説明

カラーリングキャップ

【課題】 一人で毛染めをする場合に、注意を払っていても液がタレて耳や生え際についたり、洋服や床などに液跳ねしたりと困ってしまうことが多々ある。そのため個々の耳キャップ、ケープ、タオルやクリームなどを準備し、周りに気を配りながら取りかかるため、面倒な作業になりがちである。
本発明は、誰でも簡単に着脱でき、液ダレ・液跳ね・ムラ染め防止効果がある毛染め専用カラーリングキャップを提供する。
【解決手段】 液が染み込まないシート材で、両耳部分は耳が覆える幅に、後方は両耳部分よりやや細めの幅に、前方は後方部分よりやや細めの幅のドーナツ型で円筒形の輪を作り、上下にゴムを回し入れて、ヘアーバンドを作り、両耳下部分後方にギャザー入りのケープを取りつけ、ケープ前方の左右に紐を取りつけたことを特徴とする毛染め専用のカラーリングキャップ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液が染み込まないシート材で、両耳部分は耳が覆える幅に、後方は両耳部分よりやや細めの幅に、前方は後方部分よりやや細めの幅のドーナツ型で円筒形の輪を作り、上下にゴムを回し入れて、ヘアーバンドを作り、ヘアーバンドの耳周りや前後の幅が違うのは、耳は耳の位置をすぐに把握できるためで、後方は、ギャザー入りのケープを両耳下部後方に装着する幅を設けためで、前方は、幅を一番細めにし前方部分の生え際や顔面の邪魔にならないにようにするためである。
次に、両耳下部分後方にギャザー入りのケープを取りつけ、ケープ前方の左右に紐を取りつけた、毛染め専用のカラーリングキャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の毛染め用キャップとして、ヘアーキャップとターバンが一緒になった、特開2002−199926号公報、前者にキャップのついた、実登3115205号公報、リング形態で使用する、特開2006−167372号公報、実登3076205号公報、リング形態にケープ付きの実登3044623号公報など沢山のものが記載されている。
実登号3115205号公報では、ヘアーキャップにひさし(つば)を付けることで、毛染め液の液ダレを防ぎ、また、ヘアーキャップにケープ(肩掛け)を取り付けることにより、耳、襟首、衣服を汚さず、簡単に毛染めをすることができる。
ケープにスナップボタンをつけたので、そのまま毛染め後のシャンプーもすることができる。
毛染め用ケープ付きヘアーキャップを使用することで、ひさし(つば)で液ダレを防ぎ、ケープで耳・襟首・衣服を保護し、これひとつで簡単に毛染めができるようになった。
ひさし(つば)の一部に平ゴムを入れたので頭との間に隙間が出来ず、髪の毛が出しやすくなる。
また、リング形態での実登3076205号公報では、従来の毛染め作業時の保護具としては、首に巻くケープ、耳に被せる耳カバー、頭髪を包み込むタイプのヘアーキャップ等はあったが、髪の生え際を防護するキャップがなかったとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2006−255266号公報
【特許文献2】 特開2006−167372号公報
【特許文献3】 特開2002−199926号公報
【特許文献4】 特開2002−017429号公報
【特許文献5】 特開平11−151113号公報
【特許文献6】 登実3115205号公報
【特許文献7】 登実3076205号公報
【特許文献8】 登実3044623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実登3115205号公報では、毛染め用ケープ付きヘアーキャップを使用することで、ひさし(つば)で液ダレを防ぎ、ケープで耳・襟首・衣服を保護するとしているが、最近の市販での毛染め液の多くは、泡やムース状形態となっており、キャップ(つば)を使用するほどのものか疑問である。
また、ひさし(つば)の一部に平ゴムを入れたので頭との間に隙間ができず、髪の毛が出しやすくなったとしているが、毛染め液を使用した後に、ヘアーキャップで隙間なく頭を押さえるため、毛染め液をゴムが吸収してしまうことも考えられる。
ケープにスナップボタンをつけたので、そのまま装備した状態で毛染め後のシャンプーもできるようだが、手が汚れていることも想定できる中、ボタンを外すのは難しそうである。
また、実登3076205号公報では、毛染め作業時に髪の生え際、耳、額、首筋等への染料の付着を防止するため、円筒形の一端に弾性体を取り付け、ひさし部を構成し、この弾性体の弾性力によって頭部の髪の生え際に装着するようになっているが、ケープがついていないので、ロングヘアーの髪染めなどでは、使用に意外とコツが必要だと考える。
また、液ダレや液跳ねの防止においては、肩、洋服、床などの染料の付着防止に少し不安を覚える。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
