カップホルダ
【課題】くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能とする。
【解決手段】ホルダ本体1と、保持端部32と揺動端部31とをもち揺動端部31で容器の側面を保持するサポート部材と3、揺動端部31を上方へ揺動するように付勢するスプリング34と、サポート部材3の上方への移動を規制する保持部材2と、保持部材2に上下動自在に保持され上面が保持端部32と当接する支持部材24と、支持部材24を上方へ付勢するバネ27と、を備え、保持端部32が支持部材24を押圧したときに支持部材24が下降することで、揺動端部31の上下方向の揺動を可能とした。
揺動端部31が上方へ揺動するので、くびれ部をもつボトルを引っ掛かりなく抜き取ることができる。
【解決手段】ホルダ本体1と、保持端部32と揺動端部31とをもち揺動端部31で容器の側面を保持するサポート部材と3、揺動端部31を上方へ揺動するように付勢するスプリング34と、サポート部材3の上方への移動を規制する保持部材2と、保持部材2に上下動自在に保持され上面が保持端部32と当接する支持部材24と、支持部材24を上方へ付勢するバネ27と、を備え、保持端部32が支持部材24を押圧したときに支持部材24が下降することで、揺動端部31の上下方向の揺動を可能とした。
揺動端部31が上方へ揺動するので、くびれ部をもつボトルを引っ掛かりなく抜き取ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内などに設けられるカップホルダに関し、詳しくは特殊な形状の容器でも容易に出し入れ可能なカップホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車内で飲料容器を安定して保持するために、カップホルダが広く用いられている。しかし飲料容器は大きさが様々であり、それらを安定して保持するために揺動可能なサポート部材を設けるなど各種の工夫がなされている。
【0003】
しかし例えば上下方向中間部にくびれ部をもつボトルなどを保持した場合には、サポート部材がくびれ部に引っ掛かってボトルの抜き取りが困難となる場合があった。この理由は、特開2001−253287号公報に記載されているように、ボトルを上方へ抜き取る力によってサポート部材には揺動軸を中心とする上方向の分力が作用し、それによってサポート部材が益々ボトルに近接するためである。
【0004】
そこで特開2001−253287号公報に記載の発明では、サポート部材の先端面の形状を工夫することで、ボトルを上方へ抜き取る力によってサポート部材には揺動軸を中心とする下方向の分力が作用するようにしている。このようにすることで、サポート部材の先端は下方へ向かって揺動しボトルから遠ざかる方向に移動するため、ボトルの抜き取りが可能となる。
【0005】
また特開2005−349959号公報には、容器収容部材の側面から出入自在な容器保持体を形成したカップホルダが提案されている。このカップホルダによれば、容器収容部材の外側壁面にスライド支持部材をスライド可能に配設し、スライド支持部材に容器保持体を揺動可能に配設している。そのためくびれ部をもつボトルであっても、ボトルの出入時には容器保持体が揺動するとともにスライド支持部材が側壁から出入することで、容器保持体が引っ掛かるような不具合なくボトルの円滑な出し入れが可能となる。
【特許文献1】特開2001−253287号
【特許文献2】特開2005−349959号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし特許文献1に記載のカップホルダでは、くびれ部の形状によっては引っ掛かりが生じる場合があり、その度にサポート部材の先端面の形状を変更するようでは普遍的な技術とは云えない。また特許文献2に記載のカップホルダでは、スライド支持部材が外方に突出しているために、搭載スペース面で不具合が生じる場合がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来とは異なる機構で、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能とすることを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明のカップホルダの特徴は、上面に開口をもち開口から容器が出し入れされる収納凹部を備えたホルダ本体と、ホルダ本体に形成された保持部材と、保持部材に揺動可能に保持され保持端部と保持端部と反対側の揺動端部とをもち揺動端部で容器の側面を保持するサポート部材と、を備え、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで容器を保持するカップホルダであって、
サポート部材の略水平状態から揺動端部の下方への揺動に伴って付勢力を蓄えるとともに付勢力によって揺動端部を上方へ揺動するように付勢する第1付勢部材と、
保持部材に上下動自在に保持され上面がサポート部材の保持端部と当接する支持部材と、
支持部材を上方へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
保持端部が支持部材を押圧したときに支持部材が下降することで、揺動端部の上下方向の揺動を可能としたことにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明のカップホルダによれば、収納凹部に保持されたくびれ部を有するボトルを抜き取る際には、ボトルの上方への移動に伴ってサポート部材の揺動端部が上方へ揺動しようとする。するとサポート部材が保持部材に当接し、その当接点を中心として保持端部が下方へ揺動端部が上方へ揺動しようとする。このとき保持端部が支持部材に当接しているので、支持部材の下降によって保持端部の下方への揺動が可能となる。したがってサポート部材の揺動端部が上方へ揺動することで、揺動端部はボトルから離れる方向へ移動することになり、くびれ部がサポート部材と干渉することなく、ボトルを抜き取ることができる。
【0010】
そして揺動端部の上方への揺動距離が大きくなるように設計しておけば、種々の形状の容器の出入を容易に行うことができる。
【0011】
またホルダ本体から外方へ突出するような部材を設けていないので、コンパクトな形状とすることができ省スペース化に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(1)本発明の一つの実施態様として、サポート部材の揺動軸に第1付勢部材が設けられた構成とすることができる。
【0013】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材は容器の底に押圧され揺動端部が下方へ揺動する。このとき、第1付勢部材には付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、サポート部材の揺動端部が容器の底から外れ、第1付勢部材の付勢力によって揺動端部が上方へ揺動するので、容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0014】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第1付勢部材によって付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0015】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0016】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0017】
