説明

カラー文字絵システム

【課題】任意の文字を数種類の色の組み合わせと順序の特徴を持たせて表現し、該任意の文字を任意の形状の絵で作成し、または、各種の物体で任意の形状で作成しても、該作成された絵や物体に、該文字の色の組み合わせと順序の特徴が含まれていれば、該作成された絵や物体を、該文字と認識することが可能となるシステムを提供すること。
【解決手段】色の種類としては、例えば、赤の系統、青の系統、緑の系統、黄の系統というように、4色の系統を基本の色として用い、任意の文字を該4色の系統の色の組み合わせと順序の特徴を持たせて表現する手段としては、例えば、コンピュータなどの内部でのデータの表現形式であるバイナリーデータを、2ビットごとに区切って4色のうちの1色で表し、例えば、漢字の場合は16ビットで表現されるとすると、8個から構成される4色の色の順序で表現されることを実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字を絵や物体で表現する方法に係り、文字に固有の色の組み合わせ及び色の順序の特徴を持たせることにより、各文字の絵や物体を任意の形状で自由に作成しても、該文字に固有の色の組み合わせ及び色の順序の特徴が該絵や物体に含まれていれば、該文字と識別することが可能となり、該文字の絵や物体を用いて文章を表現することを可能とする、カラー文字絵システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、パソコンや携帯電話が普及し、これらの内部では絵文字を用いた電子メールが、親しみ易い表現方法として広く利用されて来ている。また、地図上での各種の建物などの標識や交通標識や電車内の優先座席標識などには、文字ではなく絵が表示されるのが一般的になってきている。また、日本には昔から家の表現としての家紋があり、企業などでは、企業を表現するロゴマークなどが存在している。
【0003】
一方、現在利用されているこれらの絵の表現は、文字を正確に表していることとは言えず、表現の範囲も非常に限られている。自分が伝えたいことを正確に表現するには、やはり文字を使って、文章を表現することが必要となる。
他方、文章で表現すると、そこには絵として人間の感性に訴える表現が出来にくくなり、また、文章表現は他人にも内容がそのままに伝わってしまい、例えば、ラブレターなどの場合、恥ずかしいという思いから真意の文章を記述しにくいという面も生じる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は上記事情に鑑みて、文字自身の絵を自由に作成し、この文字絵を用いて文章を表現することが可能となるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のカラー文字絵システムは、色の組み合わせと順序の特徴を持たせた任意の形状の絵や物体で文字を表現し、絵や物体に埋め込まれている、色の組み合わせと順序の特徴から、文字を特定するという手段を備えるように構成したものである。
【0006】
上記構成により、文字を文字絵で表現することにより、文章表現が人間の感性に訴える表現にすることが可能となり、また、ストレートな表現が緩和されることにより、通常の文章では記述しずらい自分の思いの真実を文字絵文章で表現することによって、ストレートに表現することが容易に実現が可能となる。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明のカラー文字絵システムによれば、文字に固有の色の組み合わせ及び色の順序の特徴を持たせることにより、各文字の絵や物体を任意の形状で自由に作成しても、該特徴が該絵や物体に含まれていれば、該文字と識別することが可能とする手段を備えるように構成したものであり、上記構成により、該文字の絵や物体を用いて文章を表現することが実現されるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
文字を色の組み合わせと順序の特徴を持たせて、任意の形状の絵や物体で表現し、該絵や物体で表現された文字を用いて文章を表現するシステムの形態。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る、文字を色の組み合わせと順序の特徴を持たせて、任意の形状の絵や物体で表現し、該絵や物体で表現された文字を用いて文章を表現する、カラー文字絵システムのブロック図である。以下図1を用いて説明してゆく。
【0010】
まず、任意の文字D1から、コンピュータなどでの内部形式(例えば、シフトJIS)のバイナリデータ形式D2を抽出する。次に、色の対応表D3を参照することにより、該バイナリデータ形式D2から、色の組み合わせと順序の対応付けD4を生成する。該色の対応表D3では、色として、緑、青、赤、黄の4色が用いられている。次に、該色の組み合わせと順序の対応付けD4から、文字の文字絵表現D5を作成する。
【0011】
図2は、カラー文字絵で作成されたペンダントの例である。図2で、文章D6は4文字で構成されている。次に、該文章D6から、色の組み合わせと順序表現D7を生成する。次に、該色の組み合わせと順序表現D7から、合格祈願ペンダントD8を作成する。該ペンダントD8の各色は、例えば、ラインストーンなどの石や色付きのガラス玉とかで構成することが出来る。
【0012】
図3は、カラー文字絵で作成された花束の例である。図3で、文章D9は5文字で構成されている。次に、該文章D9から、文章の色の組み合わせと順序表現D10を生成する。次に、該文章の色の組み合わせと順序表現D10から、花束D11を作成する。該花束D11の各色は、花で作成されている。
【0013】
図4は、カラー文字絵で作成された数珠の例である。図4で、文章D12は4文字で構成されている。次に、該文章D12から、文章の色の組み合わせと順序表現D13を生成する。次に、該文章の色の組み合わせと順序表現D13から、数珠D14を作成する。該数珠D14の各色は、玉で作成されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の実施形態に係る、カラー文字絵システムの方式のブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る、カラー文字絵で作成されたペンダントの例である。
【図3】 本発明の実施形態に係る、カラー文字絵で作成された花束の例である。
【図4】 本発明の実施形態に係る、カラー文字絵で作成された数珠の例である。
【符号の説明】
【0015】
D1 任意の文字
D2 バイナリデータ形式
D3 色の対応表
D4 色の組み合わせと順序の対応付け
D5 文字の文字絵表現
D6 文章
D7 色の組み合わせと順序表現
D8 合格祈願ペンダント
D9 文章
D10 文章の色の組み合わせと順序表現
D11 花束
D12 文章
D13 文章の色の組み合わせと順序表現
D14 数珠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数種類の色を用い、任意の文字を、該数種類の色の組み合わせと順序の特徴を持たせて表現し、該任意の文字を任意の形状の絵で作成し、または、該任意の文字を石やガラス玉や毛糸や発光ダイオードなどの各種の物体で任意の形状で作成しても、該作成された絵や物体に、該文字の色の組み合わせと順序の特徴が含まれていれば、該作成された絵や物体を、該文字と認識することを可能とすることを特徴とする、カラー文字絵システム。
【請求項2】
前記、数種類の色は、例えば、赤の系統、青の系統、緑の系統、黄の系統というように、4色の系統を基本の色として用い、前記任意の文字を該4色の色の組み合わせと順序の特徴を持たせて表現する手段としては、コンピュータなどの内部でのデータの表現形式であるバイナリーデータを、2ビットごとに区切って4色のうちの1色で表し、例えば、漢字の場合は16ビットで表現されるとすると、8個から構成される4色の色の順序で表現されることを特徴とする、請求項1記載のカラー文字絵システム。
【請求項3】
前記、任意の文字を、該数種類の色の組み合わせと順序の特徴を持たせた絵や物体で表現するに際しては、該順序の起点を識別するために、該順序の起点には、固有の色もしくは固有の形状を用いることを特徴とする、請求項1記載のカラー文字絵システム。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3、に記載のカラー文字絵システムを、コンピュータにおいて実現するためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−293254(P2006−293254A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144675(P2005−144675)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(503136897)
【Fターム(参考)】