説明

オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別のための装置及び方法

【課題】オペレータの個別のネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線通信デバイスの識別をネットワークオペレータに自動的に提供するために、方法、装置及びシステムを提供する。
【解決手段】無線デバイスに関連付けられている(即ち、挿入)ネットワークオペレータのリムーバブルモジュールに応じてデバイスプロファイル情報を検索すること、ネットワークオペレータなどにデバイスプロファイル情報を伝達することによってそのようなものを達成する。これは、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに彼らの個別の無線ネットワークに存在している無線デバイスのタイプを突きとめる及び/または監視することを可能にさせる。また、突きとめることの自動性は、リムーバブルモジュールの加入者/ユーザがネットワークオペレータに手動または別の方法でデバイス識別を提供することの必要性を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(米国特許法第119条の下の優先権の主張)
本特許出願は、「オープンマーケットハンドセットに関する装置及び方法("Apparatus and Methods Associated with Open Market Handsets")」と題され、2007年9月26日に出願され、本願の譲受人に譲渡され、本願において参照によって明示的に組み込まれる、仮出願第60/975,405号についての優先権を主張する。
【0002】
本態様は無線通信デバイスに関連し、より具体的にはオープンマーケット無線デバイスのネットワークオペレータ識別のための装置及び方法に関連する。
【背景技術】
【0003】
無線通信デバイスは、ハンドセットと参照されることもあり、無線通信ネットワークを介して別のハンドセットまたは陸線(landline)電話機と通信するために利用される。無線通信ネットワークと接続を確立するために、ハンドセットは、無線通信ネットワークへのアクセスを許可し、無線通信ネットワークの使用に対するハンドセットのユーザへの課金(billing)を管理するオペレータまたはサービスプロバイダと関係を持たなければならない。クローズドマーケットシステムでは、オペレータは、オペレータの無線通信ネットワーク上で動作可能なハンドセットの流通及び販売に対して、ある程度の制御を保持する。例えば、オペレータは自身でハンドセットを流通させて販売し、またはサードパーティにこの業務を行う権限を与えたりすることができ、ここで個別のクローズドマーケットハンドセットはオペレータの無線通信ネットワークに従事するオペレータによって権限を与えられ、供給される。このように、クローズドマーケットハンドセットは、個別のオペレータに対応する特定の無線通信ネットワークにおける使用に制限される。
【0004】
クローズドマーケットシステムと対照的に、オープンマーケットシステムは、ハンドセットが、複数の異なるオペレータの夫々1つに夫々対応する複数の無線通信ネットワークのうちの任意のものにおける使用のために流通及び販売されることを可能にする。クローズドマーケットシステムにおいて、ユーザはスマートカードなどのリムーバブルモジュールを複数の異なるオペレータのうちの1つから得なければならず、ここでユーザ識別モジュールは複数の無線通信ネットワークのうちの1つにおける動作を可能にするキーまたは他の認可機構を含む。ユーザは、それから、ユーザ識別情報を含むリムーバブルモジュールをオープンマーケットハンドセットに挿入することができ、これによってオープンマーケットハンドセットにリムーバブルモジュールへ権限を与えたオペレータに関連する個別の無線通信ネットワークと通信することを可能にさせる。例えば、リムーバブルモジュールは、符号分割多元接続(CDMA)システムのためのリムーバブルユーザ識別モジュール(RUIM)、CDMAシステムのためのユニバーサル集積回路カード(UICC)に基づくCDMA加入者識別モジュール(CSIM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)のためのUICCに基づくユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)、または、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)システムにおける加入者識別モジュール(SIM)として参照され得る。簡潔さのために、リムーバブルモジュールという用語は、ユーザ識別情報などのデータのストレージを提供する無線デバイスに挿入される、または、他の方法で通信する任意のモジュールを参照するために本願の至る所で使用される。
【0005】
オープンマーケットシステムにおいて、ネットワークオペレータはユーザ識別モジュールを制御するものの、ネットワークオペレータはユーザ識別モジュールが挿入される無線デバイスについての制御を全く持たない。それ自体では、ネットワークオペレータは、どの特定のデバイス(例えば、製造業者、モデルタイプまたは同種のもの)が彼らの個別のネットワークにおいて夫々の加入者(即ち、ユーザ識別モジュール所有者)によって使用されているかを知る方法を全く持たない。これは、無線デバイスがOEM(Original Equipment Manufacturer)または別のサードパーティ流通経路から購入されているかもしれないからである。
【0006】
ネットワークにおいて実行(implement)されているデバイスを突きとめることは、ネットワークオペレータに価値のある情報を提供する。デバイス識別情報は、ネットワークプロバイダがデバイスキャパビリティに基づいてサービスアベイラビリティをより良く調整できるように、システムにおけるデバイスのキャパビリティにアクセスするために使用され得る。更に、ネットワークオペレータが、彼らにネットワークにおいて使用されている特定のデバイスを識別することを可能にする情報を持つならば、ネットワークオペレータはマーケティング目的のためにこの情報を使用できる。例えば、ネットワークオペレータは、ネットワークまたは同種のものにおいて直ちに使用されている特定の無線端末タイプへの専用の売り込みまたはインセンティブを提供し得る。更に、ネットワークオペレータは、ネットワークにおける無線デバイスの現在の状態を、デバイスの現在のキャパビリティ(即ち、現在のハードウェアキャパビリティ及び/またはソフトウェア/ファームウェアリビジョン番号によって規定される現在のソフトウェア/ファームウェアキャパビリティ)に関して、知ることを望むかもしれない。
【0007】
更に、デバイスタイプの知識は、カスタマーケア/技術支援を必要としているオープンマーケットネットワーク加入者へそのようなものを提供しているネットワークオペレータに有益であり得る。ネットワーク加入者は必要な情報を手動で用意できるかもしれないが、場合によっては必要な技術サポートを提供するためにネットワークオペレータに必要とされる情報が加入者に容易に入手できない。他の例では、加入者が経験している問題により、加入者は、デバイスの製造(make)、モデル、シリアル番号または同種のものなどの必要な情報にアクセスできないかもしれない。
【0008】
故に、適切かつ効率的に無線ネットワークにおいて使用されている特定のオープンマーケット無線デバイスを識別するというニーズが存在する。所望の方法及び装置は、システムにおける無線デバイスを識別するための自動化された処理を提供し、それ故にネットワーク加入者(即ち、リムーバブルモジュールの所有者)についてのあるレベルの透明性を提供すべきである。更に、所望のシステム及び装置は、デバイスがネットワークに最初に導入されるときにそれらの識別情報を識別すべきである。更に、ネットワークにおけるデバイスに関連する識別情報及び他のプロファイルがハードウェア及び/またはソフトウェア/ファームウェアキャパビリティに関して無線デバイスの現在の状態を反映することを確実にするというニーズが存在する。無線通信または同種のものを介して加入者にカスタマーケアまたは技術サポートを提供しているネットワークオペレータの場合に、オープンマーケット無線デバイスのキャパビリティを動的に識別及び/またはアクセスするという更なるニーズが存在する。
【発明の概要】
【0009】
以下は、1つまたは複数の態様の基本的な理解を提供するために、係る態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、考慮される全ての態様の広範な概観ではなく、全ての態様の重要または重大な要素を確認することもいずれかまたは全ての態様の範囲を線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に提示される更なる詳細な説明の前置きとして簡略化された形式で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0010】
オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別のための方法、装置及びシステムを提示する。具体的には、本イノベーションは、無線デバイスでのリムーバブルモジュールの受領に基づいて、本願においてプロファイル情報として参照される識別情報を、ネットワークオペレータまたは同種のものなどのネットワークエンティティに送信する無線デバイスを提供する。一態様において、リムーバブルモジュールは、関連する無線デバイスからプロファイル情報を検索し、ネットワークエンティティへのプロファイル情報の伝達を開始するリムーバブルモジュールを提供する実行可能アプリケーションを含む。リムーバブルモジュールベースのアプリケーションは、プロファイル情報がリムーバブルモジュールのデバイスとの初回の関連付け/挿入に基づいてのみネットワークエンティティに伝達されるように、デバイスが初めてリムーバブルモジュールと関連付けられている(即ち、無線デバイスでのリムーバブルモジュールの最初の挿入)ことを更に認識可能であり得る。斯くして、本態様は、ネットワークオペレータが彼らの個別のネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線デバイスを容易にかつ自動的に識別できるような、オープンマーケット無線デバイスの自動化されたネットワーク識別を提供する。従って、記述された態様の自動性は、デバイスユーザが彼らの個別のデバイスを手動で登録したり別の方法で識別したりすることを必要とせずに、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供する。
【0011】
また、本態様は、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティなどのネットワークエンティティに、必要に応じてプロファイル情報の検索及び伝達を要求するためにリムーバブルモジュールにリモートアクセスする能力を提供する。イノベーションのこの態様は、ネットワークオペレータ/カスタマーケア代表(representative)がプロファイル情報にリモートアクセス及び検索できる技術支援/カスタマーケアシナリオにおいて特に有用である。係るリモートアクセス及び検索は、デバイスユーザがデバイスの情報を捜し当て、ネットワークオペレータ/カスタマーケア代表にこの情報を手動で伝達することの必要性を軽減する。
【0012】
一態様において、方法が、オープンマーケット通信デバイスのネットワーク識別のために規定される。この方法は、無線通信デバイスにおいてリムーバブルモジュールを受領することを含む。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに無線ネットワークとの通信することを可能にさせるための構成を含む。この方法は、リムーバブルモジュールの受領に基づいて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索することを更に含む。この方法は、デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成することと、無線ネットワークを介してリムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達することも含む。
【0013】
