0061】
オートバイの始動を遮断する他の方法としては、エンジン始動が感知されている状態でスタートボタン162を一定時間以上長く押す場合、ユーザの始動遮断意志として判断し、始動を遮断することができる。この場合、別途の停止ボタンを備えなくてもよいという長所がある。
【0062】
図3は、本発明の実施例によるオートバイ盗難防止方法を示す流れ図である。
【0063】
図1乃至図3に示されたように、本発明の実施例によるオートバイ盗難防止方法は、オートバイの電子制御ユニット100がオートバイの認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する(S310)。オートバイの電源連結またはエンジン始動の感知は、感知部110によって行うことができる。電源連結またはエンジン始動が感知されれば、電子制御ユニット100は、スマートリモコン200に電子制御ユニット100の電子識別子を伝送する(S320)。電子制御ユニット100の電子識別子は、LF送信回路131とLFアンテナ132を介して伝送することができる。スマートリモコン210は、LF受信部211を介して電子制御ユニット100の電子識別子を送信することができる。スマートリモコン210は、受信した電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン210の電子識別子の同一性を判断する(S330)。
【0064】
この時、段階S320で、オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、ブレーキ操作を感知すれば、電子制御ユニット100が無線通信を通じてスマートリモコン200に電子制御ユニット100の電子識別子を伝送することができる。
【0065】
同一性の判断結果、電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン210の電子識別子とが同一でない場合には、スマートリモコン210は応答しない(S340)。このように、スマートリモコン210が同一の電子識別子を有する電子制御ユニット100にのみ反応するようにして、不要な動作を事前に防止することができる。したがって、信号間の衝突を防止することができる。スマートリモコン210が応答しなければ、電子制御ユニット100は、一定時間以内に応答信号を受信しない。電子制御ユニット210は、応答信号を受信しなければ、オートバイの電源連結またはエンジン始動を遮断する(S351)。本実施例において、電子制御ユニット100は、IG制御回路171の出力をグラウンドに接地させることによって、発電機から点火制御装置に供給される交流電源をグラウンドに放出されるようにしてエンジン始動を遮断するか、または点火制御装置に供給される直流電源を遮断してエンジン始動を遮断することができる。他の実施例においては、他の方法でエンジン始動を遮断することもできる。このような電源連結またはエンジン始動を遮断することによって、不正な目的でオートバイを始動させることを防止することができる。また、電子制御ユニット100は、盗難警報信号を発生させることができる(S352)。盗難警報信号は、サイレン142またはランプ143のちらつきなどとすることができる。盗難警報信号が発生すれば、盗難危険があることが外部に知られるので、不正な目的を有する者を遠くに追い出すことができる。
【0066】
この時、段階S340で、電子制御ユニット100は、既設定のハンドルロック状態を維持する。
【0067】
同一性の判断結果、電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン210の電子識別子が同一である場合には、スマートリモコン210が応答信号を電子制御ユニット100に伝送する(S360)。応答信号には、スマートリモコン210の電子識別子が含まれている。応答信号の伝送は、RF送信部212によって行うことができる。電子制御ユニット100は、RFアンテナ134とRF受信回路133を介して応答信号を受信することができる。電子制御ユニット100は、応答信号に含まれたスマートリモコン210の電子識別子と電子制御ユニット100の電子識別子の同一性を判断する(S370)。このように電子制御ユニット100においても、電子識別子の同一性を判断することによって、さらに確実な保安を行うことができる。例えば、スマートリモコン210だけで同一性を判断する場合、不正な目的を有する者がスマートリモコン210を操作すれば、容易にオートバイを盗むことができる。これを防止するために、電子制御ユニット100においても、電子識別子の同一性を判断する必要がある。
【0068】
同一性の判断結果、同一でなければ、電子制御ユニット100は、オートバイの電源連結またはエンジン始動を遮断する(S351)。また、電子制御ユニット100は、盗難警報信号を発生することができる(S352)。同一性の判断結果、同一であれば、電子制御ユニット100は、エンジン始動を準備するか、エンジン始動を維持する(S380)。この時、同一性の判断結果、電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン210の電子識別子が同一でない場合、電子制御ユニット100は、既設定のハンドルロック状態を維持する。反対に、同一である場合、 段階S380で、電子制御ユニット100は、既設定のハンドルロック状態を解除する。
【0069】
一方、 段階S310で、電子制御ユニット100は、オートバイが左右に一定角度以上傾斜するか、または前輪または後輪が一定角度以上浮かされたことをセンサー部113のモーションセンサーが感知すれば、モーションセンサーは、感知信号を電子制御ユニット100に出力する。感知信号を受信した電子制御ユニット100は、出力回路141に盗難警報信号を発生させることができる。
【0070】
段階S352で、電子制御ユニット100は、盗難警報信号を認証されたスマートリモコン200に伝送することができる。盗難警報信号を受信したスマートリモコン200は、ブザー242またはランプ243を用いて盗難警報を出力してユーザに通知することができる。
【0071】
図4は、本発明の他の実施例によるオートバイ盗難防止方法を示す流れ図である。
【0072】
