説明

カメラ事象記録機

動画カメラに接続されたカメラ事象のロガー装置は、ロガー装置を管理する、特定の受信周波数を含む制御信号を受信するよう構成されたデータポートと、タイムコードを精細に調整可能にするために、特定の受信周波数の時間信号を受信するよう構成された無線周波数受信機と、複数のタイムコードリーダ及び少なくとも一つのタイムコード生成器を含み、複数のタイムコードリーダのうち第1のタイムコードリーダは、無線周波数受信機から時間信号を受信し、少なくとも一つのタイムコード生成器に時間信号を利用可能にする、タイムコードマネージャと、を備え、少なくもと一つの前記タイムコード生成器は、時間信号を条件付けすることによって時間コードを生成するように構成されおり、タイムコードマネージャは、動画カメラからカメラのタイムコードを受信し、そして、条件付けされたタイムコードに従って調整されたカメラのタイムコードを送り返し、動画カメラからカメラのステータス情報を受信し、そしてタイムコードマネージャから条件付けされたタイムコードを受信するよう構成されたプロセッサを備え、カメラのステータス情報は、条件付けされたタイムコードとタグ付けされ、そしてメタデータファイルを生成するよう処理され、そして、メタデータファイルを記録するよう構成されたストレージユニットを備える。キーワードとして、ロガー、タイムコード、そしてスレートを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映画、ビデオ又はテレビ製品、より具体的には、音声及びビデオシーケンスについての取得されたままの情報の記録に関する。
【背景技術】
【0002】
動画及びビデオテープ製品において、動画カメラ及びビデオカメラの事象は、手作業で記録される。それぞれのシーンを識別してマーク付けするのに、しばしばスレート(slate)が用いられ、制作の段階で動画カメラ/ビデオカメラによって記録される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、カメラ事象の参照時刻に関する正確な記録が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施例において、動画カメラに接続されたカメラ事象のロガー装置(logger device)が開示される。当該ロガー装置は、ロガー装置を管理する特定の受信周波数を含む制御信号を受信するよう構成されたデータポートと、タイムコードを精細に調整可能にするために特定の受信周波数の時間信号を受信するよう構成された無線周波数受信機と、複数のタイムコードリーダ及び少なくとも一つのタイムコード生成器を含み複数のタイムコードリーダのうち第1のタイムコードリーダは無線周波数受信機から時間信号を受信し少なくもと一つのタイムコード生成器に時間信号を利用可能にするタイムコードマネージャと、を備え、少なくもと一つのタイムコード生成器は時間信号を条件付けすることによって時間コードを生成するように構成されおり、タイムコードマネージャは動画カメラからカメラのタイムコードを受信しそして条件付けされたタイムコードに従って調整されたカメラのタイムコードを送り返し動画カメラからカメラのステータス情報を受信しそしてタイムコードマネージャから条件付けされたタイムコードを受信するよう構成されたプロセッサを備え、カメラのステータス情報は条件付けされたタイムコードとタグ付けされそしてメタデータファイルを生成するよう処理され、そして、メタデータファイルを記録するよう構成されたストレージユニットを備えている。
【0005】
他の実施例において、動画カメラの事象をロガー装置に記録する方法が開示される。この方法は、ロガー装置を管理する特定の受信周波数を含む制御信号を受信するステップと、タイムコードの精細な調整を可能にするための特定の受信周波数の時間信号を受信するステップと、受信した時間信号を条件付けすることによってタイムコードを生成するステップと、動画カメラからカメラのステータス情報及び条件付されたタイムコードを受信するステップと、を備え、ここで、カメラのステータス情報は条件付けされたタイムコードとタグ付けされメタデータファイルを生成するよう処理され、そして、メタデータファイルを記録するステップをさらに含む。
【0006】
当業者が、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明及び添付図面を検討すれば、他の特徴及び利点は、直ちにより明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施例に係るムービー又はテレビジョンの制作段階における音声及びビデオシーケンスについての制作情報を提示し及び記録するためのロガー装置(logger device)のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るロガー装置上で音声及びビデオシーケンスについての情報を記録するためのプロセスを示したフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る、ムービー又はテレビジョンの制作段階における音声及びビデオシーケンスについての制作情報を提示し記録するよう構成されたロガー装置の一例を示した図である。
