説明

カミソリヘッド

【課題】 本発明は、ひげ剃り時に従来よりもさらにカミソリヘッドを円滑に進めることができるカミソリを提供することにある。
【解決手段】 刃5の刃先縁19よりも前方に配置された前側部分8と、刃5の刃先縁19よりも後方に配置された後側部分9と、露出している刃先縁19の側方外側に配置された2つの側方部分10,10を有し、これら2つの側方部分10,10はそれぞれ前端面20,20を有し、前記前側部分8は刃先縁方向である長さ方向に延在するガード11を有し、且つガード11は前記2つの側方部分10,10の前端面20,20の間でこの前端面よりも前方に突出するように延在している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ひげ剃りに使用するカミソリヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
安全カミソリにおいて、従来から最前刃の前に皮膚係合ガードを配置することが行われている。カミソリの使用時に、カミソリヘッドの進行方向の最前部に位置するガードがカミソリヘッドを先導し、そのとき、ガードと皮膚の間に摩擦力が生じてガードが皮膚を引き延ばす作用をなす。皮膚が引き延ばされると皮膚の皺などが延ばされるからひげが起立して、ひげを根元から切断することができる。
【0003】
従来の安全カミソリは、カミソリヘッドの側方部分が刃先縁と垂直の方向であるカミソリヘッド前後方向の全長に亘って延在しており、ガードの前端面と側方部分の前端面がほぼ面一に形成されている。したがって、カミソリの使用時に、カミソリヘッドの進行方向の最前部に位置するガードと側方部分の双方の部分がカミソリヘッドを先導する。使用者がカミソリを使用するときはカミソリヘッドを皮膚に押し付けて使用するから、使用時にカミソリヘッドに押された皮膚は窪むことになる。皮膚が窪んだ状態でカミソリヘッドを進めると、先導するガードと側方部分はその先導部分の直前にある皮膚を順次窪ませながら前進するので、窪みつつある皮膚がカミソリヘッドの進行に対する抵抗となり円滑なひげ剃りをすることができない。
【0004】
また、カミソリヘッドの進行を少しでも円滑に進めるために、先導部分以外の部分と皮膚との間の摩擦力を減じる手段として、カミソリヘッドの上面にシェービング補助材を取り付けることが行われている。シェービング補助材の一種に水溶性のシェービング補助材があり、それはカミソリの使用時に濡らされたシェービング補助材が皮膚の表面に接触しながら移動することにより溶け出して潤滑性を得ることができる補助材である。そのようなシェービング補助材が最も効果を発揮するのは顔の広い部分を剃るときである。しかし、例えば鼻の下などの狭い部分を剃るときは、カミソリヘッドが皮膚の表面を移動する距離が短いのでシェービング補助材が十分に溶け出さず、シェービング補助材の効果を十分に得ることができず円滑なひげ剃りをすることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4302363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
円滑なひげ剃りをするために従来の安全カミソリはシェービング補助材を用いるなどの改良を加えてきた。しかし、上述したように従来の安全カミソリは円滑なひげ剃りをするについて、円滑性はまだ十分とは言いきれない。本発明の目的は、ひげ剃り時に従来よりもさらにカミソリヘッドを円滑に進めることができるカミソリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するための請求項1は、少なくとも1つの刃を備えるカミソリヘッドであって、刃の刃先縁よりも前方に配置された前側部分と、刃の刃先縁よりも後方に配置された後側部分と、露出している刃先縁の側方外側に配置された2つの側方部分を有し、該2つの側方部分はそれぞれ前端面を有し、前記前側部分は刃先縁方向である長さ方向に延在するガードを有し、且つ該ガードは前記2つの側方部分の前端面の間で該前端面よりも前方に突出するように延在している構成である。
【0008】
請求項2は、ひげ剃り時に、ガードを前側部分と一体に且つ表面を滑らかに形成した場合よりも大きな摩擦力を皮膚との間に生じさせるために、ガードが前側部分よりも高摩擦な表面を有している要素が請求項1に付加された構成である。
【0009】