(2)また本発明の一つの実施態様として、サポート部材は保持端部に枢支軸を備え、保持部材には上下方向に延びるガイド溝が形成され、枢支軸がガイド溝に係合することでサポート部材は保持部材に揺動自在かつ上下動自在に保持され、第2付勢部材が第1付勢部材を兼ねている構成とすることができる。
【0018】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材の揺動端部は容器の底に押圧されて下方へ揺動し、保持端部が支持部材を押圧する。すると支持部材が下降し、それに伴って第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、揺動端部が容器の底から外れ、第2付勢部材の付勢力によって支持部材が上昇し、それに伴って揺動端部が上方へ揺動する。したがって容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0019】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第2付勢部材によって揺動付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0020】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動しようとする。このとき、枢支軸がガイド溝に案内されて下降することで、保持端部の下方への揺動が可能となり、揺動端部が上方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0021】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0022】
(3)さらなる本発明の一つの実施態様として、サポート部材は保持端部から揺動方向に対して垂直方向に突出する第1軸部と、第1軸部より揺動端部側から第1軸部と平行に突出する第2軸部とを備え、
保持部材は、サポート部材が略水平状態にあるときの第1軸部を中心とする円弧状に延びて第2軸部を案内する第1ガイド溝と、サポート部材が略水平状態にあるときの第2軸部を中心とする円弧状に延びて第1軸部を案内する第2ガイド溝と、を備え、かつ第2付勢部材が第1付勢部材を兼ねている構成とすることができる。
【0023】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材の揺動端部は容器の底に押圧されて下方へ揺動しようとする。このとき第2軸部が第1ガイド溝に案内されることで、揺動端部の下方への揺動が可能となり、その揺動に伴ってサポート部材の保持端部が支持部材を押圧する。すると支持部材が下降し、それに伴って第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、揺動端部が容器の底から外れ、第2付勢部材の付勢力によって支持部材が上昇し、それに伴って第2軸部が第1ガイド溝に案内されることで、揺動端部が上方へ揺動する。したがって容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0024】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第2付勢部材によって揺動付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0025】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動しようとする。このとき、第1軸部が第2ガイド溝に案内されることで、保持端部の下方への揺動が可能となり、揺動端部が上方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0026】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって第1軸部が第2ガイド溝に案内されることで保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【実施例】
【0027】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0028】
(実施例1)
図1に本実施例のカップホルダを示す。このカップホルダは、自動車のコンソールボックスに保持されて用いられる。
【0029】
このカップホルダは、二つの収納凹部10を有する箱状のホルダ本体1と、ホルダ本体1に着脱自在に保持された保持部材2と、保持部材2に揺動可能に保持された左右一対のサポート部材3とから構成されている。ホルダ本体1は、容器が挿入される一対の収納凹部10を備え、中央に一対のレール11が互いに対向して形成されている。収納凹部10は、直径が大きな大径容器も収納可能な大きさに形成されている。
【0030】
図2に示すように、保持部材2は一対の側部20と、側部20どうしの上部を連結する橋部21と、橋部21と反対側で両端がそれぞれ側部20に固定された底部22とを備え、一対の側部20の外側表面にはそれぞれ係合溝23が形成されている。この係合溝23にホルダ本体1のレール11が係合することで、保持部材2はホルダ本体1を二つに区画するようにホルダ本体1の中央に保持される。
【0031】
保持部材2には、支持部材24が橋部21と底部22との間に上下動可能に配置されている。一対の側部20の互いに対向する表面には、上下方向に延びる2本のガイド溝25がそれぞれ形成され、支持部材24は両側からそれぞれ突出する突起26がガイド溝25に案内されることで上下動可能となっている。また底部22と支持部材24との間にはコイルバネ27が介装され、支持部材24はコイルバネ27によって上方へ付勢されている。
【0032】
一対のサポート部材3は、それぞれ一端部に円弧状の保持面30をもつ揺動端部31と、その反対側の保持端部32とを備え、保持端部32には左右両側に突出する一対の突起33がそれぞれ形成されている。この突起33は、支持部材24のガイド溝25に突起26の上部で係合し、サポート部材3はガイド溝25に案内されて上下動可能となっている。すなわちガイド溝25には、サポート部材3の突起33と、支持部材24の突起26とが上下にこの順で係合している。また支持部材24とサポート部材3との間にはスプリング34がそれぞれ介装され、サポート部材3は揺動端部31が上方へ揺動する方向に付勢されている。
【0033】
したがって外部からの荷重が無い状態では、図4にも示すように、支持部材24はコイルバネ27によって橋部21に近接した位置にあり、一対のサポート部材3は保持端部32が支持部材24と橋部21との間に挟まれている。またサポート部材3はスプリング34によって揺動端部31が上方へ揺動付勢され、サポート部材3の上面が橋部21に当接することで揺動が規制されて、揺動端部31が橋部21から両側の収納凹部10へ向かって略水平に突出した状態となっている。
【0034】
このように構成された本実施例のカップホルダにおいて、容器を保持する際には、図3に示すように容器の底でサポート部材3が押圧され、サポート部材3は突起33を中心に揺動端部31が下方へ揺動する。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると、容器の径が小径又は中径の場合にはサポート部材3が容器の底から外れ、スプリング34の付勢力によって揺動端部31が上方へ揺動するので、容器の挿入に伴って保持面30が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部10の底に到達する。