この方法は、デバイスプロファイル情報を検索する前に無線デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定することを随意的に更に含み得る。判定は、無線通信デバイスにおけるリムーバブルモジュールの最初の、初回の受領に基づいていてよい。それ自体では、判定は、無線通信デバイスに関連するデバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていないことを判定するためにリムーバブルモジュールメモリにアクセスすることを更に含み得る。デバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていなければ、リムーバブルモジュールが以前にこの特定の無線デバイスと関連付けられておらず、故に、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供する必要性が存在することが仮定される。リムーバブルモジュールメモリに存在しないデバイス識別子に基づき、この方法は、無線デバイスにおけるリムーバブルモジュールの以降の受領/挿入がネットワーク識別処理を引き起こさないことを確実にするために、リムーバブルモジュールメモリにこのデバイス識別子を保存することを更に含み得る。
【0014】
この方法は、無線通信デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領に応じてリムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションを起動することを更に含み得る。リムーバブルモジュールベースのアプリケーションは、デバイスプロファイル情報の検索を開始し、デバイス識別メッセージの生成を開始するように更に実装され得る。一部の態様において、デバイス識別アプリケーションは、無線デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定するように更に実装され得る。
【0015】
この方法の一部の態様において、デバイスプロファイル情報を検索することは、無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索するためにリムーバブルモジュールインタフェースアプリケーションを実行することを更に含み得る。1つの具体的な方法の態様において、リムーバブルモジュールインタフェースアプリケーションは符号分割多元接続(CDMA)カードアプリケーションツールキット(CCAT)アプリケーションまたは同種のものであり得る。更に、方法の一部の態様において、プロファイル情報は、デバイス製造者識別子、デバイスモデル識別子、ESN(Electrical Serial Number)または同種のものなどのデバイス識別子、ソフトウェア識別子、ソフトウェアリビジョン識別子、ファームウェア識別子、ファームウェアリビジョン識別子、ハードウェア識別子及びハードウェアキャパビリティ識別子の少なくとも1つとして更に規定され得る。
【0016】
方法の一部の態様において、デバイス識別メッセージを生成することは、デバイスプロファイル情報を含むショートメッセージサービス(SMS)通信を生成することを更に備える。代替的な態様において、他の通信機構が、ネットワークエンティティにプロファイル情報を伝達するために使用され得る。
【0017】
他の随意的な態様において、この方法は、無線通信デバイスの動的なネットワーク識別を要求するデバイス識別要求を受信することと、デバイス識別要求の受信に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索することとを含み得る。この方法は、デバイスプロファイル情報を含む第2のデバイス識別メッセージを生成することと、デバイス識別要求に関連するネットワークエンティティに第2のデバイス識別メッセージを伝達することとを更に含む。この方法は、デバイス識別アプリケーションがデバイスプロファイル情報の検索を開始し、デバイス識別メッセージの生成を開始するような、デバイス識別要求に応じてリムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションを起動することを更に含み得る。この態様は、カスタマーケア代表(representative)などのネットワークオペレータ代表がプロファイル情報を検索するためにリムーバブルモジュールに動的にアクセスする例(instance)に寄っている。
【0018】
関連する態様が、オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別を提供するように構成された少なくとも1つのプロセッサによって提供される。プロセッサは、無線通信デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領を知らせる(acknowledge)ための第1のモジュールと、リムーバブルモジュールの受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索する第2のモジュールとを含む。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに無線ネットワークと通信することを可能にさせるための構成を含む。プロセッサは、デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成するための第3のモジュールと、無線ネットワークを介してリムーバブルモジュールと関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達するための第4のモジュールとを更に含む。
【0019】
更なる関連する態様が、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品によって規定される。この媒体は、コンピュータに、無線通信デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領を知らせ(acknowledge)させるための第1のコードセットと、コンピュータに、リムーバブルモジュールの受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索させるための第2のコードセットとを含む。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を含む。この媒体は、コンピュータに、デバイスプロファイル情報を含むデバイス識別メッセージを生成させるための第3のコードセットと、コンピュータに、無線ネットワークを介してリムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達させるための第4のコードセットとを更に含む。
【0020】
いっそう更なる関連する態様が、オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別のための装置によって提供される。装置は、無線通信デバイスにおいてリムーバブルモジュールを受領するための手段と、リムーバブルモジュールの受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索するための手段とを含む。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を備える。この装置は、デバイスプロファイル情報を含むデバイス識別メッセージを生成するための手段と、無線ネットワークを介してリムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達するための手段とを更に含む。
【0021】
別の関連する態様が、プロセッサとデバイスプロファイル情報を保存するメモリとを含むコンピュータプラットフォームを含む無線通信デバイスによって規定される。このデバイスは、無線通信を生成可能な、ショートメッセージングサービス(SMS)モジュールまたは同種のものなどのメッセージングモジュールも含む。更に、デバイスは、プロセッサと通信するリムーバブルモジュールを含む。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成と、当該リムーバブルモジュールがこのデバイスに受領されるときに起動され、メモリからのデバイスプロファイル情報の検索を開始し、メッセージングモジュールにデバイスプロファイル情報を含むデバイス識別メッセージの生成を開始するように促す(prompt)ことのできるデバイス識別アプリケーションとを含む。無線デバイスは、プロセッサと通信する通信モジュールと、無線ネットワークを介してリムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達可能なリムーバブルモジュールを更に含む。
【0022】
このデバイスの一態様において、デバイス識別アプリケーションは、無線デバイスのデバイス識別が必要であるかどうかを判定することが更に可能である。係る態様において、判定は、無線デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領が最初の、初回の受領/挿入であるかどうかに基づいていてよい。判定は、無線通信デバイスに関連するデバイス識別子がリムーバブルモジュールに保存されていないかどうかを判定するためにリムーバブルモジュールにアクセスすることによって行われ得る。前述のように、デバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていれば、リムーバブルモジュールは以前にこの特定の無線デバイスに関連付け/挿入されていることと、ネットワークは以前にこの特定のデバイスに関連する情報を受信していることとが仮定される。斯くして、特定の態様において、このデバイスは、このデバイスにおけるリムーバブルモジュールの以後の挿入が、それらがネットワークにデバイス識別を提供する必要があることを引き起こさないことを確実にするために、デバイス識別手順の間にリムーバブルモジュールメモリにデバイス識別子を保存することが更に可能である。
【0023】
他の態様において、リムーバブルモジュールは、プロセッサと通信しており、無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索可能なインタフェースアプリケーションを更に含み得る。1つの具体的なアプリケーションにおいて、インタフェースアプリケーションは符号分割多元接続(CDMA)カードアプリケーションツールキット(CCAT)アプリケーションであり得る。検索され、続いてデバイス識別メッセージに含められるデバイスプロファイル情報は、デバイス製造者識別子、デバイスモデル識別子、デバイス識別子、ソフトウェア識別子、ソフトウェアリビジョン識別子、ファームウェア識別子、ファームウェアリビジョン識別子、ハードウェア識別子、及びハードウェアキャパビリティ識別子に限定されないが、これらの少なくとも1つを含み得る。
【0024】
他の随意的な態様において、通信モジュールは、無線通信デバイスの動的なネットワーク識別を要求可能なデバイス識別要求を受信することが更に可能である。ネットワーク識別アプリケーションは、デバイス識別要求の受信に応じてメモリからのデバイスプロファイル情報の検索を開始し、メッセージングモジュールにデバイスプロファイル情報を含む第2のデバイス識別メッセージの生成を開始するように促す(prompt)ことが更に可能である。また、通信モジュールは、第2のデバイス識別メッセージをデバイス識別要求に関連するネットワークエンティティに伝達することが更に可能である。それ自体では、この態様はカスタマーケア代表(representative)または同種のものなどのネットワークオペレータ代表がプロファイル情報を検索するためにリムーバブルモジュールに動的にアクセスする例(instance)に寄っている。
【0025】
イノベーションの更なる態様が、オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求するための方法によって提供される。この方法は、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成することと、リムーバブルモジュールにデバイス識別要求を伝達することとを含む。この方法は、ネットワークエンティティにおいて、リムーバブルモジュールと通信するオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、デバイス識別要求に対する応答を受信することと、リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースにデバイスプロファイル情報を保存することとを更に含む。
【0026】