請求項3は、2つの側方部分がそれぞれ後端面を有し、その後端面と後側部分の後端面とで構成されるカミソリヘッドの後端面が全長に亘って直線状又は滑らかな円弧状をなしている要素が請求項1又は請求項2に付加された構成である。
【0010】
請求項4は、2つの側方部分がそれぞれ後端面を有し、後側部分の後端面は前記2つの側方部分の後端面と同一平面状又は前記2つの側方部分の後端面よりも前方に位置している要素が請求項1又は請求項2に付加された構成である。
【0011】
請求項5は、天部材、基台及び刃部材を含み、刃部材は天部材と基台との間に支持され、ガードは前記天部材又は基台の少なくとも一方に設けられており、ガードが設けられている天部材及び又は基台の前側部分、後側部分及び側方部分が一体に形成されている要素が請求項1乃至請求項4のいずれか一項に付加された構成である。
【0012】
請求項6は、後側部分にシェービング補助材が取り付けられ、シェービング補助材の上面及び後面が後側部分の上面から後端面にかけて連続するように露出している要素が請求項1乃至請求項5のいずれか一項に付加された構成である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1は、刃の刃先縁よりも前方に配置された前側部分と、刃の刃先縁よりも後方に配置された後側部分と、露出している刃先縁の側方外側に配置された2つの側方部分を有し、該2つの側方部分はそれぞれ前端面を有し、前記前側部分は刃先縁方向である長さ方向に延在するガードを有し、且つ該ガードは前記2つの側方部分の前端面の間で該前端面よりも前方に突出するように延在している。したがって、安全カミソリの使用中に、カミソリヘッドを先導する部分はガードのみであって、側方部分の前端面はガードに従属するように皮膚の表面を進むことになる。側方部分の前端面が先導する部分から除かれるので、先導部分の長さが短くなる。先導するガードは直前にある皮膚を順次窪ませながら前進するが、前進する際には窪みから斜めに立ち上がる直前の皮膚を窪ませるように圧力をかけるので、ガードは必然的に皮膚から抵抗を受ける。しかし、本発明のガードは側方部分を含んでいないのでその分だけ短く形成されており、皮膚から受ける圧力を小さくすることができるから比較的円滑にカミソリヘッドを進めることができるのである。先導する部分がガードのみであって側方部分の前端面が除かれるために、カミソリヘッドの前部はやや先細りの形状になり、そのために皮膚の抵抗を弱めることができるのである。
【0014】
請求項2は、ひげ剃り時に、ガードを前側部分と一体に且つ表面を滑らかに形成した場合よりも大きな摩擦力を皮膚との間に生じさせるために、ガードは前側部分よりも高摩擦な表面を有している。したがって、高摩擦な表面の作用により皮膚がしっかりと引き延ばされ、皮膚の皺などが延ばされてひげが起立し、そのひげを根元から切断することができる。
【0015】
請求項3は、2つの側方部分の後端面と後側部分の後端面とで構成されるカミソリヘッドの後端面が全長に亘って直線状又は滑らかな円弧状をなしている。前述したようにカミソリヘッドの前部はガードが突出して先細りであるのに対し、カミソリヘッドの後部は突出する部分がない。したがって、カミソリヘッドの前部と後部の形状が異なるので、カミソリヘッドの前後を即座に判断することができて使用に便利である。
【0016】
請求項4は、2つの側方部分がそれぞれ後端面を有し、後側部分の後端面は前記2つの側方部分の後端面と同一平面状又は前記2つの側方部分の後端面よりも前方に位置している。したがって、カミソリヘッドの前部と後部の形状が著しく異なるので、カミソリヘッドの前後を即座に判断することができて使用に便利である。
【0017】
請求項5は、天部材、基台及び刃部材を含み、刃部材は天部材と基台との間に支持され、ガードは前記天部材又は基台の少なくとも一方に設けられており、ガードが設けられている天部材及び又は基台の前側部分、後側部分及び側方部分が一体に形成されている。したがって、天部材及び又は基台は枠状に形成されて枠の内部に広い空間が生じるので、カミソリヘッドが4枚あるいは5枚など複数の刃を取り付けたときに、使用時におけるひげかすの排出を円滑に行うことができる。また、使用後における刃の洗浄を確実に行うことができる。
【0018】