【図4】図3に示したロガー装置を側面から見た図である。
【図5】ロガー装置をカメラ及びその他の装置、例えばコンピュータ、スマートスレート、及び/又は、アンテナに接続するのに使用できる種々のケーブルを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで開示される実施例は、音声及びビデオシーケンスについての取得されたままの情報を記録するための技術を提供する。ここでの説明を読んだ後では、本発明を種々の方法及び応用で実施されることが明らかとなろう。本発明の種々の実施例が説明されるが、これらの実施例は、あくまでも例として示されるものであり、限定を意図するものではない。したがって、種々の実施例の詳細な説明によって本発明の範囲が限定解釈されるべきではない。
【0009】
一実施例において、「カメラ事象」ロガー装置は、動画カメラに取り付けられる。動画カメラには、動画フィルムカメラ、ビデオカメラ、ビデオレコーダ、モーションキャプチャカメラ、スチルフレームカメラ、その他の動画の制作において使用されるカメラが含まれる。ロガー装置には、無線周波数受信機と一体に設けられた高安定性タイムコード生成器、電力管理回路、コンピュータ機能(処理、記憶、入出力)、及びデータ転送インターフェイス(例えば、有線シリアルインターフェイス、無線インターフェイス)が含まれる。
【0010】
ロガー装置は、ムービー及びテレビジョン制作の段階における種々の情報を自動的に記録する。例えば、一実施例のロガー装置は、タイミング情報がタグ付けされたカメラのステータス情報を自動的に記録してメタデータファイルを生成する。このようなメタデータファイルは、付属のスマートスレート(本願に関連する米国特許出願No.12/403,173参照)又はメディア記録システムに転送され(例えば、シリアルデータ接続又は無線で)、そして対応する記録されている音声及び/又はビデオデータと関連付けられる(例えばタイムスタンプによって)。いくつかの実施例では、音声はビデオとは別に記録される。
【0011】
一つの特定の実施例では、ロガー装置は、ビデオカメラからのタイムコードの値に基づいてカメラのスタート及びストップの時刻(ビデオデータの)を記録する。このビデオカメラから受け取るタイムコードの値は、ビデオカメラ内のタイムコード生成器によって内部的に生成される。この実施例では、ロガー装置は、ビデオカメラから受け取るタイムコードの切れ目(discontinuity)をサーチすることによって、カメラのスタート及びストップの時刻を決定する。ロガー装置はまた、音声記録装置(不図示)からの音声データに関連付けられたタイムコードの値を受け取り、そしてカメラのストップに対応するタイムコードの値を記録する。別の例として、ロガー装置は、カメラのスタートに対応するタイムコードの値を記録することもできる。いくつかの応用例(例えば、フィルムの取り込み)では、ロガー装置100は、カメラのスタート及びストップのフレームカウントを取得する。
【0012】
上述のように、ロガー装置は、無線周波数受信機と一体に設けられた高安定性タイムコードマネージャを含んでいる。このロガー装置は、このタイムコードマネージャを用いて、ビデオカメラに、そのタイムコードを調整するための高安定の条件付けされたタイムコードを提供する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例に係る、ムービー又はテレビジョン制作の段階における音声及びビデオシーケンスについての制作情報を提示し記録するためのロガー装置100のブロック図である。装置100には、プロセッサ120、ストレージユニット110、データ転送インターフェイス180が含まれている。
【0014】
図1に示した例では、ロガー装置100は、動画又はビデオカメラ150に接続されており、ムービー又はテレビジョン制作の段階における種々の情報を自動記録することができる。例えば、ロガー装置100は、時間に関する情報とともにカメラのステータス情報を自動的に記録してメタデータファイルを生成する。これらのメタデータファイルは、最初はストレージユニット110に記録され、データ転送インターフェイスモジュール180に渡される。そして、メタデータファイルは、記録及び対応する音声及び/又はビデオのデータとの関連付けのために、制作後の機器(post production facility)に転送することができる(例えば有線のデータ接続又は無線で)。ロガー装置100はさらに、無線周波数受信機130と一体に設けられた高安定性タイムコードマネージャ140、このタイムコードマネージャ140のための電力を管理する電力管理回路190を含んでいる。
【0015】