図4に示されたように、本発明の他の実施例によるオートバイ盗難防止方法は、オートバイの電子制御ユニット100がオートバイの認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する(S410)。オートバイの電源連結またはエンジン始動の感知は、感知部110によって行うことができる。電源連結またはエンジン始動が感知されれば、電子制御ユニット100は、スマートリモコン210にスマートリモコン210の電子識別子を伝送することを要請する(S420)。伝送要請は、電子制御ユニット100の第1無線通信部130によって行うことができる。このような要請によって、スマートリモコン210は、自分の電子識別子を電子制御ユニット100に伝送する(S430)。スマートリモコン210は、第2無線通信部130を利用して電子識別子を伝送することができる。電子制御ユニット100は、スマートリモコン210の電子識別子を受信し、電子制御ユニット100の電子識別子とスマートリモコン210の電子識別子の同一性を判断する(S440)。
【0073】
一方、 段階S420で、オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、ブレーキ操作を感知すれば、電子制御ユニット100が無線通信を通じてスマートリモコン200にスマートリモコン200の電子識別子の伝送を要請することができる。
【0074】
同一性の判断結果、スマートリモコン210の電子識別子と電子制御ユニット100の電子識別子が同一でない場合には、電子制御ユニット100は、オートバイの電源連結またはエンジン始動を遮断する(S451)。また、電子制御ユニット100は、盗難警報信号を発生することができる(S452)。同一性の判断結果、スマートリモコン210の電子識別子と電子制御ユニット100の電子識別子が同一である場合には、電子制御ユニット100は、エンジン始動を準備するか、エンジン始動を維持する(S460)。
【0075】
本実施例によるオートバイ盗難防止方法は、図3で説明した方法に比べて早期認証が可能である。
【0076】
一方、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、本発明が技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明でる。
【符号の説明】
【0077】
100 電子制御ユニット
110 感知部
120 第1制御部
130 第1無線通信部
200 スマートリモコン
210 第2無線通信部
220 第2制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子制御ユニットが認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する感知段階と;
前記電子制御ユニットが無線通信を通じてスマートリモコンに前記電子制御ユニットの電子識別子を伝送する伝送段階と;
前記電子制御ユニットが一定時間前記スマートリモコンから伝送した前記電子制御ユニットの電子識別子に対する応答信号を受信しなければ、前記電源連結またはエンジン始動を遮断する遮断段階と;
を含むことを特徴とするオートバイ盗難防止方法。
【請求項2】
電子制御ユニットが認証前の電源連結またはエンジン始動を感知する感知段階と;
前記電子制御ユニットが無線通信を通じてスマートリモコンに前記スマートリモコンの電子識別子の伝送を要請する要請段階と;
前記電子制御ユニットが一定時間前記スマートリモコンの電子識別子を受信しなければ、前記電源連結またはエンジン始動を遮断する遮断段階と;
を含むことを特徴とするオートバイ盗難防止方法。
【請求項3】
前記遮断段階で、
前記電子制御ユニットが盗難警報信号を発生させることを特徴とする請求項1または2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項4】
前記遮断段階で、
前記電子制御ユニットがIG制御回路の出力をグラウンドに接地させて、オートバイのエンジン点火制御装置に供給される交流電源をグラウンドに接地させるか、または前記エンジン点火制御装置に供給される直流電源を遮断してエンジン始動を遮断することを特徴とする請求項1または2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項5】
前記スマートリモコンが受信した前記電子制御ユニットの電子識別子と前記スマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断する同一性判断段階と;
前記同一性の判断結果、同一でない場合には、前記スマートリモコンは応答しない段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項6】
前記同一性の判断結果、同一である場合には
前記スマートリモコンが前記スマートリモコンの電子識別子を含む応答信号を前記電子制御ユニットに伝送する段階と;
前記電子制御ユニットが、前記応答信号に含まれた前記スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子が同一であるか否かを判断し、同一であれば、エンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持する段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項7】
前記同一性の判断結果、同一でない場合、前記電子制御ユニットが既設定のハンドルロック状態を維持する段階と;
前記同一性の判断結果、同一である場合、前記電子制御ユニットが既設定のハンドルロックを解除する段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項8】
前記遮断段階で、
前記応答信号を受信しないか、または前記スマートリモコンの電子識別子を受信しない前記一定時間以内にスタートボタンを押せば、前記電子制御ユニットは、エンジン始動を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項9】
前記電子制御ユニットが前記スマートリモコンから前記スマートリモコンの電子識別子を受信する段階と;
前記電子制御ユニットが前記スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子の同一性を判断する同一性判断段階と;