請求項6は、後側部分にシェービング補助材が取り付けられ、シェービング補助材の上面及び後面が後側部分の上面から後端面にかけて連続するように露出している。例えば鼻の下などの狭い部分を剃るときは、カミソリヘッドが皮膚の表面を移動する距離が短いのでシェービング補助材が水溶性であるときはシェービング補助材が十分に溶け出さず、シェービング補助材の効果を十分に得ることができない場合がある。そのような場合に、本発明ではシェービング補助材の上面と後面との境目の稜線部分を使用できるから、その稜線部分を鼻の下の剃ろうとする部分に宛がってこすることにより、シェービング補助材が塗布されるので、その部分を円滑に剃ることができる。その場合、シェービング補助材の稜線部分はカミソリヘッドの後側にあるが、安全カミソリを持ちかえて後ろ向きにしなくても、安全カミソリを持ったままで安全カミソリを皮膚に対して垂直になるように傾ければ、シェービング補助材の稜線部分を皮膚に宛がうことができる。また、シェービング補助材の上面と後面が露出しているので、使用後におけるシェービング補助材の乾燥を早めることができる。シェービング補助材が水溶性でなく潤滑剤を浸み込ませたものであるときも、稜線部分を使用して狭い部分に潤滑剤を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は本発明の斜視図である。
【図2】図2は本発明の上面図である。
【図3】図3は本発明の後面図である。
【図4】図4は図2のA−A断面図である。
【図5】図5はひげ剃り接線を示すA−A断面図である。
【図6】図6は本発明の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態について説明する。カミソリヘッド1は、安全カミソリの柄に着脱自在に交換できる替刃カートリッジである。カミソリヘッド1は、天部材2、基台3及び刃部材4を含んでいる。カミソリヘッド1は5つの刃5を有し、各刃5は、ステンレス鋼製の刃支持体6に固着されている。刃支持体6は4つの板状弾性脚部7を有し、それらの弾性脚部7によって弾性的に支持される。4つの弾性脚部中、後側の2つの弾性脚部7は敷き板25の上に乗っている。敷き板25はアルミニウムで平面視コ字形に形成されており、コ字の上下の横線に該当する部分が天部材2と基台3のそれぞれの側方部分10,10の間に挟着され、弾性脚部7は敷き板25のこの部分に乗っている。また、コ字の垂直線に該当する部分が天部材2と基台3のそれぞれの後側部分9の間に挟着されている。刃部材4は、天部材2と基台3との間に圧接状態で挟持されており、そのために弾性脚部7は撓んでいる。ひげ剃り時に、刃5が皮膚から圧力を受けたときに、その圧力が一定値以上の大きさになると弾性脚部7がさらに撓んで各刃5が沈下する。
【0021】
天部材2と基台3はほぼ同じ外形を有し、刃部材4を挟持するように天部材2と基台3を重ね合わせることによってカミソリヘッド1は組み立てられる。カミソリヘッド1は、天部材2と基台3で構成される前側部分8と、後側部分9と、2つの側方部分10,10とを有し枠状に形成されている。天部材2及び基台3はそれぞれプラスチックで一体に形成され、枠状に囲まれた内側空間部分の上面から5つの刃5の刃先縁19が露出している。ガード11は前側部分8のほぼ全体を占めており、ガード11の表面の長さ方向にエラストマー樹脂製の高摩擦部材12が延在している。高摩擦部材12は、前側部分8を形成している材料よりも摩擦係数の大きな材料で形成される。高摩擦部材12は長さ方向に平行に延びる3つの突出部13,14,15を有する。高摩擦部材12は、ひげ剃り中に皮膚を引き延ばす作用をなす。高摩擦部材は直線状に延在させなくてもよく、小さく形成した多数の高摩擦部材を間隔を置いて並べたり、ガード11の表面に点在させたりする構成であってもよい。高摩擦部材12を用いずに、前側部分8の表面に小さな凹凸や多数の細い溝などを設けて摩擦係数を大きくしてもよい。
【0022】
図5に示すように、前側部分8と後側部分9との共通接線であるひげ剃り接線X−Xに対して、ガード11の上面は前方に向かって下りの傾斜面に形成されている。したがって、各突出部13,14,15の頂部はいずれもひげ剃り接線X−Xと接していない。ガード11の上面が下りの傾斜面であるから、ひげ剃り時にガード11の直前の皮膚を窪ませながらカミソリヘッド1を進めるときに、傾斜したガード11の上面は窪みつつある皮膚に容易に乗り上げるのでカミソリヘッド1を円滑に進めることができる。
【0023】