【0035】
これにより容器は、図4に示すように収納凹部10の底面及び内壁面とサポート部材3の揺動端部31の保持面30とで安定して保持される。またサポート部材3は支持部材24を介してスプリング34によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材3は揺動端部31が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0036】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部31にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると図5に示すように、サポート部材3は橋部21に当接し、その当接点を支点として揺動端部31が上方へ揺動する。一方、保持端部32は、突起33がガイド溝25内を下方へ移動することで支持部材24をコイルバネ27の付勢力に抗して押し下げ、下方へ揺動する。したがって揺動端部31の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材3と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0037】
そして容器を抜き取った後には、コイルバネ27の付勢力が支持部材24を介して保持端部32に伝わり、保持端部32が上方へ揺動することで揺動端部31が下方へ揺動し、サポート部材3は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0038】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【0039】
(実施例2)
本実施例のカップホルダは、保持部材4(2)とサポート部材5(3)及び支持部材6(24)の構造が異なること以外は実施例1と同様である。図6及び図7に示すように、保持部材4は、実施例1と同様に一対の側部40と、側部40どうしの上部を連結する橋部41とを備え、一対の側部40の外側表面にはそれぞれホルダ本体1のレール11と係合する係合溝42が形成されている。また橋部41の裏面からは、一対のロッド43が垂下され、一対の側部40の内側表面には上下に延びるガイド溝44が互いに対向して形成されている。
【0040】
サポート部材5は、保持面50をもつ揺動端部51と、揺動端部51の反対側端部から突出する一対の腕部52(保持端部)とを備えている。それぞれの腕部52の先端には、外側表面に枢支軸53が突設され、内側表面に断面略楕円形の突起54が突設されている。図6には片側のサポート部材5を示しているが、他方のサポート部材も同一形状とされている。枢支軸53はそれぞれガイド溝44に係合し、サポート部材5は保持部材4に上下動可能に保持されている。
【0041】
支持部材6は、両側の外側表面にそれぞれ段部60が形成され、段部60にはサポート部材5の突起54が係合している。また支持部材6には上下に貫通する貫通孔61が形成され、貫通孔61には保持部材4のロッド43が挿通される。したがって支持部材6は、ロッド43に案内されながら上下動可能となっている。図6には片側の支持部材6を示しているが、他方のロッド43にも同一形状の支持部材6が配置されている。
【0042】
そして支持部材6の貫通孔61を貫通したロッド44の外周にはコイルバネ62が介装され、ロッド43の先端にはコイルバネ62の移動を規制する係止ピン63が固定されている。コイルバネ62の外径は貫通孔61の径より大きく、コイルバネ62は係止ピン63と支持部材6の上壁とで挟まれた状態であり、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に近づく方向へ付勢されている。
【0043】
先ず収納凹部10に容器が挿入されていない中立時には、図7及び図8に示すように、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に当接している。このとき、突起54が段部60に沿い、サポート部材5は略水平となって収納凹部10に突出している。枢支軸53は、ガイド溝44の上端に位置している。
【0044】
容器を保持する際には、図9に示すように容器の底でサポート部材5の揺動端部51が押圧され、サポート部材5は枢支軸53を中心に揺動端部51が下方へ揺動する。すると突起54が段部60を押圧するため、支持部材6はロッド43に案内されながら下降し、コイルバネ62には付勢力がさらに蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると揺動端部51が容器の底から外れ、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上方へ移動するとともに、サポート部材5が揺動して図8に示す略水平状態となるので、容器の挿入に伴って揺動端部51が容器の外壁に沿う。
【0045】
これにより容器は、収納凹部10の底面及び内壁面と揺動端部51とで安定して保持される。またサポート部材5は支持部材6を介してコイルバネ62によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材5は揺動端部51が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0046】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部51にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると図10に示すように、サポート部材5は橋部41に当接し、その当接点を支点として揺動端部51が上方へ揺動しようとする。一方、腕部52は、枢支軸53がガイド溝44内を下降するとともに突起54が下方へ移動することで支持部材6をコイルバネ62の付勢力に抗して押し下げ、腕部52は下方へ揺動する。したがって揺動端部51は上方へ揺動し、揺動端部51の先端は容器から離れる方向へ移動して、くびれ部がサポート部材5と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0047】
そして容器を抜き取った後には、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上昇する。すると突起54が段部60によって押圧され、枢支軸53がガイド溝44内を上昇するとともに腕部52が上方へ揺動することで揺動端部51が下方へ揺動し、サポート部材5は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0048】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【0049】
(実施例3)
本実施例のカップホルダは、保持部材4とサポート部材5の構造が異なること以外は実施例2と同様であるので、実施例2と共通の部位に関しては実施例2と同じ符合を付して説明する。
【0050】
サポート部材5は、図11に示すように、腕部52の端部から第1軸部55が突設され、第1軸部55より揺動端部51に近い側に第2軸部56が突設されている。第1軸部55及び第2軸部56は、サポート部材5の揺動方向に対して垂直にかつ互いに平行に腕部52から突出している。サポート部材5は、実施例2と同様に保持部材4と支持部材6との間に腕部52が保持され、突起54が段部60に当接している。
