説明

カルシウムイオン水の製造方法及び装置

【課題】1000℃前後の高温で焼成したかき殻を酢酸水溶液中で撹拌し、カルシウム成分を抽出するカルシウムイオン水の製造方法において、カルシウムイオン濃度をより一層向上させると共に、かき殻の溶解を短時間で行う。
【解決手段】溶解槽5の酢酸水溶液中に高温で焼成したかき殻を入れ、撹拌しながら酢酸水溶液と共に取り出して粉砕機8にて湿式粉砕するサイクルをかき殻がパウダー状になり、溶液中に溶解するまで繰返す。かき殻を溶解中、炭酸水素ナトリウムで中和し、凝集剤で凝集させてろ過器9でろ過し易くする。ろ過器9はろ過助剤としてセライトと無灰パルプの組み合わせよりなるものを用い、ろ過後、中和、殺菌、不純物の除去を行ってカルシウムイオン水を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、かき殻等の貝殻からカルシウムイオン水を製造する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人体、その他生体に有用なカルシウムは、そのままでは生体に吸収されにくいが、イオン化すると吸収され易くなる。そこでカルシウムを吸収し易くするため、飲食物や飼料にカルシウムイオン水を添加することがよく行われている。
【0003】
カルシウムイオン水を製造する方法としては、かき殻等の貝殻からカルシウム成分を抽出する方法が知られる。例えばかき殻を粉砕して75±10℃の湯で遠赤外線を照射しながら10時間煎じて、かき殻のカルシウム成分や低沸点化合ブルを抽出する方法(特許文献1)、かき殻の白色部を粉砕、洗浄、整粒したボレイ末に冷精製氷(脱イオン水)を加えて撹拌振盪し、一昼夜静置して上澄み液を回収する方法(特許文献2)、酢酸水溶液中に貝殻を1000〜1200℃に焼成した得た粒状カルシウムを加えて撹拌後、更に炭酸水素ナトリウムを加え、反応状態を見ながら少しずつ加えていって約5時間反応させ、その後数時間静置したのち、上澄み液をろ過する方法(特許文献3)などである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−136670号
【特許文献2】特開平9−20667号
【特許文献3】特開2007−61805号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述する従来法のうち、特許文献3に開示される方法によると、貝殻は高温で焼成されることにより有機物その他低沸点物質が焼失し、これら不純物や大腸菌などの細菌が含まれ難くなること、高温で焼成された貝殻は脆く、粒状に粉砕され易くなり、比較的濃度の高いカルシウムイオン水を得ることができるが、炭酸水素ナトリウムからできた炭酸ガスの働きによって粒状カルシウムは炭酸塩から分解され、カルシウムイオンとして水溶液中に溶け込むようになっているもので、粒状カルシウムが水溶液中に溶け込むまでに長時間を要し、所用濃度のカルシウムイオン水を製造するのに約11時間要する。
【0006】
本発明は、上記方法に改良を加え、高濃度のカルシウムイオン水を短時間で得ることができるカルシウムイオン水の製造方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係わる発明は、カルシウムイオン水の製造方法に関するもので、
高温、例えば1000℃前後で焼成した貝殻を溶解槽の酸性溶液中で撹拌しながら分散させたのち、溶解槽より取り出した貝殻が含まれる溶液を粉砕機にて粉砕し溶解槽に環流するサイクルを繰返して粉砕機での粉砕と、溶解槽での溶解を行う工程と、
該工程後、貝殻が溶解した溶液をろ過器でろ過する工程と
よりなることを特徴とし、
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、粉砕機での粉砕と、溶解槽での溶解を繰返す工程の終期において、溶解槽内の水溶液に中和剤と凝集剤を加える工程を加えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係わる発明は、カルシウムイオン水の製造装置に関するもので、
酸性水溶液中に投入した焼成貝殻を撹拌し、カルシウムイオン水を生成する溶解槽と、
該溶解槽と循環パイプを介して連結され、前記溶解槽より送り込まれた貝殻を粉砕処理したのち、前記溶解槽に環流する湿式粉砕機と、
前記溶解槽からバルブの切換えにより取出されたカルシウムイオン水をろ過し、固形物をろ過するろ過器と
を有することを特徴とする。
【0009】
請求項4に係わる発明は、請求項3に係わる発明において、酸性水溶液は酢酸にて調整されることを特徴とし、