この方法の特定の態様において、デバイス識別要求を生成することは、支援のためにネットワークエンティティと交信しているリムーバブルモジュールに基づいてデバイス識別要求を生成することを更に含み得る。この方法の他の態様において、デバイス識別要求を生成することは、所定の更新スケジュールに基づいて周期的にデバイス識別要求を生成することを更に含み得る。
【0027】
この方法の特定の態様において、デバイス識別要求を生成することは、デバイスプロファイル情報のための要求を含むショートメッセージサービス(SMS)を生成することを更に提供し得る。係る態様では、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求に対する応答を受信することは、デバイスプロファイル情報を含むSMSを受信することを更に提供し得る。前述のように、デバイスプロファイル情報は、デバイス製造者識別子、デバイスモデル識別子、デバイス識別子、ソフトウェア識別子、ソフトウェアリビジョン識別子、ファームウェア識別子、ファームウェアリビジョン識別子、ハードウェア識別子、ハードウェアキャパビリティ識別子の少なくとも1つを含み得るが、これに限定されない。
【0028】
イノベーションの関連する態様は、オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求するために構成された少なくとも1つのプロセッサによって規定される。このプロセッサは、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成するための第1のモジュールと、リムーバブルモジュールにデバイス識別要求を伝達するための第2のモジュールとを含む。このプロセッサは、リムーバブルモジュールと通信するオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、デバイス識別要求に対する応答を受信するための第3のモジュールと、リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースにデバイスプロファイル情報を保存するための第4のモジュールとを更に含む。
【0029】
いっそう更なる関連する態様が、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品によって提供される。この媒体は、コンピュータに、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成させるための第1のコードセットと、コンピュータに、リムーバブルモジュールにデバイス識別要求を伝達させるための第2のコードセットとを含む。この媒体は、コンピュータに、リムーバブルモジュールと通信するオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、デバイス識別要求に対する応答を受信させるための第3のコードセットと、コンピュータに、リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースにデバイスプロファイル情報を保存させるための第4のコードセットとを更に含む。
【0030】
オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求するための装置が、更に別の関連する態様を規定する。この装置は、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成するための手段と、リムーバブルモジュールにデバイス識別要求を伝達するための手段とを含む。更に、この装置は、ネットワークエンティティにおいて、リムーバブルモジュールと通信するオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、デバイス識別要求に対する応答を受信するための手段と、リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースにデバイスプロファイル情報を保存するための手段とを含む。
【0031】
ネットワークデバイスは、本イノベーションの更なる態様を提供する。このデバイスは、プロセッサとメモリとを含むコンピュータプラットフォームを含む。このデバイスは、メモリに保存され、プロセッサと通信しており、無線通信メッセージを生成可能な、SMSモジュールまたは同種のものなどのメッセージングモジュールも含む。更に、このデバイスは、メモリに保存されプロセッサと通信するデバイス識別要求モジュールも含む。デバイス識別要求モジュールは、メッセージングモジュールにデバイス識別要求の生成を開始するように促す(prompt)ことが可能である。更に、このデバイスは、プロセッサと通信していて、識別されたリムーバブルモジュールにデバイス識別要求を伝達することと、リムーバブルモジュールと通信するオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、デバイス識別要求に対する応答を受信することとが可能な通信モジュールを含む。このデバイスは、デバイスプロファイル情報をリムーバブルモジュールとの関連付けとして保存することが可能なリムーバブルモジュールデバイスデータベースも含む。
【0032】
このネットワークデバイスの一態様において、デバイス識別モジュールは、支援のためにネットワークエンティティと交信しているリムーバブルモジュールユーザに基づいて要求を生成することが更に可能である。このネットワークデバイスの他の態様において、デバイス識別モジュールは、所定の更新スケジュールに基づいて周期的にデバイス識別要求を生成することが更に可能である。
【0033】
斯くして、本態様は、オペレータの個別のネットワークにおいて使用されるオープンマーケット無線デバイスの識別をネットワークオペレータに自動的に提供するための方法、装置及びシステムを提供する。本態様は、無線デバイスに関連付けられている(挿入されている)ネットワークオペレータのリムーバブルモジュールに応じてデバイスプロファイル情報を検索することと、ネットワークオペレータまたは同種のものにデバイスプロファイル情報を伝達することとにより上述のものを達成する。これは、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに彼らの個別の無線ネットワークに存在している無線デバイスのタイプを突きとめる及び/または監視することを可能にさせる。また、突きとめることの自動性は、リムーバブルモジュールの加入者/ユーザが手動でまたは別の方法でデバイス識別をネットワークオペレータに提供することの必要性を除去する。また、本態様は、リムーバブルモジュールが現在通信中の無線デバイスに関連するプロファイル情報を検索するためインリムーバブルモジュールに遠隔的かつ動的にアクセスするネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティを提供する。この態様は、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに自動的に検索することを可能にさせると共に、一部の態様において、ユーザの介在を必要とせずにプロファイル情報を更新することを可能にさせる。
【0034】
上述の及び関連するする目的を達成するために、1つまたは複数の態様が、以降に十分に記述される特徴、特に特許請求の範囲において示される特徴を備える。以下の記述及び添付の図面は、1つまたは複数の態様の特定の例示的な特徴を詳細に説明する。しかしながら、これらの特徴は、種々の態様の原理が使用される種々の方法のほんの少しを示しているのであって、この説明は全ての係る態様及びそれらの相当物を含むように意図されている。
【0035】
開示された態様は添付図面と併せて以降に説明されるが、添付図面は開示された態様を限定するためでなく例示するために提供され、ここでは同様の名称はその要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、一態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するためのシステムの概略図である。
【図2】図2は、一態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するためのシステム内のオープンマーケット無線デバイス及び関連するリムーバブルモジュールの概略図である。
【図3】図3は、一態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するためのシステム内のネットワークエンティティ/デバイスの概略図である。
【図4】図4は、本願において記述されるように動作可能な無線通信デバイスの一態様の概略図である。
【図5】図5は、本願において記述されるように動作可能なネットワークデバイスの一態様の概略図である。
【図6】図6は、ネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別のために、本態様と併せてメッセージングを提供するために使用されるセルラ無線ネットワークの概略図である。
【図7】図7は、別の態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するための方法を描くフロー図である。
【図8】図8は、一態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するための方法を描くフロー図である。
【図9】図9は、更なる態様に従う、ネットワークエンティティにおいてオープンマーケット無線デバイスの識別を要求するための方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本デバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体及びプロセッサは、これから、イノベーションの態様が示される添付図面を参照しながら以下にいっそう十分に記述されることになる。しかしながら、デバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体及びプロセッサは、多様な形式で具体化され得るし、本願において説明される態様に限定して解釈されるべきでない。どちらかといえば、これらの態様はこの開示が徹底的かつ完全になるように提供され、当業者にイノベーションの範囲を十分に伝達するだろう。図及び詳細な説明中の同様の名称は、終始同様の要素を参照する。
【0038】
本態様は、ネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供する装置及び方法を本願において開示する。具体的には、本態様は、無線デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領(例えば、挿入)に基づいて、ネットワークオペレータまたは同種のものなどのネットワークエンティティに、本願においてプロファイル情報として参照される識別情報を送信する無線デバイスを提供する。一態様において、リムーバブルモジュールは、関連する無線デバイスからプロファイル情報を検査し、ネットワークエンティティへのプロファイル情報の伝達を開始するリムーバブルモジュールを提供する実行可能アプリケーションを含む。リムーバブルモジュールベースのアプリケーションは、プロファイル情報がデバイスへのリムーバブルモジュールの初回の関連付け/挿入に基づいてのみネットワークエンティティに伝達されるように、デバイスが初めてリムーバブルモジュールに関連付けられていること(即ち、無線デバイスにおけるリムーバブルモジュールの最初の挿入)を認識可能である。
【0039】
斯くして、本態様は、ネットワークオペレータが彼らの個別のネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線デバイスを容易にかつ自動的に識別できるような、オープンマーケット無線デバイスの自動化されたネットワーク識別を提供する。従って、記載される態様の自動性は、デバイスユーザが彼らのデバイスを手動で登録したり別の方法で識別したりすることを必要とせずにオープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供する。ネットワークオペレータは、彼らの無線ネットワークにおいてどのタイプ、モデルなどの無線デバイスが実行(implement)されているかを知ることから利益を得るし、このデバイスプロファイル情報をマーケティング目的または同種のもののために使用することができる。
【0040】