一実施例では、タイムコードマネージャ140は、複数のタイムコードリーダ142、144(例えば、映画テレビ技術者協会(SMPTE)のタイムコードリーダ)、少なくとも一つの高安定スレーブタイムコード生成器146(例えば、SMPTEタイムコード生成器)、そしてメモリ148を含む、マイクロプロセッサよって制御される装置である。無線周波数受信機130は、外部の供給源から非常に正確で独立した時間信号を受信し、タイムコードマネージャ140内のタイムコードを精細に調整できるよう構成されている。
【0016】
この例では、受信周波数の選択は、シリアルポート192を介してシリアルに接続されたスマートスレートによって、又はUSBポート194に取り付けられたコンピュータによって管理される。シリアルポート192及びUSBポート194を総称してデータポートと呼ぶ。受信したタイムコードは、最初にタイムコードリーダ142へ送られ、内蔵の生成器に連続的に供給可能にする。このプロセス(場合によっては「条件付け(conditioning)」とも呼ばれる)によって、送信された供給源と同様の正確さを保証する。RF信号が断続的になったり存在しない場合は、内部の生成器がそれ自身の正確さで「自由実行(free run)」するが、この正確さは内蔵の発振器(例えば、温度補償付水晶発振器(TCXO))の正確さによってのみ制約を受ける。TCXOの正確さは、プロセッサ基板においてなされる周囲温度の測定に基づくソフトウェア的なルックアップテーブルによる補正を行うことによって、さらに向上する。この部分からのタイムコードは、カメラ/ビデオレコーダによる記録ための音声信号として出力される。したがって、タイムコードマネージャ140は、非常に安定な条件付けされたタイムコードをロガー装置100のために出力するとともに、このタイムコードを、ビデオカメラ150に対してそのタイムコードを調整するために供給する。
【0017】
上述のように、シリアルポート192は、スマートスレートへの接続を可能にする。これによって、ストレージユニット110内のすべての事象をダウンロードすること、及び、スレートログファイルに追加することが可能になる。これらの値は、ロガー装置100の出力タイムコードのユーザビットの中にストリームとして挿入することができる。これによって、スマートスレートを必要としない応用に対しての冗長性及び利用性に供することができる。
【0018】
一実施例において、ロガー装置100は、ビデオカメラ150からのタイムコードの値を受信し、これらをストレージユニット110に記録する。タイムコードマネージャ140は、ストレージユニット110に記録されたこのタイムコードの値を処理して、カメラ(のビデオデータ)のスタート及びストップ時間を決定する。カメラのスタート及びストップ時間は、ビデオカメラ150から受信したタイムコードにおける切れ目(discontinuity)をサーチすることによって、タイムコードマネージャ140によって決定される。ロガー装置100はまた、カメラのタイプ、タイムコードのタイプ(例えば、フレームレート、ドロップ/非ドロップフレーム)、及びタイムコードのユーザビット(リアルタイムクロックを含む)を記録する。したがって、これらの値は、カメラのスタート及び/又はストップのすべての事象の際に書き込まれ、内部のログファイルに追加される。
【0019】
一実施例において、ロガー装置100には、内部のタイムコード生成器のステータスを表示するための発光ダイオード(LED)が設けられている。このLEDは、例えば以下のものを表示するよう構成される:
(1)RFが存在せず、内部のタイムコード生成器は停止していない、
(2)RFが存在し、内部のタイムコード生成器が停止している、
(3)RFが存在せず、生成器は以前停止していたが内部参照によって動作している、
(4)バッテリー低下。
【0020】
他の実施例では、タイムコードマネージャ140は、音声記録装置(不図示)からの音声データと関連付けられたタイムコードの値を受信する。このタイムコードマネージャ140は、受信したタイムコードの値を用いて、例えばカメラのスタート時間に対応する音声のタイムコードの値を決定する。タイムコードマネージャ140は、特定の事象(例えばカメラのスタート)におけるビデオのタイムコードの値と音声のタイムコードの値とのオフセットを決定する。このオフセットは、スレート及び/又は制作後のインジェストステーション(ingest station)に送られる。ロガー装置100は、カメラ及び音声記録装置によって取得された事象の完全な、注釈付きの記録を提供するために、ロガー事象をダウンロードでき、かつ、スレートのログファイルに追加できるように、スレートと通信する。ログ事象はまた、出力されるタイムコードのユーザビットの中にエンコードされる。このデータは、その後に抽出され、デコードされて、制作後のプロセスにおいて使うことができる。
【0021】