請求項5に係わる発明は、請求項3に係わる発明において、酸性水溶液は乳酸にて調整されることを特徴とする。
【0010】
請求項6に係わる発明は、請求項3〜5に係わる発明において、前記ろ過器では、ろ過器のろ過助剤としてセライトと無灰パイプを組み合わせたろ過助剤を用いることを特徴とする。
【0011】
請求項7に係わる発明は、請求項2又は3〜6に係わる発明において、前記ろ過器でろ過されたカルシウムイオン水が入れられ、中和剤の添加によりカルシウムイオン水をほぼ中性に調整するための中和槽を設けることを特徴とし、
請求項8に係わる発明は、請求項3ないし7に係わる発明において、ろ過又は中性に調整されたカルシウムイオン水が通され、菌類を除去するフィルターを設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係わる発明によると、貝殻が含まれる溶液を粉砕機に掛けて粉砕しては酢酸水溶液に溶解させるサイクルを繰り返し、貝殻をパウダー状になるまで粉砕することにより酸性水溶液中に容易に溶解するようになり、貝殻の溶解を短時間で行え、高濃度のカルシウムイオン水を短時間で製造することができる。
【0013】
請求項2に係わる発明によると、貝殻からはカルシウム成分のほか、Fe、Mn、Na、St等のミネラル成分やクロム、その他有害な重金属イオンが抽出されるが、重金属イオンは中和剤と反応して塩を生成し、凝集剤により凝集した形態をなすようになるため、ろ過器で分離し易くなる。
【0014】
請求項3に係わる発明によると、請求項1に係わる発明と同様、高濃度のカルシウムイオン水を短時間で製造することができる。
請求項4に係わる発明によると、酢酸水溶液を用いることにより、より高濃度のカルシウムイオン水を得ることができ、
請求項5に係わる発明によると、ほぼ無色で臭いもなく、現時点で食品への添加も認められる。
【0015】
ろ過器では、溶液の粘性と、生成した化合物の蓄積によりフィルターの目詰まりを生じ易くなるが、請求項6に係わる発明のようなろ過補助剤を用いると、カルシウムイオン濃度がより一層向上し、また凝集剤により凝集した化合物はサイズが大きくなるため、ろ過器のフィルターが目詰まりしにくくなり、ろ過時間を大幅に短縮することができる。
【0016】
請求項7に係わる発明によると、ほぼ中性のカルシウムイオン水を得ることができ、
請求項8に係わる発明によると、菌類のないカルシウムイオン水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明方法で用いる製造装置の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明方法を実施する製造装置の模式図を示すもので、酢酸水溶液のタンク1には、酢酸の原液2と水道水が所定の割合で入れられ、撹拌機3で撹拌されて均一な所定濃度の酢酸水溶液が貯められている。
【0019】
溶解槽5には、タンク1よりパイプを介して供給された酸性水溶液が入れられ、これに1000℃前後の高温で焼成された約1cm角のフレーク状の貝殻例えばかき殻が入れられ、撹拌機6で撹拌される。溶解槽5にはまた、ジャケット7を備え、温水又は冷水を通して水溶液の温度を一定に保つことができるようにしている。ここでタンク1にて生成貯留される酸性水溶液は、酢酸水溶液を使用することができ、pH2〜4程度に調整される。酢酸は水溶液を酸性に調整するために添加されるもので、酸性にするためには酢酸のほか乳酸を使用することができる。
【0020】
溶解槽5内に投入されたかき殻は、酸性水溶液中で撹拌されることで一部が溶解されてカルシウムイオン水を生成する。
粉砕機8は湿式撹拌機で、溶解槽5と循環パイプ20を介して連結され、ポンプ21によりバルブ22を介し、溶解槽5から水溶液と共に送り込まれた貝殻を湿式粉砕して溶解槽5に環流する。
【0021】
溶解槽5に戻されたかき殻は水溶液中で再び撹拌され、更に溶解される。
粉砕機8での処理量を超え、或いは粉砕機8に送られないかき殻は、バルブ22の操作によりそのまま酸性水溶液と共に溶解槽5に戻されるようになっている。
かき殻は酸化カルシウムを主成分とするために、かき殻が溶解した水溶液は、アルカリ性(Ph12程度)に変化する。また酸化カルシウムが水と反応することにより、水温は約40℃程度に上昇する。この水温は20ないし40℃の範囲に保たれるが、温度が高い方がカルシウムがイオンとして溶けやすくなるので好ましい。
【0022】