【0051】
また保持部材4の側部40には、図13に示すように、第1軸部55及び第2軸部56をそれぞれ案内する第1ガイド溝45と第2ガイド溝46が形成されている。第1ガイド溝45は、第2ガイド溝46の上端を中心とする円弧状に形成され、第2ガイド溝46は第1ガイド溝45の上端を中心とする円弧状に形成されている。
【0052】
先ず収納凹部10に容器が挿入されていない中立時には、図12に示すように、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に当接している。このとき、突起54が段部60に沿い、サポート部材5は略水平となって収納凹部10に突出している。図13に示すように、第1軸部55は第2ガイド溝46の上端に位置し、第2軸部56は第1ガイド溝45の上端に位置している。
【0053】
容器を保持する際には、図14に示すように容器の底でサポート部材5が押圧され、サポート部材5は第1軸部55を中心とし、第2軸部56が第1ガイド溝45に案内されながら、揺動端部51が下方へ揺動する。すると突起54が段部60を押圧するため、支持部材6はロッド43に案内されながら下降し、コイルバネ62には付勢力がさらに蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると、揺動端部51が容器の底から外れ、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上方へ移動するとともに、サポート部材5が揺動して図13に示す略水平状態となるので、容器の挿入に伴って揺動端部51が容器の外壁に沿う。
【0054】
これにより容器は、収納凹部10の底面及び内壁面と揺動端部51とで安定して保持される。またサポート部材5は支持部材6を介してコイルバネ62によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材5は揺動端部51が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0055】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部51にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると第1軸部55が第2ガイド溝46に案内されることで、図15に示すように第2軸部56を中心として腕部52が下方へ揺動するとともに揺動端部51が上方へ揺動する。したがって揺動端部51の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材5と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0056】
このとき腕部52は下方へ揺動することで、突起54が支持部材6をコイルバネ62の付勢力に抗して押し下げる。したがって容器を抜き取った後には、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上昇し、第1軸部55が第2ガイド溝46に案内されることで、第2軸部56を中心として腕部52が上方へ揺動するとともに揺動端部51が下方へ揺動し、サポート部材5は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0057】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
上記実施例では保持部材2、4をホルダ本体1に着脱自在に配置しているが、本発明はこれに限るものではなく、保持部材がホルダ本体と一体となった構造のカップホルダとすることもできる。またコンソールボックスに備えられたカップホルダに限るものでもなく、その配設部位は特に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施例に係るカップホルダの部品構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るカップホルダに用いた保持部材、支持部材及びサポート部材の部品構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入した状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るカップホルダに用いた保持部材、支持部材及びサポート部材の部品構成を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るカップホルダの断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、中立状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【図11】本発明の第3実施例に係るカップホルダに用いたサポート部材の斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、中立状態を示す要部断面図である。
【図13】本発明の第3実施例に係るカップホルダにおいて保持部材の側部に形成されたガイド溝の正面図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図15】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1:ホルダ本体 2、4:保持部材 3、5:サポート部材
24、6:支持部材 27、62:コイルバネ(第2付勢部材)
34:スプリング(第1付勢部材) 53:枢支軸 44:ガイド溝
45:第1ガイド溝 46:第2ガイド溝 55:第1軸部
56:第2軸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内などに設けられるカップホルダに関し、詳しくは特殊な形状の容器でも容易に出し入れ可能なカップホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車内で飲料容器を安定して保持するために、カップホルダが広く用いられている。しかし飲料容器は大きさが様々であり、それらを安定して保持するために揺動可能なサポート部材を設けるなど各種の工夫がなされている。
【0003】
しかし例えば上下方向中間部にくびれ部をもつボトルなどを保持した場合には、サポート部材がくびれ部に引っ掛かってボトルの抜き取りが困難となる場合があった。この理由は、特開2001−253287号公報に記載されているように、ボトルを上方へ抜き取る力によってサポート部材には揺動軸を中心とする上方向の分力が作用し、それによってサポート部材が益々ボトルに近接するためである。
【0004】
そこで特開2001−253287号公報に記載の発明では、サポート部材の先端面の形状を工夫することで、ボトルを上方へ抜き取る力によってサポート部材には揺動軸を中心とする下方向の分力が作用するようにしている。このようにすることで、サポート部材の先端は下方へ向かって揺動しボトルから遠ざかる方向に移動するため、ボトルの抜き取りが可能となる。
【0005】
また特開2005−349959号公報には、容器収容部材の側面から出入自在な容器保持体を形成したカップホルダが提案されている。このカップホルダによれば、容器収容部材の外側壁面にスライド支持部材をスライド可能に配設し、スライド支持部材に容器保持体を揺動可能に配設している。そのためくびれ部をもつボトルであっても、ボトルの出入時には容器保持体が揺動するとともにスライド支持部材が側壁から出入することで、容器保持体が引っ掛かるような不具合なくボトルの円滑な出し入れが可能となる。