別の実施例では、第2のタイムコードリーダ142が、カメラ150で生成されたタイムコードをモニタし、切れ目(discontinuity)を記録の「スタート」及び「ストップ」事象として記録(log)する。ストップ事象は、現在設定されている生成器におけるタイムコードの値の取得を開始するために用いられる。カメラのスタート時に受信されたタイムコードの値は、カメラのスタート及びストップ事象に基づいて、そのテイクの期間中に計算される。希望すれば、カメラのユーザビットに埋め込まれたリアルタイムクロックの値を取得することもできる。
【0022】
タイムコードマネージャ140のための電力は、通常、カメラ/レコーダの音声入力ジャックに現れる48ボルトのマイクロフォン仮想電力(phantom power)から引き出される。タイムコードマネージャ140はまた、カメラのインターフェイスのマルチピンコネクタ上の別の接続を用いた直流6〜48ボルトによって電力供給を受けることができる。
【0023】
図2は、本発明の一実施例に係るロガー装置上の音声又はビデオシーケンスについての情報を記録するためのプロセスを示したフローチャート200を示している。図2の実施例において、このプロセスには、ボックス210において、タイムコードマネージャ140を用いた、記録されたビデオ及び/又は音声データのためのタイミング情報の生成が含まれている。上述のように、タイムコードマネージャ140は、ロガー装置100のための、非常に安定な条件付けされタイミング情報(例えば、タイムコード)を生成し、このタイミング情報をビデオカメラ150に対しそのタイムコードの調整のために提供する。
【0024】
ボックス220において、カメラのステータス情報は、生成されたタイミング情報とタグ付けされて、メタデータファイルが生成される。このメタデータファイルは、ボックス230において、メディアストレージ(例えば、スマートスレート)へ転送される。そしてこのメタデータファイルは、ボックス240において、対応する記録されたビデオ及び/又は音声データと関連付けられる。
【0025】
図3は、本発明の一実施例に係る、ムービー又はテレビジョン制作の段階における音声及びビデオシーケンスについての制作情報を提示し記録するよう構成されたロガー装置100の一例を示している。図3に示された実施例には、アンテナ(ANT)、スレート(SLATE)、ビデオカメラ(CAM)、そしてUSBの接続ポートが示されている。図4は、図3に示したロガー装置を側面から見た図を示している。この図には、内部のタイムコード生成器のステータスを表示するためのステータス表示部(例えば、発光ダイオード410、420によって構成されている)が、明瞭に示されている。例えば、二つのLED410、420は、例えば以下のものを表示するよう構成することができる:
(1)RFが存在せず、内部のタイムコード生成器は停止していない、
(2)RFが存在し、内部のタイムコード生成器が停止している、
(3)RFが存在せず、生成器は以前停止していたが内部参照によって動作している、
(4)バッテリー低下。
【0026】
図5は、ロガー装置100をカメラ150及びその他の装置、例えばコンピュータ、スマートスレート、及び/又は、アンテナに接続するに使用できる種々のケーブルを示している。
【0027】
さらに実施例には、以下のものが含まれる:
・ロガーは、内部のバッテリーバックアップと共にリアルタイムクロックモジュールを含んでいる。
・ロガーは、カメラのタイムコードのスタート・ストップと、リアルタイムとの関係を取得する。
・ロガーは、音声のタイムコードのスタート・ストップと、リアルタイムとの関係を取得する。
・ロガーは、リアルタイムクロックに基づいて、自由実行(free run)の音声(例えば、受信されたものではない)のタイムコードのための精度補正ファクタを生成する。
・ロガーは、長期の電力遮断の際に、リアルタイムクロックから適合(congruent)音声タイムコードを合成することができる。
・希望する場合には、音声のユーザビットに埋め込まれたカメラの事象データを、受信したユーザビットのデータと置き換えることができる。
・ロガーは、市販の「ダム(dumb)」なタイムコードスレートとインターフェイスすることができる。このモードでは、受信したタイムコードの値を表示し、タイムコードの値をスティック・クロージャ(stick closure)に記録することができる。MOS(例えば、無音)画像取得の際における近接するタイムコードの取得がサポートされている。
【0028】
電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせにおいて、本発明の種々の実施例が実現される。いくつかの実施例には、一つ又は二つ以上の計算装置によって実行される一つ又は二つ以上のコンピュータプログラムが含まれる。一般に計算装置には、一つ又は二つ以上のプロセッサ、一つ又は二つ以上のデータ記憶部品(例えば、揮発性又は不揮発性メモリモジュールや、ハードディスクドライブ、フロッピー(商標)ディスクドライブ、CD−ROMドライブ、磁気テープドライブなどの持続可能な光学的及び磁気的な記録装置)、一つ又は二つ以上の入力装置(例えば、ゲームコントローラ、マウス、キーボード)、そして一つ又は二つ以上の出力装置(例えば、ディスプレイ装置)が含まれる。