以上のようにして溶解槽5でのかき殻の溶解工程と、粉砕機8での粉砕工程が交互に繰返されることにより、かき殻は次第に小径化していき、やがては微粉末化されてパウダー状(10〜20μ)となり、溶解槽5の溶液中に溶解されて循環されるが、この循環回数は溶解槽7内の溶液が3回ないし6回で全量が入れ替わる回数とされる。一例として溶解槽7の容量が200リットルとし、約10分で一巡するとした場合、約30分ないし1時間循環される。ここで、30分ないし1時間と時間に幅を持たせたのは、酸性水溶液に投入するかき殻の量に対応して調節するためである。
かき殻は粉砕機8で細かく粉砕されるごとに溶液に溶け出すカルシウムイオン水の濃度が向上する。
【0023】
溶解終期において、溶解槽内には炭酸水素ナトリウムと凝集剤が加えられ、撹拌される。水溶液中に含まれる重金属は炭酸水素ナトリウムと反応して固体の炭酸水素塩を生成し、凝集剤により凝集される。凝集剤としては硫酸鉄が使用できる。
炭酸水素ナトリウムと凝集剤を添加したのち数10分経過後、バルブ切り替え操作により溶解槽内の溶液がろ過器9に送られる。
【0024】
溶液が投入されるろ過器9には、Celite社製のセライト(商品名LC HYF)又は該セライトと東洋ろ紙社製の無灰パルプ(商品名Achless pulp)を組み合わせたろか助剤10が用いられ、真空タンク11で真空吸引されたろ液は真空タンク11に投入される。ろ過器9により溶液中の固形物、すなわち重金属類、かき殻の粉末が除去される。
【0025】
ろ過器9をにてろ過されたカルシウムイオン水はバルブ22を経て、第1貯留槽の真空タンク11に流入する。カルシウムイオン水の移動は真空タンク11のシンク吸引による。真空タンク11に一旦貯留されたカルシウムイオン水は、ポンプ21の駆動によりバルブ22を経由して中和槽13へ送り込まれる。この中和槽11には酢酸または乳酸よりなる酸性水溶液が添加されてカルシウムイオン水が中和(pH7)される。図中、14は撹拌機、15はpH測定器である。
【0026】
中和されたカルシウムイオン水は、次に中和槽13より殺菌槽17に送られ、約85℃に加熱され殺菌処理される。その後冷却され、フィルターとしてのカートリッジフィルター18を通って不純物及び大腸菌等の菌類が除去されたのち第2貯留槽としての真空タンク19に貯留される。殺菌槽17から真空タンク19へのカルシウムイオン水の移動は、真空タンクの吸引力によってなされる。23は真空タンク19より取り出されたカルシウムイオン水が入れられる容器を示す。
【実施例1】
【0027】
タンク1に酢酸15Kg、水道水125Lを入れ、よく撹拌して酢酸水溶液を作成し、これを一定量ポンプ21により溶解槽5に移した。次に溶解槽内の酢酸水溶液中に1000℃前後に焼成したかき殻9Kgをいれ、撹拌しながら酢酸水溶液と共に取り出し、粉砕機8に送って湿式粉砕しながら溶解槽5に戻すサイクルをかき殻がパウダー状になり、溶液中に溶解するまで繰返した。
【0028】
溶解槽中にかき殻がなくなるのを目視にて確認したのち、炭酸水素ナトリウム0.28Kg、凝集剤として硫酸鉄0.07Kgを加え、よく撹拌したのち、かき殻が溶解した溶液をセライトをろか助剤とするろ過器9でろ過し、ついでろ液を中和剤の酢酸で中和して殺菌後、カートリッジフィルター18に通して不純物を除去し、カルシウムイオン水を得た。得られたカルシウムイオン水の濃度は30.6〜33.7g/Lとなった。また溶解槽5にかき殻を投入してカルシウムイオン水を得るまでの時間は約4時間であった。
【実施例2】
【0029】
酢酸30Kg、水道水110Lから実施例1と同様にして酢酸水溶液を作成し、これに実施例1と同じかき殻18Kgを入れて、実施例1と同様、溶解と粉砕を繰返し、かき殻を十分に溶解させた。その後、実施例1と同様、炭酸水素ナトリウム及び凝集剤を加え、セライトと無灰パイプを組み合わせたろ過助剤を用いてろ過し、ついでろ液を実施例1と同様、酢酸で中和して殺菌後、不順物を除去し、カルシウムイオン水を得た。得られたカルシウムイオン水の濃度は60g/Lであり、カルシウムイオン水を得るまでの時間は実施例1と同様、約5時間であった。
【0030】
前記各実施例で得られたカルシウムイオン水はカルシウムイオン濃度が30〜60g/Lときわめて高い濃度となり、カルシウム以外のFe、Mn、Na、St等のミネラル成分が多く含まれ、Crなどの有害な重金属は検出されなかった。
【実施例3】
【0031】