液が染み込まないシート材で、両耳部分は耳が覆える幅に、後方は両耳部分よりやや細めの幅に、前方は後方部分よりやや細めの幅のドーナツ型で円筒形の輪を作り、上下にゴムを回し入れて、ヘアーバンドを作る。
ヘアーバンドの耳周りや前後の幅が違うのは、耳は耳の位置をすぐに把握できるためで、後方は、ギャザー入りのケープを両耳下部後方に装着する幅を設けためで、前方は、幅を一番細めにし、前方部分の生え際や顔面の邪魔にならないにようにするためである。
次に、両耳下部分後方にギャザー入りのケープを取りつけ、ケープ前方の左右に紐を取りつける。
以上の構成よりなるカラーリングキャップ。
【発明の効果】
【0006】
本発明はドーナツ型で円筒形の輪の上下にゴムを回し入れ、ヘアーバンドの形にすることにより、自由に伸縮し、自分で簡単に着脱することができる。
そのため、細かい髪の毛をかき出すことが楽になり、生え際、耳回り、うなじなど、一人では面倒な毛染めも簡単に楽しむことができる
ヘアーバンドの幅が多少違うため耳の位置など簡単にセットできる。
また、両耳下部後方にギャザー入りのケープを取りつけることにより、首や洋服などへ液が付着することが防止でき、動きやすく、フリーサイズとなるので男女を問わず使用できる。
前方の左右に結び紐を設け、前方部分の顎や首などへの液の付着も防止できる。
紐付きなので自分で結び目を調節でき便利である。
毛染め直後に、ケープで頭を包むことにより、ムラ染め防止効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明に係るカラーリングキャップの展開図である。
【図2】 本発明の使用状態を示した正面図である。
【図3】 本発明の頭部を包む使用状態を示した正面図でる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)液が染み込まないシート材で、両耳部分は耳(1)が覆える幅に、後方は両耳部分 よりやや細めの幅に、前方は後方部分よりやや細めの幅のドーナツ型で円筒形の輪を 作り、上下にゴム(2)を回し入れて、ヘアーバンド(3)を作る。
ヘアーバンド(3)の耳(1)周りや前後の幅が違うのは、耳(1)は耳(1)の 位置をすぐに把握できるためで、後方は、ギャザー(4)入りのケープ(5)を両耳 下部後方に装着する幅を設けためで、前方は、幅を一番細めにし、前方部分の生え際 や顔面の邪魔にならないにようにするためである。
(ロ)両耳下部分後方にギャザー(4)入りのケープを(5)取りつける。
ケープ(5)前方の左右に紐(6)を取りつける。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、ヘアーバンド(3)の両耳部分に耳(1)合わせ軽く覆う。
ヘアーバンド(3)は上下ゴム(2)入りで伸縮性があるので、誰でも自由に合わせやすい。
このとき生え際などの髪の毛が、ヘアーバンド(3)に挟まれないように注意する。
次にケープ(5)で体を覆い、ケープ(5)前方の左右の紐(6)を手前で結ぶ。
こうすることにより、耳(1)や生え際、首や洋服などへ液が付着することを防止できる。
ケープ(5)は、ギャザー(4)入りなので、動きやすく、フリーサイズとなる。
毛染めの直後に、手前で結んでいた紐(6)をほどき、ケープ(5)の裾を持ち上げて頭部を包み込み、ヘアーバンド(3)前頭部にはさみ入れる。
頭部をケープ(5)で包むことにより、毛染め液のついた頭部を保温し、髪の毛のムラ染め防止効果と他の物への付着防止に役立つものである。
【符号の説明】
【0009】
1 耳
2 ゴム
3 ヘアーバンド
4 ギャザー
5 ケープ
6 紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液が染み込まないシート材で、両耳部分は耳が覆える幅に、後方は両耳部分よりやや細めの幅に、前方は後方部分よりやや細めの幅のドーナツ型で円筒形の輪を作り、上下にゴムを回し入れて、ヘアーバンドを作り、
ヘアーバンドの耳周りや前後の幅が違うのは、耳は耳の位置をすぐに把握できるためで、後方は、ギャザー入りのケープを両耳下部後方に装着する幅を設け、前方は、幅を一番細めにし、前方部分の生え際や顔面の邪魔にならないにようにし、
つぎに、両耳下部分後方にギャザー入りのケープを取りつけ、ケープ前方の左右に紐を取りつける。
以上のように構成されたカラーリングキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−81729(P2013−81729A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234368(P2011−234368)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(511258949)
【Fターム(参考)】