カミソリヘッド1の後側部分9に水溶性のシェービング補助材16が取り付けられている。図4に示すように、シェービング補助材16は断面がほぼ矩形であって中央部が最大幅を有する樽形に形成され、その上面の全面と後面の上半分の面が露出している。シェービング補助材16の後面の下半分の面は基台3から一体に立ち上がる壁21に覆われ、シェービング補助材16がカミソリヘッド1から外れることを防止している。また、シェービング補助材16の両端部は側方部分10,10の内面に設けた凹部に嵌入されており、この部分でもシェービング補助材16がカミソリヘッド1から外れることを防止している。シェービング補助材16の上面と後面の境目の角17はアールに形成され、その境目の角17を皮膚に当てて使用することもできる。通常のひげ剃り時には、シェービング補助材16の上面のみが皮膚に接触して移動しながらシェービング補助剤を供給するので、顔の部位によってはシェービング補助剤が供給されない場合がある。そのときに、安全カミソリを持ち替えることなく顔に対してほぼ垂直にすることによって、シェービング補助材16の境目の角17をシェービング補助剤が供給されていない部位に宛がって移動させることができる。これにより、通常のひげ剃りではシェービング補助剤が供給されにくい部位にもシェービング補助剤を供給することができる。従来の水溶性のシェービング補助材は天部材などに設けた凹所に取り付けられ、シェービング補助材の上面だけが露出する構成であったので、使用後にシェービング補助材が容易に乾燥しない場合もあった。本実施態様では、シェービング補助材16は上面と後面が露出しているので、使用時にシェービング補助材16が溶け出しやすくシェービング補助材16の効果をすぐに発揮する。また、使用後においてはシェービング補助材16の乾燥を早めることができる。また、天部材2の後側部分9には7つの小さな凹部18が設けられており、ひげ剃りクリームや溶け出したシェービング補助剤を溜め置くことができるので、ひげ剃りクリームやシェービング補助剤の量的な調整ができる。
【0024】
カミソリヘッド1は、刃5の露出している刃先縁19の側方外側に2つの側方部分10,10を有する。側方部分10,10はガード11よりも外側に張り出しており、側方部分10,10は前端面20,20を有する。ガード11の前端部22は側方部分10,10の前端面20,20よりも前方に位置し、ガード11の前半部分が側方部分10,10の前端面20,20よりも前方に突出するように延在している。したがって、カミソリヘッド1を全体的に見たときにほぼ矩形であるが、カミソリヘッド1の前側の両側に、ガード11の両端と、側方部分10,10の前端面20,20とに囲まれた凹部26,26が形成されている。ガード11の長さは、刃5の露出している刃先縁19の長さとほぼ同じである。ガード11の突出している前半部分の長さを刃先縁19よりも短くしてもよく、刃先縁19よりもやや長くしてもよい。ひげ剃り時に、カミソリヘッド1を皮膚に押し当てたときに皮膚が窪み、カミソリヘッド1を前に進めるときに先導するガードは直前にある皮膚を順次窪ませながら前進するが、先導する部分がガード11のみであって側方部分の前端面20,20が除かれるためにカミソリヘッド1を円滑に前に進めることができる。先導するガード11はその付近の皮膚もいくらか窪ませるから、側方部分の前端面20,20は既に窪み始めた皮膚に当たるので、皮膚から受ける抵抗は弱くなる。
【0025】
図4に示すように、カミソリヘッド1の後側部分9の後端面24は壁21により構成されており、この後端面24と側方部分10,10の後端面23,23は面一に形成されている。この構成に替えて、シェービング補助材16及び壁21の位置を少し前方にずらして、側方部分10,10の後端面23,23が後側部分9の後端面24よりも後方に突出する構成にしてもよい。これにより、カミソリヘッド1の前側の形状と後側の形状が著しく異なるので、カミソリヘッド1の前後を即座に認識することができて便利である。
【0026】
本実施態様のカミソリヘッド1のサイズについて説明する。カミソリヘッド1の刃先縁19方向の長さは約40mmであり、刃先縁19と垂直方向の最大長さは約14mmである。カミソリヘッド1の前部に突出しているガード11の突出量は約1.3mmである。刃5の露出している刃先縁19の長さは約33mmであり、その刃先縁19の側方外側に配置された2つの側方部分の刃先縁19方向の長さは約3.5mmである。但し、本発明がこれらの数値に限定されないことは勿論である。
【0027】