乳酸9Kg、水道水131Lから乳酸水溶液を作成し、これに実施例1と同じかき殻1.8Kgを入れて実施例1と同様、溶解と粉砕を繰返し、かき殻を十分に溶解させた。その後実施例1と同様、炭酸水素ナトリウムと凝集剤を加え、セライトをろ過助剤とするろ過器9でろ過し、ついでろ液を実施例1と同様、酢酸で中和して殺菌後、不純物を除去し、カルシウムイオン水を得た。得られたカルシウムイオン水の濃度は、7.1g/Lであった。このカルシウムイオン水はほぼ無色で臭いもほとんどなかった。この実施例によって得られたカルシウムイオン水にも実施例1、2と同様、カルシウム以外のミネラル成分が多く含まれ、有害な重金属は検出されなかった。またカルシウムイオン水を得るまでの時間は実施例1、2と同様、約3時間程度であった。
【比較例】
【0032】
実施例1と同様にして作成した酢酸水溶液中に実施例1と同じかき殻を粉砕した粒状のかき殻を入れ、十分に撹拌したのち、炭酸水素ナトリウムを少しづつ加えていき、かき殻を溶解させた。その後数時間静置し、上澄み液を採取してフィルターに通し、カルシウムイオン水を得た。得られたカルシウムイオン水の濃度は、30.6〜33.7g/Lであり、カルシウムイオン水を得るまでのトータルな時間は約11時間であった。
【産業上の利用可能性】
【0033】
発明によるカルシウムイオン水は、例えば飲用、醤油等の発酵食品、ヨーグルト、酒、化粧水等に使用することができ、このうち、飲用として使用したときはカルシウムの吸収が促進され、発酵食品である醤油に使用したときは酵母菌の抑制効果が見られる一方、乳酸菌の発酵促進効果が得られ、ヨーグルトの製造に使用したときには、発酵時間の短縮が図られ、食品の製造過程において有用である。また酒の製造に使用したときには、やや甘口の酒となることが確認されており、化粧水として使用したときには保水性がよくなり、化粧ののりもよくなる、という効果がある。
【符号の説明】
【0034】
1・・タンク
2・・酢酸の原液
3、6、14・・撹拌機
5・・溶解槽
7・・ジャケット
8・・粉砕機
9・・ろ過器
10・・ろ過助剤
11、19・・真空タンク
13・・中和槽
15・・pH測定器
17・・殺菌槽
18・・カートリッジフィルター
20・・循環パイプ
21・・ポンプ
22・・バルブ
23・・容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高温で焼成した貝殻を溶解槽の酸性溶液中で撹拌しながら分散させたのち、溶解槽より取り出した貝殻が含まれる溶液を粉砕機にて粉砕し溶解槽に環流するサイクルを繰返して粉砕機での粉砕と、溶解槽での溶解を行う工程と、
該工程後、貝殻が溶解した溶液をろ過器でろ過する工程と
よりなることを特徴とするカルシウムイオン水の製造方法。
【請求項2】
前記粉砕機での粉砕と、溶解槽での溶解を繰返す工程の終期において、溶解槽内の水溶液に中和剤と凝集剤を加える工程を加えることを特徴とする請求項1記載のカルシウムイオン水の製造方法。
【請求項3】
酸性水溶液中に高温で焼成した貝殻が投入され、カルシウムイオン水が生成される溶解槽と、
該溶解槽と循環パイプを介して連結され、前記カルシウムイオン水中の貝殻を粉砕処理して前記溶解槽に還流させる粉砕機と、
前記溶解槽からバルブの切り替えにより取り出された前記カルシウムイオン水をろ過し固形物を除去するろ過器と、
を有することを特徴とするカルシウムイオン水製造装置。
【請求項4】
前記酸性水溶液は酢酸にて調整されることを特徴とする請求項3記載のカルシウムイオン水製造装置。
【請求項5】
前記酸性水溶液は乳酸にて調整されることを特徴とする請求項3記載のカルシウムイオン水製造装置。
【請求項6】
前記ろ過器では、ろ過器のろ過助剤としてセライトと無灰パイプを組み合わせたろ過助剤を用いることを特徴とする請求項3ないし5記載のカルシウムイオン水製造装置。
【請求項7】
前記ろ過器でろ過されたカルシウムイオン水が入れられ、中和剤の添加によりカルシウムイオン水をほぼ中性に調整するための中和槽を設けることを特徴とする請求項3ないし6記載のカルシウムイオン水製造装置。
【請求項8】
ろ過又は中性に調整されたカルシウムイオン水が通され、菌類を除去するフィルターを設けることを特徴とする請求項3ないし7記載のカルシウムイオン水製造装置。

【図1】
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【公開番号】特開2011−251272(P2011−251272A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128594(P2010−128594)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【出願人】(391038659)中国化薬株式会社 (9)