また、本態様は、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに、必要に応じてプロファイル情報の検索及び伝達を要求するためにリムーバブルモジュールにリモートアクセスする能力を提供する。イノベーションのこの態様は、ネットワークオペレータ/カスタマーケア代表(representative)が、デバイスユーザのために何らの介在も必要とせずにプロファイル情報にリモートアクセスして検索することのできる、技術支援/カスタマーケアシナリオにおいて特に有用である。係るリモートアクセス及び検索は、デバイスのユーザがデバイスの情報を捜し当て、ネットワークオペレータ/カスタマーケア代表にこの情報を手動で伝達することの必要性を軽減する。
【0041】
図1を参照すると、一態様において、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別を提供するためのシステム10は、ネットワークオペレータ16の制御下にある通信ネットワーク14で動作しているオープンマーケット無線デバイス12を含む。オープンマーケット無線ネットワーク環境において上述のように、ネットワークオペレータ16は、リムーバブルモジュールを受領または別の方法でリムーバブルモジュール18と通信するように構成された任意のオープンマーケット無線通信デバイスを介してネットワーク12へのアクセスをユーザ/加入者に提供するリムーバブルモジュール18を制御し、及び、流通させる。リムーバブルモジュールのリムーバブル性は、一般的にはカード形の、当該モジュールに非永続的(即ちリムーバブル)な基礎(basis)で無線デバイスに挿入または他の方法で通信させる。それ自体では、ネットワークオペレータ16は、どのオープンマーケット無線デバイス12が無線ネットワークにおいて使用されているかについて制御を持たない。故に、本願において記述される態様に従って、リムーバブルモジュール18は、当該リムーバブルモジュール18を受領または当該リムーバブルモジュール18と他の方法で通信する無線デバイス12の識別をネットワークオペレータに提供するように構成される。
【0042】
「リムーバブルモジュール("removable module")」という用語は、無線デバイスに挿入され、または、他の方法で通信し、無線サービス提供情報及び/またはネットワークサービス提供情報などの情報のストレージを提供することのできる任意のモジュールを参照するために本願で使用される。この、「リムーバブルモジュール」は、符号分割多元接続(CDMA)システムのためのリムーバブルユーザ識別モジュール(RUIM)、CDMAシステムのためのユニバーサル集積回路カード(UICC)に基づくCDMA加入者識別モジュール(CSIM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)のためのUICCに基づくユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)、またはGSM(Global System for Mobile communications)または同種のものにおける加入者識別モジュール(SIM)を含むことができるが、これらに限られない。本態様によれば、リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールに、ネットワークオペレータ16によって制御されるネットワークなどの無線ネットワーク14と通信することを可能にさせるように構成される。この点について、オープンマーケットシナリオでは、リムーバブルモジュール18は、オープンマーケット無線デバイス12とは対照的に、無線ネットワークとの通信を可能にさせるために頼みにされる。
【0043】
それ自体では、リムーバブルモジュール18は、当該リムーバブルモジュール18がオープンマーケット無線デバイス12に受領されるとき、または、当該リムーバブルモジュール18がオープンマーケット無線デバイス12と他の方法で通信するに至るときに起動され得るデバイス識別アプリケーション20を含む。一旦デバイス識別アプリケーション18が起動されると、これはオープンマーケット無線デバイス12のメモリ24に保存されているデバイスプロファイル情報22を検索し、オープンマーケット無線デバイス12のメモリに同じく保存されているメッセージングモジュール26にデバイス識別メッセージ28を生成するよう促す(prompt)ことができる。
【0044】
オープンマーケット無線デバイス12は、メモリ24及び少なくとも1つのプロセッサ32を含むコンピュータプラットフォーム30を含む。上述のように、無線デバイス12のメモリ24は、デバイスプロファイル情報22を保存する。デバイスプロファイル情報22は、製造(即ち、製造者)、モデル、例えばESN(electronic serial number)またはMEID(mobile equipment identifier)などのデバイス識別子、ハードウェア識別子、ハードウェアキャパビリティ、ソフトウェア/ファームウェア識別子、ソフトウェア/ファームウェアリビジョン識別子、及びネットワークオペレータまたはサードパーティの興味のある任意の他の無線デバイス関連情報に限られないが、例えばこれらの個別の無線通信デバイスについてのデータを含む。
【0045】
オープンマーケット無線デバイス12は、リムーバブルモジュール18で実行されるデバイス識別プリケーション20からのプロンプトに基づいて、本願においてデバイス識別メッセージ28として参照される無線通信可能なメッセージを生成できるメッセージングモジュール26を更に含む。デバイス識別メッセージ28は、デバイスプロファイル情報22に従ってオープンマーケット無線デバイス12を識別する役目をする。この点について、デバイス識別メッセージ28は、リムーバブルモジュール及び/またはネットワークオペレータによって設定される通りに、デバイスプロファイル情報22の全てまたは任意の部分を含むことができる。一態様において、メッセージングモジュール26は、テキストメッセージングサービスとして一般に参照されるショートメッセージングサービス(SMS)、またはオープンマーケット無線デバイス12とネットワークオペレータ16またはサードパーティエンティティとの間の無線通信を提供可能な任意の他のメッセージングサービスとして更に規定され得る。この点について、任意の他の音声メッセージング、データメッセージングまたはマルチメディアメッセージングモジュールが、この革新的な発想から逸脱することなく本願に開示される態様と併せて実装され得る。
【0046】
更に、オープンマーケットデバイスは、プロセッサ32と通信していてデバイス識別メッセージ28を無線ネットワーク14を渡ってネットワークオペレータ16または他のサードパーティエンティティ(図1に示されていない)に伝達できる通信モジュール34を含む。
【0047】
ネットワークオペレータ16において、システムは、ネットワークサーバ及び関連するストレージデバイス42などの1つまたは複数のネットワークデバイス40を含み、ネットワークエンティティとして本願において集合的に参照される。ストレージデバイス42は、リムーバブルモジュール18を、受信したプロファイル情報22に従って識別された夫々のオープンマーケット無線デバイス12に関連付けるリムーバブルモジュール/無線デバイスデータベース44を含む。
【0048】
一態様において、ネットワークデバイス40は、メモリ48及び少なくとも1つのプロセッサ50を含むコンピュータプラットフォーム46を含む。ネットワークデバイス40は、無線通信を受信及び送信でき、特にデバイスプロファイル情報または同種のものを含むSMSメッセージなどのデバイス識別メッセージを受信できる通信モジュール56も含む。ネットワークデバイス40のメモリ48は、通信モジュール56からデバイス識別メッセージ28を受信し、デバイス識別メッセージがデバイスプロファイル情報22を含んでいることを確認し、デバイスプロファイル情報をリムーバブルモジュール/無線デバイスデータベース44に転送できる、SMSモジュールまたは任意の他の適切なメッセージングモジュールなどのメッセージングモジュール54を含む。
【0049】
特定の態様において、ネットワークデバイス40のメモリ48は、デバイス識別要求の生成及び通信を始めることのできるデバイス識別要求モジュール52を含み得る。一態様において、デバイス識別モジュール52は、ユーザ/加入者のリムーバブルモジュール及び/または無線デバイスに関連する技術サポートを支援する間に、オープンマーケット無線デバイスの識別を望むネットワーク代表(representative)/カスタマーケア代表によって実施され得る。他の態様において、デバイス識別モジュール52は、デバイスプロファイル情報の通用(currency)を確実にするために所定の間隔でリムーバブルモジュールにデバイス識別要求を周期的に送信するように構成され得る。係る態様において、メッセージングモジュール54はデバイス識別要求モジュール52からのプロンプトに基づいてデバイス識別要求を生成することが更に可能であり得るし、通信モジュール56は無線ネットワークにおいて配置される1つまたは複数のリムーバブルモジュールにデバイス識別要求メッセージを伝達可能であり得る。
【0050】
図2は、システム10の別のより詳細な態様を提供し、特にオープンマーケット無線デバイス12及び関連するリムーバブルモジュール18の詳細かつ随意的態様を強調表示する。上述のように、システム10は、ネットワークオペレータ16の制御下にある通信ネットワークで動作するオープンマーケット無線デバイス12を含む。
【0051】
無線デバイス12のメモリ24は、無線デバイスを識別する役目をして他のデバイスキャパビリティ及びデバイスステータス情報を提供するデバイスプロファイル情報22を含む。図2に示されるデバイスプロファイル情報22は単一のファイルまたはメモリ位置に保存されているように例示されているが、デバイスプロファイル情報22は複数のファイルまたはメモリ位置またはデバイス設定によって決定される無線デバイスに保存され得ることに注意すべきである。デバイスプロファイル情報22が種々の場所に保存される場合において、リムーバブルモジュール18のデバイス識別アプリケーション20及び関連するインタフェースアプリケーションは、この種々の保存場所からデバイスプロファイル情報を適切に突きとめて検索するように構成され得る。
【0052】
デバイスプロファイル情報22は、デバイス製造者識別子60、デバイスモデル識別子62、ESN(electronic serial number)またはMEID(mobile equipment identifier)などのデバイス識別子64、ディスプレイ識別子、スピーカ識別子または同種のものなどのハードウェア識別子66、ディスプレイ解像度/設定、スピーカ出力/設定または同種のものなどのハードウェアキャパビリティ68、ソフトウェア/ファームウェア識別子70、ソフトウェア/ファームウェアリビジョン識別子72及びオペレータの興味のある任意の他の無線デバイスベースのプロファイル情報74に限られないが、例えばこれら夫々の無線通信デバイスについてのデータを含む。
【0053】
述べたように、システム10は、オープンマーケット無線デバイス12でのリムーバブルモジュールの受領(即ち、挿入)によって起動可能なデバイス識別アプリケーション20を含むリムーバブルモジュール18を含む。随意的態様において、デバイス識別アプリケーション20は、無線デバイスのネットワーク識別が必要かどうかを更に判定可能であり得る。係る態様において、デバイス識別アプリケーション20は、ネットワーク識別の必要性/要求(need/requirement)を、リムーバブルモジュールの受領が初めて、無線デバイスによるリムーバブルモジュールの最初の受領であるかどうかに基づいて判定し得る。それ自体では、デバイス識別アプリケーション20は、ESN、MEIDまたは同種のものなどのデバイス識別子がリムーバブルモジュールベースのデバイス識別子ストレージ78に存在することを確かめるように構成され得る。リムーバブルモジュールと現在通信中のデバイスに関するデバイス識別子がデバイス識別子ストレージ78に存在するならば、リムーバブルモジュールがこの特定の無線デバイスによって以前に受領されていることが仮定される。故に、デバイスプロファイル情報は、デバイスから以前に検索され、ネットワークオペレータに伝達されている。デバイス識別子がデバイス識別子ストレージ78に存在しないならば、リムーバブルモジュールはこの特定の無線デバイスによって以前に受領されていないことが仮定され、ネットワークオペレータへのデバイスプロファイル情報の検索及び伝達が必要とされる/要求される。
【0054】