【0029】
コンピュータプログラムは実行可能なコードを含んでおり、このコードは通常コンピュータ読取可能な記録媒体に記録され、実行時にはメモリにコピーされる。少なくとも一つプロセッサが、メモリから所定の順序でプログラム命令を検索することによってこのコードを実行する。プログラムコードを実行する際、コンピュータは入力及び/又は記録装置からデータを受信し、データについての演算を実行し、そして結果として得られるデータを出力及び/又は記録装置へ送る。
【0030】
当業者であれば、ここに示された種々の例示的なモジュール及び方法のステップを電子的なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせとして実施できることを理解するだろう。ハードウェアとソフトウェアの相互交換可能性を明瞭に例示するために、種々の例示的なモジュール及び方法のステップを、これらの機能性の観点から一般的に説明した。このような機能性がハードウェアとして又はソフトウェアとして実施できるかどうかは、具体的な応用例及びシステムに全体に課される設計上の制約に依存する。当業者であれば、説明されている機能性をそれぞれの具体的な応用例に合わせて種々の方法で実施することができる。しかしながら、これらの実施例の決定は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈すべきではない。さらに、モジュール又はステップの範囲内の機能のグループ分けは、説明を容易にするためのものである。特定の機能を、本発明から逸脱せずに、一つのモジュール又はステップから別のところへ移すことは可能である。
【0031】
さらに、ここに開示されている実施例に関して説明されている方法又は技術のステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、あるいはこれら二つのものの組み合わせにおいて直接的に具体化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、その他ネットワーク記録媒体を含む任意の形態の記録媒体に存在させることができる。プロセッサが記録媒体から情報を読み出し又はこれに情報書き込むことができるように、一例の記録媒体をプロセッサに接続することができる。これらに代わるものとして、記録媒体をプロセッサと統合させることもできる。このようなプロセッサ及び記録媒体は、ASICの中に設けることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画カメラに接続されたカメラ事象のロガー装置であって、
前記ロガー装置を管理する、特定の受信周波数を含む制御信号を受信するよう構成されたデータポートと、
タイムコードを精細に調整可能にするために、特定の受信周波数の時間信号を受信するよう構成された無線周波数受信機と、
複数のタイムコードリーダ及び少なくとも一つのタイムコード生成器を含み、前記複数のタイムコードリーダのうち第1のタイムコードリーダは、前記無線周波数受信機から時間信号を受信し、少なくもと一つのタイムコード生成器に時間信号を利用可能にする、タイムコードマネージャと、
を備え、
少なくもと一つの前記タイムコード生成器は、時間信号を条件付けすることによって時間コードを生成するように構成されおり、
前記タイムコードマネージャは、動画カメラからカメラのタイムコードを受信し、そして、前記条件付けされたタイムコードに従って調整されたカメラのタイムコードを送り返し、
動画カメラからカメラのステータス情報を受信し、そして前記タイムコードマネージャから条件付けされたタイムコードを受信するよう構成されたプロセッサを備え、
前記カメラのステータス情報は、条件付けされたタイムコードとタグ付けされ、そしてメタデータファイルを生成するよう処理され、
そして、前記メタデータファイルを記録するよう構成されたストレージユニットを備えることを特徴とするロガー装置。
【請求項2】
前記メタデータファイルを受信するとともに、前記メタデータファイルを、前記データポートを介して制作後の機器へ転送するよう構成された請求項1に記載のロガー装置。
【請求項3】
前記制作後の機器には、スマートスレートが含まれる、請求項2に記載のロガー装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのタイムコード生成器は内蔵の発振器を含み、前記タイムコードは、時間信号が断続的に利用可能なときに前記内蔵の発振器に基づいて生成される、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項5】
前記タイムコードは、フレームカウントからなる、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項6】