なお、本発明は前述した構成に基づいて種々の態様をとることが可能である。高摩擦部材12はエラストマー樹脂でなくてもよい。また、天部材2のみにガード11を設けるときは、図1において基台3の前側部分を基台3から切り離し、それを天部材2と一体に形成する。基台3のみにガード11を設けるときは、図1において天部材2の前側部分を天部材2から切り離し、それを基台3と一体に形成する。カミソリヘッドは替刃カートリッジでなく、安全カミソリの柄と一体に形成してもよい。本実施形態のガード11は前側部分8のほぼ全体であって両者が外見上明確に区別できないが、本実施形態に替えて、ガード11と前側部分8が明確に区別できる構成にすることもできる。その場合、例えばカミソリヘッド1の前側部分の前方に距離を置いて棒状のガードを設ける構成にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
ガードが2つの側方部分の前端面の間でその前端面よりも前方に突出するように延在している構成、及びシェービング補助材の上面及び後面が後側部分の上面から後端面にかけて連続するように露出している構成によって、ひげ剃り時に従来よりもさらにカミソリヘッドを円滑に進めることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 カミソリヘッド
2 天部材
3 基台
4 刃部材
5 刃
6 刃支持体
7 弾性脚部
8 前側部分
9 後側部分
10 側方部分
11 ガード
12 高摩擦部材
13 突出部
14 突出部
15 突出部
16 シェービング補助材
17 シェービング補助材の上面と後面の境目の角
18 凹部
19 刃先縁
20 側方部分の前端面
21 壁
22 ガードの前端面
23 側方部分の後端面
24 後側部分の後端面
25 敷き板
26 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの刃を備えるカミソリヘッドであって、刃の刃先縁よりも前方に配置された前側部分と、刃の刃先縁よりも後方に配置された後側部分と、露出している刃先縁の側方外側に配置された2つの側方部分を有し、該2つの側方部分はそれぞれ前端面を有し、前記前側部分は刃先縁方向である長さ方向に延在するガードを有し、且つ該ガードは前記2つの側方部分の前端面の間で該前端面よりも前方に突出するように延在していることを特徴とするカミソリヘッド。
【請求項2】
ひげ剃り時に、ガードを前側部分と一体に且つ表面を滑らかに形成した場合よりも大きな摩擦力を皮膚との間に生じさせるために、ガードは前側部分よりも高摩擦な表面を有している請求項1記載のカミソリヘッド。
【請求項3】
2つの側方部分はそれぞれ後端面を有し、その後端面と後側部分の後端面とで構成されるカミソリヘッドの後端面が全長に亘って直線状又は滑らかな円弧状をなしている請求項1又は請求項2記載のカミソリヘッド。
【請求項4】
2つの側方部分はそれぞれ後端面を有し、後側部分の後端面は前記2つの側方部分の後端面と同一平面状又は前記2つの側方部分の後端面よりも前方に位置している請求項1又は請求項2記載のカミソリヘッド。
【請求項5】
天部材、基台及び刃部材を含み、刃部材は天部材と基台との間に支持され、ガードは前記天部材又は基台の少なくとも一方に設けられており、ガードが設けられている天部材及び又は基台の前側部分、後側部分及び側方部分は一体に形成されている請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載のカミソリヘッド。
【請求項6】
後側部分にシェービング補助材が取り付けられ、シェービング補助材の上面及び後面が後側部分の上面から後端面にかけて連続するように露出している請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載のカミソリヘッド。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−160818(P2011−160818A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23024(P2010−23024)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り [発行者名]貝印株式会社 [刊行物名]「KAI RAZOR」と題されたパンフレット [発行年月日]平成21年12月7日
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)