更に、リムーバブルモジュールは、デバイス識別アプリケーション20に、オープンマーケット無線デバイス12のアプリケーション/ストレージとインタフェースで接続することを可能にさせることができる。インタフェースアプリケーション76は、リムーバブルモジュールに存在するアプリケーションに、関連する無線デバイス12に存在するアプリケーション/ストレージと通信することを可能にさせるために、必要なプロトコル及び同種のものを提供する。説明された例において、インタフェースアプリケーション76は、デバイス識別アプリケーション20にプロファイル情報22を検索し、メッセージングモジュール26にデバイス識別メッセージの生成を開始するように促すことを可能にさせる。符号分割多元接続(CDMA)無線ネットワークにおいてインタフェースアプリケーションはCDMAカードアプリケーションツールキット(CCAT)であり得る一方、他の無線ネットワークは関連する適切なインタフェースアプリケーション76を実装し得る。
【0055】
図3は、システム10の別のより詳細な態様を提供し、特にネットワークデバイス40及びネットワークストレージデバイス42の詳細かつ随意的態様を強調表示する。上述のように、システム10は、ネットワークサーバ及びリムーバブルモジュール/無線デバイスデータベース44を保存する関連するネットワークストレージデバイス42などの1つまたは複数のネットワークデバイス40を含むネットワークオペレータ16を含む。
【0056】
上述のように、一態様において、ネットワークデバイス40は、メモリ48及びプロセッサ50を含むコンピュータプラットフォーム46を含む。ネットワークデバイス40は、無線通信を受信及び送信可能であり、特に、デバイス識別情報または同種のものを含むSMSメッセージなどのデバイス識別メッセージ28を受信及び/またはデバイス識別情報または同種のものを要求するSMSメッセージなどのデバイス識別要求82を送信可能な通信モジュール56も含む。ネットワークデバイス40のメモリ48は、通信モジュール56からのデバイス識別メッセージ/応答28を受信し、デバイス識別メッセージ/応答28がデバイスプロファイル情報を含んでいることを認め(acknowledge)、デバイスプロファイル情報22をリムーバブルモジュール/無線デバイスデータベース44に転送することが可能な、SMSモジュールまたは任意の他の適切なメッセージングモジュールなどのメッセージングモジュール54を含む。更に、メッセージングモジュールは、デバイス識別要求モジュール52からのプロンプトに基づいてデバイス識別要求メッセージ82を生成可能である。
【0057】
リムーバブルモジュールデータベース44は、ネットワークオペレータ16によって制御される個別のリムーバブルモジュールに対応するリムーバブルモジュール識別子ファイル84と共に構成され得る。それ自体では、各リムーバブルモジュール識別子ファイル84は1つまたは複数のデバイスプロファイル情報22を含み得るが、これはリムーバブルモジュールに関連付けられた(即ち、併せて使用された)無線デバイス及び当該無線デバイスに関連するプロファイル情報を識別する役目をする。リムーバブルモジュール識別子ファイル84は、それ自体、リムーバブルモジュールデータベース44の1つの例示的な構成を提供するが、リムーバブルモジュール識別子ファイル84を利用しなくてよいデータベース44の他の構成も可能であるし本願において開示される革新的な発想の範囲内である。
【0058】
前述のように、特定の態様において、ネットワークデバイス40のメモリ48は、デバイス識別要求の生成及び通信を開始可能なデバイス識別要求モジュール52を含み得る。一態様において、デバイス識別モジュール52は、ユーザ/加入者のリムーバブルモジュール及び/または無線デバイスに関連する技術サポートを支援する間に、オープンマーケット無線デバイスの識別を望むネットワーク代表(representative)/カスタマーケア代表によって実施され得る。この態様は、ネットワークオペレータにユーザ−加入者の介在の必要なくデバイスプロファイル識別子を動的に検索することを可能にさせる。ネットワークオペレータが要求するデバイスプロファイル情報はデバイスプロファイル情報に対する最初の要求であり得るし、要求はデータベース44に既に存在しているプロファイルデータの更新及び/または確認するためのものでもあり得る。他の態様において、デバイス識別モジュール52は、デバイスプロファイル情報の通用(currency)を確実にするために所定の間隔でリムーバブルモジュールにデバイス識別要求を周期的に送信するように構成され得る。ネットワークデバイス40がデバイス識別要求モジュール52と共に構成されるこれらの態様において、メッセージングモジュール54はデバイス識別要求モジュール52からのプロンプトに基づいてデバイス識別要求を更に生成可能であり得るし、通信モジュール56は無線ネットワークに配置される1つまたは複数のリムーバブルモジュール18にデバイス識別要求メッセージ82を更に伝達可能であり得る。デバイス識別要求メッセージ82に応じて、通信モジュール56はリムーバブルモジュールと現在関連付けられているオープンマーケット無線デバイスのデバイスプロファイル情報を含むデバイス識別応答メッセージ28を受信し得る。通信モジュール56はメッセージをメッセージングモジュール54に内部的に転送し、これはヘッダ内のフラグ及び/またはフォーマットに基づいてこの通信が無線デバイスプロファイル情報を含むことを認識し、順番に、デバイスプロファイル情報をリムーバブルモジュール/無線デバイスデータベース44に転送する。
【0059】
図4を参照すると、一態様において、オープンマーケット無線通信デバイス12は、携帯電話機または同種のものなど、無線通信システムで動作可能な移動通信デバイスを含む。想定できる通り、種々の無線通信システムが存在し、これらはしばしば異なるスペクトル帯域幅及び/または異なるエアインタフェース技術を使用する。例示的なシステムは、CDMA(CDMA2000、EV DO、WCDMA)、OFDM、またはOFDMA(Flash−OFDM、802.20、WiMAX)、FDDまたはTDDの許可されたスペクトルを使用するFDMA/TDMA(GSM)システム、不対、不許可のスペクトルをしばしば使用するピアツーピア(例えば、モバイル間の)アドホックネットワークシステム、及び802.xxLANまたはBLUETOOTH(登録商標)技術を含む。
【0060】
無線通信デバイス12は、本願において記述された1つまたは複数のコンポーネント及び機能に関連する処理機能を実行するためのプロセッサコンポーネント32を含む。プロセッサコンポーネント32は、単一または複数セットのプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含むことができる。更に、処理コンポーネント32は集積処理システム及び/または分散処理システムとして実装可能である。
【0061】
無線通信デバイス12は、プロセッサコンポーネント32によって実行中のアプリケーション/モジュールのローカルバージョンを保存するためのものなどのメモリ24を更に含む。メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM(read only memory)、それらの組み合わせを含むことができる。更に、一部の態様において(図4に示されていない)、メモリ24はデバイスプロファイル情報22及び/またはメッセージングモジュール26を含む。
【0062】
更に、無線通信デバイス12は、本願において記述されるようなハードウェア、ソフトウェア及びサービスを利用する1つまたは複数の相手方(party)との通信の確立及び維持を提供する通信モジュール34を含む。通信モジュール34は、無線通信デバイス12と、通信ネットワークの向こう側に位置するデバイス及び/または無線通信デバイス12に直列的または局所的に接続されるデバイスなどの外部のネットワークデバイス40との間だけでなく、無線通信デバイス12のコンポーネント間の通信を運び得る。
【0063】
また、無線通信デバイス12はデータストア90を更に含み得るが、これは本願に記述される態様と関連して使用される情報、データベース及びプログラムのマスストレージを提供するハードウェア及び/またはソフトウェアの任意の適した組み合わせであり得る。一部の態様において(図4に示されていない)、随意に、データストア90は無線デバイスプロファイル情報22を含み得る。
【0064】
無線通信デバイス12は、無線通信デバイス12のユーザからの入力を受信可能であり、ユーザへの提示のための出力を生成可能なユーザインタフェースコンポーネント92を更に含み得る。ユーザインタフェースコンポーネント92は、キーボード、数字パッド(number pad)、マウス、タッチセンサディスプレイ(touch-sensitive display)、ナビゲーションキー、ファクションキー、マイクロホン、音声認識コンポーネント、ユーザから入力を受信可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組み合わせに限られないがこれらを含む、1つまたは複数の入力デバイスを含む。更に、ユーザインタフェースコンポーネント92は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバック機構(haptic feedback mechanism)、プリンタ、ユーザに出力を提示可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組み合わせに限られないがこれらを含む、1つまたは複数の出力デバイスを含み得る。
【0065】
図5を参照すると、一態様において、ネットワークデバイス40は、オープンマーケット無線デバイスからデバイスプロファイル情報を受信可能であり、随意的にはデバイスプロファイル情報を要求可能である。ネットワークデバイス40は、通信ネットワーク14で動作可能なネットワークサーバなどの任意のタイプのネットワークベースの通信デバイスを含む。通信ネットワーク14は有線または無線通信システムであり得るし、両者の組み合わせでもあり得るが、通信ネットワーク14はオープンマーケット無線デバイス12が動作する無線ネットワークを含む。
【0066】
ネットワークデバイス40は、本願において記述される1つまたは複数のコンポーネント及び機能に関連する処理機能を実行するためのプロセッサコンポーネント50を含む。プロセッサコンポーネント50は、単一または複数セットのプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含むことができる。更に、プロセッサコンポーネント50は、集積処理システム及び/または分散処理システムとして実装され得る。
【0067】
ネットワークデバイス40は、プロセッサコンポーネント50によって実行中のアプリケーションのローカルバージョンの保存のためのものなどのメモリ48を更に含む。メモリ48は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM(read only memory)、及びそれらの組み合わせを含むことができる。一部の態様において、随意的に、メモリ48はデバイス識別要求モジュール52、及び/またはメッセージングモジュール54及び同種のものを含む。
【0068】
更に、ネットワークデバイス40は、本願において記述されるハードウェア、ソフトウェア、及びサービスを利用する1つまたは複数の相手方(party)との通信の確立及び維持を提供する通信モジュール56を含む。通信モジュール56は、ネットワークデバイス40と、無線通信デバイス12など、通信ネットワーク14の向こう側に位置するデバイス及び/またはネットワークデバイス40に直列的または局所的に接続されるデバイスを含む外部デバイスとの間だけでなく、ネットワークデバイス40のコンポーネント間の通信を運び得る。一態様において、通信モジュール56はデバイス識別メッセージ28を受信可能であり、デバイス識別要求メッセージ82及び同種のものを送信可能である。
【0069】
また、ネットワークデバイス40はストレージデバイス42を更に含み得るが、これは本願において記述される態様と関連して使用される情報、データベース、及びプログラムのマスストレージを提供するハードウェア及び/またはソフトウェアの任意の適した組合せであり得る。特定の態様において、ストレージデバイス42はリムーバブルモジュール/無線デバイスデータ44、及び同種のものを保存し得る。
【0070】