前記同一性ま判断結果、同一でない場合には、前記遮断段階を行い、同一である場合には、前記電子制御ユニットがエンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持する段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項10】
前記伝送段階は、
前記オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、またはブレーキ操作を感知すれば、前記電子制御ユニットが無線通信を通じて前記スマートリモコンに前記電子制御ユニットの電子識別子を伝送することを特徴とする請求項1に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項11】
前記要請段階は、
前記オートバイのシートに設置された圧力センサーから圧力感知信号を受信するか、またはブレーキ操作を感知すれば、前記電子制御ユニットが無線通信を通じて前記スマートリモコンに前記スマートリモコンの電子識別子の伝送を要請することを特徴とする請求項2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項12】
前記感知段階で、
前記電子制御ユニットがオートバイが左右に一定角度以上傾斜するか、または前輪または後輪が一定角度以上浮かばれたことを感知する段階;をさらに含み、
前記遮断段階で、前記電子制御ユニットが盗難警報信号を発生させることを特徴とする請求項1または2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項13】
前記遮断段階で、
前記電子制御ユニットは、盗難警報信号を認証されたスマートリモコンに伝送し、盗難警報を出力させることを特徴とする請求項1または2に記載のオートバイ盗難防止方法。
【請求項14】
オートバイの認証前の電源連結またはエンジン始動を感知することができ、電子識別子を送受信することができる電子制御ユニットと;
前記電子制御ユニットから電子識別子を受信し、応答信号を送信することができ、受信された電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断することができるスマートリモコンと;を含み、
前記電子制御ユニットは、電源連結またはエンジン始動を感知する場合、電子制御ユニットの電子識別子を前記スマートリモコンに送信し、
前記スマートリモコンは、前記電子制御ユニットの電子識別子を受信し、受信された前記電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断し、同一でない場合には応答せず、同一である場合には、前記スマートリモコンの電子識別子を含む応答信号を前記電子制御ユニットに送信し、
前記電子制御ユニットは、一定時間前記応答信号を受信しなければ、電源連結またはエンジン始動を遮断し、前記応答信号を受信すれば、前記応答信号に含まれた前記スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子が同一であるか否かを判断し、同一であれば、エンジン始動を準備するか、またはエンジン始動を維持することを特徴とするオートバイ盗難防止システム。
【請求項15】
前記電子制御ユニットは、一定時間応答信号を受信しなければ、盗難警報信号を発生させることを特徴とする請求項14に記載の盗難防止システム。
【請求項16】
前記電子制御ユニットは、オートバイの電源連結またはエンジン始動を感知することができる感知部と、スマートリモコンの電子識別子と前記電子制御ユニットの電子識別子が同一であるか否かを判断することができる第1制御部と、電子識別子を送受信することができる第1無線通信部と、を備えることを特徴とする請求項14または15に記載の盗難防止システム。
【請求項17】
前記スマートリモコンは、電子識別子を受信し、応答信号を送信することができる第2無線通信部と、電子制御ユニットの電子識別子とスマートリモコンの電子識別子が同一であるか否かを判断することができる第2制御部と、を備えることを特徴とする請求項14または15に記載の盗難防止システム。
【請求項18】
前記電子制御ユニットは、IG制御回路の出力をグラウンドに接地させて、オートバイのエンジン点火制御装置に供給される交流電源をグラウンドに接地させるか、または前記エンジン点火制御装置に供給される直流電源を遮断してエンジン始動を遮断することを特徴とする請求項14または15に記載のオートバイ盗難防止システム。
【請求項19】
前記電子制御ユニットは、前記オートバイの始動が中止している間に、スリップ状態を維持することを特徴とする請求項14に記載のオートバイ盗難防止システム。
【請求項20】
前記電子制御ユニットは、前記オートバイのバッテリー電圧をチェックし、前記バッテリーの交替時期を通知することを特徴とする請求項14に記載のオートバイ盗難防止システム。
【請求項21】
前記スマートリモコンは、前記電子制御ユニットから電子識別子要請信号を受信する前までスリップ状態を維持することを特徴とする請求項14に記載のオートバイ盗難防止システム。
【請求項22】
前記スマートリモコンは、認証された電子制御ユニット以外の電子制御ユニットから電子識別子を要請されれば、応答しないことを特徴とする請求項14に記載のオートバイ盗難防止システム。
【請求項23】
前記スマートリモコンは、前記スマートリモコンのバッテリー電圧をチェックし、前記バッテリーの交替時期を通知することを特徴とする請求項14に記載のオートバイ盗難防止システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−57202(P2011−57202A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264586(P2009−264586)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(509099202)トンア ユニバーシティ リサーチ ファウンデーション フォー インダストリー−アカデミー コーポレイション (4)
【氏名又は名称原語表記】Dong−A University Research Foundation For Industry−Academy Cooperation
【住所又は居所原語表記】840, Hadan−2dong, Saha−gu, Busan, 604−714, Republic of Korea