【特許文献1】特開2001−253287号
【特許文献2】特開2005−349959号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし特許文献1に記載のカップホルダでは、くびれ部の形状によっては引っ掛かりが生じる場合があり、その度にサポート部材の先端面の形状を変更するようでは普遍的な技術とは云えない。また特許文献2に記載のカップホルダでは、スライド支持部材が外方に突出しているために、搭載スペース面で不具合が生じる場合がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来とは異なる機構で、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能とすることを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明のカップホルダの特徴は、上面に開口をもち開口から容器が出し入れされる収納凹部を備えたホルダ本体と、ホルダ本体に形成された保持部材と、保持部材に揺動可能に保持され保持端部と保持端部と反対側の揺動端部とをもち揺動端部で容器の側面を保持するサポート部材と、を備え、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで容器を保持するカップホルダであって、
サポート部材の略水平状態から揺動端部の下方への揺動に伴って付勢力を蓄えるとともに付勢力によって揺動端部を上方へ揺動するように付勢する第1付勢部材と、
保持部材に上下動自在に保持され上面がサポート部材の保持端部と当接する支持部材と、
支持部材を上方へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
保持端部が支持部材を押圧したときに支持部材が下降することで、揺動端部の上下方向の揺動を可能としたことにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明のカップホルダによれば、収納凹部に保持されたくびれ部を有するボトルを抜き取る際には、ボトルの上方への移動に伴ってサポート部材の揺動端部が上方へ揺動しようとする。するとサポート部材が保持部材に当接し、その当接点を中心として保持端部が下方へ揺動端部が上方へ揺動しようとする。このとき保持端部が支持部材に当接しているので、支持部材の下降によって保持端部の下方への揺動が可能となる。したがってサポート部材の揺動端部が上方へ揺動することで、揺動端部はボトルから離れる方向へ移動することになり、くびれ部がサポート部材と干渉することなく、ボトルを抜き取ることができる。
【0010】
そして揺動端部の上方への揺動距離が大きくなるように設計しておけば、種々の形状の容器の出入を容易に行うことができる。
【0011】
またホルダ本体から外方へ突出するような部材を設けていないので、コンパクトな形状とすることができ省スペース化に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(1)本発明の一つの実施態様として、サポート部材の揺動軸に第1付勢部材が設けられた構成とすることができる。
【0013】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材は容器の底に押圧され揺動端部が下方へ揺動する。このとき、第1付勢部材には付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、サポート部材の揺動端部が容器の底から外れ、第1付勢部材の付勢力によって揺動端部が上方へ揺動するので、容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0014】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第1付勢部材によって付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0015】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0016】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0017】
(2)また本発明の一つの実施態様として、サポート部材は保持端部に枢支軸を備え、保持部材には上下方向に延びるガイド溝が形成され、枢支軸がガイド溝に係合することでサポート部材は保持部材に揺動自在かつ上下動自在に保持され、第2付勢部材が第1付勢部材を兼ねている構成とすることができる。
【0018】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材の揺動端部は容器の底に押圧されて下方へ揺動し、保持端部が支持部材を押圧する。すると支持部材が下降し、それに伴って第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、揺動端部が容器の底から外れ、第2付勢部材の付勢力によって支持部材が上昇し、それに伴って揺動端部が上方へ揺動する。したがって容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0019】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第2付勢部材によって揺動付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0020】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動しようとする。このとき、枢支軸がガイド溝に案内されて下降することで、保持端部の下方への揺動が可能となり、揺動端部が上方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0021】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0022】
(3)さらなる本発明の一つの実施態様として、サポート部材は保持端部から揺動方向に対して垂直方向に突出する第1軸部と、第1軸部より揺動端部側から第1軸部と平行に突出する第2軸部とを備え、
保持部材は、サポート部材が略水平状態にあるときの第1軸部を中心とする円弧状に延びて第2軸部を案内する第1ガイド溝と、サポート部材が略水平状態にあるときの第2軸部を中心とする円弧状に延びて第1軸部を案内する第2ガイド溝と、を備え、かつ第2付勢部材が第1付勢部材を兼ねている構成とすることができる。
【0023】
ホルダ本体の開口から容器を収納凹部に挿入すると、サポート部材の揺動端部は容器の底に押圧されて下方へ揺動しようとする。このとき第2軸部が第1ガイド溝に案内されることで、揺動端部の下方への揺動が可能となり、その揺動に伴ってサポート部材の保持端部が支持部材を押圧する。すると支持部材が下降し、それに伴って第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部に深く挿入すると、揺動端部が容器の底から外れ、第2付勢部材の付勢力によって支持部材が上昇し、それに伴って第2軸部が第1ガイド溝に案内されることで、揺動端部が上方へ揺動する。したがって容器の挿入に伴って揺動端部の先端が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部の底に到達する。