ネットワークデバイス40は、ネットワークデバイス40のユーザから入力を受信可能であり、ユーザへの提示のための出力を生成可能なユーザインタフェースコンポーネント94を更に含み得る。ユーザインタフェースコンポーネント94は、キーボード、数字パッド(number pad)、マウス、タッチセンサディスプレイ(touch-sensitive display)、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロホン、音声認識コンポーネント、ユーザから入力を受信可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組み合わせに限られないがこれらを含む、1つまたは複数の入力デバイスを含み得る。更に、ユーザインタフェースコンポーネント94は、スピーカ、触覚フィードバック機構(haptic feedback mechanism)、プリンタ、ユーザに出力を提示可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組み合わせに限られないがこれらを含む、1つまたは複数の出力デバイスを含み得る。
【0071】
図6はセルラネットワーク100のブロック図を表しており、これは無線メッセージを通信する本態様と併せて使用され得る。無線ネットワーク14はセルラネットワーク100の内部に含まれ得るが、それ自体は無線デバイス/リムーバブルモジュールからネットワークオペレータへのデバイス識別メッセージ及びネットワークオペレータから無線デバイス/リムーバブルモジュールへのデバイス識別要求メッセージを伝達するように実装される。図6を参照すると、一態様において、オープンマーケット無線デバイス12はセルラ電話機などの無線通信デバイスを備える。本態様において、無線通信デバイスは、セルラネットワーク100を介して通信するように構成される。セルラネットワーク100は、無線通信デバイス12にSMSデータパケットまたは他のメッセージングデータパケットなどの通信データパケットを通信するためのキャパビリティを提供する。セルラ電話ネットワーク100は、キャリアネットワーク106を介して有線ネットワーク104に接続される無線ネットワーク14を含み得る。図6は、無線通信ネットワークのコンポーネント及び本システムの一態様の要素の相互関係をいっそう十分に説明する代表図である。セルラ電話ネットワーク100は単なる例示的なものであり、無線通信デバイス12などの遠隔モジュールによって互いに及び/または無線ネットワークキャリア及び/またはサーバを制限なく含む無線ネットワーク14のコンポーネントとの間で通信する任意のシステムを含むことができる。
【0072】
ネットワーク100において、ネットワークサーバなどのネットワークデバイス40は、有線ネットワーク104(例えば、ローカルエリアネットワーク、LAN)上で通信することができる。更に、ネットワークデータベース/ストレージデバイス42は、有線ネットワーク104を介してネットワークデバイス40と通信し得る。ネットワークデバイス40は、オープンマーケット無線デバイス12に、及び、オープンマーケット無線デバイス12から、SMSメッセージデータパケットなどの通信データパケットを受信し、及び/または、生成及び伝達し得る。ネットワークデバイス40及びデータベース42は、セルラテレコミュニケーションサービスを提供するために必要とされる任意の他のネットワークコンポーネントを備えてセルラ電話ネットワーク100に存在し得る。ネットワークデバイス40及びデータベース42はデータリンク108及び110を通じてキャリアネットワーク106と通信するが、これらはインターネット、セキュアLAN、WANまたは他のネットワークなどのデータリンクであり得る。キャリアネットワーク106は、モバイルスイッチングセンター(MSC)112に送信されたメッセージ(一般的にはデータパケットである)を制御する。更に、キャリアネットワーク106は、インターネット、及び/またはPOTS(plain old telephone service)などのネットワーク110によってMSC112と通信する。典型的には、ネットワーク110において、ネットワークまたはインターネット部分はデータを転送し、POTS部分は音声情報を転送する。MSC112は、データネットワーク及び/またはデータ転送のためのインターネット部分及び音声情報のためのPOTS部分などの別のネットワーク116によって、多数の基地局(BTS)114に接続され得る。BTS214は、ショートメッセージングサービス(SMS)、または他の無線の方法によって、無線通信デバイス12へ無線でメッセージを最終的にブロードキャストする。
【0073】
図7を参照すると、本イノベーションの態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別のための方法論のフロー図が描かれている。イベント200において、リムーバブルモジュールがオープンマーケット無線通信デバイスに挿入または他の方法で受領される。リムーバブルモジュールは無線デバイスによって挿入または受領されているものとして参照されるが、リムーバブルモジュールと無線デバイスとの間の任意の関連する通信が無線デバイスでのリムーバブルモジュールの受領及び/または挿入を構成することに注意すべきである。リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールにネットワークオペレータの制御下にある無線ネットワークとの通信を可能にさせるための構成を含む。この点について、オープンマーケットシナリオでは、無線ネットワーク通信を可能にさせるオープンマーケット無線デバイスとは対照的に、リムーバブルモジュールが無線ネットワーク通信を可能にさせる。
【0074】
イベント202において、無線デバイスでのリムーバブルモジュールの受領に基づいて、デバイス識別アプリケーションが起動される。大抵の態様において、リムーバブルモジュールはデバイス識別を望むエンティティであるネットワークオペレータによって制御されているので、デバイス識別はリムーバブルモジュールに存在するだろう。代替的な態様において、デバイス識別アプリケーションが無線デバイスに存在することもあり得る。
【0075】
イベント204において、デバイス識別アプリケーションは、リムーバブルモジュールメモリ内で無線デバイスに関連するデバイス識別子を検査する。前述のように、リムーバブルモジュールメモリにおけるデバイス識別子の存在は、リムーバブルモジュールが無線デバイスに以前に受領されていて、故に無線デバイスプロファイルデータが以前に無線デバイスメモリから検索されネットワークオペレータに伝達されていたことを意味する。対照的に、リムーバブルモジュールメモリにおけるデバイス識別子の不存在は、これがこの特定の無線デバイスでのリムーバブルモジュールの最初の、初回の受領であり、故にデバイスメモリからのデバイスプロファイル情報の検索及びネットワークオペレータへの伝達が必要であることを意味する。
【0076】
判定206において、現在の無線デバイスのデバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに現在保存されているかどうかについて判定がなされる。デバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていれば、それからイベント208において、デバイス識別アプリケーションは終了されてよく、それ以上のデバイス識別は全く必要でない。デバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていないならば、それからイベント210において、リムーバブルモジュール/無線デバイスインタフェースアプリケーションがデバイス識別アプリケーションにプロファイル情報保存位置及びメッセージングモジュールにインタフェースで接続することを可能にさせるために起動される。イベント212においてデバイスプロファイル情報が無線デバイスメモリから検索され、イベント214においてSMSモジュールまたは同種のものなどのメッセージングモジュールが起動され、プロファイル情報がメッセージングモジュールに伝達される。
【0077】
イベント216において、メッセージングモジュールはプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成する。メッセージングモジュールは、受信ネットワークデバイスによって自動的にデバイスプロファイル情報として認識されるデバイス情報を提供するために特別にフォーマットされ得る。一旦デバイス識別メッセージが生成されると、イベント218において、メッセージは、デバイス識別アプリケーション内で設定されている通りのネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに無線で伝達される。
【0078】
図8は、本イノベーションの別の態様に従う、オープンマーケット無線デバイスのネットワーク識別のための方法論の別のフロー図である。イベント300において、オープンマーケット無線デバイスは、リムーバブルモジュールを受領し、または別の方法でリムーバブルモジュールと通信するに至る。前述のように、リムーバブルモジュールは、当該リムーバブルモジュールにネットワークオペレータの制御下にある無線ネットワークとの通信を可能にさせるための構成を含む。随意的なイベント302において、リムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションが起動される。前述のように、リムーバブルモジュールはネットワークオペレータによって制御されているので、好適な態様においてデバイス識別アプリケーションはリムーバブルモジュールに存在するだろう。しかしながら他の態様は、無線デバイスに存在するデバイス識別アプリケーションを提供し得る。
【0079】
随意的なイベント304において、無線通信デバイスのネットワーク識別が必要であることの判定がなされる。一態様において、係る判定はデバイス識別アプリケーションによって行われ得るが、これは現在の関連するデバイスに関連するデバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていないことを確認する。代替的な態様では、デバイス識別アプリケーションは、リムーバブルモジュールがオープンマーケット無線デバイスに受領され、挿入されまたは別の方法で通信に至る時はいつでも、プロファイル情報がネットワークオペレータに伝達されるように構成され得ることに注意すべきである。係る態様において、全ての受領、挿入がデバイス識別を引き起こすので、ネットワーク識別が必要であるかどうかの判定するための判定がなされる必要は全くない。
【0080】
イベント306において、オープンマーケット無線デバイスにおけるリムーバブルモジュールの受領(即ち、挿入)に応じて、デバイスプロファイル情報が無線デバイスメモリから検索される。前述のように、一部の態様において、リムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションによる無線デバイス情報の検索は、リムーバブルモジュールベースのアプリケーションにデバイスアプリケーション/モジュール及び/または保存位置と通信することを可能にさせるために必要なプロトコル及びインタフェース情報を提供するインタフェースアプリケーションによって簡易化され得る。
【0081】
イベント308において、デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージが生成される。前述のように、ネットワークオペレータは、リムーバブルモジュールをデバイスのプロファイル情報の全部または任意の一部を伝達するように構成し得る。一態様において、無線通信を生成することは、デバイス識別アプリケーションからのプロンプトに基づいてSMSモジュールまたは同種のものなどのメッセージングモジュールを起動することと、保存位置からプロファイル情報を受信することと、デバイスプロファイル情報の受領に基づいてデバイス識別メッセージを自動的に生成することとを含む。
【0082】
イベント310において、デバイス識別メッセージが無線で、無線ネットワークを介して、ネットワークオペレータ及び/または指定されたサードパーティエンティティに伝達される。随意的なイベント312において、プロファイル情報から判定されたESN、MIADまたは同種のものなどのデバイス識別子が、リムーバブルモジュールメモリに保存される。リムーバブルモジュールメモリにおけるデバイス識別子の保存は、無線デバイスのネットワーク識別が必要かどうか(即ち、識別が以前に行われていたかどうか)について判定がなされる態様において発生する。
【0083】