さらに、少なくもと一つのタイムコード生成器のステータスを表示する複数のステータス表示部を含む、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項7】
前記受信されたカメラのタイムコードは、前記動画カメラのビデオデータと関連付けられている、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項8】
前記受信されたカメラのタイムコードは、前記動画カメラの音声データと関連付けられている、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項9】
前記複数のタイムコードリーダの第2のタイムコードリーダは、前記動画カメラで生成されたタイムコードをモニタし、切れ目を記録のスタート及びストップ事象として記録する、請求項1に記載のロガー装置。
【請求項10】
動画カメラの事象をロガー装置に記録する方法であって、
前記ロガー装置を管理する、特定の受信周波数を含む制御信号を受信するステップと、
タイムコードの精細な調整を可能にするための特定の受信周波数の時間信号を受信するステップと、
受信した時間信号を条件付けすることによってタイムコードを生成するステップと、
前記動画カメラからカメラのステータス情報及び条件付されたタイムコードを受信するステップと、
を備え、
ここで、前記カメラのステータス情報は、条件付けされたタイムコードとタグ付けされ、メタデータファイルを生成するよう処理され、
そして、前記メタデータファイルを記録するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記動画カメラからカメラのタイムコードを受信するステップと、
前記条件付けされたタイムコードに従って前記カメラのタイムコードを調整するステップと、
調整されたカメラのタイムコードを前記動画カメラに転送するステップと、
をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
受信したカメラのタイムコードにおける切れ目をサーチすることによって、前記動画カメラのスタート時間及びストップ時間を決定するステップと、
前記動画カメラのスタート時間及びストップ時間を記録するステップと、
をさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記動画カメラからカメラのタイムコードを受信するステップは、
前記動画カメラのビデオデータと関連付けられたカメラのタイムコードの値を受信することを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記メタデータファイルをスマートスレートに送信するステップをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記時間信号が断続的に利用可能なときに、前記タイムコードは、前記ロガー装置内の発振器に基づいて生成される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記動画カメラによる記録のために、前記タイムコードを音声信号として出力ステップをさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記ロガー装置に、カメラのタイプ、タイムコードのタイプ、タイムコードのユーザビットを記録する、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記動画カメラからカメラのタイムコードを受信するステップは、
前記動画カメラのビデオデータ及び音声データに関連付けられたカメラのタイムコードの値を受信することを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
特定の事象において、ビデオデータに関連付けられたタイムコードと、音声データに関連付けられたタイムコードの開いたとの間のオフセットを決定するステップをさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記オフセットを制作後のインジェストステーション(ingest station)に転送するステップをさらに備える請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2012−513736(P2012−513736A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543690(P2011−543690)
【出願日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/069485
【国際公開番号】WO2010/075562
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(596102126)ソニー ピクチャーズ エンターテインメント インコーポレイテッド (46)
【Fターム(参考)】