【0024】
これにより容器は、収納凹部の底面及び内壁面とサポート部材の揺動端部とで安定して保持される。またサポート部材は支持部材を介して第2付勢部材によって揺動付勢されているため、小径から大径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。
【0025】
くびれ部をもつ容器を収納凹部から抜き取る場合には、揺動端部にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。するとサポート部材は保持部材に当接し、その当接点を支点として揺動端部が上方へ揺動し保持端部が下方へ揺動しようとする。このとき、第1軸部が第2ガイド溝に案内されることで、保持端部の下方への揺動が可能となり、揺動端部が上方へ揺動する。したがって揺動端部の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0026】
このとき保持端部が支持部材を押圧するため、支持部材が下方へ移動し第2付勢部材に付勢力が蓄えられる。したがって容器を抜き取った後には、第2付勢部材の付勢力によって第1軸部が第2ガイド溝に案内されることで保持端部が上方へ揺動し、サポート部材は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【実施例】
【0027】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0028】
(実施例1)
図1に本実施例のカップホルダを示す。このカップホルダは、自動車のコンソールボックスに保持されて用いられる。
【0029】
このカップホルダは、二つの収納凹部10を有する箱状のホルダ本体1と、ホルダ本体1に着脱自在に保持された保持部材2と、保持部材2に揺動可能に保持された左右一対のサポート部材3とから構成されている。ホルダ本体1は、容器が挿入される一対の収納凹部10を備え、中央に一対のレール11が互いに対向して形成されている。収納凹部10は、直径が大きな大径容器も収納可能な大きさに形成されている。
【0030】
図2に示すように、保持部材2は一対の側部20と、側部20どうしの上部を連結する橋部21と、橋部21と反対側で両端がそれぞれ側部20に固定された底部22とを備え、一対の側部20の外側表面にはそれぞれ係合溝23が形成されている。この係合溝23にホルダ本体1のレール11が係合することで、保持部材2はホルダ本体1を二つに区画するようにホルダ本体1の中央に保持される。
【0031】
保持部材2には、支持部材24が橋部21と底部22との間に上下動可能に配置されている。一対の側部20の互いに対向する表面には、上下方向に延びる2本のガイド溝25がそれぞれ形成され、支持部材24は両側からそれぞれ突出する突起26がガイド溝25に案内されることで上下動可能となっている。また底部22と支持部材24との間にはコイルバネ27が介装され、支持部材24はコイルバネ27によって上方へ付勢されている。
【0032】
一対のサポート部材3は、それぞれ一端部に円弧状の保持面30をもつ揺動端部31と、その反対側の保持端部32とを備え、保持端部32には左右両側に突出する一対の突起33がそれぞれ形成されている。この突起33は、支持部材24のガイド溝25に突起26の上部で係合し、サポート部材3はガイド溝25に案内されて上下動可能となっている。すなわちガイド溝25には、サポート部材3の突起33と、支持部材24の突起26とが上下にこの順で係合している。また支持部材24とサポート部材3との間にはスプリング34がそれぞれ介装され、サポート部材3は揺動端部31が上方へ揺動する方向に付勢されている。
【0033】
したがって外部からの荷重が無い状態では、図4にも示すように、支持部材24はコイルバネ27によって橋部21に近接した位置にあり、一対のサポート部材3は保持端部32が支持部材24と橋部21との間に挟まれている。またサポート部材3はスプリング34によって揺動端部31が上方へ揺動付勢され、サポート部材3の上面が橋部21に当接することで揺動が規制されて、揺動端部31が橋部21から両側の収納凹部10へ向かって略水平に突出した状態となっている。
【0034】
このように構成された本実施例のカップホルダにおいて、容器を保持する際には、図3に示すように容器の底でサポート部材3が押圧され、サポート部材3は突起33を中心に揺動端部31が下方へ揺動する。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると、容器の径が小径又は中径の場合にはサポート部材3が容器の底から外れ、スプリング34の付勢力によって揺動端部31が上方へ揺動するので、容器の挿入に伴って保持面30が容器の外壁に沿い、容器が収納凹部10の底に到達する。
【0035】
これにより容器は、図4に示すように収納凹部10の底面及び内壁面とサポート部材3の揺動端部31の保持面30とで安定して保持される。またサポート部材3は支持部材24を介してスプリング34によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材3は揺動端部31が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0036】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部31にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると図5に示すように、サポート部材3は橋部21に当接し、その当接点を支点として揺動端部31が上方へ揺動する。一方、保持端部32は、突起33がガイド溝25内を下方へ移動することで支持部材24をコイルバネ27の付勢力に抗して押し下げ、下方へ揺動する。したがって揺動端部31の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材3と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0037】
そして容器を抜き取った後には、コイルバネ27の付勢力が支持部材24を介して保持端部32に伝わり、保持端部32が上方へ揺動することで揺動端部31が下方へ揺動し、サポート部材3は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0038】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【0039】
(実施例2)
本実施例のカップホルダは、保持部材4(2)とサポート部材5(3)及び支持部材6(24)の構造が異なること以外は実施例1と同様である。図6及び図7に示すように、保持部材4は、実施例1と同様に一対の側部40と、側部40どうしの上部を連結する橋部41とを備え、一対の側部40の外側表面にはそれぞれホルダ本体1のレール11と係合する係合溝42が形成されている。また橋部41の裏面からは、一対のロッド43が垂下され、一対の側部40の内側表面には上下に延びるガイド溝44が互いに対向して形成されている。
【0040】