図9は、本イノベーションの別の態様に従う、ネットワークエンティティにおいて無線デバイスを要求するための方法論の別のフロー図である。イベント400において、ネットワークエンティティはデバイス識別要求を生成する。デバイス識別要求は、関連するデバイス識別要求アプリケーションを起動することによって生成され得る。一態様において、デバイス識別要求の生成は、技術サポートまたは同種のもののためにネットワークオペレータ/カスタマーケア代表(representative)と交信しているユーザ/加入者に基づいていてもよい。係る態様において、カスタマーケア代表は、ユーザ/加入者のために何らの介在の必要もなく、リムーバブルモジュールと通信中のデバイスからデバイスプロファイル情報を動的に要求及び検索し得る。他の態様において、デバイス識別要求の生成は、デバイスプロファイル情報を更新または確認する必要性に基づき所定の間隔で自動的に発生するように構成され得る。一態様において、デバイス識別要求は、SMSメッセージまたは同種のものなどの無線メッセージを備え得る。それ自体では、メッセージの生成は、デバイス識別要求を生成するために必要なメッセージングモジュールを起動することを更に含み得る。
【0084】
イベント400においてデバイス識別要求はリムーバブルモジュールと関連するネットワークアドレスに伝達され、イベント410においてデバイス識別応答メッセージがネットワークエンティティに受信される。デバイス識別応答メッセージは、リムーバブルモジュールと現在通信中のオープンマーケット無線デバイスと関連するデバイスプロファイル情報を含む。イベント406において、デバイスプロファイル情報は、リムーバブルモジュールを当該リムーバブルモジュールと通信している1つまたは複数のオープンマーケット無線デバイスに関連付けるネットワークデータベースに保存される。今度は、ネットワークデーベースは、ネットワークオペレータ及び/またはサードパーティエンティティの個別のネットワークにおいて使用されている無線デバイスのタイプ及び構成を突きとめるために、彼らによって使用され得る。
【0085】
本願において開示される実施形態に関連して記述される種々の例示的なロジック、論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)または他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本願において記述される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替的には、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結された1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他の係る構成としても実装され得る。また、少なくとも1つのプロセッサが、1つまたは複数の上述されたステップ及び/または動作を実行可能な1つまたは複数のモジュールを備え得る。
【0086】
斯くして、本態様は、ネットワークオペレータに、オペレータの個別のネットワークにおいて使用されているオープンマーケット無線デバイスの識別を自動的に提供するための方法、装置及びシステムを提供する。本態様は、無線デバイスと関連付けられている(即ち、挿入されている)ネットワークオペレータのリムーバブルモジュールに応じてデバイスプロファイル情報を検索することと、ネットワークオペレータまたは同種のものにデバイスプロファイル情報を伝達することによってそのようなものを達成する。これは、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに、彼らの個別の無線ネットワークに存在している無線デバイスのタイプを突きとめる及び/または監視することを可能にさせる。また、突きとめることの自動性は、リムーバブルモジュールの加入者/ユーザがネットワークオペレータにデバイス情報を手動または別の方法で提供することの必要性を除去する。また、本態様は、リムーバブルモジュールが現在通信中の無線デバイスに関連するプロファイル情報を検索するためにリムーバブルモジュールに遠隔的かつ動的にアクセスするネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティを提供する。この態様は、ネットワークオペレータまたはサードパーティエンティティに、ユーザの介在を必要とせずにプロファイル情報を自動的に検索し、一部の態様においてこれを更新することを可能にさせる。
【0087】
更に、本願において開示される態様に関連して記述される方法またはアルゴリズムのステップ及び/または動作は、ハードウェアにおいて直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、または両者の組み合わせにおいて具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMまたは技術分野において知られている任意の他の形式の記憶媒体に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが情報を記憶媒体から読み出し、情報をこれに書き込めるように、プロセッサに結合され得る。代替的には、記憶媒体は、プロセッサに統合され得る。更に、一部の態様において、プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に存在し得る。更に、ASICは、ユーザ端末に存在し得る。代替的には、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末にディスクリートコンポーネントとして存在し得る。更に、一部の態様において、方法またはアルゴリズムのステップ及び動作は、機械可読媒体及び/またはコンピュータ可読媒体上のコード及び/または命令の1つまたは任意の組み合わせまたはセットとして存在し得るし、これはコンピュータプログラム製品に組み込まれ得る。
【0088】
以上の開示は例示的な態様及び/または実施形態を論じているが、種々の変更及び修正が添付の特許請求の範囲によって規定されるような、記述される態様及び/または実施形態の範囲から逸脱することなく本願でなされ得ることに注意すべきである。更に、記述される態様及び/または実施形態の要素が単数形で記述またはクレームされているかもしれないが、単数への限定が明示的に述べられない限り、複数は企図されている。また、態様及び/または実施形態の全てまたは任意の一部は、違ったふうに述べられない限り、他の態様及び/または実施形態の全部または任意の一部と共に利用され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を備える前記リムーバブルモジュールを、無線通信デバイスにおいて受領することと、
前記リムーバブルモジュールの前記受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索することと、
デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成することと、
前記無線ネットワークを介して、前記リムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータに前記デバイス識別メッセージを伝達することと
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別のための方法。
【請求項2】
前記デバイスプロファイル情報を検索することよりも前に無線デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定することを更に具備する、請求項1の方法。
【請求項3】
判定することは、前記無線通信デバイスにおける前記リムーバブルモジュールの最初の受領に基づいて前記無線デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定することを更に備える、請求項2の方法。
【請求項4】
前記最初の受領に基づいて前記無線デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定することは、前記無線通信デバイスに関連するデバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていないことを判定するために前記リムーバブルモジュールメモリにアクセスすることを更に備える、請求項3の方法。
【請求項5】
無線デバイスにおける前記リムーバブルモジュールの受領に応じてリムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションを自動的に起動することを更に具備する、請求項1の方法。
【請求項6】
前記リムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションを起動することは、前記無線通信デバイスのネットワーク識別が必要であることを判定し、リムーバブルモジュールメモリとは異なる無線通信デバイスメモリからの前記デバイスプロファイル情報の検索を開始し、前記デバイス識別メッセージの生成を開始するように、リムーバブルモジュールアプリケーションを実行することを更に備える、請求項5の方法。
【請求項7】
デバイスプロファイル情報を検索することは、リムーバブルモジュールメモリとは異なる無線通信デバイスメモリから前記デバイスプロファイル情報を検索するために、リムーバブルモジュールインタフェースアプリケーションを実行することを更に備える、請求項1の方法。
【請求項8】
リムーバブルモジュールインタフェースアプリケーションを実行することは、前記無線通信デバイスメモリから前記デバイスプロファイル情報を検索するために、符号分割多元接続(CDMA)カードアプリケーションツールキット(CCAT)アプリケーションを実行することを更に備える、請求項7の方法。
【請求項9】
デバイスプロファイル情報を検索することは、デバイス製造者識別子、またはデバイスモデル識別子、またはデバイス識別子、またはソフトウェア識別子、またはソフトウェアリビジョン識別子、またはファームウェア識別子、またはファームウェアリビジョン識別子、またはハードウェア識別子、またはハードウェアキャパビリティ識別子のうちの少なくとも1つを含むデバイスプロファイル情報を検索することを更に備える、請求項1の方法。
【請求項10】
前記デバイス識別メッセージを生成することは、前記デバイスプロファイル情報を含むショートメッセージサービス(SMS)通信を生成することを更に備える、請求項1の方法。
【請求項11】
前記無線通信デバイスに関連するデバイス識別子をリムーバブルモジュールメモリに保存することを更に具備する、請求項1の方法。
【請求項12】
無線デバイスにおける前記リムーバブルモジュールの後続的な受領のときに前記リムーバブルモジュールメモリにおける前記デバイス識別子を確認することを更に具備し、
前記デバイス識別子の確認は、前記無線デバイスの更なるネットワーク識別の必要性を除去する、
請求項11の方法。
【請求項13】
前記無線通信デバイスの動的なネットワーク識別を要求するデバイス識別要求を受信することと、
前記デバイス識別要求の受信に応じて前記無線通信デバイスメモリから前記デバイスプロファイル情報を検索することと、
前記デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含む第2のデバイス識別メッセージを生成することと、
前記無線ネットワークを介して、前記デバイス識別要求に関連するネットワークエンティティに前記第2のデバイス識別メッセージを伝達することと
を更に具備する、請求項1の方法。
【請求項14】
前記デバイスプロファイル情報の検索を開始し、前記第2のデバイス識別メッセージの生成を開始するリムーバブルモジュールベースのデバイス識別アプリケーションを、前記デバイス識別要求の受信に応じて自動的に起動することを更に具備する、請求項13の方法。
【請求項15】
リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を備える前記リムーバブルモジュールの、無線通信デバイスにおける受領を知らせるための第1のモジュールと、
前記リムーバブルモジュールの前記受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索するための第2のモジュールと、
前記デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成するための第3のモジュールと、
前記無線ネットワークを介して、前記リムーバブルモジュールと関連するネットワークオペレータに前記デバイス識別メッセージを伝達するための第4のモジュールと
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別を提供する少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項16】