サポート部材5は、保持面50をもつ揺動端部51と、揺動端部51の反対側端部から突出する一対の腕部52(保持端部)とを備えている。それぞれの腕部52の先端には、外側表面に枢支軸53が突設され、内側表面に断面略楕円形の突起54が突設されている。図6には片側のサポート部材5を示しているが、他方のサポート部材も同一形状とされている。枢支軸53はそれぞれガイド溝44に係合し、サポート部材5は保持部材4に上下動可能に保持されている。
【0041】
支持部材6は、両側の外側表面にそれぞれ段部60が形成され、段部60にはサポート部材5の突起54が係合している。また支持部材6には上下に貫通する貫通孔61が形成され、貫通孔61には保持部材4のロッド43が挿通される。したがって支持部材6は、ロッド43に案内されながら上下動可能となっている。図6には片側の支持部材6を示しているが、他方のロッド43にも同一形状の支持部材6が配置されている。
【0042】
そして支持部材6の貫通孔61を貫通したロッド44の外周にはコイルバネ62が介装され、ロッド43の先端にはコイルバネ62の移動を規制する係止ピン63が固定されている。コイルバネ62の外径は貫通孔61の径より大きく、コイルバネ62は係止ピン63と支持部材6の上壁とで挟まれた状態であり、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に近づく方向へ付勢されている。
【0043】
先ず収納凹部10に容器が挿入されていない中立時には、図7及び図8に示すように、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に当接している。このとき、突起54が段部60に沿い、サポート部材5は略水平となって収納凹部10に突出している。枢支軸53は、ガイド溝44の上端に位置している。
【0044】
容器を保持する際には、図9に示すように容器の底でサポート部材5の揺動端部51が押圧され、サポート部材5は枢支軸53を中心に揺動端部51が下方へ揺動する。すると突起54が段部60を押圧するため、支持部材6はロッド43に案内されながら下降し、コイルバネ62には付勢力がさらに蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると揺動端部51が容器の底から外れ、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上方へ移動するとともに、サポート部材5が揺動して図8に示す略水平状態となるので、容器の挿入に伴って揺動端部51が容器の外壁に沿う。
【0045】
これにより容器は、収納凹部10の底面及び内壁面と揺動端部51とで安定して保持される。またサポート部材5は支持部材6を介してコイルバネ62によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材5は揺動端部51が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0046】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部51にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると図10に示すように、サポート部材5は橋部41に当接し、その当接点を支点として揺動端部51が上方へ揺動しようとする。一方、腕部52は、枢支軸53がガイド溝44内を下降するとともに突起54が下方へ移動することで支持部材6をコイルバネ62の付勢力に抗して押し下げ、腕部52は下方へ揺動する。したがって揺動端部51は上方へ揺動し、揺動端部51の先端は容器から離れる方向へ移動して、くびれ部がサポート部材5と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0047】
そして容器を抜き取った後には、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上昇する。すると突起54が段部60によって押圧され、枢支軸53がガイド溝44内を上昇するとともに腕部52が上方へ揺動することで揺動端部51が下方へ揺動し、サポート部材5は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0048】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【0049】
(実施例3)
本実施例のカップホルダは、保持部材4とサポート部材5の構造が異なること以外は実施例2と同様であるので、実施例2と共通の部位に関しては実施例2と同じ符合を付して説明する。
【0050】
サポート部材5は、図11に示すように、腕部52の端部から第1軸部55が突設され、第1軸部55より揺動端部51に近い側に第2軸部56が突設されている。第1軸部55及び第2軸部56は、サポート部材5の揺動方向に対して垂直にかつ互いに平行に腕部52から突出している。サポート部材5は、実施例2と同様に保持部材4と支持部材6との間に腕部52が保持され、突起54が段部60に当接している。
【0051】
また保持部材4の側部40には、図13に示すように、第1軸部55及び第2軸部56をそれぞれ案内する第1ガイド溝45と第2ガイド溝46が形成されている。第1ガイド溝45は、第2ガイド溝46の上端を中心とする円弧状に形成され、第2ガイド溝46は第1ガイド溝45の上端を中心とする円弧状に形成されている。
【0052】
先ず収納凹部10に容器が挿入されていない中立時には、図12に示すように、支持部材6はコイルバネ62によって保持部材2の橋部41に当接している。このとき、突起54が段部60に沿い、サポート部材5は略水平となって収納凹部10に突出している。図13に示すように、第1軸部55は第2ガイド溝46の上端に位置し、第2軸部56は第1ガイド溝45の上端に位置している。
【0053】
容器を保持する際には、図14に示すように容器の底でサポート部材5が押圧され、サポート部材5は第1軸部55を中心とし、第2軸部56が第1ガイド溝45に案内されながら、揺動端部51が下方へ揺動する。すると突起54が段部60を押圧するため、支持部材6はロッド43に案内されながら下降し、コイルバネ62には付勢力がさらに蓄えられる。そして容器をさらに収納凹部10に深く挿入すると、揺動端部51が容器の底から外れ、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上方へ移動するとともに、サポート部材5が揺動して図13に示す略水平状態となるので、容器の挿入に伴って揺動端部51が容器の外壁に沿う。
【0054】
これにより容器は、収納凹部10の底面及び内壁面と揺動端部51とで安定して保持される。またサポート部材5は支持部材6を介してコイルバネ62によって付勢されているため、小径から中径まで各種の容器の外壁に弾接することができ、各種径の容器を安定して保持することができる。大径の容器の場合には、サポート部材5は揺動端部51が下方へ揺動した状態で先端が容器の外壁に弾接することで安定して保持することができる。
【0055】
くびれ部をもつ容器を収納凹部10から抜き取る場合には、揺動端部51にはくびれ部によって上方へ向かう力が作用する。すると第1軸部55が第2ガイド溝46に案内されることで、図15に示すように第2軸部56を中心として腕部52が下方へ揺動するとともに揺動端部51が上方へ揺動する。したがって揺動端部51の先端は容器から離れる方向へ移動し、くびれ部がサポート部材5と干渉することなく容器を抜き取ることができる。
【0056】
このとき腕部52は下方へ揺動することで、突起54が支持部材6をコイルバネ62の付勢力に抗して押し下げる。したがって容器を抜き取った後には、コイルバネ62の付勢力によって支持部材6が上昇し、第1軸部55が第2ガイド溝46に案内されることで、第2軸部56を中心として腕部52が上方へ揺動するとともに揺動端部51が下方へ揺動し、サポート部材5は略水平状態となって次の容器の挿入に備える。
【0057】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、くびれ部をもつボトルであっても円滑に出し入れ可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
上記実施例では保持部材2、4をホルダ本体1に着脱自在に配置しているが、本発明はこれに限るものではなく、保持部材がホルダ本体と一体となった構造のカップホルダとすることもできる。またコンソールボックスに備えられたカップホルダに限るものでもなく、その配設部位は特に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施例に係るカップホルダの部品構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るカップホルダに用いた保持部材、支持部材及びサポート部材の部品構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入した状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るカップホルダに用いた保持部材、支持部材及びサポート部材の部品構成を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るカップホルダの断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、中立状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【図11】本発明の第3実施例に係るカップホルダに用いたサポート部材の斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、中立状態を示す要部断面図である。
【図13】本発明の第3実施例に係るカップホルダにおいて保持部材の側部に形成されたガイド溝の正面図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを挿入している状態を示す要部断面図である。
【図15】本発明の第3実施例に係るカップホルダの作用を示し、ボトルを引き抜いている状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1:ホルダ本体 2、4:保持部材 3、5:サポート部材
24、6:支持部材 27、62:コイルバネ(第2付勢部材)
34:スプリング(第1付勢部材) 53:枢支軸 44:ガイド溝
45:第1ガイド溝 46:第2ガイド溝 55:第1軸部
56:第2軸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に開口をもち該開口から容器が出し入れされる収納凹部を備えたホルダ本体と、該ホルダ本体に形成された保持部材と、該保持部材に揺動可能に保持され保持端部と該保持端部と反対側の揺動端部とをもち該揺動端部で容器の側面を保持するサポート部材と、を備え、該収納凹部の底面及び内壁面と該サポート部材の該揺動端部とで容器を保持するカップホルダであって、
該サポート部材の略水平状態から該揺動端部の下方への揺動に伴って付勢力を蓄えるとともに該付勢力によって該揺動端部を上方へ揺動するように付勢する第1付勢部材と、
該保持部材に上下動自在に保持され上面が該サポート部材の該保持端部と当接する支持部材と、
該支持部材を上方へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
該保持端部が該支持部材を押圧したときに該支持部材が下降することで、該揺動端部の上下方向の揺動を可能としたことを特徴とするカップホルダ。
【請求項2】
前記サポート部材の揺動軸に前記第1付勢部材が設けられている請求項1に記載のカップホルダ。
【請求項3】
前記サポート部材は前記保持端部に枢支軸を備え、前記保持部材には上下方向に延びるガイド溝が形成され、該枢支軸が該ガイド溝に係合することで前記サポート部材は前記保持部材に揺動自在かつ上下動自在に保持され、前記第2付勢部材が前記第1付勢部材を兼ねている請求項1に記載のカップホルダ。
【請求項4】
前記サポート部材は前記保持端部から揺動方向に対して垂直方向に突出する第1軸部と、該第1軸部より前記揺動端部側から該第1軸部と平行に突出する第2軸部とを備え、
前記保持部材は、前記サポート部材が略水平状態にあるときの該第1軸部を中心とする円弧状に延びて該第2軸部を案内する第1ガイド溝と、前記サポート部材が略水平状態にあるときの該第2軸部を中心とする円弧状に延びて該第1軸部を案内する第2ガイド溝と、を備え、
前記第2付勢部材が前記第1付勢部材を兼ねている請求項1に記載のカップホルダ。
【請求項1】
上面に開口をもち該開口から容器が出し入れされる収納凹部を備えたホルダ本体と、該ホルダ本体に形成された保持部材と、該保持部材に揺動可能に保持され保持端部と該保持端部と反対側の揺動端部とをもち該揺動端部で容器の側面を保持するサポート部材と、を備え、該収納凹部の底面及び内壁面と該サポート部材の該揺動端部とで容器を保持するカップホルダであって、
該サポート部材の略水平状態から該揺動端部の下方への揺動に伴って付勢力を蓄えるとともに該付勢力によって該揺動端部を上方へ揺動するように付勢する第1付勢部材と、
該保持部材に上下動自在に保持され上面が該サポート部材の該保持端部と当接する支持部材と、
該支持部材を上方へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
該保持端部が該支持部材を押圧したときに該支持部材が下降することで、該揺動端部の上下方向の揺動を可能としたことを特徴とするカップホルダ。
【請求項2】
前記サポート部材の揺動軸に前記第1付勢部材が設けられている請求項1に記載のカップホルダ。
【請求項3】
前記サポート部材は前記保持端部に枢支軸を備え、前記保持部材には上下方向に延びるガイド溝が形成され、該枢支軸が該ガイド溝に係合することで前記サポート部材は前記保持部材に揺動自在かつ上下動自在に保持され、前記第2付勢部材が前記第1付勢部材を兼ねている請求項1に記載のカップホルダ。
【請求項4】
前記サポート部材は前記保持端部から揺動方向に対して垂直方向に突出する第1軸部と、該第1軸部より前記揺動端部側から該第1軸部と平行に突出する第2軸部とを備え、
前記保持部材は、前記サポート部材が略水平状態にあるときの該第1軸部を中心とする円弧状に延びて該第2軸部を案内する第1ガイド溝と、前記サポート部材が略水平状態にあるときの該第2軸部を中心とする円弧状に延びて該第1軸部を案内する第2ガイド溝と、を備え、
前記第2付勢部材が前記第1付勢部材を兼ねている請求項1に記載のカップホルダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−320493(P2007−320493A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155020(P2006−155020)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
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