コンピュータに、リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を備える前記リムーバブルモジュールの、無線通信デバイスにおける受領を知らせさせるための第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記リムーバブルモジュールの前記受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索させるための第2のコードセットと、
前記コンピュータに、前記デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成させるための第3のコードセットと、
前記無線ネットワークを介して、前記リムーバブルモジュールに関連するネットワークオペレータに前記デバイス識別メッセージを伝達させるための第4のモジュールと
を備えるコンピュータ可読媒体を具備する、コンピュータプログラム製品。
【請求項17】
リムーバブルモジュールに無線ネットワーク上で通信することを可能にさせるための構成を備える前記リムーバブルモジュールを、無線通信デバイスにおいて受領するための手段と、
前記リムーバブルモジュールの前記受領に応じて無線通信デバイスメモリからデバイスプロファイル情報を検索するための手段と、
前記デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含むデバイス識別メッセージを生成するための手段と、
前記無線ネットワークを介して、前記リムーバブルモジュールと関連するネットワークオペレータに前記デバイス識別メッセージを伝達するための手段と
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスのネットワーク識別のための装置。
【請求項18】
プロセッサと、デバイスプロファイル情報を保存するメモリとを含むコンピュータプラットフォームと、
無線通信を生成可能なメッセージングモジュールと、
前記プロセッサと通信しているリムーバブルモジュールと、
前記プロセッサと通信しており、無線ネットワークを介して前記リムーバブルモジュールと関連するネットワークオペレータにデバイス識別メッセージを伝達可能な通信モジュールと
を具備し、
前記リムーバブルモジュールは、前記リムーバブルモジュールに前記無線ネットワークと通信することを可能にさせるための構成と、前記リムーバブルモジュールがデバイスにおいて受領されるときに起動され、前記メモリからのデバイスプロファイル情報の検索を開始し、前記メッセージングモジュールに前記デバイスプロファイル情報の少なくとも一部を含む前記デバイス識別メッセージの生成を開始するように促すことが可能なデバイス識別アプリケーションとを含む、
無線通信デバイス。
【請求項19】
前記デバイス識別アプリケーションは、無線デバイスのデバイス識別が前記ネットワークオペレータによって必要とされるかどうかを判定することが更に可能である、請求項18の無線通信デバイス。
【請求項20】
前記デバイス識別アプリケーションは、前記無線通信デバイスにおける前記リムーバブルモジュールの前記受領が最初の受領であるかどうかに基づいて前記無線デバイスのデバイス識別が前記ネットワークオペレータによって必要とされるかどうかを判定することが更に可能である、請求項19の無線通信デバイス。
【請求項21】
前記デバイス識別アプリケーションは、前記無線通信デバイスに関連するデバイス識別子がリムーバブルモジュールメモリに保存されていないかどうかを判定するために前記リムーバブルモジュールメモリにアクセスすることが更に可能である、請求項20の無線通信デバイス。
【請求項22】
前記リムーバブルモジュールは、前記プロセッサと通信していて無線通信デバイスメモリから前記デバイスプロファイル情報を検索することが可能なインタフェースアプリケーションを更に備える、請求項18の無線通信デバイス。
【請求項23】
リムーバブルモジュールインタフェースアプリケーションは、符号分割多元接続(CDMA)カードアプリケーションツールキット(CCAT)アプリケーションを更に備える、請求項22の無線通信デバイス。
【請求項24】
前記デバイスプロファイル情報は、デバイス製造者識別子、またはデバイスモデル識別子、またはデバイス識別子、またはソフトウェア識別子、またはソフトウェアリビジョン識別子、またはファームウェア識別子、またはファームウェアリビジョン識別子、またはハードウェア識別子、またはハードウェアキャパビリティ識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項18の無線通信デバイス。
【請求項25】
前記メッセージングモジュールは、ショートメッセージサービス(SMS)モジュールを更に備える、請求項18の無線通信デバイス。
【請求項26】
前記リムーバブルモジュールは、前記無線通信デバイスに関連するデバイス識別子を保存可能なメモリを備える、請求項18の無線通信デバイス。
【請求項27】
前記通信モジュールは、前記無線通信デバイスの動的なネットワーク識別を要求するデバイス識別要求を受信することが更に可能であり、
前記ネットワーク識別アプリケーションは、前記デバイス識別要求の受信に応じて前記メモリからの前記デバイスプロファイル情報の検索を開始し、前記メッセージングモジュールに前記デバイスプロファイル情報を含む第2のデバイス識別メッセージの生成を開始するように促すことが更に可能であり、
前記通信モジュールは、前記デバイス識別要求と関連するネットワークエンティティに前記第2のデバイス識別メッセージを伝達することが更に可能である、
請求項18の無線通信デバイス。
【請求項28】
ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成することと、
リムーバブルモジュールに前記デバイス識別要求を伝達することと、
前記ネットワークエンティティにおいて、前記リムーバブルモジュールと通信しているオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、前記デバイス識別要求に対する応答を受信することと、
前記リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスと関連付けるデータベースに前記デバイスプロファイル情報を保存することと
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求する方法。
【請求項29】
デバイス識別要求を生成することは、支援のために前記ネットワークエンティティと交信しているリムーバブルモジュールユーザに基づいて前記デバイス識別要求を生成することを更に備える、請求項28の方法。
【請求項30】
デバイス識別要求を生成することは、所定の更新スケジュールに基づいて周期的に前記デバイス識別要求を生成することを更に備える、請求項28の方法。
【請求項31】
デバイス識別要求を生成することは、前記デバイスプロファイル情報の要求を含むショートメッセージサービス(SMS)を生成することを更に備える、請求項28の方法。
【請求項32】
前記応答を受信することは、デバイス製造者識別子、またはデバイスモデル識別子、またはデバイス識別子、またはソフトウェア識別子、またはソフトウェアリビジョン識別子、またはファームウェア識別子、またはファームウェアリビジョン識別子、またはハードウェア識別子、またはハードウェアキャパビリティ識別子のうち少なくとも1つを含むデバイスプロファイル情報を含む前記応答を受信することを更に備える、請求項28の方法。
【請求項33】
ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成するための第1のモジュールと、
リムーバブルモジュールに前記デバイス識別要求を伝達するための第2のモジュールと、
前記リムーバブルモジュールと通信しているオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、前記デバイス識別要求に対する応答を受信するための第3のモジュールと、
前記リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースに前記デバイスプロファイル情報を保存するための第4のモジュールと
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求するために構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項34】
コンピュータに、ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成させるための第1のコードセットと、
前記コンピュータに、リムーバブルモジュールに前記デバイス識別要求を伝達させるための第2のコードセットと、
前記コンピュータに、前記リムーバブルモジュールと通信しているオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、前記デバイス識別要求に対する応答を受信させるための第3のコードセットと、
前記コンピュータに、前記リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースに前記デバイスプロファイル情報を保存させるための第4のコードセットと
を備えるコンピュータ可読媒体を具備する、コンピュータプログラム製品。
【請求項35】
ネットワークエンティティにおいてデバイス識別要求を生成するための手段と、
リムーバブルモジュールに前記デバイス識別要求を伝達するための手段と、
前記ネットワークエンティティにおいて、前記リムーバブルモジュールと通信しているオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、前記デバイス識別要求に対する応答を受信するための手段と、
前記リムーバブルモジュールを1つまたは複数のオープンマーケットデバイスに関連付けるデータベースに前記デバイスプロファイル情報を保存するための手段と
を具備する、オープンマーケット無線通信デバイスの識別を要求するための装置。
【請求項36】
プロセッサ及びメモリを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに保存され、前記プロセッサと通信していて、無線通信メッセージを生成可能なメッセージングモジュールと、
前記メモリに保存され、前記プロセッサと通信していて、前記メッセージングモジュールにデバイス識別要求の生成を開始するように促すことが可能なデバイス識別要求モジュールと、
前記プロセッサと通信していて、識別されたリムーバブルモジュールに前記デバイス識別要求を伝達することと、前記リムーバブルモジュールと通信しているオープンマーケット無線通信デバイスに関連するデバイスプロファイル情報を含む、前記デバイス識別要求に対する応答を受信することとが可能な通信モジュールと、
前記リムーバブルモジュールとの関連付けとして前記デバイスプロファイル情報を保存可能なリムーバブルモジュールデバイスデータベースと
を具備する、ネットワークデバイス。
【請求項37】
前記デバイス識別要求モジュールは、支援のために前記ネットワークエンティティと交信しているリムーバブルモジュールユーザに基づいて前記デバイス識別要求を生成することが更に可能である、請求項36のネットワークデバイス。
【請求項38】
デバイス情報要求モジュールは、所定の更新スケジュールに基づいて周期的に前記デバイス識別要求を生成することが更に可能である、請求項36のネットワークデバイス。
【請求項39】
前記メッセージングモジュールは、ショートメッセージサービス(SMS)モジュールとして更に規定される、請求項36のネットワークデバイス。
【請求項40】
前記デバイスプロファイル情報は、デバイス製造者識別子、またはデバイスモデル識別子、またはデバイス識別子、またはソフトウェア識別子、またはソフトウェアリビジョン識別子、またはファームウェア識別子、またはファームウェアリビジョン識別子、またはハードウェア識別子、またはハードウェアキャパビリティ識別子のうち少なくとも1つを含むものとして更に規定される、請求項36のネットワークデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−17204(P2013−17204A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−184026(P2012−184026)
【出願日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【分割の表示】特願2010−527167(P2010−527167)の分割
【原出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】